JPH07103658B2 - 建築用ボードの取付構造 - Google Patents

建築用ボードの取付構造

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JPH07103658B2
JPH07103658B2 JP30954290A JP30954290A JPH07103658B2 JP H07103658 B2 JPH07103658 B2 JP H07103658B2 JP 30954290 A JP30954290 A JP 30954290A JP 30954290 A JP30954290 A JP 30954290A JP H07103658 B2 JPH07103658 B2 JP H07103658B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、壁パネルや天井パネルを建物躯体に固定す
る建築用ボードの取付構造に関する。さらに詳しく説明
すると、この発明は、建築用ボードを磁石片を介して建
物躯体に固定する構造に関する。
【従来の技術】
磁石片を介して、建築用ボードを建物躯体に固定する構
造はすでに開発されている。例えば、下記の公報にこれ
等の技術が開示されている。 特開昭55−95754号公報 実開昭56−14134号公報 実開昭59−15669号公報 実開昭59−167144号公報 これ等の公報には、磁石片を建築用ボードやシートに固
定し、建物躯体に、鉄等の下地材を固定し、磁石片を下
地材に吸着し固定する構造が記載されている。
【発明が解決しようとする課題】
磁石片を介して、建築用ボードを固定する構造は、接
着、釘止、ネジ止等で固定する構造に比較して、簡単か
つ容易に、しかも、専門技術者でない者が迅速に固定で
きる特長がある。さらに、一旦固定した建築用ボード
を、簡単に除去することもできる等種々の特長がある。 しかしながら、この構造は、従来の接着構造、あるい
は、釘止構造に比較して、建築用ボードを強固に固定す
るのが難しい欠点がある。それは、磁石片の磁気的な吸
着力で建築用ボードを固定することが理由である。磁石
片の吸着力を強くし、また、使用する磁石片の数を多く
することによって、建築用ボードの固定力を強くでき
る。しかしながら、磁石片を強くするには、例えば、サ
マリウムコバルト磁石等の著しく高い材料を使用する必
要があって、単位面積当りの施工コストが著しく高くな
る欠点がある。 さらにまた、強固な磁石片を使用すると、室内に強い磁
界を放射し、これが人体に影響を与える。磁界が人体に
影響を与えることは、磁気を利用した治療器によって証
明されている。さらに、磁界が人体に及ぼす生理学的な
研究が開始されている。建築用ボードの固定する磁石片
から強い磁界を室内に照射すると、生活空間を強い磁場
とする弊害がある。 このため、建築用ボードを磁石片で吸着固定する構造
は、いかに弱い磁石を使用して、確実に固定できるかが
最も大切である。 したがって、この発明は、このことを目的に開発された
もので、この発明の重要な目的は、弱い磁石を使用し
て、建築用ボードを確実に固定できる建築用ボードの取
付構造を提供するにある。
【課題を解決する為の手段】
この発明の建築用ボード3の取付構造は、前述の目的を
達成するために、下記の構成を備えている。 (a) 磁石片1は、直接にこれを建築用ボード3に固
着することなく、固定部材2を介して建築用ボード3の
吸着面に取り付けられている。 (b) 磁石片1は凸起4を有し、固定部材2は凸起4
はめ込む凹部5を有する。 (c) 磁石片1は、凸起4と凹部5とを介して建築用
ボード3に取り付けられる。したがって、磁石片1の凸
起4は、建築用ボード3の表面に平行な方向に突出して
いる。 (d) 固定部材2の凹部5は、ここに凸起4をはめ込
むことができるように、磁石片1の凸起4の対向位置に
設けられている。 (e) 磁石片1は、固定部材2の凹部5にはめ込まれ
る凸起4を介して建築用ボード3に取り付けられてい
る。 (f) さらに、この発明は、凸起4と凹部5との間に
遊びを設け、この隙間でもって、磁石片1が多少移動で
きるように、建築用ボード3に取り付けることを特徴と
している。
【作用】
この発明の建築用ボード3の取付構造は、従来のよう
に、磁石片1を建築用ボード3に固着しない。磁石片1
は、移動できる状態で建築用ボード3に固定されてい
る。このことを実現するために、この発明は、磁石片1
を固定部材2を介して建築用ボード3に取り付けてい
る。磁石片1と固定部材2とは、凸起4と凹部5とを介
して連結している。凸起4と凹部5との間には遊びが設
けられている。遊びは、磁石片1を多少移動できるよう
に建築用ボード3に取り付けている。 この状態で建築用ボード3に取り付けられた磁石片1
は、吸着面を、下地材に面接触状態で隙間なく密着でき
る。下地材に密着した磁石片1は、極めて強い吸着力で
下地材に吸着される。 従来は、建築用ボード3に磁石片1を固着しているの
で、磁石片1の吸着面を下地材6の表面に隙間なく密着
できない欠点があった。建築用ボード3と下地材とに狂
いがなく、また、誤差なく取り付けできるなら、磁石片
1を下地材に密着できる。しかしながら、実際の施工状
態において、建築用ボード3や下地材に多少の狂いがあ
り、このことが磁石片1と下地材との密着を阻害する。 磁石片1と下地材とが密着しない状態で接触すると、磁
気的な吸着力が低下するのは、空気の磁気抵抗が磁性金
属に比較して著しく高いことが理由である。第1図の実
線で示すように、磁石片1が下地材に隙間なく密着する
と、磁石片1からでた磁力線は、空気中を通過すること
なく下地材を透過する。しかしながら、磁石片1と下地
材とが傾斜して部分的に接触すると、磁石片1から出た
磁力線のほとんどは、空気中を通ってから下地材を透過
する。空気中を通過する磁力線は、空気の高い磁気抵抗
で弱められる。このため、磁石片1と下地材とを密着で
きないと、磁石的な吸着力が著しく低下する。 この発明の建築用ボード3の取付構造は、磁石片1を、
多少移動できるように建築用ボード3に取り付けてい
る。このため、磁石片1は、磁気的な吸引力で、下地材
に引っ張られて、下地材の表面に密着状態で吸着され
る。したがって、この発明の建築用ボード3の取付構造
は、建築用ボード3や下地材に多少狂いがあり、また、
磁石片1自体に形状の歪があっても、磁石片1を下地材
に隙間なく密着でき、強い力で吸着される。
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。但
し、以下に示す実施例は、この発明の技術思想を具体化
する為の構造を例示すものであって、この発明の構造
は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記のものに
特定するものでない。この発明の構造は、特許請求の範
囲に記載の範囲に於て、種々の変更が加えられる。 更に、この明細書は、特許請求の範囲が理解し易いよう
に、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請
求の範囲の欄」、「従来の課題を解決する為の手段の
欄」および「作用の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の
部材に特定するものでは決してない。 第1図と第2図とに示す建築用ボードの取付構造は、建
築用ボード3を、磁石片1の吸着力で建物躯体7に取り
付けている。 建物躯体7には、磁石片1を吸着できる鉄等の磁性金属
製の下地材6を固定している。下地材6は、第3図に示
すように、一定の間隔で格子状に固定される。この図に
示す下地材6は、水平方向に延長して下地材6を平行に
固定している。下地材6は、アンカーボルトや釘を介し
て、コンクリートあるいは木造の建物躯体7に固定され
る。下地材6は、磁石片1の吸着面全体を吸着できる幅
に設計されている。 磁石片1は、固定部材2を介して建築用ボード3に取り
付けられている。図に示す磁石片1は、磁石本体1Aと、
シールドケース1Bとで構成されている。 磁石本体1Aは、フェライト磁石等の永久磁石である。磁
石本体1Aは、円柱状あるいは角柱状に成形されている。
磁石本体1Aは、先端の吸着面と後端とを平面状に成形し
ている。先端と後端とは異極に励磁されている。 シールドケース1Bは、下地材6に吸着された状態で、磁
石本体1Aの外部に閉鎖された磁気回路を構成する。した
がって、シールドケース1Bは磁気抵抗が小さい鉄等の磁
性金属で成形されている。また、シールドケース1Bは、
第1図に示すように、下地材6に吸着された状態で、先
端を下地材6に密着させる。このため、シールドケース
1Bの先端縁は、磁石本体1Aの吸着面と同一平面に設計さ
れる。 シールドケース1Bが、磁石本体1Aの外周に閉鎖された磁
気回路を形成すると、これでもって、磁石本1Aの外部を
シールドできる。磁気シールドされた磁石本体1Aは、磁
力線が外部に漏れるのを防止できる。このため、建築用
ボード3の外部にもれる磁界を著しく弱くできる特長が
ある。また、磁気回路が磁気抵抗の小さい金属で閉鎖さ
れるので、磁石片1を極めて強く下地材6に吸着できる
特長がある。 ただ、この発明は、磁石片1に必ずしもシールドケース
1Bを設ける必要はない。 磁石片1は、建築用ボード3に固着されることなく、固
定部材2を介して多少自由に移動できるように建築用ボ
ード3に取り付けられる。磁石片1を建築用ボード3に
取り付けるために、シールドケース1Bは、底面の外周に
凸起4を設けている。凸起4は、これを固定部材2の凹
部5に引っかけて磁石片1を建築用ボード3に取り付け
できるように、建築用ボード3の表面に平行な方向に延
長して設けられている。 第4図に示す磁石片1は、シールドケース1Bの全周に凸
起4を設けている。この形状の磁石片1は、固定部材2
に挿入する姿勢を特定する必要がなく便利に使用でき
る。 固定部材2は、磁石片1の凸起4をはめ込むことができ
る凹部5を有する。凹部5は、第1図と第2図と示すよ
うに、磁石片1の凸起4をはめ込んで固定できるよう
に、凸起4に対応して設けられる。凸起4と凹部5との
間には、磁石片1を固定部材2にはめ込んだ状態で多少
移動できるように、隙間が設けられている。隙間は、好
ましくは、0.1〜数mm範囲に調整される。 第1図と第2図と示す固定部材2は、細長い溝形鋼の側
壁を内側に折曲して、側壁の内側に凹部5を設けてい
る。この形状の固定部材2は、磁石片1を長手方向に自
由に移動して連結できる特長がある。 第3図は建築用ボード3に固定部材2を固定する状態を
示している。この図に示す建築用ボード3は、縦に平行
な格子状に固定部材2を固定している。さらに、第3図
は、下地材6を建物躯体に水平に延長して固定してい
る。 この図に示すように、下地材6と、固定部材2とを縦横
に交差して固定する場合、その交点を磁石片1で吸着し
連結できる。この構造によると、下地材6と固定部材2
とを固定する位置を特定することなく、建築用ボード3
を建物躯体7に取付できる特長がある。 建築用ボード3には、壁や天井に固定できる全ての板
材、あるいは、枠に布や表面仕上げシートを張ったもの
が使用できる。 さらに、第5図は固定部材2と下地材6の断面形状が異
なる具体例を示している。この図に示す構造は、重い建
築用ボード3を確実に建物躯体7に連結できる特長があ
る。このことを実現するために、固定部材2と下地材6
の断面形状をL字状としている。 固定部材2は、下向きに折曲し、下地材6は上向きに折
曲している。固定部材2の折曲面に磁石片1を連結して
いる。磁石片1を固定部材2に連結する構造は、第1図
と同じ形状としている。 磁石片1は、上向きの折曲面に、磁石片1を吸着されて
いる。 この構造によると、固定部材2を下地材6に載せて、建
築用ボード3の重量を下地材6に持たせることができ
る。したがって、この構造は、特に重い建築用ボード
3、あるいは、天井に有効に利用できる。
【発明の効果】
この発明の建築用ボードの取付構造は、弱い磁石片を使
用して、建築用ボードを確実に下地材に吸着できる特長
がある。このため、安価な磁石片が使用できる特長があ
る。また、建築用ボードや下地材や磁石片に狂いがあ
り、さらに、これ等の取り付け状態に多少の狂いがあっ
ても、磁石片を下地材に隙間なく密着して、建築用ボー
ドを確実に固定できる特長がある。さらに、建築用ボー
ドを取り付けた後、位置調整することができる。また、
釘止やネジ止することなく、建築用ボードに設けられた
磁石片を下地材に吸着して固定できるので、施工作業を
著しく単純化して、専門の技術者でない者が能率よく施
工できる。 このため、この発明の建築用ボードの取付構造は、簡単
かつ容易に、しかも迅速に能率よく施工できる特長もあ
る。 このことは、施工単価を低減し、磁石片に安価なものが
使用できることと相乗して、面積当りのコストを著しく
安価にできる特長がある。 さらにまた、この発明の建築用ボードの取付構造の特筆
すべき特長は、建築用ボードを確実に吸着できるにもか
かわらず、室内に照射される磁場を低く設計できること
にある。それは、弱い磁石片を使用して、建築用ボード
を確実に建物躯体に吸着できることが理由である。この
ため、室内の生活空間の磁界を弱くして、安心して生活
できる特長も実現する。 さらにまた、この発明の建築用ボードの取付構造は、建
築用ボードを簡単に交換できるので、四季のデザイン、
趣味、趣向、慶弔等にあわせて多用化したデザインに対
応できる特長もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す建築用ボードの取付
構造の断面図、第2図は建築用ボードに磁石片を取り付
けた状態を示す斜視図、第3図は建築用ボードの背面
図、第4図は磁石片を示す斜視図、第5図は他の実施例
にかかる建築用ボードの取付構造の断面図である。 1……磁石片、1A……磁石本体、 1B……シールドケース、 2……固定部材、3……建築用ボード、 4……凸起、5……凹部 6……下地材、7……建物躯体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築用ボード(3)が磁石片(1)を介し
    て、建物躯体に取り付けられた磁性金属製の下地材
    (6)に吸着固定される構造において、下記の(a)な
    いし(f)の全ての構成を有することを特徴とする建築
    用ボードの取付構造。 (a) 磁石片(1)は、固定部材(2)を介して建築
    用ボード(3)の吸着面に取り付けられている。 (b) 磁石片(1)は凸起(4)を有し、固定部材
    (2)は凸起(4)をはめ込む凹部(5)を有する。 (c) 磁石片の凸起(4)は、建築用ボード(3)の
    表面に平行な方向に突出している。 (d) 固定部材の凹部(5)は、磁石片の凸起(4)
    に対向する位置に設けられている。 (e) 磁石片(1)は、固定部材(2)の凹部(5)
    にはめ込まれる凸起(4)を介して建築用ボード(3)
    に取り付けられている。 (f) 凸起(4)と凹部(5)との間に遊びが設けら
    れている。
JP30954290A 1990-11-14 1990-11-14 建築用ボードの取付構造 Expired - Lifetime JPH07103658B2 (ja)

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KR101031332B1 (ko) * 2004-02-03 2011-04-29 엘지전자 주식회사 공기조화기
KR200450110Y1 (ko) * 2008-02-20 2010-09-03 공간찬넬주식회사 상품진열용 걸이대(핀)의 접속장치

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