JP4063717B2 - 掲示物用マグネット器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非磁性の各種壁面に対して、比較的大型の写真やポスター等の掲示物を取付けるのに適した掲示物用マグネット器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、比較的大型の写真やポスター等の掲示物(以下、掲示物と表記する)を、非磁性の掲示板や室内壁面用仕上げ部材及び各種素材を用いた壁体等の壁面(以下、壁面と表記する)に取付ける手段として、掲示物と壁面間に接着剤を使用して接着したり、掲示物の表面から画鋲(押しピン)を壁面に押し込んで取付ける方法が日常的に用いられている。しかしながら、前者は壁面を汚したり、貼り替え時に手間がかかる不都合があり、後者は掲示物に画鋲痕が残る不都合を有していた。
【0003】
これらの不都合を解消する手段としては、掲示物を、その裏面に磁石が吸いつく金属等の小片(鉄板等)を貼ったものとし、取付け部材として頭部に磁石を付けた画鋲を使用して、掲示物を画鋲の頭部に磁気吸着にて取付けた状態で、画鋲のピン部を壁面に差込んで取付ける。または、画鋲を先に壁面に取付けた状態で、画鋲上に掲示物を磁気吸着で取付ける技術が公開されている。(特許技術文献1参照)
【0004】
しかしながら、この技術に示された頭部に磁石を付けた画鋲は、頭部が小面積であるため、大型の掲示物に用いようとした場合は複数個必要となり、その取付け作業工数が多くなって不便であるという不都合を生じていた。
【0005】
さらに、この画鋲を複数個使用し、その頭部の上面に掲示物磁気吸着で取付けた状態で壁面に各画鋲を差込んで取付ける手順の場合は、掲示物が紙状の柔らかなものであると、しわが寄りやすいと云う不都合を生じる。また、これらの画鋲を先に壁面へ取付けた後に、画鋲上に掲示物を磁気吸着で取付ける手順の場合は、画鋲を壁面に取付ける際に基準となるものが無いので位置ずれを起こし易く、それを防ぐためには慎重な作業が必要となるので、取付け作業性が好ましくないものであった。
【0006】
なお、近年における室内壁面用仕上げ部材は、消防上の観点から不燃部材が広範囲に用いられているが、この不燃部材は石膏ボードが主体であるため強度が弱いので、この材料を使用した壁面に対しても適用できる構造が好ましいものとなる。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−11697号公報(第2頁、第3図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、非磁性の各種壁面に対して、比較的大型の写真やポスター等の掲示物を取付ける時の作業性が良く、さらに強度の弱い壁面に対しても確実に取付けることができる掲示物用マグネット器具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、掲示物の幅と略同一の幅を有する取付け部材を用いれば従来の不都合を解消することを究明したものであり、具体的には、断面が略矩形で帯状に伸延させた形体で少なくとも背面が着磁されたマグネット製となっていて、該背面に対して強磁性体を取り付けた掲示物或いは強磁性体製の掲示物を磁気吸着できる器体と、該器体に対しその正面から軸部が突出し、頭部が該器体の背面から突出しない状態に保持される頭付きのねじ部材とで構成される掲示物用マグネット器具によって実現できる。この場合の器体の幅は、掲示物に合わせて設定しても良いし、予め長尺に形成しておき、掲示物の幅に合わせて裁断することにより求めても良い。
【0010】
この構成において、器体はマグネット製であり、その背面側の略中央部に、ねじ部材の頭部が完全に陥没する溝部を該器体の長手方向に沿って形成することにより、該溝部を除く背面の全体に強磁性体を取り付けた掲示物或いは強磁性体製の掲示物を磁気吸着可能となすと共に、上記溝部の底面には上記ねじ部材の軸部が挿入可能な軸用孔を長手方向に沿って複数配設させたものとすると、掲示物用マグネット器具の構造が簡単で、しかも、ねじ部材を希望する位置に直接取付けることができるので、家庭用の壁面等に対して掲示物用マグネット器具を簡単に、且つ、強固に取付けることができる。
【0011】
また、器体はマグネット製で下面側からねじ部材の頭部が挿入可能な溝部を有する略コ字状の断面形状を有し、器体の正面を形成する保持片には、ねじ部材の軸部の上部に該保持片の厚さより若干長く、且つ、該軸部の径から1乃至2mm程度大きく形成された嵌合軸部が嵌合する取付け溝部を、上記器体の長手方向に沿って複数個形成するようにして実施することもできる。この場合は、家庭等の壁部材に取付けられたねじ部材に対して、掲示物用マグネット器具を引っ掛けるだけで取付けることができるので、掲示物用マグネット器具の取付け作業を簡単に行うことができる。
【0012】
本発明における器体は、背面側を形成するマグネット部材と正面側を形成するねじ挿入部材とを接合して構成しても良く、この構成によればマグネット部材の構造が単純構造で可能となるので生産性が良く、更に最小限の材料で済むのでコスト上の利点がある。
【0013】
この構成におけるねじ挿入部材は、その背面側にねじ部材の頭部が完全に陥没する溝部を該ねじ挿入部材の長手方向に沿って形成すると共に、該溝部の底面には上記ねじ部材の軸部が挿入可能な軸用孔を長手方向に沿って複数配設させる形体で実施することができる。この場合には、ねじ部材を希望する位置に直接取付けることができるので、家庭用の等壁面に対して掲示物用マグネット器具を簡単に、且つ、強固に取付けることができる。
【0014】
なお、ねじ挿入部材は、強磁性体製であり、マグネット部材に対して磁気吸着にて取付けるようにすると、器体の組立てが簡単となり、作業性を向上させることができる。
【0015】
さらに、ねじ挿入部材をマグネット製にすると、マグネット部材とねじ挿入部材の磁気吸着による接合を、より強固に行うことができる。
【0016】
また、本発明は、ねじ挿入部材は非磁性体製であり、その断面が上下の面に夫々係合突起及び係合溝を有し背面側に溝部を設けた断面が略コ字状で帯状に伸延させた形体であり、該溝部の底面にはねじ部材の軸部が挿入できる軸用孔を長手方向に沿って複数個設けると共に、該軸用孔に対して上記ねじ部材の軸部が突き出るように挿入した状態で、上記ねじ部材における頭部の上面を覆うマグネット部材を、上記ねじ挿入部材の係合突起または係合溝に対して着脱自在にスライドさせて取付ける構成とすることができる。
この場合は、ねじ挿入部材とマグネット部材との接合を、磁気吸着作用を用いることなく、マグネット部材をねじ挿入部材に差込むだけで簡単に行うことができる。
【0017】
なお、上述した各種の構成の器体は、複数個を所定の間隔を設けて連結する構成で実施しても良い。この構成は、特に大型の掲示物や変形形状の掲示物に対して有効であり、掲示物を確実に磁気吸着で取付けできると共に、ねじ部材を適正に配置できるので、ねじ部材を最小限の数量とすることができ、壁面に対する取付け作業性が向上する。
【0018】
また、器体におけるねじ部材の頭部の下面と接触する面は、該器体の正面側の面に対し所定角度傾いて形成するようにしてもよい。この場合は、家庭用等の壁面に対してねじ部材を傾斜させて取付けることになるので、より強固に取付けることができ、壁面の強度が弱いものに対して特に効果的である。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明における掲示物用マグネット器具は、断面が略矩形で帯状に伸延させた形体で背面がマグネット製でなる器体と、該器体に対しその正面から軸部が突出し、頭部が該器体の背面から突出しない状態に保持される頭付きのねじ部材とで構成することを基本とするものであり、以下、器体自体がマグネット製で構成されるものから順に、各実施例に沿って詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施例を表したものであり、図1(a)の分解斜視図及び図1(b)のA−A拡大断面図に示すように、掲示物用マグネット器具1は器体2と複数のねじ部材3によって構成される。
【0021】
器体2は、全体がマグネット製であり側面が略矩形で幅広に形成されている。そして、器体2の背面5には、溝部5aが設けられて断面が略コ字状をなし、該溝部5aの底面5bには、正面4に向かってねじ部材3の軸部3bが挿入可能な複数の軸用孔5c...が形成されている。
なお、溝部5aの深さは、図1(b)に示されるように、器体2の背面5からねじ部材3の頭部3aの上面との隙間Nが1mm程度生じるように設定される。即ち、掲示物Pの背面に取付けられる鉄板等の強磁性体板Sに干渉しないように設定されている。
【0022】
また、この実施例では器体2に対して溝部5aが両側を残して刳り抜かれた形状となっているが、全面的に溝部が表れるように形成してもよく、器体2自体の作製は、押し出し成形やインジェクション成形等適宜の方法で実施される。
【0023】
なお、器体2の材料は、フェライト系、マンガン・アルミニウム系、サマリウム・コバルト系、ネオジウム・鉄・ホウ素系、サマリウム・鉄・窒素系等の硬質磁性材料からなる磁石材料微粉末を有機高分子エラストマーに練り込み着磁された樹脂製マグネット等適宜のマグネットが用いられる。この内、樹脂製マグネットは柔軟性があるので後述する壁面に取付ける際に、壁面が平坦面以外の曲面にも追従させることができるので好ましく使用される。
【0024】
ねじ部材3は、図1(a)に示すように、壁面Wに設けられたねじ用下孔Wcにねじ込んで使用するものであり、器体2を壁面Wに対して強固に取付ける目的で使用する。
なお、頭部3aの形状は特に限定はされないがトラス等の径の大きいものが効果的である。また、器体2が比較的柔らかい材料の場合には本実施例のようにワッシャ3wを使用するのが好ましい。
軸部3bのねじ形状は、取付ける壁部材の性質に合わせて木ねじ、タッピンねじ等適宜のものを選択する。この場合の先端部3cはねじ形状や同部の溝の有無と関連するので、本実施例のような鋭利なものでなくても良い。
【0025】
図2は、第1の実施例の変形例を表わしたものであり、図2(a)の分解斜視図及び図2(b)のB−B拡大断面図に示すように、基本的な構成は第1の実施例と同様であるが、ねじ部材の取付け角度が異なっている。
【0026】
即ち、掲示物用マグネット器具1’の器体2’の背面5’に設けられる溝部5a’の底面5b’及び軸用孔5c’は図2(b)に示すように傾斜角度Mを有しており、ねじ部材3’を器体2’に挿入した際の頭部3a’及び軸部3b’も傾くことによって、軸部3b’が器体2’の正面4’から下向きに傾斜して突出することになる。なお、傾斜角度Mはこの実施例では15度に設定しているが、掲示物の大きさや重量、壁面の強度等を勘案して設定する。また、この変形例においてもワッシャ3w’は、第1の実施例同様適宜に選択して使用する。
【0027】
この変形例によれば、ねじ部材を壁部材に対して下向きに傾斜して取付けることができるので、より強固に取付けることができると云う利点がある。
【0028】
次に、本発明による掲示用マグネット器具の使用方法について、第1の実施例を用いて図3〜図5により説明する。
【0029】
図3の取付け説明用の斜視図に表わされるように、大型の掲示物Pの裏面に所定位置(この図では上下の2箇所)にマグネットに磁気吸着する薄い鉄板等で形成された強磁性体板Sが、接着等により取付けられている。なお、この強磁性体板Sは、下方の取付け状態に表わされるように小片Saを複数配置して実施しても良い。勿論、この強磁性体板Sは掲示物全面に取付けられたり、さらに、強磁性体板S自体が掲示物の場合や、絵画等の額縁等の枠体として使用されていても応用可能である。
【0030】
そして、掲示物用マグネット器具1を、掲示物Pの大きさや重量に適合するように、掲示物の幅に合わせたものを複数(この図では上下の2ヶ所)準備し、また、掲示物用マグネット器具1を壁面Wに取付けるためのねじ部材3も複数個準備する。なお、ねじ部材3のねじ部の長さを決めるための軸部3bの突出代は、掲示物の重量及び下述する取付け用の壁面Wの強度を勘案し設定される。
【0031】
この状態から、掲示物Pを壁面W上に取付けるには、図3に表わすように、先ず、壁面Wへ複数のねじ部材3...の取付位置に対応するようにねじ用下孔Wc...を開けておく。なお、この孔開け作業は、器体2を壁面Wに当てた状態で、その軸用孔5cをガイドに行うのが効率的である。
【0032】
次に、器体2の一つ軸用孔5cにねじ部材3の軸部3bを挿入した状態で、ねじ部材3を壁面Wに設けられたねじ用下孔Wcにねじ込んで取付ける。同様に他の壁面Wに設けられたねじ用下孔Wc...対しても、ねじ部材3...をねじ込んで取付けることにより、器体2が壁面Wに取付けられる。(図4参照)
器体2を複数使用する場合(この図では上下の2ヶ所)も同様な手順で、壁面Wに取付けて、全ての器体2の取付けを完了する。
【0033】
この状態で、各器体2,2の背面5,5に対して掲示物Pの裏面に取付けられた強磁性体板S,Sa,Sa,Saを近付けると、磁気吸着作用により、掲示物Pは壁面Wに取付けられる。
【0034】
なお、本実施例における器体2の材料を前述した樹脂製マグネットとした場合は、柔軟性があるため、図5に示す平坦面以外の曲面を有する壁面Waに対しても追従できるので、掲示物Paを上述した内容と同様に取付けることができる。
【0035】
以上のように、本発明の第1の実施例においては、掲示用マグネット器具を壁面へ簡単に、且つ、強固に取付けるができる。
また、掲示物の掲示用マグネット器具への取付けも、単に近接するだけで掲示物の裏面の略全面が磁気吸着される。
従って、総じて、掲示物の壁面への取付け作業が簡単でしかも確実に行うことができる。
【0036】
図6及び図7は、本発明の第2の実施例を表わしたものであり、前述の第1の実施例とは、ねじ部材を先に壁面に取付けると云う構成上の違いがある
【0037】
この実施例による掲示物用マグネット器具21は、図6の分解斜視図に表わされるように、器体22と複数のねじ部材23で構成されている。
【0038】
そして、ねじ部材23は、軸部23bの上部に、その径より1乃至2mm程度大きい嵌合軸部23dが形成されている。また、頭部23aは大き目の径のものが好ましく、図に示す平形状や座付き形状等が用いられる。なお、本実施例においては後述するように頭部を狭い空間に差込むことになることと、上記嵌合軸部23d上に部材が嵌合することになるため、寸法精度を確保する必要があり、ワッシャは使用しない方が好ましい。
【0039】
器体22は、全体がマグネット製で、下面26側から上記のねじ部材23における頭部23aが最小隙間で挿入可能な溝部26aが設けられた断面が略コ字状で、幅広に形成されている。そして、その正面24を形成する保持片24aには、器体2の長手方向に沿って複数の取付け用溝部24bが形成されている。
【0040】
器体22と、ねじ部材23の上述した以外の嵌合部分については、図7(a)の壁面への取付け状態を表わす拡大断面図、図7(b)器体にねじ部材を挿入した正面図、図7(c)器体にねじ部材を挿入した底面図に示すように、ねじ部材23の嵌合軸部23dの長さY1を器体22の保持片24aの厚さV1より若干大き目とし、ねじ部材23の嵌合軸部23dの軸径Y2が嵌合する器体22に設けられる取付け用溝部24bの幅V2は、ねじ部材を壁面に取付ける時のピッチ間の精度を配慮して大きめに形成される。
【0041】
なお、器体22は下面26が開放されているため、背面25の位置精度や強度を補強する必要がある場合は、図7(b)及び図7(c)に表わすように、溝部26aにおけるねじ部材23の頭部23aが干渉しない位置にリブ24cを配置してもよい。
【0042】
以上の構成でなる第2の実施例による掲示物用マグネット器具21を壁面に取付けるには、図6に表わされるように、最初に壁面Wにねじ部材23...を取付けるためのねじ用下孔Wc...を開けておき、次に、ねじ部材23の軸部23b...を壁面Wにねじ込んで取付ける。すると、図7(a)に表わされるように、ねじ部材23の頭部23aの下面と壁面Wの表面間に、ねじ部材23の嵌合軸部23dが露出し嵌合隙間が形成されるので、そこに器体22の保持片24aに設けた取付け用溝部24b差込むと、器体22は壁面Wに対して僅かな嵌合隙間しか無い状態で取付けられる。
【0043】
従って、本実施例においては、最初に壁面にねじ用部材を取付けた後に、器体を差込むだけで壁面に取付けることができるので、取付け作業性を向上させることができる。
【0044】
本発明における器体は、背面側を形成するマグネット部材と正面側を形成するねじ挿入部材とを結合して構成することができ、以下、その代表的な実施例について説明する。
【0045】
図8は、本発明の第3の実施例を表わしたものであり、図8(a)の分解斜視図及び図8(b)の組立て状態の拡大断面図に示すように、掲示物用マグネット器具31は、板状のマグネット部材38とねじ挿入部材37からなる器体32と、複数のねじ部材33で構成される。
【0046】
ねじ挿入部材37は、第1の実施例における器体2の形状と同様に、側面が略矩形で幅広に形成されており、ねじ挿入部材37の背面35には、溝部35aが設けられて断面が略コ字状をなし、該溝部35aの底面35bには、正面34に向かってねじ部材33の軸部33bが挿入可能な複数の軸用孔35c...が形成されている。
なお、溝部35aの深さは、図8(b)に示されるように、ねじ挿入部材37の背面35からねじ部材33の頭部33aの上面との隙間Nが1mm程度生じるように設定される。即ち、マグネット部材38に干渉しないように設定されている。
【0047】
なお、本実施例ではねじ挿入部材37の背面35に対して溝部35aが全面的に刳り抜かれた形状となっているが、第1の実施例における器体2の形状と同様に溝部の両側を残し刳り抜かれた形状としてもよく、ねじ挿入部材37自体の作製は、押し出し成形やインジェクション成形等適宜の方法で実施される。
【0048】
また、ねじ挿入部材37の材料はマグネット部材38が取付けられるものであれば特に制限はされない。即ち、強磁性体の材料であれば磁気吸着で取付けることができ、特に磁気吸着可能に着磁されたマグネット材料を使用する場合はより強固に磁気吸着で取付けることができる。また、非磁性体の材料の場合は接着等により取付けることができる。
【0049】
本実施例における掲示物用マグネット器具31の壁面への取付けは、図8(a)に示すように、図示しない壁面に設けたねじ用下孔に対して、ねじ挿入部材37の軸用孔35cに挿入したねじ部材33の軸部33bをねじ込むことにより、ねじ挿入部材37を壁面に取り付ける。その後に、ねじ挿入部材37の背面35に対してマグネット部材38を、上述の通りねじ挿入部材37の材料に適した手段により取付ける。
【0050】
本実施例においては、ねじ挿入部材37がマグネット製である場合を除き、器体32の背面部材のみマグネット製とすればよいので、マグネット部材38は単純形状で実施できるので生産性が良く、使用量も少なくて良い利点があると共に、掲示物に対する磁気吸着面積も広くできる。また、ねじ挿入部材37が強磁性体製である場合は、マグネット部材38を磁気吸着力のみで取付けることができ、特にマグネット製である場合はより強固に取付けることができる。
【0051】
図9は、本発明の第4の実施例を表わしたものであり、図9(a)の分解斜視図及び図9(b)の組立て状態の拡大断面図に示すように、掲示物用マグネット器具41は、板状のマグネット部材48とねじ挿入部材47からなる器体42と、複数のねじ部材43で構成される。
【0052】
この実施例は、前述の第3の実施例におけるねじ挿入部材37を薄肉形状で実施したものであり、重複部分は省略して説明する。
【0053】
即ち、ねじ挿入部材47は、強度の高い金属製材料等においては薄肉で実施することが可能であり、プレス加工や曲げ加工、更には押し出し成形によって、正面44、背面45、溝部45a、底面45bを形成する。この時、図9(b)に表れるように、底面45bの裏側の面は、正面44より突出しないようにした方が、図示しない壁面に取付けた際に、安定性の良いものとなる。その後、軸用孔45cは孔開け加工にて形成される。
【0054】
なお、溝部45aの深さは、第3の実施例と同様に、図9(b)に示されるように、ねじ挿入部材47の背面45からねじ部材43の頭部43aの上面との隙間Nが1mm程度生じるように設定される。即ち、マグネット部材48に干渉しないように設定されている。
【0055】
そして、ねじ挿入部材47が金属製材料の場合は、最終形状にて防錆処理を兼ねた各種のメッキや塗装等の表面処理を施して部材を完成させる。
【0056】
ねじ挿入部材47以外の部材である、マグネット部材48及びねじ部材43、頭部43a、軸部43b、ワッシャ43wについては、前述の実施例3と同様のものを使用すれば良い。
【0057】
本実施例によれば、ねじ挿入部材47の材料を最小限とすることができるので、材料代を低減することができると共に軽量化させることができるので取付け作業性が向上する利点がある。
【0058】
また、本発明においては、ねじ挿入部材の材料が合成樹脂等の非磁性体による非マグネット製とした場合に、マグネット部材と直接的に接着等で接合しないで、両部材を係合にて接合する構造でも実施することができる。
【0059】
図10は本発明の第5の実施例を表わしたものであり、図10(a)は分解斜視図、図10(b)は組立状態の拡大断面図を示す。
【0060】
この実施例における掲示物用マグネット器具51は、ねじ挿入部材57とマグネット部材58からなる器体52と、複数のねじ部材53により構成されている。
【0061】
ねじ挿入部材57は、その背面55に溝部55aを有する断面略コ字状で、その垂直方向に伸延させた帯状の幅広形状に形成されており、上面59及び下面56には背面55の中心方向に向かって係合突起55d,55dが設けられており、そこから正面54方向に向かって係合溝55e,55eが形成される。
【0062】
また、溝部55aの底面55bから正面54に向かって複数の軸用孔55c...が長手方向に沿って形成されている。なお、この軸用孔55c...及び溝部55aの底面55bは、ねじ部材53が傾いて取付けられるように、所定角度傾斜して設けられている。
【0063】
マグネット部材58は、断面略凸字状で、その垂直方向に伸延させた帯状の幅広形状に形成されており、上面58a及び下面58bの下部には係合突起58d,58dが設けられ、背面58c側には後述するねじ挿入部材57に取付けた際に磁気吸着面を突出させるための突出部58fが形成される。
【0064】
そして、掲示物用マグネット器具51を壁面に取付けるには、図10(a)に示すように、先ず、ねじ部材53...の軸部53b...をねじ挿入部材57の軸用孔55c...に挿入し、図示しない壁面のねじ用下孔に対してねじ込むことにより、ねじ挿入部材57を壁面に取付ける。次に、ねじ挿入部材57の側面方向から、マグネット部材58を、ねじ挿入部材57の係合溝55e,55eに対して、マグネット部材58の係合突起58d,58dが嵌合するようにスライドさせると図10(b)のように、掲示物用マグネット器具51が壁面に取付けられることになる。
【0065】
なお、マグネット部材58とねじ挿入部材57との横方向のスライドを規制するには、部分的に接着剤を使用したり、両部材のスライド嵌合部の一部に図示しない任意の凹凸嵌合部を設け、強制嵌合にて取付ける等の汎用の技術を用いて実施することができる。
【0066】
以上のように本実施例によれば、ねじ挿入部材が非磁性体の場合にマグネット部材に対して直接的な接着等で接合することなく両部材の係合によって接合ができるので、分解して再使用することができる。
【0067】
図11は、本発明における第6の実施例を表したものであり、第5の実施例とはねじ挿入部材とマグネット部材との嵌合位置及び形状が異なっている。また、ねじ部材の取付け角度も通常の垂直状態となるようになっている。
【0068】
具体的には、図11(a)の分解斜視図及び図11(b)の組立状態の断面図に表わされるように、ねじ挿入部材67には、その上面69及び下面66の背面65寄りに係合突起65d,65d及び係合溝65e,65eが形成されており、マグネット部材68には、同部に嵌合する係合溝68e、68e及び係合突起68d,68dが上下の面68a,68bに形成され、背面68cが掲示物に対する磁気吸着面となる。
【0069】
また、ねじ挿入部材67の背面65側には溝部65aが形成されており、その底面65bには長手方向に沿ってねじ部材63の軸部63bを挿入させるための複数の軸用穴65c...が設けられている。
【0070】
そして、掲示物用マグネット器具61を壁面に取付けるには、図11(a)に示すように、先ず、ねじ部材63...の軸部63b...をねじ挿入部材67の軸用孔65c...に挿入し、図示しない壁面のねじ用下孔に対してねじ込むことにより、ねじ挿入部材67を壁面に取付ける。次に、ねじ挿入部材67の側面方向から、マグネット部材68を、ねじ挿入部材67の係合溝65e,65e及び係合突起65d,65dに対して、マグネット部材68の係合突起68d,68d及び係合溝68e,68eが嵌合するようにスライドさせると図11(b)のように、掲示物用マグネット器具67が壁面に取付けられることになる。
【0071】
従って本実施例においても、ねじ挿入部材が非磁性体の場合にマグネット部材に対して直接的な接着等で接合することなく両部材の係合によって接合ができるので、分解して再使用することができる。
【0072】
これまで説明した各鋲付きマグネット板は、幅広の帯状に形成されているが、本発明においては、これらを所定間隔設けて複数連結した鋲付きマグネット板として実施することができる。
【0073】
図12は、本発明における第7の実施例及び変形例を表わす。
この実施例は、掲示物用マグネット器具に磁気吸着で取付ける掲示物を、より確実に取付ける場合や、掲示物が大型であったり、形状が変形しているものに対して適合するように構成される。
【0074】
これまで説明した各実施例共に実施することが可能であるが、代表的なものとして第1の実施例を使用した場合について、図12(a)〜(d)を使用して説明する。但し、これらはあくまでも一例であって、掲示物の形状により、変形して使用できることは言うまでもない。また、各実施例の形態にあわせて変形して使用することもできる。さらに、場合によっては各実施例をリンクさせて使用することも可能である。
【0075】
図12(a)は、本発明の第7の実施例を正面方向から見た斜視図を表わしたものであり、掲示物は方形のものとなっている。この場合の掲示物用マグネット器具71aは上下方向に所定の間隔を設けて、2本の掲示物用マグネット器具71aa,71aaを配置し、それらの背面を同一部材、即ちマグネット製の部材で連結した構成となっている。なお、73bはねじ部材の軸部である。
【0076】
図12(b)は、第7の実施例における第1の変形例を表わし、掲示物がハート型のものに使用する。この場合は、上下の掲示物用マグネット器具71ba及び71bbの長さ及び側面形状が異なったものとなっている。
【0077】
図12(c)は、第7の実施例における第2の変形例を表わしたものであり、掲示物が六角形のものに使用する形態となっている。この変形例においては、上下方向に三段、さらに中段部は中央部にも間隔を設けた4つの掲示物用マグネット器具71ca,71cb,71cc,71cdを連結した構成となっている。
【0078】
図12(a)〜(c)に示した第13の実施例及び変形例の各構成においては、掲示物の形状に合わせたマグネット面が形成されるので、掲示物を確実に磁気吸着させる利点がある。
【0079】
なお、複数の掲示物用マグネット器具の連結は他の構造で実施することは、当然に可能である。図12(d)は、第7の実施例における第3の変形例を表わしたものであり、上下方向に三段に所定間隔を設けて配置した掲示物用マグネット器具71da,71db,71dcを、テープ76で連結したものである。この場合のテープ76の接着面は、ねじ部材の軸部73bが突出する面とした方が掲示物への影響が少ないので好ましい。
【0080】
また、複数の掲示物用マグネット器具の連結は、これら以外にも鎖、紐等の汎用の部材を適宜に取付けて実施しても良い。
【0081】
図13は、第7の実施例の掲示物用マグネット器具に掲示物を取付け、さらに家庭用等の壁面に取付けることを表わす、取付け説明用斜視図を示す。
【0082】
なお、基本的には、図3を用いて説明した第1の実施例の取付けと同様であり、ねじ部材73...を、その軸部73b...が掲示物用マグネット器具71aの上方における掲示物用マグネット器具71aa部分の器体部72’の軸用孔75c...に挿入された状態で、壁面Wのねじ用下孔Wc...にねじ込む。さらに、下方における掲示物用マグネット器具71aa部分も同様に行って、掲示物用マグネット器具71aを壁面Wに取付ける。
この状態で、掲示物用マグネット器具71aの背面に、掲示物Pの裏面に取付けられた強磁性体Sを磁気吸着にて取付けることにより、掲示物Pは壁面Wに取付けられる。
【0083】
但し、第1の実施例の取付けとは、掲示物用マグネット器具71aにおける掲示物Pの取付け側の面が、掲示物Pと略同一形状に形成されており、掲示物Pの裏面に接着等で取付ける強磁性体板Sを輪郭に沿って多数使用している点が異なっている。なお、この強磁性体板Sは、前述した図3に示す小片Saを複数使用しても良いし、一枚物として掲示物Pの全面に取付けても良い。さらに、強磁性体板自体が掲示物の場合や、絵画等の額縁等の枠体として使用されていても応用可能である。
【0084】
図14は、強磁性体板Sを介して掲示板Pを取付けた第7の実施例における掲示物用マグネット器具を、壁面Wに取付けた状態を表わす断面図である。
【0085】
図14(a)は、第1の実施例における掲示物用マグネット器具を連結した掲示物用マグネット器具71を使用した場合を示し、図14(b)は、第1の実施例の変形例における掲示物用マグネット器具を連結した掲示物用マグネット器具71’を使用した場合を示している。
【0086】
第7の実施例によれば、掲示物を、より確実に取付けることができると共にねじ部材を希望する位置に確実に配置できる利点があり、特に、掲示物が大型であったり、形状が変形しているものに対して有効的に使用することができる。
【0087】
なお、これまで説明した各実施例及び各応用例を用いて壁面に取付ける掲示物は、紙や樹脂シート等の非磁性体製で薄板形状のもので表わしていたが、これ以外の形態で実施することは当然に可能であり、以下に掲示物の代表的な応用例について説明する。
【0088】
図15に表わす掲示物Pbは、木製等の適宜な材料で形成された額縁等の薄型の箱体であり、裏面に複数の強磁性体板S...を接着等により取付けて使用する。なお、この強磁性体板は、掲示物Pbの裏面の形状や重量により、一枚物等の適宜な状態を選択して使用することができる。
【0089】
図16に表す掲示物Pcは、表面にイラストや各種表示を施した鉄等の強磁性体製の板状に形成されている。この場合は、掲示物Pc自体が強磁性体であるので、これまでのように別体の強磁性体板を用いる必要はなく、コンパクトな形体となる利点がある。なお、強磁性体製の掲示物は板状に限らず、前述した図15に表わす額縁状の掲示物Pb等に形成して実施することもできる。
【0090】
なお、本発明は掲示物以外の箱状物品を取付ける技術としても応用が可能であり、図17にその応用例を示す。
【0091】
この応用例における箱状物品は、図17(a)の取付け説明用斜視図に表わすように、家庭用の部屋等の隅に設置するコーナー収納棚Hであり、略直角に形成される二つの背面Ha,Hbの上方及び下方に扇形で形成された上面Hc、下面Hdを取付け、正面側Heが開放される形体となっている。そして、背面Ha,Hbの上部及び下部には強磁性体板S1,S2S3,S4が接着等により取付けられている。
【0092】
また、部屋のコーナー部に略直角に形成された壁面Wbには、上記のコーナー収納棚Hに取付けられた強磁性体板S1,S2S3,S4が対応する位置に、これまで説明した本発明における掲示物用マグネット器具81a,81b,81c,81dが取付けられている。
【0093】
この状態で図17(a)の図中に矢印で示すように、コーナー収納棚Hの背面Haに取付けられた強磁性体S1を、壁面Wbに取付けられた掲示物用マグネット器具81aに合うように、コーナー収納棚Hを回転させて壁面Wbに近接させると、図29(b)の一部断面斜視図のように磁気吸着し、同時に他の三つの強磁性体板S2S3,S4と掲示物用マグネット器具81b,81c,81dも磁気吸着することにより、コーナー収納棚Hを壁面Wbにより取付けることができる。
【0094】
なお、コーナー収納棚Hは、強磁性体板を背面全体に取付けたり、コーナー収納棚H自体を強磁性体製とすれば壁面Wbへの取付け作業性を向上させることができる。
また、コーナー収納棚Hは、図に表わす一体形状のほか、木材を釘等で接合して形成したり、紙やプラスチック板に折れ目を付けた展開形状のものを組立てて接合して形成する等の適宜の手段で作製することができる。
【0095】
なお、本発明における掲示物用マグネット器具はこれまで説明した各実施例、変形例、応用例に限らず、各種変更して実施することができる。
【0096】
例えば、ねじ部材の軸部を掲示物用マグネット器具の正面の垂直線に対し下向きに傾けて突出させる場合には、第1の実施例における変形例(図2参照)に示すように、ねじ部材の頭部の下面が接触する面を所定角度傾けて設けて設定することで実施できる。
【0097】
また、第1の実施例及び第2の実施例における器体は一部材で形成されているが、背面部分をマグネット部材で形成して接着や適宜の連結構造で接合して構成したり、実施例における器体自体をねじ挿入部材とし、その背面にマグネット部材を接着等で取付ける構成で実施しても良い。
【0098】
さらに、掲示物用マグネット器具の幅及びその端部の形状は、掲示物に合わせて作製しても良いし、予め可能な範囲で長尺に作製しておき、掲示物の幅や外形形状に合わせて裁断して使用するようにしても良い。
【0099】
【発明の効果】
本発明は、断面が略矩形で帯状に伸延させた形体で背面がマグネット製でなる器体と、該器体に対しその正面から軸部が突出し、頭部が該器体の背面から突出しない状態に保持される頭付きのねじ部材とで構成される掲示物用マグネット器具としたので、比較的大型の写真やポスター等の掲示物を、その裏面に鉄板等の強磁性体板を取付けた状態とすれば、簡単に磁気吸着で取付けることができ、さらに、強度の弱い壁面に対してもねじ部材により確実に取付けることができる。
また、構造が簡単なため、掲示物用マグネット器具の組立て作業や、掲示物用マグネット器具の家庭用の壁面等への取付け作業も簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における第1の実施例を表わしたものであり、(a)は分解斜視図、(b)は、(a)におけるA−A拡大断面図を示す。
【図2】 本発明における第1の実施例の変形例を表わしたものであり、(a)は分解斜視図、(b)は、(a)におけるB−B拡大断面図を示す。
【図3】 本発明における第1の実施例による掲示物用マグネット器具の取付け説明用の斜視図を示す。
【図4】 本発明における第1の実施例による掲示物用マグネット器具板を壁面に取付けた状態の断面図を示す。
【図5】 本発明における第1の実施例による掲示物用マグネット器具を、曲面を有する壁面に取付けた状態の斜視図を示す。
【図6】 本発明における第2の実施例の分解斜視図を示す。
【図7】 本発明における第2の実施例の嵌合状態を表わしたものであり、(a)は壁面への取付け状態を示す拡大断面図、(b)は、器体にねじ部材を挿入した正面図、(c)は器体にねじ部材を挿入した底面図を示す。
【図8】 本発明における第3の実施例を表わしたものであり、(a)は分解斜視図、(b)は組立て状態の拡大断面図を示す。
【図9】 本発明における第4の実施例を表わしたものであり、(a)は分解斜視図、(b)は組立て状態の拡大断面図を示す。
【図10】 本発明における第5の実施例を表わしたものであり、(a)は分解斜視図、(b)は組立て状態の拡大断面図を示す。
【図11】 本発明における第6の実施例を表わしたものであり、(a)は分解斜視図、(b)は組立て状態の拡大断面図を示す。
【図12】 本発明における第7の実施例及び変形例を表わしたものであり、(a)は実施例の斜視図、(b)は第1の変形例の斜視図、(c)は第2の変形例の斜視図、(d)は第3の変形例の斜視図を示す。
【図13】 本発明における第7の実施例による掲示物用マグネット器具の取付け説明用斜視図を示す。
【図14】 本発明における第7の実施例による掲示物用マグネット器具の壁面への取付け状態を表わす断面図であり、(a)は第1の実施例の掲示物用マグネット器具を連結したもの、(b)は第1の実施例における変形例の掲示物用マグネット器具を連結したものを示す。
【図15】 本発明における掲示物用マグネット器具に磁気吸着にて取付ける掲示物の応用例を表わす斜視図である。
【図16】 本発明における掲示物用マグネット器具に磁気吸着にて取付ける掲示物の他の応用例を表わす斜視図である。
【図17】 本発明における掲示物用マグネット器具に磁気吸着にて取付けるコーナー収納棚の取付け説明図であり、(a)は取付前の斜視図、(b)は取付後の一部断面斜視図を示す。
【符号の説明】
P、Pa、Pc、Pd 掲示物
H コーナー収納棚
Ha、Hb 背面
Hc 上面
Hd 下面
He 正面側
S、S1、S2、S3、S4 強磁性体板
Sa 小片
W、Wa、Wb 壁面
Wc ねじ用下孔
M 傾斜角度
N 隙間
Y1 嵌合軸部の長さ
Y2 嵌合軸部の径
V1 保持片の厚さ
V2 取付け溝部の幅
1、1’、1a、21、31、41、51、61、71、71’、71a、71aa、71b、71ba、71bb、71c、71ca、71cb、71cc、71cd、71d、71da、71db、71dc、81a、81b、81c、81d 掲示物用マグネット器具
2、2’、22、32、42、52、62 器体
3、3’、23、33、33’、43、53、63、73、73’ ねじ部材
3a、3a’、23a、33a、43a、53a、63a 頭部
3b、3b’、23b、33b、43b、53b、63b、73b 軸部
3c、3c’、23c 先端部
3w、3w’、33w、43w、53w、63w ワッシャ
4、4’、24、34、44、54、64 正面
5、5’、25、35、45、55、65 背面
5a、5a’、35a、45a、55a、65a 溝部
5b、5b’、35b、45b、55b、65b 底面
5c、5c’、35c、45c、55c、65c、75c 軸用孔
6、6’、26 、36、46、56 下面
23d 嵌合軸部
24a 保持片
24b 取付け用溝部
24c リブ
26、56、66 下面
26a 溝部
37、47、57、67 ねじ挿入部材
38、48、58、68 マグネット部材
55d、58d、65d、68d 係合突起
55e、65e、68e 係合溝
58a、68a 上面
58b、68b 下面
58c、68c 背面
58f 突出部
59、69 上面
72’ 器体部
76 テープ

Claims (10)

  1. 断面が略矩形で帯状に伸延させた形体で少なくとも背面が着磁されたマグネット製となっていて、該背面に対して強磁性体を取り付けた掲示物或いは強磁性体製の掲示物を磁気吸着できる器体と、該器体に対しその正面から軸部が突出し、頭部が該器体の背面から突出しない状態に保持される頭付きのねじ部材とで構成されることを特徴とする掲示物用マグネット器具
  2. 器体はマグネット製であり、その背面側の略中央部に、ねじ部材の頭部が完全に陥没する溝部を該器体の長手方向に沿って形成することにより、該溝部を除く背面の全体に強磁性体を取り付けた掲示物或いは強磁性体製の掲示物を磁気吸着可能となすと共に、上記溝部の底面には上記ねじ部材の軸部が挿入可能な軸用孔を長手方向に沿って複数配設させたことを特徴とする請求項1に記載の掲示物用マグネット器具
  3. 器体はマグネット製で下面側からねじ部材の頭部が挿入可能な溝部を有する略コ字状の断面形状を有し、器体の正面を形成する保持片には、ねじ部材の軸部の上部に該保持片の厚さより若干長く、且つ、該軸部の径から1乃至2mm程度大きく形成された嵌合軸部が嵌合する取付け溝部を、上記器体の長手方向に沿って複数個形成していることを特徴とする請求項1に記載の掲示物用マグネット器具
  4. 器体は、背面側を形成するマグネット部材と正面側を形成するねじ挿入部材とを接合して構成することを特徴とする請求項1に記載の掲示物用マグネット器具
  5. ねじ挿入部材は、その背面側にねじ部材の頭部が完全に陥没する溝部を該ねじ挿入部材の長手方向に沿って形成すると共に、該溝部の底面には上記ねじ部材の軸部が挿入可能な軸用孔を長手方向に沿って複数配設させたことを特徴とする請求項4に記載の掲示物用マグネット器具
  6. ねじ挿入部材は、強磁性体製であり、マグネット部材に対して磁気吸着にて取付けることを特徴とする請求項4または5に記載の掲示物用マグネット器具
  7. ねじ挿入部材は、マグネット製であることを特徴とする請求項6に記載の掲示物用マグネット器具
  8. ねじ挿入部材は非磁性体製であり、その断面が上下の面に夫々係合突起及び係合溝を有し背面側に溝部を設けた断面が略コ字状で帯状に伸延させた形体であり、該溝部の底面にはねじ部材の軸部が挿入できる軸用孔を長手方向に沿って複数個設けると共に、該軸用孔に対して上記ねじ部材の軸部が突き出るように挿入した状態で、上記ねじ部材における頭部の上面を覆うマグネット部材を、上記ねじ挿入部材の係合突起または係合溝に対して着脱自在にスライドさせて取付けることを特徴とする請求項4に記載の掲示物用マグネット器具
  9. 複数の器体を所定の間隔を設けて連結して使用することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の掲示物用マグネット器具
  10. 器体におけるねじ部材の頭部の下面と接触する面は、該器体の正面側の面に対し所定角度傾いて形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の掲示物用マグネット器具
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