JP2010136928A - 磁気吸着型の本立て - Google Patents

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和子 黒田
Kiyoshi Nishibe
清志 西部
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Abstract

【課題】 机の有効活用面積を充分確保でき、しかも、小型で簡単な構成でありながら、簡単且つ確実に書籍を立てかけて収容することの出来る磁気吸着型でなる本立てを提供する。
【解決手段】 磁石4等の磁気吸着力を有する背面と、正面側の上部に書籍Sの立てかけ用の横板部6を、下部に底板受け部7を夫々突出させて形成し、その間を幅方向に水平な底板嵌合溝8と成した一対の側板2,2と、それらの底板嵌合溝8に嵌合する平板状の底板10とで構成し、各側板2,2は、夫々その正面に形成された底板嵌合溝8,8に底板10を挿入することにより底板10上面に対して略直交するように係止されると共に、その状態で、背面を強磁性体製の建造物Wに磁気吸着させることにより形状を安定化させつつ強固に取り付ける構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、書物を立て並べて両側からささえる道具であるところの本立て、詳しくは、強磁性体製の壁や棚を被着体として用いる磁気吸着型の本立てに関するものである。
本立てについては、従来より多くの形態で実施されてきており、簡易的な構成のブックエンド等も存在はするものの、基本的には文字通り、本を立てる道具であるため、書籍を立てかけたときに倒れにくく、堅固な構成となっている。
そして、その使用方法は、図14の従来の本立ての使用状況を表わす斜視図に示すように、本立てHを机Dの上面の任意の場所に載置して使われるのが一般的である。
一方、机上に載置しないで使える本立ての先行技術も少数ではあるが存在しており、例えば、特許文献1に示す、概ね、二つのU形枠体とそれらの一箇所同士を連結する支持ロットとからなる本立てが公知となっている。
この技術によると、夫々のU形枠体は、概ね、片方が永久磁石を配する基端側立柱部を形成したL形の固定枠と、他方が先端側立柱部を形成する逆L形の可動枠とで構成されていて、この固定枠と可動枠との各水平部を摺動自在に遊嵌させることにより、固定枠と可動枠との間隔を調整できるようになっている。
従って、この本立ては、二つのU形枠体を、夫々スチール製品に磁気吸着させた状態で、固定枠と可動枠との間に書籍類を厚さ方向に並べて収納することが出来るものとなっている。
実開昭59−108440号
しかしながら、通常の本立てにおいては、書籍をしっかり立てかけれるように安定した堅固な構成としなればならず、さらに、机上に載置して使用するため、机の表面の有効活用面積を損なうという潜在的な不都合が生じていた。
また、特許文献1に示される技術においては、主要部材であるU形枠体が、固定枠と摺動枠とを摺動自在に嵌合させるために構造が複雑で大型化する不都合が生じている。
また、その使用時においては、固定枠をスチール製品に磁気吸着させる、いわゆる片持ち状態となっているため、この状態で摺動枠を摺動させると、摺動枠の移動量が多い、即ち収容する書籍数が増えるほど先端側立柱部に大きな回転モーメントがかることになるが、それに反し固定枠の摺動部と摺動枠の摺動部との重なり代は、移動量が多いほど減少して嵌合強度が低下していくという相反する不都合が生じる構成のものとなっている。
さらに、二つのU形枠体における各可動枠の先端側立柱部の上端間には支持ロットの先端を差し込んで、二つのU形枠体の前後幅の間隔を一定に保つと記載されているものの、この様な構成では、単に二つのU形枠体を連結している機能しか想到できないものとなっていて、二つのU形枠体における各固定枠の平行度を保ったり正規の上下方向の位置を確保することは実質的には困難なものとなっており、書籍を正常な状態に維持するにはかなりの調整作業が必要と感じられる不都合を有するものとなっている。
そこで、本発明は、これらの従来技術の不都合を解消すべく、机の有効活用面積を充分確保でき、しかも、小型で簡単な構成でありながら、簡単且つ確実に書籍を立てかけて収容することの出来る磁気吸着型でなる本立てを提供することを課題とする。
本発明は、本立てを完成させるのに、被着部材を活用できれば従来の不都合を解消できるのではないかという観点で鋭意検討した結果想到できたものであり、具体的には、磁気吸着力を有する背面と、正面側の上部に書籍立てかけ用の横板部を、下部に底板受け部を夫々突出させて形成し、その間を幅方向に水平な底板嵌合溝と成した側板を一対備え、これら一対の側板と、それらの底板嵌合溝に嵌合する平板状の底板とからなり、一対の側板は、夫々その正面に形成された底板嵌合溝に底板を挿入することにより底板上面に対して略直交するように係止されると共に、その一対間に間隔を設けることにより書籍の収納を容易となし、さらに、その背面を強磁性体製でなる建造物の壁等に磁気吸着させることにより形状を安定化させつつ強固に取り付ける構成の本立てとして実施することができる。
この構成によれば、本立てを強磁性体の壁等に磁気吸着させた時点で本立てとして機能すればよく、しかも各構成部材は単に係止できているだけでよいので、その前段階では堅固に完成させるための構成、即ち、接着剤や釘等の固定材料の使用や、その実施がし易くなるような材料の選定や形状・寸法の配慮の必要は無く、簡単な構成で実施できると言う利点がある。
また、収納した書籍は、その背の部分を、本発明による本立ての被着体である強磁性体製の壁面等に当接させることができるので、側板にかかる重量負担も減少することが期待でき、それにより、書籍の表・裏面を受ける側板の奥行きの寸法を小さくできることにより小型化させることができる。
なお、側板の正面側に形成される底板嵌合溝は、奥側に屈曲溝が形成されており、また、底板にはこの側板の屈曲溝に嵌合する屈曲部が形成されていて、側板の側面からこの底板を挿入可能とする構成としてもよい。
この構成によれば、側板に対して底板が、より外れにくいものとなる利点があり、側板をさらに小型化できる可能性も生じる。
また、側板は、各種の生産方法で実施できるが、本発明の形状はシンプルな形で実施できるので、その幅寸法に切断或いは打ち抜かれた長尺の平板を曲げ加工で形成して実施することもできる。
この方法であれば、側板を作製する場合の一般的な手段であるところの樹脂の射出成形品の製造と比較し、生産設備を簡素化できる利点がある。
同様な観点で、側板は、同一断面の押出し成形品を幅方向に切断して形成してもよい。
この場合においても、生産設備を簡素化できる利点がある。
なお、側板の背面に磁気吸着力を生じさせるには、磁石を取り付ける構成とするのが一般的であり、好ましい態様となる。
また、側板の背面の下方には、滑り止め部材を取り付けて実施してもよい。
本発明によれば、本立てを従来のように机上に載置しないため、利用者は机の表面全体を使うことができるので、学習や机を使う各種作業の効率を向上させることが出来る。
また、本立てを簡単な構成で、しかも小型なもので実施できるので、生産性がよく、低コストで実現させることができる。
本発明における磁気吸着型の本立ては、磁気吸着力を有する背面と、正面側の上部に書籍立てかけ用の横板部を、下部に底板受け部を夫々突出させて形成し、その間を幅方向に水平な底板嵌合溝と成した側板を一対備え、これら一対の側板と、それらの底板嵌合溝に嵌合する平板状の底板とで構成されている。
そして、一対の側板は、夫々その正面に形成された底板嵌合溝に上記底板を挿入することにより底板上面に対して略直交するように係止されると共に、一対間に間隔を設けることにより書籍の収納を容易となし、さらに、その背面を強磁性体製でなる建造物の壁等に磁気吸着させることにより形状を安定化させつつ強固に取り付けられることを基本構成とするものであり、以下実施例に沿って具体的に説明する。
図1は、本発明の実施例1を表わし、図1(a)は使用状態を表わす斜視図、図1(b)はその中央断面図を示したものであり、具体的には、本立て1は、一対の側板2,2並びに底板10とで構成されている。
ただし、本立て1は、後述するように、これらの構成だけで本立てとして機能するのではなく、図中Wで表わす強磁性体からなる構造物、例えば室内の壁や棚等に、側板2,2を磁気吸着させることにより、形状を安定化させつつ強固に取り付けられて機能することになる。
そして、底板10上で、一対の側板2,2間に、想像線で表わす書籍S,S,S...を立てかけて使用するすることができる。
構成部材のうち、底板10は、概略、幅約300mm、奥行き約200mm、厚さ5mm程度に形成された透明製でなるアクリル樹脂等の樹脂板を使用する。
但し、底板10を透明製としたのは本実施例の構成が判りやすくなることも意識したものであり、不透明であっても、もちろん問題はない。
なお、底板10は、樹脂製に限らず適宜の材料を使用してもよく、その場合は軽量で底板としての強度を確保できるものが好ましい態様となる。
また、側板2は、上述した図以外に、図2(a)の側板の分解斜視図、図2(d)の背面側から見た側板の斜視図、図2(e)の正面側から見た側板の斜視図、にも表わされるように、側板本体3と磁石4及び滑り止め部材5とで構成されている。
そして、側板本体3は、概略、幅15mm、高さ105mm、奥行き40mm程度の大きさで、正面から見て上部に横板部6、下部に底板受け部7が設けられておりその間に、後述する底板10が挿入可能な高さ約5.5mmで幅方向に水平な底板嵌合溝8が形成されたものとなっており、さらに、本実施例においては、横板部6の上方に磁石4を貼着するため上背面板部9a、底板受け部7の下方には滑り止め部材5を貼着するため下背面板部9bが設けられている。
尚、上述した各寸法は用途に応じて適宜に決定されるが、本発明の目的である小型化を達成する数値が好ましい。
このうち、奥行き寸法Yについては、底板10の取り付け強度上は、底板10を支えて外れない程度に底板嵌合溝8の深さ寸法を確保すればよいので、その観点ではかなり小さくても可能となるが、本立てとしての書籍を立てかける機能が重要であるため、そのための最小寸法と言う観点で決定する必要があり、概ね、想像線で示す書籍Sにおける表紙又は裏表紙の幅寸法Zの約1/4から1/2程度が好ましい対応となる。
なお、本実施例における側板本体3は、均等な厚さ約1.5mm程度でなる金属材料製のものとなっている。
具体的には、図2(b)の斜視図に示す金属板、即ち、ステンレス鋼板製等からなり、側板としての幅方向の寸法で長尺に切断或いは打ち抜かれた金属板3aを曲げ加工して仕上げることが出来る。
また、図2(c)の斜視図に示す押出し成型による金属板、即ちアルミニウム等の金属材料で同一断面形状に形成された押出し成形品3bを想像線で示す所定幅に切断して作製することもできる。
但し、押出し成型法は金属製材料に限られることはないので、本立てとしての所定強度が確保できれば、各種の樹脂材料も含め適宜の材料を選択して使用することが出来る。
磁石4は、図2(a)の側板の分解斜視図、図2(d)の背面側から見た側板の斜視図、図2(e)の正面側から見た側板の斜視図、に示されるように、概略、長さ15mm、幅15mm、厚さ5mm程度の大きさで、フェライト系、マンガン・アルミニウム系、サマリウム・コバルト系、ネオジウム・鉄・ホウ素系、サマリウム・鉄・窒素系等の硬質磁性材料からなる磁石材料微粉末を有機高分子エラストマーに練り込み着磁された樹脂製マグネット等、適宜の材料のマグネットが用いられる。
そして、側板本体3の上背面板部9aの背面に適宜の接着剤を用いて貼着される。
また、滑り止め部材5は、図2(a)の側板の分解斜視図、図2(d)の背面側から見た側板の斜視図、図2(e)の正面側から見た側板の斜視図、に示されるように、概略、上記磁石4とほぼ同様な、長さ15mm、幅15mm、厚さ5mm程度の大きさで、表面の摩擦係数が高い各種のゴムや熱可塑性エラストマー等の材料のものを使用し、側板本体3の下背面板部9bの背面に適宜の接着剤を用いて貼着される。
なお、側板2としての磁気吸着力を大きくしたい場合は、この側板本体3の下背面部9bには、滑り止め部材5を用いず、上記磁石部材4と同様な磁石を貼着するようにしてもよい。
次に、第1実施例の本立てを使用する手順及び作用について、図3〜図6を用いて説明する。
先ず、図3(a)の分解斜視図に示されるように、側板2,2が任意の間隔が開いている状態で、夫々に形成された側板2,2の底板嵌合溝8,8に対して、底板10の一端面を挿入する。
すると、図3(b)の斜視図及び図3(c)のA矢視図に示すように底板嵌合溝8,8は、側板の幅方向に水平に形成されているため、底板10はそれに添って挿入される、即ち、側板2,2は底板10の上面或いは下面に対して略直行する状態で係止されることになる。
ただし、この状態では、側板2,2の底板嵌合溝8,8の高さ寸法は、底板10を挿入させるためにその厚さより若干大きめの寸法となっているため、その隙間分、側板2,2は図3(c)における左側の側板2の破線で示すように、底板10に対して若干のグラツキが生じていることになる。
しかしながら、この状態から、次に、図4の第1の取り付け方法を表わす斜視図に示すように、側板2,2の背面を室内の壁や棚等の強磁性体からなる構造物Wに近づけると、側板2,2は、その磁石4,4の磁気吸着作用により強固に取り付けられ、必然的に、上述したような底板10に対するグラツキ現象は消滅し、本立てとして安定した形状で堅固な構成に置き換えられることになる。
そして、本立てとして使用するには、側板2,2の間に想像線で示す書籍S,S,S...を矢印に示す方向から挿入すればよい。
なお、書籍S,S,S...を隙間なく立てかけるには、図5の第2の取り付け方法を表わす斜視図に示すように、底板10上に書籍S,S,S...を予め載置した状態で、それらの書籍S,S,S...を挟み込むように側板2,2を底板10に係止させ、その状態で、矢印に示すように側板2,2の背面を室内の壁や棚等の強磁性体からなる構造物Wに近づけるようにすれば簡単に実施することができる。
すると、図6(a)の書籍立てかけ状態の斜視図及び、図6(b)の書籍立てかけ状態の断面図、図6(c)の書籍立てかけ状態の正面図に示すように、書籍S,S,S...を立てかけた本立て1は、室内の壁や棚等の強磁性体からなる構造物Wに磁気吸着で取り付けられることになる。
なお、この時、底板10は、側板2,2の底板嵌合溝8,8の下面の上方に載置される状態になっているので、嵌合用の隙間分、上下方向に若干のガタツキを生じており、このガタツキ分だけ、側板2,2の正面からはみ出している底板10の先端部分が図6(b)の矢印に示すように自重で下方向に回転しようとする作用が生ずるが、同図に示されるように、底板10は底板嵌合溝8,8への差込代で充分に保持されているので外れるような現象は起こらず、底板としての機能を損なうことはない。
従って、実施例1による本立ては、その背面を強磁性体製でなる建造物の壁等に磁気吸着させることにより形状を安定化させつつ強固に取り付けられて本立てとしての使用が可能となる。
なお、図7は、実施例1の変形例を表した断面図であり、この変形例は、側板2aの側板本体3aに形成される底板嵌合溝8aを、水平より若干上向きの角度(本変形例では3°)に形成したことを特徴としている。
これは、書籍を本立てに立てかけた状態では、上述したように側板の底板嵌合溝と底板とに生じる嵌合上の隙間や、底板の変形等が大きいと、底板10aの略水平状態が確保できなくなる可能性があるのでそれを是正するためのものであり、そのような可能性が生じる場合に採用するのが好ましい。
図8〜図10は、本発明の実施例2並びに変形例を表わしたものであり、この実施例並びに変形例は、底板の側板に対する係止状態をより確実となるように構成されている。
なお、この構成のうち実施例1と共通する内容については割愛して説明する。
本実施例は、図8の分解斜視図、図9の使用状態の斜視図、図10(a)の使用状態の断面図に表わされるように、実施例1とは側板に形成された底板嵌合溝の形状及びそこに嵌合する底板の形状が異なっている。
具体的には、図8の分解斜視図に示されるように、本立て11は、一対の側板12,12と底板20とで構成されている。
そして、側板12は、側板本体13と磁石14及び滑り止め部材15とで構成されており、側板本体13は、正面から見て上部に横板部16、下部に底板受け部17が設けられていて、その間に、幅方向に水平な底板嵌合溝18が形成され、さらに、横板部16の上方に磁石14を貼着するため上背面板部19a、底板受け部17の下方には滑り止め部材15を貼着するため下背面板部19bが設けられる基本的な構成自体は実施例1と同様である。
但し、底板嵌合溝18の奥には、底板受け部17側に凹む方向に屈曲溝18aが形成されている点が異なっている。
一方、底板20も、基本的には平らに形成されてはいるものの、奥側の辺には下方に向かって屈曲部20aが形成され、この点で実施例1とは異なった構成となっている。
従って、一対の側板12,12と底板20とは、側板の正面側からの挿入作業が出来ず、図8の矢印で示すように、底板20の側面に設けられた屈曲部20aに対して側板12,12の屈曲溝18a,18aを挿入することにより係止状態を確保できることになる。
後は、実施例1と同様の手順で、本立て11を室内の壁や棚等の強磁性体からなる構造物Wに近接すると、図9の使用状態を表わす斜視図並びに図10(a)の使用状態を表わす断面図に示すように、磁気吸着で強固に取り付けられることになる。
なお、この実施例においては、図10(a)の使用状態を表わす断面図に示されるように、底板20の先端側にどのような力が作用しても、形状的に、底板20の屈曲部20aが側板11の屈曲溝18aから外れることはないという利点があり、そのような用途が要求される場合に採用すると良い。
また、図10(b)は実施例2の変形例を表わしたものであり、実施例2と同様な目的で用いられるものであり、実施例2とは底板20に形成された屈曲部20bの方向が上向きに形成されている点で異なっており、それに伴い、側板12bに形成される屈曲溝18bも、底板受け部17b側ではなく、横板部16b側を凹めるように形成されている。
なお、このように、屈曲溝の方向は上向き、下向きのいずれでも可能であり、場合によっては両方の向きに形成してもよく、その場合の底板は片方のみに屈曲部を設けてよいし、両側に屈曲部を設けても構わない。
これまでの実施例は、側板が、主に金属製で、同一の板厚で曲げ加工或いは押出成形した状況のものを示したが、側板の材料や形態は、これら限定されることなく、自由なものとして実施することができる。
図11は、実施例3を示したものであり、図11(a)の背面側から見た側板の斜視図、図11(b)の正面側から見た側板の斜視図、図11(c)の使用状態を表わす断面図に示されるように、側板22の側板本体23は、ABS樹脂等の樹脂の射出成形品を用いており、横板部26、底板受け部27、底板嵌合溝28等を一体的に形成すると共に、上背面板部29aの裏側には磁石24を接着剤等で貼着し、下背面板部29bの裏側には滑り止め部材25を接着剤等で貼着している。
このような構成でなる側板22を使用しても、使用方法や作用効果は実施例1と同様に実施することができる。
また、本実施例の側板22の外観形状は、背面の長手方向の中心線に対し左右対称、側面の横方向の中心線に対して上下対象になっているが、樹脂の射出成形品であるので、非対称な自由な形態で実施できることは言うまでもなく、実施例1とは外観を大きく変えて実施することが可能である。
以上のように、本発明に使用する側板は自由な材料や形態で実施できるので、他の適宜な材料や成形方法を用いてもなんら問題はない。
図12は、実施例3の変形例1を、図12(a)の背面側から見た側板の斜視図、図12(b)の正面側から見た側板の斜視図、図12(c)の使用状態を表わす断面図を使って示したものである。
この変形例における側板32は、実施例3に用いた磁石を、磁気吸着力が大きいネオジ磁石34aを採用した点が異なっており、他の構成や作用効果は、基本的には実施例3と同様である。
図13は、実施例3の変形例2を表わしたものであり、図13(a)の背面側から見た側板の斜視図、図13(b)の正面側から見た側板の斜視図、図13(c)の使用状態を表わす断面図に示されるように、前述した実施例2の構成を実施例3を使って表現したものであり、実施例2同様な作用効果のものとなる。
即ち、側板42における側板本体43の底板嵌合溝48には、底板受け部47を凹めた状態の屈曲溝48aが形成されており、ここに底板50の屈曲部50aが挿入する構成となっている。
なお、この変形例で注意しなければならないのは、側板本体に樹脂等の成形品を使用する場合には、上記の屈曲溝48aを形成する際に、金型上のアンダーカット部分が生ずる可能性が高いことであり、それを避ける形状で実施する必要が生ずることである。
本変形例においては、底板受け部47の正面側の下方に開放部47aを形成して金型のアンダーカットの発生を防いでいる。
なお、外観上好ましくない場合には、この開放部47aを塞ぐような、図示しないカバー部材を用意して取り付けるようにすればよい。
その他、図中44aは、ネオジ磁石を表わすが、他の適宜な磁石を使用してもよい。
本発明は、これまで述べた各実施例や変形例に記載した構成に限らず、各種に変形して実施することができる。
例えば、一対の側板は、同一仕様のものを二つ使用して実施することができる。
また、側板に磁気吸着力を持たせるのには、各種の磁石部材を貼着することなく、側板自体に磁気吸着力を有するように構成しても良い。
さらに、側板は一対で構成するのが基本であるが、その間に仕切り部材或いは補強部材として側板と同様な部材を用いても問題はない。
そして、各実施例や変形例に示唆した内容を適宜に組み合わせて実施することも無論可能である。
本発明による磁気吸着型の本立ては、強磁性体の構造物や物品であれば、何処でも磁気吸着させることが出来るので、机等の作業面積を拡大することができ、学習机のある部屋に限らず多くの作業場所で活用することができる。
また、本立てとして使用するだけでなく、他の物品の載置用に兼用して使用することも可能であり、多目的に活用することが出来る。
本発明の実施例1を表わしたものであり、(a)は使用状態を表わす斜視図、(b)は使用状態を表わす中央断面図を示す。 本発明の実施例1の側板の斜視図を表わしたものであり、(a)は分解斜視図、(b)は側板本体の曲げ加工前、(c)は側板本体の押出し成形品、(d)は背面側から見た側板、(e)は正面側から見た側板を示す。 本発明の実施例1の使用手順及び作用を表したものであり、(a)は分解斜視図、(b)は斜視図、(c)はA矢視図を示す。 本発明の実施例1の強磁性体からなる構造物Wへの第1の取り付け方法を表わす斜視図を示す。 本発明の実施例1の強磁性体からなる構造物Wへの第2の取り付け方法を表わす斜視図を示す。 本発明の実施例1の書籍立てかけ状態を表わしたものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は正面図を示す。 本発明の実施例1の変形例を表わす断面図を示す。 本発明の実施例2を表わした分解斜視図を示す。 本発明の実施例2の使用状態の斜視図を示す。 本発明の実施例2及び実施例2の変形例の断面図を表わしたものであり、(a)は実施例、(b)は変形例を示す。 本発明の実施例3を表わしたものであり(a)は背面側から見た側板の斜視図、(b)は正面側から見た側板の斜視図、(c)は使用状態を表わす断面図を示す。 本発明の実施例3の変形例1を表わしたものであり(a)は背面側から見た側板の斜視図、(b)は正面側から見た側板の斜視図、(c)は使用状態を表わす断面図を示す。 本発明の実施例3の変形例2を表わしたものであり(a)は背面側から見た側板の斜視図、(b)は正面側から見た側板の斜視図、(c)は使用状態を表わす断面図を示す。 従来の本立ての使用状況を表わす斜視図を示す。
符号の説明
W 強磁性体からなる構造物
H 本立て
D 机
S 書籍
Y 奥行き寸法
Z 書籍の表紙又は裏表紙の幅寸法
1、11 本立て
2、2a、12、12b、22、32、42 側板
3、3a、13、23、33、43 側板本体
3a 金属板
3b 押出し成形品
4、14、24、 磁石
5、15、25 滑り止め部材
6、16、26 横板部
7、17、27、47 底板受け部
8、8a、18、28、48 底板嵌合溝
9a、19a、29a 上背面板部
9b、19b、29b 下背面板部
10、10a、20、50 底板
18a、18b、48a 屈曲溝
20a、20b、50a 屈曲部
34a ネオジ磁石
47a 開放部

Claims (6)

  1. 磁気吸着力を有する背面と、正面側の上部に書籍立てかけ用の横板部を、下部に底板受け部を夫々突出させて形成し、その間を幅方向に水平な底板嵌合溝と成した側板を一対備え、これら一対の側板と、それらの底板嵌合溝に嵌合する平板状の底板とからなり、
    上記一対の側板は、夫々その正面に形成された底板嵌合溝に上記底板を挿入することにより底板上面に対して略直交するように係止されると共に、その一対間に間隔を設けることにより書籍の収納を容易となし、さらに、その背面を強磁性体製でなる建造物の壁等に磁気吸着させることにより形状を安定化させつつ強固に取り付けて本立てとしての使用を可能としたことを特徴とする磁気吸着型の本立て
  2. 側板の正面側に形成される底板嵌合溝は、奥側に屈曲溝が形成されており、また、底板には該側板の屈曲溝に嵌合する屈曲部が形成されていて、側板の側面からこの底板を挿入可能としたことを特徴とする請求項1に記載の磁気吸着型の本立て
  3. 側板は、その幅寸法からなる長尺の平板を曲げ加工して形成することを特徴とする請求項1または2に記載の磁気吸着型の本立て
  4. 側板は、同一断面の押出し成形品を幅方向に切断して形成することを特徴とする請求項1または2に記載の磁気吸着型の本立て
  5. 側板の背面には、磁石を取り付けて磁気吸着力を生じさせることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の磁気吸着型の本立て
  6. 側板の背面の下方には、滑り止め部材を取り付けたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の磁気吸着型の本立て
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CN103767337A (zh) * 2012-10-22 2014-05-07 苏州辛瑞拉光电科技有限公司 电脑桌

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