JPH0710325Y2 - レンズ鏡筒のカム環と移動レンズ枠の係合構造 - Google Patents

レンズ鏡筒のカム環と移動レンズ枠の係合構造

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JPH0710325Y2
JPH0710325Y2 JP1987155799U JP15579987U JPH0710325Y2 JP H0710325 Y2 JPH0710325 Y2 JP H0710325Y2 JP 1987155799 U JP1987155799 U JP 1987155799U JP 15579987 U JP15579987 U JP 15579987U JP H0710325 Y2 JPH0710325 Y2 JP H0710325Y2
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cam
cam ring
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lens
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初一 武安
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「技術分野」 本考案は、レンズ鏡筒において、カム溝を有するカム環
と、このカム環の回動に伴ないカム溝軌跡に従って光軸
方向に移動する移動レンズ枠との係合構造に関する。
「従来技術およびその問題点」 まず第3図ないし第8図について、この種のカム環と移
動レンズ枠の従来の係合構造を説明する。鏡筒ブロック
1は、測距装置(AF装置)の発光部3と受光部4、ズー
ミング用のズームモータ5とともに、カメラボディ側の
台板6に支持されている。
すなわち台板6は、光軸と直角をなす鏡筒支持板部6a
と、この鏡筒支持板部6aの上端を直角に曲折した水平支
持板部6bとを有していて、鏡筒支持板部6aに鏡筒ブロッ
ク1が支持されている。また水平支持板部6bには、鏡筒
ブロック1の上部中央に、ズームモータ5が固定され、
このズームモータ5の両側に、発光部3と受光部4が位
置している。図示しないファインダブロックは、この水
平支持板部6bの正面右方に固定される。
台板6の鏡筒支持板部6aには、固定ねじ10を介して鏡筒
ブロック1の後固定板11が固定されている。この後固定
板11には光軸と平行でこれの周囲に位置する4本のガイ
ドロッド12が固定されていて、このガイドロッド12の先
端に前固定板13が固定されている。以上が鏡筒ブロック
1の主たる固定要素である。
後固定板11と前固定板13の間には、カム環14(レンズ駆
動リング)が回転自在に支持されており、このカム環14
の外周に、ピニオン7と直接またはギヤ列を介して噛み
合うギヤ15が固定ねじ15a(第4図)で固定されてい
る。このギヤ15は、カム環14の回動範囲をカバーするセ
クタギヤでよい。カム環14には、前群用、後群用の非線
形のズーミングカム溝20、21が切られている。
第5図はズーミングカム溝20、21の展開図で、後群用の
ズーミングカム溝21は広角端固定区間21a、変倍区間21
b、望遠端固定区間21cを有している。これに対し前群用
のズーミングカム溝20は、バリヤブロック30の開閉区間
20a、レンズ沈胴区間20b、広角端固定区間20c、変倍区
間20d、望遠端固定区間20e、マクロ繰出区間20f、およ
びマクロ端固定区間20gを有している。これら各区間の
回動角度は、ズーミングカム溝20の開閉区間20a、レン
ズ沈胴区間20b、および広角端固定区間20cの合計角度θ
1が、ズーミングカム溝21の広角端固定区間21aの角度
θ1と同一であり、変倍区間20dと変倍区間21bの角度θ
2が同一であり、望遠端固定区間20e、マクロ繰出区間2
0f、およびマクロ固定区間20gの合計角度θ3が望遠端
固定区間21cの角度θ3と同一である。
このズーミングカム溝20およびズーミングカム溝21に
は、ガイドロッド12に移動自在に嵌めた前枠(移動レン
ズ枠)16の連動ピン17および後群枠(移動レンズ枠)18
の連動ピン19が嵌まる。前枠16には、固定ねじ22aを介
して前群レンズ保持枠(撮影レンズ保持枠)22が固定さ
れ、さらにシャッタブロック23が固定されている。前群
レンズL1を保持した前群レンズ枠24は、このシャッタブ
ロック23とヘリコイド25によって螺合しており、またシ
ャッタブロック23のレンズ繰出レバー23aと係合する腕2
4aを有している。したがってレンズ繰出レバー23aが円
周方向に回動し、これに伴ない前群レンズ枠24が回動す
ると、前群レンズ枠24はヘリコイド25に従って光軸方向
に移動する。後群レンズL2は、後群枠18に直接固定され
ている。
シャッタブロック23自体は周知のものであり、内蔵した
パルスモータによって、測距装置からの測距信号に応じ
た角度だけレンズ繰出レバー23aを回動させ、さらに閉
じられているシャッタ(セクタ)23bを所定時間開いた
後再び閉じてから、レンズ繰出レバー23aを元の位置に
復帰させる。
以上のレンズ鏡筒は、ズームモータ5を介してカム環14
を回動させると、ズーミングカム溝20、21の形状に従っ
て、前群レンズ保持枠22(前枠16)および後群枠18が光
軸方向に移動してズーミングがなされる。そして前群レ
ンズ保持枠22はさらに、ズーミングカム溝20のレンズ沈
胴区間20bの回動によって、最後端の撮影可能位置から
さらに後方の沈胴位置に直線変位し、非使用状態での光
軸方向長をさらに短縮する。
以上のカム環14のカム溝20,21と、連動ピン(ローラ)1
7、19との係合は従来、第2図にように行なわねばなら
なかった。まずガイドロッド12に嵌めた移動レンズ枠1
6、18の外側にカム環14を嵌め、そのカム溝20、21と、
レンズ枠16、18の固定ねじ孔16a、18aの位置を合致させ
る。この状態において、ローラ17a、19aを挿通した軸ね
じ17b、19bをカム溝20、21を通してこの固定ねじ孔16
a、18aに螺合させる。
ところがこの作業は、困難で作業性が悪い。自動組立が
困難であるばかりか、熟練した作業者でも、軸ねじ17
b、19bをカム環14内に落しやすい。
「考案の目的」 本考案は、カム環のカム溝と、移動レンズ枠の連動ピン
の係合構造についての以上の問題意識に基づき、より簡
単にカム溝内に連動ピンを嵌めることができる係合構造
を得ることを目的とする。
「考案の概要」 本考案は、カム環のカム溝の構造について研究の結果、
以上のような係合構造をとらざるを得ない理由は、カム
溝が閉じられているためであると気付き、完成されたも
のである。すなわち本考案は、周面にカム溝を有し回転
駆動されるカム環と、このカム環のカム溝に嵌まる連動
ピンを有し、カム環の回動に伴ないカム溝形状に従って
光軸方向に移動する移動レンズ枠とを備えたレンズ鏡筒
において、カム環に、非線形のカム溝の一端部に連通
し、該カム環の端面に開口する、光軸と平行な方向の開
放端を設け、移動レンズ枠の連動ピンを、予め該移動レ
ンズ枠に固定した状態において、この導入溝の端面開口
部からカム溝内に嵌入可能としたことを特徴としてい
る。
また本考案は、従来カム溝が閉じられていたのは、カム
溝の端部を開放すると、カム環の強度が犠牲にされ、強
度を高めるために別の補強部材を要した点も理由の一つ
である、との認識の下に、補強部材を要することなく、
カム溝端部を開放できるカム環構造を提案する。すなわ
ちカム溝および導入溝を、カム環の内面から加工し外面
を閉塞したインナーカム溝から構成すると、何等補強部
材を要することなく、カム溝端部を開放することができ
る。
「考案の実施例」 以下図示実施例について本考案を説明する。第1図は本
考案の実施例を示すものである。カム環14に形成された
カム溝51、52は、カム環14の内面から加工されたインナ
ーカム溝であって、外面が閉塞されている。カム環14に
は、このカム溝51、52の一端部に連続させて、光軸と平
行な方向を向きカム環14の端面に開口する導入溝53が形
成されている。この導入溝53は、第5図に示すように、
正規のカム溝形状の端部に連続するもので、カム溝51、
52と同じくインナーカム溝として形成されている。また
このカム溝51、52および導入溝53の深さdは、連動ピン
17、19の高さhより若干大きくなるように設定されてい
る。カム溝51、52および導入溝53をインナーカムとして
形成すると、このカム溝51、52の一端部に導入溝53を設
けても、カム環14の強度を損なうことがなく、何等補強
部材を要しない。
このカム溝51、52の展開形状は、移動レンズの移動軌跡
に応じて決定される非線形形状であり、例えば先の従来
例におけるカム溝20、21と同様形状である。またこのカ
ム溝51と52は、それぞれカム環14の180°対向位置に同
一形状のものが一対形成され、移動レンズ枠16と18に
は、それぞれこの一対のカム溝51と52に嵌まる連動ピン
17、19が固定される。移動レンズ枠16、18がガイドロッ
ド12に直進移動可能に支持されること、カム環14が後固
定板11と前固定板13との間に回転自在に支持されること
等は、先の従来例と同様とすることができる。
以上の本レンズ鏡筒によると、移動レンズ枠16、18に
は、その外側にカム環14を位置させる前に、連動ピン1
7、19を固定する。すなわちその固定ねじ孔16a、18a
に、軸ねじ17b、19bを螺合させてローラ17a、19aを固定
し、その後、カム環14を光軸方向に移動させて、ローラ
17a、19aをカム溝51、52内に嵌合させる。すなわち固定
ねじ孔16a、18aの位置は、ガイドロッド12によって規制
されるから、カム溝51、52に連続する導入溝53の位置を
これに合致させておくことにより、カム環14のカム溝5
1、52内に極めて簡単に連動ピン17、19を嵌めることが
できる。前固定板13は、その後ガイドロッド12の先端に
固定し、この前固定板13と後固定板11との間にカム環14
が回転自在に支持される。
なお第3図ないし第8図に示したレンズ鏡筒は、本考案
を適用可能なレンズ鏡筒を例示したもので、本考案がこ
の構造に限定されないことは勿論である。
「考案の効果」 以上のように本考案は、カム環の非線形のカム溝に、カ
ム環の端面に開口する光軸と平行な方向の導入溝を連通
させたから、この導入溝を介して、予め移動レンズ枠に
固定した連動ピンを簡単に嵌めることができる。よって
組立の作業性を向上させ、コストの低減を図ることがで
きる。特にカム溝および導入溝をインナーカム溝とすれ
ば、カム環の強度が向上するから、別部材としての補強
部材を設ける必要がなく、本考案を容易に適用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるレンズ鏡筒のカム環と移動レンズ
枠の係合構造の実施例を示す要部の断面図、第2図は同
従来の係合構造を示す断面図、第3図は本考案を適用す
るレンズ鏡筒の例を示す分解斜視図、第4図は同縦断面
図、第5図はカム環の展開図、第6図はカム環部分の正
面図、第7図は第6図のVII-VII線に沿う断面図、第8
図は第6図の平面図である。 14……カム環、16、18……移動レンズ枠、17、19……連
動ピン、51、52……カム溝(インナーカム溝、53……導
入溝。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】非線形のカム溝を有し回転駆動されるカム
    環と; このカム環のカム溝に嵌まる連動ピンを有し、カム環の
    回動に伴ないカム溝形状に従って光軸方向に移動する移
    動レンズ枠と;を備えたレンズ鏡筒において、 上記カム環に、上記非線形のカム溝の一端部に連通し、
    該カム環の端面に開口する、光軸と平行な方向の導入溝
    を設け、 上記移動レンズ枠の連動ピンを、上記カム溝に挿入する
    前に該移動レンズ枠に固定し、 この連動ピンを上記導入溝の端面開口部から上記カム溝
    内に嵌入させ、移動レンズ枠をカム環内に嵌めたことを
    特徴とするレンズ鏡筒のカム環と移動レンズ枠の係合構
    造。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項において、
    カム環のカム溝および導入溝は、カム環の内面から加工
    され外面が閉塞されたインナーカム溝であるレンズ鏡筒
    のカム環と移動レンズ枠の係合構造。
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JPS515441U (ja) * 1974-06-29 1976-01-16
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