JPH07103207A - 液圧回路 - Google Patents

液圧回路

Info

Publication number
JPH07103207A
JPH07103207A JP24936093A JP24936093A JPH07103207A JP H07103207 A JPH07103207 A JP H07103207A JP 24936093 A JP24936093 A JP 24936093A JP 24936093 A JP24936093 A JP 24936093A JP H07103207 A JPH07103207 A JP H07103207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pilot
port
valve
hydraulic
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24936093A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Kitadate
善彦 北舘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kato Heavy Industries Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Ishikawajima Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishikawajima Construction Machinery Co Ltd filed Critical Ishikawajima Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP24936093A priority Critical patent/JPH07103207A/ja
Publication of JPH07103207A publication Critical patent/JPH07103207A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 油室60に油圧を付与した際に油圧モータ5
1に対する制動を解除し得るブレーキ装置57と、主ポ
ンプ41から油圧モータ51へ供給される作動油の方向
を切り換える方向切換弁47のパイロットポート71
a,71bに対しパイロットポンプ42が吐出する作動
油を供給する油圧リモコン弁67と、入口ポートがパイ
ロットポート71a,71bに接続されたシャトル弁7
2と、パイロットポート76がシャトル弁72の出口ポ
ートに接続されたパイロット切換弁73とを備え、該パ
イロット切換弁73のポンプポートをパイロットポンプ
42に接続し且つ切換ポートを油室60に接続した構成
を有し、パイロットポンプ42の油圧によりパイロット
切換弁73を切り換えてブレーキ装置57による油圧モ
ータ51の制動を解除する。 【効果】 液圧回路を構成する部材を小型化することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液圧回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】旋回体の駆動装置に油圧モータを適用し
た作業機械では、油圧ポンプが停止し且つ該油圧ポンプ
から油圧モータへ作動油を供給する管路に設けた方向切
換弁が中立位置に設定されている状態で、該方向切換弁
において作動油のリークが生じていたとすると、油圧モ
ータの回動を拘束することができなくなり、外力等が作
用した際に旋回体が回動してしまうことがある。
【0003】このため、一部の作業機械では、油圧ポン
プの停止時に油圧モータの回動を拘束するブレーキ装置
を設けている。
【0004】従来、油圧ポンプの停止時における油圧モ
ータの回動を防止する液圧回路として、特開平5−26
205号公報に開示された油圧モータのブレーキ制御装
置がある。
【0005】図2は特開平5−26205号公報に開示
された油圧モータのブレーキ制御装置を示すもので、1
は油圧ポンプ、2は油タンク、3は油圧モータであり、
該油圧モータ3には、作業機械の旋回体等に相当する負
荷5が連結されている。
【0006】4A,4Bは主管路であり、該主管路4
A,4Bによって、前記の油圧ポンプ1が油タンク2か
ら吸引する作動油が油圧モータ3へ供給されるようにな
っている。
【0007】この主管路4A,4Bには、油圧ポンプ1
から油圧モータ3へ供給される作動油の流通方向を切り
換えるための操作レバー7Aを有する方向切換弁7と、
シャトル弁9と、油圧モータが慣性により回転している
際に主管路4A,4Bのいずれか一方にブレーキ圧を発
生させて油圧モータ3を徐々に停止させるためのカウン
タバランス弁8Aを有するブレーキ弁8とが設けられて
いる。
【0008】6はブレーキ装置であり、該ブレーキ装置
6は、ばね6Aと、該ばね6Aにより押圧されて前記の
油圧モータ3に制動力を付与するブレーキピストン6B
と、流体圧が付与された際に前記のばね6Aに抗しブレ
ーキピストン6Bを変位させて油圧モータ3への制動力
の付与を解除する油室6Cと、摩擦板6Dを有してい
る。
【0009】31は圧力制御弁であり、該圧力制御弁3
1のケーシング32には、一端A側端部から他端B側へ
向って延びるスプール摺動穴32Dを有している。
【0010】また、ケーシング32の側部には、スプー
ル摺動穴32Dへ連通する第2のポート32B、第1の
ポート32A、ドレンポート32Cが一端A側から他端
B側へ向って所定の間隔で設けられている。
【0011】第1のポート32Aは、管路10を介して
前記のシャトル弁9に連通し、第2のポート32Bは、
管路11を介して前記のブレーキ装置6の油室6Cに連
通している。
【0012】更に、ドレンポート32Cは、油圧モータ
3と油タンク2とを連通するドレン管25に管路33を
介して接続されている。
【0013】34はスプールであり、該スプール34
は、前記のスプール摺動穴32Dに軸線方向に摺動し得
るように挿入されている。
【0014】スプール摺動穴32Dの一端A側端部はプ
ラグ35によって閉塞されており、該プラグ35とスプ
ール摺動穴32Dの一端A側寄り部分とスプール34と
により油圧室36が形成され、また、スプール摺動穴3
2Dの他端B側寄りの部分とスプール34とによりばね
室37が形成されている。
【0015】更に、ばね室37には圧力設定ばね39が
内装されており、該圧力設定ばね39によって前記のス
プール34がスプール摺動穴32Dの一端A側へ向って
付勢されるようになっている。
【0016】上記のスプール34には、一端A側端部か
ら他端B側へ向って延びる油路34Fと、他端B側端部
から一端A側へ向って延びる油路34Hとが設けられて
いる。
【0017】前記の油路34Fは、スプール34の他端
B側端部に設けた第1の絞り通路34Gを介してばね室
37に連通するようになっている。
【0018】また、スプール34の外周部には、周方向
に延びる油溝34C,34B,34Aが一端側から他端
側へ所定の間隔で形成されている。
【0019】前記の油溝34C,34Aは、油穴34
E,34Dを介して前記の油路34Fに連通するように
なっており、油溝34A,34C及び油路34Fによっ
て、スプール34の移動に伴い第1のポート32Aと第
2のポート32Bとを連通あるいは遮断する油通路38
を構成している。
【0020】一方、油溝34Bは、スプール34の内部
に設けた第2の絞り通路34Jを介して前記の油路34
Hに連通するようになっている。
【0021】上述した構成を有する油圧モータのブレー
キ制御装置では、方向切換弁7が中立位置(イ)に設定
されているときには、圧力設定弁31のスプール34が
圧力設定ばね39により一端A側へ向って付勢された状
態になっている。
【0022】従って、スプール34の油溝34B、第2
の絞り通路34J、油路34Hとばね室37とにより、
第2のポート32Bとドレンポート32Cとが連通する
ことにより、第2のポート32Bに管路11を介して接
続されているブレーキ装置6の油室6Cの内部圧力が、
ドレンポート32Cに管路33を介して接続されている
油タンク2の内部圧力と等しくなる。
【0023】よって、ブレーキピストン6Bがばね6A
により押圧され、油圧モータ3が制動状態に保持され
る。
【0024】一方、方向切換弁7が中立位置(イ)から
切換位置(ロ)あるいは(ハ)に切り換えられると、油
圧ポンプ1から油圧モータ3へ供給される高圧の作動油
の一部が、シャトル弁9、管路10を介して第1のポー
ト32Aへ流入する。
【0025】この高圧の作動油は、更に、スプール34
の油溝34A、油穴34D、油路34F、第1の絞り通
路34Gを経て油圧室36に流入し、圧力設定ばね39
の押圧力に抗してスプール34を他端B側へ向って移動
させる。
【0026】スプール34が他端B側へ向って所定距離
移動すると油通路38を介して第1ポート32Aと第2
のポート32Bとが連通し、高圧の作動油が管路11を
経て油室6Cに流入する。
【0027】よって、作動油がばね6Aに押圧力に抗し
てブレーキピストン6Bを押圧し、油圧モータ3に対す
る制動が解除される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−26205号公報に開示された油圧モータのブレー
キ制御装置では、ブレーキ装置6の油室6Cへ付与する
流体圧源を油圧ポンプ1から油圧モータ3へ作動油を供
給する主管廊4A,4Bに依存しているため、シャトル
弁9と圧力制御弁31とを接続する管路10、圧力制御
弁31と油室6Cとを接続する管路11、及び圧力制御
弁31を高圧に耐え得るようにしなければならならず、
管路10,11及び圧力制御弁31が大形になるため、
小型作業機械に適用しにくい。
【0029】また、管路4A,4Bの圧力変動に起因し
てブレーキ装置6の油室6Cに付与される作動油の圧力
(制動解除圧)が安定しにくい。
【0030】本発明は上述した問題を解消するもので、
小型作業機械に適用でき且つ安定した制動解除圧を得る
ことができる液圧回路を提供することを目的としてい
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液圧回路においては、流体室に液圧を付与
した際に液圧モータに対する制動を解除し得るブレーキ
装置と、主ポンプから液圧モータへ供給される作動流体
の方向を切り換える方向切換弁のパイロットポートに対
してパイロットポンプが吐出する作動流体を供給し得る
液圧リモコン弁と、入口ポートが前記の方向切換弁のパ
イロットポートに接続されたシャトル弁と、パイロット
ポートがシャトル弁の出口ポートに接続されたパイロッ
ト切換弁とを備え、該パイロット切換弁のポンプポート
をパイロットポンプに接続し且つ切換ポートを前記のブ
レーキ装置の流体室に接続している。
【0032】
【作用】液圧リモコン弁を操作すると、パイロットポン
プが吐出する作動流体の圧力が、液圧リモコン弁、シャ
トル弁を経てパイロット切換弁のパイロットポートに付
与され、パイロット切換弁が切り換えられる。
【0033】パイロット切換弁が切り換えられると、パ
イロットポンプが吐出する作動流体の圧力が、パイロッ
ト切換弁を介して液圧モータに制動力を付与しているブ
レーキ装置の流体室へ付与され、液圧モータに対する制
動が解除される。
【0034】本発明の液圧回路では、パイロットポンプ
が吐出する低圧の作動流体によりパイロット切換弁を切
り換えるとともにブレーキ装置により液圧モータの制動
を解除するので、液圧回路を構成する部材をコンパクト
に構成することができる。
【0035】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0036】図1は本発明の液圧回路の一実施例を示す
もので、41は主ポンプ、42はパイロットポンプであ
り、両ポンプ41,42は同一のエンジン43によって
駆動されるようになっている。
【0037】44は油タンクであり、該油タンク44
は、管路45及び管路46a,46bを介して前記の両
ポンプ41,42の油吸入口にそれぞれ接続されてい
る。
【0038】47は方向切換弁(パイロット圧切換方式
の3位置方向切換弁)であり、該方向切換弁47のポン
プポートは、管路48を介して前記の主ポンプ41の油
吐出口に接続され、タンクポートは、管路49を介して
前記の油タンク44に接続されている。
【0039】方向切換弁47は、通常はばね等の弾性体
によって図1に示すように管路48と管路49とが連通
する中立位置に設定されており、パイロットポート71
a,71bのいずれか一方に流体圧が付与された際に、
ポンプポートがいずれか一方の切換ポートに連通する切
換位置に設定されるようになっている。
【0040】50は主リリーフ弁であり、該主リリーフ
弁50の入口ポートは管路48に接続され、出口ポート
は管路49に接続されている。
【0041】51は油圧モータであり、該油圧モータ5
1には作業機械の旋回体等に相当する負荷52が連結さ
れている。
【0042】53a,53bは主管路であり、該主管路
53a,53bは、前記の方向切換弁47の切換ポート
と油圧モータ51の作動油給排ポートとを接続してい
る。
【0043】これら主管路53a,53bの間には、反
転防止弁54、旋回設定圧リリーフ弁55a,55b、
逆止弁56a,56bが設けられている。
【0044】57はブレーキ装置であり、該ブレーキ装
置57は、ばね等の弾性体58と、該弾性体58に押圧
され摩擦板61を介して前記の油圧モータ51に制動力
を付与するブレーキピストン59と、流体圧が付与され
た際に前記の弾性体58に抗しブレーキピストン59を
変位させて油圧モータ51への制動力を解除する油室6
0とを有している。
【0045】62は安全装置用切換弁(電磁切換方式の
2位置方向切換弁)であり、該安全装置用切換弁62の
ポンプポートは、管路63を介して前記のパイロットポ
ンプ42の油吐出口に接続され、タンクポートは、前記
の管路49に連通する管路64を介して油タンク44に
接続されている。
【0046】安全装置用切換弁62は、ソレノイド65
が励磁されると図1に示すようにポンプポートと切換ポ
ートとが連通する位置に設定され、また、ソレノイド6
5が励磁されない状態ではタンクポートと切換ポートと
が連通する位置に設定されるようになっている。
【0047】66は一次パイロット圧設定リリーフ弁で
あり、該一次パイロット圧設定リリーフ弁66の入口ポ
ートは管路63に接続され、出口ポートは管路64に接
続されている。
【0048】67は油圧リモコン弁であり、該油圧リモ
コン弁67のポンプポートは、一次パイロット管路68
を介して前記の安全装置用切換弁62の切換ポートに接
続され、タンクポートは、前記の管路49に連通する管
路69を介して油タンク44に接続されている。
【0049】また、油圧リモコン弁67の切換ポート
は、二次パイロット管路70a,70bを介して前記の
方向切換弁47のパイロットポート71a,71bに接
続されている。
【0050】油圧リモコン弁67は、通常はばね等の弾
性体によって図1に示すようにポンプポートがブロック
され且つ両切換ポートとタンクポートとが連通する中立
位置に設定されており、操作レバー(図示せず)を傾動
させると、ポンプポートがいずれか一方の切換ポートに
連通する切換位置に設定されるようになっている。
【0051】72はシャトル弁であり、該シャトル弁7
2の入口ポートは、前記の二次パイロット管路70a,
70bに接続されている。
【0052】73はパイロット切換弁(パイロット圧切
換方式の2位置方向切換弁)であり、該パイロット切換
弁73のポンプポートは、前記の一次パイロット管路6
8に連通する一次パイロット管路74に接続され、タン
クポートは、管路75を介して前記の油タンク44に接
続されている。
【0053】更に、パイロット切換弁73のパイロット
ポート76は、二次パイロット管路77を介して前記の
シャトル弁72の出口ポートに接続されている。
【0054】パイロット弁切換弁73は、通常はばね等
の弾性体によって図1に示すようにタンクポートと切換
ポートとが連通する位置に設定され、また、パイロット
ポート76に流体圧が付与されると、ポンプポートと切
換ポートとが連通する位置に設定されるようになってい
る。
【0055】78は絞り弁であり、該絞り弁78の一方
のポートは、前記のパイロット切換弁73の切換ポート
に接続され、他方のポートは前記のブレーキ装置57の
油室60に接続されている。
【0056】上記の絞り弁78は、パイロット切換弁7
3から油室60へ向って流通しようとする流体に対して
は絞り機能を作用させず且つ油室60からパイロット切
換弁73へ向って流通しようとする流体に対しては絞り
機能を作用させるようになっている。
【0057】以下、本実施例の作動を説明する。
【0058】図1に示す液圧回路において、エンジン4
3を作動させると、油タンク44の内部に貯留されてい
る作動油を主ポンプ41及びパイロットポンプ42が吸
引する。
【0059】主ポンプ41より吐出される作動油は、方
向切換弁47が中立位置に設定されている状態において
は、該方向切換弁47のタンクポートから管路49を経
て油タンク44に回収される。
【0060】一方、パイロットポンプ42より吐出され
る作動油は、安全装置用切換弁62のソレノイド65が
励磁されていない状態においては、一次パイロット圧設
定リリーフ弁66が作動することにより、管路64,4
9を経て油タンク44に回収される。
【0061】前記のソレノイド65が励磁されると、一
次パイロット管路68を介して油圧リモコン弁67のポ
ンプポートへパイロットポンプ42が吐出する作動油が
供給され、更に、一次パイロット管路74を介してパイ
ロット切換弁73のポンプポートにもパイロットポンプ
42が吐出する作動油が供給される。
【0062】このとき、油圧リモコン弁67が中立位置
に設定されていると、該油圧リモコン弁67のポンプポ
ートがブロックされた状態となっているため、方向切換
弁47のパイロットポート71a,71bには、パイロ
ットポンプ42からの作動油の圧力が作用せず、よっ
て、方向切換弁47は中立位置を保持した状態になって
いる。
【0063】また、パイロット切換弁73は、タンクポ
ートと切換ポートとが連通した状態になっているため、
絞り弁78、パイロット切換弁73、管路75を介して
ブレーキ装置57の油室60と油タンク44の内部圧力
が等圧となり、弾性体58に押圧されるブレーキピスト
ン59によって油圧モータ51へ制動力が付与された状
態になっている。
【0064】操作レバー(図示せず)を傾動させること
により油圧リモコン弁67のポンプポートがいずれか一
方の切換ポートに連通する切換位置に設定すると、該油
圧リモコン弁67を経たパイロットポンプ42から作動
油の圧力(二次パイロット圧)が方向切換弁47のパイ
ロットポート71a,71bのいずれか一方へ作用し、
方向切換弁47が中立位置から切換位置へ切り換えられ
る。
【0065】このとき、二次パイロット管路70aある
いは二次パイロット管路70bに流入する作動油の二次
パイロット圧が、シャトル弁72、二次パイロット管路
77を介してパイロット切換弁73のパイロットポート
76に付与され、パイロット切換弁73のポンプポート
と切換ポートとが連通する。
【0066】パイロット切換弁73のポンプポートと切
換ポートとが連通すると、一次パイロット管路74、パ
イロット切換弁73、絞り弁78を介して一次パイロッ
ト圧設定リリーフ弁66により圧力調整されたパイロッ
トポンプ42からの作動油の圧力(一次パイロット圧)
がブレーキ装置57の油室60に作用し、一次パイロッ
ト圧が制動解除圧として弾性体58に抗しブレーキピス
トン59を変位させることによって、油圧モータ51に
対する制動が解除される。
【0067】たとえば、油圧リモコン弁67の操作レバ
ー(図示せず)を傾動させることにより、パイロットポ
ート71bに対し二次パイロット圧が付与されたとする
と、主ポンプ41から方向切換弁47、主管路53aを
介して制動が解除された状態の油圧モータ51へ作動油
が供給され、該油圧モータ51が駆動して負荷52が回
動する。
【0068】更に、油圧モータ51を駆動した作動油
は、主管路53b、方向切換弁47、管路49を経て油
タンク44に回収される。
【0069】一方、油圧モータ51が運転されている状
態において、操作レバーを操作することにより油圧リモ
コン弁67を中立位置に設定すると、該油圧リモコン弁
67からパイロットポート71bに二次パイロット圧が
付与されなくなり、方向切換弁47が中立位置に復帰し
て主ポンプ41からの油圧モータ51に対する作動油の
供給が中断される。
【0070】また、シャトル弁72からパイロット切換
弁73のパイロットポート76にも二次パイロット圧が
付与されなくなり、該パイロット切換弁73がタンクポ
ートと切換ポートとが連通する位置に設定されることに
よって、絞り弁78、パイロット切換弁73、管路75
を介してブレーキ装置57の油室60と油タンク44と
が連通する。
【0071】このように、油室60と油タンク44とが
連通すると、弾性体58によりブレーキピストン59が
押圧され、油圧モータ51に対し制動力が付与される。
【0072】このとき、絞り弁78は、油室60からパ
イロット切換弁73へ向う流体に対して絞り機能を作用
させるので、絞り弁78の絞り機能によって弾性体58
によるブレーキピストン59の急激な変位が抑制され、
慣性回転している油圧モータ51に対して制動力が徐々
に作用する。
【0073】よって、制動時に油圧モータ51並びに作
業機械の旋回体等の負荷に大きな衝撃力が働くことがな
い。
【0074】上述した本実施例では、パイロットポンプ
42が吐出する低圧の作動油の圧力(1次パイロット
圧)によりパイロット切換弁73を作動させ且つ油圧リ
モコン弁67を経たパイロットポンプ42から作動油の
圧力(二次パイロット圧)を油室60に付与することに
より油圧モータ51に対する制動を解除するようにして
いるので、液圧回路をコンパクトに構成することができ
る。
【0075】また、ブレーキ装置の57の油室60へ付
与される制動解除圧をパイロットポンプ42より吐出さ
れる作動油から得ているので、主ポンプ41から油圧モ
ータ51へ作動油を供給する主管路53a,53bの圧
力変動に左右されることなく、安定した制動解除圧を油
室60へ付与することができる。
【0076】更に、パイロット切換弁73のパイロット
ポート76には、パイロットポンプ42から油圧リモコ
ン弁67を経ずに一次パイロット圧が付与されるので、
パイロット切換弁73の反応が早く、油圧モータ51に
対する制動解除を速やかに行うことができ、ブレーキ装
置57を構成する各部材の耐久性が向上する。
【0077】なお、本発明の液圧回路は、上述した実施
例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の液圧回路に
よれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0079】(1)パイロットポンプが吐出する低圧の
作動流体の圧力によりパイロット切換弁を作動させ且つ
液圧リモコン弁を経たパイロットポンプから作動流体の
圧力をブレーキ装置の流体室に付与することにより液圧
モータに対する制動を解除するので、液圧回路を構成す
る部材をコンパクトに構成することができ、小型作業機
械に容易に適用することができる。
【0080】(2)ブレーキ装置の流体室へ付与される
制動解除圧をパイロットポンプより吐出される作動流体
から得ているので、主ポンプから液圧モータへ供給され
る作動流体の圧力変動に左右されることなく、安定した
制動解除圧を前記の流体室へ付与することができる。
【0081】(3)パイロット切換弁のパイロットポー
トには、パイロットポンプから流体圧リモコン弁を経ず
にパイロットポンプより吐出される作動流体の圧力が付
与されるので、パイロット切換弁の反応が早く、液圧モ
ータに対する制動解除を速やかに行うことができ、ブレ
ーキ装置を構成する各部材の耐久性が向上する。
【0082】(4)パイロット切換弁とブレーキ装置の
流体室との間に絞り弁を設けているので、ブレーキ装置
が作動する際に液圧モータに対して制動力が徐々に作用
し、液圧モータに大きな衝撃力が働くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液圧回路の一実施例を示す回路図であ
る。
【図2】従来の液圧回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
41 主ポンプ 42 パイロットポンプ 47 方向切換弁 51 油圧モータ(液圧モータ) 57 ブレーキ装置 60 油室(流体室) 67 油圧リモコン弁(液圧リモコン弁) 71a,71b,76 パイロットポート 72 シャトル弁 73 パイロット切換弁 78 絞り弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体室に液圧を付与した際に液圧モータ
    に対する制動を解除し得るブレーキ装置と、主ポンプか
    ら液圧モータへ供給される作動流体の方向を切り換える
    方向切換弁のパイロットポートに対してパイロットポン
    プが吐出する作動流体を供給し得る液圧リモコン弁と、
    入口ポートが前記の方向切換弁のパイロットポートに接
    続されたシャトル弁と、パイロットポートがシャトル弁
    の出口ポートに接続されたパイロット切換弁とを備え、
    該パイロット切換弁のポンプポートをパイロットポンプ
    に接続し且つ切換ポートを前記のブレーキ装置の流体室
    に接続したことを特徴とする液圧回路。
JP24936093A 1993-10-05 1993-10-05 液圧回路 Pending JPH07103207A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24936093A JPH07103207A (ja) 1993-10-05 1993-10-05 液圧回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24936093A JPH07103207A (ja) 1993-10-05 1993-10-05 液圧回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07103207A true JPH07103207A (ja) 1995-04-18

Family

ID=17191871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24936093A Pending JPH07103207A (ja) 1993-10-05 1993-10-05 液圧回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07103207A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104831702A (zh) * 2014-09-25 2015-08-12 北汽福田汽车股份有限公司 用于强夯机的控制系统
US20220282453A1 (en) * 2019-08-23 2022-09-08 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Hydraulic system of construction machine

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104831702A (zh) * 2014-09-25 2015-08-12 北汽福田汽车股份有限公司 用于强夯机的控制系统
CN104831702B (zh) * 2014-09-25 2016-09-07 北汽福田汽车股份有限公司 用于强夯机的控制系统
US20220282453A1 (en) * 2019-08-23 2022-09-08 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Hydraulic system of construction machine
US11795660B2 (en) * 2019-08-23 2023-10-24 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Hydraulic system of construction machine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001055968A (ja) 可変容量型液圧回転機の容量制御弁
WO2018003753A1 (ja) シリンダ駆動装置
WO1996018824A1 (fr) Dispositif de frein hydraulique
US4557109A (en) Brake for a hydraulic motor
WO1991015636A1 (en) Hydraulic drive system in civil engineering-construction machine
KR970003503B1 (ko) 브레이크밸브
JPH07103207A (ja) 液圧回路
US7069723B2 (en) Anti-reaction valve device, and control unit and hydraulically powered system comprising anti-reaction valve device
JP4613057B2 (ja) 液圧モータ
JP2005315296A (ja) 油圧装置用ロータリー形切換弁
JPH05321906A (ja) 慣性体反転防止弁
JPH06249204A (ja) 慣性体の振れ戻り防止方法及び装置
JP2003148419A (ja) 走行モータの駆動装置
JP2006064137A (ja) モータ用ブレーキ装置
WO2021261146A1 (ja) モータアッセンブリ
WO2023171706A1 (ja) 液圧モータの2速切換弁
KR101259918B1 (ko) 액압기계의 카운터밸런스 밸브
JP4254937B2 (ja) 圧油供給装置
JPH10299706A (ja) 油圧モータの駆動システム
JP4841291B2 (ja) 油圧モータブレーキ装置
JPH07238907A (ja) 再生機能を有する操作弁
JPS6316601B2 (ja)
JPH0529199Y2 (ja)
JP4633393B2 (ja) キャビテーション防止油圧回路
JPH06207581A (ja) ベーン型液圧モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040309

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02