JPH07102992B2 - 高周波用誘電体磁器組成物 - Google Patents
高周波用誘電体磁器組成物Info
- Publication number
- JPH07102992B2 JPH07102992B2 JP2146890A JP14689090A JPH07102992B2 JP H07102992 B2 JPH07102992 B2 JP H07102992B2 JP 2146890 A JP2146890 A JP 2146890A JP 14689090 A JP14689090 A JP 14689090A JP H07102992 B2 JPH07102992 B2 JP H07102992B2
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- Japan
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- high frequency
- composition
- dielectric ceramic
- ceramic composition
- frequency dielectric
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は高周波用誘電体磁器組成物に関し、特に、た
とえばマイクロ波やミリ波などの高周波領域において誘
電体共振器やMIC用誘電体基板などに用いられる誘電体
磁器を得ることができる、高周波用誘電体磁器組成物に
関する。
とえばマイクロ波やミリ波などの高周波領域において誘
電体共振器やMIC用誘電体基板などに用いられる誘電体
磁器を得ることができる、高周波用誘電体磁器組成物に
関する。
（従来技術） 従来、高周波用誘電体磁器組成物としては、たとえば特
開昭53−35453号公報に開示されているように、xBaO−y
ZnO−zNb2O5（ただし、ｘ＋ｙ＋ｚ＝１）の一般式で表
され、0.5≦ｘ≦0.75、0.1≦ｙ≦0.3、0.1≦ｚ≦0.3の
範囲にある組成物があった。
開昭53−35453号公報に開示されているように、xBaO−y
ZnO−zNb2O5（ただし、ｘ＋ｙ＋ｚ＝１）の一般式で表
され、0.5≦ｘ≦0.75、0.1≦ｙ≦0.3、0.1≦ｚ≦0.3の
範囲にある組成物があった。
この高周波用誘電体磁器組成物は、高周波領域において
大きな比誘電率と大きなＱ値とを有し周波数の温度係数
が良好な誘電体磁器の材料である。
大きな比誘電率と大きなＱ値とを有し周波数の温度係数
が良好な誘電体磁器の材料である。
（発明が解決しようとする課題） しかしながら、最近では使用する周波数領域がさらに高
くなってきており、同時に装置の小型化が求められてい
る。そのため、これに対応して、さらに高いＱ値と比誘
電率とを有する材料が要求されている。
くなってきており、同時に装置の小型化が求められてい
る。そのため、これに対応して、さらに高いＱ値と比誘
電率とを有する材料が要求されている。
それゆえに、この発明の主たる目的は、高周波領域にお
いて優れた温度係数を有するとともにさらに高いＱ値と
比誘電率とを有する誘電体磁器を得ることができる、高
周波用誘電体磁器組成物を提供することである。
いて優れた温度係数を有するとともにさらに高いＱ値と
比誘電率とを有する誘電体磁器を得ることができる、高
周波用誘電体磁器組成物を提供することである。
（課題を解決するための手段） この発明は、（Ba1-uSru）xZny（Nb1-vSbv）zOw（ただ
し、ｘ＋ｙ＋ｚ＝１、ｗは任意）と表したとき、（x,y,
z）がそれぞれ次の各点Ａ（0.500,0.165,0.335）、Ｂ
（0.500,0.155,0.345）、Ｃ（0.495,0.155,0.350）およ
びＤ（0.495,0.165,0.340）を頂点とする多角形で囲ま
れる領域にあり、かつ0.550≦ｕ≦0.650、0.010≦ｖ≦
0.150の範囲にある、高周波用誘電体磁器組成物であ
る。
し、ｘ＋ｙ＋ｚ＝１、ｗは任意）と表したとき、（x,y,
z）がそれぞれ次の各点Ａ（0.500,0.165,0.335）、Ｂ
（0.500,0.155,0.345）、Ｃ（0.495,0.155,0.350）およ
びＤ（0.495,0.165,0.340）を頂点とする多角形で囲ま
れる領域にあり、かつ0.550≦ｕ≦0.650、0.010≦ｖ≦
0.150の範囲にある、高周波用誘電体磁器組成物であ
る。
（発明の効果） この発明によれば、高周波領域において優れた温度係数
を有するとともにさらに高いＱ値と比誘電率とを有する
誘電体磁器を得ることができる、高周波用誘電体磁器組
成物が得られる。
を有するとともにさらに高いＱ値と比誘電率とを有する
誘電体磁器を得ることができる、高周波用誘電体磁器組
成物が得られる。
この発明の上述の目的，その他の目的，特徴および利点
は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
（実施例） まず、原料として、高純度のBaCO3,SrC3,ZnO,Nb2O5,Sb2
O5を準備した。これらの原料を表に示す組成が得られる
ように秤量し、ボールミルで16時間湿式混合して混合物
を得た。この混合物を乾燥した後、1200℃で３時間仮焼
して仮焼物を得た。この仮焼物を水および有機バインダ
とともにボールミルに入れ、16時間湿式粉砕して粉砕物
を得た。この粉砕物を乾燥した後、50メッシュの網を通
して造粒し、得られた粉末を2000kg/cm2圧力で直径12m
m、厚さ6mmの円板状に成形して成形物を得た。この成形
物を1500℃で４時間焼成して各試料を得た。
O5を準備した。これらの原料を表に示す組成が得られる
ように秤量し、ボールミルで16時間湿式混合して混合物
を得た。この混合物を乾燥した後、1200℃で３時間仮焼
して仮焼物を得た。この仮焼物を水および有機バインダ
とともにボールミルに入れ、16時間湿式粉砕して粉砕物
を得た。この粉砕物を乾燥した後、50メッシュの網を通
して造粒し、得られた粉末を2000kg/cm2圧力で直径12m
m、厚さ6mmの円板状に成形して成形物を得た。この成形
物を1500℃で４時間焼成して各試料を得た。
得られた試料について、7GHzにおいて比誘電率εｒ、Ｑ
値および共振周波数の温度特性τｆ（ppm/℃）を測定し
た。それらの測定結果を表に示す。なお、表中、番号に
＊印を付した試料はこの発明の範囲外のものであり、そ
れ以外はこの発明の範囲内のものである。
値および共振周波数の温度特性τｆ（ppm/℃）を測定し
た。それらの測定結果を表に示す。なお、表中、番号に
＊印を付した試料はこの発明の範囲外のものであり、そ
れ以外はこの発明の範囲内のものである。
また、表に示した各試料の組成を、（Ba1-uSru）xZn
y（Nb1-vSbv）ｚの組成比（x,y,z）を表す３成分組成図
として図中に示した。この図中において○印を付した数
字は試料番号を示す。さらに、この図中には、この発明
の範囲内にある組成比（x,y,z）を示す領域を、組成点
A,B,CおよびＤを頂点とする平行４辺形で示した。
y（Nb1-vSbv）ｚの組成比（x,y,z）を表す３成分組成図
として図中に示した。この図中において○印を付した数
字は試料番号を示す。さらに、この図中には、この発明
の範囲内にある組成比（x,y,z）を示す領域を、組成点
A,B,CおよびＤを頂点とする平行４辺形で示した。
次に、この発明において（Ba1-uSru）xZny（Nb1-vSbv）
zOw（ただし、ｘ＋ｙ＋ｚ＝１、ｗは任意）で表される
組成の範囲を限定した理由について、表および図面に基
づいて説明する。
zOw（ただし、ｘ＋ｙ＋ｚ＝１、ｗは任意）で表される
組成の範囲を限定した理由について、表および図面に基
づいて説明する。
（１）試料番号10のように、３成分組成図において頂点
A,Bを結ぶ線分ABの外側の組成物では、Ｑ値が小さくな
るとともに共振周波数の温度特性τｆが正側に大きくな
り好ましくない。
A,Bを結ぶ線分ABの外側の組成物では、Ｑ値が小さくな
るとともに共振周波数の温度特性τｆが正側に大きくな
り好ましくない。
（２）試料番号11のように、３成分組成図において頂点
B,Cを結ぶ線分BCの外側の組成物では、Ｑ値が小さくな
るとともに共振周波数の温度特性τｆが正側に大きくな
り好ましくない。
B,Cを結ぶ線分BCの外側の組成物では、Ｑ値が小さくな
るとともに共振周波数の温度特性τｆが正側に大きくな
り好ましくない。
（３）試料番号12のように、３成分組成図において頂点
C,Dを結ぶ線分CDの外側の組成物では、Ｑ値が小さくな
り好ましくない。
C,Dを結ぶ線分CDの外側の組成物では、Ｑ値が小さくな
り好ましくない。
（４）試料番号13のように、３成分組成図において頂点
D,Aを結ぶ線分DAの外側の組成物では、Ｑ値が小さくな
り好ましくない。
D,Aを結ぶ線分DAの外側の組成物では、Ｑ値が小さくな
り好ましくない。
（５）試料番号14のように、Srのモル比ｕが0.550より
小さい場合には共振周波数の温度特性τｆが正側に大き
くなり好ましくない。また、試料番号17のように、Srの
モル比ｕが0.650より大きい場合には共振周波数の温度
特性τｆが負側に大きくなり好ましくない。
小さい場合には共振周波数の温度特性τｆが正側に大き
くなり好ましくない。また、試料番号17のように、Srの
モル比ｕが0.650より大きい場合には共振周波数の温度
特性τｆが負側に大きくなり好ましくない。
（６）試料番号18のように、Sbのモル比ｖが0.010より
小さい場合には共振周波数の温度特性τｆが正側に大き
くなるとともにＱ値が小さくなり好ましくない。また、
試料番号22のように、Sbのモル比ｖが0.150より大きい
場合には、共振周波数の温度特性τｆが負側に大きくな
るとともに比誘電率εｒが小さくなって好ましくない。
小さい場合には共振周波数の温度特性τｆが正側に大き
くなるとともにＱ値が小さくなり好ましくない。また、
試料番号22のように、Sbのモル比ｖが0.150より大きい
場合には、共振周波数の温度特性τｆが負側に大きくな
るとともに比誘電率εｒが小さくなって好ましくない。
それに対して、この発明によれば、マイクロ波帯域で大
きい比誘電率と高いＱ値とを有し１〜10GHz帯までの広
い範囲での使用が可能な高周波用の誘電体磁器を得るこ
とができる、高周波用誘電体磁器組成物が得られる。し
かも、この発明にかかる高周波用誘電体磁器組成物から
は、共振周波数の温度特性が良好な誘電体磁器を得るこ
とができる。
きい比誘電率と高いＱ値とを有し１〜10GHz帯までの広
い範囲での使用が可能な高周波用の誘電体磁器を得るこ
とができる、高周波用誘電体磁器組成物が得られる。し
かも、この発明にかかる高周波用誘電体磁器組成物から
は、共振周波数の温度特性が良好な誘電体磁器を得るこ
とができる。
図はこの発明にかかる高周波用誘電体磁器組成物中の
（Ba1-uSru）xZny（Nb1-vSbv）ｚの組成比（x,y,z）の
範囲を示す３成分組成図である。
（Ba1-uSru）xZny（Nb1-vSbv）ｚの組成比（x,y,z）の
範囲を示す３成分組成図である。
Claims (1)
- 【請求項１】（Ba1-uSru）xZny（Nb1-vSbv）zOw（ただ
し、ｘ＋ｙ＋ｚ＝１、ｗは任意）と表したとき、x,y,z
がそれぞれ次の各点A,B,C,Dを頂点とする多角形で囲ま
れる領域にあり、かつ0.550≦ｕ≦0.650、0.010≦ｖ≦
0.150の範囲にある、高周波用誘電体磁器組成物。 ｘ ｙ ｚ Ａ 0.500 0.165 0.335 Ｂ 0.500 0.155 0.345 Ｃ 0.495 0.155 0.350 Ｄ 0.495 0.165 0.340
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2146890A JPH07102992B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | 高周波用誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2146890A JPH07102992B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | 高周波用誘電体磁器組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0442850A JPH0442850A (ja) | 1992-02-13 |
| JPH07102992B2 true JPH07102992B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=15417892
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2146890A Expired - Fee Related JPH07102992B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | 高周波用誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07102992B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002369844A (ja) * | 2001-06-15 | 2002-12-24 | Matsunaga Seisakusho:Kk | すくい上げ式担架 |
-
1990
- 1990-06-04 JP JP2146890A patent/JPH07102992B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0442850A (ja) | 1992-02-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |