JPH0817056B2 - 高周波用誘電体磁器組成物 - Google Patents
高周波用誘電体磁器組成物Info
- Publication number
- JPH0817056B2 JPH0817056B2 JP1308366A JP30836689A JPH0817056B2 JP H0817056 B2 JPH0817056 B2 JP H0817056B2 JP 1308366 A JP1308366 A JP 1308366A JP 30836689 A JP30836689 A JP 30836689A JP H0817056 B2 JPH0817056 B2 JP H0817056B2
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- Japan
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- high frequency
- composition
- ceramic composition
- dielectric ceramic
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明はマイクロ波やミリ波などの高周波領域にお
いて、誘電体共振器やMIC用誘電体基板などの用途に用
いられる高周波用誘電体磁器組成物に関するものであ
る。
いて、誘電体共振器やMIC用誘電体基板などの用途に用
いられる高周波用誘電体磁器組成物に関するものであ
る。
〈従来の技術〉 従来からマイクロ波やミリ波などの高周波領域におい
て、誘電体磁器は誘電体共振器やMIC用誘電体基板など
に広く利用されている。
て、誘電体磁器は誘電体共振器やMIC用誘電体基板など
に広く利用されている。
例えば、Ｑ値の高いものとして特開昭53-35453号公報
にて示されるように、xBaO・yZrO・zNb2o5（但し、ｘ＋
ｙ＋ｚ＝１）の一般式で表わされ、0.5≦ｘ≦0.75、0.1
≦ｙ≦0.3、0.1≦ｚ≦0.3の範囲にある組成物があっ
た。
にて示されるように、xBaO・yZrO・zNb2o5（但し、ｘ＋
ｙ＋ｚ＝１）の一般式で表わされ、0.5≦ｘ≦0.75、0.1
≦ｙ≦0.3、0.1≦ｚ≦0.3の範囲にある組成物があっ
た。
この高周波用誘電体磁器組成物は、高周波領域におい
て大きな比誘電率と大きなＱ値を有し、周波数の温度係
数が良好な材料である。
て大きな比誘電率と大きなＱ値を有し、周波数の温度係
数が良好な材料である。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、最近では使用周波数領域が高くなって
きており、更に高いＱ値を持つ材料が要望されている。
きており、更に高いＱ値を持つ材料が要望されている。
従って、この発明の主たる目的は高周波領域で高い比
誘電率を有すると共に、従来の磁器組成物に比べて高い
Ｑ値と良好な周波数の温度係数を有する高周波用誘電体
磁器組成物を提供することにある。
誘電率を有すると共に、従来の磁器組成物に比べて高い
Ｑ値と良好な周波数の温度係数を有する高周波用誘電体
磁器組成物を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らは上記に鑑みて高い比誘電率とＱ値を有す
る磁器組成物を得るべく検討の結果、この発明に至った
ものである。
る磁器組成物を得るべく検討の結果、この発明に至った
ものである。
即ち、この発明はBa（SnxZnyNbz）vOw（但し、ｘ＋ｙ
＋ｚ＝１、ｗは任意）と表わしたとき（x,y,z）がA:
（0.05、0.32、0.63）、B:（0.05、0.28、0.67）、C:
（0.35、0.18、0.47）、D:（0.35、0.22、0.43）の４点
で囲まれるモル比の領域にあり、かつ1.00≦ｖ≦1.02の
範囲にある高周波用磁器組成物を提供するものである。
＋ｚ＝１、ｗは任意）と表わしたとき（x,y,z）がA:
（0.05、0.32、0.63）、B:（0.05、0.28、0.67）、C:
（0.35、0.18、0.47）、D:（0.35、0.22、0.43）の４点
で囲まれるモル比の領域にあり、かつ1.00≦ｖ≦1.02の
範囲にある高周波用磁器組成物を提供するものである。
〈実施例〉 以下、この発明を実施例により詳細に説明する。
まず、原料として高純度のBaCO3、SnO2、ZnO、Nb2O5
を用い、第１表に示す所定の組成が得られるように秤量
し、、ボールミルで16時間湿式混合した。
を用い、第１表に示す所定の組成が得られるように秤量
し、、ボールミルで16時間湿式混合した。
この混合物を乾燥したのち、1200℃で３時間仮焼し、
仮焼物をボールミルに、水、有機バインダーと共に入れ
て16時間湿式粉砕した。
仮焼物をボールミルに、水、有機バインダーと共に入れ
て16時間湿式粉砕した。
次いで、この粉砕物を乾燥したのち、50メッシュの網
を通して造粒し、得られた粉末を2000kg/cm2の圧力で12
mmφ×6mmtの寸法の円板状に成形した。
を通して造粒し、得られた粉末を2000kg/cm2の圧力で12
mmφ×6mmtの寸法の円板状に成形した。
更に、得られた円板状の成形物を1500℃、４時間焼成
して磁器試料を得た。
して磁器試料を得た。
かくして得られた磁器試料について、周波数10GHzに
おける比誘電率（εｒ）、Ｑ値および共振周波数の温度
係数（τｆ）を測定した。この結果は第１表に示した。
おける比誘電率（εｒ）、Ｑ値および共振周波数の温度
係数（τｆ）を測定した。この結果は第１表に示した。
尚、表中＊印の試料番号のものは、この発明の範囲外
であり、他はすべてこの発明の範囲内である。
であり、他はすべてこの発明の範囲内である。
上表を示した実施例の結果をSnxZnyNbzの組成比を表
わす３成分組成図としての図面中に示した。同図面にお
ける数字は試料番号を示す。なお、同図面において、こ
の発明の範囲内にある組成比を示す領域は、Ａ、Ｂ、
Ｃ、Ｄで囲まれた長方形で示されている。
わす３成分組成図としての図面中に示した。同図面にお
ける数字は試料番号を示す。なお、同図面において、こ
の発明の範囲内にある組成比を示す領域は、Ａ、Ｂ、
Ｃ、Ｄで囲まれた長方形で示されている。
次に、この発明でBa（SnxZnyNbz）vOw（但し、ｘ＋ｙ
＋ｚ＝１、ｗは任意）で表わされる組成において、その
組成範囲を上述した範囲に限定した理由について実施例
中の第１表とも関連して述べると次の通りである。
＋ｚ＝１、ｗは任意）で表わされる組成において、その
組成範囲を上述した範囲に限定した理由について実施例
中の第１表とも関連して述べると次の通りである。
（１）Snのモル比ｘが＜0.05では試料No.1の如く、τｆ
が大きくなって好ましくない。
が大きくなって好ましくない。
（２）ｘ＞0.35では試料No.9のようにεｒが小さくなり
好ましくない。
好ましくない。
（３）試料No.5のように３成分組成図において頂点Ａ、
Ｄを結ぶ線分ADの外側の組成物では焼成が不安定になっ
て好ましくない。
Ｄを結ぶ線分ADの外側の組成物では焼成が不安定になっ
て好ましくない。
（４）試料No.6のように３成分組成図において頂点Ｂ、
Ｃを結ぶ線分BCの外側の組成物では焼結が不安定になっ
て好ましくない。
Ｃを結ぶ線分BCの外側の組成物では焼結が不安定になっ
て好ましくない。
（５）ｖ＜1.00、あるいはｖ＞1.02では試料No.10ある
いは13のように焼結が不安定になり好ましくない。
いは13のように焼結が不安定になり好ましくない。
これに対して、この発明の高周波用誘電体磁器組成物
では高周波領域において高い比誘電率と高いＱ値を有
し、さらに良好なτｆを有するのである。
では高周波領域において高い比誘電率と高いＱ値を有
し、さらに良好なτｆを有するのである。
〈発明の効果〉 以上説明したように、この発明によれば、マイクロ波
帯域で高いＱ値が得られ、１〜20GHz帯までの広く範囲
で使用が可能な高周波用誘電体磁器組成物を得ることが
できる。しかも該組成物を用いれば大きい比誘電率を有
し、共振周波数の温度係数の良好な誘電率を得ることが
できるのである。
帯域で高いＱ値が得られ、１〜20GHz帯までの広く範囲
で使用が可能な高周波用誘電体磁器組成物を得ることが
できる。しかも該組成物を用いれば大きい比誘電率を有
し、共振周波数の温度係数の良好な誘電率を得ることが
できるのである。
図面はこの発明にかかる高周波用誘電体磁器組成物中の
SnxZnyNbzの組成比の範囲を示す３成分組成図である。
SnxZnyNbzの組成比の範囲を示す３成分組成図である。
Claims (1)
- 【請求項１】Ba（SnxZnyNbz）vOw（但し、ｘ＋ｙ＋ｚ＝
1,wは任意）と表わしたとき、ｘ、ｙ、ｚがそれぞれ以
下に示すＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄで囲まれるモル比の領域にあ
り、かつ1.00≦ｖ≦1.02の範囲にあることを特徴とする
高周波用誘電体磁器組成物。 ｘ ｙ ｚ Ａ 0.05 0.32 0.63 Ｂ 0.05 0.28 0.67 Ｃ 0.35 0.18 0.47 Ｄ 0.35 0.22 0.43
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1308366A JPH0817056B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 高周波用誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1308366A JPH0817056B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 高周波用誘電体磁器組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03171509A JPH03171509A (ja) | 1991-07-25 |
| JPH0817056B2 true JPH0817056B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=17980201
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1308366A Expired - Fee Related JPH0817056B2 (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 高周波用誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0817056B2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-28 JP JP1308366A patent/JPH0817056B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03171509A (ja) | 1991-07-25 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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