JPH07102648B2 - 金属箔積層フィルム - Google Patents

金属箔積層フィルム

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JPH07102648B2
JPH07102648B2 JP2138356A JP13835690A JPH07102648B2 JP H07102648 B2 JPH07102648 B2 JP H07102648B2 JP 2138356 A JP2138356 A JP 2138356A JP 13835690 A JP13835690 A JP 13835690A JP H07102648 B2 JPH07102648 B2 JP H07102648B2
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polyimide
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誠一郎 高林
克男 今谷
一昭 三井
秀治 渡壁
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Laminated Bodies (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ポリアミック酸溶液共押出し−流延製膜成
形法の組合せによる多層押出し成形法によって形成され
た『熱圧着性の芳香族ポリイミドの薄層が特定の耐熱性
の芳香族ポリイミドの基体層の少なくとも片側に一体に
積層されている多層押出ポリイミドフィルム(支持
体)』と『金属箔』とが、前記熱圧着性の薄層表面と金
属箔の表面とで直接に一体に熱圧着されている『金属箔
積層フィルム(例えば、無接着剤型の銅張基板)』に係
わるものである。
この発明の金属箔積層フィルムは、前記の共押出し−溶
液流延製膜法の組合せによる多層押出し成形で得られた
芳香族ポリイミドフィルムからなる支持体が、極めて高
い耐熱性、寸法安定性および機械的物性を有していると
共に、該多層押出ポリイミドフィルムと金属箔との接合
が、熱硬化性の接着剤などをまったく使用せずに、該多
層押出ポリイミドフィルムにおける熱圧着性の芳香族ポ
リイミドの薄膜と金属箔との熱圧着で接合されているの
で、例えば、この発明の金属箔積層フィルムがハンダ浴
などの高温に曝されても、その接着性が充分に高いレベ
ルで維持され、支持体が実質的に熱劣化しないのであ
る。
〔従来技術の説明〕
従来、金属箔と耐熱性フィルム(例えば、芳香族ポリイ
ミド)支持体とからなる複合材料(例えば、銅張基板な
ど)は、芳香族ポリイミドフィルムと金属箔とを『エポ
キシ樹脂などの熱硬化性接着剤』を介して熱接着するこ
とによって積層して製造されたものが、一般的であっ
た。
しかし、前記複合材料における熱硬化した接着剤層は、
適当な接着力が保持されうる常時使用温度がせいぜい20
0℃以下であったので、ハンダ処理などの高温に曝され
る加工工程、又は、高温に曝される用途では使用できな
いという問題があり、金属箔と耐熱性フィルムとの複合
材料としてはより耐熱性のあるものが期待されていた。
その対策として、耐熱性のある接着剤の検討が種々行わ
れているが、高い耐熱性を有する接着剤は、積層工程が
高温を必要としたり、複雑な積層工程を必要としたり、
また、得られた積層体が充分な接着性を示さないことが
多いなどの問題があり、実用的ではなかった。
一方、熱硬化性の接着剤などをまったく使用しないで、
芳香族ポリイミドフィルム支持体に金属層が形成されて
いる『無接着剤型の複合材料』を製造する方法も、いく
つか検討されている。
例えば『無接着剤型の複合材料』の製法としては、芳香
族ポリイミド前駆体(芳香族ポリアミック酸)の溶液
を、金属箔上で流延・製膜して、複合材料を製造する方
法、あるいは、芳香族ポリイミドフィルム上に金属をメ
ッキしたり、および/または、真空蒸着したりして、複
合材料を製造する方法が、提案されている。
しかし、前述の流延製膜法は、支持体層であるポリイミ
ド層を充分に厚くすることが極めて困難であったり、あ
るいは、製膜工程における溶媒の蒸発・除去工程が極め
て長時間となって生産性が低いという問題点があった。
また、前述の金属メッキ法及び/又は金属蒸着法は、金
属層の厚さを充分に厚くすることが困難であり、この点
において生産性が低くかったのである。
さらに、最近、熱可塑性を有するポリイミドフィルムと
金属箔との積層によって、積層材料を製造する方法(特
開昭62−53827号公報)、および、金属箔と、二次転位
温度を有する芳香族ポリイミドフィルムと、耐熱性の高
い芳香族ポリイミドフィルムとを重ね合わせて、熱的に
圧着することによって、積層材料を製造する方法(特開
昭62−104840号公報、特公昭61−15825号公報)が提案
されている。
しかし、前述の熱可塑性のポリイミド又はTgを有するポ
リイミドを使用して積層する方法で得られた積層材料
は、支持体層が耐熱性、熱寸法安定性において低いレベ
ルであったり、熱可塑性ポリイミドの層の厚さを小さく
することが困難なためハンダ浴中での高い温度の履歴を
受けた場合の接着性(ハンダ耐熱性)が低いという問題
があった。
また、耐熱性および寸法安定性が高い芳香族ポリイミド
としては、ビフェニルテトラカルボン酸類とフェニレン
ジアミン類とから得られた高耐熱性の芳香族ポリイミド
が特公平2−373号公報などに提案されているが、前記
の芳香族ポリイミドからなるフィルムは、前述のような
公知の種々の方法などで、接着剤を用いて金属箔と接着
しても、得られた積層体が、接着性、耐熱性(接着剤
層)において低いレベルであるという問題があった。
〔解決すべき問題点〕
この発明の目的は、ビフェニルテトラカルボン酸類とフ
ェニレンジアミン類とから得られた高耐熱性の芳香族ポ
リイミド製のフィルムを主体としる支持体と金属箔と
が、熱硬化性の接着剤をまったく使用せずに、高い接着
力で一体に接着され積層されていて、芳香族ポリイミド
のみからなる支持体と金属箔とからなる金族箔積層フィ
ルムを提供することである。
〔問題点を解決する手段〕
この出願の発明は、芳香族テトラカルボン酸類と複数個
のベンゼン環を有する芳香族ジアミンとから得られた熱
圧着性の芳香族ポリイミドからなる、0.4〜12μmの厚
さの薄膜Bが、ビフェニルテトラカルボン酸類とフェニ
レンジアミン類とから得られた高耐熱性の芳香族ポリイ
ミドからなり、フィルムの全体の厚さの55%以上の厚さ
であって6〜200μmの厚さの基体層Aの少なくとも片
側に一体に積層されている異種ポリアミック酸溶液共押
出し−流延製膜成形法による多層押出ポリイミドフィル
ムと、金属箔とが、前記薄層表面と金属箔の表面とで、
直接に一体に熱圧着されており接着強度(90゜−剥離)
が0.8Kg/cm以上であることを特徴とする金属箔積層フィ
ルムに関するものである。
以下、この発明について、図面も参考にして、詳しく説
明する。
第1図は、前記の多層押出ポリイミドフィルム(支持体
フィルム)と金属箔とからなる二層の金属箔積層フィル
ムの一例を示す断面図であり、第2図は、前記の多層押
出ポリイミドフィルム(支持体フィルム)とその両側に
積層された金属箔とからなる三層の金属箔積層フィルム
の例を示す断面図である。
さらに、第3図および第4図は、この発明において使用
される多層押出ポリイミドフィルムの例を示す断面図で
ある。
この発明の金属箔積層フィルムにおいて使用されている
多層押出ポリイミドフィルム(支持体フィルム)は、例
えば、第3図および第4図に示されているように、 「(a)2,3,3′,4′−又は3,3′,4,4′−ビフェニルテ
トラカルボン酸又はその酸二無水物、3,3′,4,4′−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸又はその酸二無水物、3,
3′,4,4′−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸又は
その酸二無水物などの芳香族テトラカルボン酸類と、複
数個(好ましくは2〜5個)のベンゼン環を有する芳香
族ジアミンとから重合及びイミド化によって得られた
『熱圧着性の芳香族ポリイミド』からなり、 (b)厚さが0.4〜12μm、特に0.5〜10μmである薄層
B」が、 「ビフェニルテトラカルボン酸類とフェニレンジアミン
類とから得られた高耐熱性の芳香族ポリイミドからな
り、多層押出ポリイミドフィルムの全体の厚さの55%以
上、特に60%以上の厚さであって、その厚さが6〜200
μm(好ましくは7〜180μm、特に10〜160μm)の範
囲内である基体層A」の少なくとも片側に、前記基体層
用のドープ液と薄層用のドープ液との多層の共押出し成
形−溶液流延製膜法によって、一体に積層されて構成さ
れているものである。
薄層Bの厚さが前記範囲外であると得られる金属箔積層
フィルムの接着強度、耐ハンダ性が低下したり、基体層
自体の物性が損なわれる。
前記の多層押出ポリイミドフィルムは、例えば、この出
願人がすでに特許出願している『特願平1−317706号の
出願明細書』に記載されている方法によって製造するこ
とができる。
すなわち、前記の多層押出ポリイミドフィルムは、芳香
族テトラルボン酸類と複数個のベンゼン環を有する芳香
族ジアミン類とから得られた芳香族ポリアミック酸が均
一に溶解している第一芳香族ポリアミック酸溶液(薄層
用のドープ液)と、ビフェニルテトラカルボン酸類とフ
ェニレンジアミン類とから得られた芳香族ポリアミック
酸が均一に溶解している第二芳香族ポリアミック酸溶液
(基体層用のドープ液)とを、二層以上の押出し成形用
ダイスを有する押出成形機へ同時に供給して、前記ダイ
スの吐出口から両溶液を少なくとも二層の薄膜状体とし
て平滑な支持体(金属製支持体)上に連続的に押し出
し、そして、前記支持体上の多層の薄膜状体を乾燥し溶
媒をかなり蒸発して除去して自己支持性の多層フィルム
(溶媒を一部含有していている)を形成し、次いで、支
持体上から該多層フィルムを剥離し、最後に、該多層フ
ィルムを高温(250〜600℃)で充分に加熱処理すること
によって溶媒を実質的に除去すると共にポリアミック酸
をイミド化して、連続的に製造することができる。
前記の多層押出ポリイミドフィルムは、全体の厚さが6
〜250μm、特に8〜200μm、さらに好ましくは10〜15
0μm程度であることが好ましい。
前記の多層押出ポリイミドフィルムは、電子顕微鏡写真
で断面を観察すると、熱圧着性の薄層Bが帯状に鱗状模
様をなしているように観察され、特に、高耐熱性の基体
層Aと薄層Bとの境界部に沿ってはっきりとした太線状
に濃い鱗状模様が観察されるのである。しかし、この多
層押出ポリイミドフィルムは、前記の境界部分で二層に
剥離することがまったくできないのであり、各ポリイミ
ド層が実質的に連続して一体的にそして強固に結合した
『少なくとも二層の多層フィルム』を形成しているので
ある。
この発明の金属箔積層フィルムでは、前記の多層押出ポ
リイミドフィルムは、第3図に示すように、基体層Aと
薄層Bとからなる二層構造のフィルムであっても、ま
た、第4図に示すように、基体層Aとその両側の薄層B
及びB′とからなる三層構造のフィルムであってもよ
い。
前記の三層構造のフィルムは、熱圧着性の薄層BとB′
とがほぼ同じ厚さ(薄層の厚さの比B/B′が0.8〜1.2、
特に0.9〜1.1の範囲内)であることが、カール性が極め
て小さくなるので最適である。
前記の基体層Aを形成している高耐熱性の芳香族ポリイ
ミドは、ビフェニルテトラカルボン酸またはその酸二無
水物を60モル%以上、特に80モル%以上含有する芳香族
テトラカルボン酸成分と、フェニレンジアミン類を50モ
ル%以上、特に60モル%以上含有する芳香族ジアミン成
分とから、重合およびイミド化によって得られる高分子
量の芳香族ポリイミド(好ましくは二次転移温度を実質
的に有していない芳香族ポリイミド)であることが、耐
熱性、機械的強度、寸法安定性などの点から好ましい
(例えば、特公平2−373号公報、特公昭60−42817号公
報などを参照)。
また、前記の薄層Bを形成している芳香族ポリイミド
は、ビフェニルテトラカルボン酸類を60モル%以上、特
に80モル%以上含有する芳香族テトラカルボン酸成分
と、例えば、ジフェニルエーテル系ジアミン、ジアミノ
ジフェニルアルカン系ジアミン、ジフェニルスルホン系
ジアミン、ジ(アミノフェノキシ)ベンゼン類、ジ
〔(アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン類などの
『複数個のベンゼン環を有する芳香族ジアミン』を主と
して含有する芳香族ジアミン成分とから、重合およびイ
ミド化することによって得られた、二次転移温度が250
〜400℃、特に260〜360℃である芳香族ポリイミドであ
ることが、金属箔との熱圧着性および耐熱性が優れてい
るので好ましい。
この発明の金属箔積層フィルムにおいて使用されている
金属箔としては、鉄、アルミニウム、銅、金、銀、鉛、
マグネシウムからなる群から選ばれた少なくとも一種の
金属または合金からなる導電性の金属箔であればよく、
特に厚さ5〜100μm、さらに好ましくは10〜60μmの
銅箔を好適に挙げることができる。
この発明の金属箔積層フィルムは、第1図及び第2図に
示すように、前記の多層押出ポリイミドフィルム(支持
体フィルム)1の薄層Bと前記の金属箔2(又は2′)
とが直接に熱的に圧着されており、その接着強度(90゜
−剥離法)が、室温で、少なくとも0.8Kg/cm、特に0.9
〜5Kg/cm程度であり、その剥離界面は、前記薄層Bの表
面と金属箔の表面との界面であり、基体層Aと薄層Bと
の界面部分での剥離が実質的に全く生じないものであ
り、さらに、ハンダ浴(約288℃)に10秒間浮かべて接
触させて、熱圧着面において膨れ、剥がれなどが生じる
ことがない耐熱性の優れたものである。
この発明の金属箔積層フィルムの製法は、前述の『多層
押出ポリイミドフィルム』と『金属箔』とを、直接に
(熱硬化性の接着剤などを全く使用せずに)重ね合わせ
て、280℃〜550℃(好ましくは300〜500℃)の圧着温
度、および、20〜50000Kg/cm2(好ましくは30〜30000Kg
/cm2程度)の圧力で、例えば、熱プレス法などの手段
で、好ましくは約0.1秒〜60分間、特に0.5秒〜30分間、
熱圧着することによって行われるのである。
この発明の金属箔積層フィルムの製法において、熱圧着
操作は、銅箔などの金属箔の熱劣化を防止するために、
窒素ガス、ネオンガス、アルゴンガスなどの不活性ガス
の雰囲気下、あるいは、銅箔などの金属箔上に熱劣化防
止用の金属箔(例えば、ステンレス箔、アルミニウム箔
など)を重ね合わせて、高温での加熱圧着をすることが
好ましい。
〔実施例〕
以下、実施例および比較例を示して、この発明をさらに
詳しく説明する。
実施例および比較例において、各ポリイミドフィルムに
ついて、下記の各測定試験を行った。
引張試験は、ASTM D−882に準ずる方法で行い、引張
強度、伸び率(破断点)、弾性率を測定した。
加熱収縮率は、試料フィルムを、400℃で2時間加熱
し、次いで、徐々に冷却した際の寸法変化率を測定し
た。
線膨張係数は、400℃で熱処理した後の試料フィルムに
ついて、50〜300℃の範囲の温度において測定した。
また、実施例および比較例において、金属箔積層フィル
ムの接着強度は、IPC−TM−650(2.4.9.)の『90゜−剥
離法』に従って測定し、また、その耐ハンダ性は、IPC
−TM−650(2.4.13)に準拠した測定法で、288±5℃の
温度に維持したハンダ浴に、試料の金属箔積層フィルム
を、金属箔側とハンダ浴とが接触するように10秒間浮か
べて、金属箔積層フィルムの膨れ、剥がれなどの有無を
目視で判断(良否を決定)する方法で行った。
実施例1 3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
(s−BPDA)と、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル
(DADE)とを、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)中
で重合して、ポリマー濃度18重量%、溶液粘度5000ポイ
ズの第一の芳香族ポリアミック酸溶液を調製した。
一方、s−BPDAとパラフェニレンジアミン(PPD)とをD
MAc中で重合して、モノマー濃度18重量%溶液粘度4500
ポイズの第二の芳香族ポリアミック酸溶液を調製した。
前記の第一及び第二の芳香族ポリアミック酸溶液を使用
して、二層押し出しダイスから、平滑な金属製支持体の
上面に押し出して流延し、140℃の熱風で連続的に乾燥
し、固化フィルム(自己支持性フィルム、溶媒含有率;3
5重量%)を形成し、その固化フィルムを支持体から剥
離した後、加熱炉で、200℃から550℃まで徐々に昇温し
て、溶媒を除去すると共にポリマーのイミド化を行い、
二層押出ポリイミドフィルムを製造した。この二層押出
ポリイミドフィルムの各物性(引張試験、加熱収縮性、
線膨張係数)を第1表に示す。
前記の二層押出ポリイミドフィルムは、高耐熱性の芳香
族ポリイミド(二次転移温度なし)からなる基体層A
が、厚さ50μmであり、熱圧着性の芳香族ポリイミド
(二次転移温度285℃)からなる薄層Bが、厚さ7.5μm
であった。
次いで、前記の二層押出ポリイミドフィルムを敷いて、
その熱圧着性の薄層B上に、35μmの銅箔を重ね合わ
せ、さらにその銅箔上に12μmのアルミニウム箔を重ね
合わせて、それらの重ね合わせたものを熱プレス機内の
加熱板間に配置し、400℃の温度で400kg/cm2の圧で、5
分間、熱圧着を行って、金属箔積層ポリイミドフィルム
を製造した。
前記の金属箔積層フィルムについて、その接着強度(90
゜−剥離、室温)および耐ハンダ性を測定した。その結
果を第1表に示す。
実施例2〜3 熱圧着条件として、第1表に示す条件を採用したほか
は、実施例1と同様にして、金属箔積層ポリイミドフィ
ルムを製造した。
それらの金属箔積層フィルムの接着強度および耐ハンダ
性を第1表に示す。
実施例4〜5 二層押出しダイスの吐出量を変化させて、第1表に示す
厚さの構成(基体層Aと薄層B)の二層押出ポリイミド
フィルムを製造し、それらの二層押出ポリイミドフィル
ムを使用したほかは、実施例1と同様にして、金属箔積
層ポリイミドフィルムを製造した。それらの金属箔積層
フィルムの接着強度および耐ハンダ性を第1表に示す。
比較例1 実施例1で調製した第一の芳香族ポリアミック酸を使用
して、一層押出しダイスを使用したほかは、実施例1と
同様の成形条件で、二次転移温度285℃を有する厚さ50
μmの芳香族ポリイミドフィルム(単層フィルム、R1
イプという)を製造した。それらのフィルムの物性を第
1表に示す。
前記の単層の芳香族ポリイミドフィルムを使用し、接着
圧力を100kg/cm2としたほかは、実施例1と同様にし
て、金属箔積層ポリイミドフィルムを製造した。その金
属箔積層フィルムの接着強度および耐ハンダ性を第1表
に示す。
比較例2 二層押出ダイスの吐出量を変化させて、第1表に示す厚
さの構成(基体層Aと薄層B)の二層押出ポリイミドフ
ィルム(薄層Bの厚さ:0.2μm)を製造した。その二層
押出フィルムの物性を第1表に示す。
その二層押出ポリイミドフィルムを使用したほかは、実
施例1と同様にして金属箔積層ポリイミドフィルムを製
造した。その金属箔積層フィルムの接着強度および耐ハ
ンダ性を第1表に示す。
比較例3 接着温度を250℃としたほかは、実施例1と同様にし
て、金属箔積層ポリイミドフィルムを製造した。その金
属箔積層フィルムの接着強度および耐ハンダ性を第1表
に示す。
比較例4〜5 実施例1で調製した第一の芳香族ポリアミック酸を使用
して、一層押出しダイスを使用したほかは、実施例1と
同様の成形条件で、二次転移温度285℃を有する厚さ7.5
μmおよび25μmの芳香族ポリイミドフィルム(単層フ
ィルム、R2タイプおよびR3タイプという)をそれぞれ製
造した。
実施例1で調製した第二の芳香族ポリアミック酸を使用
して、一層押出しダイスを使用したほかは、実施例1と
同様の成形条件で、二次転移温度を有していない厚さ50
μmおよび25μmの芳香族ポリイミドフィルム(単層フ
ィルム、S1タイプおよびS2タイプという)を製造した。
前述のS1又はS2タイプの単層フィルムの上に、R2又はR3
タイプの単層フィルムを重ね合わせ、そして、そのR2
はR3タイプの単層フィルム上に35μmの銅箔を重ね合わ
せ、さらに、その銅箔上に12μmのアルミニウム箔を重
ね合わせて、それらの重ね合わせたものを熱プレス機内
に配置した他は、実施例1と同様にして、各金属箔積層
ポリイミドフィルムをそれぞれ製造した。それらの金属
箔積層フィルムの接着強度および耐ハンダ性を第1表に
示す。
実施例6〜11および比較例6〜8 三層押出しダイスを使用し、吐出量を変えたほかは、実
施例1と同様にして、第2表に示す構成の三層押出ポリ
イミドフィルム(基体層Aの両側に熱圧着性の薄層Bお
よびB′を有する)を製造した。この二層押出ポリイミ
ドフィルムの各物性(引張試験、加熱収縮性、線膨張係
数)を第1表に示す。
12μmのアルミニウム箔を敷いて、その上に35μmの銅
箔を重ね合わせ、そして、その上の前述の各三層押出ポ
リイミドフィルムを重ね合わせ、次いで、その上に、35
μmの銅箔を重ね合わせ、さらに、その銅箔上に12μm
のアルミニウム箔を重ね合わせて、それらの重ね合わせ
たものを熱プレス機内に配置し、第2表に示す熱圧着条
件で熱圧着を行って、各金属箔積層ポリイミドフィルム
をそれぞれ製造した。
前記の各金属箔積層フィルムについて、その接着強度お
よび耐ハンダ性を第2表に示す。
比較例9 実施例1で調製した第二の芳香族ポリアミック酸を使用
して、一層押出しダイスを使用し、吐出量を変えたほか
は、比較例1と同様の成形条件で、二次転移温度を有し
ていない厚さ75μmの芳香族ポリイミドフィルム(単層
フィルム、S3タイプという)を製造した。
前述の比較例4で製造したR2タイプの単層フィルムの上
に、S3タイプの単層フィルムおよびR2タイプの単層フィ
ルムをこの順序で重ね合わせたものを、三層押出ポリイ
ミドフィルムの代わりに使用したほかは、実施例6と同
様にして金属箔積層ポリイミドフィルムを製造した。
前記の各金属箔積層フィルムについて、その接着強度お
よび耐ハンダ性を第2表に示す。
〔本発明の作用効果〕 この発明の金属箔積層フィルムは、その支持体である
『多層押出ポリイミドフィルム』が、その『基体層』を
高耐熱性の特定の芳香族ポリイミドで形成されていると
共に、その少なくとも片面に熱圧着性を有する特定の芳
香族ポリイミドからなる『薄層』を有しているものであ
るので、支持体が極めて優れた耐熱性、機械物性、電気
的特性を有していると共に、また、その金属箔積層フィ
ルムの金属箔と多層押出ポリイミドフィルムとの間の接
着性が強固であり、極めて耐熱性に優れており、特に耐
ハンダ性が高い優れたものである。
また、この発明によれば、前述の優れた金属箔積層フィ
ルムを、容易に再現性よく製造することができる方法で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、前記の多層押出ポリイミドフィルム(支持体
フィルム)と金属箔とからなる二層の金属箔積層フィル
ムの一例を示す断面図であり、第2図は、前記の多層押
出ポリイミドフィルム(支持体フィルム)とその両側に
積層された金属箔とからなる三層の金属箔積層フィルム
の例を示す断面図である。 さらに、第3図および第4図は、この発明において使用
される多層押出ポリイミドフィルムの例を示す断面図で
ある。 A;基体層、B及びB′;薄層 1;芳香族ポリイミド製の支持体フィルム、 2および2′;銅箔、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−104840(JP,A) 特公 昭57−52230(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族テトラカルボン酸類と複数個のベン
    ゼン環を有する芳香族ジアミンとから得られた熱圧着性
    の芳香族ポリイミドからなる、0.4〜12μmの厚さの薄
    層Bが、ビフェニルテトラカルボン酸類とフェニレンジ
    アミン類とから得られた高耐熱性の芳香族ポリイミドか
    らなり、フィルムの全体の厚さの55%以上の厚さであっ
    て6〜200μmの厚さの基体層Aの少なくとも片側に一
    体に積層されている異種ポリアミック酸溶液共押出し−
    流延製膜成形法による多層押出ポリイミドフィルムと、
    金属箔とが、前記薄層表面と金属箔の表面とで、直接に
    一体に熱圧着されており接着強度(90゜−剥離)が0.8K
    g/cm以上であることを特徴とする金属箔積層フィルム。
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