JPH07102590A - 建設機械の運転室構造 - Google Patents

建設機械の運転室構造

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JPH07102590A
JPH07102590A JP25311793A JP25311793A JPH07102590A JP H07102590 A JPH07102590 A JP H07102590A JP 25311793 A JP25311793 A JP 25311793A JP 25311793 A JP25311793 A JP 25311793A JP H07102590 A JPH07102590 A JP H07102590A
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JP
Japan
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door
cab
rope
driver
window
Prior art date
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Pending
Application number
JP25311793A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Saito
敏夫 斉藤
Yukihiko Sugiyama
幸彦 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緊急時に運転室から早急に脱出できる建設機
械の運転室構造の提供。 【構成】 運転室3の後方部分に出入用ドア6を備える
とともに側部に窓つきドア15を備えた建設機械の運転
室構造において、ドア15のスライド式窓17のフレー
ム18にヒンジ30を溶接し、ヒンジ30を運転室3の
側面のフレームにボルト25、ナット26を介して取付
け、ドア15を運転室3の外側方向に向かって開放可能
に支持する構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の建設
機械の運転室構造に係り、特に火災等の緊急時に脱出可
能な窓を備えた運転室構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の装置を図7に示す。図7の(a)
は、油圧ショベルのフロント部を除く側面図、図7の
(b)は油圧ショベルのフロント部を除く背面図であ
る。
【0003】油圧ショベルは、エンジン,ポンプ等の機
器を配置してある上部旋回体1と旋回モータやクローラ
シュー等から構成される下部走行体2を備えている。
【0004】従来、オペレータは、ラダー4から旋回体
1に上がり、通路として設置されているフェンダ11を
通り、運転室3に出入用ドア6から出入している。ま
た、火災等の緊急事態に備えて、運転室3の外側上部前
方に一端を固定したロープが格納されているロープボッ
クス8が設置されている。オペレータは、出入用ドア6
が何らかの理由により出入不可能となった場合や、エン
ジンルーム10からの火災等が発生した場合には、従来
のフェンダ11からの脱出が不可能となるため、あらか
じめ運転室3内に備えてあるオノ等を用いて、運転室3
の側面にあるスライド式窓7を打ち破り、運転室3の横
に設置されているフェンダ5に移り、そこから上記ロー
プボックス8の中のロープを地上に落下させこのロープ
を使用して、同時にロープでの脱出時の安全性を図るた
めにキャブ下ベッド12に固着されているステップを使
って、地上に脱出するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、運転
室3への通常の出入口として出入用ドア6のみしか設け
られておらず、この出入用ドア6以外から早急に脱出を
しなければならないというような状況、つまり、前述の
ようにこの出入用ドア6が何らかの理由により破損した
場合や、運転室3後方のエンジンルーム10からの火災
発生時のような場合には、運転室3の側面にあるスライ
ド式窓7をオノ等を使って打ち破っての脱出、或いは、
スライド式窓7を片側に寄せての狭いところからの脱出
以外に方法がなかった。また、運転室3の外側に設置さ
れているロープボックス8についても、脱出時にオペレ
ータが手動で地上にロープを落下させてから脱出するし
かなかった。このため、一刻を争うような前述の場合に
は、時間的ロスが大きく、オペレータに危険が及ぶ可能
性が高かった。
【0006】なお、実開昭64−14478号公報にお
いては油圧ショベル運転室の構造として、運転室の後方
に脱出用ドアを設けたものが開示されているが、この脱
出用ドアは、運転室後方のエンジンルーム等の火災時に
は使用できない。
【0007】本発明の目的は、緊急時に運転室から早急
に脱出できる建設機械の運転室構造の提供を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、運転室の後
方部分に出入用のドアを備えるとともに、側部に窓を備
えた建設機械の運転室構造において、上記窓を外側に向
って開放可能に支持する支持手段を設けることにより、
達成される。
【0009】
【作用】エンジンルーム火災等により、出入用ドアから
退避不可能となったときには、支持手段を介して運転室
側面の窓外側に向かって開き、運転室外に脱出すればよ
い。このとき、何らオノ等を用いて窓を壊す作業を必要
とせず、短時間のうちに早急に脱出することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図6によ
り説明する。
【0011】図1の(a)は、本発明の一実施例を表す
フロント部を除く油圧ショベルの側面図、図1の(b)
は、本発明の一実施例を表すフロント部を除く油圧ショ
ベルの背面図、図2の(a)は、本発明の一実施例の具
体的な構成を示す運転室の側面図、図2の(b)は、本
発明の一実施例の具体的な構成を示す運転室の内面図、
図3は、本発明の一実施例を示す上述した図2の(a)
に示されるA部分の断面図、図4は、本発明の一実施例
を示す上述した図3のa部分を拡大して示す詳細図、図
5は、本発明の一実施例を示す上述した図2の(a)に
示されるB部分の断面図、図6は、本発明の一実施例を
示す上述した図2の(a)に示されるB部分の退避用ド
アが開かれたときの断面図である。
【0012】図1に示す本実施例では、上部旋回体1と
下部走行体2から成る油圧ショベルにあって運転室3の
側部に、スライド式窓17をドアフレーム18に組み込
んだ外側に向かって開閉可能な窓つきドア15を備えて
いる。
【0013】また、運転室3の外側上方にロープボック
ス14を設けてあり、前述の窓つきドア15が運転室3
の外側に向かって開くことにより脱出用懸垂体すなわち
ロープ33が格納されているロープボックス14が自動
的にロック解除され、上端がロープボックス14内に固
定されているロープ33の自由端が、自重によって落ち
るようになっている。また、ロープボックスを保持する
プレート13は、ロープ33が運転室3側面に設置され
たフェンダ5内に落ちるのを避けるために十分に延設し
て運転室3の上方部分に溶接してある。
【0014】図2の(a)には、スライド式窓17を組
み込んだ内側からのみ開閉可能な上述のドア15を示し
てあるが、その下方には従来装置にも設置されている密
閉窓22を備えている。
【0015】図2の(b)では、オペレータが機械の操
作をするためのレバー20とシート19が配置され、緊
急時、オペレータが内側からドア15を開閉するための
ハンドル21を示してある。
【0016】また図3に示すように、前述したドア15
を取付けるためのガード16を運転室3の側面のフレー
ムに溶接してあり、ドア15のスライド式窓17のフレ
ーム18に溶接したヒンジ30を、ガード16にボルト
25,ナット26を介し取付けてある。上述のヒンジ3
0及びボルト25,ナット26は、ドア15を内側から
外側に向かって開閉可能に支持する支持手段を構成して
いる。
【0017】なお、ロック24とガード16に接着され
るラバー23とによって、ドア15の密閉機構を構成し
てある。
【0018】また、ドア15の中に組み込まれたスライ
ド式窓17は従来装置と同機構であり、窓の密閉性保持
のために設けられているランチャンネル28と、ロック
29と、このロック29の固定用ビス27を備えてお
り、図4に示す左右のスライド窓が重なり合う部分で
は、フレーム32を設置してあり、フレーム32に接着
されたX形チャンネル31を同じく密閉性保持のために
設置してある。
【0019】図5は、前述したロープボックス14の詳
細構造で、内部に退避用ロープ33が上端を固定用座3
6によってロープボックス14に固定してある。ロープ
33の下端は自由端になっている。このロープボックス
14の開閉機構は、プレート37を溶接したヒンジ34
をボルト38を介してロープボックス14及びプレート
13に接合し、プレート37の一方の端部をロープボッ
クス14に溶接した別のヒンジ35部分に係合させるこ
とにより構成してある。ドアフレーム18がヒンジ35
に係合して、このヒンジ35を回動させることにより、
プレート37のロックが自動的に解かれ、ロープボック
ス14内のロープ33の自由端が自重により落下するよ
うになっている。上述のヒンジ35は、ドア15の開放
動作に連動してロープボックス14の扉であるプレート
37を開く操作手段を構成している。
【0020】上述のように構成した実施例の動作は、オ
ペレータが図1に示すラダー4から旋回体1に上り、フ
ェンダ11を通り、運転室3内に出入用ドア6から入り
掘削等の作業を行う。この作業時において、出入用ドア
36が何らかの理由により開閉不能になった場合や、運
転室3の後方にあるエンジンルーム10等からの火災発
生時には、オペレータは、運転室3から脱出するため、
図1及び図2に示されるスライド式窓17をフレーム1
8に組み込んだドア15を、内側から外側に向かって開
けばよい。これにより、図5,図6に示すように、運転
室3の外側上方に設置されているロープボックス14の
扉であるプレート37が、ヒンジ35の回動に連動して
開き、ロープ33が自重により落下する。したがってオ
ペレータは、このロープ33を使い、同時にキャブ下ベ
ッド12に接合されているステップ9を利用して、安全
にしかも早急に地上に脱出することができる。
【0021】なお、本実施例では、地上への退避用とし
てロープ33を挙げたが、このロープ33に代えて縄ば
しごを設けてもよい。また、上記ではスライド式窓17
をフレーム18に組み込んだドア15を挙げたが、この
ドアはフレーム18に密閉状に組み込んだドアでもよ
く、また、フレーム12に回転式に形成したドアであっ
てもよい。
【0022】
【発明の効果】緊急時には、オペレータは窓を組み込ん
だドアを外側に向かって開放させることにより、容易に
短時間のうちに脱出でき、従来に比べて安全性が向上す
る効果がある。
【0023】特に、請求項3に記載の発明にあっては、
窓を組み込んだドアの開放動作と連動して脱出用懸垂体
であるロープが地上に落下するので、運転室内のオペレ
ータはドアの外に出てロープを伝わって地上に降りるこ
とができ、より優れた安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフロント部を除く油圧
ショベルの側面図及び背面図である。
【図2】本発明の具体的な構成を示す運転室の側面図及
び内面図である。
【図3】図2に示されるA部分の断面図である。
【図4】図3のa部分を拡大して示す詳細図である。
【図5】図2に示されるB部分の縦断面図である。
【図6】図2に示されるB部分のドアが開いた場合の縦
断面図である。
【図7】従来技術を示す側面図及び背面図である。
【符号の説明】
1 上部旋回体 2 下部走行体 3 運転室 5 フェンダ 6 出入用ドア 10 エンジンルーム 14 ロープボックス 15 窓つきドア 16 ガード 17 スライド式窓 21 ハンドル 23 ラバー 24 ロック 25 ボルト(支持手段) 26 ナット(支持手段) 28 チャンネル 29 ロック 30 ヒンジ(支持手段) 31 X形チャンネル 32 フレーム 33 ロープ(脱出用懸垂体) 34 ヒンジ 35 ヒンジ(操作手段) 36 ロープ固定用座 37 プレート 38 ボルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転室の後方部分に出入用のドアを備え
    るとともに、側部に窓を備えた建設機械の運転室構造に
    おいて、上記窓を外側に向って開閉可能に支持する支持
    手段を設けたことを特徴とする建設機械の運転室構造。
  2. 【請求項2】 窓の上方に、脱出用懸垂体が収納され下
    方に回動可能な扉を有するボックスを備えるとともに、
    上記ドアの開放動作に連動して上記ボックスの扉を開
    き、上記脱出用懸垂体の自由端を落下させる操作手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の運転
    室構造。
  3. 【請求項3】 脱出用懸垂体がロープであることを特徴
    とする請求項2記載の建設機械の運転室構造。
JP25311793A 1993-10-08 1993-10-08 建設機械の運転室構造 Pending JPH07102590A (ja)

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JP25311793A JPH07102590A (ja) 1993-10-08 1993-10-08 建設機械の運転室構造

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JP25311793A JPH07102590A (ja) 1993-10-08 1993-10-08 建設機械の運転室構造

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JP25311793A Pending JPH07102590A (ja) 1993-10-08 1993-10-08 建設機械の運転室構造

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100528007B1 (ko) * 1998-06-17 2006-02-08 현대중공업 주식회사 윈도우 개방장치
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