JPH07102385A - アルミニウム合金部材の表面硬化方法 - Google Patents

アルミニウム合金部材の表面硬化方法

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JPH07102385A
JPH07102385A JP5299173A JP29917393A JPH07102385A JP H07102385 A JPH07102385 A JP H07102385A JP 5299173 A JP5299173 A JP 5299173A JP 29917393 A JP29917393 A JP 29917393A JP H07102385 A JPH07102385 A JP H07102385A
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JP
Japan
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porous body
piston
aluminum alloy
base material
powder
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JP5299173A
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Yoshifumi Yamamoto
義史 山本
Yukihiro Sugimoto
幸弘 杉本
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Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2201/00Metals
    • F05C2201/02Light metals
    • F05C2201/021Aluminium

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  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】合金化用の金属多孔質体を用いることで、多孔
質体の表面積が大で、熱エネルギの吸収率が高く、溶融
しやすいうえ、母材に対する合金化用の元素の供給量が
安定し、母材に対して均一な合金化層の形成を図る。 【構成】アルミニウムおよびアルミニウム合金の一方か
らなる母材1に、合金化用の金属多孔質体3を配置し、
金属多孔質体3に高密度エネルギEBを照射し、母材1
および金属多孔質体3を溶融して、母材1表面に合金化
層を生成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、アルミニウ
ム合金製ピストンのトップリング溝相当部を、レーザビ
ーム、電子ビーム、TIG(tungsten inert gas、タン
グステン イナート ガス)等の高密度エネルギ熱源を
用いて再溶融して、表面硬化させるようなアルミニウム
合金部材の表面硬化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高密度エネルギビーム熱源で局
部溶融すると同時に、この部位に他の元素を添加する
と、局部的に母材材質と異なる高合金化層を形成するこ
とが知られている。上記元素の添加に際してNi棒材、
Ni板材、Ni線材を用いると、Al(アルミニウム)
の融点が660℃であるのに対してNi(ニッケル)の
融点は1455℃と高いため、完全に溶けきれず、塊と
して偏析するため好ましくない。そこで、上記元素の添
加剤として粉末を用いて高合金化層を形成する場合、T
IGおよび電子ビーム(electrobeam )を用いる方法が
考えられる。
【0003】上述の溶融熱源として電極を有するTIG
を用いた場合には、粉末が電極に飛散して異常損耗する
ため好ましくない。また上述の溶融熱源として電子ビー
ムを用いた場合には、被処理材を真空中に配置する必要
がある関係上、粉末の供給が困難となる問題点があっ
た。
【0004】一方、例えば、特開昭63−72488号
公報に開示されている如く、レーザビーム(laser bea
m)を用いてアルミニウム合金部材の表面を硬化する方
法がある。すなわち、図22に示すように、アルミニウ
ム合金粉末91をCO2 レーザビーム92で、アルミニ
ウム合金製母材としてのシリンダブロック93の表面に
溶け込ませ、これを凝固させて合金化層94を形成する
方法である。なお、図22において95は集光レンズ、
96は給粉ノズルである。
【0005】この従来方法によれば、粉末の電極への飛
散がなく、また被処理材を真空中に配置する必要がな
く、さらにアルミニウム合金粉末91を供給するので材
料選定の自由度が向上する利点がある反面、粉末の供給
時に、この粉末が飛散するため材料の歩留りが悪く、溶
融層中への供給量のばらつきも大きいため、安定した均
一な合金化層94の形成が困難な問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、合金化用の金属多孔質体を用いることによ
り、多孔質体の表面積が大で、熱エネルギの吸収率が高
く、溶融しやすく、かつ母材に対する合金化用の元素の
供給量が安定し、母材に対して均一な合金化層を形成す
ることができるアルミニウム合金部材の表面硬化方法の
提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上述の金属多孔質体
の空孔部に、溶融によりアルミニウムとの間で硬質化合
物を生成する物質を充填することで、硬質化合物や硬質
粒子が分散された硬度の高い合金化層を形成することが
できるアルミニウム合金部材の表面硬化方法の提供を目
的とする。
【0008】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、ニッケル多孔質体の
継ぎ目をピストンピンボス部と対応する位置に設定する
ことで、ピストンピンボス部はピストンの他の部位に対
して該ピンボス部による放熱効果があるため、Ni量が
仮りに多少低下しても支障を回避することができるアル
ミニウム合金部材の表面硬化方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、アルミニウムおよびアルミニウム合金の一方
からなる母材に、合金化用の金属多孔質体を配置し、上
記金属多孔質体に高密度エネルギを照射し、上記母材お
よび該金属多孔質体を溶融して、母材表面に合金化層を
生成するアルミニウム合金部材の表面硬化方法であるこ
とを特徴とする。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記金属多孔質体の
空孔部に、溶融によりアルミニウムとの間で硬質化合物
を生成する金属粉末および高融点硬質粒子のうち少なく
とも一方を充填したアルミニウム合金部材の表面硬化方
法であることを特徴とする。
【0011】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記母材をピストン
に設定し、上記ピストンのピストンリング溝形成部に環
状凹溝を形成し、上記環状凹溝内にニッケル多孔質体を
配置すると共に、上記ニッケル多孔質体の継ぎ目をピス
トンピンボス部と対応す位置に設定したアルミニウム合
金部材の表面硬化方法であることを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、上記母材に金属多孔質体を配置し、高密度エネルギ
の照射により合金化層を形成する方法であるから、上述
の金属多孔質体はその表面積が大きく、また粉末のよう
な飛散もないため、熱エネルギの吸収率が高く、溶融し
やすい効果がある。 このため、母材に対する合金化
用の元素の供給量が安定し、母材に対して均一な合金化
層を形成することができる効果がある。
【0013】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上記金属多孔
質体の空孔部に、溶融によりAl(アルミニウム)との
間で硬質化合物を生成する金属粉末または高融点硬質粒
子あるいは双方を充填する方法であるから、硬質化合物
や硬質粒子が分散された硬度の高い合金化層を形成する
ことができる効果がある。
【0014】ここで、上述の金属粉末としては、Co
(コバルト)粉末、Cr(クロム)粉末、Cu(銅)粉
末、Fe(鉄)粉末、Mn(マンガン)粉末、Ti(チ
タン)粉末、Zr(ジルコニウム)粉末を用いることが
でき、また上述の高融点硬質粒子としては、NbC(炭
化ニオブ)粒子、MoC(炭化モリブデン)粒子、Ta
C(炭化タンタル)粒子、TiC(炭化チタン)粒子、
Cr3 2 (炭化クロム)粒子、Al2 3 (アルミ
ナ)粒子を用いることができる。
【0015】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、ニッケル多孔
質体の継ぎ目を、ピストンピンボス部と対応させてピス
トンリング溝形成部の環状凹溝に位置させたので、この
継ぎ目部分においてニッケル多孔質体のNi量が仮りに
多少低下しても、上述のピストンピンボス部はピストン
の他の部位に対して該ピンボス部による放熱効果がある
ため、支障を回避することができる。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。 (第1実施例)図1乃至図7はこの発明のアルミニウム
合金部材の表面硬化方法の第1実施例を示し、まず図1
に示す如く、アルミニウム合金鋳物製のピストン1のト
ップリング溝形成部に環状凹溝2を形成する。
【0017】ここで、上述のピストン1(図3参照)は
JIS規格AC8A製で、その組成はCu(銅)が0.
8〜1.3%、Si(ケイ素)が11.0〜13.0
%、Mg(マグネシウム)が0.7〜1.3%、Zn
(亜鉛)が0.1%以下、Fe(鉄)が0.8以下、M
n(マンガン)が0.1%以下、Ni(ニッケル)が
1.0〜2.5%、Ti(チタン)が0.2%以下、残
部Al(アルミニウム)である。また、上述の環状凹溝
2はその幅を1.0mm、深さを4.0mmに溝加工されて
いる。
【0018】次に、図2、図3に示すように、上述の環
状凹溝2に体積率40%のニッケル多孔質体3を配置す
ると共に、このニッケル多孔質体3の継ぎ目4を図3に
示す如く上記ピストン1のピストンピンボス部5と対応
する位置に設定する。
【0019】ここで、上述のニッケル多孔質体3は、発
泡樹脂に対して例えば無電界メッキ手段等により導電処
理を施した後に、電気メッキ手段によりカソード反応に
てNi(ニッケル)を電界析出させたものである。
【0020】次に、図2、図3に示すように、上述のピ
ストン1をその円筒軸芯線6を回転中心として、図3の
矢印a方向へ回転させながら、次に示すビーム照射条件
にて高密度エネルギとしての電子ビームEBを照射し
て、母材およびニッケル多孔質体3を再溶融する。
【0021】電子ビームEBの照射条件 ビーム径………………3.0mmφ 出 力………………2.5KW 溶融速度………………0.6m/min ワークディスタンス…180mm 上述の再溶融により、ピストン1のトップリング溝相当
部には図4に示す如く、幅6.0mm、深さ5.0mm、ビ
ッカース硬さHv=280のNi化合物が分散した高合
金化層7が形成された。
【0022】次に図5乃至図7に示すように、上述の高
合金化層7に溝加工によりトップリング溝8を形成する
と共に、その他の仕上げ加工を施す。なお、図6、図7
において9はセカンドリング溝、10はオイルリング
溝、11はピストンピン配設部、12は燃焼室デッドボ
リュームとしての凹部、13はトップリング、14はセ
カンドリング、15はシリンダボアである。
【0023】要するに、上述の母材(ピストン1参照)
にニッケル多孔質体3を配置し、電子ビームEBの照射
により高合金化層7を形成する方法であるから、上述の
ニッケル多孔質体3はその表面積が大きく、また従来方
法の粉末のような飛散もないため、熱エネルギの吸収率
が高く、溶融しやすい効果がある。このため、母材に対
する合金化用の元素(この実施例の場合にはNi)の供
給量が安定し、母材に対して均一な高合金化層7を形成
することができる効果がある。
【0024】加えて、ニッケル多孔質体3の継ぎ目4
を、ピストンピンボス部5と対応させてピストンリング
溝形成部の環状凹溝2に位置させたので、この継ぎ目4
の部分においてニッケル多孔質体3のNi量が仮りに多
少低下しても、上述のピストンピンボス部5はピストン
1の他の部位に対して該ピンボス部5による放熱効果が
あるため、支障を回避することができる。
【0025】(第2実施例)図8乃至図14はこの発明
のアルミニウム合金部材の表面硬化方法の第2実施例を
示し、まず、図8乃至図10に示す如く吸引成形法によ
り多数の空孔部3a…に、溶融によりAl(アルミニウ
ム)との間で硬質化合物を生成する高融点硬質粒子を充
填したニッケル多孔質体3を形成する。
【0026】すなわち底部にドレンポート16を備えた
有底筒状の容器17の内部に図8に示す如く体積率20
%のニッケル多孔質体3を配設し、このニッケル多孔質
体3の上部に水もしくはアルコールの溶液18を貯留す
ると共に、この溶液18に対して高融点硬質粒子として
の粒径30〜50μmのNbC(炭化ニオブ)粉末を混
合し、次に図9に示すように上述のドレンポート16か
ら吸引手段により溶液18を脱出除去した後に、容器1
7からニッケル多孔質体3を取出して、図10に示すよ
うにNbC粉末が3wt%充填されたニッケル多孔質体
3を形成した。
【0027】一方、図11に示すようにJIS規格AC
8A製のピストン1のトップリング溝形成部に、幅1.
0mm、深さ4.0mmの環状凹溝2を形成し、この環状凹
溝2に上述のNbC粉末を含むニッケル多孔質体3を配
置する。次に図12に示すように上述のピストン1をそ
の円筒軸芯線6(図3参照)を回転中心として回転させ
ながら、次に示すTIG溶融条件にて高密度エネルギと
してのTIGアーク(tungsten inert gas arc)TAを
照射して、母材および上述のNbC粉末含有のニッケル
多孔質体3を再溶融する。
【0028】TIG溶融条件 電極径……………………4.8mmφ 電流値……………………25A 溶融速度…………………0.6m/min ピストン・電極間距離…3.0mm シールドガス……………Ar(アルゴン),10l/mi
n 上述の再溶融により、ピストン1のトップリング溝相当
部には図13に示す如く、幅8.0mm、深さ4.5mm、
ビッカース硬さHv=250のNi化合物とNbC粒子
が分散した高合金化層7が形成された。なお、上述の高
合金化層7には溝加工により図14に示す如くトップリ
ング溝8が形成される。
【0029】要するに、ニッケル多孔質体3の多数の空
孔部3a…に、溶融によりAl(アルミニウム)との間
で硬質化合物を生成する高融点硬質粒子としてのNbC
粒子を充填する方法であるから、硬質粒子が分散された
硬度の高い高合金化層7を形成することができる効果が
ある。なお、その他の点については先の第1実施例とほ
ぼ同様の作用効果を奏する。
【0030】(第3実施例)図15乃至図18はこの発
明のアルミニウム合金部材の表面硬化方法の第3実施例
を示し、まず図15に示す如くJIS規格AC8A製の
ピストン1のトップリング溝形成部に幅2.0mm、深さ
2.0mmの環状凹溝2を形成する。
【0031】次に上述の第2実施例と同様の吸引成形法
により粒径50〜80μmのCu粉末がその空孔部3a
…に10wt%充填された体積率10%のニッケル多孔
質体3を形成し、このCu粉末を含有するニッケル多孔
質体3を、図16に示すように上述の環状凹溝2に配置
する。
【0032】次に図16に示すように上述のピストン1
をその円筒軸芯線6(図3参照)を回転中心として回転
させながら、次に示すレーザビーム照射条件にて高密度
エネルギとしてのレーザビームLBを照射して、母材お
よび上述のCu粉末含有のニッケル多孔質体3を再溶融
する。
【0033】レーザビーム照射条件 ビーム径…………………4.0mmφ 出 力…………………4.5KW 溶融速度…………………0.6m/min アシストガス……………N2 (窒素ガス),50l/mi
n 上述の再溶融により、ピストン1のトップリング溝相当
部には図17に示す如く、幅6.0mm、深さ4.5mm、
ビッカース硬さHv=300のNi化合物とCu化合物
とが分散した高合金化層7が形成された。なお、上述の
高合金化層7には溝加工により図18に示す如くトップ
リング溝8が形成される。
【0034】要するに、ニッケル多孔質体3の多数の空
孔部3a…に、溶融によりAl(アルミニウム)との間
で硬質化合物を生成する金属粉末としてのCu粉末を充
填する方法であるから、硬質化合物が分散された硬度の
高い高合金化層7を形成することができる効果がある。
なお、その他の点については先の第1実施例とほぼ同様
の作用効果を奏する。
【0035】(比較例)上述の各実施例に対比する比較
例として、まず図19に示す如くJIS規格AC8A製
のピストン1のトップリング溝形成部に幅2.0mm、深
さ2.0mmの環状凹溝2を形成し、次に図20に示すよ
うに上述の環状凹溝2内に直径2.0mmφのニッケル線
材19を配設して、第1実施例と同一の電子ビーム照射
条件にて高密度エネルギとしての電子ビームEBを照射
して、母材およびニッケル線材19を再溶融した結果、
図21に示すように幅6.0mm、深さ5.5mmの溶融層
20が形成された。しかし、この溶融層20の底部に
は、100〜800μmのNiもしくはNi化合物が偏
析し、この偏析部位からの割れの発生が認められた。
【0036】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のアルミニウム合金部材および母材
は、実施例のピストン1に対応し、以下同様に、母材の
材質は、JIS規格AC8A(アルミニウム合金鋳物)
に対応し、合金化用の金属多孔質体は、ニッケル多孔質
体3に対応し、高密度エネルギは、電子ビームEB、T
IGアークTA、レーザビームLBに対応し、合金化層
は、高合金化層7に対応し、溶融によりアルミニウムと
の間で硬質化合物を生成する金属粉末は、Cu粉末に対
応し、溶融によりアルミニウムとの間で硬質化合物を生
成する高融点硬質粒子は、NbC粒子に対応し、ピスト
ンリング溝形成部は、トップリング溝形成部に対応する
も、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定される
ものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアルミニウム合金部材の表面硬化方法
における第1実施例の溝加工工程を示す断面図。
【図2】同ニッケル多孔質体の配設工程を示す断面図。
【図3】高密度エネルギによる溶融工程を示す斜視図。
【図4】高合金化層形成工程を示す断面図。
【図5】トップリング溝形成工程を示す断面図。
【図6】ピストンの断面図。
【図7】ピストンをシリンダボアに配置した状態で示す
部分拡大断面図。
【図8】本発明の第2実施例の吸引成形法における溶液
貯留工程を示す断面図。
【図9】同溶液吸引工程を示す断面図。
【図10】高融点硬質粒子が充填されたニッケル多孔質
体の断面図。
【図11】溝加工工程を示す断面図。
【図12】ニッケル多孔質体の配設工程を示す断面図。
【図13】高合金化層形成工程を示す断面図。
【図14】トップリング溝形成工程を示す断面図。
【図15】本発明の第3実施例における溝加工工程を示
す断面図。
【図16】ニッケル多孔質体の配設工程を示す断面図。
【図17】高合金化層形成工程を示す断面図。
【図18】トップリング溝形成工程を示す断面図。
【図19】比較例における溝加工工程を示す断面図。
【図20】比較例のニッケル線材配設工程を示す断面
図。
【図21】比較例の溶融層形成工程を示す断面図。
【図22】従来の表面硬化方法を示す説明図。
【符号の説明】
1…ピストン 2…環状凹溝 3…ニッケル多孔質体 3a…空孔部 4…継ぎ目 5…ピストンピンボス部 7…高合金化層 EB…電子ビーム TA…TIGアーク LB…レーザビーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウムおよびアルミニウム合金の一
    方からなる母材に、合金化用の金属多孔質体を配置し、
    上記金属多孔質体に高密度エネルギを照射し、上記母材
    および該金属多孔質体を溶融して、母材表面に合金化層
    を生成するアルミニウム合金部材の表面硬化方法。
  2. 【請求項2】上記金属多孔質体の空孔部に、溶融により
    アルミニウムとの間で硬質化合物を生成する金属粉末お
    よび高融点硬質粒子のうち少なくとも一方を充填した請
    求項1記載のアルミニウム合金部材の表面硬化方法。
  3. 【請求項3】上記母材をピストンに設定し、上記ピスト
    ンのピストンリング溝形成部に環状凹溝を形成し、上記
    環状凹溝内にニッケル多孔質体を配置すると共に、上記
    ニッケル多孔質体の継ぎ目をピストンピンボス部と対応
    す位置に設定した請求項2記載のアルミニウム合金部材
    の表面硬化方法。
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