JPH07101835A - 発毛・育毛料 - Google Patents
発毛・育毛料Info
- Publication number
- JPH07101835A JPH07101835A JP24576893A JP24576893A JPH07101835A JP H07101835 A JPH07101835 A JP H07101835A JP 24576893 A JP24576893 A JP 24576893A JP 24576893 A JP24576893 A JP 24576893A JP H07101835 A JPH07101835 A JP H07101835A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発毛、育毛効果に優れ、かつ長期にわたる使
用に十分耐えうる安全性を備えた、ステロイド配糖体含
有の発毛・育毛料を提供する。 【構成】 発毛・育毛料に、下記一般式（Ｉ）で表され
るエルゴステロールグルコシドを配合する。 【化１】
用に十分耐えうる安全性を備えた、ステロイド配糖体含
有の発毛・育毛料を提供する。 【構成】 発毛・育毛料に、下記一般式（Ｉ）で表され
るエルゴステロールグルコシドを配合する。 【化１】
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、発毛・育毛料に関し、
詳しくは、エルゴステロールグルコシドを配合した発毛
・育毛料に関する。
詳しくは、エルゴステロールグルコシドを配合した発毛
・育毛料に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、発毛・育毛料の有効成分として
は、頭皮の血液循環を良好にして、皮膚機能を高めるこ
とで毛包、毛球部の新陳代謝機能を活発にする成分、あ
るいは、ふけ、かゆみの防止、栄養補給、保湿などを行
って頭皮生理機能を正常に維持する成分等が挙げられる
が、従来より、上記作用を有する成分の研究開発は広く
行われており、これまでに数多くの生薬、植物抽出エキ
スや合成化合物が発毛、育毛成分として報告されてい
る。
は、頭皮の血液循環を良好にして、皮膚機能を高めるこ
とで毛包、毛球部の新陳代謝機能を活発にする成分、あ
るいは、ふけ、かゆみの防止、栄養補給、保湿などを行
って頭皮生理機能を正常に維持する成分等が挙げられる
が、従来より、上記作用を有する成分の研究開発は広く
行われており、これまでに数多くの生薬、植物抽出エキ
スや合成化合物が発毛、育毛成分として報告されてい
る。
【０００３】このような生薬、植物抽出エキスとして
は、例えば、ヨクイニン、イチョウ、カシュウ等の抽出
エキス（特公平１−１３４５１号公報、特開平２−４８
５１２号公報、特開平２−４８５１４号公報）等が挙げ
られ、また、合成化合物としては、ビタミンＥ、アロキ
サジン、ピリジンＮ−オキシド、アデノシン−３’、
５’−サイクリックモノホスフェート等（特開昭６４−
５６６０８号公報、特開平１−２６１３２１号公報、特
開平２−２０４４０６号公報）等が挙げられる。
は、例えば、ヨクイニン、イチョウ、カシュウ等の抽出
エキス（特公平１−１３４５１号公報、特開平２−４８
５１２号公報、特開平２−４８５１４号公報）等が挙げ
られ、また、合成化合物としては、ビタミンＥ、アロキ
サジン、ピリジンＮ−オキシド、アデノシン−３’、
５’−サイクリックモノホスフェート等（特開昭６４−
５６６０８号公報、特開平１−２６１３２１号公報、特
開平２−２０４４０６号公報）等が挙げられる。
【０００４】しかし、上記発毛、育毛成分を配合した発
毛・育毛料には、顕著な効果を示すものがほとんどな
く、また、ある程度の効果を有するものでも刺激が強く
皮膚炎を起こす、あるいは、副作用のため連続使用が困
難である等の問題があった。
毛・育毛料には、顕著な効果を示すものがほとんどな
く、また、ある程度の効果を有するものでも刺激が強く
皮膚炎を起こす、あるいは、副作用のため連続使用が困
難である等の問題があった。
【０００５】ところで、このような発毛、育毛成分のな
かで、特に生薬、植物エキスに含まれるサポニン（非糖
部がステロイドやトリテルペノイドからなる配糖体）に
注目したものも多く報告され（特開昭６０−３８３１４
号公報、特開昭６２−９３２１７号公報、特公平３−６
１６４２号公報）、更に、最近では、ステロイド配糖
体、トリテルペノイド配糖体を有効成分とする報告（特
開平４−５２１９号公報、特開平５−２５０２３号公
報）がされるようになった。
かで、特に生薬、植物エキスに含まれるサポニン（非糖
部がステロイドやトリテルペノイドからなる配糖体）に
注目したものも多く報告され（特開昭６０−３８３１４
号公報、特開昭６２−９３２１７号公報、特公平３−６
１６４２号公報）、更に、最近では、ステロイド配糖
体、トリテルペノイド配糖体を有効成分とする報告（特
開平４−５２１９号公報、特開平５−２５０２３号公
報）がされるようになった。
【０００６】このようにサポニンやステロイド配糖体、
トリテルペノイド配糖体には、発毛、育毛効果が期待さ
れ、様々な試みがされてきているが、これまでのとこ
ろ、十分な発毛、育毛作用を有するものは得られていな
い。
トリテルペノイド配糖体には、発毛、育毛効果が期待さ
れ、様々な試みがされてきているが、これまでのとこ
ろ、十分な発毛、育毛作用を有するものは得られていな
い。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、発毛、育毛効果に優れ、かつ長
期にわたる使用に十分耐えうる安全性を備えた、ステロ
イド配糖体含有の発毛・育毛料を提供することを課題と
する。
らなされたものであり、発毛、育毛効果に優れ、かつ長
期にわたる使用に十分耐えうる安全性を備えた、ステロ
イド配糖体含有の発毛・育毛料を提供することを課題と
する。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために、発毛、育毛効果を指標として各種
ステロイド配糖体をスクリーニングした結果、エルゴス
テロールグルコシドが発毛、育毛に有効であり、且つ安
全性に優れることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
題を解決するために、発毛、育毛効果を指標として各種
ステロイド配糖体をスクリーニングした結果、エルゴス
テロールグルコシドが発毛、育毛に有効であり、且つ安
全性に優れることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【０００９】すなわち本発明は、下記一般式（Ｉ）で表
されるエルゴステロールグルコシドを含有する発毛・育
毛料である。
されるエルゴステロールグルコシドを含有する発毛・育
毛料である。
【００１０】
【化２】
【００１１】以下、本発明を詳細に説明する。 ＜１＞本発明に用いるエルゴステロールグルコシド 本発明に用いるエルゴステロールグルコシドは、一般式
（Ｉ）に表される化合物であり、麦角菌、酵母、椎茸な
どの菌類に含まれるステロールの１つであるエルゴステ
ロールから、例えば、以下のような方法によって合成す
ることができる。なお、エルゴステロールは、市販のも
のを用いることもできる。
（Ｉ）に表される化合物であり、麦角菌、酵母、椎茸な
どの菌類に含まれるステロールの１つであるエルゴステ
ロールから、例えば、以下のような方法によって合成す
ることができる。なお、エルゴステロールは、市販のも
のを用いることもできる。
【００１２】エルゴステロールとアセトブロモ−α−Ｄ
−グルコースをジクロロメタン溶媒に添加し、テトラメ
チル尿素とシルバートリフレートの触媒存在下、氷冷、
窒素気流下で反応させる。反応終了後、ジクロロメタン
層を蒸発乾固させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて分画、単離後、脱アセチル化すると一般式（Ｉ）
のエルゴステロールグルコシドが得られる。
−グルコースをジクロロメタン溶媒に添加し、テトラメ
チル尿素とシルバートリフレートの触媒存在下、氷冷、
窒素気流下で反応させる。反応終了後、ジクロロメタン
層を蒸発乾固させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて分画、単離後、脱アセチル化すると一般式（Ｉ）
のエルゴステロールグルコシドが得られる。
【００１３】＜２＞本発明の発毛・育毛料 本発明の発毛・育毛料は、上記エルゴステロールグルコ
シドを配合したものである。配合量は、全量に対し、
０．００１〜１０重量％であることが好ましい。更に、
この配合量は、全量に対して０．００５〜１０重量％で
あることが、本発明においてはより好ましい。配合量が
０．００１重量％未満では、十分な発毛、育毛効果が期
待できず、また、１０重量％を越える量を用いても、効
果は頭打ちとなり経済的でない。
シドを配合したものである。配合量は、全量に対し、
０．００１〜１０重量％であることが好ましい。更に、
この配合量は、全量に対して０．００５〜１０重量％で
あることが、本発明においてはより好ましい。配合量が
０．００１重量％未満では、十分な発毛、育毛効果が期
待できず、また、１０重量％を越える量を用いても、効
果は頭打ちとなり経済的でない。
【００１４】本発明の発毛・育毛料の剤型は、特に限定
されるものではないが、例えば、ヘアトニック、シャン
プー、リンス、ポマード、ヘアローション、ヘアクリー
ム、ヘアトリートメント等の通常、発毛・育毛料として
用いられているものが挙げられる。これらの発毛・育毛
料は、エルゴステロールグルコシドを配合する以外は、
通常の発毛・育毛料と同様の方法で製造することができ
る。
されるものではないが、例えば、ヘアトニック、シャン
プー、リンス、ポマード、ヘアローション、ヘアクリー
ム、ヘアトリートメント等の通常、発毛・育毛料として
用いられているものが挙げられる。これらの発毛・育毛
料は、エルゴステロールグルコシドを配合する以外は、
通常の発毛・育毛料と同様の方法で製造することができ
る。
【００１５】また、本発明の発毛・育毛料には、通常、
発毛・育毛料に適用される炭化水素類、ロウ類、油脂
類、エステル類、高級脂肪酸、高級アルコール、界面活
性剤、香料、色素、防腐剤、抗酸化剤、紫外線防御剤、
アルコール類、ｐＨ調整剤、及び各種目的に応じた種々
の薬効成分などが適宜選択されて調製される。更に、本
発明の発毛、育毛成分であるエルゴステロールグルコシ
ド以外の発毛、育毛成分、例えば、卵胞ホルモン、抹消
血管血流促進剤、局所刺激剤、角質溶解剤、抗脂漏剤、
殺菌剤、代謝賦活剤、酸素活性阻害剤、消炎剤、栄養
剤、保湿剤等をエルゴステロールグルコシドと併わせて
用いることもできる。
発毛・育毛料に適用される炭化水素類、ロウ類、油脂
類、エステル類、高級脂肪酸、高級アルコール、界面活
性剤、香料、色素、防腐剤、抗酸化剤、紫外線防御剤、
アルコール類、ｐＨ調整剤、及び各種目的に応じた種々
の薬効成分などが適宜選択されて調製される。更に、本
発明の発毛、育毛成分であるエルゴステロールグルコシ
ド以外の発毛、育毛成分、例えば、卵胞ホルモン、抹消
血管血流促進剤、局所刺激剤、角質溶解剤、抗脂漏剤、
殺菌剤、代謝賦活剤、酸素活性阻害剤、消炎剤、栄養
剤、保湿剤等をエルゴステロールグルコシドと併わせて
用いることもできる。
【００１６】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。はじめ
に、本発明に用いるエルゴステロールグルコシドの製造
例を示す。
に、本発明に用いるエルゴステロールグルコシドの製造
例を示す。
【００１７】
【製造例】エルゴステロール１．１９ｇとアセトブロモ
−α−Ｄ−グルコース６．３０ｇを、２０ｍｌのジクロ
ロメタン溶媒に添加し、更に、触媒としてテトラメチル
尿素１．１６ｇ、シルバートリフレート２．０９ｇを加
え、氷冷、遮光、窒素気流下で４時間反応させた。その
後、反応液を濾過し、得られた濾液から溶媒を留去した
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて分
画、単離して精製物とし、これを脱アセチル化して０．
９８ｇのエルゴステロールグルコシドを得た。このよう
にして得られたエルゴステロールグルコシドのＮＭＲ測
定結果を図１に示す。
−α−Ｄ−グルコース６．３０ｇを、２０ｍｌのジクロ
ロメタン溶媒に添加し、更に、触媒としてテトラメチル
尿素１．１６ｇ、シルバートリフレート２．０９ｇを加
え、氷冷、遮光、窒素気流下で４時間反応させた。その
後、反応液を濾過し、得られた濾液から溶媒を留去した
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて分
画、単離して精製物とし、これを脱アセチル化して０．
９８ｇのエルゴステロールグルコシドを得た。このよう
にして得られたエルゴステロールグルコシドのＮＭＲ測
定結果を図１に示す。
【００１８】＜エルゴステロールグルコシドの評価＞上
記製造例で得られたエルゴステロールグルコシドを用い
て、マウスの毛成長試験を行い、発毛、育毛効果を評価
した。比較のために、本発明の発毛、育毛成分エルゴス
テロールグルコシドの原料であるエルゴステロール、エ
ルゴルテロールグルコシド以外のステロイド配糖体とし
てβ−シトステロールグルコシド、スチグマステロール
グルコシド、従来から発毛、育毛効果を有する物質とし
て知られているビタミンＥを同様にして評価した。
記製造例で得られたエルゴステロールグルコシドを用い
て、マウスの毛成長試験を行い、発毛、育毛効果を評価
した。比較のために、本発明の発毛、育毛成分エルゴス
テロールグルコシドの原料であるエルゴステロール、エ
ルゴルテロールグルコシド以外のステロイド配糖体とし
てβ−シトステロールグルコシド、スチグマステロール
グルコシド、従来から発毛、育毛効果を有する物質とし
て知られているビタミンＥを同様にして評価した。
【００１９】１０匹づつ６群の９週令Ｃ３Ｈマウスの背
部を、それぞれ２．０×２．０ｃｍの大きさに除毛した
後、その部位の色差のＬ値を色差計を用いて測定した。
翌日から１６日間、上記マウスのうち５群のマウスの背
部除毛部位には、それぞれ上記各化合物を１重量％含有
する７０％エタノール水分散液を１日０．０４ｇづつ塗
布し、残りの１群はコントロール群として、その背部除
毛部位に、７０％エタノール水溶液のみを同様に塗布し
た。塗布終了後、再び上記除毛部位の色差のＬ値を色差
計を用いて測定し、除毛直後の結果と比較した。ここ
で、色差計のＬ値が小さければ小さいほど黒色が強い、
つまり毛密度が大きいことを示す。結果を表１に示す。
部を、それぞれ２．０×２．０ｃｍの大きさに除毛した
後、その部位の色差のＬ値を色差計を用いて測定した。
翌日から１６日間、上記マウスのうち５群のマウスの背
部除毛部位には、それぞれ上記各化合物を１重量％含有
する７０％エタノール水分散液を１日０．０４ｇづつ塗
布し、残りの１群はコントロール群として、その背部除
毛部位に、７０％エタノール水溶液のみを同様に塗布し
た。塗布終了後、再び上記除毛部位の色差のＬ値を色差
計を用いて測定し、除毛直後の結果と比較した。ここ
で、色差計のＬ値が小さければ小さいほど黒色が強い、
つまり毛密度が大きいことを示す。結果を表１に示す。
【００２０】
【表１】
【００２１】この結果から明らかなように、本発明の発
毛、育毛成分であるエルゴステロールグルコシド含有試
料を塗布したマウスの塗布１６日目のＬ値は、比較品の
ビタミンＥ、エルゴステロール、β−シトステロールグ
ルコシド、スチグマスタノールグルコシド含有試料を塗
布したマウスの塗布１６日目のＬ値が、コントロール群
のＬ値とほとんど変わらないのに比べ、著しく小さくな
っており、毛密度の増加速度が早いことがわかる。尚、
本実験において、マウスの皮膚色は全く変化しておら
ず、色差のＬ値の変化は毛密度に関与するものであった
といえる。次に、上記製造例で得られたエルゴステロー
ルグルコシドを使用した本発明の実施例を説明する。
尚、以下に用いる配合量は、全て重量部である。
毛、育毛成分であるエルゴステロールグルコシド含有試
料を塗布したマウスの塗布１６日目のＬ値は、比較品の
ビタミンＥ、エルゴステロール、β−シトステロールグ
ルコシド、スチグマスタノールグルコシド含有試料を塗
布したマウスの塗布１６日目のＬ値が、コントロール群
のＬ値とほとんど変わらないのに比べ、著しく小さくな
っており、毛密度の増加速度が早いことがわかる。尚、
本実験において、マウスの皮膚色は全く変化しておら
ず、色差のＬ値の変化は毛密度に関与するものであった
といえる。次に、上記製造例で得られたエルゴステロー
ルグルコシドを使用した本発明の実施例を説明する。
尚、以下に用いる配合量は、全て重量部である。
【００２２】
【実施例１〜３】 ヘアトニック 表２に示す各成分を加温溶解し、可溶化してヘアトニッ
クを製造した。同様にして、エルゴステロールグルコシ
ドを含有しない比較例のヘアトニックも製造した。
クを製造した。同様にして、エルゴステロールグルコシ
ドを含有しない比較例のヘアトニックも製造した。
【００２３】
【表２】
【００２４】＜本発明の発毛・育毛の評価＞上記実施例
１〜３及び比較例のヘアトニックについて、ヒトによる
発毛、育毛試験を実施した。
１〜３及び比較例のヘアトニックについて、ヒトによる
発毛、育毛試験を実施した。
【００２５】薄毛症、脱毛症を訴える２０名のパネラー
に５名づつ４グループに分かれてもらい、それぞれ実施
例１〜３および比較例で得られたヘアトニックを、通常
のトニック使用法と同様一日２回、頭部にまんべんなく
塗布する方法で、連続６ケ月間使用してもらった。評価
は、３ヶ月後、６ヶ月後の発毛、育毛状態をアンケート
調査することにより行った。結果を表２の最下欄に示
す。
に５名づつ４グループに分かれてもらい、それぞれ実施
例１〜３および比較例で得られたヘアトニックを、通常
のトニック使用法と同様一日２回、頭部にまんべんなく
塗布する方法で、連続６ケ月間使用してもらった。評価
は、３ヶ月後、６ヶ月後の発毛、育毛状態をアンケート
調査することにより行った。結果を表２の最下欄に示
す。
【００２６】表に示す通り、本発明のヘアトニック、特
にエルゴステロールグルコシドを好ましい配合量で含有
するヘアトニックを使用したグループでは、エルゴステ
ロールグルコシドを含有しない比較例のヘアトニックを
使用したグループに比べ、うぶ毛を生じた人、硬毛を生
じた人が多い。また、テスト終了時に頭皮の状態が改善
され、抜毛の減少を申告した人も多い。このことから本
発明の発毛・育毛料は、優れた発毛、育毛効果を有する
ことが明らかである。
にエルゴステロールグルコシドを好ましい配合量で含有
するヘアトニックを使用したグループでは、エルゴステ
ロールグルコシドを含有しない比較例のヘアトニックを
使用したグループに比べ、うぶ毛を生じた人、硬毛を生
じた人が多い。また、テスト終了時に頭皮の状態が改善
され、抜毛の減少を申告した人も多い。このことから本
発明の発毛・育毛料は、優れた発毛、育毛効果を有する
ことが明らかである。
【００２７】更に、使用テスト期間中にいずれのパネラ
ーにも頭皮の状態の悪化、炎症等の皮膚障害は全く観察
されなかったことから、本発明の発毛・育毛料は、安全
性も高いことが確認された。
ーにも頭皮の状態の悪化、炎症等の皮膚障害は全く観察
されなかったことから、本発明の発毛・育毛料は、安全
性も高いことが確認された。
【００２８】
【実施例３】 ヘアトニック 表３のＡ成分を混合し、これによく混合したＢ成分とＣ
成分を加えてヘアトニックを製造した。
成分を加えてヘアトニックを製造した。
【００２９】
【表３】
【００３０】
【実施例４】 ヘアトリートメント 表４のＡ成分およびＢ成分をそれぞれ８０℃に加温し、
両者を混合して乳化した。その後４０℃付近まで冷却
し、その時点でＣ成分を添加し、更にＤ成分を添加し製
品とした。
両者を混合して乳化した。その後４０℃付近まで冷却
し、その時点でＣ成分を添加し、更にＤ成分を添加し製
品とした。
【００３１】
【表４】
【００３２】
【実施例５】 ヘアシャンプー 表５のＡ成分を８０℃にて混合し、その後４０℃付近ま
で冷却してＢ成分を添加し、更にＣ成分を添加し製品と
した。
で冷却してＢ成分を添加し、更にＣ成分を添加し製品と
した。
【００３３】
【表５】
【００３４】
【実施例６】 ヘアリンス 表６のＡ成分およびＢ成分をそれぞれ８０℃に加温し、
その時点で混合して乳化した。その後４０℃付近まで冷
却し、Ｃ成分を添加し、更にＤ成分を添加して製品とし
た。
その時点で混合して乳化した。その後４０℃付近まで冷
却し、Ｃ成分を添加し、更にＤ成分を添加して製品とし
た。
【００３５】
【表６】
【００３６】
【実施例７】 ヘアクリーム 表７のＡ成分を８０℃にて混合溶解し、これにあらかじ
め８０℃に加熱しておいたＢ成分を徐々に加えクリーム
状とした。その後４０℃まで冷却し、Ｃ成分を添加して
製品とした。
め８０℃に加熱しておいたＢ成分を徐々に加えクリーム
状とした。その後４０℃まで冷却し、Ｃ成分を添加して
製品とした。
【００３７】
【表７】
【００３８】
【発明の効果】本発明の発毛・育毛料は、エルゴステロ
ールグルコシドを含有することで、優れた発毛、育毛効
果を有し、かつ長期にわたる使用に十分耐えうる安全性
を備えている。
ールグルコシドを含有することで、優れた発毛、育毛効
果を有し、かつ長期にわたる使用に十分耐えうる安全性
を備えている。
【図１】 製造例で得られたエルゴステロールグルコシ
ドのＮＭＲ測定結果を示す図
ドのＮＭＲ測定結果を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増居 茂樹 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560ポーラ化 成工業株式会社中央研究所内
Claims (2)
- 【請求項１】 下記一般式（Ｉ）で表されるエルゴステ
ロールグルコシドを含有する発毛・育毛料。 【化１】 - 【請求項２】 前記エルゴステロールグルコシドの含有
量が、全量に対して０．００１〜１０重量％であること
を特徴とする請求項１記載の発毛・育毛料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05245768A JP3113763B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 発毛・育毛料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05245768A JP3113763B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 発毛・育毛料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07101835A true JPH07101835A (ja) | 1995-04-18 |
| JP3113763B2 JP3113763B2 (ja) | 2000-12-04 |
Family
ID=17138526
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05245768A Expired - Fee Related JP3113763B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 発毛・育毛料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3113763B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2768340A1 (fr) * | 1997-09-18 | 1999-03-19 | Rocher Yves Biolog Vegetale | Nouvelle utilisation de l'ergosterol et de ses composes apparentes, en cosmetique |
| WO2012164927A1 (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-06 | 株式会社 レオロジー機能食品研究所 | 発毛・育毛料 |
| WO2019106865A1 (ja) * | 2017-12-01 | 2019-06-06 | 国立大学法人九州大学 | アシルステリルグルコシド、アシルステリルグルコシドの製造方法、組成物、抗酸化剤、発毛又は育毛剤、血中脂質低下剤、抗肥満剤、抗腫瘍剤及びアテローム性動脈硬化症の予防又は治療剤 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP05245768A patent/JP3113763B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2768340A1 (fr) * | 1997-09-18 | 1999-03-19 | Rocher Yves Biolog Vegetale | Nouvelle utilisation de l'ergosterol et de ses composes apparentes, en cosmetique |
| WO1999013858A1 (fr) * | 1997-09-18 | 1999-03-25 | Laboratoires De Biologie Vegetale Yves Rocher | Utilisation de l'ergosterol et de ses composes apparentes pour stimuler la proliferation des cellules de la peau |
| US6294524B1 (en) | 1997-09-18 | 2001-09-25 | Laboratoires De Biologies Vegetale Yves Rocher | Use of ergosterol and its apparent compounds for stimulating the proliferation of skin cells |
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