JPH07101552A - 原料搬送制御システム - Google Patents

原料搬送制御システム

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JPH07101552A
JPH07101552A JP5253370A JP25337093A JPH07101552A JP H07101552 A JPH07101552 A JP H07101552A JP 5253370 A JP5253370 A JP 5253370A JP 25337093 A JP25337093 A JP 25337093A JP H07101552 A JPH07101552 A JP H07101552A
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島 徹 二 福
Tadashi Sonoda
田 正 園
Yoshikazu Tomii
井 良 和 冨
Yoshimaru Abe
部 吉 丸 阿
Shuji Tomita
田 修 司 冨
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄鉱石等の原料ヤード自動搬送制御におい
て、搬送設備の使用指定の競合,系統干渉を回避し、搬
送能率を最大にし、オペレータ監視負荷を最低限にす
る。 【構成】 原料ヤードプロセス制御用計算機による自動
搬送制御において、複数の同時並行作業間で、積付,払
出,搬送設備間の競合、干渉が起こるような原料ヤード
設備において、制御用計算機で実行中搬送作業JOBと
予定搬送作業JOBの作業干渉管理を行いながら、横断
的な予定搬送作業JOBの優先作業判断,次作業開始判
断,目標搬送量計算,停止/プラッキング判断を行い、
系統選択,作業開始/停止,プラッキング,サウンジン
グ制御指令をリアルタイムに搬送系統制御装置に出力す
ることにより、搬送作業予定と実績がずれても最適搬送
系統を選択して搬送作業効率が最大となる最適制御を行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原料ヤードにおける原
料搬送制御に関し、特に、原料ヤードから原料を下工程
工場の原料槽へ搬送し入槽する原料ヤード設備におい
て、搬送系統間で搬送機器を共有しながら複数搬送作業
を同時並行して行う搬送制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原料ヤードにおける搬送制御に関
する予定搬送作成の計画作業に関しては、操業者が系統
を選択し、シミュレーションを行い、あるいは計算機シ
ミュレーションにより、輸送量とタイミングを計算し
て、あらかじめ予定搬送作業JOBスケジュールを作成
し、その予定搬送作業を固定的に順番に予定量あるいは
予定終了時刻到達まで制御実行していくという方法がと
られていた。なお、搬送作業JOBというのは、一つの
系統で一つの銘柄のまとまった量を搬送する一連の作業
単位のことと定義する。
【0003】この従来の、あらかじめシミュレーション
計算により予定搬送作業JOBスケジュール(系統,輸
送量,開始終了時刻)を作成し、その順番に搬送作業を
制御実行(制御の搬送作業干渉管理は下位制御装置で実
施)するという方法では、実際の原料ヤード設備では搬
送時間にバラツキが多く、設備のトラブルも多いため、
制御実績は予定のタイムスケジュール通りにならず、そ
のため最適搬送量もスケジュール作成時点から変化し、
場合によっては系統間で移動機やベルトコンベア(B
C)の競合が発生し、輸送効率が低下し、毎回予定搬送
作業を見直さなければならず、計算機処理負荷を高め、
オペレータはその都度新しい予定を確認しなければなら
ないという問題があり、また制御用計算機では搬送作業
干渉管理を行っていないため、実績に合わせたプラッキ
ング処理等の柔軟な搬送制御ができなかった。なお、プ
ラッキングとはBC系統の分岐点からの切替作業のこと
である。 原料ヤード搬送制御に関しては、さまざまな
自動制御方法が提案されている。例えば、 特開平3−243508号公報には、知識ベースに基
づいたヤード計画に則した自動制御方法が、 特開平4−89708号公報には、知識ベースに基づ
いた鉱石ヤードの搬送能率を最大とするような自動制御
方法が、 特開平4−89709号公報には、知識ベースに基づ
いた石炭ヤードの搬送能率を最大とするような自動制御
方法が、 特開平4−89709号公報には、槽の原料在庫シミ
ュレーションに基づいた石炭ヤードの自動制御システム
が、また、 特開平3−279124号公報には、ヤード計画を中
心とした搬送作業の競合解消方法が、提示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法において
は、オペレータまたは制御用計算機が予定搬送作業JO
Bスケジュールを搬送系統制御装置にあらかじめ固定的
に設定しているが、搬送系統間で移動機やBCを共有し
ているような原料設備においては、予定搬送作業JOB
スケジュールと実績作業終了時刻がずれた場合、既に系
統制御装置に設定された作業スケジュールが搬送効率の
面から最適ではなくなり、制御用計算機でリアルタイム
に再スケジュールを行うにしても、制御用計算機では搬
送制御実行中の作業干渉管理を搬送系統制御装置に委ね
ているため、設定した予定搬送作業JOBの修正はでき
ず、少なくとも1作業分のタイムラグが発生し、また実
質的には作業毎に必ず予定との誤差が発生する。この誤
差を解消するためには、最適搬送系統を選択し直さざる
を得ずこのため計算機負荷およびオペレータの監視負荷
が増大する。
【0005】本発明は、搬送機器の干渉を避け、プラッ
キング作業を含めて搬送能率を可及的に高くし、オペレ
ータの監視負荷を可及的に低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】複数搬送系統間で移動機
やBCを共有しており、複数搬送作業を同時並行して行
う原料搬送制御において、本発明では、制御用計算機に
あらかじめ複数の予定搬送作業の起点と終点を複数入力
するか、あるいは起点終点の自動選択結果を確認するだ
けで、計算機制御による搬送作業イベントが発生する都
度、複数搬送作業の実績と予定を横断的に俯瞰し、搬送
制御実行中の作業干渉管理を行いながら、リアルタイム
に優先搬送作業を判断し、最適搬送系統を選択し、目標
搬送量を計算する。
【0007】これを実現する本発明の、原料ヤード設備
の原料搬送制御システムは、搬送予定原料の搬送元起点
機器名および搬送先終点機器名をあらかじめ複数取り込
む入力手段A;上記入力データに基づいて、起点毎およ
び系統毎の予定搬送作業JOB情報を、入力された複数
個分計算する手段B;移動機および搬送系統の制御実績
データを取り込む入力手段C;設備故障現況データを取
り込む入力手段D;実績イベントデータに基づいて、実
行中搬送作業JOBおよび予定搬送作業JOBに関して
作業干渉管理,優先作業判断,次作業開始判断,目標搬
送量再計算,停止判断およびプラッキング判断を行い、
系統選択,作業開始,作業停止,プラッキングおよびサ
ウンジング制御指令出力をリアルタイムに移動機および
搬送系統制御装置に出力する手段E;および、移動機お
よび搬送系統を制御する手段F;を備える。
【0008】
【作用】この原料搬送制御システムは、複数搬送系統間
で移動機やBCを共有しており、複数搬送作業を同時並
行して行い、原料搬送時間のバラツキが発生し、搬送系
統間で作業干渉が起こったり作業間のプラッキングが可
能な原料ヤード設備に適用すると、制御用計算機にあら
かじめ複数の予定搬送作業の起点と終点を入力するかあ
るいは全く自動的に、搬送作業実績イベント毎に、複数
搬送作業の実績と予定を横断的に俯瞰し、搬送制御実行
中搬送作業および予定搬送作業の作業干渉管理を行いな
がら、リアルタイムに優先搬送作業を判断し、最適搬送
系統を選択し、目標搬送量を計算し、搬送機器の干渉を
避け、プラッキング作業を含め搬送能率を最大にするこ
とができるように、自動的に実行搬送作業JOBを決定
し、指令出力を行い、指令に基づいてリアルタイムに自
動搬送制御を行う。
【0009】
【実施例】次に本発明の、鉱石ヤードを対象とした一実
施例を説明する。この一実施例のシステム構成を図1に
示す。図1において、100は原料ヤードプロセス制御
用計算機(原料プロコン)であり、400は原料プロコ
ンと操業者とのI/F(インターフェース)をとりもつ
入出力用CRT端末装置、105はCRTの入出力を制
御する入出力処理機能であり、操業者は、搬送予定原料
の起点/終点(オペレータ要求搬送情報)を入力した
り、搬送作業スケジュールを確認することを、CRT端
末装置400を介して行なうことができる。
【0010】300は原料ヤードの現場設備機器群のブ
ロック図であり、310が移動機群(受入機および払出
機)、320がコンベア・シャトル・トリッパ群、33
0が秤量機群を示す。200は現場設備機器制御用下位
コントローラであり、現場設備機器300を制御し、そ
の稼働実績および現況を管理する。コントローラ機器
は、移動機群の制御に移動機制御用PC(プログラマブ
ルコントローラ)210、コンベア群の制御にコンベア
制御用PC220により構成される。この現場機器制御
用下位コントローラ200は、搬送作業・秤量実績情
報、設備稼働・故障情報を原料プロコン100にリアル
タイムで送信する。原料プロコン100は実績収集・編
集処理150にて該当情報を受信入力し、操業現況14
0として搬送作業実績,ヤード現況および槽現況情報
を、また、設備現況145として設備稼働現況および設
備故障現況を、データファイルに格納する。
【0011】中心機能である搬送作業スケジューラ機能
120および搬送作業モニタ・指令機能130は、上述
した操業者からのオペレータ要求搬送情報110あるい
は槽現況から自動作成される要求搬送情報115に基づ
いて、搬送作業スケジューラ機能120により設備仕様
に合わせた起点・系統毎の複数の搬送作業スケジュール
情報125を作成し、搬送作業モニタ・指令機能130
は搬送作業スケジュール125,操業現況140および
設備現況145の情報およびリアルタイムの起動操業イ
ベントから、複数搬送作業の実績と予定を横断的に俯瞰
し、搬送制御実行中の作業干渉管理135を行いなが
ら、リアルタイムに優先搬送作業を判断し、最適搬送系
統を選択し、目標搬送量を計算し、搬送機器の干渉を避
け、プラッキング作業を含め搬送能率を最大にすること
ができるように、自動的に系統毎搬送作業実行JOBを
決定し、該当情報による系統毎搬送制御指令をリアルタ
イムで現場設備機器制御用下位コントローラ200に出
力すると同時に、該当作業指令情報および搬送作業実J
OBをCRT端末装置400に表示する。
【0012】現場機器制御用コントローラ200は、こ
の系統毎搬送作業実行JOBおよび自動搬送制御指令に
基づいて搬送制御を行い、その搬送作業実績情報を原料
プロコン100に送信する。原料プロコン100では、
該当搬送作業実績情報を基に、搬送作業スケジューラ機
能120および搬送作業モニタ・指令機能130によ
り、リアルタイムに次の搬送作業スケジュール125お
よび搬送作業実行JOBを計算,判定又は決定し、系統
毎搬送制御指令を現場危機制御用下位コントローラ20
0に送信して制御出力を設定する、というサイクルを繰
り返して自動搬送制御を行う。
【0013】次に、原料プロコン100の搬送作業スケ
ジューラ機能120と搬送作業モニタ・指令機能130
の処理内容について説明する。図2,図3および図4
は、各処理の入出力データ例であり、図2は図1のオペ
レータ要求搬送情報110あるいは要求搬送情報115
の構成およびデータ項目であり、図3は搬送作業スケジ
ューラ機能の処理概要説明であり、図4は搬送作業スケ
ジューラ機能が出力する搬送作業モニタ・指令機能との
I/Fデータになる搬送作業スケジュールの構成および
データ項目である。
【0014】要求搬送情報は図2の通り、搬送作業の起
点機器毎に構成され、通常は起点機器と終点機器あるい
は終点ヤード情報だけで十分であるが、オペレータがB
C系統や輸送量を指定したい場合は反映できるように該
当項目を持つ。具体的には、図3のように、バース受入
搬送作業(アンローダから鉱石ヤード),整粒入槽(ヤ
ードから整粒工場),均鉱積付(ヤードまたは整粒工場
成品槽から均鉱中継槽経由均鉱積付ヤード),均積焼結
入槽(均鉱ヤードから焼結工場),焼結単味入槽(ヤー
ドから焼結工場),焼結鉱高炉入槽(焼結工場から高炉
工場)など、搬送作業毎にその起点,終点は異なり、搬
送作業毎に起点,終点として指定されるデータを規定し
ておく。
【0015】搬送作業スケジューラ機能は、この最低限
の要求搬送情報を基に、図3にある通り搬送系統(起点
から終点まで設備的に原料を搬送する一連のBC群の単
位)を自動的に設備定数テーブルから選択し、また輸送
量についても入槽先の在庫空き量から計算して、搬送作
業スケジュール情報を起点毎に作成する。
【0016】図4が搬送作業スケジュールの構成例であ
る。ここで搬送作業スケジュールJOBのレベルとし
て、J0,J1,J2,J3,・・・Jm(mは7〜8
程度)という概念を導入することにより、制御用計算機
での搬送作業スケジュール作成とリアルタイム搬送作業
制御指令を一元的に実行することができる。J0は払停
中(起点停止後の搬送系統払停指令出力〜払停完了)、
J1は搬送中(起点運転開始〜起点停止後の払停指令出
力)と、J2は準備中(起点に対する準備指令出力〜B
C系統起動後の起点運転開始)と、J3〜Jmは予定1
〜(m−2)と定義し、J0,J1およびJ2は、現場
設備機器制御用下位コントローラに設定した制御中の搬
送作業JOBであり、J3〜Jmは搬送作業スケジュー
ラで更新可能な搬送作業スケジュールである。
【0017】図1に示す搬送作業モニタ・指令機能13
0は、搬送作業スケジューラ機能120が作成した起点
毎のJ3〜Jmに関して、原料ヤードの搬送実績イベン
トが発生した時、全ての起点のJ3搬送作業スケジュー
ルJOBを俯瞰して、全ての搬送制御実行中の作業干渉
管理を行いながら、リアルタイムに優先搬送作業を判断
し、最適搬送系統を選択し、目標搬送量を計算して、該
当系統起点のJ3 JOBをJ2 JOBにシフトすると
同時に、J4以降のスケジュールをそれぞれ1つシフト
アップし、該当J2 JOBの系統に対して起点の準備
指令を出力する。またあるいは搬送実績イベントによっ
ては、起点運転開始であればJ2 JOBをJ1 JOB
へシフトし、起点停止指令後の起点停止であればJ1
JOBをJ0 JOBにシフトしBC搬送系統に払停指
令を出力する。
【0018】次に、搬送作業モニタ・指令機能130の
処理に関して、フローチャートで説明するとともに、そ
の中核となる作業干渉管理の方法と優先作業判定につい
て説明する。図5は、搬送作業モニタ・指令機能130
の処理内容を示すフローチャートである。搬送作業モニ
タ・指令機能130の処理の各項目を次に説明する。起
動要因解析処理51は、原料ヤードの全作業のあらゆる
搬送作業実績イベント毎に起点毎に起動され、イベント
要因毎に後の処理内容が分岐するため、最初にイベント
要因の解析判断を行う。イベント要因の発生であると作
業干渉処理20に進み、イベントの終了であると実行中
作業同期54に進む。
【0019】作業干渉管理処理53では、実際に搬送設
備が運転されている現況状態を管理する。その次の実行
中作業同期処理54では、制御用計算機で作成した搬送
作業JOBでない搬送作業(JOBなし搬送作業)を行
っている場合、後から入力された予定1(J3)のJO
Bを同期させ、制御用計算機モード運転を開始させる処
理を行い、JOB管理上はJ3 JOBをJ1 JOBへ
シフトさせる。
【0020】プラッキングチェック処理55では、搬送
中(J1)のJOBと、予定1(J3)のJOBとのプ
ラッキング関係を判断して、J3 JOBにマークす
る。
【0021】優先判断処理56では、起点毎に並立して
存在するJOB(別起点のJ3)間および同一起点内の
JOB(J3〜Jm)間の優先判断を行う。JOBなし
搬送作業との関係も考慮する。判断結果を後の停止・プ
ラッキング処理58や次JOB開始処理59内で判断に
利用する。
【0022】要因毎制御指令処理57では、イベント要
因毎に対応した個別の処理として、JOBの移行や各指
令の出力を行う。
【0023】停止・プラッキング処理58では、搬送中
J1 JOBに対しあらゆる要因を判断し、停止判断ま
たは次JOBとのプラッキング実行判断を行う。例え
ば、終点槽在庫満杯で次にプラッキング可能なJOBが
あればプラッキングを行い、なければ停止を行う。
【0024】次JOB開始処理59では、予定1(J
3)のJOBが開始可能かどうかの判断を行い、可能の
場合には各準備指令の出力を行い、JOBを準備中(J
2)に移行させる(要因毎制御指令57の出力での起点
準備指令イベントに対応)。上記の停止・プラッキング
処理58との違いは、プラッキングを行わない単独JO
Bを準備中(J2)に移行する機能を持つ点にある。
【0025】目標搬送量計算処理60では、新たに準備
中(J2)や搬送中(J1)に移行されたJOBの使用
するコンベアスケールに対し、搬送先の在庫量とコンベ
アスケールの位置から目標搬送量を計算する。同時にJ
OBの終了予定時刻の計算も行う。
【0026】プラッキング先行準処理61では、搬送中
(J1)のJOBと予定1(J3)のJOBとが同種プ
ラッキング(搬送元起点,原料銘柄が同じで、搬送先終
点が違い、搬送作業を連続して行う作業)の関係にあ
り、プラッキングが必要な時、J3 JCBの先行準備
処理を行う。
【0027】搬送作業モニタ・指令機能130(図1)
は、図5のフローのように起点毎のイベントの処理51
〜58を処理した上で、最終的に54〜56−59〜6
1の処理を行い、同一起点JOB間の優先判断を可能と
している。
【0028】次に、図5に示す作業干渉管理処理53の
内容を詳細に説明する。作業干渉管理とは、結局搬送作
業で使用される設備の干渉管理であり、起点,BC系統
および終点に分けることができる。これらに対して、作
業干渉管理を行うために次の5つの用語を使用する。こ
こで、制御用計算機により従来よりきめ細かい管理を行
うために、J2 JOBに対して「使用予約」という概
念を導入する。
【0029】(1) ハードリザーブ:実際に該当設備を使
用中;(従って搬送系統間で共有されている設備であれ
ば、作業中以外の搬送系統は実行できない。) (2) ハードマスク:他の搬送系統が使用中であり、該当
搬送系統と設備の共有があり競合干渉して使用できない
状態; (3) スケジュールリザーブ:該当設備の使用予約中; (4) スケジュールマスク:他の搬送系統が使用予約中で
あり、該当搬送系統設備と設備の共有があり競合干渉し
て使用できない状態; (5) 払停中:プラッキング系統の払停中(旧)系統; 図6を参照して具体例を説明する。図6は設備の共有が
ある搬送系統の模式的な例であり、起点(例えばリクレ
ーマ)としてAおよびBの2つ、終点(例えば入槽シャ
トル)として1,2および3の3つからなり、BC系統
としては、A1(A〜1),A2(A〜2),B1(B
〜1),B2(B〜2)およびB3(B〜3)の5つか
らなる設備を考える。この場合、BC系統間の設備干渉
関係は固定であり、1ヶ所でもBCを共有していれば競
合干渉関係になり、本例では表1のようになる。
【0030】
【表1】
【0031】この例で、干渉管理の方法を、A1系統か
らA2系統へ同種プラッキング作業を行う場合で具体的
に説明する。
【0032】まずA1系統に対し、制御用計算機はA1
系統起点に対し準備指令を出力し、A1は使用予約状態
となり、スケジュルリザーブ(以下SR)になる。同時
に、A1と干渉関係にあるA2,B1およびB2系統
は、スケジュールマスク(以下SM)となり、この状態
ですでにこれらの系統は実行できないように干渉管理さ
れる。次に制御用計算機がA1系統に対して起動指令を
出力して、BC系統が起動され、起点が運転中になった
状態で、A1系統は搬送中(J1)へ移行すると同時に
ハードリザーブ(以下HR)になる。同時に、SRと同
様にA1と干渉関係にあるA2,B1およびB2系統は
ハードマスク(以下HM)になる。
【0033】次にA1系統の搬送を所定の目標搬送量だ
け行った後、A2系統へ同種プラッキングを行う場合を
考える。この場合、制御用計算機がA2系統へのプラッ
キング指令を出力して、A2系統が搬送中(J1)にな
ると同時にA1系統は払停中(J0)になる。A2系統
が搬送中になるとHRになり、A2干渉関係にあるA
1,B1およびB2系統はHMになる。
【0034】次に、A1系統が払停完了(J0消滅)に
なるとA1系統としては設備の使用が終了するので払停
中を解除する。同時にA1系統の払停中によりマスクさ
れていた系統のHMを解除する必要がある。HMは複数
の系統から重複してかけられるため、A1系統の干渉定
数にあるA2,B1およびB2それぞれにつき、各干渉
関係系統の状態を参照し、すべてのBC系統がHRでも
払停中でもない時にHMを解除する。この場合A2系統
のHMは解除されるが、B1およびB2はA2によりマ
スクされているためHMを解除することはできない。以
上の処理を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】次に、図5に示す優先判断処理56の内容
を詳細に説明する。優先判断処理56は、起動イベント
が搬送中JOBの終了(目標搬送量達成)により、該当
起点の次予定1(J3 JOB)に関して行うもので、
図7にその内容を示す。これは、従来行われていた現場
設備機器制御用下位コントローラによる制御では実現で
きずに、制御用計算機で初めて可能になる処理である。
本処理(図7)で手動作業チェック71と開始時刻指定
チェック72は、判断対象のJ3 JOBについてのみ
判断し、以下73〜79の処理は該当J3 JOBと干
渉する可能性のあるBC系統の、J0,J1,J2,J
3 JOBすべてについて判断する。なお73〜79の
処理は、鉄鋼業の原料ヤードで一般的にありうる搬送作
業をカバーする処理例であり、起動毎に全ての処理を実
行する必要はなく、起動イベント毎に実行する処理とし
ない処理を固定的に定めておく。図7のフローチャート
について、各処理ブロックでは以下のようなチェックを
行い、チェックにあてはまる場合はそれぞれ該当J3
JOBに関して、優先大あるいは小を決定する。
【0037】手動作業チェック処理71では、該当J3
JOBがキャンセル中か(優先小)、手動運転中か
(優先小)チェックする。それらに該当しない場合は次
の処理(72)に進む。
【0038】開始時刻指定チェック処理72では、該当
J3 JOBに開始時刻指定があり開始時刻を過ぎてい
ない(優先大)かチェックする。過ぎていると次の処理
(73)に進む。
【0039】実行中作業チェック処理73では、該当起
点にJ0かJ2がある(優先小)か、該当起点にJ1が
あり該当J3JOBと機器構成が違う(優先小)か、該
当J3 JOBのBC系統に干渉がない(優先小)かチ
ェックする。これらに該当しないと次の処理(74)に進
む。
【0040】プラッキング作業チェック処理74では、
該当J3 JOBにスケジュール干渉があり該当J3 J
OBがプラッキングJOBか、該当J3 JOBにスケ
ジュール干渉がないか、それ以外か(優先小)チェック
し、スケジュ−ル干渉があってプラッキングJOBであ
るときあるいはスケジュ−ル干渉がないときには次の処
理(76)に進む。
【0041】作業優先度指定チェック処理75では、作
業毎に任意に優先度指定が設定できるようにして、該当
J3 JOBにスケジュール干渉がある(優先小)か、
該当J3JOBにスケジュール干渉がなく優先指定が相
手起点JOBより大きいか(次)、相手起点J3は該当
J3JOBより優先指定大で相手起点JOB(J0〜J
2)が優先大でないか(次)、それ以外か(優先小)チ
ェックする。「(優先小)」の判定が成立しなかった場合に
は、次の処理(76)に進む。以下、次の処理に進む状態を
文中に(次)と記す。
【0042】単味在庫量チェック処理76では、該当J
3 JOBと相手起点JOB両方が単味入槽の場合行
い、該当J3 JOBにスケジュール干渉があり相手起
点JOBが停止処理中か(次)、該当J3 JOBにス
ケジュール干渉がなく相手起点JOBより在庫レベルが
低いか(次)、該当J3 JOBにスケジュール干渉が
なく相手起点JOBより在庫レベルは高く相手は優先大
でないか(次)、それ以外か(優先小)チェックする。
【0043】均鉱積付達成度チェック処理76では、該
当J3 JOBと相手起点JOB両方が均鉱槽入槽の場
合行い、該当J3 JOBにスケジュール干渉がなく相
手より積付達成度が低いか(次)、該当J3 JOBに
スケジュール干渉がなく相手起点JOBより積付達成度
が高く優先大でないか(次)、相手J3 JOBにスケ
ジュール干渉があり相手JOBは停止処理中か(次)、
それ以外か(優先小)チェックする。
【0044】均鉱槽在庫量チェック処理78では、該当
J3 JOBの均鉱槽が入槽可能レベル在庫か(次)、
それ以外か(優先小)チェックする。
【0045】ヤード出し優先度指定チェック処理79で
は、相手のJ3 JOBにスケジュール干渉がなく相手
起点J3 JOBよりST優先指定大か(次)、相手起
点J3は該当J3 JOBよりST優先指定大で相手起
点JOBは優先大でないか(次)、該当J3 JOBの
スケジュール干渉は自分のみか(次)、該当J3ヤード
出しJOBよりST優先指定大のヤード出しJOBがあ
るか(優先小)、それ以外か(優先大)チェックする。
【0046】最終的にすべてのチェック(71〜79)で結果
的に判断できなかった場合の該当J3 JOBは(優先
大)とする(80,81)。それぞれの処理毎に上記の優先大
または優先小が確定できればそれを決定判断とし(82)、
確定できない場合は次のブロックのチェック処理を行
う、というフローを繰り返すことにより処理を行う。
【0047】最後に、制御用計算機100の搬送作業モ
ニタ・指令機能130が下位コントローラ155,20
0に出力する指令の例を述べる。上述したように、本発
明では制御用計算機100が起点/終点/BC系統に対
して都度リアルタイムで制御指令を出力するシステムで
あり、鉄鋼業の原料ヤードにおける原料搬送設備の例で
は、起点としてアンローダ,リクレーマ,スタックリク
レーマ,ブレンディングリクレーマ,高炉庫下ホッパ,
均鉱積付CFW(定量切出装置),焼結工場,整粒工場
出側起点などがあり、終点としてはスタッカ,ブレンデ
ィングスタッカ,ブレンディングホッパ,高炉槽トリッ
パ,焼結槽トリッパ,石炭槽トリッパ,整粒工場原鉱槽
トリッパ等がある。
【0048】搬送作業モニタ・指令機能130は、移動
機類の起点/終点に対しては準備指令,起動指令あるい
は停止指令を出力し、フィーダ類に対しては起動指令あ
るいは停止指令を出力し、シャトルトリッパ類に対して
はセット指令あるいはサウンジング在庫測定指令を出力
し、BC系統に対しては選択指令,選択解除指令,起動
指令,プラッキング指令,払停指令あるいはキャンセル
指令を出力する。これらの制御指令の出力タイミング
と、下位コントロ−ラ200から制御用計算機100へ
の実績情報入力タイミングを、図8に示す。
【0049】このようにして、図1に示した搬送制御シ
ステムにより、原料ヤードの自動搬送制御を実施するこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、鉄鋼石や石炭などの原料
ヤード設備における搬送制御に関して、複数搬送系統間
で移動機やBCを共有しており、複数搬送作業を同時並
行して行う原料搬送制御において、以下のような効果が
得られる。
【0051】(1) 搬送作業イベントが発生する都度、複
数搬送作業の実績と予定を横断的に俯瞰し、搬送制御実
行中の作業干渉管理を行いながら、リアルタイムに優先
搬送作業を判断して制御指令を行う事により、よりきめ
の細かい制御ができるようになる。
【0052】(2) 搬送作業イベントが発生する都度、搬
送機器の干渉を避け、プラッキング作業を含め搬送能率
を最大にする最適搬送系統を選択して目標搬送量を計算
するため、搬送作業予定と実績がずれても予定の再立案
をすることなしに、搬送作業効率が最大になる最適制御
が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のシステム構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 図1に示すプロセス制御用計算機100の中
心機能である搬送作業スケジューラ機能120と搬送作
業モニタ・指令機能130が扱う入出力データ項目およ
び構成例を示すブロック図である。
【図3】 図1に示すプロセス制御用計算機100の搬
送作業スケジュ−ラ機能120の、処理対象作業,作業
起点/終点および処理内容の関係を示す平面図である。
【図4】 図1に示すプロセス制御用計算機100の搬
送作業スケジュ−ラ機能120に与えられる情報の構成
を示すブロック図である。
【図5】 図1に示すプロセス制御用計算機100の搬
送作業モニタ・指令機能130の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図6】 図5に示す作業干渉管理処理20を説明する
ための、搬送系統設備の構成概要を示すブロック図であ
る。
【図7】 図5に示す優先判断処理50の内容を示すフ
ローチャートである。
【図8】 図1に示すプロセス制御用計算機100から
現場設備機器制御用下位コントローラ200に出力する
各制御指令の出力タイミングと、その逆に計算機100
に入力される実績情報の入力タイミングを示すタイムチ
ャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿 部 吉 丸 大分市大字西ノ洲1番地 新日本製鐵株式 会社大分製鐵所内 (72)発明者 冨 田 修 司 大分市大字西ノ洲1番地 新日本製鐵株式 会社大分製鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送予定原料の搬送元起点機器名および搬
    送先終点機器名をあらかじめ複数取り込む入力手段A;
    上記入力データに基づいて、起点毎および系統毎の予定
    搬送作業JOB情報を、入力された複数個分計算する手
    段B;移動機および搬送系統の制御実績データを取り込
    む入力手段C;設備故障現況データを取り込む入力手段
    D;実績イベントデータに基づいて、実行中搬送作業J
    OBおよび予定搬送作業JOBに関して作業干渉管理,
    優先作業判断,次作業開始判断,目標搬送量再計算,停
    止判断およびプラッキング判断を行い、系統選択,作業
    開始,作業停止,プラッキングおよびサウンジング制御
    指令出力をリアルタイムに移動機および搬送系統制御装
    置に出力する手段E;および、 移動機および搬送系統を制御する手段F;を備える、原
    料ヤード設備の原料搬送制御システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009093543A1 (ja) * 2008-01-22 2009-07-30 Nippon Steel Corporation 原材料貯槽への入槽計画作成方法、装置、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
CN110687872A (zh) * 2018-07-06 2020-01-14 株式会社安川电机 控制系统、模型构建装置及数据生成方法

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