JPH0710152B2 - スピンドル用モ−タ - Google Patents
スピンドル用モ−タInfo
- Publication number
- JPH0710152B2 JPH0710152B2 JP19475586A JP19475586A JPH0710152B2 JP H0710152 B2 JPH0710152 B2 JP H0710152B2 JP 19475586 A JP19475586 A JP 19475586A JP 19475586 A JP19475586 A JP 19475586A JP H0710152 B2 JPH0710152 B2 JP H0710152B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- spindle
- motor
- shaft
- resonance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はスピンドル用モータに関し、特に、工作機械
に用いられ、スピンドルを超高速で回転させるようなス
ピンドル用モータに関する。
に用いられ、スピンドルを超高速で回転させるようなス
ピンドル用モータに関する。
[従来の技術] スピンドルを回転させるためのスピンドル用モータとし
て、ヒステリシスモータが用いられている。このヒステ
リシスモータは、Fe−Cr−C系の磁性鋼で構成したロー
タを回転軸に圧入し、そのロータの周囲をステータで覆
うように構成されている。
て、ヒステリシスモータが用いられている。このヒステ
リシスモータは、Fe−Cr−C系の磁性鋼で構成したロー
タを回転軸に圧入し、そのロータの周囲をステータで覆
うように構成されている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、工作機械によっては、スピンドルを1分間に
20万回転以上というような超高速で回転させるものがあ
る。このようにスピンドルを超高速で回転させるとき、
回転軸に圧入されたロータの質量が問題となる。すなわ
ち、従来のヒステリシスモータでは、回転軸にロータと
してのヒステリシスリングが圧入されているため、質量
が大きく、20万回転以上での超高速回転では共振してし
まうという問題点があった。しかも、ヒステリシスモー
タの特性上から回転軸の材料は、非磁性体のステンレス
やアルミニウムなどを用いる必要があった。
20万回転以上というような超高速で回転させるものがあ
る。このようにスピンドルを超高速で回転させるとき、
回転軸に圧入されたロータの質量が問題となる。すなわ
ち、従来のヒステリシスモータでは、回転軸にロータと
してのヒステリシスリングが圧入されているため、質量
が大きく、20万回転以上での超高速回転では共振してし
まうという問題点があった。しかも、ヒステリシスモー
タの特性上から回転軸の材料は、非磁性体のステンレス
やアルミニウムなどを用いる必要があった。
これは、回転軸を磁性体にすると、回転軸の透磁率がヒ
ステリシスリングの透磁率よりはるかに高いため、磁束
は磁性体の回転軸を通過し、ヒステリシスリングの円周
方向にほとんど通らなくなる。従って、ヒステリシスリ
ングのヒステリシス特性を活用できる部分の体積が非磁
性体を使用した場合よりも小さく、トルク特性も低下す
る。そこで、トルクを上げるために電源電圧を上げて電
流を多く流すことも考えられるが、そうすると、銅損お
よび鉄損が増加する結果につながるという問題点を生じ
る。
ステリシスリングの透磁率よりはるかに高いため、磁束
は磁性体の回転軸を通過し、ヒステリシスリングの円周
方向にほとんど通らなくなる。従って、ヒステリシスリ
ングのヒステリシス特性を活用できる部分の体積が非磁
性体を使用した場合よりも小さく、トルク特性も低下す
る。そこで、トルクを上げるために電源電圧を上げて電
流を多く流すことも考えられるが、そうすると、銅損お
よび鉄損が増加する結果につながるという問題点を生じ
る。
それゆえに、この発明の主たる目的は、ロータを中空に
し、質量を小さくして、共振点をずらせることにより、
スピンドルを超高速で回転できるようなスピンドル用モ
ータを提供することである。
し、質量を小さくして、共振点をずらせることにより、
スピンドルを超高速で回転できるようなスピンドル用モ
ータを提供することである。
[課題を解決するための手段] 請求項1に係る発明は、ロータとステータとを有するス
ピンドル用モータであって、ロータは半硬磁鋼からな
り、中空円筒部を有し、その一方端面に出力軸が、他方
端面に後軸が結合され、軸受によって支持され、ステー
タはロータの周囲に配置されてモータを構成する。
ピンドル用モータであって、ロータは半硬磁鋼からな
り、中空円筒部を有し、その一方端面に出力軸が、他方
端面に後軸が結合され、軸受によって支持され、ステー
タはロータの周囲に配置されてモータを構成する。
請求項2に係る発明では、軸受は流体軸受であり、請求
項3に係る発明では、軸受はころがり軸受である。
項3に係る発明では、軸受はころがり軸受である。
[作用] この発明にかかるスピンドル用モータは、ロータを中空
円筒状に形成し、このロータの端面に回転軸を接合する
ようにしたので、質量を小さくでき、共振点をずらせる
ことができるので、スピンドルを超高速で回転させるこ
とが可能となる。
円筒状に形成し、このロータの端面に回転軸を接合する
ようにしたので、質量を小さくでき、共振点をずらせる
ことができるので、スピンドルを超高速で回転させるこ
とが可能となる。
[発明の実施例] 第1図はこの発明の一実施例の静圧空気軸受を用いたス
ピンドル用モータの断面図である。
ピンドル用モータの断面図である。
第1図において、ロータ1は中空円筒状に形成され、中
空円筒部1eの一方端面には出力軸1aが接合され、その他
方端面には後軸1bが接続される。これらの接合部1c,1d
はたとえば溶接または摩擦圧接などの機械的強度が十分
な手段により接合される。ロータ1の周囲にはステータ
2が設けられ、このステータ2には固定子巻線3が巻回
されている。また、ステータ2には、ロータ1に対して
垂直方向に複数の孔41が形成されていて、この孔41には
所定の圧力で空気が圧入され、ロータ1のラジアル静圧
空気軸受4を構成している。また、後軸1b側には、スラ
スト静圧空気軸受5が形成されている。後軸1bの端面に
対向するようにマグネット51が設けられ、このマグネッ
ト51は後軸1bを吸引することにより、後軸1bの中心を保
持している。
空円筒部1eの一方端面には出力軸1aが接合され、その他
方端面には後軸1bが接続される。これらの接合部1c,1d
はたとえば溶接または摩擦圧接などの機械的強度が十分
な手段により接合される。ロータ1の周囲にはステータ
2が設けられ、このステータ2には固定子巻線3が巻回
されている。また、ステータ2には、ロータ1に対して
垂直方向に複数の孔41が形成されていて、この孔41には
所定の圧力で空気が圧入され、ロータ1のラジアル静圧
空気軸受4を構成している。また、後軸1b側には、スラ
スト静圧空気軸受5が形成されている。後軸1bの端面に
対向するようにマグネット51が設けられ、このマグネッ
ト51は後軸1bを吸引することにより、後軸1bの中心を保
持している。
上述のごとく、この発明の一実施例では、ロータ1を中
空円筒状に形成し、その端面に出力軸1aと後軸1bを接合
して、ラジアル静圧空気軸受4およびスラスト静圧空気
軸受5によって軸支するようにしたので、回転軸として
の質量を大幅に低減できるので、共振周波数が上昇し、
スピンドルの超高速回転が可能となる。
空円筒状に形成し、その端面に出力軸1aと後軸1bを接合
して、ラジアル静圧空気軸受4およびスラスト静圧空気
軸受5によって軸支するようにしたので、回転軸として
の質量を大幅に低減できるので、共振周波数が上昇し、
スピンドルの超高速回転が可能となる。
一例として、ロータ1の最大外径を15mmφとし、中空円
筒部1eの径を11.5mmφとし、長さを87mmに形成すると、
重量が52gとなり、1次共振回転数が63000rpm、2次共
振回転数が88000rpm、3次共振回転数が680000rpmとな
り、従来の同一寸法で中実軸のロータでは重量が103gで
あり、1次共振回転数が49000rpm、2次共振回転数が65
000rpm、3次共振回転数が650000rpmであるのに比べ
て、共振回転数を著しく高めることができた。
筒部1eの径を11.5mmφとし、長さを87mmに形成すると、
重量が52gとなり、1次共振回転数が63000rpm、2次共
振回転数が88000rpm、3次共振回転数が680000rpmとな
り、従来の同一寸法で中実軸のロータでは重量が103gで
あり、1次共振回転数が49000rpm、2次共振回転数が65
000rpm、3次共振回転数が650000rpmであるのに比べ
て、共振回転数を著しく高めることができた。
第2図はこの発明の他の実施例を示す断面図である。こ
の第2図に示した実施例は、前述の第1図と同様にし
て、ロータ1を中空円筒状に形成し、中空円筒部1eの一
方端面に接合部1cを介して出力軸1aを接合し、他方端面
に接合部1dを介して後軸1bを接合し、出力軸1aをころが
り軸受6によって軸支し、後軸1bをころがり軸受7によ
って軸支するように構成したものである。
の第2図に示した実施例は、前述の第1図と同様にし
て、ロータ1を中空円筒状に形成し、中空円筒部1eの一
方端面に接合部1cを介して出力軸1aを接合し、他方端面
に接合部1dを介して後軸1bを接合し、出力軸1aをころが
り軸受6によって軸支し、後軸1bをころがり軸受7によ
って軸支するように構成したものである。
この実施例においても、前述の実施例と同様の効果を得
ることができる。たとえば、ロータ1の最大外径を15mm
φとし、中空円筒部1eの径を10mmφとし、長さを63mmに
形成すると、重量が30gとなり、1次共振回転数が30000
0rpm、2次共振回転数が380000rpm、3次共振回転数が8
50000rpmとなり、従来の同一寸法で中実軸のロータで
は、重量が44gであり、1次共振回転数が250000rpm、2
次共振回転数が340000rpm、3次共振回転数が740000rpm
であるのに比べて、共振回転数を高めることができた。
ることができる。たとえば、ロータ1の最大外径を15mm
φとし、中空円筒部1eの径を10mmφとし、長さを63mmに
形成すると、重量が30gとなり、1次共振回転数が30000
0rpm、2次共振回転数が380000rpm、3次共振回転数が8
50000rpmとなり、従来の同一寸法で中実軸のロータで
は、重量が44gであり、1次共振回転数が250000rpm、2
次共振回転数が340000rpm、3次共振回転数が740000rpm
であるのに比べて、共振回転数を高めることができた。
なお、軸受としては上述の例の他に、スパイラルグルー
プを形成した動圧軸受等の流体軸受を使用することも可
能である。また、第1,第2の実施例において、一方の回
転軸、例えば1bをロータと同じ材質で中空のロータと一
体的に製作し、他端の軸1aをロータの端面に接合するこ
とにより、同じ効果を得ることができ、かつ接合に伴う
費用を削減することが可能である。モータの動力取出し
側の軸1aには、磁性体である焼入れ鋼を使用してもヒス
テリシスモータの特性を悪化させることはない。
プを形成した動圧軸受等の流体軸受を使用することも可
能である。また、第1,第2の実施例において、一方の回
転軸、例えば1bをロータと同じ材質で中空のロータと一
体的に製作し、他端の軸1aをロータの端面に接合するこ
とにより、同じ効果を得ることができ、かつ接合に伴う
費用を削減することが可能である。モータの動力取出し
側の軸1aには、磁性体である焼入れ鋼を使用してもヒス
テリシスモータの特性を悪化させることはない。
また、回転軸に焼入れ鋼を使用しても、ヒステリシスモ
ータの特性上の問題はない。従って、回転軸の耐久性を
上げることも可能となる。動力取出し軸に焼入れ鋼を使
用することにより研削砥石の取付部などの耐久性を増す
ことができる。
ータの特性上の問題はない。従って、回転軸の耐久性を
上げることも可能となる。動力取出し軸に焼入れ鋼を使
用することにより研削砥石の取付部などの耐久性を増す
ことができる。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、ロータを中空円筒状
に形成し、このロータの端面に回転軸を接合して軸受に
より軸支するように構成したので、回転軸の質量を大幅
に低減することができ、それに伴なって共振回転数が上
昇し、スピンドルの超高速回転を可能にすることができ
る。
に形成し、このロータの端面に回転軸を接合して軸受に
より軸支するように構成したので、回転軸の質量を大幅
に低減することができ、それに伴なって共振回転数が上
昇し、スピンドルの超高速回転を可能にすることができ
る。
第1図はこの発明の一実施例の静圧空気軸受を用いたス
ピンドル用モータの断面図である。第2図はこの発明の
他の実施例のころがり軸受を用いたスピンドル用モータ
の断面図である。 図において、1はロータ、1aは出力軸、1bは後軸、1c,1
dは接合部、1eは中空円筒部、2はステータ、3は固定
子巻線、4はラジアル静圧空気軸受、5はスラスト静圧
空気軸受、6,7はころがり軸受を示す。
ピンドル用モータの断面図である。第2図はこの発明の
他の実施例のころがり軸受を用いたスピンドル用モータ
の断面図である。 図において、1はロータ、1aは出力軸、1bは後軸、1c,1
dは接合部、1eは中空円筒部、2はステータ、3は固定
子巻線、4はラジアル静圧空気軸受、5はスラスト静圧
空気軸受、6,7はころがり軸受を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】ロータ(1)と、ステータ(2)とを有す
るスピンドル用モータであって、 ロータ(1)は、半硬磁鋼からなり、中空円筒部(1e)
を有し、その一方端面に出力軸(1a)が、他方端面に後
軸(1b)が結合され、軸受(4,5,6,7)によって支持さ
れ、 ステータ(2)は、ロータ(1)の周囲に配置されてモ
ータを構成するスピンドル用モータ。 - 【請求項2】軸受(4,5)は、流体軸受である 特許請求の範囲第1項記載のスピンドル用モータ。
- 【請求項3】軸受(6,7)は、ころがり軸受である、 特許請求の範囲第1項記載のスピンドル用モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19475586A JPH0710152B2 (ja) | 1986-08-19 | 1986-08-19 | スピンドル用モ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19475586A JPH0710152B2 (ja) | 1986-08-19 | 1986-08-19 | スピンドル用モ−タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6352650A JPS6352650A (ja) | 1988-03-05 |
JPH0710152B2 true JPH0710152B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=16329693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19475586A Expired - Lifetime JPH0710152B2 (ja) | 1986-08-19 | 1986-08-19 | スピンドル用モ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710152B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020089228A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 株式会社明電舎 | 回転電機のロータ及びその製造方法 |
-
1986
- 1986-08-19 JP JP19475586A patent/JPH0710152B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020089228A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 株式会社明電舎 | 回転電機のロータ及びその製造方法 |
JP2022008378A (ja) * | 2018-11-30 | 2022-01-13 | 株式会社明電舎 | 回転電機のロータの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6352650A (ja) | 1988-03-05 |
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