JP2705982B2 - 軸磁界型発電機 - Google Patents

軸磁界型発電機

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JP2705982B2
JP2705982B2 JP1193806A JP19380689A JP2705982B2 JP 2705982 B2 JP2705982 B2 JP 2705982B2 JP 1193806 A JP1193806 A JP 1193806A JP 19380689 A JP19380689 A JP 19380689A JP 2705982 B2 JP2705982 B2 JP 2705982B2
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アーノルド、フェノッチ
ローレンス、ウィリアム、エグルストン
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ザ、ターボ、ジェンセット、カンパニー、リミテッド
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は軸磁界型発電機、すなわち発電機ロータの磁
石が形成する磁界方向がロータの回転軸と略平行な方位
関係にあるような構成の発電機に関する。
〔従来の技術〕
本発明の目的は、小型発電機、特にガスタービンエン
ジンの軸に直結することが出来、そして超高速回転が可
能な高速交流発電機を提供することである。例えばコバ
ルトサマリウムおよびネオジウムボロン鉄のような新し
い磁気材料は、比較的小型の発電機から大量の電力を発
生させるために必要とされる強力な磁場を発生すること
が出来る。この種の発電機は、小型で軽量であることが
重要な条件とされるような用途において、主または補助
電力系とし使用することが出来る。例えば、これらは航
空機においては地上移動時の補助電力ユニットとして使
用することができ、あるいは待機用発電機としても有用
である。
〔発明が解決しようとする課題及び課題を解決するための手段〕
本発明は広義には、軸磁場発電機を提供するものであ
り、その発電機は、円周上に配置された複数の永久磁石
を有する高速回転が可能なディスクローラと、そのロー
タ面から軸方向に小さい空隙を置いて配置されるステー
タ巻線とを有するものである。
本発明の一つの形態においては、高速回転可能な軸磁
場型発電機は少くとも1個の永久磁石ディスクロータ
と、このロータの面から僅かに軸方向に離れて配置され
たステータ巻線とからなり、このディスクロータはハブ
(軸頭)のまわりに等角度間隔で配置される複数の永久
磁石セグメントを有し、これらの磁石がこのハブに係合
し、この係合はハブと磁石とを取り囲む予め応力がかけ
られた(プレストレスド)外環部材により、動作中維持
されるようになっている。すなわち、予め応力がかけら
れた外環部材によってハブと磁石とを周囲から締め付け
ることにより、ロータが高速で回転してもハブと磁石と
が遠心力で分離することがない。
このハブはこれら永久磁石を受けるとともに永久磁石
の形に合致する一連の切欠きまたはポケットの形を有す
る複数の放射形状部材を有することが望ましい。
この外環部材ハブと磁石との組立体を取り囲んでお
り、例えば、アルミニウムの内側リングと、編み上げら
れたカーボンファイバからなる外側リングとからなる複
合組立体とすることができる。この外環部材はロータ要
素に加わる通常動作の際の最大遠心力に耐えるように充
分にプレストレス、すなわち予め印加された応力がかけ
られている。これらのリングには組立中に予め応力をか
けても良く、その方法としては、ハブの中心穴に僅かに
径の大きいボスを圧入するか、あるいはハブと外環部材
との膨張に差を持たせて、実質的に押し込みばめとする
方法が挙げられる。
〔実施例〕
第1図は軸磁界型交流発電機を示しており、これは非
常に高速で回転するように設計された永久磁石ディスク
ロータ2を有する。このロータについては第2、3図に
詳細に示している。
ディスクロータ2は、ステータ4に対して回転するよ
うに支持されている。必要とされる電力出力に応じて、
最小でもこの発電機は少くとも1個のロータと少くとも
1個のステータとを有する。図示した例では5個のロー
タを有し、これらは4個のステータと互い違いになって
いる。各ロータ2は複数の永久磁石6を有し、そして発
電機の端部にあって永久磁石のうちで最も外側の端面に
当接して透磁性材料からなるキーパーディスク8が配置
されている。これら2個のキーパーディスク8は両端の
ロータの磁石の間に閉じた磁束路をつくる。キーパーデ
ィスク8はロータ2と一体となって回転するようになっ
ており、それにより一定の磁界を維持すると共にヒステ
リシス効果および固定手段に関連した渦電流損を回避す
るようになっている。
このロータ組立体は駆動軸10に装着され、この軸は原
動機(図示せず)の出力軸に結合される。例えば軸10は
ガスタービンエンジンの軸に直結することができ、その
ためにこの発電機のロータの設計回転速度は100000rpm
・のオーダまで達するものとされている。また、この発
電機はガスタービンエンジン、例えば圧縮機と集積化さ
れた一部分として設計することも出来る。選択的には、
この発電機は、ガス発生機によって次々に駆動されるフ
リータービン段によって動かされる軸によって駆動する
こともできる。
このロータ組立体は軸受けで支持されており、その一
方を図においてハウジングの一部14内に符号12で示して
いる。このハウジングの残りの部分とこのロータ組立体
の反対側の軸受は簡単のために省略してある。ロータの
回転速度は極めて速いので、ロータ組立体は空気軸受け
で支持することが望ましいが、回転速度によっては、図
示したように回転体ベアリングとすることが適している
場合もある。また、浮動ブッシュタイプのベアリングが
好適な場合もある。
第2図(a)は永久磁石ロータの端面を表し、同図
(b)はロータの断面を表す。第2図(a)において、
ロータ2は八方星の形のアルミニウムブロックから形成
されたハブ16を有する。このハブの8個の突起はそれら
の間に切欠きまたはポケットを形成しており、それらに
ロータ段の8個の永久磁石が入るようになっている。隣
接する突起18の間の接合面20と22とは実質的に直角に等
しい交差角を形成している。この交差部はそこでのスト
レスの集中を避けるために鋭角とはされず曲率を有す
る。
永久磁石6はほぼ三角形状であり、夫々ハブの交差角
と同様に丸味のついた直角のコーナ部を有する。磁石6
の寸法は夫々の磁石がハブのポケットに入るようにハブ
のポケットの寸法に対応している。各磁石の高さは、8
個の磁石がハブに組込まれたときに外周面23がハブの突
起18の端部より出るようにポケットの半径方向の深さよ
り僅かに大きくなっている。これら周面23は同じ直径の
円の円周に沿った曲面となっている。
磁石6とハブ16の突起18間に形成されるポケットの係
合はこの組立体にまたがる予め応力がかけられた(プレ
ストレスド)外環部材24により強固に維持される。外環
部材24の内径は、外環部材24が「押し込みばめ」である
か「締りばめ」であるかに応じて、組立てられた磁石6
の外面の直径にほぼ同じかあるいは僅かに小とされる。
外環部材24は、アルミニウム一体物の内側リング26
と、樹脂で補強されたカーボンファイバの外側リング28
とからなる複合組立体とすることが望ましい。完成後の
ロータ組立体のアルミニウムリング26は、半径方向の圧
縮にさらされ、最高速度までのすべてのロータ速度にお
いて回転により生じる遠心力に対抗しうる圧縮負荷を磁
石6の外側の面において維持することができるようにさ
れている。磁石をハブ上に保持するための圧縮力を生成
するのに必要な外環の張り力は、主にカーボンファイバ
ーリングによって与えられる。アルミニウムリング26は
磁石に生じる振動または共振を減衰するための減衰手段
としても有効である。アルミニウムリングは磁石とファ
イバーリングとの間に軟かい層を提供し、磁石の角にお
いて生じるストレス集中を緩和する。圧縮力は角度をも
つ面20と22に対する磁石の実際上の位置をきめる。コー
ナ部へのストレスの集中を避けるためにハブの突起上の
面20と22は僅かな凸に形成されて接触領域が磁石のコー
ナ部から離れるようにされている。あるいは面20と22を
平らにして磁石の面を凸にしてもよい。これらの特徴の
組合せを必要であれば用いることも出来る。
第3図において、ハブ36は軸方向厚さの小さい8角形
のアルミニウム一体ブロックから形成されている。磁石
セグメント38を受ける8個の外面40の夫々は平らな面を
有し、その両縁に隣接する面との境界部として軸方向に
厚さをもつリブ42が設けてある。磁石セグメント38は、
それに対応する平らな内側面と、曲率をもつ外面および
半径方向の側面を有する。磁石セグメントの内面の寸法
はハブの平面40の寸法に等しく、その外面の曲率半径は
磁石セグメントがハブに装着されたときにつくる外面が
同一の回転体表面上になるようなものである。突出した
これらリブ42は磁石セグメントの半径方向側面を位置ぎ
めし、そして隣接するセグメント間の狭いギャップは例
えばエポキシ充填機を用いて充填されて磁石の相対的動
きを防止する。
第2、3図のロータのハブと磁石はすべて軸方向の厚
みが同じであり端面がそれに直角となっている。すべて
のロータ段が完全に平らで直角の端面を有するように、
それらは組立後に加工してもよい。アルミニウムのリブ
42または突起16に適当に穴を明けそしてそれに例えば鉛
あるいは鋼のようなアルミニウムより密度の大きい材料
を充填することによりバランスをとることができる。
好ましくは、この複合リングは、カーボンファイナー
が巻からてフィラメント又は予め注入した単一方向カー
ボンファイバーシートにより構成される。ケブラー(KE
VLAR)、セラミックファイバー等のような他の複合材料
も、要求される強さが材料と両立するところに用いられ
る。そのリングが熱硬化性の樹脂でつくられる場合には
磁性材料のキュリー温度を越えることのないように注意
しなければならない。しかしながら好適には、このカー
ボンファイバリング28はアルミニウムリング26に対する
「押し込みばめ」として予め作成されるとよい。このよ
うにすれば、ハブ、磁石およびテンションリングを容易
に組立てることが出来る。各ロータ段は、外環26と28が
テンションのかかった状態となるようにハブを強制的に
膨張させることによって予め応力をかけられ、それによ
り磁石セグメントに対して半径方向内向きの圧縮力が作
用するようにする。
ハブの膨張はその中心穴に僅かに径の大きいボスまた
はプラグ48を押し入れることにより維持される。このプ
ラグは直線クランププレスによりその位置に単純に押し
込まれてもよい。あるいは油圧法を用いて、油を挿入中
の潤滑剤およびハブへのプラグの押込みのための圧力媒
体として用いるようにしてもよい。プラグとしては、ス
ペーサ32(第1図)を形成する一体フランジを一端に有
するものが望ましい。
ハブの中心穴は僅かにテーパーを有し、その穴に対応
してテーパーを有する長いプラグを、所望の拡張が得ら
れるまで圧入する。そしてこのプラグの余分の分を両側
から加工により除去して平らなロータ面を形成する。テ
ーパーのないプラグを同じくテーパーのない穴にはめる
ことも出来る。このための固定法としては、徐々に大き
くなるテーパー付きの一連のマンドリルを所期の拡張が
得られるまでハブに圧入し、適当な寸法を有しそしてす
でに適当な長さに切断されたプラグを最後のマンドリル
に続いて穴に圧入する。この方法は材料経済の点で有利
であり、これらマンドリルはくり返し使用出来る。
予め応力がかけられた外環部材は、カーボンファイバ
ー補強環を水圧により引き延ばすことによって、引き延
ばされてハブと磁石ロータ組立体にはめ込むことができ
る。この組み合わせ体である外環は、ハブ組立体に対し
て「絞りばめ」を形成するような内径を有するように、
別個に作られる。そして、外環部材をハブ組立体にはめ
込むために、外環部材が、磁石を有するハブ組立体と共
にジグ内に置かれる。次に、水圧が加えられてその外環
部材が引き延ばされ、外環部材が拡張すると、ハブ組立
体全体をカーボンファイバー外環中に滑り込ませること
ができる。
このロータの軸穴は組立後の真の中心に形成され、そ
して次に全体が動的バランスの調整を受ける。次に数段
のロータが1つ段のハブとプラグの共通面の端面を次段
のロータのフランジ部分の対向面に当てるようにして共
通のシャフト上で一緒に組立てられる。また、軸方向の
圧縮を維持するための手段がロータ組立体のいずれの端
部に設けられる。
個々のロータ段は拡張用プラグのフランジとハブを通
って形成される軸穴を通って挿入されるドライブピン58
により互いにキー止めされる。ピン58はエンドキャップ
8のフランジ部60と62に当接することにより軸方向に動
かないようにされる。あるいはシャフト10とロータ2を
スプラインまたは他の適当な連合手段により係合させて
もよい。
この例ではロータは狭いキャップにより隔てられてお
り、巻線64−70がロータ段と互い違いとなっている。こ
れらの巻線は、単相または多相構成の変圧器において巻
かれる細いワイヤとして形成出来るが、この種の機械で
は一般に3相出力が要求される。ここに述べる例では巻
線ループは従来の単線を多数回巻回したものではなく多
数の細線からなる線束を2〜3回巻回して形成される。
細線はワイヤ自体における渦電流損を最少にする。また
線束は、線束内の渦電流ループの形成をなくすために1
つの巻線の夫々の半径方向縁において2〜3回ねじって
形成される。
これらの静止部における巻線は一般に環形またはトロ
イド状でありロータ段のスペーサ部材を囲んでいる。図
示の例ではこれら巻線は比較的狭く、すなわち軸方向の
厚みが小さく、ロータ段間の狭いギャップに納まるよう
になっている。ロータ段間のスペースは磁石によりつく
られる軸方向磁場を受け入れるための要件により原則的
にきまる。このギャップが大きすぎると、段の間の磁束
密度はステータ巻線がカバーする領域において低下する
ので、発電機の出力は低下してしまう。
磁界の作用に関する同様の考慮は、ロータ段が互いに
当接しそして巻線がロータ組立体のいずれかの端部に配
置されるような構成にも適用される。これら巻線は環形
の巻線支持部材に巻かれそしてロータの露出端面に出来
るだめ接近して配置される。これら端面からの磁力線に
より磁界は主として大きい軸方向成分を有し、そしてこ
れら端部配置の巻線が軸方向において充分薄く維持され
ると共にロータの端面に接近して維持されていれば出力
損失は低く保たれる。
この多ファラメントテータ巻線は、その周縁部が74の
ような複数の支柱により支持され、巻線支持部材が取り
付けられる交流機の軸の周辺部に間隔を置いて配置され
ている。図示の例では支柱74はハウジング14から伸びる
片持はりの形となっている。図示のようにステータ巻線
の支柱装着フランジ76がスペーサスリーブ78から下が
り、ステータ間に常時正しいスペーサが維持されるよう
になっている。
第4図は3相多巻線ステータを示しており、便宜上そ
の内の1相のみの巻線を示している。各巻線は夫々絶縁
された多銅線からなる。この多銅線は巻線支持部材上に
1巻回(ステッチ)とし、あるいは好適には図において
同心円上に配置されたペグ(くぎ)に巻かれる。この巻
線レイアウトは第2図のロータに対応して動作するよう
に設計されている。
巻線ペグは3つの同心円80,82,84に配置される。最小
の半径の円80はステータ巻線の内周を限定する。この半
径は第2図の磁石6の最も内側のチップの半径より僅か
に小さい。第2の円82の半径は磁石組立体の周の半径と
同じであり、第3の円84はそれより僅かに大きい半径を
有する。
各巻線は2重層波形巻線からなり、その各アームは線
を支持するために選ばれた2つの外側の円82と84上のペ
グによりつくられる1つのドッグレッグ部、すなわち
「くの字状の部分」を含む。この巻線の各ループの周辺
幅は1つの磁石端面を包むに充分なものであり、すなわ
ち、夫々の巻線ループの切る瞬時ピーク磁束が、最大効
率を得るため、各磁石の全磁界に出来るだけ近くなる。
磁石および巻線ループの形はそれ故その目的のために選
ばれる。
1つの巻線相のスタートをXで示しており、これは8
ループについて時計方向に第1層をつくる。次に巻き方
向を逆にして8ループをつくり第2層とし、点Yに到
る。これら2つの層は1個のペグに相当するスペース幅
だけ周辺的にずれている。このペグスペースは位相巻線
の全数で決定されるものであり、この例では3相である
から6層の巻線となる。
上記のステータ2は各極に2ターン(巻線)を有して
いるが、1ターンでも、3ターンでも、4ターンでもよ
く、要求電圧に依存する。各極のターン数が多くなると
生成される電圧が大きくなるが、電流は小さくなる。
このステータ巻線は剛性を与えるためエポキシまたは
固化しうる樹脂に全体として包み込んでもよい。選択的
には、エポキシとセラミックの混合体が、より堅く且つ
より熱的に安定とするために用いられる。ステータを支
持する手段はこの段階で組込むことが出来る。内部ステ
ータ冷却が必要な場合にはこの重畳した巻線層を部分的
にのみ包み込んで、完成されたステータに冷却用空気が
拡散しうる実質的に開いた織布構造を与えることが出来
る。
この交流発電機はロータとステータを交互に積むこと
により一端側から組立てることが出来る。これらロータ
には磁石セグメント38が整合し、そして最大磁場強度を
与えるために互いに逆磁性の磁極が対面するように装着
される。
必要に応じて強制空冷が、例えばガスタービンエンジ
ンのコンプレッサ部に生じた空気を導くことにより可能
である。冷却流体、すなわち空気はハブの中心を通り中
空の空洞への空気供給接続85により第5、6図に示すス
テータ巻線に供給出来る。これらハブにはステータ巻線
の周辺のまわりに空気を吹きつけうるような半径方向の
冷却通路82が形成される。
この基本設計の一実施例ではステータ巻線を支持する
支持部材は第5図のように外部の空気源から空気を受け
る内部冷却路86を有する。
一つの構成(図示せず)ではステータは環形の巻線支
持部材上に1層の巻線を有し、この部材の本体に複数の
ほぼ半径方向の内部冷却路86がつくられている。例えば
補強されたプラスチック構造を用いてつくられた支持部
材ではこれら冷却路はこの補強構造内に支持された中空
のストローであってもよい。
第5、6図に詳細に示す第1図のステータ構成では、
ステータは、夫々環形の支持部材92,94に巻かれた2層
の巻線88,90を含むサンドイッチ構成を有する。これら
2層は冷却路を形成するような狭いスペースを置いて互
いに接合される。
エッチングまたは印刷による回路巻線についての同様
な構成を第6図に部分的に示している。
第6図において、絶縁層98に接着したエッチングによ
る回路巻線の部分が96で示してある。同様にして逆方向
にエッチングされて形成された巻線がこの組立体の反対
側にある。絶縁層98は冷却チャンネル86が形成される基
板100の両側に接合される。
冷却空気源はコンプレッサの中間段の圧力から駆動さ
れる強制空気路を与えるべくコンプレッサにより実現し
うる。あるいは、ステータとロータの相対動作によりあ
る程度の自己ポンピングを生じさせてもよい。ステータ
とロータの間のスペース内の空気のいく分かがロータに
より引きづられて、半径が大きくなると低下する圧力勾
配をつくり出す遠心力によりそのギャップから排出され
る。このように空気は支持部材内の冷却路を通り吸引さ
れる。
前記のすべてにおいて、夫々の磁石6が個別となって
いると仮定した。しかしながら、その代わりに環形の磁
石を用いることが出来る。磁化しうる材料からなる比較
的壁の厚いシリンダを用いると、それら磁石をそのシリ
ンダ壁の軸方向部分を選択的に磁化することにより形成
される。前述のように、これら磁石は磁極が交互とされ
て、夫々の磁化された領域間に第2、3図アームに相当
する非磁化領域をつくる。
この環形の磁石は最終組立前に磁化するとよい。しか
しながら、それは磁性材料からなるから極めてもろくそ
して、圧縮には強いが、安全にストレスをかけることは
出来ない。その結果、内側ハブを外側外環26と28をテン
ションのかかった状態にするために強制的に拡大するこ
とが出来ない。その代り、外環自体を拡大しそして環形
の磁石にはめることになる。ストレスのかかっていない
環26と28の直径はそれ故必要な残留応力を発生させるた
めにそれのはまる直径より小さくなくてはならない。
透磁性のキーパーディスク8は2重フランジ構成をも
って形成するとよく、その場合、内側フランジ54が最終
段のロータ2の磁石6の端面に当接する。第2の外側フ
ランジ56は高速回時に単一のフランジキーパーディスク
に生じる外向きの軸方向のつり合う内向きの、内側フラ
ンジ54に作用する力を発生することにより機械的な機能
をはたしている。この外向きの軸方向の力は磁石の面か
らフランジをはなすように曲げる傾向があり、それによ
り効率を低下させるように望ましくない空隙を磁気回路
に生じさせる。第2フランジにより生じる逆の方が内側
フランジ54の内面と端のロータの磁石の最外面との間に
接触を維持する。
【図面の簡単な説明】
第1図は軸磁場ディスクロータ形発電機の縦断面図、第
2図の(a)は第1図の線A−Aにおける断面であり、
(b)は側面図、第3図はロータの他の実施例の断面
図、第4図は巻線ステータであって3相巻線の内の1相
を示す図、第5図は内部冷却路を有するステータ巻線の
断面図、第6図は内部冷却路を有するエッチング巻線の
部分図である。 2……ロータ、4……ステータ、6……永久磁石、8…
…キーパーディスク、10……駆動シャフト、12……軸
受、14……ハウジング、16……ハブ、18……突起、24…
…プレストレスド外環部材、 26,28……リング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 モハマド、レザ、エテマド イギリス国サリー、リッチモンド、シー ン、コート、92 (72)発明者 アーノルド、フェノッチ イギリス国ロンドン、ウィンブルドン、 クリフトン、ロード、24 (72)発明者 ローレンス、ウィリアム、エグルストン イギリス国ロンドン、フィンバラ、ロー ド、3エー (72)発明者 ヒュー、ロバート、ボルトン イギリス国サリー、エプサム、ユーア ル、カッスル、アベニュ、36 (56)参考文献 特開 昭49−129107(JP,A) 実開 昭56−126180(JP,U)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少くとも1個の永久磁石ディスクロータ
    と、各ディスクロータの面から軸方向に短い距離だけ離
    されて配置されるステータ巻線と、を備え、非常に高い
    回転速度通で動作しうる軸磁界型発電機であって、 上記各ディスクロータは、複数の放射形状部材を備えた
    ハブ(軸頭)のまわりに等角度間隔で配置された複数の
    永久磁石セグメントを有しており、これら磁石セグメン
    トはこれら放射形状部材に係合し、この係合はハブと磁
    石とを取り囲み予め応力がかけられた外環部材によって
    動作中維持されるようになっており、この外環部材は、
    アルミニウムの内側リングとカーボン繊維材料からなる
    外側リングとを含む組み立て体であって、 この外環部材は予め形成され、組立時にハブと外環部材
    とを拡張させることにより永続的に応力を与えて、発電
    機の動作中においてもハブと磁石と外環部材との間で強
    固な係合が維持されるために必要とされる十分な引っ張
    り応力が前記外環部材に与えられるように構成されてい
    ることを特徴とする軸磁界型発電機。
  2. 【請求項2】前記外環部材は、組立時において、押し込
    みばめ(push fit)して形成された後に、前記ハブの中
    心穴に相対的にテーパーのついたボス(はめ込み鋲)を
    圧入して前記ハブを拡張させることにより、前記ハブと
    前記磁石とによって応力を与えられるものとして構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の発電機。
  3. 【請求項3】前記ボスは、水圧を利用した方法により前
    記ハブに圧入されているものとして構成されていること
    を特徴とする請求項2記載の発電機。
  4. 【請求項4】前記外環部材は、前記ハブと前記磁石とに
    対する絞りばめ(interference fit)として形成され、
    前記ハブと外環部材との熱膨張の差を利用して組み立て
    られていることを特徴とする請求項1記載の発電機。
  5. 【請求項5】一体として回転しうる複数のロータ段を備
    え、それぞれのロータ段における磁極が、隣接するロー
    タ段の磁極と逆の極性になるように前記永久磁石が配置
    され、前記ロータ段と一体に回転する透磁性キーパーデ
    ィスクが発電機の軸端のいずれか一方に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の
    発電機。
  6. 【請求項6】複数のステータ巻線段が前記ロータ段と互
    い違いに配置され、各ステータ巻線段は、環形の自己支
    持形多線芯なし巻線からなり、少くとも部分的にモール
    ドされていることにより硬質な自己支持構造を形成し、
    その周辺に装着された部材により支持されていることを
    特徴とする請求項5記載の発電機。
  7. 【請求項7】複数のステータ巻線段が前記ロータ段と互
    い違いに配置され、夫々のステータ巻線は、硬質な絶縁
    性の基板上に形成されたエッチングまたは印刷による回
    路を備え、その周辺に装着された部材により支持されて
    いることを特徴とする請求項5記載の発電機。
  8. 【請求項8】前記ステータ巻線の基板は、冷却空気源と
    連通する冷却用空気通路を内部に有することを特徴とす
    る請求項6または7に記載の発電機。
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