JPH07101365A - クローラの転輪装置 - Google Patents

クローラの転輪装置

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JPH07101365A
JPH07101365A JP24813693A JP24813693A JPH07101365A JP H07101365 A JPH07101365 A JP H07101365A JP 24813693 A JP24813693 A JP 24813693A JP 24813693 A JP24813693 A JP 24813693A JP H07101365 A JPH07101365 A JP H07101365A
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Kenichi Sakai
謙一 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接地転輪として内転輪8 と外転輪9 との両方
を採用して、脱輪防止を図りつつ、一層の振動低減を図
る。 【構成】 前後で一対とされた内転輪8 と外転輪9 が取
り付けられた揺動ブラケット7F,7R を、内転輪8 と外転
輪9 とが相反的に上下揺動するように一対の内転輪8 及
び外転輪9 の前後中途部で車体6 に回動自在に連結す
る。この揺動ブラケット7F,7R の回動軸7Oと内転輪8 の
車軸8Oとの前後水平方向の距離L1が、揺動ブラケット7
F,7R の回動軸7Oと外転輪9 の車軸9Oとの前後水平方向
の距離L2よりも大きくなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接地転輪として外転輪
と内転輪の両方を採用して、低振動及び脱輪防止を図っ
たクローラの転輪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】農作業車等に採用されるクローラ走行装
置は、一般に、駆動輪(スプロケットホイル)と、従動
輪(アイドラー)と、これら駆動輪及び従動輪に巻回さ
れた無端帯と、該無端帯の内周側を転動する複数の接地
転輪とを備えている。無端帯としては、図5に例示する
ものが知られており(例えば、実公昭62−6941号
公報参照)、この無端帯5 は、ゴム等の弾性材で形成さ
れていると共に、左右一対の脱輪防止用の案内突起51を
有する芯金52が周方向に複数設けられており、これら芯
金52間の左右中央には駆動輪の係合爪が係合するスプロ
ケット係合孔53が設けられており、さらに、各芯金52に
対応して接地ラグ54が接地面側に突設されている。
【0003】また、接地転輪には、左右一対の案内突起
51間を転動する内転輪と、左右一対の案内突起51の外側
方を転動する外転輪との2種類がある。内転輪は、左右
の案内突起51間を転動するものであり、傾斜地を走行し
たときや障害物に乗り上げたときなどに、無端帯5 が内
転輪に対して傾斜しても脱輪し難いという利点を有する
が、スプロケット係合孔53の設けられている案内突起51
間を転動するために振動が生じるという欠点を有する。
【0004】一方、外転輪は、左右の案内突起51の外側
方を転動するものであり、スプロケット係合孔53の設け
られていない部分を転動するので低振動であるという利
点を有するが、無端帯5 が傾斜したときに外転輪の片側
が無端帯5 から浮き上がってしまい、このとき無端帯5
が斜面に沿って滑り落ちようとし、脱輪に至り易いとい
う欠点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、脱輪を防止し
つつ、振動の低減を図るために、内転輪と外転輪とを前
後で一対として揺動ブラケットに取り付け、該揺動ブラ
ケットを、内転輪と外転輪との前後中途部で車体に回動
自在に連結し、内転輪と外転輪とが相反的に上下揺動す
るように構成されたクローラの転輪装置が考えられる。
【0006】かかる構成のクローラの転輪装置によれ
ば、傾斜地の走行時などに内転輪及び外転輪に対して無
端帯が傾斜したときに、外転輪の片側が浮き上がって
も、揺動ブラケットが車体に対して揺動し、外転輪と対
となる内転輪は無端帯から浮き上がることなく芯金の案
内突起に係合して、脱輪を防止する。しかし、内転輪が
無端体のスプロケット係合孔を通過するときの振動は、
やはり、揺動ブラケットを介して車体に伝達されてお
り、さらなる振動低減が望まれる。
【0007】そこで、本発明は、揺動ブラケットに取り
付けた内転輪により脱輪を防止しつつ、振動低減のより
一層の向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明のクローラの転輪装置は、無端帯の内周側を転動
する内転輪と外転輪とが前後で一対とされて揺動ブラケ
ット(7F,7R) に取り付けられており、該揺動ブラケット
は、前記内転輪と外転輪とが相反的に上下揺動するよう
に前記内転輪と外転輪との前後中途部で車体に回動自在
に連結された揺動ブラケットに取り付けられており、前
記揺動ブラケットの回動軸と前記内転輪の車軸との前後
水平方向の距離が、前記揺動ブラケットの回動軸と前記
外転輪の車軸との前後水平方向の距離よりも大きくされ
ていることを特徴としている。
【0009】揺動ブラケットに取り付けられた内転輪と
外転輪とは、前記内転輪が無端帯の周方向に所定ピッチ
で設けられた芯金間を転動するとき前記外転輪が前記芯
金上を転動し、かつ、前記外転輪が前記芯金間を転動す
るとき前記内転輪が前記芯金上を転動する位置に配置さ
れていることが好ましい。また、揺動ブラケットに取り
付けられた外転輪が、車体に連結された複数の接地転輪
のうち最も前方又は後方に配置された接地転輪であれ
ば、さらに好適である。
【0010】
【作用】揺動ブラケットに取り付けられた内転輪と外転
輪とのうち、外転輪はスプロケット係合孔の設けられて
いない案内突起の左右側方を転動するためほとんど上下
動することはないが、内転輪はスプロケット係合孔の形
成された案内突起間を転動するため、スプロケット係合
孔を通過する際の上下動が比較的大きくなる。
【0011】しかし、車体の振動は揺動ブラケットの回
動軸の上下方向変位によって生ずるものであり、揺動ブ
ラケットの回動軸と内転輪の車軸との前後水平方向の距
離が、揺動ブラケットの回動軸と外転輪の車軸との前後
水平方向の距離よりも大きくされているため、可及的に
揺動ブラケットの回動軸の上下方向変位が減少され、し
たがって、可及的に振動低減が図られることとなる。
【0012】また、内転輪と外転輪とが取り付けられた
揺動ブラケットは車体に対して回動自在であるから、こ
れら内転輪及び外転輪が共に接地するように揺動ブラケ
ットが回動するため、内転輪は無端帯の内周側を常時転
動し、脱輪防止をする。例えば、図2及び図3に示すよ
うに、傾斜地を走行する場合などに内転輪8 及び外転輪
9 に対して無端帯5 が傾斜して、外転輪9 の片側が無端
帯5 から浮き上がっても、揺動ブラケット7R(7F)が回動
してこの外転輪9 と対となる内転輪8 は無端帯5 から浮
き上がることなく案内突起51に係合して、脱輪の防止を
する。
【0013】請求項2に記載の本発明のクローラ走行装
置では、外転輪が芯金間を転動して無端帯の弾性変形に
より若干下方に変位するときに内転輪が芯金上を転動
し、外転輪が芯金上を転動するとき内転輪が芯金間のス
プロケット係合孔を通過して下方に変位する。ところ
で、内転輪が無端帯の内周側を転動するときの上下方向
変位量は、外転輪のそれと比較して大きい。一方、回動
軸が上下変位しない場合に、揺動ブラケットが回動する
ことによる内転輪及び外転輪の上下方向変位量は、回動
軸とそれぞれの車軸との前後水平方向の距離の差から、
外転輪よりも内転輪の方が大きくなる。
【0014】したがって、外転輪及び内転輪が無端帯の
内周側を転動するときに生じるそれぞれの上下方向変位
と、揺動ブラケットの回動による内転輪及び外転輪の上
下方向変位とがほぼ同期して、回動軸が殆ど上下方向に
変位することなく回動軸を中心として揺動ブラケットが
揺動するため、車体の上下動はほとんどなく、よって車
体の振動がほとんどない。
【0015】また、請求項3に記載の本発明のクローラ
の転輪装置では、さらなる脱輪の防止が図られる。すな
わち、無端帯は、傾斜地走行時等には接地部分の前後中
央部ほど斜面に沿って滑り落ちようとする力が作用し、
接地部分の前後端部ほどかかる力は作用しないため、揺
動ブラケットに取り付けた外転輪を最も前方又は後方に
配置し、内転輪を中央寄りに配置すれば、脱輪し難い内
転輪により無端帯の接地部分の中央部の滑り落ちが阻止
される。
【0016】さらに、揺動ブラケットが回動して、外転
輪が上方変位し、内転輪が下方変位した場合に、外転輪
の上方変位により無端帯は弛緩され、内転輪の下方変位
によって無端帯は緊張されるが、これら内転輪と外転輪
の上下変位量が等しい場合には、外転輪の外周に沿って
無端帯が屈曲されているので、外転輪の上方変位による
弛緩の程度の方が大きく、よって無端帯が弛み、脱輪し
易くなる。しかし、上記したように、外転輪の上下変位
量よりも内転輪の上下変位量の方が大きくされているの
で、無端帯の弛みが抑えられる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて説
明する。図1〜図4は本発明の実施例に係るクローラの
転輪装置1 を採用したクローラ走行装置2 を示してお
り、スプロケットホイルにより構成される駆動輪3 と従
動輪4 と、前後に配置された4つの接地転輪8,9 とに、
無端帯5 が巻回されており、コンバイン、ハーベスタな
どの農作業機等に装着される。なお、このクローラ走行
装置2 は、図1における右側が前方、左側が後方であ
る。
【0018】この無端帯5 としては、図5に例示するも
のが採用できる。この無端帯5 は、ゴム等の弾性材で形
成されていると共に、左右一対の脱輪防止用の案内突起
51を有する芯金52が周方向に所定ピッチP で埋設されて
おり、これら芯金52間の左右中央には駆動輪3 の係合爪
が係合するスプロケット係合孔53が形成されている。さ
らに、各芯金52に対応して、無端帯5 の接地面には接地
ラグ54が突設されている。また、各芯金52は、案内突起
51より左右両側方に延びる翼部55を有している。
【0019】前記接地転輪8,9 は、内転輪8 と外転輪9
との2種類がある。そして、農作業機等の車体6 の前部
と後部とに、前後一対の揺動ブラケット7F,7R が、それ
ぞれ車体6 の左右幅方向に突出された回動軸7Oを中心に
回動自在に連結されている。揺動ブラケット7F,7R は側
面視略三角形状であって、その頂角部分に回動軸7Oが連
結され、底角部分に内転輪8 と外転輪9 とが前後で一対
としてそれぞれ取り付けられている。
【0020】外転輪9 は4つの接地転輪8,9 のうち最も
前方又は後方に配置され、一対の内転輪8 及び外転輪9
は、該外転輪9 が内転輪8 よりも前後方向外方に位置し
ている。すなわち、前部の揺動ブラケット7Fに取り付け
られた外転輪9 は、該外転輪9 と対となる内転輪8 より
も前方に配置されており、また、後部の揺動ブラケット
7Rに取り付けられた外転輪9 は、該外転輪9 と対となる
内転輪8 よりも後方に配置されている。そして、無端帯
5 は、外転輪9 の外周に沿って若干屈曲されており、内
転輪8 が転動する部分では直線状とされている。
【0021】前記揺動ブラケット7F,7R の回動軸は、こ
の揺動ブラケット7F,7R に取り付けられた一対の内転輪
8 及び外転輪9 のそれぞれの車軸8O,9O の前後中途部に
位置しており、したがって、一対の内転輪8 及び外転輪
9 は、揺動ブラケット7F,7Rが回動することによって、
相反的に上下揺動するようになっている。なお、揺動ブ
ラケット7F,7R の回動軸7Oの上下方向位置は、内転輪8
及び外転輪9 の車軸8O,9O の上下方向位置に可及的接近
させることが好ましい。
【0022】そして、揺動ブラケット7F,7R の回動軸7O
の前後方向位置は可及的に外転輪9の車軸9O側に接近さ
れて、揺動ブラケット7F,7R の回動軸7Oと内転輪8 の車
軸8Oとの前後水平方向の距離L1が、揺動ブラケット7F,7
R の回動軸7Oと外転輪9 の車軸9Oとの前後水平方向の距
離L2よりも大きくされている。したがって、回動軸7Oの
上下方向変位がない場合に、揺動ブラケット7F,7R が一
定角度回動したときの外転輪9 の上下方向変位量よりも
内転輪8 の上下方向変位量の方が大きくなる。また、外
転輪9 の上下方向変位がない場合には、揺動ブラケット
7F,7R が一定角度回動したときの内転輪8 の上下方向の
一定変位に対する回動軸7Oの上下方向変位量が、可及的
に小さくなる。
【0023】また、内転輪8 の車軸8Oと外転輪9 の車軸
9Oとの前後水平方向距離をLとし、芯金2 のピッチをP
とした場合、これらは次の関係を有している。 L≒(n+0.5)×P 〔ただし、nは所定の整
数〕 したがって、内転輪8 が芯金2 間を転動するとき外転輪
9 が芯金2 上を転動し、かつ、外転輪9 が芯金2 間を転
動するとき内転輪8 が芯金2 上を転動する。なお、本実
施例ではn=3とされている。
【0024】本実施例によれば、内転輪8 は芯金5 の左
右一対の案内突起51間を転動して、スプロケット係合孔
53を通過するときに上下方向に変位するが、揺動ブラケ
ット7F,7R の回動軸7Oが外転輪9 側に可及的に接近され
ているため、内転輪8 の上下方向変位に対する回動軸7O
の上下方向変位が可及的に小さくされ、而して、車体6
の振動低減が図られる。
【0025】また、斜面走行時や、無端帯5 が突起物に
乗り上げるなどして、図2及び図3に示すように内転輪
8 及び外転輪9 に対して無端帯5 が傾斜したとき、外転
輪9の片側が無端帯5 から浮き上がるが、それと共に、
揺動ブラケット7 が回動して内転輪8 は無端帯5 から浮
き上がることなく芯金52の案内突起51に係合するため、
脱輪防止が図られる。なお、無端帯5 は接地中央部分が
最も斜面に沿って滑り落ちようとし、前後外方ほどその
作用が少ない。本実施例では、前後中央に内転輪8 を配
置し、前後外方に外転輪9 を配置することにより、脱輪
の効果的な防止を図っている。
【0026】さらに、本実施例では、以下に述べるよう
に、内転輪8 及び外転輪9 が無端帯5 の内周側を転動す
ることによる車体6 の振動を可及的に除去できる。芯金
5 の左右一対の案内突起51の左右側方を転動する外転輪
9 は、芯金52上を転動するときは芯金52の翼部55及び接
地ラグ54に支持されるが、芯金5 間を転動するときは車
体6 の自重によって無端帯5 が弾性変形することによる
若干の上下方向の変位が生ずる。
【0027】また、芯金5 の左右一対の案内突起51間を
転動する内転輪8 は、芯金52上を転動するときは芯金52
及び接地ラグ54により支持されるが、芯金5 間を転動す
るときはスプロケット係合孔53内に落ち込むことによ
り、外転輪9 の上下方向変位よりも大きな上下方向の変
位が生ずる。一方、内転輪8 が芯金52上を転動するとき
外転輪9 が芯金52間を転動し、かつ、外転輪9 が芯金52
上を転動するとき内転輪8 が芯金52間を転動するよう
に、一対の内転輪8 及び外転輪9 が配置されており、ま
た、揺動ブラケット7 の回動軸7Oが上下方向に変位しな
い場合に、揺動ブラケット7 が一定角度回動することに
よる外転輪9 の上下方向変位よりも内転輪8 の上下方向
変位の方が大きくされている。
【0028】したがって、一対の内転輪8 及び外転輪9
が無端帯5 の内周側を転動するとき、これら内転輪8 及
び外転輪9 が取り付けられた揺動ブラケット7 は、その
回動軸7Oを中心に揺動して回動軸7Oは上下方向に殆ど変
位せず、よって車体6 の振動はほとんどない。さらに、
本実施例によれば、図4に示すように、地上の突起物11
を乗り越えるときに、内転輪8 及び外転輪9 が上下に揺
動して、車体6 を水平に保持することができる。このと
き、内転輪8 の車軸8Oと揺動ブラケット7F,7R の回動軸
7Oとの距離L1が、外転輪9 の車軸9Oと回動軸7Oとの距離
L2よりも大きくされているので、内転輪8 の上下方向の
最大変位量を大きくでき、よって、より大きな突起物を
乗り越える場合でも、車体6 を水平に保持できる。
【0029】ところで、無端帯5 の軌道は、最前方及び
最後方に配置された外転輪9 の外周に沿って屈曲されて
いる。この外転輪9 は揺動ブラケット7 に取り付けられ
ているので、上下方向に変位するが、上方に変位した場
合に無端帯5 が弛緩されてしまう。しかし、外転輪9 と
対となる内転輪8 が外転輪9 の上方変位量よりも大きく
下方へ変位し、それにより無端帯5 を緊張するため、無
端帯5 が弛むことが少なく、これによっても脱輪し難く
されている。
【0030】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、適宜設計変更することができる。例えば、上記
実施例では揺動ブラケットは2つとしたが、これは一つ
であっても、3つ以上でもよい。揺動ブラケットが一つ
のときには、車体に対して固定的な接地転輪を一つ或い
は二つ以上設けることが好ましい。
【0031】また、一対の内転輪8 及び外転輪9 の配置
を、外転輪9 が無端帯5 の接地部分の中央寄りとし、内
転輪8 が無端帯5 の前後外方とすることもできる。ま
た、揺動ブラケット7F,7R として三角板状のものを用い
たが、三角枠状であってもよく、さらに、どのような形
状とすることもできる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクローラ
の転輪装置によれば、揺動ブラケットに取り付けられた
内転輪により脱輪防止を図りつつ、さらに、内転輪が無
端帯の内周側を転動するときに生じる上下方向変位は、
揺動ブラケットを介して車体に伝達されるが、回動軸と
内転輪の車軸との前後水平方向距離が、回動軸と外転輪
の車軸との前後水平方向距離よりも大きくすることによ
り、内転輪の上下方向変位に比して回動軸の上下方向変
位を可及的に減少でき、よって、車体の振動を可及的に
低減することができる。
【0033】また、請求項2に記載の本発明のクローラ
の転輪装置によれば、内転輪及び外転輪が無端帯の内周
側を転動するときに生じる上下方向変位と、揺動ブラケ
ットの回動によるそれらの相反的な上下方向変位とをほ
ぼ同期させることによって、車体の振動を殆ど除去する
ことができる。さらに、請求項3に記載の本発明によれ
ば、一対の内転輪及び外転輪が取り付けられた揺動ブラ
ケットを採用しつつも、無端帯の弛みを抑えることがで
き、これにより脱輪防止が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るクローラの転輪装置を採
用したクローラ走行装置を示す全体側面図である。
【図2】同クローラの転輪装置の要部を示す拡大側面図
である。
【図3】傾斜地の走行時における作用状態を示す断面図
である。
【図4】突起物に乗り上げたときの作用状態を示す側面
図である。
【図5】無端帯の斜視図である。
【符号の説明】
1 クローラの転輪装置 5 無端帯 52 芯金 6 車体 7F 車体の前部に連結された揺動ブラケット 7R 車体の後部に連結された揺動ブラケット 7O 揺動ブラケットの回動軸 8 内転輪 8O 内転輪の車軸 9 外転輪 9O 外転輪の車軸 P 芯金間ピッチ L 内転輪の車軸と外転輪の車軸との距離 L1 揺動ブラケットの回動軸と内転輪の車軸との前後
水平方向距離 L2 揺動ブラケットの回動軸と外転輪の車軸との前後
水平方向距離

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端帯(5) の内周側を転動する内転輪
    (8) と外転輪(9) とが前後で一対とされて揺動ブラケッ
    ト(7F,7R) に取り付けられており、該揺動ブラケット(7
    F,7R) は、前記内転輪(8) と外転輪(9) とが相反的に上
    下揺動するように前記内転輪(8) と外転輪(9) との前後
    中途部で車体(6) に回動自在に連結されており、前記揺
    動ブラケット(7F,7R) の回動軸(7O)と前記内転輪(8) の
    車軸(8O)との前後水平方向の距離(L1)が、前記揺動ブラ
    ケット(7F,7R) の回動軸(7O)と前記外転輪(9) の車軸(9
    O)との前後水平方向の距離(L2)よりも大きくされている
    ことを特徴とするクローラの転輪装置。
  2. 【請求項2】 揺動ブラケット(7F,7R) に取り付けられ
    た内転輪(8) と外転輪(9) とは、前記内転輪(8) が無端
    帯(5) の周方向に所定ピッチ(P) で設けられた芯金(52)
    間を転動するとき前記外転輪(9) が前記芯金(52)上を転
    動し、かつ、前記外転輪(9) が前記芯金(52)間を転動す
    るとき前記内転輪(8) が前記芯金(52)上を転動する位置
    に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のク
    ローラの転輪装置。
  3. 【請求項3】 揺動ブラケット(7F,7R) に取り付けられ
    た外転輪(9) が、車体(6) に連結された複数の接地転輪
    のうち最も前方又は後方に配置された接地転輪であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のクローラの転輪
    装置。
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JP2015221610A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 株式会社クボタ クローラ走行装置
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