JPH0710115U - 建物のエキスパンションジョイント - Google Patents

建物のエキスパンションジョイント

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JPH0710115U
JPH0710115U JP4364093U JP4364093U JPH0710115U JP H0710115 U JPH0710115 U JP H0710115U JP 4364093 U JP4364093 U JP 4364093U JP 4364093 U JP4364093 U JP 4364093U JP H0710115 U JPH0710115 U JP H0710115U
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道玄 大田
芳紀 土田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地震に耐える構造であって、地震等の躯体の
変位終了後、直ちに化粧板を元の定常位置へ復元させる
ことができるエキスパンションジョイントの提供にあ
る。 【構成】 化粧板4または該化粧板4の裏面に固着され
た支持板5から、放射状に配設されてその弾発力にて該
化粧板4を定常位置へ復元させる複数本の弾発部材19
を備えたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建物の躯体外壁間に設けられるエキスパンションジョイントに関す る。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建物の出隅において、相対向する躯体間はエキスパンションジョイン トにて連結される。 例えば、従来のエキスパンションジョイントとして、図4に示すようにステン レス製カバープレート31a,31bと合成ゴムシート製の止水板32とから構 成されたものがある。 そして、前記カバープレート31a,31bは、外壁33a,33b間の隙間 30の内側に互に迷路34を形成して取り付けられていた。
【0003】 また、従来のこの種のエキスパンションジョイントとして、躯体間の間隔部を 外方から施蓋するカバープレートと、該カバープレートを間隔部内方へ引寄せる 引寄部材とを具備するものがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、前者においては、旧建物の隣に連続して新しい建物を建てるとか、 基礎が切離された状態で連続した建物を建てる場合には地震の振動に対して躯体 間の隙間30が広くなり、従来のようなステンレス製のカバープレート31a, 31bでは美観上問題があり、かつ、迷路34の設け方が簡単ではなかった。
【0005】 本考案は上述した事情に鑑み、躯体間の隙間に支持板で保持され、かつ外壁面 と同模様の化粧板を配設し、これをピボットを介してセンタリング装置で支承す とことにより、従来の欠点を解決するものである。
【0006】 また、後者においては、地震等により、躯体が位置ずれを起こす場合があり、 そのような場合、上述の従来のエキスパンションジョイントでは、カバープレー トもその位置ずれに追従して移動するが、躯体の位置ずれが解消された場合には 、該カバープレートは位置ずれの際に移動した位置にとどまったままであった。
【0007】 そこで本考案では、躯体が位置ずれを起こした後にもとの状態に戻った場合に も、カバープレートが直ちに定常位置へ復元することができるエキスパンション ジョイントを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案は、化粧板または該化粧板の裏面に固着され た支持板から、放射状に配設されてその弾発力にて該化粧板を定常位置へ復元さ せる複数本の弾発部材を備えたことを特徴とする。
【0009】 また、本考案は、躯体外壁間の隙間の内側にそれぞれ取付けられたピボット受 けと、 両端のピボットが前記ピボット受けにそれぞれ係合されたピボットバーと、 前記隙間に、外壁面と略同一面に配設される化粧板と、 該化粧板を保持する支持板と、 該支持板をスプリングを介して前記ピボットバーへ弾発付勢し、前記支持板に 保持された化粧板を前記隙間のセンターに支承するセンタリング装置と、 前記化粧板又は支持板から放射状に配設されて、その弾発力にて該化粧板を定 常位置へ復元させる複数本の弾発部材を備えたことを特徴とする。
【0010】 更に、本考案は、前記化粧板はステンレスウエルドメッシュに前記外壁面と同 模様樹脂吹付けにより形成されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】
地震等により、このエキスパンションジョイントが装着された一対の躯体に位 置ずれを生じ、その後、再び躯体が元の状態に戻った場合において、化粧板は、 複数本の弾発部材により、直ちに定常位置に復元することができる。 また、化粧板を支持する支持板はピボット受けに係合されたピボットを介し、 センタリング装置により隙間のセンターに支承され、かつ弾性部材で定常位置に 復元可能となっているので、地震による隙間をへだてた両躯体の異った挙動に適 応して原形が保たれる。 更に、エキスパンションジョイントが取り付けられる躯体外壁間の隙間は、外 壁面と略同一面で、外壁面と同模様の化粧板が配設されているので外壁面は同一 面に見える。
【0012】
【実施例】
以下、添付図に基づいて本考案の実施例を詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例を示す、平常の状態の横断面図で、エキスパンション ジョイント1は、図3に示すように躯体外壁2,2間の隙間3に施蓋状に設けら れる。
【0013】 図1において、4は化粧板で、外壁2の外壁面と同模様のものが好ましく、ス テンレスウエルドメッシュに前記外壁面と同模様樹脂吹付けにより形成すると良 好な結果が得られる。5は前記化粧板4を保持する支持板で、前記化粧板4の裏 面に固着されている。この支持板5と化粧板4の固着手段は、従来公知の手段を 採用し得る。
【0014】 6a,6bはピボット受けで、ピボットバー7両端のピボット7a,7bがそ れぞれ係合されると共に、ピボット受け6a,6bの外側には長尺のカバー板8 a、8bが取り付けられ、シーリング材9でシールされている。 即ち、ピボット受け6a,6bとカバー板8a,8bとは、外壁2,2の隙間 3内側のL字状金具10a,10bに固着され、該L字状金具10,10bは、 アングル材11aおよび打込アンカープレート11bにそれぞれ固着されている 。 また、ピボット受け6a,6bの内方側適所は、カバー板8a,8bの裏面の 係止部14で係止される。
【0015】 そして、前記カバー板8a,8bの内方端には、支持板5の裏面と接触する弾 性体のパッキン材12a,12bが装着され、また、化粧板4の両端には舌状の シールゴム13a,13bが取り付けられ、カバー板8a,8b前面からの水の 浸入が防止される。このシールゴム13a,13bは、支持板4の構成によって 支持板4の両端であってもよい。
【0016】 しかして、前記化粧板4は、センタリング装置15にて定常位置に保持される 。このセンタリング装置15は、コイルスプリング16と、これを受ける皿板1 7と支持板5とを連結するボルト杆18と、支持板5から放射状に配設されるコ イルスプリング等の弾発部材19とで構成される。
【0017】 前記ボルト杆18は、頭部18aが支持板5の凹溝5aに内装され、ピボット バー7を貫通して延出されており、コイルスプリング16はボルト杆18を中心 軸としてピボットバー7と皿板17との間に介装されている。 また、支持板5から放射状に配設される複数本の弾発部材19は、本実施例に おいては図3に示すように4本であって、一端20が支持板5に係止し、他端2 1が躯体2側、具体的にはカバー板8a,8bに固着されたアングル材22に係 止される。
【0018】 更に、前記ピボットバー7は、図2に示すように裏面側から見て斜に配設され (X形に配設されてもよい)、躯体2,2が相互に接近・離間する方向に変位し た際に、ピボット7a,7bが、ピボット受け6a、6bの溝23,23に沿っ て摺動しつつピボットバー7の傾斜角度が変位し、この躯体2,2の相互に接近 ・離間する方向の変動に追従できるようになっている。この時、ピボット7a, 7bが固定でなく、回転自在になっていると、摺動がなめらかに行える利点があ る。
【0019】 従って、化粧板4は、センタリング装置15により躯体2,2が前後左右及び 上下方向に変位しても充分追従することができると共に、躯体2,2が定常位置 に戻ると、それと共に化粧板4も定常位置に戻すことができる。
【0020】 即ち、化粧板4は、ピボットバー7が斜めに配設され、その両端に設けたピボ ット7a,7bがピボット受け6a,6bの溝23,23を摺動でき、しかもコ イルスプリング16により弾発的に引き寄せられており、かつ支持板5から放射 状に配設された弾発部材19で定常位置に復元するように弾発付勢されているの で、地震等により、躯体2,2がX,Y,Z軸方向のいずれの方向への位置ずれ を起こしても、化粧板4はその位置ずれに追従でき、躯体2,2の位置ずれが解 消された場合には、化粧板4は直ちに定常位置へ復元される。
【0021】 また地震等が強震でピボット7a,7bがピボット受け6a,6bから外れて も、化粧板4やセンタリング装置15等は、弾発部材19で支持され落下するこ ともない。
【0022】 但し、化粧板4が破損して落下することがあるが、化粧板4がステンレスウエ ルドメッシュに外壁2,2の面と同模様樹脂吹付けにより形成された場合には樹 脂が細かく破断して落ちるだけであるので人命に影響がない 特に外壁2,2が石貼外壁の場合、化粧板4をステンレスウエルドメッシュに 石模様樹脂を吹付けした化粧板4を用いることができる。
【0023】 しかも、本実施例によれば、ピボット受け6a,6bとカバー板8a,8bを 介在させて取付けるので、隙間3のクリアランスが小さい場合や、該隙間3の内 方にカバー板8a,8bを取付ける必要がある場合においても、簡単かつ確実に このカバー板8a,8bを取付けることができ、躯体2,2への固着もボルト止 めで強固に取付けることができる。
【0024】 なお、本考案は上述の実施例に限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲で 設計変更自由であり、例えば、化粧板4の材質、化粧板4と支持板5の取付構造 も自由であり、化粧板4を定常位置へ復元させることができれば、弾発部材19 の数を増減させるも自由であり、また、弾発部材19の一端20を支持板5に係 止させることなく、化粧板4に直接係止させるようにするも自由であり、さらに 、弾発部材19の他端21の係止も前記実施例に限定されるものではない。
【0025】
【考案の効果】
以上詳細に説明したとおり、本考案によれば次のような効果を奏する。 (1)地震等により隙間をへだてた両躯体が変位しても、その変位に追従でき 、両躯体の変位終了後は、直ちに、化粧板が元の定常位置に復元することができ る。従って、化粧板を復元させる作業も必要とせず、耐用性に優れたものとなる 。 (2)外壁面と同模様の化粧板が隙間の中央で、かつ、外壁面と略同一平面の 位置に設けられているので、表面が連続して見え、美観がそこなわれない。 (3)また、化粧板をステンレスウエルドメッシュに外壁面と同模様樹脂吹付 けにより形成すると、地震の強度が大きい場合に、化粧板の支持板が塑性変形し 、化粧板が破損しても、樹脂が細かく破断して落下するだけであるので安全が確 保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す横断面図である。
【図2】本考案の実施例を示す背面図である。
【図3】本考案の実施例を示す要部斜視図である。
【図4】従来のエキスパンションジョイントの横断面図
である。
【符号の説明】
1 エキスパンションジョイント 2 躯体外壁 3 隙間 4 化粧板 5 支持板 6a,6b ピボット受け 7 ピボットバー 7a,7b ピボット 8a,8b カバー板 9 シーリング材 10a,10b L字状金具 11a アングル材 11b 打込アンカープレート 15 センタリング装置 16 コイルスプリング 17 皿板 18 ボルト杆 19 弾発部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 土田 芳紀 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式 会社内 (72)考案者 持木 祐一 大阪市淀川区三国本町3丁目9番39号 株 式 会社日本アルミ内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧板または該化粧板の裏面に固着され
    た支持板から、放射状に配設されてその弾発力にて該化
    粧板を定常位置へ復元させる複数本の弾発部材を備えた
    ことを特徴とする建物のエキスパンションジョイント。
  2. 【請求項2】 躯体外壁間の隙間の内側にそれぞれ取付
    けられたピボット受けと、 両端のピボットが前記ピボット受けにそれぞれ係合され
    たピボットバーと、 前記隙間に、外壁面と略同一面に配設される化粧板と、 該化粧板を保持する支持板と、 該支持板をスプリングを介して前記ピボットバーへ弾発
    付勢し、前記支持板に保持された化粧板を前記隙間のセ
    ンターに支承するセンタリング装置と、 前記化粧板又は支持板から放射状に配設されて、その弾
    発力にて該化粧板を定常位置へ復元させる複数本の弾発
    部材を備えたことを特徴とする建物のエキスパンション
    ジョイント。
  3. 【請求項3】 前記化粧板は、ステンレスウエルドメッ
    シュに前記外壁面と同模様樹脂吹付けにより形成されて
    いることを特徴とする請求項1および2記載の建物のエ
    キスパンションジョイント。
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