JPH07101005A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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Publication number
JPH07101005A
JPH07101005A JP5249508A JP24950893A JPH07101005A JP H07101005 A JPH07101005 A JP H07101005A JP 5249508 A JP5249508 A JP 5249508A JP 24950893 A JP24950893 A JP 24950893A JP H07101005 A JPH07101005 A JP H07101005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative sheet
sheet
curable resin
layer
ultraviolet curable
Prior art date
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Ceased
Application number
JP5249508A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Sato
裕喜 佐藤
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超鏡面で、耐スクラッチ性と真空プレス加工
性の両立を図る。 【構成】 システムキッチン扉、洗面扉、家具、クロー
ゼット等の住宅内装用として用いる。シート基層として
のPVC層2の表面に、紫外線硬化型塗料を塗布して表
面層としての紫外線硬化型樹脂層3を形成し、化粧シー
ト1とする。このシート1は、雰囲気温度60℃〜80
℃における引張り伸び率が5〜75%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、システムキッチン扉、
洗面扉、家具、クローゼット等の住宅内装品に用いられ
る化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、キッチン扉、洗面扉等は、M
DF(Medium Density Fibre Boad 、中質繊維材)、合
板の上に化粧シートとして塩化ビニル樹脂シート(以下
単にPVCシートという)を貼り合わせて、扉、ドア等
に仕上げているものが多くあり、PVCシートに意匠を
施すことにより各種デザインの部材を作り上げることが
知られている(例えば特開平4−241943号公報参
照)。PVCシートの意匠としては、PVCシートの色
付け、コーティング絞り付け、プリントをのせる等して
意匠づけをしている。
【0003】ところで、キッチン扉や洗面扉、家具等の
意匠は、近年、超鏡面の要求が強く、化粧シートとして
も、超鏡面、耐スクラッチ性(鉛筆硬度H以上)等が要
求され、それらをPVCシートに付与するために、PV
Cシートの表面に表面層として紫外線硬化型樹脂層を設
けることも知られている。
【0004】また、化粧シートと基材(例えばMDF)
との貼り合わせについては、真空プレス加工による加工
の要求が高くなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】PVCシートの表面に
表面層として紫外線硬化型樹脂層を設ける方法によれ
ば、超鏡面については、紫外線硬化型塗料の性能が有す
る鮮明性(透明性)、レベリング性により満足すること
ができるが、耐スクラッチ性を高めるために、紫外線硬
化型塗料の架橋率を高め表面硬度を過剰に高くすると、
真空プレス加工時に、表面層(紫外線硬化型塗料膜)に
クラックが生じ、製品として使用できなかったり、表面
層(紫外線硬化型塗料膜)に伸びを付与すると、表面硬
度が低くなり、耐スクラッチ性の要求を満足できなくな
るおそれがあった。
【0006】このように、真空プレス加工時の伸び(曲
面適性)と表面硬度とは相反する関係にあり、超鏡面
で、真空プレス加工性と耐スクラッチ性との両立を図る
ことができないのが現状である。
【0007】尚、真空プレス加工することができる真空
プレス加工性を有するためには、真空プレス加工時に
化粧シートが基材に適切に沿うこと、真空成形後にシ
ートの収縮がないことが必要である。
【0008】本発明は、超鏡面で、真空プレス加工性と
耐スクラッチ性との両立を図ることができる化粧シート
を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、システムキッ
チン扉、洗面扉、家具、クローゼット等の住宅内装品に
用いられる化粧シートを前提とする。
【0010】請求項1の発明は、PVCからなるシート
基層の表面に紫外線硬化型樹脂からなる表面層が積層さ
れ、雰囲気温度60℃〜80℃における引張り伸び率
(JISK-6734 に基づく引張り試験による。引張り速度5
0mm/min)が5〜75%である構成とする。
【0011】ここで、引張り伸び率を5〜75%として
いるのは、引張り伸び率が5%未満であれば、表面硬度
は満足するが、真空プレス加工時に表面層(紫外線硬化
型樹脂層)にクラックが生じ、75%を越えれば、真空
プレス加工時にクラックは発生しないが、鉛筆硬度はF
以下となり、表面硬度が低くなるからである。
【0012】そして、請求項2の発明においては、紫外
線硬化型樹脂層は、ウレタンアクリレート系樹脂を主成
分とする塗料を塗布して形成されている。
【0013】
【作用】請求項1の発明によれば、表面層としての紫外
線硬化型樹脂層が紫外線により硬化して架橋構造を形成
し、塗料膜表面が硬くなるので、表面硬度が鉛筆硬度で
H以上となると共に、紫外線硬化型塗料の透明性(鮮明
性)、塗布時のレベリング性により、表面を超鏡面にす
る。そして、雰囲気温度60℃〜80℃における引張り
伸び率(JISK-6734 に基づく引張り試験による。引張り
速度50mm/min)が5%〜75%であるので、2次曲面
基材形状への真空プレス加工時に、化粧シートが伸ばさ
れる5.0%以上に、表面層(紫外線硬化型樹脂層)が
伸長可能であることから、2次曲面形状への真空プレス
加工ができる。
【0014】請求項2の発明によれば、ウレタンアクリ
レート系樹脂を主成分とする塗料の塗布により、表面層
(紫外線硬化型樹脂層)がシート基層への密着性よくか
つ容易に形成される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に沿って詳細に
説明する。
【0016】化粧シートの断面構成を示す図1におい
て、1はシステムキッチン扉、洗面扉、家具、クローゼ
ット等の住宅内装品に用いられる化粧シートで、シート
基層としてのPVC層2(厚さ0.2〜1.0mm、可塑
剤0〜20PHR ))の上面に、紫外線硬化型塗料の塗布
により形成され表面層となる紫外線硬化型樹脂層3(厚
さ10〜50μm)が積層されてなり、雰囲気温度60
℃〜80℃における引張り伸び率(JISK-6734 に基づく
引張り試験による。引張り速度50mm/min)が5%〜7
5%となっている。
【0017】尚、上記紫外線硬化型樹脂層3は一般的に
は厚さ2μm上必要であり、また、上記所定の引張り伸
び率を得ることができれば、とのような紫外線硬化型塗
料を用いることもできるが、例えば日本合成ゴム(株)
製 KP5015Bを用いた場合はよい結果が得られたが、大日
精化工業(株)製 セイカビームBM7-改4 を用いた場合
は。あまりよい結果が得られないことが確認されてい
る。
【0018】上記のように構成すれば、表面層としての
紫外線硬化型樹脂層3が紫外線により硬化して架橋構造
を形成し、塗料膜表面が硬くなることから、表面硬度が
鉛筆硬度でH以上となると共に、紫外線硬化型塗料の透
明性(鮮明性)、塗加時のレベリング性により、表面を
超鏡面にすることができる。
【0019】そして、化粧シート1の雰囲気温度60℃
〜80℃における引張り伸び率(JISK-6734 に基づく引
張り試験による。引張り速度50mm/min)が5〜75%
であるので、2次曲面基材形状への真空プレス加工時
に、化粧シートが伸ばされる5.0%以上に、表面層
(紫外線硬化型樹脂層)が伸長可能であることから、2
次曲面形状への真空プレス加工ができる。即ち、例えば
図2に示すように、MDFからなる2次曲面(ポストフ
ォーム形状、いわゆる蒲鉾形状)の基材11の表面に、
化粧シート12を真空プレス加工できる。
【0020】また、ウレタンアクリレート系樹脂を主成
分とする塗料の塗布により、紫外線硬化型樹脂層3を形
成するようにしているので、PVC層2への密着性よく
かつ容易に形成することが可能となる。
【0021】よって、化粧シート1は、真空プレス加工
により基材との貼り合せ加工が可能となり、基材と貼り
合せて一般家庭等で使用しても、スクラッチ等による傷
で使用上問題となることがなくなる。
【0022】続いて、上記化粧シートについて行った各
種試験について説明する。
【0023】化粧シートの作成方法 まず、PVCシート(PVC(p=800) 、可塑剤(DOP) 5
PHR 、安定剤(Cd-Ba系)をカレンダー加工により厚さ
0.7mmにして巻き取り、そのPVCシートの表面に、
ウレタンアクリレート系の紫外線硬化型塗料を50μm
の厚さに塗布した後、塗布面に紫外線を照射して塗料を
硬化させて表面層(紫外線硬化型樹脂層)とし、巻き取
った。
【0024】試験方法 <化粧シートの伸び率>JIS-K-6734に基づく引張り試験
で、雰囲気温度60〜80℃、引張り速度50mm/minで
行った。
【0025】<鉛筆硬度>JIS-C-3003に基づく鉛筆硬度
試験機により鉛筆取付角度45°、荷重500gにより
測定した。
【0026】<60°グロス値>JIS-Z-8741に準ずる変
角光沢計(日本電色工業(株)製VG-ID 方)により、入
射角、受光角共に60°で測定した。
【0027】<真空プレス加工後の外観>次の条件で真
空プレス加工を行い、真空プレス加工後の紫外線硬化型
樹脂層の割れを目視にて評価した。
【0028】真空プレス機:(株)セイブ製 接着剤:CVC550 コニシ(株)製のウレタン2液タイプ
の水性接着剤 基材:MDF(2次面形状) プレス条件:プレス圧4.0kg /cm2 、プレス温度はシ
リコンゴム温度で70℃、プレス時間150秒、予熱時
間30秒 試験結果 次の表1に示す通りである。
【0029】
【表1】 上記表1より、雰囲気温度60℃〜80℃における引張
り伸び率(JISK-6734に基づく引張り試験による。引張
り速度50mm/min)が5%〜75%であれば、表面硬度
は鉛筆硬度でH以上となり、60°グロス値は85以上
となり、真空プレス加工後の外観に割れもなく、超鏡面
で、真空プレス加工性と耐スクラッチ性との両立を図る
ことができることがわかる。尚、真空プレス加工時に、
化粧シートは60℃〜80℃の温度となるので、60
℃、80℃における伸び率を評価する必要がある。
【0030】請求項1の発明は、上記のように、雰囲気
温度60℃〜80℃における引張り伸び率(JISK-6734
に基づく引張り試験による。引張り速度50mm/min)が
5〜75%となるようにしているので、2次曲面基材形
状への真空プレス加工時に、シートが伸ばされる5.0
%以上に紫外線硬化型樹脂層が伸長されることとなり、
2次曲面形状への真空プレス加工が可能である。また、
紫外線硬化型樹脂層が紫外線により硬化して架橋構造を
形成し、塗料膜表面が硬くなるので、表面硬度が鉛筆硬
度でH以上とすることができると共に、紫外線硬化型塗
料の透明性(鮮明性)、塗加時のレベリング性により、
表面を超鏡面にすることも可能となる。
【0031】請求項2の発明は、ウレタンアクリレート
系樹脂を主成分とする塗料を塗布して紫外線硬化型樹脂
層を形成するようにしているので、PVC層への密着性
よく、紫外線硬化型樹脂層を容易に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】化粧シートの概略構成図である。
【図2】化粧シートを基材に取付けた状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 化粧シート 2 PVC層(シート基層) 3 紫外線硬化型樹脂層(表面層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/40 7421−4F C08J 7/04 CEV L // C08L 27:06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムキッチン扉、洗面扉、家具、ク
    ローゼット等の住宅内装品に用いられる化粧シートであ
    って、 塩化ビニル樹脂からなるシート基層の表面に紫外線硬化
    型樹脂からなる表面層が積層され、 雰囲気温度60℃〜80℃における引張り伸び率が5%
    〜75%であることを特徴とする化粧シート。
  2. 【請求項2】 表面層を構成する紫外線硬化型樹脂は、
    ウレタンアクリレート系樹脂を主成分とする塗料を塗布
    して形成されているところの請求項1記載の化粧シー
    ト。
JP5249508A 1993-10-05 1993-10-05 化粧シート Ceased JPH07101005A (ja)

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JP5249508A JPH07101005A (ja) 1993-10-05 1993-10-05 化粧シート

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001199029A (ja) * 2000-01-19 2001-07-24 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シートおよび化粧材
JP2009226724A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート及び該化粧シートを用いた化粧板
JP2017177496A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 大日本印刷株式会社 化粧シート及び化粧材

Cited By (3)

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