JPH0710098U - トンネル掘削機 - Google Patents
トンネル掘削機Info
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- JPH0710098U JPH0710098U JP3856293U JP3856293U JPH0710098U JP H0710098 U JPH0710098 U JP H0710098U JP 3856293 U JP3856293 U JP 3856293U JP 3856293 U JP3856293 U JP 3856293U JP H0710098 U JPH0710098 U JP H0710098U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ズリ出しのための空間が可及的に広くなって
ズリの詰まりがないようなトンネル掘削機を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 パイロット坑Pの外周側の地山を掘削する掘
削装置1と、パイロット坑Pとリーミング坑Rとにわた
って上記掘削装置1に挿通状に配設され該掘削装置を案
内するガイドシャフト部材2と、ガイドシャフト部材2
をパイロット坑P内周面にグリップする第1グリッパー
装置5と、ガイドシャフト部材2をリーミング坑R内周
面にグリップする第2グリッパー装置10とを備えたトン
ネル掘削機で、第1グリッパー装置5のグリッパージャ
ッキ5Aが、ガイドシャフト部材2の外周の円周2等分位
置に一対対峙して放射方向に設けられ、ガイドシャフト
部材2が、上記一対のグリッパージャッキの軸線に直交
する方向に中折れ自在に構成されている。
ズリの詰まりがないようなトンネル掘削機を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 パイロット坑Pの外周側の地山を掘削する掘
削装置1と、パイロット坑Pとリーミング坑Rとにわた
って上記掘削装置1に挿通状に配設され該掘削装置を案
内するガイドシャフト部材2と、ガイドシャフト部材2
をパイロット坑P内周面にグリップする第1グリッパー
装置5と、ガイドシャフト部材2をリーミング坑R内周
面にグリップする第2グリッパー装置10とを備えたトン
ネル掘削機で、第1グリッパー装置5のグリッパージャ
ッキ5Aが、ガイドシャフト部材2の外周の円周2等分位
置に一対対峙して放射方向に設けられ、ガイドシャフト
部材2が、上記一対のグリッパージャッキの軸線に直交
する方向に中折れ自在に構成されている。
Description
【0001】
この考案は、予め掘削されたパイロット坑にガイドされて本坑となるリーミン グ坑を掘削するトンネル掘削機に関する。
【0002】
従来より、発電所における導水用の斜坑やケーブル敷設用等のトンネルの掘削 には、トンネル掘削機(トンネルボーリングマシン)が使用されているが、大口 径のトンネルの場合、(a).リーミング坑掘削作業のための地質調査、(b).リーミ ング坑掘削時のズリ出し孔の形成、(c).リーミング坑掘削時のガイド孔として利 用する等の理由から、リーミング坑より小径のパイロット坑が予め掘削され、そ の後、本坑となるリーミング坑の掘削が行われる。
【0003】 このリーミング坑を掘削するべく従来のトンネル掘削機は、「建設の機械化」 ( 昭和54年の2月号)の「トンネルボーリングマシンによる斜坑掘削計画」という タイトルの記事に掲載されるような構成を具備していた。つまり、リーミング坑 の先端に配設される掘削装置と、この掘削装置から先端側のパイロット坑内へ延 設されたガイドシャフト部材と、パイロット坑内でガイドシャフト部材の周囲に 長手方向(掘削方向)に間隔を設けてスライド自在に配設された2組のグリッパ ー装置と、これらのグリッパー装置に対して上記ガイドシャフト部材を伸縮動さ せて該ガイドシャフト部材を介して上記掘削装置にスラスト力を付与するスラス トジャッキと、ガイドシャフトの先端部に配設された補助グリッパー装置を具備 していた。
【0004】 そして、上記構成を具備するトンネル掘削機は、リーミング坑を掘削する際、上 記2組のグリッパ装置でパイロット坑の外周面をグリップした状態で、掘削装置 を回転させつつ、上記スラストジャッキを上記掘削装置の回転に合わせて徐々に 収縮して該掘削装置にスラスト力を付与することによって、パイロット坑の外周 の地山を掘削し、上記スラストジャッキが収縮し終わると、掘削装置の回転を停 止し、補助グリッパー装置でパイロット坑の外周面を保持するとともに上記グリ ッパー装置のグリップ作用を解除して後、スラストジャッキを伸長させて再びグ リッパー装置でパイロット坑の外周面を保持し、補助グリッパー装置のグリップ 作用を解除して、再び上述の掘削作業を開始する一連のステップを繰り返して掘 削する。
【0005】 しかし、このトンネル掘削機は、上述のように掘削装置先端側に配設された2組 のグリッパー装置と間隔を設けて配置された補助グリッパー装置によって保持さ れているため、掘削時に発生する大きな偏荷重に対応するにはグリッパー装置と 補助グリッパー装置を大型にし、また上記ガイドシャフト部材もかなり長くしな ければならないことから、トンネル掘削機全体が大型になってしまう。
【0006】 このため、パイロット坑の径を必要以上に大きくしなければならず、工事費およ び工期が長くなるという不都合が生じる。また、グリッパー装置あるいは補助グ リッパー装置も大型化するため、これらが配置されているパイロット坑のその部 分ではズリ出しに必要な作業空間が確保し難いという不都合が生じる。
【0007】 このような状況に鑑み、本出願人は、図8〜図10, あるいは図11〜図13に図示 するような、パイロットP坑内で作用する第1グリッパー装置5と、リーミング 坑R内で作用する第2グリッパー装置10を具備したトンネル掘削機を提供(特願 平4−24566号)し、上述の技術的不都合を大幅に改善した。なお、図9は パイロット坑P内における第1グリッパー装置5の正面方向からの構成を示す図 8のV−V矢視図、図10はリーミング坑R内における第2グリッパー装置10部分 の構成を示す図8のVI−VI矢視図で、図12はパイロット坑P内における第1グリ ッパー装置5の構成を示す図11のVII −VII 矢視図、図13はリーミング坑R内に おける第2グリッパー装置10部分の構成を示す図11のVIII−VIII矢視図である。
【0008】 図8, 図11において、1は掘削装置、12はスラストジャッキ、30は球面軸受を示 し、図10, 図13において、10C はローリングジャッキを示し、図10において、10 D は方向コントロールジャッキを示す。
【0009】
ところで、一般的に、パイロット坑は、上述のパイロット坑本来の各目的を達 成するならば、工事費用あるいは工期の面から、径をできるだけ小径にすること が望ましい。
【0010】 ところが、上記いずれのトンネル掘削機の場合も、パイロット坑の坑道に対して リーミング坑の坑道を修正することを意図して、グリッパー装置は、ガイドシャ フト部材の周囲に、図9,図12に図示するように、少なくとも二対の対峙した4 本のグリッパージャッキ5Aを配置している。つまり、パイロット坑の坑道に対し てリーミング坑の坑道を修正するには、ガイドシャフト部材の周囲に少なくとも 4本のグリッパージャッキを2本づつ対峙させて配置し、パイロット坑の坑道の 中心線に対して、ガイドシャフト部材の位置を自在に偏位(修正)させることが できるような構成が必要になる。また、図9に図示する掘削機には、上記グリッ パージャッキ5Aのシリンダ部分とガイドシャフト部材2との間に、該ガイドシャ フト部材2に作用する回転反力に対抗するためのローリングジャッキ5Cが配設さ れている。
【0011】 このような構成では、パイロット坑内に配置した第1グリッパー装置5の部分で 、ズリ出しに必要な作業空間S(図9, 図12参照)が狭くなり、ズリが比較的大 きくなるような地山の掘削ではズリ出しが円滑に行えないという不都合が生じる 。
【0012】 また、ズリがグリッパー装置近傍で詰まったときには、作業者がガイドシャフ ト部材とパイロット坑の間の空間に入り込んで手作業で取り除かなければならな いが、このとき、詰まっていたズリが突然落下を始めることがあり、また斜坑の 狭い空間では体を保持するのが難しいことから、常に滑落が起きやすく、掘削作 業あるいはズリ出しに支障のない安全面での対応が望まれていた。
【0013】 本考案は、このような現況に鑑みおこなわれたもので、ズリ出しのための空間 が可及的に広くなってズリの詰まりがないような又ズリが詰まったときにも安全 にズリの除去作業が行えるトンネル掘削機を提供することを目的とする。
【0014】
本第1の考案にかかるトンネル掘削機は、パイロット坑の外周側の地山を掘削 する掘削装置と、パイロット坑とリーミング坑とにわたって上記掘削装置に挿通 状に配設され該掘削装置を案内するガイドシャフト部材と、上記ガイドシャフト 部材をパイロット坑内で内周面にグリップする第1グリッパー装置と、上記ガイ ドシャフト部材をリーミング坑内で内周面にグリップする第2グリッパー装置と を備え、予め掘削されたパイロット坑をリーミング坑に拡径掘削するトンネル掘 削機において、 先端にグリッパーシューを有する上記第1グリッパー装置のグリッパージャッ キが、上記ガイドシャフト部材の外周の円周2等分位置に一対対峙して放射方向 (直径方向)に設けられるとともに、 上記ガイドシャフト部材が、該ガイドシャフト部材のグリッパージャッキ取着位 置より基端側で、上記一対のグリッパージャッキの軸線に直交する方向に中折れ 自在に構成されていることを特徴とする。
【0015】 また、本第2の考案にかかるトンネル掘削機は、パイロット坑の外周側の地山 を掘削する掘削装置と、パイロット坑とリーミング坑とにわたって上記掘削装置 に挿通状に配設され該掘削装置を案内するガイドシャフト部材と、上記ガイドシ ャフト部材をパイロット坑内でその内周面にグリップする第1グリッパー装置と 、上記ガイドシャフト部材をリーミング坑内でその内周面にグリップする第2グ リッパー装置とを備え、予め掘削されたパイロット坑をリーミング坑に拡径掘削 するトンネル掘削機において、 上記ガイドシャフト部材先端に、パイロット坑を概ね閉塞でき且つ不要なとき には収用できるような落下防止部材が配設されていることを特徴とする。
【0016】
しかして、本第1の考案にかかるトンネル掘削機によれば、ガイドシャフト部 材のパイロット坑内に配置される第1グリッパー装置が、該ガイドシャフト部材 の外周の円周2等分位置に一対対峙して放射方向にグリッパージャッキが、つま り直径方向に2本のグリッパージャッキのみが設けられているため、パイロット 坑の第1グリッパー装置が配置されている部位には十分なズリ排出のための空間 が形成される。従って、比較的大きな塊のズリが発生しても通過することが可能 となる。
【0017】 そして、ガイドシャフト部材が上述のように一対のグリッパージャッキの軸線に 直交する方向に中折れ自在に構成されているため、一対の各グリッパージャッキ の伸縮動作と、この中折れの角度を適宜設定することにより、パイロット坑の坑 道の中心線に対して、ガイドシャフト部材の位置を自在に偏位(修正)させるこ とができるため、パイロット坑に対してリーミング坑を任意の方向に修正するこ とが可能となる。
【0018】 また、本第2の考案にかかるトンネル掘削機によれば、第1グリッパー装置部 分にズリが詰まった際には、滑落防止部材でパイロット坑を概ね閉塞すれば、作 業者が滑落しても、この滑落防止部材に引っ掛かって止まり、下方への滑落を有 効に防止でき、一方不要なときには滑落防止部材を収納しておけば、本来の掘削 作業に支障を与えることはない。
【0019】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0020】 図1は本考案の実施例に係るトンネル掘削機の構成を示す一部断面した側面図 、図2(a) は第1グリッパー装置の正面方向からの構成を示す図1のI−I矢視 図である。
【0021】 図1において、1はトンネル掘削機Mの掘削装置で、この掘削装置1には挿通状 、つまり軸方向に移動自在に挿通状態で、且つ相対的回転不能にガイドシャフト 部材2が配設されている。そして、ガイドシャフト部材2に坑の径方向に伸縮自 在に固設される後述の第2グリッパー装置10とこの掘削装置1 との間には、掘削 に際し掘削装置1にスラスト力を付与するスラストジャッキ12が配設されている 。
【0022】 そして、図1に図示するように、このガイドシャフト部材2の先端部2Aは、基端 部2Bに対してピン3を中心に中折れ自在に構成されている。そして、上記基端部 2Bと先端部2Aの間には中折れ動作をさせるための中折れ用ジャッキ4が配設され ている。
【0023】 また、上記ガイドシャフト部材2の先端部2Aの外周には、第1グリッパー装置5 が配設されている。つまり、図2(a) に図示するように、ガイドシャフト部材先 端部2Aの外周の円周2等分位置に一対対峙するようグリッパージャッキ5Aが放射 方向に固設されるとともに、これらのグリッパージャッキ5Aの先端(パイロット 坑の内周面側)には、該グリッパージャッキ5Aの伸長動作により、それぞれパイ ロット坑Pの内周面に当接可能なグリッパーシュー5Bが配設されている。
【0024】 そして、このグリッパージャッキ5Aは、図2(b) に図示するように、連動あるい は別々に動作させ得る2つの切換弁5C,5D を介して、油圧ポンプ20と管路21で連 結され、それぞれのグリッパージャッキ5Aを適宜所望寸法だけ坑の径方向に伸縮 動させ、ガイドシャフト部材2の先端部2Aをパイロット坑Pの坑道の中心線に対 して相対的に移動できるよう構成されている。
【0025】 また、図1に図示するように、上記ガイドシャフト部材2の先端部2Aから延設部 材6が掘削方向(先端方向)側に延設され、この延設部材6の先端には、滑落防 止板7が坑の径方向に配設された枢支軸8を中心に回動自在に枢支され、またこ の滑落防止板7の枢支軸8に延設されたブラケット8aと上記延設部材6の間には 、滑落防止板7を作動解除するためのジャッキ9が配設されている。従って、上 記ジャッキ9を伸長させることにより、図1の二点鎖線で示す如く滑落防止板7 をパイロット坑Pを概ね閉塞する(正確には作業者が滑落しない程度に閉塞する )よう張り出させることができ、またジャッキ9を収縮させることにより図1の 実線で示す如く滑落防止板7をガイドシャフト部材2の長手方向と一致するよう 収用することができる。
【0026】 また、このトンネル掘削機Mの掘削装置1は、図5に図示するように、カッター ヘッド1Aを有し、このカッターヘッド1Aは、基部1cとその周囲に回転自在に配設 されたカッターホルダー部材1bを備え、このカッターホルダー部材1bには多数の カッター(ローラカッター)1aが放射状に配設されている。そして、図1に図示 するように、このカッターヘッド1Aのカッターホルダー部材1bは、上記基部1cの 周囲を、駆動モータ13側に配設されたピニオンギヤと該カッターホルダー部材1b 側に配設されたリングギヤを介して、6個の駆動モータ13で回転可能に構成され ている。
【0027】 そして、上記ガイドシャフト部材2の基端(先端部2Aの基端) には、トンネル掘 削機Mの基端部をリーミング坑Rに保持するため、外周がリーミング坑Rに当接 可能な第2グリッパー装置10が配設されている。この第2グリッパー装置10は、 図3に図示するように、周部に配設されたグリッパーシュー10B をリーミング坑 Rの外周に押圧するグリッパージャッキ10A と、ガイドシャフト部材2に伝達さ れる回転反力に対向するためのローリングジャッキ10C と、上記第1グリッパー 装置5の作動と連動しガイドシャフト部材2の坑内における方向を修正する方向 コントロールジャッキ10D が配設されている。
【0028】 また、図1に図示するように、掘削の一連の1つのステップが終了し上記掘削装 置1に対してガイドシャフト部材2を先端側に移動させる際、掘削装置1をリー ミング坑Rの内周面に保持しその位置を維持させるためのサポートグリッパー装 置11が掘削装置1の基端部位に配設されている。このサポートグリッパー装置11 は、図4に図示するように、掘削装置1のフレームの外周の円周4等分位置に4 本のサポートジャッキ11A が放射方向に配設されるとともに、これらのサポート ジャッキ11A の先端(リーミング坑の内周面側)には、それぞれリーミング坑R の内周面に当接可能なグリッパーシュー11B が配設されている。
【0029】 しかして、上述のように構成された本トンネル掘削機Mは、リーミング坑の掘 削において以下のように作用する。
【0030】 即ち、第1グリッパー装置5と第2グリッパー装置10をそれぞれ拡張させて、ト ンネル掘削機Mのガイドシャフト部材2先端部を第1グリッパー装置5によって パイロット坑Pの内周面で支持するとともに、ガイドシャフト部材2基端部を第 2グリッパー装置10によってリーミング坑Rの内周面で支持する。この状態で、 掘削装置1のカッターヘッド1Aを回転させるとともにスラストジャッキ12を掘削 の進捗状態に応じて伸長させて、掘削装置1でパイロット坑P外周側の地山を掘 削してゆく。この掘削により発生したズリは、パイロット坑P内で狭くなった第 1グリッパー装置5の部分でも、従来のトンネル掘削機Mと比べて、図2(a) に 図示するように飛躍的にズリの通過する空間Sが広く広くなっているため、円滑 にパイロット坑Pの底面に沿って落下し排出されてゆく。
【0031】 そして、パイロット坑Pの中心線に対して掘削しようとするリーミング坑Rの掘 進方向を修正しようとするときには、上記第1グリッパー装置5の対峙して配置 されている一対のグリッパージャッキ5Aの伸縮状態を調整することにより、ある いは上記中折れ用ジャッキ4を伸縮動させることにより修正する。具体的には、 グリッパージャッキ5Aの長手方向への修正は、これら一対のグリッパージャッキ 5Aのそれぞれを伸長および収縮によりおこない、グリッパージャッキ5A方向と直 交する方向への修正は、図6に図示するように、中折れ用ジャッキ4を伸縮動さ せることによりパイロット坑Pに固定されている第1グリッパー装置5に対して ピン3を中心にガイドシャフト部材2の基端部2Bを中折れさせて修正することが できる。中折れ用ジャッキ4を伸縮動させて修正する場合には、図6から明らか なように、上記グリッパーシュー5Bでガイドシャフト部材2の先端部2Aがパイロ ット坑Pの内面に固定されていることから、該グリッパーシュー5Bの軸の中心O を回転中心として変化し、該グリッパーシュー5B間の間隔は変化しないため、第 1グリッパー装置5はパイロット坑P内周面で支持したときの状態を維持するた め、掘削中でも方向修正が可能である。
【0032】 第1グリッパー装置5部分でのズリ出しに必要な空間S(図2(a) 参照) が従 来のものに比べて広くなっているためズリが詰まることは殆どないが、仮に、大 きな塊状のズリが発生し第1グリッパー装置5部分に詰まった場合には、トンネ ル掘削機Mの運転を中止するとともに、上記ジャッキ9を伸長させて滑落防止板 7でパイロット坑Pを閉塞し、この状態でトンネル掘削機Mの基端側からガイド シャフト部材2内に入り込んだ作業者が、図1に示すマンホール板16を開けて、 ガイドシャフト部材2内からガイドシャフト部材2とパイロット坑Pとの間の空 間に出て、手作業で詰まったズリを滑落防止板7上あるいは該滑落防止板7とパ イロット坑Pの隙間から下方に排出すればよい。この場合、作業者が誤って下方 に滑落しても、滑落防止板7に引っ掛かって止まるため、大事に至ることはない 。
【0033】 ところで、上記ガイドシャフト部材2が中折れする構成を、図8あるいは図11 に図示するトンネル掘削機に適用することもでき、この場合には、図示しないが 第1グリッパー装置5をガイドシャフト部材2からパイロット坑Pの直径方向に 一対対峙して設けるだけでよい。そして、この場合にも、上述の実施例と同様に 、トンネル掘削機Mとパイロット坑Pとの隙間が広くとれ、比較的大きな塊のズ リが発生しても、この隙間に詰まって掘削作業を妨げるようなことはない。また 、上記滑落防止板7を図1の掘削機と同様に収納・張出し自在に図8あるいは図 11に図示するトンネル掘削機に適用することもでき、同様に作業者の滑落を防止 する。
【0034】
しかして、本考案によれば、上述のようにトンネル掘削機の掘削装置先端側の ガイドシャフト部材とパイロット坑との間に配設される第1グリッパー装置のグ リッパージャッキが上述のように一対だけ配設されるため、パイロット坑内の第 1グリッパー装置部分で隙間が大きくとれることより、パイロット坑の孔径を可 及的に小さくすることができる。
【0035】 このため、斜坑の掘削の工期が短縮できるとともに、工事費も安価にすることが できる。
【0036】 さらに、パイロット坑とトンネル掘削機との間にズリの詰まりが生じ難くなるた め、円滑に工事を進めることができるため、さらに工期の短縮と工費の削減が可 能となる。
【0037】 また、仮に、パイロット坑とトンネル掘削機との間にズリが詰まっても、作業者 が安全にズリの除去作業をおこなうことができ、滑落事故を有効に防止すること ができる。
【図1】 本考案の実施例に係るトンネル掘削機の構成
を示す一部断面した側面図である。
を示す一部断面した側面図である。
【図2】 図1に示す第1グリッパー装置の構成を示す
図で、(a) は第1グリッパー装置の正面方向からの構成
を示す図1のI−I矢視図,(b) は第1グリッパー装置
のグリッパージャッキへの油圧配管を示す概略図であ
る。
図で、(a) は第1グリッパー装置の正面方向からの構成
を示す図1のI−I矢視図,(b) は第1グリッパー装置
のグリッパージャッキへの油圧配管を示す概略図であ
る。
【図3】 第2グリッパー装置の概略構成を示す図1の
II-II 矢視図である。
II-II 矢視図である。
【図4】 図1に示すサポートグリッパー装置の構成を
示す図1のIII-III矢視図である。
示す図1のIII-III矢視図である。
【図5】 図1に示す掘削装置のカッターヘッドの構成
を示す図1のIV-IV矢視図である。
を示す図1のIV-IV矢視図である。
【図6】 図1に示す第1グリッパー装置部分のガイド
シャフト部材の中折れ状態を示す図である。
シャフト部材の中折れ状態を示す図である。
【図7】 トンネル掘削機による斜坑掘削状態を示す概
念図である。
念図である。
【図8】 別の形態のトンネル掘削機の構成を示す一部
断面した側面図である。
断面した側面図である。
【図9】 図8に図示するトンネル掘削機の第1グリッ
パー装置の構成を示す図8のV−V矢視断面図である。
パー装置の構成を示す図8のV−V矢視断面図である。
【図10】 リーミング坑R内における第2グリッパー
装置10の構成を示す図8のVI−VI矢視図である。
装置10の構成を示す図8のVI−VI矢視図である。
【図11】 さらに別の形態のトンネル掘削機の構成を
示す一部断面した側面図である。
示す一部断面した側面図である。
【図12】 第1グリッパー装置の構成を示す図11のV
−V矢視断面図である。
−V矢視断面図である。
【図13】 リーミング坑R内における第2グリッパー
装置10の構成を示す図11のVI−VI矢視図である。
装置10の構成を示す図11のVI−VI矢視図である。
P…パイロット坑 R…リーミング坑 M…トンネル掘削機 1…掘削装置 2…ガイドシャフト部材 5…第1グリッパー装置 5A…グリッパージャッキ 10…第2グリッパー装置
Claims (2)
- 【請求項1】 パイロット坑の外周側の地山を掘削する
掘削装置と、パイロット坑とリーミング坑とにわたって
上記掘削装置に挿通状に配設され該掘削装置を案内する
ガイドシャフト部材と、上記ガイドシャフト部材をパイ
ロット坑内で内周面にグリップする第1グリッパー装置
と、上記ガイドシャフト部材をリーミング坑内で内周面
にグリップする第2グリッパー装置とを備え、予め掘削
されたパイロット坑をリーミング坑に拡径掘削するトン
ネル掘削機において、 先端にグリッパーシューを有する上記第1グリッパー装
置のグリッパージャッキが、上記ガイドシャフト部材の
外周の円周2等分位置に一対対峙して放射方向に設けら
れるとともに、 上記ガイドシャフト部材が、該ガイドシャフト部材のグ
リッパージャッキ取着位置より基端側で、上記一対のグ
リッパージャッキの軸線に直交する方向に中折れ自在に
構成されていることを特徴とする。 - 【請求項2】 パイロット坑の外周側の地山を掘削する
掘削装置と、パイロット坑とリーミング坑とにわたって
上記掘削装置に挿通状に配設され該掘削装置を案内する
ガイドシャフト部材と、上記ガイドシャフト部材をパイ
ロット坑内で内周面にグリップする第1グリッパー装置
と、上記ガイドシャフト部材をリーミング坑内で内周面
にグリップする第2グリッパー装置とを備え、予め掘削
されたパイロット坑をリーミング坑に拡径掘削するトン
ネル掘削機において、 上記ガイドシャフト部材先端に、パイロット坑を閉塞自
在な落下防止部材が配設されていることを特徴とする。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3856293U JP2582034Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | トンネル掘削機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3856293U JP2582034Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | トンネル掘削機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710098U true JPH0710098U (ja) | 1995-02-10 |
JP2582034Y2 JP2582034Y2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=12528747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3856293U Expired - Fee Related JP2582034Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | トンネル掘削機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2582034Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996029505A1 (fr) * | 1995-03-22 | 1996-09-26 | Komatsu, Ltd. | Excavateur pour tunnel |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP3856293U patent/JP2582034Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996029505A1 (fr) * | 1995-03-22 | 1996-09-26 | Komatsu, Ltd. | Excavateur pour tunnel |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2582034Y2 (ja) | 1998-09-30 |
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