JP2003020647A - 回転杭貫入装置 - Google Patents

回転杭貫入装置

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JP2003020647A
JP2003020647A JP2001204821A JP2001204821A JP2003020647A JP 2003020647 A JP2003020647 A JP 2003020647A JP 2001204821 A JP2001204821 A JP 2001204821A JP 2001204821 A JP2001204821 A JP 2001204821A JP 2003020647 A JP2003020647 A JP 2003020647A
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ring
steel pipe
pipe pile
inner ring
pile
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JP2001204821A
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Hiromine Iwamori
浩峰 岩森
Tetsushi Akashi
徹志 明石
Tetsuji Anami
哲治 阿南
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
Original Assignee
Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貫入する鋼管杭または、先端に掘削羽根が付
いている鋼管杭の外形のサイズが種々変わった時でもク
ランプ部材を交換することなく、簡単な機構によって一
定のクランプ力を保持でき、貫入作業を円滑に実施可能
な回転杭貫入装置を提供する。 【解決手段】 下外輪5の内周に下旋回ベアリング13
を介して下内輪6を設けてなる下リングフレーム2と、
下リングフレーム2の上方に、上外輪3の内周に上旋回
ベアリング12を介して上内輪4を設けてなる上リング
フレーム1と、下外輪と上外輪との間に複数の昇降手段
9を設け、昇降手段により上リングフレーム1の上外輪
を昇降自在に軸支し、上内輪の内周に複数のリンク14
の一端部を、リンク14の他端部にクランプ部材16
を、それぞれ揺動自在に設け、上内輪の昇降によりクラ
ンプ部材が下内輪の上面を鋼管杭20の径方向に摺動自
在に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、建築や土木における基
礎工事において使用する鋼管杭を回転させながら押込
み、引き抜きを行う回転杭貫入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転杭貫入装置における鋼管杭ク
ランプ部として、例えば図12に示す構造のものが知ら
れている。この技術の概要は、図12に示すとおりクラ
ンプシリンダー9の伸縮により昇降するリング状の昇降
フレーム27に、複数の楔状のクランプ部材16及びチ
ャックカラー28が吊持されており、該昇降フレーム2
7を昇降させることにより楔状のクランプ部材16及び
チャックカラー28が昇降し、それにより該チャックカ
ラー28間の内径が拡縮され鋼管杭20をクランプ又
は、アンクランプすることができる回転杭貫入装置であ
る。
【0003】また、一般に基礎工事等に使用されている
鋼管杭の種類としては、前記の鋼管杭20の他に、鋼管
杭の先端部外周に螺旋状の掘削羽根を備えた鋼管杭が、
最近使用され始めている。このような構造の鋼管杭用の
回転杭貫入装置における鋼管杭クランプ部の構造とし
て、例えば特開2000−248549号公報に開示さ
れている。この技術の概要は、図13に示すとおりクラ
ンプシリンダー9の伸縮により昇降するリング状の昇降
フレーム27に、複数の楔状のクランプ部材16が吊持
されており、該昇降フレーム27を昇降させることによ
り楔状のクランプ部材16が昇降し、それにより該クラ
ンプ部材16間の内径が拡縮され鋼管杭20をクランプ
又は、アンクランプすることができる。また、クランプ
部材16の内方側面部には、チャックカラー28が設け
られており、該チャックカラー28の内周面には、螺旋
状の凹溝28aが形成されている。
【0004】以上の構成、即ち螺旋状の凹溝28aを形
成しているため該鋼管杭20の回転・降下により掘削羽
根29が凹溝28aを通過して該チャックカラー28の
下方に移動するため、掘削羽根29付きの鋼管杭20を
回転杭貫入装置に容易に装着することができ、作業工程
が簡略となり効率のよい施工ができる回転杭貫入装置で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】回転杭貫入装置におい
て、適用する鋼管杭20のサイズは、例えば実際の建築
や土木における基礎工事において必要とされる基礎の強
度により異なる。また同一地域の基礎工事においても対
象地盤の性状・軟弱性等が異なるため結果的には、鋼管
杭サイズが種々、例えば外径が600〜2000ミリ程
度の範囲の広いものが使い分けられている。
【0006】このような現状の基礎工事において、前記
図12に示されている技術のものでは以下のとおりの課
題を有している。
【0007】即ち前記の理由により種々異なる鋼管杭2
0のサイズに対応し、該鋼管杭20を確実にクランプす
るためには、前記楔状のクランプ部材16の内方に着脱
自在に設けられているチャックカラー28を、貫入する
鋼管杭20のサイズ毎に合うように、人手によって取り
替えることが必要であり、鋼管杭打ち作業が非効率であ
ると共にチャックカラー28は重量が大きく、且つ限ら
れた場所での交換作業は、安全上の課題も有する。ま
た、該チャックカラー28を、種々異なる鋼管杭のサイ
ズ分だけ備える必要がありその分設備費が高価となる。
【0008】この人手によるチャックカラー28の交換
作業を無くすためには、例えば前記の楔状のクランプ部
材16を長くすることも考えられるが、この場合、クラ
ンプシリンダー9、貫入装置の架構等が格段に大きくな
り設備費が大となると共に、貫入装置の重量が著しく大
きくなり、該装置の移動・また他の貫入場所への輸送時
の課題も生ずる。
【0009】一方、前記特開2000−248549号
公報に開示されている回転杭貫入装置においても前記の
如く、適用する鋼管杭のサイズが外径600〜2000
ミリ等の広い範囲の場合、前記図12を使用して説明し
たと同じ課題を生ずる。
【0010】本発明はかかる課題を解決することをその
目的とし、より具体的には、貫入する鋼管杭または、先
端に掘削羽根が付いている鋼管杭の外形のサイズが種々
変わった時でもチャックカラー等のクランプ部材を交換
することなく、簡単な機構によって一定のクランプ力を
保持でき、貫入作業を円滑に実施可能な回転杭貫入装置
を提供することをその目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに本願発明は、 鋼管杭をクランプ後、該鋼管杭を回
転させ軸心方向へ移動させる回転杭貫入装置であって、
昇降自在な下外輪の内周に下旋回ベアリングを介して下
内輪を設け、前記下外輪に下内輪を旋回せる旋回手段を
設けてなる下リングフレームと、前記下リングフレーム
の上方に、上外輪の内周に上旋回ベアリングを介して上
内輪を設けてなる上リングフレームと、前記下リングフ
レームの下外輪と前記上リングフレームの上外輪との間
に複数の昇降手段を設け、該昇降手段により前記上リン
グフレームの上外輪を昇降自在に軸支し、前記上リング
フレームの上内輪の内周に複数のリンクの一端部を、該
リンクの他端部にクランプ部材を、それぞれ揺動自在に
設け、前記上リングフレームの上内輪の昇降により、前
記クランプ部材が、下内輪の上面を鋼管杭の径方向に摺
動自在に構成した回転杭貫入装置であり、また前記上リ
ングフレームの上内輪の昇降により、前記クランプ部材
が、下内輪の上面を鋼管杭の径方向に摺動自在に構成す
ると共に、該下内輪の上方で揺動する如くなした前記回
転杭貫入装置であり、更に、上リングフレームの上外輪
を昇降させる手段を、油圧ポンプにより駆動するクラン
プシリンダーとし、該クランプシリンダーの油圧駆動回
路に、貫入する鋼管杭のサイズに応じて供給油圧を制御
するリリーフ弁を設けた回転杭貫入装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面に従っ
て詳細に説明する。
【0013】
【実施例1】図1は、本発明の第1の実施例を示した回
転杭貫入装置の全体図である。まず、同図を用いて、本
実施例の回転杭貫入装置の全体構成を説明する。
【0014】昇降自在な下外輪5の内周に下旋回ベアリ
ング13を介して下内輪6を設けてなる下リングフレー
ム2及び該下リングフレーム2の上方に、上外輪3の内
周に上旋回ベアリング12を介して上内輪4を設けてな
る上リングフレーム1とは、周方向、複数箇所に配置し
た昇降手段11により昇降させることができる。
【0015】また、前記下リングフレーム2の下外輪5
と前記上リングフレームの上外輪3との間には、周方向
に複数の昇降手段であるクランプシリンダー9を設け、
該クランプシリンダー9により前記上リングフレーム1
の上外輪3を昇降自在に軸支している。下内輪6は、回
転駆動用ギヤ7を装備しており、複数箇所に配置した回
転モータ10およびピニオン8の回転によって、内輪
側、すなわち上内輪4および下内輪6を一体的に回転さ
せる構成としている。また、本装置では上リングフレー
ム1を昇降させるクランプシリンダー9を下リングフレ
ーム2である固定側に装備しているため、該クランプシ
リンダー9への油圧ホースの着脱作業を不要とすること
ができる。
【0016】続いて、図1及び図2を用いて本発明のク
ランプ締結部の機構ついて説明する。図2は図1におけ
るA−A断面図を示す。また、図1は、鋼管杭20をク
ランプしている状態を示している。
【0017】図1及び図2において、上リングフレーム
1の上内輪4の内周には、複数のリンク14の一端部を
ピン26aにより軸支し、また該リンク14の他端部に
は、ピン26bによりクランプ部材16を軸支してお
り、これによってリンク14とクランプ部材16とがそ
れぞれ揺動自在に設けられている。また、該クランプ部
材16の両側面には、凸部30が形成されている。
【0018】下内輪6の上面には、ガイド部材32が形
成されており、前記ガイド部材32の上部・両側にL字
部33が形成されており、鋼管杭20の貫入時、前記ク
ランプ部材16の両側面に形成されている凸部30の上
面とL字部33の下面とが係合することにより該クラン
プ部材16を下内輪6上に堅固に固定することができ
る。また、前記クランプ部材16の両側面に設けられて
いる凸部30の側面とガイド部材1に設けられているL
字部33の側面とが係合することにより、クランプ部材
16が、下内輪6の上面を鋼管杭20の径方向に摺動す
る場合のガイドの作用を有する。
【0019】以上の構成を有する本発明の回転杭貫入装
置の作動状況について、図3(a)、図3(b)、図3
(c)を用いて説明する。図3(a)、図3(b)は、
共に大口径のサイズの鋼管杭20を配置〜クランプする
場合の作動状態を示す。また図3(c)は、小口径のサ
イズの鋼管杭20をクランプした状態を示す。
【0020】図3(b)は、前記図3(a)の状態か
ら、クランプシリンダー9を縮めることにより、クラン
プ部材16を図中左方向に、下内輪6の上面を摺動させ
たものであり、これにより、該クランプ部材16によ
り、鋼管杭20を確実にクランプしている。尚、この場
合、クランプ部材16は、クランプ部材16に形成され
ている凸部30の上面とガイド部材32に形成されてい
るL字部33の下面との係合により、下内輪6の上面に
確実に固定されているため鋼管杭20の貫入時の反力等
により該クランプ部材16が図中上方に移動することは
ない。
【0021】図3(c)は、前記図3(b)と同様な動
作にて、小口径のサイズの鋼管杭20をクランプした状
態を示すものであって、図3(b)の状態から更にクラ
ンプシリンダー9を縮めてクランプ部材16を図中左方
向に摺動させてクランプしている。
【0022】
【実施例2】図4は、本発明の第2の実施例を示した回
転杭貫入装置の全体図である。まず、同図を用いて、本
実施例の回転杭貫入装置の全体構成を説明する。
【0023】昇降自在な下外輪5の内周に下旋回ベアリ
ング13を介して下内輪6を設けてなる下リングフレー
ム2及び該下リングフレーム2の上方に、上外輪3の内
周に上旋回ベアリング12を介して上内輪4を設けてな
る上リングフレーム1とは、周方向、複数箇所に配置し
た昇降手段11により昇降させることができる。
【0024】また、前記下リングフレーム2の下外輪5
と前記上リングフレームの上外輪3との間には、周方向
に複数の昇降手段であるクランプシリンダー9を設け、
該クランプシリンダー9により前記上リングフレーム1
の上外輪3を昇降自在に軸支している。下内輪6は、回
転駆動用ギヤ7を装備しており、複数箇所に配置した回
転モータ10およびピニオン8の回転によって、内輪
側、すなわち上内輪4および下内輪6を一体的に回転さ
せる構成としている。
【0025】続いて、前記図4及び図5、図6、図7を
用いて本実施例のクランプ締結部の機構ついて説明す
る。図5は図4におけるA−A断面図、図6は図4にお
けるB−B断面図、図7は図4におけるC−C断面図を
それぞれ示す。また、図4は、鋼管杭20をクランプし
ている状態を示している。
【0026】以上の各図において、上リングフレーム1
の上内輪4の内周には、複数のリンク14の一端部をピ
ン26aにより軸支し、また該リンク14の他端部に
は、ピン26bによりクランプ部材16を軸支してお
り、これによってリンク14とクランプ部材16とがそ
れぞれ揺動自在に設けられている。また、該クランプ部
材16の両側面には、凸部30が形成されている。
【0027】下内輪6の上面には、第1ガイド部材17
と第2ガイド部材18とが形成されており、第1ガイド
部材17の上部・両側にL字部が形成されており、鋼管
杭20の貫入時、前記クランプ部材16の両側面に形成
されている凸部30の上面とL字部の下面とが係合する
ことにより該クランプ部材16を下内輪6上に堅固に固
定することができる。また、前記クランプ部材16の両
側面に設けられている凸部30の側面と第1ガイド部材
17に設けられているL字部の側面とが係合することに
より、クランプ部材16が、下内輪6の上面を鋼管杭2
0の径方向に摺動する場合のガイドの作用を有する。
【0028】また、第2ガイド部材18には、クランプ
部材16に設けられているスライド部材19をガイドす
る凹部31が形成されており、これによりクランプ部材
16が、下内輪6の上面を鋼管杭20の径方向に摺動す
る場合ガイドの作用を有する。尚スライド部材19は、
クランプ部材16を貫通して設けられているが別の構造
として、クランプ部材16に一体的に凸部を形成しても
よい。また、図4に示す状態において、リンク14に引
張力が作用した場合、クランプ部材16が、鋼管杭20
より離れる方向に下内輪6の上面を摺動し、第2ガイド
部材18の最端部の凹部31にスライド部材16が到達
する。この状態で更にリンク14に引張力が作用する
と、クランプ部材16は、後述する図8(a)に示すと
おり、該下内輪6の上方で、該最端部の凹部31を中心
として、揺動することが可能である。
【0029】以上の構成を有する本発明の回転杭貫入装
置の作動状況について、図8(a)、図8(b)、図8
(c)、及び図9を用いて説明する。図8(a)、図8
(b)、図8(c)は、共に大口径のサイズの鋼管杭2
0を配置〜クランプする場合の作動状態を示す。また図
9は、小口径のサイズの鋼管杭20をクランプした状態
を示す。
【0030】図8(a)は、先端部外周に、螺旋状の掘
削羽根29を備えた鋼管杭20を回転杭貫入装置にセッ
トした後の状態を示す。同図に示すとおり、クランプシ
リンダー9の作用により、クランプ部材16は、上方に
揺動・退避しており、従って鋼管杭20を回転杭貫入装
置にセットする場合、該鋼管杭20の掘削羽根29の移
動軌跡は、図中2点鎖線に示すとおりであって、掘削羽
根29とクランプ部材16とが干渉することがない。
【0031】図8(b)は、前記図8(a)の状態か
ら、クランプシリンダー9を縮めることにより、クラン
プ部材16を図中左回りに旋回させたものであり、この
場合、下内輪6の上面に形成されている第1ガイド部材
17と第2ガイド部材18との間において、クランプ部
材16に形成されている凸部30が干渉することなく載
置され、それにより該クランプ部材16は、下内輪6の
上面に載置される。
【0032】図8(c)は、前記図8(b)の状態か
ら、クランプシリンダー9を更に縮めることにより、ク
ランプ部材16を図中左方向に、下内輪6の上面を摺動
させたものであり、これにより、該クランプ部材16に
より、鋼管杭20を確実にクランプしている。尚、この
場合、クランプ部材16は、クランプ部材16に形成さ
れている凸部30の上面と第1ガイド部材17に形成さ
れているL字部の下面との係合更に、クランプ部材16
に形成されているスライド部材19と第2ガイド部材1
8に形成されている凹部31との係合により、下内輪6
の上面に確実に固定されているため鋼管杭の貫入時の反
力等により該クランプ部材16が図中上方に移動するこ
とはない。
【0033】図9は、前記図8(c)と同様な動作に
て、小口径のサイズの鋼管杭20をクランプした状態を
示すものであって、図8(c)の状態から更にクランプ
シリンダー9を縮めてクランプ部材16を図中左方向に
摺動させてクランプしている。
【0034】また、図8(b)に示すクランプ部材16
に形成する凸部30の長さLに応じて、クランプ部材1
6における鋼管杭20の径方向の移動量を確保できる。
即ちこれにより、鋼管杭20のサイズが大きく異なる場
合においても同一のクランプ部材16により、鋼管杭2
0を確実にクランプすることが可能である。
【0035】更に前記第1の実施例である図3(b)お
よび図3(c)又は、本第2の実施例である図8(c)
および図9で示すように、本発明の回転杭貫入装置にお
いては、各図に示すとおり、クランプ時のリンク14と
水平線とのなす角度、即ちリンク14の傾斜角度θがそ
れぞれ鋼管杭の径により異なってくる。それにより鋼管
杭のクランプ時に、クランプシリンダー9に作用する油
圧の圧力を一定にすると図11の曲線A(実線)に示す
ように口径の異なる各鋼管杭に作用するクランプ部材1
6でのクランプ力(押圧力)は、それぞれ異なったもの
となる。一方実際の施工における各鋼管杭に必要な前記
クランプ力(押圧力)は、同図の曲線B(二点鎖線)の
とおりで両曲線は、相反している。 従って本発明の回
転杭貫入装置においては、以下に述べるクランプ方法に
よりこれを克服している。
【0036】図10を使用して、本発明の回転杭貫入装
置のクランプ方法について更に説明する。図10は、本
発明の回転杭の貫入装置におけるクランプ手段の駆動力
となるクランプシリンダー9を駆動する油圧駆動手段の
機器配置図である。同図において、21は油圧ポンプで
あり、22は油圧ポンプからの油をクランプシリンダー
9に送給する時の方向切替弁であり、23はリリーフ弁
で、24は制御部であり、同図では、鋼管杭20をクラ
ンプしている状態を示している。前記の構成を有する油
圧駆動手段において、予め鋼管杭20のサイズによって
必要なクランプ力を、リリーフ弁23による油圧力とし
て設定しておく。これにより、鋼管杭20のサイズ毎に
必要且つ適切なクランプ力を確保することが可能とな
り、クランプ力の不足による鋼管杭20の貫入が不可と
なること、またクランプ力の過大による鋼管杭20の損
傷を防止することができる。また前記リリーフ弁23の
設定圧力は、制御部にて電気的の遠隔操作することもで
きる。
【0037】
【発明の効果】本発明の回転杭貫入装置によると、鋼管
杭または、先端に掘削羽根が付いている鋼管杭の外径の
サイズが種々変わった場合でも常時、同一の回転杭貫入
装置においてクランプ部材を取り替えることなくクラン
プすることができ、貫入作業を円滑に実施することがで
きるので作業効率が向上する。またクランプ部材の退避
手段を形成しているため同一の回転杭貫入装置において
螺旋状の凹溝を形成しているチャックカラーからなるク
ランプ部材を必要としなくその分設備費が安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における回転杭貫入装置
の全体図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第1の実施例の回転杭貫入装置の作動状況を示
す図である。
【図4】本発明の第2の実施例における回転杭貫入装置
の全体図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】図4のC−C断面図である。
【図8】第2の実施例の回転杭貫入装置を大径の鋼管杭
に適用した場合の作動状況を示す図である。
【図9】第2の実施例の回転杭貫入装置を小径の鋼管杭
に適用した場合の作動状況を示す図である。
【図10】本発明のクランプシリンダーを駆動する油圧
駆動手段の機器配置図である。
【図11】本発明の回転杭貫入装置における鋼管杭のサ
イズとクランプ部材のクランプ力との相関を示す図であ
る。
【図12】従来技術の回転杭貫入装置全体図である。
【図13】従来技術の回転杭貫入装置全体図である。
【符号の説明】
1:上リングフレーム 2:下リングフレーム
3:上外輪 4:上内輪 5:下外輪 6:下内輪 7:回転
駆動用ギヤ 8:ピニオン 9:クランプシリンダー 10:回
転モータ 11:昇降手段 12:上旋回ベアリング 13:
下旋回ベアリング 14:リンク 16:クランプ部材 17: 第1
ガイド部材 18:第2ガイド部材 19:スライド部材 2
0:鋼管杭 21:油圧ポンプ 22:方向切替弁 23:リ
リーフ弁 24:制御部 26a、26b:ピン 27:昇
降フレーム 28.チャックカラー 28a:凹溝 29:掘削
羽根 30:凸部 31:凹部 32:ガイド部材 3
3:L字部
フロントページの続き (72)発明者 明石 徹志 北九州市戸畑区大字中原46−59 日鐵プラ ント設計株式会社内 (72)発明者 阿南 哲治 北九州市戸畑区大字中原46−59 日鐵プラ ント設計株式会社内 Fターム(参考) 2D050 CB22 CB23 DB02 DB03 EE04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管杭をクランプ後、該鋼管杭を回転さ
    せ軸心方向へ移動させる回転杭貫入装置であって、 昇降自在な下外輪の内周に下旋回ベアリングを介して下
    内輪を設け、前記下外輪に下内輪を旋回せる旋回手段を
    設けてなる下リングフレームと、 前記下リングフレームの上方に、上外輪の内周に上旋回
    ベアリングを介して上内輪を設けてなる上リングフレー
    ムと、 前記下リングフレームの下外輪と前記上リングフレーム
    の上外輪との間に複数の昇降手段を設け、該昇降手段に
    より前記上リングフレームの上外輪を昇降自在に軸支
    し、 前記上リングフレームの上内輪の内周に複数のリンクの
    一端部を、該リンクの他端部にクランプ部材を、それぞ
    れ揺動自在に設け、 前記上リングフレームの上内輪の昇降により、前記クラ
    ンプ部材が、下内輪の上面を鋼管杭の径方向に摺動自在
    に構成したことを特徴とする回転杭貫入装置。
  2. 【請求項2】 前記上リングフレームの上内輪の昇降に
    より、前記クランプ部材が、下内輪の上面を鋼管杭の径
    方向に摺動自在に構成すると共に、該下内輪の上方で揺
    動する如くなしたことを特徴とする請求項1記載の回転
    杭貫入装置。
  3. 【請求項3】 上リングフレームの上外輪を昇降させる
    手段を、油圧ポンプにより駆動するクランプシリンダー
    とし、該クランプシリンダーの油圧駆動回路に、貫入す
    る鋼管杭のサイズに応じて供給油圧を制御するリリーフ
    弁を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の回
    転杭貫入装置。
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