JPH07100913B2 - カラージーンズ衣料の製造方法 - Google Patents
カラージーンズ衣料の製造方法Info
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- JPH07100913B2 JPH07100913B2 JP3267740A JP26774091A JPH07100913B2 JP H07100913 B2 JPH07100913 B2 JP H07100913B2 JP 3267740 A JP3267740 A JP 3267740A JP 26774091 A JP26774091 A JP 26774091A JP H07100913 B2 JPH07100913 B2 JP H07100913B2
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Description
料を製造する方法に関するものである。
である綿糸をインジゴ染料で先染し、該糸と未染色糸を
用いて製織された布帛を衣料に縫製し、次いでウオッシ
ングすることによって得ていた。インジゴ染料で染色さ
れた糸は青色乃至紺系統の色調にリング状に染色されて
いて、糸の中心部分は染色されていないから、該布帛で
縫製された衣料をウオッシングして糸の表層染色部を除
去すると、染色されていない部分が無作為に露出してジ
ーンズ特有の霜降状を呈する。
が少ない場合は原価が高くつき、多品種少量生産により
流行、市況に即応しようとするには適応性に欠ける嫌い
があった。
特公昭59−1831号公報にはプリント染色法を応用
し、糊剤を含む染料を印捺乾燥後、その繊維布帛の印捺
面をエメリー加工により毛羽立てることによって印捺染
料や糊剤の一部を除去し、しかる後、通常の方法で固
着、洗浄処理を行い、こうして布帛に霜降色調と柔軟風
合効果を与える方法が開示されている。
法を応用したものは、製造ロット数量が少ない多品種少
量生産に向いている方法である。しかし、カラフルなジ
ーンズ衣料として見ると衣料の裏側は白地のままである
点では、改善の余地が残されているといえる。
とする新規なカラージーンズ衣料の製造方法を提供する
ことを、その目的としてなされたものである。
めに、本発明に係るカラージーンズ衣料の製造方法は、
セルローズ系繊維で製織された布帛を反応染料を混入し
た撥水剤溶液中に浸漬して該布帛両面の染色と共に撥水
処理する工程と、該布帛の片面を反応染料で捺染加工す
る工程と、得られた布帛を衣料に縫製する工程と、その
縫製品をウオッシングする工程とから成ることを特徴と
するものである。
ース繊維等の単独又は混紡したもののほか、弾性繊維で
あるスパンデックスを芯にその周辺をセルローズ系繊維
で被覆したコアスパンヤーンも使用することができる。
かかる繊維で製織された布帛を反応染料を混入した撥水
剤溶液中に浸漬すると表裏とも染色される。また染色と
同時に撥水剤によって布帛両面に撥水加工が施される。
布帛の撥水度は次の捺染工程において繊維内部に及ぶ染
色の範囲を決める。換言すれば、ウオッシング後の霜降
り調の良否を決める。良好な霜降り調を得るにはJIS
−L1092「繊維製品の防水性試験方法」5.2撥水
度試験(スプレー法)の測定法によって得た撥水度の値
を60以上とするのがよい。撥水度の値が40程度では
繊維の内部深くまで染色されるため、ウオッシング後、
良好な霜降り調を得るのが困難である。撥水剤はフッ素
系、パラフィン系、シリコン系のいずれでもよい。
ール捺染機、ロータリ捺染機等いずれによって行っても
よい。捺染糊の反応染料は上記撥水剤溶液中の反応染料
と同色又は異色であってもよいし濃度も自由に選択でき
る。しかし異色とすることによって染色した布帛の上に
捺染する特長を活かすことができ、表裏配色の妙を発揮
させることができる。
ャンパ等に縫製後、この縫製品を天然軽石等を用いたス
トーンウオッシング、高濃度の塩素を浸みこませた軽石
を用いたケミカルウオッシング、アミラーゼ酵素に酸を
調合した液を用いるバイオウオッシング等、公知のウオ
ッシング法によってウオッシングすることで捺染加工に
よる染色部の一部を不作為に脱落させれば、ジーンズ特
有の霜降り調を呈するカラージーンズ衣料が得られるの
である。
綿糸を用い、経密度132本/インチ,緯密度72本/
インチのツイル組織に製織し、通常の糊抜、精練、漂白
及びシルケット加工を施したものである。
染料 ProcionRed H-3BN (ICI社製)0.5g/
l,還元防止剤 メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ
5g/l,染料固着剤 重炭酸ソーダ5g/lに、撥水
剤エマルジョン リケンパランFGX-10(三木理研工業
製)を夫々10,30,60g/lを添加し、撥水剤成
分濃度が(A)3.3g/l、(B)9.9g/l、
(C)19.8g/lの3種類の溶液を準備した。そし
て上記の布帛を夫々に浸漬してからマングルで絞り率8
0%で絞り、熱風乾燥機にて120°C,2分間乾燥し
た。JISのL−1092スプレー法で撥水度を測定し
たところ、(A)は40、(B)は60、(C)は80
であった。
を用い(粘度15000cps)、ロータリー捺染機で
印捺した。ロータリーシリンダーのメッシュ80、ベタ
柄で加工速度は20m/分とした。
40°C,60秒処理した。更に100°C,10分間
スチーミング処理し染料を布帛に固着させた。次いで水
洗機で各々の布帛上の未固着染料、糊料、撥水剤等を洗
い落した。そして夫々をアニオン系柔軟剤パラソフナー
W-58 (大原パラヂュウム社製)50g/l水溶液に浸
漬、マングルで絞った後120°C,2分間のセット乾
燥した。上述の方法で得られた布帛を用いてズボンに縫
製し、その縫製品を天然軽石をいれたウオッシヤ−機で
50°C,70分間ウオッシング処理し、水洗後乾燥さ
せて製品とした。このズボンは裏面が薄いピンク色をな
し、表面が茶色で無作為状態の霜降り模様をなすもので
あったが、上記(A)の撥水度40の布帛で作ったズボ
ンは全体的にベタ柄調が残って、余り好適な霜降り状で
なかったが、上記(B),(C)の撥水度60,80の
布帛で作ったズボンはこのようなことがなく良好な霜降
り状であった。
用い、経密度62本/インチ,緯密度43本/インチの
カツラギ組織に製織し、通常の糊抜、精練、漂白及びシ
ルケット加工を施した布帛を使用した。
液中に浸漬した。反応染料を混入した撥水剤水溶液とし
ては、撥水剤エマルジョン リケンパランFGX-10 40
g/l,反応染料 Cibacron Navy 2R(チバガイギー社
製)0.5g/l,還元防止剤 メタ・ニトロベンゼン
スルホン酸ソーダ5g/l,染料固着剤重炭酸ソーダ5
g/lとした。浸漬後、実施例1同様に乾燥処理した布
帛の撥水度は80であった。
を使って、メッシュ80のベタ柄を速度30m/分で印
捺し、印捺後の処理は実施例1と同様に行った。
縫製品をストーンウオッシングしたところ、裏面が薄い
ブルー色、表面がネービー色で無作為の霜降り調となっ
ているジーンズズボンを得ることができた。
い、この布帛を下記の反応染料を混入した撥水剤水溶液
に浸漬し、80%の絞り率で絞り、熱風乾燥機で120
°C,2分間乾燥した。
と(II)をロータリーシリンダーのメッシュ80のス
トライプ柄(3cm間隔)2本を用いたロータリー捺染機
で速度30m/分で印捺した。
ライプ柄を印捺し、100°C,10分間スチーミング
処理して染料を固着させ、水洗機を通して布帛上の未固
着染料、糊料、撥水剤等を洗い落としてから、シリコン
系柔軟剤松本シリコンソフナー N-850(松本油脂製薬
製)30g/l水溶液に浸漬し、絞り率80%で絞り、
150°C,1分間セット乾燥した。
製品をストーンウオッシングしたところ、裏面が黄色
で、表面は黒と褐色のプリント柄に黄色の色調を顕出し
た無作為な霜降り状をなすカラフルなジーンズ上衣が得
られた。
糸2本を夫々引揃えて経糸、緯糸として用い、経密度4
9本/インチ,緯密度39本/インチのオックス組織に
製織し、通常の糊抜、精練、漂白及びシルケット加工を
施したものとした。
剤水溶液に浸浸し、80%の絞り率で絞り、熱風乾燥機
で120°C,2分間乾燥した。
てスクリーン紗100メッシュの水玉模様を設けたスク
リーン捺染機で速度10m/分で印捺した。
を固着させ、次いで水洗機で未固着染料、糊料、撥水剤
等を洗い落とし、柔軟剤リケンソフナー AS-270 (三木
理研製)30g/l水溶液に浸漬し絞り率80%で絞
り、150°C,1分間セット乾燥させた。
様のストーンウオッシング処理を施した。得られたジー
ンズ上衣は裏面が薄いピンク色で、表面は薄いピンク地
に無作為に霜降り状をなした水玉模様を呈するものであ
った。
測定した結果は下表の通りであり、従来の捺染製品と較
べて大差ないものであった。
は、セルロース系繊維から製織された布帛を先ず反応染
料を混入した撥水剤溶液中に浸漬するものであるから、
布帛は表のみならず裏も染色されることになり、次工程
で表側に施される捺染加工と相俟ってファッション性に
優れたカラフルなジーンズ衣料たらしめる点で甚だ優れ
ている。また前記の染色と同時に撥水剤による撥水加工
が施されるため、上記した次工程での捺染による染色を
繊維表層部に止まらしめ、後刻ウオッシングにより良好
な霜降り調を確実に呈せしめる。しかも一旦染色された
布帛の表面側に捺染加工を施すから、上記撥水剤溶液中
の反応染料の色と捺染糊の反応染料の色を違えるときに
は、衣料の表と裏の配色を微妙に或いは顕著に変えられ
るので一層のファッション性を具備せしめ得る。そして
捺染加工の特長である多品種少量生産に対する適応性を
損なうことなく、その時々の流行や需要に対して即応で
きる点で甚だ効果的な製造方法ということができる。ま
た、捺染加工布帛をウオッシングしてジーンズ特有の霜
降り調を発現させたものを縫製するのではなく、捺染加
工布帛の縫製品をウオッシングしてジーンズ特有の霜降
り調を発現させるものであるから、厚くなった縫合箇所
等では軽石による削り取り効果が他の箇所よりも効果的
に働いて如何にも自然な霜降り調を発現できる点で優れ
ている。
Claims (1)
- 【請求項1】 セルローズ系繊維で製織された布帛を反
応染料を混入した撥水剤溶液中に浸漬して該布帛両面の
染色と共に撥水処理する工程と、該布帛の片面を反応染
料で捺染加工する工程と、得られた布帛を衣料に縫製す
る工程と、その縫製品をウオッシングする工程とから成
ることを特徴とするカラージーンズ衣料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3267740A JPH07100913B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | カラージーンズ衣料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3267740A JPH07100913B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | カラージーンズ衣料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05106178A JPH05106178A (ja) | 1993-04-27 |
JPH07100913B2 true JPH07100913B2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=17448917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3267740A Expired - Lifetime JPH07100913B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | カラージーンズ衣料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07100913B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997027357A1 (en) * | 1996-01-23 | 1997-07-31 | A.W. Hainsworth & Sons Limited | Improvements in and relating to cloth |
KR100512431B1 (ko) * | 2002-12-02 | 2005-09-05 | 조현두 | 청지의류의 발수처리 방법 |
KR101175900B1 (ko) * | 2011-11-15 | 2012-08-21 | 조은효 | 발수성 청의류 및 상기 청의류 제작방법 |
-
1991
- 1991-10-16 JP JP3267740A patent/JPH07100913B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05106178A (ja) | 1993-04-27 |
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