JPH071006U - 紙のよだれかけ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乳幼児、寝たきり老人、病人等に容易に着脱
でき、衛生的で肌あれせず、安価で、使用後の始末の簡
単なよだれかけを目的とする。 【構成】 外形形状がドーナッツ形状で、その平面部の
内周から外周方向に一部切断し、その１端、又は両端を
延長して重合可能の結着部を形成し或いは内周部に弾力
性材料を用いた本体は、吸収性素材を使用して、表面
材、吸収材、防水材の三層より構成されている、紙のよ
だれかけである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、通称、紙おむつと云われる吸収性素材を使用して、乳幼児、寝たき りの老人、病人等に簡単に着脱可能で、衛生的、かつ、肌あれしない、又使用後 の始末の容易な紙よだれかけに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、よだれかけは布製であり、浸みやすく、取替えてもすぐ濡れて、肌は常 に濡れている状態で、不潔で肌あれ、湿疹の原因であった。又洗濯しても茶色に 色が残り、斑点がつき、見苦しいものであった。又寝たきりの老人、病人は、食 事のときにタオル等を前に当てるだけであり、ずれたり、はずれたりする。又使 用後毎に洗濯したり、たたんだりする手間がかかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、この考案は、前記、従来の欠点を解消するように、常時よだれが出て も、早く吸収し、肌や、衣類を汚さない、又着脱や後始末の容易な、乳幼児、寝 たきりの老人、病人等に使用できるよだれかけの提供を目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本考案は、上記目的を達成するため、外形形状がドーナッツ形状で 、その平面部の内周（２）から外周方向に一部切断し、その一端、又は両端を延 長して重合可能の結着部（３）を形成した本体（１）は、通称、紙おむつと云わ れる吸収性素材を使用した紙のよだれかけである。 又前記結着部（３）を設けず、ドーナッツ形状の本体（１）の内周（２）の周 縁に沿ってゴム等の弾力性材料（５）を設けて、伸縮可能に形成している紙のよ だれかけである。 又上記よだれかけにあって、本体（１）の表面上に適宜数のそれぞれ違った模 様（６）又は絵を描いた紙のよだれかけである。

【０００５】

【作用】

この考案は、上記手段を講じたので、常時よだれを出す乳幼児にあっても、表 面材を通ったよだれは、吸収材に速やかに吸収され、防水材との間に閉じ込めら れた状態となる、よって肌ざわりのよい表面材で、いつもさらさらして肌あれ、 湿疹にもならない、更に裏面の防水材により衣服は濡れないから衛生的であり着 脱も結着部（３）の着脱だけで容易である。 又内周（２）の周縁に弾力性材料（５）を備えたものにあっては、頭を通すだ けで容易に着装できるし、本体（１）の表面に描いたそれぞれ違った模様（６） 又は絵によって濡れた前面を廻して何度にも使用するときの目安となる。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に示す実施例について更に詳細に説明する。

【０００７】 図１は、本考案の第一実施例を示すもので、本体（１）は、ドーナッツ形状に 形成し、通称紙おむつと云われる吸収性素材を使用して、表面材、吸収材、防水 材の三層よりなり、この本体（１）の平面部を、内周（２）から外周方向に切断 して、その一端、又は両端を延長して、重合可能の結着部（３）を開設し、更に 結着部（３）に備えた粘着テープ（４）を介して結着可能に形成している。 以上のように構成された紙のよだれかけは、肌にやさしい表面材を通ったよだ れは、速やかに吸収材に吸収され、肌は常にさらさらに保たれる。 更に、裏面の防水材により、衣服が濡れることはない、又、結着部（３）に備 えた粘着テープ（４）の着脱により、ぴったりフィットして着装も容易である。 ドーナッツ形状の本体（１）は全体の巾がどこも同じであり、乳幼児に着装し た場合、丁度洋服の衿のようで可愛いらしくアクセサリーにもなり、又洋服の装 飾も、従来のよだれかけのように胸全体を覆わないから飾りもよく見える利点も ある。

【０００８】 次に図２に従って第二実施例を説明する。第一実施例との差異は、ドーナッ ツ形状の本体（１）結着部（３）を設けず、内周（２）の周縁に沿ってスポンジ ゴム等の肌にやさしい弾力性材料（５）を配設して伸縮可能にするものであって 、そのまま内周（２）に頭を通し着装するものである。従って動きの多い乳幼児 、又は寝たきりの老人、病人にあっても着装が容易である。

【０００９】 次に図３に従って第三実施例を説明する。本体（１）はドーナッツ形状で、第 一実施例、第二実施例、と同形状であるが、本体（１）の表面上に適宜数のそれ ぞれ違った模様（６）、又は絵を描いたものである、本体（１）の巾はどこも同 一寸法であり、濡れるのは前面だけであるから廻せば何回にも使用でき、模様（ ６）や絵はその時の目安となり便利である。

【００１０】 次に図４に従って第四実施例を説明する。本体（１）はドーナッツ形状で、前 記各実施例と同形状であるが、本体（１）の裏面上に適宜数の衣服を汚さない、 衣服にやさしい粘着テープ（７）を設けたもので、衣服に固定するものであり、 使用中にずれたり、めくれたりしない利点がある。

【００１１】 次に図５に従って第五実施例を説明する。前記各実施例は本体（１）はドーナ ッツ形状で巾が同一寸法であったが、第五実施例にあっては、前部の巾が広く、 後部の巾がせまく形成されているところが異なる。特に寝たきりの老人、病人に あっては使用するときに、後部がせまい方が着装が容易であり、又前部の広い方 が食べこぼしで衣服を汚さない利点がある。

【００１２】 前記各実施例では、本体（１）はドーナッツ形状を円形のみで説明したが、方 形状、三角形等、又縁を波形にする等自由にしてもよい、又内周（２）の周縁全 体に弾力性材料（５）を配設したがこれを一部のみに、又は適宜数設けてもよい 。 又弾力性材料（５）でなく紐を通して伸縮してもよい、又他の部材の具体的 形状、素材等、本考案の前記目的、作用、及び後記する考案の効果の達成される 範囲内において任意に定められてよく、これ等の変更はいずれも本考案の要旨を 変更するものではない。

【００１３】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案の紙のよだれかけによれば、よだれは、肌 にやさしい表面材を通り、速やかに吸収材に吸収され、裏面の防水材との間に閉 じ込められた状態となるので、肌は常に清潔で、したがって肌あれ、湿疹になら ない、又同時に衣服も濡れない。 又結着部（３）の粘着テープ（４）の着脱、或いは弾力性材料（５）の伸縮に より頭を通すだけで着装は容易である。 又ドーナッツ形状で本体（１）の巾がどこも同一寸法であるから前部が濡てれ も模様（６）の絵等を目安にしてぐるぐる廻して何回にも使用でき便利である。 又裏面に粘着テープを設けたものは、使用中ずれたり、めくれたりしない効果 がある。 又前部が広く、後部が狭いものは、寝たきりの老人、病人の食事の時に使用す れば、前が広ければ食べこぼしても衣類を汚さない、時には口を拭くことも出来 て便利である。後部が狭ければ着装が容易である。 又素材が紙であり、安価に製造できて使い捨てができる。よって洗濯したり、 たたんだりの手間もかからない。更に全体の構造が至って簡単であるから製造工 程も少なく、安価の材料で製造できて経済的である等の効果がある。最終処理で 焼却しても大気を汚染する心配もない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例を示す正面図である

【図２】本考案の第二実施例を示す正面図である。

【図３】本考案の第三実施例を示す正面図である。

【図４】本考案の第四実施例を示す背面図である。

【図５】本考案の第五実施例を示す正面図である。

【図６】本考案のＡ．Ａ断面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 内周 ３ 結着部 ４ 粘着テープ ５ 弾力性材料 ６ 模様 ７ 衣服にやさしい粘着テープ ８ 表面材 ９ 吸収材 １０ 防水材

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外形形状がドーナッツ形状で、その平面
   部の内周から外周方向に一部切断し、その１端、又は両
   端を延長して重合可能の結着部を形成した本体は、吸収
   性素材を使用して、表面材、吸収材、防水材の三層より
   なることを特徴とする紙のよだれかけ。
2. 【請求項２】 本体に結着部を設けず、ドーナッツ形状
   の内周の周縁に沿ってゴム等の弾力性材料を配設してい
   ることを特徴とする請求項１記載の紙よだれかけ。
3. 【請求項３】 本体の表面上に、適宜数の違った模様又
   は、絵を描いたことを特徴とする請求項１、請求項２記
   載の紙よだれかけ。