JPH07100574A - 熱間鍛造型装置 - Google Patents
熱間鍛造型装置Info
- Publication number
- JPH07100574A JPH07100574A JP22527392A JP22527392A JPH07100574A JP H07100574 A JPH07100574 A JP H07100574A JP 22527392 A JP22527392 A JP 22527392A JP 22527392 A JP22527392 A JP 22527392A JP H07100574 A JPH07100574 A JP H07100574A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- forging
- steel
- forging die
- sialon
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】熱間で使用する鍛造用型装置の寿命を大きく延
命させることが可能な装置を提供することを目的とす
る。 【構成】下型をSi3 N4 またはサイアロンを主体とす
る鍛造型を鋼からなる受圧板とリングとによつてケ−ス
内に嵌着させて構成し、上型を鋼からなる型としたもの
である。
命させることが可能な装置を提供することを目的とす
る。 【構成】下型をSi3 N4 またはサイアロンを主体とす
る鍛造型を鋼からなる受圧板とリングとによつてケ−ス
内に嵌着させて構成し、上型を鋼からなる型としたもの
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンバルブなどを
熱間鍛造する型装置に関するものである。
熱間鍛造する型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンバルブの熱間鍛造時に使
用される型装置の下型と上型とは、ダイス鋼または超硬
合金で形成されている。
用される型装置の下型と上型とは、ダイス鋼または超硬
合金で形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダイス
鋼から形成された下型は、エンジンバルブの鍛造温度が
950℃以上であるために、型材が軟化し摩耗を早めて
型の寿命を大きく低下させている。また、超硬合金から
下型と上型とを形成すれば、上型には識別のためエンジ
ンバルブに表示される記号を刻設する要があり、これは
鍛造時に前記記号の刻設部分からクラツクが発生し型を
破損させる危険性が大となる。 −1− なお、上記した問題点を防ぐために下型を超硬合金と
し、上型をダイス鋼としてもよいが、この場合でも超硬
合金の熱伝導率が高いため、加熱素材の温度降下が大き
くなり、変形抵抗、圧造荷重が上昇してダイス鋼からな
る上型の摩耗を大きく促進させているのが実状である
鋼から形成された下型は、エンジンバルブの鍛造温度が
950℃以上であるために、型材が軟化し摩耗を早めて
型の寿命を大きく低下させている。また、超硬合金から
下型と上型とを形成すれば、上型には識別のためエンジ
ンバルブに表示される記号を刻設する要があり、これは
鍛造時に前記記号の刻設部分からクラツクが発生し型を
破損させる危険性が大となる。 −1− なお、上記した問題点を防ぐために下型を超硬合金と
し、上型をダイス鋼としてもよいが、この場合でも超硬
合金の熱伝導率が高いため、加熱素材の温度降下が大き
くなり、変形抵抗、圧造荷重が上昇してダイス鋼からな
る上型の摩耗を大きく促進させているのが実状である
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決して熱間で使用する鍛造型の寿命を大きく延命さ
せることが可能な型装置を提供することを目的としたも
ので、その手段は、下型をSi3 N4 またはサイアロン
を主体とする鍛造型を鋼からなる受圧板とリングとによ
つてケ−ス内に嵌着させたものとし、上型は鋼製のもの
から形成させたものである。
を解決して熱間で使用する鍛造型の寿命を大きく延命さ
せることが可能な型装置を提供することを目的としたも
ので、その手段は、下型をSi3 N4 またはサイアロン
を主体とする鍛造型を鋼からなる受圧板とリングとによ
つてケ−ス内に嵌着させたものとし、上型は鋼製のもの
から形成させたものである。
【0005】
【発明の作用】本発明は、上記した手段よつて、主とし
てSi3 N4 またはサイアロンからなる下型の熱伝導率
が、0.04cal/cm sec ℃であるため超硬
合金の0.1〜0.2cal/cm sec ℃および
ダイス鋼の0.07cal/cm sec ℃に比べて
格段に低い値を示し、これが鍛造時に加えられる950
℃以上の加熱において該熱の放散を大きく阻止して熱サ
イクルを小さいものにする。このため被鍛造物であるエ
ンジンバルブ素材に熱が滞留して軟化状態のものとな
り、鍛造圧が小さくても容易に鍛造できる。しかも軟化
状態の被鍛造品を型打ちするためダイス鋼製の上型に加
えられる鍛造圧が極端に低下することから上型の寿命も
大きく延ばすと同時に、Si3 N4 または、サイアロン
の有する高温特性(高温硬度、耐焼付性)により、下型
の摩耗状態は超硬合金やダイス鋼に比較して飛躍的に向
上する。 −2−
てSi3 N4 またはサイアロンからなる下型の熱伝導率
が、0.04cal/cm sec ℃であるため超硬
合金の0.1〜0.2cal/cm sec ℃および
ダイス鋼の0.07cal/cm sec ℃に比べて
格段に低い値を示し、これが鍛造時に加えられる950
℃以上の加熱において該熱の放散を大きく阻止して熱サ
イクルを小さいものにする。このため被鍛造物であるエ
ンジンバルブ素材に熱が滞留して軟化状態のものとな
り、鍛造圧が小さくても容易に鍛造できる。しかも軟化
状態の被鍛造品を型打ちするためダイス鋼製の上型に加
えられる鍛造圧が極端に低下することから上型の寿命も
大きく延ばすと同時に、Si3 N4 または、サイアロン
の有する高温特性(高温硬度、耐焼付性)により、下型
の摩耗状態は超硬合金やダイス鋼に比較して飛躍的に向
上する。 −2−
【0006】
【実施例】以下、添付した
【図】にもとずいて本発明の実施例を説明する。添付図
の
の
【図 1】は鍛造装置の要部を断面した正面図であり、
【図 2】は鍛造下型を断面した正面図であつて、
【図 3】は
【図 2】のA部の詳細を示し、
【図 4】は鍛造上型の正面図であつて、
【図 5】は
【図 4】の底面図である。添付図において、鍛造装置
100は図外の鍛造機械に固定され、前記装置に有るダ
イ受け101に嵌合したホルダ−102内にダイシ−ト
103を介して鍛造下型1が固定されている。なお、上
記鍛造下型のホルダ−102への固定方法はノツクピン
式あるいはボルト方式で固定してもよい。そして、鍛造
上型2は装置100にあつて昇降を可能とする上型ホル
ダ−104内にパンチシ−ト105を介してボルト10
6a、106bによつて固定されている。前記した鍛造
下型1の鍛造型10は、Si3 N4 またはサイアロンを
主体とするもので、その組成の一実施例は、Si3 N4
を主体とする型10は、Si3 N4を90wt%を含
み、Y2 O3 が5wt%とし、他をAl2 O3 としたも
ので、サイアロンを主体とする型10は、Si3 N4 を
83wt%、Al2 O3 を12wt%、AlNを5wt
%含有させたもので、これらを1800℃にて約1時間
N2 雰囲気中で焼結させて得たものである。そして、鍛
造型10には被鍛造品であるエンジンバルブの形状に対
応した型面11が形成されており、この型10をケ−ス
12に固着するのに該型の外周10a側に鋼からなる補
強リング13と型の底面10b側には鋼製の受圧板14
を介して焼嵌め、または圧入、あるいは冷し嵌めなどの
手段によつてケ−ス12内に嵌着されている。また、上
記した鍛造下型1と共に用いる鍛造上型2は鋼製のもの
からなり、一 −3− 方の作用型面に不具合が生じた場合に反転させて用いら
れるように上下の2面に作用型面21a、21bを有
し、この型面21a、21bに被鍛造品であるエンジン
バルブに表示される記号が刻設されている。
100は図外の鍛造機械に固定され、前記装置に有るダ
イ受け101に嵌合したホルダ−102内にダイシ−ト
103を介して鍛造下型1が固定されている。なお、上
記鍛造下型のホルダ−102への固定方法はノツクピン
式あるいはボルト方式で固定してもよい。そして、鍛造
上型2は装置100にあつて昇降を可能とする上型ホル
ダ−104内にパンチシ−ト105を介してボルト10
6a、106bによつて固定されている。前記した鍛造
下型1の鍛造型10は、Si3 N4 またはサイアロンを
主体とするもので、その組成の一実施例は、Si3 N4
を主体とする型10は、Si3 N4を90wt%を含
み、Y2 O3 が5wt%とし、他をAl2 O3 としたも
ので、サイアロンを主体とする型10は、Si3 N4 を
83wt%、Al2 O3 を12wt%、AlNを5wt
%含有させたもので、これらを1800℃にて約1時間
N2 雰囲気中で焼結させて得たものである。そして、鍛
造型10には被鍛造品であるエンジンバルブの形状に対
応した型面11が形成されており、この型10をケ−ス
12に固着するのに該型の外周10a側に鋼からなる補
強リング13と型の底面10b側には鋼製の受圧板14
を介して焼嵌め、または圧入、あるいは冷し嵌めなどの
手段によつてケ−ス12内に嵌着されている。また、上
記した鍛造下型1と共に用いる鍛造上型2は鋼製のもの
からなり、一 −3− 方の作用型面に不具合が生じた場合に反転させて用いら
れるように上下の2面に作用型面21a、21bを有
し、この型面21a、21bに被鍛造品であるエンジン
バルブに表示される記号が刻設されている。
【0007】
【発明の効果】本発明は、以上に述べたように、前々記
した構成と、その作用とによつて、従来の型装置が有す
る課題を解決した。すなわち、従来から用いていた上型
と下型を共にダイス鋼から形成した鍛造型の上型が15
00個、下型が2000個の型打ちで寿命となり、下型
を超硬合金の鍛造型とし、上型をダイス鋼より形成した
型装置の上型が3000個、下型が10万個の型打ちで
寿命に達したのに対し、本発明になる型装置は上型が3
000個、下型が30万個の型打ちを完了した時点にお
いても不具合はみられなかつた。
した構成と、その作用とによつて、従来の型装置が有す
る課題を解決した。すなわち、従来から用いていた上型
と下型を共にダイス鋼から形成した鍛造型の上型が15
00個、下型が2000個の型打ちで寿命となり、下型
を超硬合金の鍛造型とし、上型をダイス鋼より形成した
型装置の上型が3000個、下型が10万個の型打ちで
寿命に達したのに対し、本発明になる型装置は上型が3
000個、下型が30万個の型打ちを完了した時点にお
いても不具合はみられなかつた。
【図 1】は鍛造装置の要部を断面した正面図であり、
【図 2】は鍛造下型を断面した正面図であつて、
【図 3】は
【図 2】のA部の詳細を示し、
【図4】は鍛造上型の正面図であつて、
【図 5】は
【図 4】の底面図である。
1−−−鍛造下型 2−−−鍛造上型 10−−−鍛造
型 11−−− 型面 12−−−ケ−ス 13−−−補強リング 14−−−
受圧板 21a、21b−−−作用型面 100−−−
鍛造装置 101−−−ダイ受け 102−−−下型ホ
ルダ− 104−−−上型ホルダ− −4−
型 11−−− 型面 12−−−ケ−ス 13−−−補強リング 14−−−
受圧板 21a、21b−−−作用型面 100−−−
鍛造装置 101−−−ダイ受け 102−−−下型ホ
ルダ− 104−−−上型ホルダ− −4−
フロントページの続き (72)発明者 川口 隆史 大阪府大阪市平野区加美東2丁目1番18号 ダイジ▲ェ▼ット工業株式会社内 (72)発明者 岩瀬 悟 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】熱間鍛造用の型装置において、下型をSi
3 N4 またはサイアロンを主体とする鍛造型を鋼からな
る受圧板とリングとによつてケ−ス内へ嵌着させたもの
とし、上型を鋼製とさせたことを特徴とする熱間鍛造型
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22527392A JPH07100574A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 熱間鍛造型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22527392A JPH07100574A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 熱間鍛造型装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07100574A true JPH07100574A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=16826746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22527392A Pending JPH07100574A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 熱間鍛造型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07100574A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103611866A (zh) * | 2013-11-15 | 2014-03-05 | 梧州恒声电子科技有限公司 | 一种t铁锻压模具的上模分体式镶块结构 |
CN103611862A (zh) * | 2013-11-13 | 2014-03-05 | 梧州恒声电子科技有限公司 | 一种t铁压头模具 |
CN103611868A (zh) * | 2013-11-18 | 2014-03-05 | 梧州恒声电子科技有限公司 | 一种t铁的锻造中孔冷锻模具 |
CN106180521A (zh) * | 2016-08-29 | 2016-12-07 | 华南理工大学 | 一种快换式气门热锻模及其安装方法、拆卸方法 |
WO2023083063A1 (zh) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | 浙江跃进机械有限公司 | 一种镶嵌式的热模锻活塞模具 |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP22527392A patent/JPH07100574A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103611862A (zh) * | 2013-11-13 | 2014-03-05 | 梧州恒声电子科技有限公司 | 一种t铁压头模具 |
CN103611866A (zh) * | 2013-11-15 | 2014-03-05 | 梧州恒声电子科技有限公司 | 一种t铁锻压模具的上模分体式镶块结构 |
CN103611868A (zh) * | 2013-11-18 | 2014-03-05 | 梧州恒声电子科技有限公司 | 一种t铁的锻造中孔冷锻模具 |
CN106180521A (zh) * | 2016-08-29 | 2016-12-07 | 华南理工大学 | 一种快换式气门热锻模及其安装方法、拆卸方法 |
WO2023083063A1 (zh) * | 2021-11-10 | 2023-05-19 | 浙江跃进机械有限公司 | 一种镶嵌式的热模锻活塞模具 |
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