JPH07100533A - 金属ストリップ連続処理ラインの間紙挿入方法及び装置 - Google Patents

金属ストリップ連続処理ラインの間紙挿入方法及び装置

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JPH07100533A
JPH07100533A JP24484693A JP24484693A JPH07100533A JP H07100533 A JPH07100533 A JP H07100533A JP 24484693 A JP24484693 A JP 24484693A JP 24484693 A JP24484693 A JP 24484693A JP H07100533 A JPH07100533 A JP H07100533A
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肇 永井
Kazumitsu Sanbondake
一光 三本竹
Tomoharu Kanamaru
智春 金丸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】美麗な表面を有する冷延ステンレス鋼板等の高
速圧延が可能な金属ストリップ連続処理システムを提供
する。 【構成】入側に溶接機2とルーパ4を有する完全連続式
タンデム冷間圧延ライン6の出側にカローゼル式巻取り
装置9を配し、その巻取り装置9の近傍に、間紙シャー
50付の間紙進行方向変更装置40及び二軸以上の間紙
アンワインダ22a,22bや間紙接続装置28などを
備えた間紙連続供給装置20を配置し、ラインを停止す
ることなく間紙を安定してコイル内に挿入できるように
して、上記目的を達成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属ストリップを連続
処理するライン、例えば完全連続式タンデム冷間圧延ラ
インにおいて、ステンレス鋼帯を冷間圧延した後に巻き
取ってコイルにする際に行われる擦り疵防止用間紙の挿
入作業を、当該ラインを停止することなく連続的に実施
できるようにした間紙挿入方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷延ステンレス鋼板等の表面品
質,表面光沢が重要視されるストリップは、小径多段ロ
ールを備えたゼンジミアミルを用い、多数回のパスを繰
り返してリバース圧延することで製造されてきた。しか
しゼンジミアミルによるリバース圧延法は、ワークロー
ルが小径のためストリップの先端の噛み込み能力が低く
通板作業が不安定であり、往復パスの繰り返しと相まっ
て生産性が低く、コストがかかるという問題点があっ
た。こうした問題点を解決するため、日新製鋼技報25
号(1971年11月),p1〜p9に述べられている
ようなゼンジミアタンデムミルが開発された。これは、
複数基のゼンジミアミルをタンデムに配するとともに、
その圧延機入側に溶接機を配してエンドレス圧延を可能
にしたことで、小径ロールの噛み込みの問題と低生産性
の問題に対処し、一定の生産性向上の効果をあげてき
た。しかし、なおロール径が50〜120mm程度と小径
であることに由来するロール過熱、ロール交換頻度の多
さに規制されて、一定以上の生産性向上は望み得なかっ
た。
【0003】しかしながら、更なる生産性の向上が強く
要請されており、それに応えて例えば特公平3−479
28,特開平4ー52005〜52009等に示され
る、普通鋼用の大径ロールミルを複数基配列したタンデ
ムミルによる圧延法が提唱されるに至った。ここで、大
径ロールによる圧延の優位性について説明すると、以下
の通りである。 (1)ロールの表面の放熱面積が広くなるため、ロール
の冷却が効率的に行われ、ロールの過熱によるロールと
板の焼き付きが起こりにくい。その結果、より高速の圧
延が可能になり、生産性の向上が図れる。 (2)ロール径に比例してロールの周長が長くなるた
め、ロールの寿命が向上し、ロール交換頻度が減少す
る。その結果、ロール交換のためのダウンタイムが減少
して、生産性の向上が図れる。 (3)圧延機がバッチタイプの場合、ロール径が大であ
るほどストリップ先端の噛み込み能力が優れ、通板作業
が安定的にできる。 (4)特公平3−47928の述べられているように、
大径ロールの方が素材表面の凹凸が冷間圧延中にかぶさ
りにくく、良好な表面の製品が得られる。
【0004】このように、普通鋼用タンデムミルによる
圧延法では、径250〜650mm程度の大径ワークロー
ルを使用することから、強度的に圧下量が大きく取れ、
冷却能力も大であり、ロール寿命も従来の5,6倍と長
く、かつ噛み込み性能も良好であって、その結果高い圧
延速度を確保することが可能である。なかでも、完全連
続式タンデム冷間圧延機の場合は、圧延機を停止するこ
となく圧延作業が連続的に行われるため、圧延機停止に
よるオフゲージが発生することもなく、生産性及び歩留
りの飛躍的な向上をもたらすことがきる。
【0005】完全連続式タンデム冷間圧延ラインの代表
例を図25により説明する。ペイオフリール1によりコ
イルから巻戻されたストリップmは、その先行ストリッ
プの尾端と後行ストリップの先端とが溶接機2により溶
接されることにより連続供給される。次にストリップm
は第1のブライドロール3,ルーパ4及び第2のブライ
ドロール5を経てタンデム圧延機6により所定厚みまで
冷間圧延される。その後、圧延されたストリップmはデ
フレクターロール8を経て巻取り装置によりコイル状に
巻き取られる。
【0006】金属ストリップの巻取り装置としてカロー
ゼル式巻取り装置9がよく用いられる。このものは、巻
取り済のコイル11を新たな巻取りリールに自動的に置
き換えることにより、連続的にストリップmの巻き取り
を続行できるものである。すなわち、カローゼル式巻取
り装置9は円盤状で、その回転軸をはさんで対称位置に
2本のストリップ巻取りリール10a,10bが配置さ
れている。そして、一方のリール10bへのコイル巻取
りが終わると、圧延機出側に設けてある走間シャー7に
より圧延機から送り出されてくるストリップmが切断さ
れるとともに、巻取り装置の円盤が矢符号A方向に公転
して他方のリールに交換するようになっている。そして
次のストリップmはベルトラッパ12を巻き付けた状態
にある巻取りリール10aにより巻き取られる。その
際、前記コイル11はコイルカー13によりリール10
bから抜き取られる。
【0007】なお、前記ルーパ4は溶接機による溶接作
業中にあってもストリップmを途切れることなくタンデ
ム圧延機6に送るためのストリップ貯蔵装置であり、ま
たブライドロール3,5はストリップmに所定の張力を
付与するものである。以上述べてきたように、普通鋼用
のタンデム冷間圧延機、特に入側に溶接機とルーパを備
えた完全連続式タンデム冷間圧延機を用いてステンレス
鋼帯を冷間圧延すれば生産性及び歩留りが大きく向上す
る。しかし、ストリップの巻取り時に高速で巻き取られ
るコイルのストリップ同士が擦れて表面に擦り疵が入
り、そのため良好な光沢が得られないので美麗な表面が
要求される冷延ステンレス鋼帯等の製造は困難であると
いう大きな問題点があったのである。
【0008】しかもこれだけに止まらず、次のような問
題もある。 (1)巻き取ったコイルを次工程やコイル置場等に運搬
する時に、コイルが巻き緩みストリップ同士が擦れて疵
が発生する。 (2)次工程でコイルを巻き戻し通板するとき、ストリ
ップが擦れて表面に擦り疵が発生する。
【0009】(3)冷間圧延時に使用される圧延油のワ
イピングが不十分であると、巻取り時にこの残存した圧
延油によりストリップが横ずれすることがある。そこ
で、このような問題を解決するには、タンデム冷間圧延
機の出側でストリップを巻き取る際、ストリップ層間に
間紙を挿入することが考えられる。以上のような目的で
行うストリップ巻取り装置への間紙供給のための従来例
としては、例えば図26に示すようなものが知られてい
る。これは、金属ストリップ処理ラインの出側設備を模
式的に示したもので、圧延,焼鈍,酸洗等の処理を施さ
れたストリップmは、デフレクターロール8を経てスト
リップ巻取りリール10に巻き取られてコイル11にな
る。その際、既に巻き取られたストリップとその外側に
巻かれるストリップとの間には間紙pが挿入される。即
ち、間紙コイル15から間紙アンワインダ14によって
巻き戻された間紙pは、ストリップのコイル11の層間
に挿入されてストリップmとともに巻き取られ、コイル
11が所定の大きさになればラインを一旦停止し、シャ
ー7’によりストリップmを切断するとともに、間紙p
もカッターナイフ等で切断される。間紙とともに巻きと
られたストリップのコイル11をコイルカー13で巻取
りリール10から抜き出した後、再度ラインを低速で運
転し、後行ストリップの先端を巻き付けながら間紙先端
の巻き付け作業を行う。その場合、間紙pの先端をスト
リップmとストリップ巻取りリール10の間に挿入する
までは、間紙アンワインダ14の駆動装置を速度制御し
てストリップmの速度と間紙送り速度とが同一速度にな
るように間紙コイル15を回転させる。間紙pの先端が
挿入されて、ストリップmと共に巻き取られ始めると、
間紙アンワインダ14の駆動を張力制御に切り換え、間
紙pに張力を付与する。
【0010】上記従来の装置では、間紙pがストリップ
巻取りリール10に巻き取られている場合には、間紙ア
ンワインダ14に与えるトルクの制御により、間紙アン
ワインダ14とストリップ巻取りリール10との間にあ
る間紙pに張力が付与されているが、切断されて垂下し
ている間紙pには間紙pの先端を拘束するものがないた
めに張力が働いていない。
【0011】したがって、間紙pがストリップ巻取りリ
ール10に向けて送り出される際には、周囲の空気の動
き等に影響を受けて間紙pの先端が揺らぐため、下方の
所定位置に降りないことから、間紙pの幅方向にしわが
発生し易かった。また、間紙pの先端がストリップ巻取
りリール10に巻き取られる際に、間紙pにしわ,緩
み,破断等が生じたり、間紙pが折り畳まれた状態で巻
き取られたりすることも多かった。
【0012】そのため、実際には人手により、間紙pに
このような不具合が生じないような手だてを施したり、
生じた不具合を手直ししたりする必要があった。このよ
うな人手による作業が必要とされることは、安全性の点
で問題があるとともに、生産性向上の障害ともなってい
た。そこで、上記問題点を改善するものとして、特開平
1−133611,特開平3−161118,特開平3
−52712等種々の提案がされている。
【0013】特開平1−133611は、図26の間紙
コイル15とストリップのコイル11との間で間紙pに
縦しわがより、ストリップmに転写されて表面品質が損
なわれることを防止する提案で、間紙コイル15からコ
イル11までの間紙pの走行路に間紙ガイド装置として
複数のガイドロールを使用して間紙pの無接触走行距離
を出来るだけ短くしてしわの発生を防いでいる。
【0014】特開平3−161118は、上述のように
間紙pの走行路に設けた複数のガイドロールをくぐらせ
て間紙pの先端部を挿入箇所に案内するのに、人手を用
いずに行うようにした提案である。すなわち、間紙コイ
ルに近いガイドロールのロール面に多数の通気孔を設
け、そのガイドロールを最初は負圧にして間紙端部を吸
引し、ガイドロールを間紙挿入箇所の真上まで移動させ
たら、今度はガイドロールを加圧して前記通気孔からエ
アを吹き出させ、間紙を送り出しつつその先端を挿入箇
所に下降させて巻き重ねる。その後、他のガイドロール
を退避位置から作動位置に移動させることにより間紙挿
入を自動化している。
【0015】また、特開平3−52712は、図26の
ように間紙が自重で垂れ下がってきて挿入されるもの
は、ストリップが巻取りリールの下側から巻き取られる
下巻き式の場合はよいが、反対にリールの上側を通って
巻き取られる上巻き式のものでは間紙が挿入できない点
を改善するもので、巻取りリールの下半分の外周に巻き
付けたベルトラッパと巻取りリールとの間に上方より垂
れ下がった間紙を挿入し、ベルトラッパで挟んでリール
下半の外周を回してからストリップ同士間に巻き込まれ
るようにして上巻き式,下巻き式のいずれも間紙挿入可
能にしている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例にあって
は、間紙ガイド装置を設けてしわの発生を防止し、また
そのガイド装置に吸引・吹き出し気孔を導入して間紙挿
入を自動化し、あるいはベルトラッパを用いて下巻き式
での間紙挿入を可能にした。しかし、いずれの場合に
も、間紙とともに巻き取った金属ストリップのコイルが
所定の大きさになるとストリップ処理ラインを一旦停止
しなければならず、そのたびに圧延機停止によるオフゲ
ージ(板厚公差外れ)が発生するため、ラインの稼働率
及び製品歩留りが低下するという共通の問題があった。
【0017】また、上記従来例にあっては、間紙コイル
15の残長がなくなった場合、あるいはストリップmの
幅変更に合わせて間紙pの幅変更を行う場合には、間紙
コイル15を間紙アンワインダ14から取り出した後、
新たな間紙コイル15を間紙アンワインダ14に装着し
直して間紙pの先端を巻取り装置の巻取りリール10ま
で誘導する必要があった。そして、この作業を行う間、
間紙pの供給は行えないから同じくラインを停止せざる
をえず、能率の低下をもたらすという問題点があった。
【0018】特に、完全連続タンデム圧延機の場合に
は、ストリップ巻取りリールの交換や間紙コイルの交換
等のたびに行われる間紙挿入作業の都度、圧延機を一旦
停止するのでは、上記同様に稼働率及び製品歩留りの低
下をきたすという問題点があるのは勿論、完全連続式で
ある本来の効果を享受できないという非常に大きな問題
が存在する。
【0019】また、巻取り装置にカローゼル式巻取り装
置を採用している場合には、公転中のストリップ軌跡の
範囲内に間紙のガイド装置を設置するとストリップと干
渉してしまうから、間紙のガイド装置は巻取りリールか
らかなり離れた位置に設置せざるを得ない。そのため、
間紙先端挿入時に気流の影響で間紙のしわ,折れ,蛇行
が発生し、間紙の先端挿入は非常に困難であった。
【0020】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、金属ストリップの連続処理ライ
ン、特に完全連続式タンデム冷間圧延ラインの出側のカ
ローゼル式巻取り装置で巻き取られるストリップに間紙
を挿入するにあたり、ライン停止を伴わずに間紙の連続
挿入が確実かつ容易にできる間紙挿入方法及び装置を提
供することにより、美麗な表面を有する冷延ステンレス
鋼板等の高速圧延が可能な金属ストリップの連続処理シ
ステムを確立することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、入側に溶接機
とルーパを有する金属ストリップ連続処理ラインの出側
に設置されたカローゼル式巻取り装置の巻取りリールに
巻き取られる金属ストリップの層間に間紙を挿入するに
あたり、前記カローゼル式巻取り装置の上方から間紙コ
イルを払い出して間紙を下方に進行させ、次にこの間紙
の進行方向を横方向に変更して、前記巻取りリールの入
側から挿入することを特徴とする金属ストリップ連続処
理ラインの間紙挿入方法である。
【0022】また、他の本発明は、入側に溶接機とルー
パを有する金属ストリップ連続処理ラインの出側に設置
されたカローゼル式巻取り装置の巻取りリールに巻き取
られる金属ストリップの層間に間紙を挿入する装置であ
って、前記カローゼル式巻取り装置に隣接して設置され
た間紙連続供給装置と、前記巻取りリールの入側に設置
された間紙進行方向変更装置及び間紙シャーとを備えた
ことを特徴とする金属ストリップ連続処理ラインの間紙
挿入装置である。
【0023】ここで、前記間紙連続供給装置は前記巻取
り装置に隣接して設置した2軸以上の間紙アンワインダ
装置と、一方の払出し側間紙アンワインダから払い出さ
れた間紙を他方の待機側間紙アンワインダの間紙に接続
する間紙接続装置と、その間紙接続の際に払出し側間紙
を切断する間紙カッタとを備え、また、前記間紙進行方
向変更装置の上流側に間紙の切断時に機能させて前記間
紙を拘束するピンチロールを配置するのが、更に好適で
ある。
【0024】また、前記間紙進行方向変更装置は気体噴
射ノズルを有するものとすることができ、更には前記カ
ローゼル式巻取り装置が公転する際にその巻取りリール
から退避させる退避機構を有するものとすることができ
る。また、前記間紙連続供給装置は、前記間紙カッタで
の切断時に払出し側間紙の先端を固定する固定手段と、
該固定手段で先端を固定した後なお送り出されてくる余
剰の払出し側間紙を上方に凸にたるませて保持する保持
手段とを有しているものとすることができる。
【0025】また、前記間紙連続供給装置と間紙進行方
向変更装置との間に間紙ルーパを配置することができ
る。
【0026】
【作用】間紙連続供給装置の間紙アンワインダに取付け
た間紙コイルから間紙を払い出す。払い出された間紙は
下方に進行し、巻取り装置の入側に設置した間紙進行方
向変更装置で横方向に進行方向を変えられてカローゼル
式巻取り装置へ連続的に供給されストリップ層間に挿入
され、共に巻き込まれていく。
【0027】このように、巻取り装置の入側へ横方向か
ら間紙を供給すれば、間紙ガイド装置である間紙進行方
向変更装置がカローゼル式巻取り装置から離れて設置さ
れていても、間紙先端挿入時に気流の影響で間紙にし
わ,折れ,蛇行が発生することは防止される。したがっ
て、金属ストリップのコイルが所定の大きさになって、
走間シャーでストリップを切断する場合であっても、ラ
インを停止することなく間紙先端を次のコイルに安定し
て確実にかつ容易に挿入できる。
【0028】また、上記ストリップの切断に合わせて、
間紙を間紙シャーにより切断する際、ピンチロールが機
能して後続の間紙の先端がピンチロールに拘束される。
そして、間紙アンワインダに間紙の供給方向と反対方向
のトルクを付与することにより、間紙ラインにおける間
紙アンワインダとピンチロールとの間にある間紙に張力
がかかる。したがって、この状態で後続の間紙の先端を
ストリップ巻取りリールに巻き取らせれば、間紙にし
わ,緩み,破断等が生じたり、間紙が折り畳まれた状態
で巻き取られたりすることが防止される。
【0029】ストリップ巻取りリールに後続の間紙の先
端が巻き取られた後は、ピンチロールによる拘束を解除
して定常運転により間紙の巻き取りを行う。一方、間紙
アンワインダに装着した間紙コイルの間紙が払い出され
て残量がなくなったとき、或いはストリップの幅変更に
合わせて間紙の幅変更を行うときは、次のようにして間
紙の切り換え作業が行われる。すなわち、待機用の間紙
コイルの表面に予め粘着材を貼りつけて間紙接続装置の
近傍に配置する。現在払い出し中の間紙は、その待機用
間紙コイルと間紙接続装置との間を通過して供給する。
そして、間紙コイルの残量情報あるいはストリップの分
割点及び幅変更点のトラッキング情報に基づき、待機用
間紙コイルを回転させて、その粘着材部分が間紙接続装
置を通過するとき、払い出し側の間紙を押し付けて待機
側の間紙に接続すると共に、払い出し側の間紙を間紙カ
ッタで切断する。この間紙の切断は、間紙接続の前に行
うようにしてもよい。
【0030】かくして、金属ストリップの分割作業中や
間紙の切り換え作業中においても、間紙供給を中断する
ことなく連続して行えるから、間紙の切断・交換・スト
リップ巻取り装置への間紙先端挿入作業に伴うストリッ
プ処理ラインの停止が不要となり、連続して冷間圧延が
可能となり、金属ストリップ表面の巻き取りによる擦り
疵を完全に防止することができる。
【0031】なお、間紙進行方向変更装置に気体噴射ノ
ズルを有するものは、そのノズルから気体を吹つけるこ
とにより、下方に進行してきた間紙の進行方向を横方向
に変えることができる。また、間紙進行方向変更装置の
退避機構は、カローゼル式巻取り装置が公転する際には
間紙とストリップとの干渉を防止するとともに間紙装入
時には間紙進行方向変更装置を巻取りリールに接近させ
て挿入を確実にすることができる。
【0032】また、間紙連続供給装置で間紙コイルを切
り換える際に、払い出し側コイルの間紙を間紙接続装置
で待機側コイルに接続した後に払い出し側コイルの間紙
を切断するが、その切断された間紙の先端を固定手段で
固定するとともに間紙の下方から保持手段でエアを吹き
上げれば、コイルの惰性による回転で暫くの間払い出し
側コイルから引き続き送り出されてくる余剰の間紙を上
方に凸にたるませて保持することができて、間紙巻き込
みなどのトラブルが防止される。
【0033】また、間紙連続供給装置と間紙進行方向変
更装置との間に間紙ルーパを配置すれば、間紙接続作業
に時間を要する場合も間紙を途切れなく供給できる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1ないし図13は、本発明の一実施例を
示すものであって、図1は完全連続タンデム冷間圧延機
を使用して冷延ステンレス鋼等の金属ストリップmを製
造する場合の装置お模式的に示したものである。
【0035】巻取り装置9に隣接して、間紙連続供給装
置20が設置されている。この間紙連続供給装置20に
は、間紙アンワインダ装置21と、間紙接続装置28
と、間紙カッタ29とが設けてあり、さらにこの間紙連
続供給装置20に隣接して走行可能な移動装置27が設
けてある。間紙アンワインダ装置21は、回転軸21a
を挟む対称位置に、二軸の間紙アンワインダを有してい
る。図1で左方の間紙アンワインダ22aは払出し側、
右方の間紙アンワインダ22bは待機側である。払出し
側間紙アンワインダ22aの間紙pは、ガイドロール2
3a,23bに案内されて待機側間紙アンワインダ22
bに装着された控えの間紙コイル24bの上を通過して
下方に送り出され、巻取り装置9の入り側に近接配置さ
れている間紙進行方向変更装置としての間紙デフレクタ
40で横方向に進行方向を変えられて巻取り装置9に供
給される。間紙デフレクタ40の入側にはピンチロール
30が、出側には回転駆動式間紙シャー50が配設され
ている。ピンチロール30は、回転駆動式間紙シャー5
0により間紙pが切断されると同時に機能し、後続の間
紙pの先端部を拘束し、間紙pの先端がストリップ巻取
り装置9に巻き付いた後に前記拘束を解除するものであ
る。
【0036】間紙接続装置28は前記待機側間紙アンワ
インダ22bの上方に配置され、払出し側間紙アンワイ
ンダ22aから払い出された間紙pを、予め両面テープ
やノリなどの粘着材25を貼り付けてある待機側間紙ア
ンワインダ22bの間紙に押し付けて接続する。そのた
め、間紙接続装置28は、揺動アーム28aと、その先
端に取付けられて払い出されてくる間紙を押さえるテン
ションロール28bと、控えの間紙コイル24bに対し
離接可能に上下動する間紙接続ロール28cとを備えて
いる。
【0037】間紙カッタ29も、同じく待機側間紙アン
ワインダ22bの上方に配置され、間紙接続の際に払出
し側間紙を切断する往復駆動式である。また、移動装置
27は、昇降装置27aと、この昇降装置27aの下部
に設けた走行車輪27bとから構成されており、走行車
輪27bによって間紙コイル置場と間紙アンワインダ装
置21との間を走行し、上部に搭載した間紙コイル24
cを昇降装置27aの昇降によって間紙アンワインダ2
2aあるいは22bに装着させ、かつ間紙アンワインダ
22aあるいは22bに装着してある間紙コイルを取り
外すものである。
【0038】図2に、前記間紙デフレクタ40の一例を
示す。このものは、固定ケーシング40aの下端に取付
けたデフレクタロール40bと、固定ケーシング40a
に回動軸40cで取付けた揺動アーム40dの先端に取
付けられて前記デフレクタロール40bと離接可能に駆
動されるピンチロール40eと、揺動アーム40dを揺
動させるための駆動シリンダ装置40fとで構成されて
おり、間紙アンワインダ装置21から真下に送り出され
てきた間紙pをデフレクタロール40bとピンチロール
40eとで挟んで捕捉するとともに、間紙進行方向を図
示のように横方向に変更せしめる機能を有している。
【0039】図3は、間紙デフレクタ40の他の例を示
したものである。このものは、図2の間紙デフレクタ4
0におけるピンチロール40e及び揺動アーム40dや
駆動シリンダ装置40fに代えて、気体噴出ヘッダ40
gを備えた構成であり、間紙アンワインダ装置21から
真下に送り出されてきた間紙pに気体噴出ヘッダ40g
の気体噴出ノズル40hから噴出する気体を吹きつけ、
その気流で間紙進行方向を図示のように横方向に変更せ
しめる機能を有している。
【0040】図4は、間紙デフレクタ40の更に別の例
を示したものである。このものは、デフレクタロール4
0bと巻取りリール10とを結んだ接線の上下に、接線
沿いに気体を吹き出すようにした気体噴出ヘッダ40
i,40jを配設している。各ヘッダの吹き出し口は、
間紙pの幅方向にスリット状に形成してもよく、また複
数個の孔を横並びに配列して形成してもよい。各ヘッダ
40i,40jは図示しない気体源、例えばエア源(圧
力1〜2kg/cm2 程度で良い)にエア配管40k,4
0lでそれぞれ連結されている。そして、各エア配管4
0k,40lにはオン・オフ電磁弁40m,40nが介
装されている。これらの電磁弁40m,40nをそれぞ
れ独立にオン・オフ制御することにより、各ヘッダから
の吹き出し・吹き止めのタイミングを自在に操作するこ
とができる。
【0041】次に、以上の構成を備えた間紙連続供給装
置による巻取り装置9への間紙pの供給方法を、図1及
び図5ないし図13を参照して説明する。図1におい
て、完全連続タンデム冷間圧延機で圧延されたストリッ
プmは、圧延機出側のデフレクターロール8で進行方向
を変えられて、巻取り装置9の一方の巻取りリール10
bに巻きとられつつある。同時に、間紙連続供給装置2
0から供給される間紙pは、上記巻取りリール10bに
巻き取られつつあるストリップmのコイル11の層間に
挿入されてストリップmとともに巻き取られつつある。
なお、巻取り装置9の他方の巻取りリール10aは、控
えのリールとして待機位置にあり、ベルトラッパ12を
リールの周りに巻き付けた状態にあり、巻取り方向に回
転駆動される。
【0042】やがて、巻取りリール10bに巻きとられ
つつあるコイル11の径が所定の大きさに達すると、図
5に示すように、ストリップm及び間紙pの切断作業が
自動的に行われる。すなわち、ストリップmの分割点が
走間シャー7の前後一定の範囲内に到達した時点で、間
紙シャー50を回転駆動して間紙pの切断が行われる。
この時同時に、後続の間紙pの先端をピンチロール30
を作動させて拘束する。一方、ストリップmの分割点が
走間シャー7を通過する時点で、走間シャー7を回転駆
動してストリップmの切断が行われる。その後、間紙p
とストリップmとが重ね巻きに巻取りリール10bに巻
き取られているコイル11は、コイルカー13により巻
取りリール10bから抜き出される。
【0043】ストリップm及び間紙pの切断作業を行っ
た後、図6に示すように、控えの巻取りリール10aへ
のストリップmの巻き付けと間紙pの先端の挿入とが、
完全連続タンデム冷間圧延機を停止することなく同時的
に行われる。すなわち、ベルトラッパ12をリールの周
りに巻き付けた状態で巻取りリール10aを反時計方向
に回転させつつ、間紙コイル24aの周速を、ストリッ
プmのライン速度と等しいか、或いはストリップmのラ
イン速度に対して一定の先進率を持たせた速度となるよ
うに、間紙アンワインダ22aを時計方向に回転駆動し
て間紙pを送り出す。間紙pの先端は、間紙デフレクタ
40により巻取りリール10aの入側に向かって横方向
に送り出され、ストリップmの先端とともに巻取りリー
ル10aに到達して巻き取られる。間紙pの先端が巻取
りリール10aに巻きついたら、ピンチロール30を開
放するとともに、間紙連続供給装置20の間紙アンワイ
ンダ装置11により反時計方向のトルクを与えて、間紙
pに所定の張力を付与する。また、間紙デフレクタ40
として、図2に示すピンチロール方式のものを用いた場
合は、駆動シリンダ装置40fの操作でピンチロール4
0eを退避させることによりピンチロールを開放して定
常運転状態に入る。間紙デフレクタ40として、図3及
び図4に示す気体噴出ヘッダ方式のものを用いた場合
は、気体の噴出を停止して定常運転状態に入る。
【0044】一方、巻取り装置9は、図7に示すよう
に、ベルトラッパ12を開放させて下方に退避させると
共に、反時計方向に180度公転する。これにより、巻
取り作業状態にある巻取りリール10aが定常巻取り位
置に移動する。また、他方の巻取りリール10bの方
は、待機位置に移動する。その巻取りリール10bにベ
ルトラッパ12を巻き付かせて、次に切断されるストリ
ップm及び間紙pの先端巻き付け準備状態に入る(図1
参照)。
【0045】上記のストリップm及び間紙pの巻取り中
に、間紙連続供給装置20における払出し側の間紙コイ
ル24aの残長がなくなるか或いはストリップmの幅変
更に合わせて間紙pの幅変更を行う場合は、図8〜図1
3に示す手順で控えの間紙コイル24bへの間紙接続が
なされる。 控えの間紙コイル24bの軸回転の周速が払出し間紙
コイル24aの払出し速度と等速になるまで、待機側間
紙アンワインダ22bの巻戻し方向回転を加速する(図
8)。
【0046】控えの間紙コイル24bの表面に予め貼
り付けられている粘着材25が、間紙接続装置28の間
紙接続ロール28cの直下を通過する際に、間紙接続ロ
ール28cを控えの間紙コイル24bの表面に向かって
押し付ける。これにより、払出し走行中の間紙pは、そ
の裏面が前記粘着材25に圧着されて控えの間紙コイル
24bとの接続がなされる(図9)。
【0047】その直後に、間紙カッタ29が前進して
払出し間紙コイル24aから払い出された間紙pを切断
する。これ以後は、控えの間紙コイル24bから払い出
された新たな間紙pが巻取り装置9へ供給される(図1
0)。 その後、払出し側であった間紙アンワインダ22aが
払出し中とは逆方向に回転して切断された残りの間紙p
を巻き取る。また、間紙接続装置28の間紙接続ロール
28c及び間紙カッタ29は後退する(図7)。
【0048】間紙残長がなくなった間紙コイル24a
は間紙アンワインダ22aから取り外し、新たな間紙コ
イル24cが次のサイクルの控えの間紙コイルとして装
着される。間紙接続装置28は、揺動アーム28aが上
方へ回動することにより退避する(図12)。その後、
間紙アンワインダ装置21を回転軸21aの回りに図1
3で反時計方向に公転させて、それまで控えの位置にあ
った間紙コイル24bと新たに装着された間紙コイル2
4cの位置を入れ換え、図1の状態に戻る(図13)。
【0049】図14ないし図16は、他の実施例を示し
たものである。この実施例は、間紙デフレクタ40が、
定常運転状態にあるときは図外の退避機構により上方に
退避させておき(図14)、間紙先端挿入時は図15に
示すように、待機側巻取りリール10aに接近させ、又
図16に示すようにカローゼル式巻取り装置9が公転中
には、間紙デフレクタ40とストリップmとが干渉しな
いように間紙デフレクタ40を再度退避させるようにし
たものである。
【0050】この実施例によれば、巻取り装置9の公転
時における間紙pとストリップmとの干渉が防止できる
と共に、間紙先端挿入時には間紙デフレクタ40を巻取
りリール10aに極めて接近させることが可能となり、
間紙デフレクタ40の干渉防止と安定した確実かつ容易
な間紙先端挿入作業を両立させることができる。図17
〜図19は別の実施例である。
【0051】前掲図10において、間紙pを切断した
後、払出し側間紙アンワインダ22aを急速停止し、次
いで逆転させるが、払出し側間紙アンワインダ22aを
停止させるべく、減速中に、引き続いて払い出されてく
る余剰の間紙pの先端が、払出し側に切り換えられた間
紙コイル24bに巻きこまれる等のトラブルが生じるこ
とがある。そこで図17に示すように、間紙カッタ29
の上流側に隣接して、固定手段としての吸引装置60が
設ける。この実施例の吸引装置60は、バキュームボッ
クスに間紙pの幅の吸引口を形成したもので、図外の真
空排気装置に連結してある。そして間紙コイル24aか
ら送り出されている間紙pが間紙カッタ29で切断され
ると同時に、その切断された間紙pの先端を吸着して固
定するように構成してある。
【0052】また、この吸引装置60の上流側のテンシ
ョンロール28bとガイドロール23aとの中間位置の
帯状紙の下方には、吸引装置60で先端を固定した後
も、間紙コイル24aからなお送り出されてくる余剰の
間紙pを上方に凸にたるませて保持する手段として、エ
アノズル61が設けてある。このエアノズル61は、図
示しない圧縮空気源から送られてくるエアを間紙pの下
方に吹きつけ、その気流で余剰の間紙pをループ状に吹
き上げた状態で保持する機能を有している。
【0053】以上の構成において、間紙切断と同時に、
吸引装置60を作動させて間紙コイル24aから送り出
された間紙pの切断先端部を吸引することにより、固定
する。続いて、今まで払出し側であった間紙アンワイン
ダ22aの正方向回転を停止させる。しかし、瞬時には
停止しないから、なお余剰の間紙pが送り出されてく
る。これを放置しておくと、余剰の間紙pがガイドロー
ル23aと吸引装置60との間で下方に垂れ下がり、払
出し中の帯状紙コイル24bの方ヘ引っ張られてからみ
ついしまうおそれがある。そこで、エアノズル61から
エアを上向きに噴出させることにより、余剰の間紙pを
上に凸にループ状に吹き上げて保持する(図18)。
【0054】その後、エアノズル61をオフにし、払出
し側間紙アンワインダ22aを逆回転させて、余剰の間
紙pを巻き戻す(図19)。それ以降は、前掲図12な
いし図13と同様の動作を行うことになる。図20は更
に間紙連続供給装置20とピンチロール30との間に間
紙ルーパ70を設けた他の実施例である。間紙コイルの
接続作業に時間を要する場合、間紙pを途切れなく供給
するために設けたものである。
【0055】図21ないし図24に他の実施例を示す。
この実施例の間紙連続供給装置20は、間紙アンワイン
ダ装置21が公転しないタイプであり、払出し側間紙ア
ンワインダ22aと待機側間紙アンワインダ22bとが
固定されていて位置交換しない。間紙接続装置28は、
エアシリンダ28dで進退駆動される間紙接続ロール2
8cを備えており、エアシリンダ29aで進退駆動され
る間紙カッタ29及び払い出される間紙pを保持しつつ
案内する間紙保持装置としてのピンチロール26a,2
6bと共に、一体的に水平移動可能に構成されている。
その間紙接続方法は次の通りである。
【0056】払出し側間紙アンワインダ22aの残長が
無くなったら、ピンチロール26a,26bの回転を止
めると同時に間紙カッタ29を作動させて間紙pを切断
する(図21)。続いて、分割した間紙pの尾端を保持
したままのピンチロール26a,26bを、待機側間紙
アンワインダ22bに装着してある控えの間紙コイル2
4bの方に横移動させる(図22)。そして、控えの間
紙コイル24bの粘着材25が間紙接続ロール28cの
直下を通過する際に間紙pを押し付けて接続する(図2
3)。これにより、待機側間紙アンワインダ22bから
払い出された間紙pが巻取り装置9に供給されるように
なり、間紙供給を続ける。次いで、間紙接続装置28と
間紙カッタ29とピンチロール26a,26bは反対方
向に横移動させて元の位置に戻すが、その際、下側のピ
ンチロール26aは、既に間紙の払い出しを行いつつあ
る間紙コイル24bの外周を迂回して元の位置に戻す。
また、払出し側間紙アンワインダ22aには、新たな間
紙コイル24cを装着する(図24)。
【0057】なお、この実施例においては前掲図20に
示したような間紙ルーパ70を設置する必要がある。な
お、上記各実施例は、コイル11が上巻きの場合を述べ
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、コイル
11が下巻きの場合にも適用できる。また、上記実施例
は、間紙シャー50が回転式の例を示したが、往復式の
場合でも同様の効果が得られる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カローゼル式巻取り装置に隣接して間紙連続供給装置と
間紙進行方向変更装置及び間紙カッタを備えた間紙挿入
装置を設置し、間紙先端をストリップ巻取りリールの入
側から挿入するものとしたことにより、ストリップ処理
ラインを停止することなく間紙の切断・交換・先端巻き
付けが可能となり、ラインの稼働率が向上するという効
果が得られる。
【0059】また、本発明によれば、普通鋼用のタンデ
ム圧延機で冷間圧延したストリップの層間に、間紙を挿
入しながらコイルに巻き取るものとしたため、大径ロー
ルによる高速圧延ができ、しかも巻き取ったコイルに擦
り疵が入ることが防止できてその結果、美麗な表面が要
求される冷延ステンレス鋼板等の金属ストリップの生産
性が大幅に向上するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属ストリップ連続処理ラインと間紙
挿入装置の一実施例の模式図である。
【図2】本発明の間紙進行方向変更装置の一実施例を模
式的に示した図である。
【図3】本発明の間紙進行方向変更装置の他の実施例を
模式的に示した図である。
【図4】本発明の間紙進行方向変更装置の更に他の実施
例を模式的に示した図である。
【図5】本発明の間紙挿入装置による間紙切断工程を説
明する図である。
【図6】本発明の間紙挿入装置による間紙先端挿入工程
を説明する図である。
【図7】本発明の間紙挿入装置による間紙挿入工程を説
明する図である。
【図8】本発明の間紙連続供給装置による間紙接続工程
開始時を説明する図である。
【図9】図8の装置における間紙接続中の作動を説明す
る図である。
【図10】図8の装置における間紙接続後の切断工程を
説明する図である。
【図11】図8の装置における間紙切断直後の動作を説
明する図である。
【図12】図8の装置における使用済み間紙コイルと控
えの間紙コイルとの交換動作を説明する図である。
【図13】図8の装置によるる間紙接続工程完了後の定
常状態を説明する図である。
【図14】本発明の間紙挿入装置の他の実施例の模式図
である。
【図15】図14の間紙挿入装置による間紙挿入工程を
説明する図である。
【図16】図14の間紙挿入装置による間紙挿入工程を
説明する図である。
【図17】本発明の間紙連続供給装置の他の実施例にお
ける間紙接続動作を説明する図である。
【図18】図17の間紙連続供給装置における間紙の固
定手段と保持手段の作用を説明する図である。
【図19】図17の間紙連続供給装置における切換接続
工程終了後の巻戻し動作を説明する図である。
【図20】間紙連続供給装置とストリップ巻取り装置と
の間に間紙ルーパを設けた実施例の模式図である。
【図21】本発明の間紙連続供給装置の更に他の実施例
における間紙切断動作を説明する図である。
【図22】図21の間紙連続供給装置における接続準備
工程を説明する図である。
【図23】図21の間紙連続供給装置における接続時の
動作を説明する図である。
【図24】図21の間紙連続供給装置における接続完了
後の動作を説明する図である。
【図25】従来の完全連続式タンデム冷間圧延ラインの
代表例を示す模式図である。
【図26】従来の間紙連続供給装置を模式的に示す図で
ある。
【符号の説明】
2 溶接機 4 ルーパー 6 タンデム圧延機 9 (ストリップ)巻取り装置 10a 巻取りリール 10b 巻取りリール 14 間紙アンワインダ 20 間紙連続供給装置 21 間紙アンワインダ装置 24a 間紙コイル(払出し側) 24b 間紙コイル(控え) 24c 間紙コイル 28 間紙接続装置 29 間紙カッタ 30 ピンチロール 40 間紙進行方向変更装置(間紙デフレクタ) 40h 気体噴出ノズル 50 間紙シャー 60 固定手段(吸引装置) 61 保持手段(エアノズル) 70 間紙ルーパ
フロントページの続き (72)発明者 三本竹 一光 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 金丸 智春 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入側に溶接機とルーパを有する金属スト
    リップ連続処理ラインの出側に設置されたカローゼル式
    巻取り装置の巻取りリールに巻き取られる金属ストリッ
    プの層間に間紙を挿入するにあたり、前記カローゼル式
    巻取り装置の上方から間紙コイルを払い出して間紙を下
    方に進行させ、次にこの間紙の進行方向を横方向に変更
    して、前記巻取りリールの入側から挿入することを特徴
    とする金属ストリップ連続処理ラインの間紙挿入方法。
  2. 【請求項2】 入側に溶接機とルーパを有する金属スト
    リップ連続処理ラインの出側に設置されたカローゼル式
    巻取り装置の巻取りリールに巻き取られる金属ストリッ
    プの層間に間紙を挿入する装置であって、前記カローゼ
    ル式巻取り装置に隣接して設置された間紙連続供給装置
    と、前記巻取りリールの入側に設置された間紙進行方向
    変更装置及び間紙シャーとを備えたことを特徴とする金
    属ストリップ連続処理ラインの間紙挿入装置。
  3. 【請求項3】 前記間紙連続供給装置は前記巻取り装置
    に隣接して設置した2軸以上の間紙アンワインダ装置
    と、一方の払出し側間紙アンワインダから払い出された
    間紙を他方の待機側間紙アンワインダの間紙に接続する
    間紙接続装置と、その間紙接続の際に払出し側間紙を切
    断する間紙カッタとを備えたことを特徴とする請求項2
    に記載の金属ストリップ連続処理ラインの間紙挿入装
    置。
  4. 【請求項4】 間紙進行方向変更装置の上流側に間紙の
    切断時に機能させて前記間紙を拘束するピンチロールを
    配置したことを特徴とする請求項2に記載の金属ストリ
    ップ連続処理ラインの間紙挿入装置。
  5. 【請求項5】 間紙進行方向変更装置は気体噴射ノズル
    を有する請求項2に記載の金属ストリップ連続処理ライ
    ンの間紙挿入装置。
  6. 【請求項6】 間紙進行方向変更装置は、前記カローゼ
    ル式巻取り装置が公転する際にその巻取りリールから退
    避させる退避機構を有する請求項2に記載の金属ストリ
    ップ連続処理ラインの間紙挿入装置。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の間紙連続供給装置は、
    前記間紙カッタでの切断時に払出し側間紙の先端を固定
    する固定手段と、該固定手段で先端を固定した後なお送
    り出されてくる余剰の払出し側間紙を上方に凸にたるま
    せて保持する保持手段とを有していることを特徴とする
    金属ストリップ連続処理ラインの間紙挿入装置。
  8. 【請求項8】 間紙連続供給装置と間紙進行方向変更装
    置との間に間紙ルーパを配置したことを特徴とする請求
    項2に記載の金属ストリップ連続処理ラインの間紙挿入
    装置。
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