JP2862729B2 - 間紙挿入方法及び装置 - Google Patents

間紙挿入方法及び装置

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JP2862729B2 JP14590092A JP14590092A JP2862729B2 JP 2862729 B2 JP2862729 B2 JP 2862729B2 JP 14590092 A JP14590092 A JP 14590092A JP 14590092 A JP14590092 A JP 14590092A JP 2862729 B2 JP2862729 B2 JP 2862729B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属あるいはプラスチ
ック等のストリップを連続処理するライン、例えば完全
連続タンデム冷間圧延機等のラインの出側において、ス
トリップを巻き取る際に行われる擦り疵防止用の間紙の
挿入作業を、当該ラインを停止することなく連続的に実
施できるようにした間紙挿入方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば冷延ステンレス鋼板などの
ように表面品質,表面光沢が重要視されるストリップ
を、当該処理ラインの出側で巻き取る際に、ストリップ
層間に間紙を挿入することが行われている。ここで、間
紙をストリップ層間に挿入する目的を列記すると以下の
ようになる。 (1)ストリップの巻取り時に、ストリップが擦れて表
面に擦り疵が発生することを防止する。 (2)巻き取ったコイルを次工程やコイル置場等に運搬
する時に、コイルが巻き緩み、ストリップ同士が擦れて
疵が発生するのを防止する。 (3)次工程でコイルを巻き戻して通板するとき、スト
リップが擦れて表面に擦り疵が発生することを防止す
る。 (4)処理ラインが例えば圧延機である場合、圧延油の
ワイピングが不十分であると、巻取り時にこの残存した
圧延油によりストリップが横ずれすることがあるので、
過剰の圧延油を間紙により吸い取って横ずれを防止す
る。 (5)特にステンレス鋼板の圧延の場合、例えば大容量
のタンデム圧延機で高粘度の圧延油を使用して中間厚さ
まで高速圧延を行った後、小径ロールの圧延機で低粘度
の圧延油を使用して製品厚さまで仕上げ圧延を行うプロ
セスがある。そのタンデム圧延時に、板表面にオイルピ
ットが発生してピット内に高粘度の圧延油が残留する
と、次の小径ロールでの圧延時に、前記ピット内に封入
されているオイルがピットの潰れを阻害し、最終製品の
表面性状に悪影響を及ぼすことがある。そこで、タンデ
ムミル出側で間紙を挿入し、このオイルピット内に残留
する高粘度圧延油を間紙により吸収して除去しておく。
【0003】以上のような目的で行うストリップ巻取り
装置への間紙供給のための従来例としては、例えば図1
0に示すような基本的なものが知られており、又その改
善に関して特開平1−133611,特開平3−161
118,特開平3−161119等において種々の提案
がされている。前記図10は、金属ストリップ処理ライ
ンの出側設備を模式的に示したものであり、圧延,焼
鈍,酸洗等の処理を施された金属ストリップmは、デフ
レクターロール1を経て巻取りリール2に巻き取られて
コイル3になる。その際、既に巻き取られた金属ストリ
ップとその外側に巻かれる金属ストリップとの間には間
紙pが挿入される。即ち、間紙コイル4から間紙挿入装
置としての間紙アンワインダ5によって巻き戻された間
紙pは、金属ストリップmのコイル3の層間に挿入さ
れ、金属ストリップmとともに巻き取られる。
【0004】間紙pとともに巻き取られた金属ストリッ
プmのコイル3が所定の大きさになると、ラインは一旦
停止する。そして、シャー6により金属ストリップmを
切断するとともに、間紙pもカッターナイフ等で切断さ
れる。次いで、間紙pと金属ストリップmが巻き重さね
られているコイル3を巻取り装置からコイルカー7で抜
き出す。その後、ラインの低速運転を再開し、後行スト
リップmの先端を新たにセットした巻取りリール2に巻
き付けながら、同時に間紙pの先端も巻き付け作業を行
う。
【0005】これに対して、特開平1−133611
は、図10の間紙コイル4と金属ストリップのコイル3
との間で間紙pに縦皺がより、金属ストリップmに転写
されて表面品質が損なわれることを防止する提案で、間
紙コイル4から金属ストリップのコイル3までの間紙p
の走行路に複数のガイドロールを使用して、間紙pの無
接触走行距離を出来るだけ短くしている。
【0006】また、特開平3−161118は、上述の
ように間紙pの走行路に設けた複数のガイドロールをく
ぐらせて間紙pの先端部を挿入箇所に案内するのに、人
手を用いずに行うようにした提案である。すなわち、間
紙コイルに近いガイドロールのロール面に多数の通気孔
を設け、そのガイドロールを最初は負圧にして間紙端部
を吸引し、ガイドロールを間紙挿入箇所の真上まで移動
させたら、今度はガイドロールを加圧して前記通気孔か
らエアを吹き出させ、間紙を送り出しつつその先端を挿
入箇所に下降させて巻き重ねる。その後、他のガイドロ
ールを退避位置から作動位置に移動させることにより間
紙挿入を自動化している。
【0007】また、特開平3−161119は、図10
においてシャー6でストリップmを切断した後、コイル
端がコイル最上部を通過すると、コイル外周から離れて
遠心力で振り回されつつ上から下へ一気に落下するた
め、間紙pが切断されてしまい、コイル外周に更に数回
間紙を追加して巻き付けることが出来ない点に着目した
提案で、間紙コイル4とストリップの巻取りリール2と
の間に、間紙張力調整用の位置可変デフレクターロール
を配置して、これによりコイル端の落下による間紙の切
断を防止し、ひいては間紙の追加巻き付けを可能とした
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例にあって
は、間紙とともに巻き取った金属ストリップのコイルが
所定に大きさになると、一旦、ストリップ処理ラインを
停止しなければならず、そのたびに圧延機停止によるオ
フゲージ(板厚公差外れ)が発生するため、ラインの稼
働率及び製品歩留りが低下するという問題があった。
【0009】一方、近年、生産性及び歩留りの向上を目
的として、ストリップ処理ラインの連続操業化が図られ
ており、例えば金属ストリップの場合で言えばタンデム
圧延機による冷延ステンレス鋼板の圧延が指向されてい
る。なかでも、完全連続タンデム冷間圧延機の場合は、
圧延機を停止することなく圧延作業が連続的に行われる
ため、圧延機停止によるオフゲージが発生することもな
く、生産性及び歩留りの飛躍的な向上をもたらすことが
できる。ところが、完全連続タンデム圧延機において
も、間紙挿入作業を行うには上述したように圧延機を一
旦停止しなければならず、そのためオフゲージが発生
し、上記同様に稼働率及び製品歩留りの低下をきたすと
いう問題点があった。
【0010】また、完全連続タンデム圧延機では、金属
ストリップ巻取り装置として図11に示すようなカロー
ゼル式巻取り装置8がよく用いられる。このものは、巻
取り済のコイル3を新たな巻取りリール2に自動的に置
き換えることにより、連続的にストリップmの巻き取り
を続行できるものである。すなわち、カローゼル式巻取
り装置8は円盤状で、その回転軸をはさんで対称位置に
2本のストリップ巻取りリール2a,2bが配置されて
いる。そして、一方のリール2bへのコイル巻きが終わ
ると、圧延機出側に設けてある走間シャー9により圧延
機から送り出されてくるストリップmが切断されるとと
もに、巻取り装置の円盤が矢符号A方向に公転して他方
のリールに交換するようになっている。しかし、その公
転時には、ストリップmが図11に点線で示すように広
い範囲の軌跡を描いて移動する。このようなカローゼル
式巻取り装置において間紙挿入を行う場合、前記公転中
のストリップ軌跡の範囲内に間紙のガイド装置を設置す
るとストリップと干渉してしまうから、間紙のガイド装
置は巻取りリール2からかなり離れた位置に設置せざる
を得ない。そのため、間紙先端挿入時に気流の影響で間
紙のしわ,折れ,蛇行が発生し、間紙の先端挿入は非常
に困難であった。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、ストリップ連続処理ラインの出
側のカローゼル式巻取り装置において、ライン停止を伴
わずに間紙の切断,先端挿入が確実かつ容易にできる間
紙挿入方法及び装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ストリッ
プ連続処理ラインの出側において、カローゼル式巻取り
装置でストリップを巻き取るとともに、巻き重ねストリ
ップの層間に間紙を挿入するに当たり、間紙先端を安定
して確実に挿入でき、しかも巻取り装置の公転中にスト
リップの描く軌跡と間紙ガイド装置との干渉を防止でき
る手段について鋭意研究を重ねた結果、間紙の先端挿入
時は間紙ガイド装置をストリップ巻取りリールに近づ
け、巻取り装置が公転中には間紙ガイド装置を退避させ
るようにするか、或いは間紙先端をストリップ巻取りリ
ールの入側から挿入するようにすれば、間紙先端を安定
的に挿入することができることを見出し、本発明を完成
させた。
【0013】即ち、本発明は、ストリップ連続処理ライ
ンの出側に設置されたカローゼル式巻取り装置のストリ
ップ巻取りリールに巻き取られるストリップの層間に、
間紙を挿入する方法と装置に係るものであり、一の発明
は、間紙先端を前記巻取りリールの入側から挿入するこ
とを特徴とする間紙挿入方法である。
【0014】また、他の発明は、間紙先端を巻取りリー
ルの入側から横方向に挿入することを特徴とする間紙挿
入方法である。また、他の発明は、間紙の先端を挿入す
る際には間紙進行方向変更装置を前記ストリップ巻取り
リールに近づけて間紙の巻き付けを行い、前記巻取り装
置が公転する際には間紙進行方向変更装置をストリップ
巻取りリールから退避させることを特徴とする間紙挿入
方法である。
【0015】また、他の発明は、カローゼル式巻取り装
置に隣接して設置された間紙アンワインダと、ストリッ
プ巻取りリールの入側に設置された間紙進行方向変更装
置及び間紙カッタとを備えたことを特徴とする間紙挿入
装置である。前記間紙進行方向変更装置は気体噴射ノズ
ルを有するものとすることができる。
【0016】また、前記間紙進行方向変更装置は退避機
構を有するものとすることもできる。
【0017】
【作用】カローゼル式巻取り装置に隣接して設置した間
紙アンワインダに間紙コイルを取付けて間紙を巻戻す。
巻き戻された間紙は下方に進行し、巻取り装置の入側に
設置した間紙進行方向変更装置で横方向に進行方向を変
えられてカローゼル式巻取り装置へ連続的に供給され
る。このように、巻取り装置の入側へ横方向から間紙を
供給すれば、間紙ガイド装置である間紙進行方向変更装
置がカローゼル式巻取り装置から離れて設置されていて
も、間紙先端挿入時に気流の影響で間紙にしわ,折れ,
蛇行が発生することは防止され、ラインを停止すること
なく間紙を安定して確実にかつ容易に挿入できる。
【0018】また、間紙先端挿入時に上記間紙進行方向
変更装置をストリップ巻取りリールに近づけて行えば、
より一層確実,容易に挿入できる。その場合、巻取りリ
ールの交換のためカローゼル式巻取り装置が公転する際
には、間紙進行方向変更装置をリールから退避させるよ
うにすることで、間紙との干渉を防ぐことができる。金
属ストリップを分割する場合には、以下のようにして間
紙の切断が行われ、それに続いて上述の間紙先端の挿入
が行われる。即ち、金属ストリップの分割点が、圧延ラ
イン出側に設けた走間シャーに到達した時点で、間紙カ
ッタを自動的に駆動させて間紙の切断を行う。一方、金
属ストリップの分割点が前記走間シャーを通過する時点
で、同じく走間シャーを自動的に駆動させて金属ストリ
ップの切断を行う。この場合、間紙と金属ストリップの
切断タイミングは一致させる必要はなく、多少のずれは
許容される。かかる方法で間紙と金属ストリップとの切
断を行うことにより、金属ストリップと間紙の長さを或
る一定の範囲内に揃えて金属ストリップ巻取り装置に巻
き取ることが可能になる。間紙とともに金属ストリップ
巻取りリールに巻き取られた金属ストリップは、コイル
カー等により金属ストリップ巻取りリールから抜き出さ
れる。
【0019】切断された直後に、後続の金属ストリップ
先端はカローゼル式巻取り装置の控えの金属ストリップ
巻取りリールに巻き付けられる。同時に前記した間紙先
端の挿入も行われる。続いて巻取り装置が公転し、次の
巻取り工程がはじまる。上記の一連の作業において、ラ
インを停止する必要はなくなり、連続的に行うことが可
能になった。
【0020】次に実施例を示して、本発明を更に詳細に
説明する。
【0021】
【実施例】図1は、本発明による間紙巻取り装置の一実
施例を模式的に示した図である。ストリップ処理ライン
の圧延装置として完全連続タンデム圧延機を使用し、冷
延ステンレス鋼の金属ストリップmを製造する場合のも
のである。金属ストリップ巻取り装置として、完全連続
タンデム圧延機の出側にカローゼル式巻取り装置8(以
下、単に巻取り装置8という)が設置されている。この
巻取り装置8に隣接して、間紙挿入装置10が設置され
ている。その間紙挿入装置10は、巻取り装置8の近傍
の上方に設置された間紙アンワインダ11と、このこの
間紙アンワインダ11の下方であって巻取り装置8の入
側、詳しくは控えのストリップ巻取りリール2の入側に
設置された間紙進行方向変更装置としての間紙デフレク
タ12と、この間紙デフレクタ12の出側に配設された
間紙カッタ13とを備えている。
【0022】間紙アンワインダ11は、図示しない駆動
装置により正逆両方向に回転駆動されるもので、間紙コ
イル4を巻き戻して間紙先端の挿入作業を行う時は図で
時計方向に回転して間紙を送り出す。一方、その間紙先
端挿入作業が終わって間紙巻取りの定常工程に移行した
後は、図で反時計方向にトルクを与え引き出される間紙
pに所定の張力を付与するようにしてある。
【0023】図2に、前記間紙デフレクタ12の一例を
示す。このものは、固定ケーシング121の下端に取付
けたデフレクタロール122と、固定ケーシング121
に回動軸123で取付けた揺動アーム124の先端に取
付けられて前記デフレクタロール122と離接可能に駆
動されるピンチロール125と、揺動アーム124を揺
動させるための駆動シリンダ装置126とで構成されて
おり、間紙アンワインダ11から真下に送り出されてき
た間紙pをデフレクタロール122とピンチロール12
6とで挟んで捕捉するとともに、間紙進行方向を図示の
ように横方向に変更せしめる機能を有している。
【0024】図3は、間紙デフレクタ12の他の例を示
したものである。このものは、図2の間紙デフレクタ1
2におけるピンチロール125及び揺動アーム124や
駆動シリンダ装置126に代えて、気体噴出ヘッダ12
8を備えた構成であり、間紙アンワインダ11から真下
に送り出されてきた間紙pに気体噴出ヘッダ128の気
体噴出ノズル129から噴出する気体を吹きつけ、その
気流で間紙進行方向を図示のように横方向に変更せしめ
る機能を有している。
【0025】前記間紙カッタ13は図示しない駆動装置
で回転駆動されるように構成されており、圧延機の走間
シャー9の作動のタイミングを見計らって回転駆動する
ことにより、前記間紙デフレクタ12のデフレクタロー
ル122の出側において自動的に間紙pの切断を行う機
能を有する。以上のように構成した間紙挿入装置10に
よる、巻取り装置8への間紙pの挿入は、つぎの通りに
行われる。
【0026】図1において、完全連続タンデム圧延機で
圧延されたストリップmは、圧延機出側のデフレクタロ
ール1で進行方向を変えられて、巻取り装置8の一方の
巻取りリール2bに巻きとられつつある。同時に、間紙
挿入装置10から供給される間紙pは、上記巻取りリー
ル2bに巻きとられつつあるストリップmのコイル3の
層間に挿入されてストリップmとともに巻き取られつつ
ある。なお、巻取り装置8の他方の巻取りリール2a
は、控えのリールとして待機位置にあり、ベルトラッパ
15をリールの周りに巻き付けた状態にあり、巻取り方
向に回転駆動される。
【0027】やがて、巻取りリール2bに巻きとられつ
つあるコイル3の径が所定の大きさに達すると、図4に
示すように、ストリップm及び間紙pの切断作業が自動
的に行われる。すなわち、ストリップmの分割点が走間
シャー9の前後一定の範囲内に到達した時点で、間紙カ
ッタ13を回転駆動して間紙pの切断が行われる。一
方、ストリップmの分割点が走間シャー9を通過する時
点で、走間シャー9を回転駆動してストリップmの切断
が行われる。その後、間紙pとストリップmとが重ね巻
きに巻取りリール2bに巻き取られているコイル3は、
コイルカー7により巻取りリール2bから抜き出され
る。
【0028】ストリップm及び間紙pの切断作業を行っ
た後、図5に示すように、控えの巻取りリール2aへの
ストリップmの巻き付けと間紙pの先端の挿入とが、完
全連続タンデム圧延機を停止することなく同時的に行わ
れる。すなわち、ベルトラッパ15をリールの周りに巻
き付けた状態で巻取りリール2aを反時計方向に回転さ
せつつ、間紙コイル4の周速を、ストリップmのライン
速度と等しいか、或いはストリップmのライン速度に対
して一定の先進率を持たせた速度となるように、間紙ア
ンワインダ11を時計方向に回転駆動して間紙pを送り
出す。間紙pの先端は、間紙デフレクタ12により巻取
りリール2aの入側に向かって横方向に送り出され、ス
トリップmの先端とともに巻取りリール2aに到達して
巻き取られる。間紙pの先端が巻取りリール2aに巻き
ついたら、間紙挿入装置10の間紙アンワインダ11に
より間紙pに張力を付与する。また、間紙デフレクタ1
2として、図2に示すピンチロール方式のものを用いた
場合は、駆動シリンダ装置126の操作で他方のピンチ
ロール125を退避させることによりピンチロールを開
放して定常運転状態に入る。間紙デフレクタ12とし
て、図3に示す気体噴出ヘッダ方式のものを用いた場合
は、気体の噴出を停止して定常運転状態に入る。
【0029】一方、巻取り装置8は、図6に示すよう
に、ベルトラッパ15を開放させて下方に退避させると
共に、反時計方向に180度公転する。これにより、巻
取り作業状態にある巻取りリール2aが定常巻取り位置
に移動する。また、他方の巻取りリール2bの方は、待
機位置に移動する。その巻取りリール2bにベルトラッ
パ15を巻きつかせて、次に切断されるストリップm及
び間紙pの先端巻き付け準備状態に入る(図1参照)。
【0030】図7ないし図8は、他の実施例を示したも
のである。この実施例は、間紙挿入装置10の間紙デフ
レクタ12が、定常運転状態にあるときは図外の退避機
構により上方に退避させておき(図7)、間紙先端挿入
時には図8に示すように、待機位置にある巻取りリール
2aに接近させ、又図9に示すようにカローゼル式巻取
り装置8が公転中には間紙デフレクタ12とストリップ
mとが干渉しないように間紙デフレクタ12を再度退避
させるようにした点が上記第1の実施例とは異なってい
る。
【0031】この実施例によれば、巻取り装置8の公転
時における間紙pとストリップmとの干渉が防止できる
と共に、間紙先端挿入時には間紙デフレクタ12を巻取
りリール2aに極めて接近させることが可能となり、間
紙デフレクタ12の干渉防止と安定した確実かつ容易な
間紙先端挿入作業とを両立させることができるという利
点がある。
【0032】なお、上記各実施例は、コイル3が上巻き
の場合を述べたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、コイル3が下巻きの場合にも適用することができ
る。また、上記各実施例は、間紙カッタ13が回転式の
例を示したが、往復式の場合でも同様の効果が得られ
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カローゼル式巻取り装置に隣接して間紙アンワインダと
間紙進行方向変更装置及び間紙カッタを備えた間紙挿入
装置を設置し、間紙先端をストリップ巻取りリールの入
側から挿入するものとしたことにより、ストリップ処理
ラインを停止することなく間紙の切断・交換・先端巻き
付けが可能になり、ラインの稼働率が向上するという効
果が得られる。
【0034】また、完全連続タンデム圧延機における間
紙挿入時のオフゲージの発生がなくなり、製品の歩留り
が向上するという効果が得られる。更に、間紙をガイド
する間紙進行方向変更装置を巻取りリールに近接配置で
きて、カローゼル式巻取り装置における間紙先端挿入時
に間紙にしわ,折れ,蛇行の発生がなく容易に挿入可能
となり、又エアノズルとガイドロールを備えた間紙進行
方向変更装置を用いることで、従来は不可能であった上
巻き巻取り装置に対する間紙挿入も可能になるとい効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の間紙挿入装置の一実施例を模式的に示
した図である。
【図2】本発明の間紙進行方向変更装置の一実施例を模
式的に示した図である。
【図3】本発明の間紙進行方向変更装置の他の実施例を
模式的に示した図である。
【図4】図1の間紙挿入装置による間紙切断工程を説明
する図である。
【図5】図1の間紙挿入装置による間紙先端挿入工程を
説明する図である。
【図6】図1の間紙挿入装置による間紙挿入工程を説明
する図である。
【図7】本発明の間紙挿入装置の他の実施例を模式的に
示した図である。
【図8】図7の間紙挿入装置による間紙先端挿入工程を
説明する図である。
【図9】図7の間紙挿入装置による間紙挿入工程を説明
する図である。
【図10】従来の一般的な間紙挿入方法を説明する模式
図である。
【図11】従来のカローゼル式巻取り装置における間紙
挿入状態を説明する模式図である。
【符号の説明】
8 カローゼル式巻取り装置 10 間紙挿入装置 11 間紙アンワインダ 12 間紙デフレクタ 13 間紙カッタ 129 気体噴射ノズル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21C 47/26 B65H 18/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストリップ連続処理ラインの出側に設置
    されたカローゼル式巻取り装置のストリップ巻取りリー
    ルに巻き取られるストリップの層間に、間紙を挿入する
    方法であって、間紙先端を前記巻取りリールの入側から
    挿入することを特徴とする間紙挿入方法。
  2. 【請求項2】 ストリップ連続処理ラインの出側に設置
    されたカローゼル式巻取り装置のストリップ巻取りリー
    ルに巻き取られるストリップの層間に、間紙を挿入する
    方法であって、間紙先端を巻取りリールの入側から横方
    向に挿入することを特徴とする間紙挿入方法。
  3. 【請求項3】 ストリップ連続処理ラインの出側に設置
    されたカローゼル式巻取り装置のストリップ巻取りリー
    ルに巻き取られるストリップの層間に、間紙コイルから
    供給される間紙を挿入する方法であって、間紙の先端を
    挿入する際には間紙進行方向変更装置を前記ストリップ
    巻取りリール近づけて間紙の巻き付けを行い、前記巻取
    り装置が公転する際には間紙進行方向変更装置をストリ
    ップ巻取りリールから退避させることを特徴とする間紙
    挿入方法。
  4. 【請求項4】 ストリップ連続処理ラインの出側に設置
    されたカローゼル式巻取り装置のストリップ巻取りリー
    ルに巻き取られるストリップの層間に、間紙コイルから
    供給される間紙を挿入する装置であって、前記カローゼ
    ル式巻取り装置に隣接して設置された間紙アンワインダ
    と、前記ストリップ巻取りリールの入側に設置された間
    紙進行方向変更装置及び間紙カッタとを備えたことを特
    徴とする間紙挿入装置。
  5. 【請求項5】 間紙進行方向変更装置は気体噴射ノズル
    を有する請求項4に記載の間紙挿入装置。
  6. 【請求項6】 間紙進行方向変更装置は退避機構を有す
    る請求項4または5に記載の間紙挿入装置。
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