JPH07100398A - 研削式竪型精穀機 - Google Patents
研削式竪型精穀機Info
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- JPH07100398A JPH07100398A JP5276178A JP27617893A JPH07100398A JP H07100398 A JPH07100398 A JP H07100398A JP 5276178 A JP5276178 A JP 5276178A JP 27617893 A JP27617893 A JP 27617893A JP H07100398 A JPH07100398 A JP H07100398A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 精白工程における圧力分布の差を小さくする
とともに、むら搗精のない研削式竪型精穀機。 【構成】 金剛ロール17は円盤形ロール23をそれぞ
れ噴風溝27を介して重設して形成し、かつ、円盤形ロ
ール23の厚さよりも噴風溝23の高さを大きくする。
とともに、むら搗精のない研削式竪型精穀機。 【構成】 金剛ロール17は円盤形ロール23をそれぞ
れ噴風溝27を介して重設して形成し、かつ、円盤形ロ
ール23の厚さよりも噴風溝23の高さを大きくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金剛ロールからなる研削
式精穀ロールを備えた研削式精穀機に係り、特に、研削
式竪型精穀機に関する。
式精穀ロールを備えた研削式精穀機に係り、特に、研削
式竪型精穀機に関する。
【0002】
【従来の技術及び問題点】従来、この種の研削式竪型精
穀機においては、精白室の上方から原料穀粒を供給して
下方の吐出口から精白穀粒を排出するか(下送式)、反
対に、精白室の下方から原料穀粒を供給して上方の吐出
口から精白粒を排出する(上送式)のであるが、いずれ
にしても、穀粒の自転・公転運動が活発に行われ、穀粒
1粒についても全穀粒についても満遍無く研削式精穀ロ
ールの周面の金剛砂(砥(と)粒)に接触し、穀粒表層
部(糠(ぬか)層)がむらなく削り取られる必要があ
る。
穀機においては、精白室の上方から原料穀粒を供給して
下方の吐出口から精白穀粒を排出するか(下送式)、反
対に、精白室の下方から原料穀粒を供給して上方の吐出
口から精白粒を排出する(上送式)のであるが、いずれ
にしても、穀粒の自転・公転運動が活発に行われ、穀粒
1粒についても全穀粒についても満遍無く研削式精穀ロ
ールの周面の金剛砂(砥(と)粒)に接触し、穀粒表層
部(糠(ぬか)層)がむらなく削り取られる必要があ
る。
【0003】ところで、精白室内の除糠を促すとともに
前記穀粒の運動を助長するため、穀粒ロールを複数の分
割形ロールによって形成し、これらのロールのすき間か
ら噴風を行うことが行われているが、このすき間に穀粒
が達するたびに穀粒が除糠網に押し付けられる圧力が弱
まり、そのため、穀粒が精白室を通過する全過程で圧力
が均一になりにくい。加えて、むら搗(とう)精を減少
させるため、精穀ロールの周面に大径部と小径部とを設
けて凹凸状に形成し、精穀ロールの有効精穀面積を大き
くすることも考えられているが(本出願人による特願平
4−289586)、この場合も、精白室内の圧力分布
は高低差が大きいものとなり、砕粒発生などの問題が残
る。
前記穀粒の運動を助長するため、穀粒ロールを複数の分
割形ロールによって形成し、これらのロールのすき間か
ら噴風を行うことが行われているが、このすき間に穀粒
が達するたびに穀粒が除糠網に押し付けられる圧力が弱
まり、そのため、穀粒が精白室を通過する全過程で圧力
が均一になりにくい。加えて、むら搗(とう)精を減少
させるため、精穀ロールの周面に大径部と小径部とを設
けて凹凸状に形成し、精穀ロールの有効精穀面積を大き
くすることも考えられているが(本出願人による特願平
4−289586)、この場合も、精白室内の圧力分布
は高低差が大きいものとなり、砕粒発生などの問題が残
る。
【0004】本発明は、これらの問題点にかんがみ、精
白工程における圧力分布の差を小さくするとともに、む
ら搗精のない研削式竪型精穀機を提供することを技術的
課題とする。
白工程における圧力分布の差を小さくするとともに、む
ら搗精のない研削式竪型精穀機を提供することを技術的
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、立設した除糠筒内に主軸を回転自在に支持
し、該主軸の上部に横断面円形の金剛ロールを軸着する
とともに、該金剛ロールに隣接して送穀用の螺旋ロール
を設け、前記除糠筒と前記金剛ロールとの間を主要部と
する精白室の一端を穀粒供給部に、その他端を穀粒排出
部に各々連絡し、更に前記除糠筒を取り囲む外筒により
除糠室を形成した研削式竪型精穀機において、 イ.前記金剛ロールは円盤形ロールをそれぞれ噴風溝を
介して重設して形成する。 ロ.円盤形ロールの厚さよりも噴風溝の高さを大きくす
る。 という技術的手段を講じたものである。
の本発明は、立設した除糠筒内に主軸を回転自在に支持
し、該主軸の上部に横断面円形の金剛ロールを軸着する
とともに、該金剛ロールに隣接して送穀用の螺旋ロール
を設け、前記除糠筒と前記金剛ロールとの間を主要部と
する精白室の一端を穀粒供給部に、その他端を穀粒排出
部に各々連絡し、更に前記除糠筒を取り囲む外筒により
除糠室を形成した研削式竪型精穀機において、 イ.前記金剛ロールは円盤形ロールをそれぞれ噴風溝を
介して重設して形成する。 ロ.円盤形ロールの厚さよりも噴風溝の高さを大きくす
る。 という技術的手段を講じたものである。
【0006】そして、上記噴風溝の高さを6〜10mm
とすると効果的であり、また、円盤形ロールは、金属製
の円盤の上下面に砥粒を被着するとよい。
とすると効果的であり、また、円盤形ロールは、金属製
の円盤の上下面に砥粒を被着するとよい。
【0007】更に、上記穀粒排出部側の金剛ロールは、
上記噴風溝の高さよりも大きい厚さのロールで形成する
こともできる。
上記噴風溝の高さよりも大きい厚さのロールで形成する
こともできる。
【0008】
【作用及び効果】穀粒供給部から精白室に供給される穀
粒は噴風溝内に入り込み、円盤形ロールの上下面に接触
しながら自転・公転し、穀粒表層部を多面的に削り取ら
れる。こうして、多数の円盤形ロールによる精穀作用を
受けながら穀粒排出部側へ送穀されるのであるが、金剛
ロールの周面は厚さの小さい円盤形ロールにより形成さ
れるので、精白室内の穀粒は高圧部位を低圧部位とを交
互に連続的に通過することになって有効精穀面積が非常
に増大するとともに、精白室全行程における圧力分布の
高低差が小さくなり、精穀能率が向上し、砥粒発生が減
少する。
粒は噴風溝内に入り込み、円盤形ロールの上下面に接触
しながら自転・公転し、穀粒表層部を多面的に削り取ら
れる。こうして、多数の円盤形ロールによる精穀作用を
受けながら穀粒排出部側へ送穀されるのであるが、金剛
ロールの周面は厚さの小さい円盤形ロールにより形成さ
れるので、精白室内の穀粒は高圧部位を低圧部位とを交
互に連続的に通過することになって有効精穀面積が非常
に増大するとともに、精白室全行程における圧力分布の
高低差が小さくなり、精穀能率が向上し、砥粒発生が減
少する。
【0009】本発明による噴風溝の高さは、くず米など
のように短い穀粒の場合は6mm、インド型米などのよ
うに長い穀粒の場合は10mm、そして、国内産の米麦
などは8mm程度がよく、これにより、穀粒がその頭と
基部とを上下方向にした状態(いわゆる立った状態)で
噴風溝内に侵入して自転・公転しても、衝撃により折れ
ることがなく、穀粒周面全体が平均的に切削される。
のように短い穀粒の場合は6mm、インド型米などのよ
うに長い穀粒の場合は10mm、そして、国内産の米麦
などは8mm程度がよく、これにより、穀粒がその頭と
基部とを上下方向にした状態(いわゆる立った状態)で
噴風溝内に侵入して自転・公転しても、衝撃により折れ
ることがなく、穀粒周面全体が平均的に切削される。
【0010】また、本発明による円盤形ロールは、金属
製の円盤の上下面に砥粒を被着して形成すればよく、数
mmの薄いものであっても正確な厚さで製作することが
できる。
製の円盤の上下面に砥粒を被着して形成すればよく、数
mmの薄いものであっても正確な厚さで製作することが
できる。
【0011】更に本発明によれば、穀粒排出部側の金剛
ロールを、比較的大きい厚さのロールで形成するので、
穀粒排出部における外部抵抗の押圧力が穀粒供給部側に
も伝わりやすい。
ロールを、比較的大きい厚さのロールで形成するので、
穀粒排出部における外部抵抗の押圧力が穀粒供給部側に
も伝わりやすい。
【0012】
【実施例】次に、穀粒として米粒を精白する場合を例に
とって、本発明による好ましい実施例の研削式竪型精穀
機を図1及び図2に基づいて説明する。
とって、本発明による好ましい実施例の研削式竪型精穀
機を図1及び図2に基づいて説明する。
【0013】研削式竪型精穀機1の全体的な縦断面図を
示す図1において、符号2は基台であり、基台2内の上
下の軸受3,4により、主軸5を基台2のほぼ中心部に
垂直に、かつ回転自在に立設する。そして、主軸5の下
端にプーリ6を設け、このプーリ6とモータ7のプーリ
8とをVベルト9により連結して、主軸5は適宜な回転
速度で回転される。主軸5は軽量化のため中空状とな
し、その上半部を基台2の上方に突出させる。
示す図1において、符号2は基台であり、基台2内の上
下の軸受3,4により、主軸5を基台2のほぼ中心部に
垂直に、かつ回転自在に立設する。そして、主軸5の下
端にプーリ6を設け、このプーリ6とモータ7のプーリ
8とをVベルト9により連結して、主軸5は適宜な回転
速度で回転される。主軸5は軽量化のため中空状とな
し、その上半部を基台2の上方に突出させる。
【0014】前記上部軸受3付近を取り囲むように、上
部を開口した集糠筒11を基台2の上端縁よおび軸受筒
10に支持させて固設する。そして、前記集糠筒11内
には下部を開放した回転筒12を主軸5に軸着して設け
てこの間を集糠室41となし、回転筒12の下部周面に
集糠室41内を回動する糠かき出し翼13を装着する。
更に、前記集糠筒11の底部に糠排出口14を開口する
とともに、糠排出口14は糠ダクト15により図外のバ
ッグフィルタ及び集糠ファンに連結される。
部を開口した集糠筒11を基台2の上端縁よおび軸受筒
10に支持させて固設する。そして、前記集糠筒11内
には下部を開放した回転筒12を主軸5に軸着して設け
てこの間を集糠室41となし、回転筒12の下部周面に
集糠室41内を回動する糠かき出し翼13を装着する。
更に、前記集糠筒11の底部に糠排出口14を開口する
とともに、糠排出口14は糠ダクト15により図外のバ
ッグフィルタ及び集糠ファンに連結される。
【0015】前記回転筒12に上載して回転リング16
を設け、該回転リング16に載置して金剛ロール17を
設ける。すなわち、ボス部18に主軸5を挿通する円穴
19及びキー溝20を設け、このボス部18と周縁寄り
のリング部21とをアーム51により接続し、複数の通
風用開口22を設けてなる鉄製の円盤を形成する。そし
て、前記リング部21には表・裏面共に砥粒を被着して
円盤形ロール23に形成してあり、砥粒面を含めた厚さ
は5〜10mmとなし、また、表・裏面の周縁部は穀粒
を砕かないように面取りするとともに、周面には必ずし
も砥粒面を形成しなくてもよい。
を設け、該回転リング16に載置して金剛ロール17を
設ける。すなわち、ボス部18に主軸5を挿通する円穴
19及びキー溝20を設け、このボス部18と周縁寄り
のリング部21とをアーム51により接続し、複数の通
風用開口22を設けてなる鉄製の円盤を形成する。そし
て、前記リング部21には表・裏面共に砥粒を被着して
円盤形ロール23に形成してあり、砥粒面を含めた厚さ
は5〜10mmとなし、また、表・裏面の周縁部は穀粒
を砕かないように面取りするとともに、周面には必ずし
も砥粒面を形成しなくてもよい。
【0016】こうして形成した円盤形ロール23を主軸
5に軸着して重合するのであるが、各円盤形ロール23
間には厚さ6〜10mmの噴風用スペーサ24を介装す
る。該噴風用スペーサ24は、円盤形ロール23と同様
にボス部25に設けた円穴19及びキー溝20により主
軸5に軸着される。前記ボス部25から放射状にアーム
部26を突設し、かつ、アーム部26の先端寄りは、金
剛ロール17の回転方向(R)後側に向けて湾曲させて
ある。この噴風用スペーサ24により各円盤形ロール2
3間にすき間が生じ、このすき間を噴風溝27となす。
なお、噴風用開口22を閉塞(そく)させないため、噴
風用スペーサ24のアーム部26と円盤形ロール23の
アーム51とはできるだけ重合させるとよい。
5に軸着して重合するのであるが、各円盤形ロール23
間には厚さ6〜10mmの噴風用スペーサ24を介装す
る。該噴風用スペーサ24は、円盤形ロール23と同様
にボス部25に設けた円穴19及びキー溝20により主
軸5に軸着される。前記ボス部25から放射状にアーム
部26を突設し、かつ、アーム部26の先端寄りは、金
剛ロール17の回転方向(R)後側に向けて湾曲させて
ある。この噴風用スペーサ24により各円盤形ロール2
3間にすき間が生じ、このすき間を噴風溝27となす。
なお、噴風用開口22を閉塞(そく)させないため、噴
風用スペーサ24のアーム部26と円盤形ロール23の
アーム51とはできるだけ重合させるとよい。
【0017】こうして、噴風用スペーサ24を介して多
数の円盤形ロール23を重合することにより金剛ロール
17となし、この金剛ロール17に載置して筒状の螺旋
ロール28を設けるとともに、螺旋ロール28のボス2
8aを、主軸5上端に螺入するボルト29によって押さ
え込むことにより、螺旋ロール28及び金剛ロール17
を一体に主軸5に軸着する。螺旋ロール28上部開口部
には中空円すい形の案内体30を接続して設け、該案内
体30の周面には複数カ所に開口34を設けて外気取入
筒31の一端を接続し、外気取入筒31の他端は上部カ
バー32に設けた開口33に接続する。更に、前記上部
カバー32の上端部の穀粒供給口50には供給量調節装
置35を設ける。
数の円盤形ロール23を重合することにより金剛ロール
17となし、この金剛ロール17に載置して筒状の螺旋
ロール28を設けるとともに、螺旋ロール28のボス2
8aを、主軸5上端に螺入するボルト29によって押さ
え込むことにより、螺旋ロール28及び金剛ロール17
を一体に主軸5に軸着する。螺旋ロール28上部開口部
には中空円すい形の案内体30を接続して設け、該案内
体30の周面には複数カ所に開口34を設けて外気取入
筒31の一端を接続し、外気取入筒31の他端は上部カ
バー32に設けた開口33に接続する。更に、前記上部
カバー32の上端部の穀粒供給口50には供給量調節装
置35を設ける。
【0018】一方、金剛ロール17の周囲には除糠筒3
6を立設し、除糠筒と金剛ロール17との間を主要部と
する精白室40となす。除糠筒36は4本の支柱37間
に円弧状の除糠網36aを支持させて形成してあり、ま
た、前記支柱37間にそれぞれ円弧状のカバー38を装
着して除糠室39を形成し、該除糠室39の下端は集糠
室41に接続する。更に、除糠筒36の下方に精白室4
0に連通する穀粒吐出口42を設け、該吐出口42に接
続して排出樋43を設け、該排出樋43には分銅44に
より前記穀粒吐出口42に向けて付勢する抵抗板45を
装着する。前記吐出口42には穀粒を排出樋43に誘導
する案内板46を設けるとよい。また、前記各支柱37
内に形成した凹部に抵抗バー47を遊嵌(かん)し、該
抵抗バー47を調整ノブボルト48により精白室40に
対して出入可能に形成する。
6を立設し、除糠筒と金剛ロール17との間を主要部と
する精白室40となす。除糠筒36は4本の支柱37間
に円弧状の除糠網36aを支持させて形成してあり、ま
た、前記支柱37間にそれぞれ円弧状のカバー38を装
着して除糠室39を形成し、該除糠室39の下端は集糠
室41に接続する。更に、除糠筒36の下方に精白室4
0に連通する穀粒吐出口42を設け、該吐出口42に接
続して排出樋43を設け、該排出樋43には分銅44に
より前記穀粒吐出口42に向けて付勢する抵抗板45を
装着する。前記吐出口42には穀粒を排出樋43に誘導
する案内板46を設けるとよい。また、前記各支柱37
内に形成した凹部に抵抗バー47を遊嵌(かん)し、該
抵抗バー47を調整ノブボルト48により精白室40に
対して出入可能に形成する。
【0019】以下、上記実施例における具体的作動につ
き説明する。供給量調節装置35により、穀粒供給口5
0に原料米粒が適宜な流量に調節されて供給され、案内
体30の斜面に沿って円周方向にほぼ均等に流下し、更
に、螺旋ロール27によって精白室40内に送り込まれ
る。精白室40内の米粒は、回転する円盤形ロール34
の周縁にはじかれるとともに、抵抗バー47による撹拌
作用を受けながら除糠筒36に沿って精白室40内を転
動するのであるが、米粒の長さよりも大きい噴風溝27
内に入り込み、上下の円盤形ロール23のリング部21
内で自転・公転し、米粒が長行程にわたって多面的にリ
ング部21の砥粒面に接触し、砥粒により表層部が切削
される。
き説明する。供給量調節装置35により、穀粒供給口5
0に原料米粒が適宜な流量に調節されて供給され、案内
体30の斜面に沿って円周方向にほぼ均等に流下し、更
に、螺旋ロール27によって精白室40内に送り込まれ
る。精白室40内の米粒は、回転する円盤形ロール34
の周縁にはじかれるとともに、抵抗バー47による撹拌
作用を受けながら除糠筒36に沿って精白室40内を転
動するのであるが、米粒の長さよりも大きい噴風溝27
内に入り込み、上下の円盤形ロール23のリング部21
内で自転・公転し、米粒が長行程にわたって多面的にリ
ング部21の砥粒面に接触し、砥粒により表層部が切削
される。
【0020】こうして、中心部(主軸5)側に転動しな
がら移動する米粒は、噴風用スペーサ24のアーム部2
6によって除糠筒36側にけり出され、螺旋ロール28
の送穀作用により、下方の円盤形ロール23間に形成さ
れる噴風溝27内に侵入し、同様にしてリング部21に
よる精穀作用を受ける。このように、精白室40におけ
る米粒は、多数の噴風溝27へ出入を繰り返しながら下
送されるので、精白室40内の圧力分布差が小さくな
り、精白室40始端から終端までほぼ平均的な圧力で搗
精が行われるので、精米能率が良く、砕米発生も少な
い。
がら移動する米粒は、噴風用スペーサ24のアーム部2
6によって除糠筒36側にけり出され、螺旋ロール28
の送穀作用により、下方の円盤形ロール23間に形成さ
れる噴風溝27内に侵入し、同様にしてリング部21に
よる精穀作用を受ける。このように、精白室40におけ
る米粒は、多数の噴風溝27へ出入を繰り返しながら下
送されるので、精白室40内の圧力分布差が小さくな
り、精白室40始端から終端までほぼ平均的な圧力で搗
精が行われるので、精米能率が良く、砕米発生も少な
い。
【0021】また、噴風溝27からは図外のファンの吸
引力により、外気取入筒31、案内体30、螺旋ロール
28及び円盤形ロール23の通風用開口22を通った外
気が噴風され、米粒から剥(はく)離された糠粉を直ち
に除糠網36aから除糠室39内に排除する。そして、
除糠室39内の糠は集糠室41及び糠ダクト15を経て
図外のバッグフィルタに搬送される。
引力により、外気取入筒31、案内体30、螺旋ロール
28及び円盤形ロール23の通風用開口22を通った外
気が噴風され、米粒から剥(はく)離された糠粉を直ち
に除糠網36aから除糠室39内に排除する。そして、
除糠室39内の糠は集糠室41及び糠ダクト15を経て
図外のバッグフィルタに搬送される。
【0022】精白室40下端に至った米粒(精白米)
は、案内板46に誘導されて穀粒吐出口42から排出さ
れるのであるが、分銅44により付勢された抵抗板45
によって押圧作用が働き、米粒はこの抵抗板45に抗し
て吐出するので、この抵抗板45の作用により精白室4
0内が適度な圧力に保持されることになる。
は、案内板46に誘導されて穀粒吐出口42から排出さ
れるのであるが、分銅44により付勢された抵抗板45
によって押圧作用が働き、米粒はこの抵抗板45に抗し
て吐出するので、この抵抗板45の作用により精白室4
0内が適度な圧力に保持されることになる。
【0023】図3は金剛ロール17の別の実施例を示し
た正面図である。すなわち、穀粒吐出口42側寄りの円
盤形ロール23に代えて、噴風溝27の高さよりも大き
い厚さの分割形ロール55を、重合して装着する。各分
割形ロール55間には前記同様の噴風用バッグフィルタ
に搬送される。
た正面図である。すなわち、穀粒吐出口42側寄りの円
盤形ロール23に代えて、噴風溝27の高さよりも大き
い厚さの分割形ロール55を、重合して装着する。各分
割形ロール55間には前記同様の噴風用バッグフィルタ
に搬送される。
【0024】精白室40下端に至った米粒(精白米)
は、案内板46に誘導されて穀粒吐出口42から排出さ
れるのであるが、分銅44により付勢された抵抗板45
によって押圧作用が働き、米粒はこの抵抗板45に抗し
て吐出するので、この抵抗板45の作用により精白室4
0内が適度な圧力に保持されることになる。
は、案内板46に誘導されて穀粒吐出口42から排出さ
れるのであるが、分銅44により付勢された抵抗板45
によって押圧作用が働き、米粒はこの抵抗板45に抗し
て吐出するので、この抵抗板45の作用により精白室4
0内が適度な圧力に保持されることになる。
【0025】図3は金剛ロール17の別の実施例を示し
た正面図である。すなわち、穀粒吐出口42側寄りの円
盤形ロール23に代えて、噴風溝27の高さよりも大き
い厚さの分割形ロール55を、重合して装着する。各分
割形ロール55間には前記同様の噴風用スペーサ24を
介する。これにより、穀粒吐出口42に向けて付勢する
抵抗板45の押圧力が精白室40上部にも伝わりやす
く、精白室40内の圧力分布がより均一になりやすい。
た正面図である。すなわち、穀粒吐出口42側寄りの円
盤形ロール23に代えて、噴風溝27の高さよりも大き
い厚さの分割形ロール55を、重合して装着する。各分
割形ロール55間には前記同様の噴風用スペーサ24を
介する。これにより、穀粒吐出口42に向けて付勢する
抵抗板45の押圧力が精白室40上部にも伝わりやす
く、精白室40内の圧力分布がより均一になりやすい。
【0026】なお、上記実施例は精白室40の上方から
穀粒を供給して、同下方から精白穀粒を排出する場合に
ついて説明したが、これとは反対に、精白室40の下方
から穀粒を供給して、同上方から精白穀粒を排出するよ
うに形成してもよい。また噴風用スペーサ24のアーム
部26の長さ又は形状は本実施例に限定されるものでは
ない。
穀粒を供給して、同下方から精白穀粒を排出する場合に
ついて説明したが、これとは反対に、精白室40の下方
から穀粒を供給して、同上方から精白穀粒を排出するよ
うに形成してもよい。また噴風用スペーサ24のアーム
部26の長さ又は形状は本実施例に限定されるものでは
ない。
【図1】本発明による好適な一実施例の研削式竪型精穀
機の縦断面図である。
機の縦断面図である。
【図2】図1の研削式竪型精穀機のA−A線断面図であ
る。
る。
【図3】金剛ロールの他の実施例を示す正面図である。
1 研削式竪型精穀機 5 主軸 11 集糠筒 13 糠かき出し翼 14 糠排出口 17 金剛ロール 23 円盤形ロール 24 噴風用スペーサ 27 噴風溝 28 螺旋ロール 36 除糠筒 39 除糠室 40 精白室 41 集糠室 42 穀粒吐出口 45 抵抗板 50 穀粒供給口 55 分割形ロール
Claims (4)
- 【請求項1】 立設した除糠筒内に主軸を回転自在に支
持し、該主軸の上部に横断面円形の金剛ロールを軸着す
るとともに、該金剛ロールに隣接して送穀用の螺旋ロー
ルを設け、前記除糠筒と前記金剛ロールとの間を主要部
とする精白室の一端を穀粒供給部に、その他端を穀粒排
出部に各々連絡し、更に、前記除糠筒を取り囲む外筒に
より除糠室を形成した研削式竪型精穀機において、前記
金剛ロールは円盤形ロールをそれぞれ噴風溝を介して重
設して形成し、かつ、円盤形ロールの厚さよりも噴風溝
の高さを大きくしたことを特徴とする研削式竪型精穀
機。 - 【請求項2】 上記噴風溝の高さを6〜10mmとして
なる請求項1の研削式竪型精穀機。 - 【請求項3】 上記円盤形ロールは、金属製の円盤の上
下面に砥粒を被着してなる請求項1又は2の研削式竪型
精穀機。 - 【請求項4】 上記穀粒排出部側の金剛ロールは、上記
噴風溝の高さよりも大きい厚さのロールで形成してなる
請求項1、2又は3の研削式竪型精穀機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27617893A JP3294248B2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 研削式竪型精穀機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27617893A JP3294248B2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 研削式竪型精穀機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07100398A true JPH07100398A (ja) | 1995-04-18 |
JP3294248B2 JP3294248B2 (ja) | 2002-06-24 |
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ID=17565807
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JP27617893A Expired - Fee Related JP3294248B2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 研削式竪型精穀機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3294248B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018537281A (ja) * | 2015-12-04 | 2018-12-20 | ビューラー・アクチエンゲゼルシャフトBuehler AG | ロータ、粉砕機、空気吸引ケーシング、および粉砕機用の粉砕エレメント |
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---|---|---|---|---|
CN104492522B (zh) * | 2014-11-19 | 2017-05-24 | 武汉轻工大学 | 一种砂球柔性碾米机及一种粮食介质碾米方法 |
-
1993
- 1993-10-06 JP JP27617893A patent/JP3294248B2/ja not_active Expired - Fee Related
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