JPH07100281B2 - 数値制御工作機械 - Google Patents

数値制御工作機械

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JPH07100281B2
JPH07100281B2 JP19060793A JP19060793A JPH07100281B2 JP H07100281 B2 JPH07100281 B2 JP H07100281B2 JP 19060793 A JP19060793 A JP 19060793A JP 19060793 A JP19060793 A JP 19060793A JP H07100281 B2 JPH07100281 B2 JP H07100281B2
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敏雄 辻内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カム等の非真円形工作
物(以下、単に「工作物」ともいう。)を加工する数値
制御工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、数値制御装置により主軸軸線に垂
直な方向の砥石車の送りを主軸回転に同期して制御し、
カム等の工作物を研削加工する方法が知られている。工
作物は、加工サイクルデータとプロフィルデータに基づ
き主軸の回転と砥石車の送りとが数値制御されて加工さ
れるのであるが、とくにプロフィル創成運動における主
軸と工具送り軸の指令値に対する追随性の良否が加工精
度上、重要な問題である。
【0003】そして、この追随遅れ誤差を少なくするた
めに、工作物の仕上げ形状から決定される理想プロフィ
ルデータで工作物を一旦加工し、その工作物のプロフィ
ルをカム測定器等を用いて測定してサンプリングデータ
を得て、このサンプリングデータと理想プロフィルデー
タとの偏差を求め、理想プロフィルデータに補正を加え
ればよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この工作物のプロフィ
ルをカム測定器等を用いて測定し、理想プロフィルデー
タとの偏差を求める場合には、サンプリングデータと理
想プロフィルデータとを比較する必要がある。このサン
プリングデータと理想プロフィルデータとを比較するた
めには、例えば理想プロフィルデータが主軸回転角にお
ける工具送り軸の位置で与えられているのであれば、こ
れと同一の主軸回転角における工具送り軸の位置を検出
する必要がある。
【0005】しかしながら、この主軸回転角における工
具送り軸の位置を検出するためには主軸回転角を検出
し、この検出信号から理想プロフィルデータが有する主
軸回転角だけ回転したことを、さらに検出して工具送り
軸の現在位置を検出する処理を行わせなければならず、
処理が複雑になる問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの発明の構成は、非真円形工作物の仕上げ形状から決
定される理想プロフィルデータを記憶する理想プロフィ
ルデータ記憶手段と、この理想プロフィルデータに基づ
いて前記主軸と前記工具送り軸を制御して、一定時間間
隔毎に前記主軸の現在値と前記工具送り軸の現在値を検
出して記憶するデータサンプリング手段と、このデータ
サンプリング手段で検出された前記一定時間間隔毎の前
記主軸の現在値と前記工具送り軸の現在値からなるサン
プリングデータを補間して前記主軸の回転角に対する前
記工具送り軸の位置を示すデータを求めるデータ変換手
段と、この変換されたデータと前記理想プロフィルデー
タとを比較して誤差を演算する誤差演算手段と、この誤
差演算手段により演算された誤差に基づいて前記理想プ
ロフィルデータを補正するデータ補正手段とを備えたも
のである。
【0007】
【作用】データサンプリング手段は一定時間間隔毎に主
軸の現在値と工具の送り軸の現在値を検出してサンプリ
ングデータを得る。そして、このサンプリングデータを
データ変換手段にて補間することにより、主軸の回転角
に対する前記工具送り軸の位置を示すデータを求め、誤
差演算手段にて変換されたデータと理想プロフィルデー
タとを比較して誤差を演算し、データ補正手段によって
この誤差に基づいて理想プロフィルデータを補正して実
際の加工処理に使用する。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は数値制御研削盤を示した構成図である。
10は数値制御研削盤のベッドで、このベッド10上に
はテーブル11が主軸軸線に平行なZ軸方向に摺動可能
に配設されている。テーブル11上には主軸13を軸架
した主軸台12が配設され、その主軸13はサーボモー
タ14により回転される。また、テーブル11上、右端
には心押台15が載置され、心押台15のセンタ16と
主軸13のセンタ17とによってカムから成る工作物W
が挟持されている。工作物Wは主軸13に突設された位
置決めピン18に嵌合し、工作物Wの回転位相は主軸1
3の回転位相に一致している。
【0009】ベッド10の後方には工具送り軸(X軸)
に沿って進退可能な工具台20が案内され、工具台20
にはモータ21によって回転駆動される砥石車Gが支承
されている。この工具台20は、図略の送り螺子を介し
てサーボモータ23の正逆転により前進後退される。ド
ライブユニット40、41は図13に示すように数値制
御装置30から指令パルスを入力して、それぞれサーボ
モータ23、14を駆動する回路である。ドライブユニ
ット40は図13に図示するように数値制御装置30か
ら指令パルスとパルスジェネレータ52からの帰還パル
スを入力する偏差カウンタ401とその出力をDA変換
するDA変換器402とその出力に速度ジェネレータ5
3の出力を減算して増幅しサーボモータに駆動電圧を印
加する増幅器403の入力に加算するFV変換器404
によりプロフィルデータの速度成分に比例した速度信号
が付加され、速度成分に関する追随遅れが補償される。
ドライブユニット41についても同様である。
【0010】数値制御装置30に主としてサーボモータ
23、14の回転を数値制御して、工作物Wの研削加工
を制御する装置である。その数値制御装置30には、理
想プロフィルデータ、加工サイクルデータ等を入力する
テープリーダ42と制御データ等の入力を行うキーボー
ド43と各種の情報を表示するCRT表示装置44と各
種の制御信号を出力する制御盤45が接続されている。
【0011】数値制御装置30は図2に示すように、研
削盤を制御するためのメインCPU31と制御プログラ
ムを記憶したROM33と入力データ等を記憶するRA
M32と入出力インタフェース34とで主として構成さ
れている。RAM32上にはNCデータを記憶するNC
データ領域321と工作物Wの仕上げ形状から決定され
る理想プロフィルデータを記憶する理想プロフィルデー
タ領域322と補正された実行プロフィルデータを記憶
する実行プロフィルデータ領域323と位相誤差を主軸
の回転速度と理想プロフィルデータ番号に応じて記憶す
る位相誤差記憶領域328が設けられている。その他、
各種のモードを設定する送りモード設定領域324、工
作物モード設定領域325、スパークアウトモード設定
領域326、位相誤差補償モード設定領域327が設け
れている。
【0012】数値制御装置30はその他サーボモータ2
3、14の駆動系として、ドライブCPU36とRAM
35とパルス分配回路37が設けられている。RAM3
5はメインCPU31から砥石車Gの位置決めデータを
入力する記憶装置である。ドライブCPU36は主軸1
3と工具送り軸を数値制御してスローアップ、スローダ
ウン、目標点の補償等の演算を行い補償点の位置決めデ
ータを定周期で出力する装置であり、パルス分配回路3
7はパルス分配ののち、移動指令パルスを各ドライブユ
ニット40、41に出力する回路である。
【0013】さらに、プロフィル測定手段の1要素とし
てサンプリング装置38とサンプリングデータを記憶す
るRAM39が設けられている。サンプリング装置38
はパルスジェネレータ52と50から出力された帰還パ
ルスを計数するカウンタ381、382を有している。
それらのカウンタ381と382はメインCPU31か
らリセット信号を入力してリセットされ、メインCPU
31から測定開始信号を入力して工具送り軸(X軸)と
主軸(C軸)の帰還パルスの計数を開始する。また、サ
ンプリング装置38はメインCPU31からのリセット
信号によりリセットされ、サンプリングごとに更新され
るアドレスカウンタ383を有しており、測定開始信号
を入力すると、一定時間ごとにカウンタ381と382
の値をアドレスカウンタ383の示すRAM39のアド
レスに出力する。
【0014】次に作用を説明する。RAM32には位相
誤差測定サイクルデータと加工サイクルデータを含むN
Cデータが記憶されており、そのデータ構成は位相誤差
測定サイクルデータが図8に、加工サイクルデータが図
9に示されている。制御盤45のボタン451が押下さ
れると位相誤差補償モード設定領域327のフラグがリ
セットされ、理想プロフィルデータに基づく位相誤差測
定サイクルデータが起動される。また、制御盤45のボ
タン452が押下されると加工サイクルデータが起動さ
れる。これらのNCデータはCPU31により図3のフ
ローチャートに示す手順に従って解読される。
【0015】ステップ100でNCデータは1ブロック
読出され、次のステップ102でデータエンドか否かが
判定される。データエンドの場合には本プログラムは終
了される。データエンドでない場合には、ステップ10
4以下へ移行して、命令語のコード判定が行われる。ス
テップ104で命令語がGコードであると判定された場
合には、さらに詳細な命令コードを判定するため、CP
Uの処理はステップ106へ移行する。ステップ106
〜120で、命令コードに応じてモードが設定が行われ
る。ステップ106でG01コードと判定されたとき
は、ステップ108で送りモード設定領域324にフラ
グがセットされ送りモードは研削送りモードに設定され
る。同様にステップ110デG04コードと判定された
ときは、ステップ112でスパークアウトモード設定領
域326にフラグがセットされ送りモードはスパークア
ウトモードに設定される。また、ステップ114でG0
5コードと判定されたときは、位相誤差補償モード設定
領域327にフラグがリセットされ制御モードが位相誤
差だけオフセットを行う位相誤差補償モードに設定され
る。さらに、ステップ120でG51コードと判定され
るたときは、ステップ121で工作物モード設定領域3
25のフラグがリセットされ工作物モードに設定され
る。
【0016】上記のモード設定が完了すると、CPUの
処理はステップ122へ移行し、NCデータと設定され
た上記のモードに応じた処理が行われる。ステップ12
2でG52コードと判定されると、ステップ123でサ
ンプリング装置38にリセット信号を出力し、サンプリ
ング条件等が設定される。ステップ124でG53コー
ドと判定されると、ステップ126でサンプリング装置
38に測定開始信号が出力される。また、ステップ12
8でG55コードと判定されると、ステップ130でR
AM39からサンプリングデータが読み込まれ、そのデ
ータから測定プロフィルデータが、演算され、理想プロ
フィルデータとの比較から誤差の演算が行われ、補正演
算ののち実行プロフィルデータが作成される。次にステ
ップ132で読出しブロックにXコード有りと判定され
ると、ステップ134へ移行しモード設定がカムモード
かつ研削送りモード(以下、「カム・研削モード」とい
う)か否かが判定される。カム・研削モードのときは、
ステップ140でカム創成のためのパルス分配が行われ
る。一方、カム・研削モードでないときは、ステップ1
36で通常の主軸の回転と同期しないパルス分配が行わ
れる。
【0017】(a)位相誤差の測定処理 制御盤45のボタン451が押下されると、図8に示す
位相誤差測定サオイクルデータが図3のフローチャート
に従って1ブロックずつ解読される。まず、ブロックN
110のG51コードにより、工作物モードがカムモー
ドに設定されるとともに、使用される理想プロフィルデ
ータが番号P1234で指定される。次のブロックのN
120のG52コードにより、サンプリグ装置38に測
定開始信号が出力される。
【0018】また、G04コードのドウェルコードによ
り切り込み量が零、主軸の回転速度が10rpm(S1
0コード)のプロフィル創成運動だけが図4に図示する
手順で処理される。理想プロフィルデータは主軸の単位
回転角0.5°ごとの工具送り軸の移動量をパルス数で
表しテーブルにしたもので、理想プロフィルデータの読
出アドレスIによりD(I)で参照される。まず、ステ
ップ300で位相誤差補償モード設定領域327の状態
が調べられるが、位相誤差の測定処理時には、フラグは
リセットされており位相誤差補償モードではないので、
ステップ302へ移行して、読出アドレスIとオフセッ
トアドレスIOが共に1に初期設定されるここにオフセ
ットアドレスIOは、位相誤差の補償を行うために使用
されるもので、1周期の制御開始アドレスに対応する。
次にステップ304でドライブCPU36からパルス分
配完了信号を入力し前サイクルでのパルス分配が完了し
たか否かが判定され、完了したと判定されれば、ステッ
プ306へ移行し理想プロフィルデータD(I)が読み
出され、ステップ308で主軸の単位回転角ごとの砥石
車Gの位置決めデータ(移動量と速度)は、ドライブC
PU36に渡すためにRAM35に出力される。次にス
テップ310で読出しアドレスIが理想プロフィルデー
タの終端アドレスImax以上か否かが判定される。I
≧Imaxのときはステップ312で読出しアドレスI
はテーブルの先頭に戻すため初期値1に設定され、そう
でないときはステップ314で読出しアドレスIは1だ
け更新される。次にステップ316で読出しアドレスI
がオフセットアドレスIOに等しいか否かが判定され、
等しい場合には主軸1回転の制御が完了したことを意味
しており、ステップ318へ移行して主軸の回転すが判
定され、指定回数(図8のNCデータでは2回)だけ回
転したと判定されると、本プログラムが終了され、指定
回数の回転が終了していないと判定されると、ステップ
304へ移行して次の回転サイクルの制御が行われる。
【0019】このように、砥石車Gはプロフィル創成運
動だけによる空研削またはスパークアウト加工を行うの
であるが、この処理中に、サンプリング装置38は主軸
の現在値と工具送り軸との現在値とを一定時間間隔でサ
ンプリングして、そのデータをRAM39に記憶してい
る。すなわち、サンプリング装置38は指定されたサン
プリング周期で図5の処理を実行している。ステップ4
00でカウンタ382の値とステップ402でカウンタ
381の値がアドレスカウンタ383の値Iで示される
RAM39のアドレスMC(I)とMX(I)に記憶さ
れ、ステップ404でアドレスカウンタ383の値Iが
1だけ更新される。このような処理が主軸が1回転する
間、サンプリング周期で繰り返されサンプリングデータ
が得られる。
【0020】次にブロックN140のG55コードによ
り、誤差の演算が図6のフローチャートに従って行われ
る。サンプリング装置38により得られたサンプリング
データはC軸、X軸ともに、図12に示すように一定時
間間隔ごとの現在値である。ステップ500では、その
C軸のサンプリングデータを補間してC軸の単位角度ご
とに、それに対応する時刻を演算し、その時刻に対する
X軸の現在値をX軸のサンプリングデータを補間するこ
とで求め、C軸の単位回転ごとに対応するX軸の現在値
が求められる。すなわち、サンプリングデータが測定プ
ロフィルデータに変換される。次にステップ502で図
11に示すように、理想プロフィルデータからX軸が最
大値をとる時のC軸の値θMが求められる。次にステッ
プ506で位相誤差Δθが、θM−θIで演算され、そ
の位相誤差Δθは理想プロフィルデータ番号と主軸の回
転速度に対応づけられて記憶される。
【0021】また、ステップ510で図14に示すよう
に理想プロフィルデータに対する測定プロフィルデータ
の誤差は、部分拡大Aで示すように位相誤差Δθと位置
誤差ΔXにわけて演算される。そして、ステップ512
で各位相での位置誤差ΔX(θ)が求められ、理想プロ
フィルデータに誤差ΔX(θ)を減算して補正した実行
プロフィルデータが算出され、そのデータは実行プロフ
ィルデータ領域323に記憶され、実際の加工時にはこ
の実行プロフィルデータにしたがって制御される。
【0022】このように、ブロックN120〜N140
のNCデータにより1つの理想プロフィルデータと1つ
の主軸の回転速度に対応する位相誤差が測定されるが、
同様な測定を主軸の回転速度と理想プロフィルデータを
変化させて行うことにより図10に示す位相誤差テーブ
ルが位相誤差記憶領域328に作成される。 (b)位相誤差と位置誤差を補償した加工処理 制御盤45のボタン452が押下されると、図9に示す
加工サイクルデータが図3のフローチャートに従って1
ブロックずつ解読される。まず、ブロックN010のG
51コードにより、工作物モードがカムモードに設定さ
れるとともに、使用される実行プロフィルデータが番号
P1234で指定される。次のブロックのN020のG
50コードにより、位相誤差補償モード設定領域327
にフラグが設定され、制御モードが実行プロフィルデー
タに位相誤差の補償を行って加工制御する位相誤差補償
モードに設定される。次のブロックN030のG01コ
ードにより研削送りモードに設定され、Xコードの存在
によりX−0.1だけカム研削の処理が行われる。Fコ
ードは主軸1回転当たりの研削量を、Rコードは主軸1
回転当たりの研削速度である。Sコードは主軸回転速度
を表している。図9のNCデータでは、FコードとRコ
ードの指定数値が等しいため、主軸の回転に対して連続
的に一定速度で切り込むことを指定している。
【0023】位相誤差と位置誤差を補償したカム創成は
図7のフローチャートに従って実行される。まず、ステ
ップ200で、与えられたFコードから主軸の単位回転
角度0.5°ごとの切込量がパルス数として減算され
る。そして、ステップ202で実行プロフィルデータ番
号と主軸の回転速度とから図10の位相誤差テーブルが
検索され対応する位相誤差が読み出される。位相誤差Δ
θは主軸の追随遅れに原因するするものであるので、主
軸の指令角に対し主軸回転角でΔθだけ先行する実行プ
ロフィルデータを順次出力すれば位相誤差の補償ができ
る。したがって、主軸の指令角の原点に対しΔθだけ先
行する実行プロフィルデータが記憶されているアドレ
ス、即ちオフセットアドレスIOが演算される。次にス
テップ204で読出しアドレスIの初期値がオフセット
アドレスIOに設定される。次にステップ206でドラ
イブCPU36からパルス分配完了信号を入力し前サイ
クルでのパルス分配が完了したか否かが判定され、完了
したと判定されれば、ステップ208へ移行し実行プロ
フィルデータD(I)が読み出され、ステップ210で
主軸1回転当たりの切り込みが完了したか否かが判定さ
れる。この判定はFコードにより指定された数値データ
で行われる。この場合には0.1mm分の切り込みが行
われたか否かで判定される。主軸1回転当たりの切り込
みが完了していないときにはステップ212で、読み出
された実行プロフィルデータD(I)に単位角当たりの
切込量が加算されて移動量データが生成され、ステップ
214でその移動データと速度データを組みとする位置
決めデータが出力される。また主軸1回転当たりの切り
込みが完了しているときはステップ213で、読み出さ
れた実行プロフィルデータD(I)がそのまま移動量デ
ータとされる。次にステップ216で読出しアドレスI
が実行プロフィルデータの終端アドレスImax以上か
否かが判定される。I≧Imaxのときはステップ21
8で読出しアドレスIはテーブルの先頭に戻すため初期
値1に設定され、そうでないときはステップ220で読
出しアドレスIは1だけ更新される。次にステップ22
2で読出しアドレスIがオフセットアドレスIOに等し
いか否かが判定され、等しい場合には主軸1回転の制御
が完了したことを意味しており、ステップ224へ移行
して全切り込みが完了したか否かが判定される。この判
定はXコードにより指定された数値データにより判定さ
れる。全切り込みが未完了のときはステップ206へ移
行して、次の制御サイクルへ進む。一方、全切り込みが
終了した場合にはブロックN030で指令されたカム研
削の処理が終了される。
【0024】次にブロックN040のG04コードのド
ウェルコードによりスパークアウト加工が図4に図示す
る手順で処理される。このフローチャートは図7にのフ
ローチャートと大略において一致しており、切り込みが
行われないことと、主軸が指定回数だけ回転した場合に
はドウェル処理が停止されることが異なる。すなわち、
ステップ300で位相補償モード設定領域327の内容
が調べられるが、フラグがセットされており位相補償モ
ードとなっているので、ステップ202と204と同様
なステップ322,324の位相誤差補償処理のための
初期設定を経て、ステップ304以下が実行される。ま
た、この処理は位相誤差測定時の制御と、使用されるデ
ータが実行プロフィールデータであることと読出しアド
レスIとオフセットアドレスIOの初期設定が異なるだ
けであっる。すなわち、実行プロフィールデータと主軸
の回転速度に応じて位相誤差テーブルから対応する位相
誤差Δθが研削され、主軸の指令角に対し位相誤差Δθ
だけ先行した実行プロフィールデータが順次所定サイク
ル分だけ出力されることで、位相誤差の補償されたスパ
ークアウト加工が所定サイクルだけ実行される。
【0025】上記実行プロフィールデータは位置誤差を
補正したものであり、パルス分配処理時に読出しアドレ
スをオフセットすることにで位相誤差が補償されるの
で、結局、両者により総合の誤差が補償された加工が実
行される。なお、上記実施例では、位相誤差ΔθはX軸
の最大値の位相差で求めているが、図11に示すように
X軸の値を同一とする回転角θ1 ,θ2 の差aと回転角
θ 3 ,θ4 の差bの平均値で求めてもよい。
【0026】また、誤差補償で誤差を位相誤差と位置誤
差の成分に分解し、それぞれの成分に応じた誤差補償を
行っているが、位相誤差だけ補償するようにしてもよ
い。図15は速度制御手段を設けない場合の誤差を示す
図であり、図16は速度制御手段を設けた場合の誤差を
示す図であり、図17は速度制御手段を設けさらに位置
誤差を補正した実行プロフィルデータで加工した場合の
誤差を示す図である。このことから明らかなように順次
誤差が改善されているのが分かる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、一定時間間隔毎に主軸の現在
値と工具送り軸の現在値を検出し、この主軸の現在値と
工具送り軸の現在値からなるサンプリングデータを補間
して主軸の回転角に対する工具送り軸の位置を示すデー
タを求め、そのデータと理想プロフィルデータとを比較
して誤差を演算するようにしたので、一定時間経過した
ことを検出するのみでサンプリングデータを検出でき、
誤差に応じた理想のプロフィルデータの補正が簡単な構
成にて行え、精度高い加工が効率よく行えるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる数値制御研削盤の構成
【図2】数値制御装置の電気的構成を示したブロックダ
イヤグラム
【図3】CPUの処理手順を示したフローチャート図
【図4】CPUの処理手順を示したフローチャート図
【図5】CPUの処理手順を示したフローチャート図
【図6】CPUの処理手順を示したフローチャート図
【図7】CPUの処理手順を示したフローチャート図
【図8】位相誤差測定サイクルデータの構成図
【図9】加工サイクルデータの構成図
【図10】位相誤差テーブルの構成図
【図11】位相誤差の演算方法を示した構成図
【図12】サンプリングデータから測定プロフィルデー
タを求める方法を示した説明図
【図13】ドライブ回路の詳細な構成を示したブロック
ダイヤグラム
【図14】理想プロフィルデータに対する測定プロフィ
ルデータの誤差を演算する方法を示した説明図
【図15】測定された誤差を示す特性図
【図16】測定された誤差を示す特性図
【図17】測定された誤差を示す特性図
【符号の説明】
10 ベッド 11 テーブル 13 主軸 14 サーボモータ 15 心押台 20 工具台 30 数値制御装置 23 サーボモータ 50 パルスジェネレータ G 砥石車 W 工作物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−19605(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸と工具送り軸を数値制御し非真円形工
    作物の仕上げ形状に沿って工具をプロフィル創成運動さ
    せるためのプロフィルデータに基づき、前記非真円形工
    作物を加工する数値制御工作機械において、前記非真円
    形工作物の仕上げ形状から決定される理想プロフィルデ
    ータを記憶する理想プロフィルデータ記憶手段と、この
    理想プロフィルデータに基づいて前記主軸と前記工具送
    り軸を制御して、一定時間間隔毎に前記主軸の現在値と
    前記工具送り軸の現在値を検出して記憶するデータサン
    プリング手段と、このデータサンプリング手段で検出さ
    れた前記一定時間間隔毎の前記主軸の現在値と前記工具
    送り軸の現在値からなるサンプリングデータを補間して
    前記主軸の回転角に対する前記工具送り軸の位置を示す
    データを求めるデータ変換手段と、この変換したデータ
    と前記理想プロフィルデータとを比較して誤差を演算す
    る誤差演算手段と、この誤差演算手段により演算された
    誤差に基づいて前記理想プロフィルデータを補正するデ
    ータ補正手段とを備えた数値制御工作機械。
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