JPH07100200A - 血液透析用透析膜 - Google Patents

血液透析用透析膜

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JPH07100200A
JPH07100200A JP25415993A JP25415993A JPH07100200A JP H07100200 A JPH07100200 A JP H07100200A JP 25415993 A JP25415993 A JP 25415993A JP 25415993 A JP25415993 A JP 25415993A JP H07100200 A JPH07100200 A JP H07100200A
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JP
Japan
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cellulose
dialysis
linter
film
modified
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Withdrawn
Application number
JP25415993A
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English (en)
Inventor
Shigeru Nomura
繁 野村
Akira Inai
章 稲井
Takahiro Maruyama
高広 丸山
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生セルロースからなる血液透析用透析膜の
優れた透析性能を損なうことなく、補体活性の抑制効果
を飛躍的に向上させ、かつ工業的に大量生産するのに適
した面で優れた、改変セルロース膜を提供する。 【構成】 窒素を環構成原子として含有する複素環状化
合物を直接、又はスペーサーを介して、セルロースとエ
ーテル結合させた改変セルロースから構成された血液透
析用透析膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改変されたセルロース
からなる平面状、筒状、又は中空糸状の血液透析用透析
膜に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特に人工透析療法に於いて、再生
セルロース膜、とりわけ銅アンモニア法再生セルロース
膜が幅広く用いられ、透析装置や透析技術の進歩と共
に、腎不全患者の延命、社会復帰に大きな役割を果たし
ている。これは、銅アンモニア法再生セルロース膜が優
れた透析性能や機械的強度を有すると共に、長年の実績
に裏付けられた高い安全性を有するからに他ならない。
【0003】しかしながら、透析療法の進歩にもかかわ
らず、透析に伴う種々の問題がまだ未解決で残されてい
る。例えば、再生セルロース膜やその他一部の膜で血液
透析を行った場合に生じる血液親和性の問題のなかで、
補体成分の活性化の問題が指摘されている。この問題に
ついては、臨床症状との関連、或いは臨床的意義はいま
だ明らかではないが、免疫系に何らかの影響を与えてい
る事が報告されている。
【0004】合成高分子からなる膜は、補体成分の活性
化が軽微であるという面で優れているが、一方透析膜と
しての基本的要素である機械的強度が弱いために取扱い
性が悪く、このためピンホールが発生し易く、また、性
能のバランス、即ち透水量と溶質透過量とのバランスが
悪く、その使用方法が特定されるといった課題を抱えて
いる。かかる状況下に、透析膜の基本的要素が優れてい
る再生セルロース膜で補体成分の活性化を抑制すること
が望まれている。
【0005】現在、再生セルロース膜の補体成分の活性
化を抑制する方法が種々提案されている。例えば、特開
昭61−8105号公報には再生セルロース膜にイソシ
アネートプレポリマーを反応させる方法が、特開昭60
−118203号公報にはブリッジ形成剤を介してポリ
マー酸を化学的に結合させる方法がそれぞれ提案されて
いるが、反応物質の安定性及び反応工程の複雑さなどの
問題がある。又、特開平2−2848号公報にはポリエ
チレングリコールモノカルボン酸又はその酸の官能性誘
導体をエステル結合させる方法が提案されているが、中
空糸膜束の後処理時、機械的損傷を受け易いという欠点
がある。さらに、特開昭61−113459号公報には
ジエチルアミノエチルセルロース等の改変セルロースを
用いて製膜した透析膜が提案されているが、補体活性の
抑制という面で十分ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、再生セ
ルロース膜の血液親和性、具体的には補体活性の抑制を
向上させる試みには、一長一短がある。この様な状況を
踏まえた本発明の課題は、再生セルロースからなる透析
膜の優れた透析性能を損なうことなく、補体活性の抑制
効果を飛躍的に向上させ、かつ工業的に大量生産するの
に適した改変セルロース膜を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】血液透析に再生セルロー
ス膜を用いた場合に生じる補体成分の活性化には、セル
ロースの水酸基が関与していると考えられている。この
水酸基と反応性のある官能基を有する分子鎖をセルロー
スの水酸基に反応させる事により、該結合水酸基のみな
らず、この近傍の水酸基についても結合分子鎖の影響が
及び、補体蛋白やその他の血液成分が直接水酸基と接触
することを妨げる。さらに、再生セルロースの原料に反
応性官能基を有する分子鎖を導入し、得られた改変セル
ロースを製膜、再生することは、工業的な大量生産にも
全く支障がない。前記分子鎖の構造及び官能基について
は多くの組み合わせが可能であるが、本発明者らは銅ア
ンモニア液への溶解性、生体への安全性、血液との親和
性、化学反応性、経済性等を考慮し、種々研究を重ねた
結果、本発明の完成に至った。
【0008】即ち、本発明によれば、窒素を環構成原子
として含有する複素環状化合物を直接、又はスペーサー
を介して、セルロースとエーテル結合させた改変セルロ
ースから構成される、例えば平面状、筒状、又は中空糸
状の血液透析用透析膜が提供される。
【0009】本発明において、窒素を環構成原子として
含有する複素環状化合物としては、アジリジン、2−メ
チルアジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジ
ン、ペルヒドロアゼピン、ペルヒドロアゾシン、ペルヒ
ドロアゾニン、ペルヒドロアゼシン等のように環を構成
する原子の中に炭素以外には窒素1原子のみを含む化合
物、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピペラジン、1−
メチルピペラジン等の環を構成する原子の中に炭素以外
に窒素2原子以上を含む化合物、及び/又はモルホリン
等の環を構成する原子の中に炭素以外に窒素及びその他
の原子を含む化合物等が用いられる。反応性や経済性の
点から、本発明に用いる窒素を環構成原子として含有す
る複素環状化合物は5〜7員環であることが望ましい。
【0010】本発明で言うスペーサーとは、一端が上記
窒素含有複素環状化合物と化学的に結合し、もう一端が
セルロースの水酸基とエーテル結合する2価の基であ
り、例えば、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テ
トラメチレン、ドデカメチレン等のアルキレン基、ビニ
レン、プロペニレン等のアルケニレン基、1,4−シク
ロヘキシレン等のシクロアルキレン基、3−シクロヘキ
セン−1,2−イレン等のシクロアルケニレン基、及び
/又はp−フェニレン、3−メチル−o−フェニレン等
のアリーレン基等が用いられる。反応性の点から、スペ
ーサーの炭素原子数は1〜10であることが望ましい。
【0011】本発明では、窒素を環構成原子として含有
する複素環状化合物を直接セルロースとエーテル結合さ
せた改変セルロースを用いることももちろんできるが、
反応性及び補体活性の抑制効果の点からは、前記窒素含
有複素環状化合物をスペーサーを介してセルロースとエ
ーテル結合させた改変セルロースを用いるのが望まし
い。この場合、セルロースとの反応方法としては以下の
2方法が考えられる。
【0012】1)スペーサーとなる2官能性化合物の1
つの官能基を利用してセルロースにエーテル結合させ、
その後もう1つの官能基にこの官能基と反応して結合を
生成しうる官能基を有する、前記窒素含有複素環状化合
物を結合させる方法。
【0013】2)スペーサーとなる化合物の一端が前記
窒素含有複素環状化合物とすでに化学結合し、もう一端
にセルロースとエーテル結合しうる官能基を有する化合
物と、セルロースを直接反応させる方法。
【0014】本発明は反応方法の違いを制限するもので
はない。しかし、反応性の点からは、上記2)の方が好
ましい。
【0015】エーテル化した改変セルロースは、例えば
米国特許第2102205号明細書又は同第26230
42号明細書等の公知の方法により製造される。
【0016】改変セルロースの平均置換度は補体活性抑
制の効果及び銅アンモニア液への溶解性の点から0.0
1〜0.10の範囲が望ましい。エーテル化により改変
されたセルロースの平均置換度とは、本発明の範囲にお
いて膜形成セルロースのグルコース無水物1単位当たり
の置換数の平均(0〜3)である。
【0017】平均置換度の調節は、置換反応の際の条
件、異なって置換されたセルロースの混合、もしくは置
換セルロースと未置換セルロースとの混合により行われ
る。混合の方法としては、異なって置換されたセルロー
スもしくは置換されたセルロースと、未置換セルロース
とを銅アンモニア液に溶解する以前の原料の段階で混合
する方法、銅アンモニア液に溶解しながら混合する方
法、それぞれを銅アンモニア液に溶解後混合する方法等
があげられ、いずれの混合方法によってもよい。
【0018】このようにして得られた銅アンモニア溶液
からの製膜、再生は、例えば、特公昭50−40168
号公報及び特開昭59−204912号公報に開示され
ているような方法で行われる。
【0019】上記のようにして得られた、前記窒素含有
複素環状化合物を直接、またはスペーサーを介して、セ
ルロースとエーテル結合させた改変セルロースで構成さ
れた透析膜では、驚くべきことに、補体成分の活性化が
著しく抑制される。
【0020】本発明の血液透析用透析膜は、工業的に大
量生産するという面でも、優れている。即ち、特開平2
−2848号公報にはポリエチレンモノグリコールモノ
カルボン酸を再生セルロース膜にバッチ処理の後処理で
エステル結合させる方法が提案されているが、この方法
は、バッチ処理の後処理であるために生ずる機械的損
傷、例えば中空糸膜の場合、糸折れ、中空糸形状の変形
等の問題を持っており、これらの危険性を増加させるこ
とから本質的に逃れえない。これに対し、本発明ではセ
ルロースを前処理して改変されたセルロースから透析膜
を製造するため、連続処理が可能であり、上記の問題を
回避できると共に、併せて得られる透析膜の均質性が良
いという利点を有している。
【0021】血液透析用透析膜は、治療に使用する前に
滅菌操作が必要であるが、本発明の改変セルロース膜
は、各種の滅菌法を利用することができる。即ち、組み
込んだ透析器を、そのまま乾燥状態で滅菌するエチレン
オキサイドガス滅菌、高圧蒸気滅菌、及びガンマー線滅
菌などが利用でき、または組み込んだ透析器に水または
生理食塩水などを充填した後滅菌する、高圧蒸気滅菌、
またはガンマー線滅菌などが利用できる。このような滅
菌操作によって、改良された血液親和性が変化すること
はない。
【0022】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明する
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。
【0023】尚、以下の実施例中に記載されている測定
項目は、各々次の方法で測定したものである。 (1)補体消費率 試料フィルムを、2.5×2.5mm2の細片としてポ
リエチレン管に入れ、これにゼラチンベロナール緩衝液
で4倍に希釈したモルモット補体(コーデイス・ラボ社
製)200μlを加え、37℃で1時間攪拌しながらイ
ンキュベートした。補体価はマイヤー変法(エム・エム
・マイヤー(M.M.Mayer):イムノケミストリ
ー(Immunochemistry)第2版、第13
3頁、シー・シー・トーマス(C.C.Thomas)
出版、1961年、参照)によって求めた。即ち補体の
50%溶血価(CH50値)を求め、コントロールに対す
る補体消費率(%CH50)を算出した。
【0024】(2)改変セルロースの置換度 改変セルロースの窒素含有量を、CHNコーダー(柳本
製作所MT−3型)による元素分析、又はケルダール法
による前処理後、インドフェノール青吸光光度法(JI
S−K0102)により定量し、この窒素含有量より、
改変セルロースの置換度を算出した。
【0025】実施例1 リンター4.0gに20%苛性ソーダ水溶液15mlを
加えて、十分押さえながら浸し、真空ポンプにより脱泡
した後、圧搾して(圧搾倍率2.70)アルカリセルロ
ースを作製した。このアルカリセルロースを粉砕し、ジ
オキサン200gで膨潤、分散させて、1−(2−クロ
ロエチル)ピペリジン7.4g(0.050モル)を加
えて4時間加熱還流して反応させた。生成物を濾別し、
50%エタノール−水に浸漬させて洗浄し、塩酸を加え
て中和した。生成物をさらにアセトン、ついでエタノー
ル、再度アセトンで浸漬洗浄した後、真空乾燥すること
により、改変リンターを得た。この改変リンターの置換
度は0.20であり、このリンターと未処理のリンター
を1:4に混合してポリマー濃度8%の銅アンモニア溶
液とした。この原液をガラスプレート上に置き、10m
ilの膜厚でキャスティングして製膜した。次に、硫酸
溶液(10%)中に浸して再生、脱銅させた後、水洗し
たフィルムはフィルム乾燥器で乾燥させた。こうして得
た改変セルロースフィルムの置換度は0.04であり、
補体消費率を測定したところ10%であった。
【0026】実施例2〜3 実施例1の改変リンターと未処理のリンターの混合比を
それぞれ1:3(実施例2)及び1:6(実施例3)と
して、同様の操作でフィルムを作製し、得られたフィル
ムの置換度と補体消費率を測定した。結果を表1に示
す。
【0027】実施例4 リンター4.0gにジオキサン250g、20%苛性ソ
ーダ15ml(0.075モル)を加えて、窒素気流
下、室温で1.5時間攪拌してアルカリセルロースを作
製した。次に、1−(3−クロロプロピル)ピペリジン
8.1g(0.050モル)を添加後、2時間加熱還流
して反応させ、以下実施例1と同様の処理をして改変リ
ンターを得た。この改変リンターの置換度は0.55で
あり、このリンターと未処理リンターを1:5に混合し
た以外は実施例1と同様にして、エーテル化した改変フ
ィルムを得た。こうして得た改変セルロースフィルムの
置換度は0.09であり、補体消費率を測定したところ
18%であった。
【0028】実施例5〜6 実施例4の改変リンターと未処理のリンターの混合比を
それぞれ1:8(実施例5)及び1:25(実施例6)
として、同様の操作でフィルムを作製し、得られたフィ
ルムの置換度と補体消費率を測定した。結果を表1に示
す。
【0029】実施例7 リンター4.0gにジオキサン250g、20%苛性ソ
ーダ15ml(0.075モル)を加えて、窒素気流
下、室温で2時間攪拌してアルカリセルロースを作製し
た。次に、1−(2−クロロエチル)ピロリジン6.7
g(0.050モル)を添加後、2時間加熱還流して反
応させ、以下実施例1と同様の処理をして改変リンター
を得た。この改変リンターの置換度は0.20であり、
このリンターと未処理リンターとを1:3に混合した以
外は実施例1と同様にして、エーテル化した改変フィル
ムを得た。こうして得た改変セルロースフィルムの置換
度は0.05であり、補体消費率を測定したところ18
%であった。
【0030】実施例8〜9 実施例7の改変リンターと未処理リンターとの混合比を
それぞれ1:1(実施例8)及び1:2(実施例9)と
して、同様の操作でフィルムを作製した。得られたフィ
ルムの置換度と補体消費率を測定し、結果を表1に示
す。
【0031】実施例10 リンター4.0gにジオキサン250g、20%苛性ソ
ーダ15ml(O.075モル)を加えて、窒素気流
下、室温で2時間攪拌してアルカリセルロースを作製し
た。次に、2−(ヘキサメチレンイミノ)エチルクロラ
イド8.1g(0.050モル)を添加後、60℃で4
時間加熱攪拌して反応させた以外は実施例1と同様の処
理をして改変リンターを得た。この改変リンターの置換
度は0.31であり、このリンターと未処理リンターを
1:5に混合した以外は実施例1と同様にして、エーテ
ル化した改変フィルムを得た。こうして得た改変セルロ
ース・フィルムの置換度は0.05であり、補体消費率
を測定したところ10%であった。
【0032】実施例11〜12 実施例7の改変リンターと未処理リンターの混合比をそ
れぞれ1:2(実施例11)及び1:3.4(実施例1
2)として、同様の操作でフィルムを作製し、得られた
フィルムの置換度と補体消費率を測定した。結果を表1
に示す。
【0033】
【表1】
【0034】実施例13 リンター4.0gにジオキサン250g、20%苛性ソ
ーダ15ml(0.075モル)を加えて、窒素気流
下、室温で2時間攪拌してアルカリセルロースを作製し
た。次に、4−(2−クロロエチル)モルホリン7.5
g(0.050モル)を添加後、6時間加熱還流して反
応させ、以下実施例1と同様の処理をして改変リンター
を得た。この改変リンターの置換度は0.06であり、
このリンターをそのまま銅アンモニア溶液に溶解させた
以外は実施例1と同様にして、エーテル化した改変フィ
ルムを得た。こうして得た改変セルロースフィルムの置
換度は0.06であり、補体消費率を測定したところ、
20%であった。
【0035】比較例1 リンター4.0gにジオキサン250gを加えて、窒素
気流下、室温で2時間攪拌し、その後4時間加熱還流さ
せた。このリンターを乾燥させた後、銅アンモニア溶液
に溶解させてセルロース濃度8%の原液を得た。この原
液を、ガラスプレート上に置き、アプリケーターで10
milの膜厚で製膜した。次に、硫酸溶液(10%)中
に浸して再生、脱銅させた後、水洗したフィルムはフィ
ルム乾燥器で乾燥させた。こうして得たセルロースフィ
ルムの補体消費率を測定したところ、50%であった。
【0036】比較例2 リンター4.0gを特開昭61−113459号公報に
記載の方法に従って、ジエチルアミノエチルクロライド
を反応させて、置換度0.50の改変されたリンターを
得た。このリンターと未処理のリンターを1:9に混合
して、ポリマー濃度8%の銅アンモニア溶液とした。こ
の原液をガラスプレート上に置き、10milの膜厚で
製膜し、次に硫酸水溶液(10%)中に浸して再生、脱
銅させた後、水洗したフィルムはフィルム乾燥器で乾燥
させた。こうして得た改変セルロースフィルムの置換度
は0.05であり、補体消費率を測定したところ、28
%であった。
【0037】比較例3 比較例2の改変リンターと未処理リンターの混合比を
1:11.5とした以外は比較例2と同様の操作でフィ
ルムを作製した。得られたフィルムの置換度は0.04
であり、補体消費率は25%であった。
【0038】
【発明の効果】本発明は次のような顕著な効果を奏す
る。 (1) 実施例に示されるように、ジエチルアミノエチ
ルセルロース等のセルロースエーテルと比較して、補体
の活性化が著しく抑制される。 (2) 製造が容易であり、用いた試薬等を除去するこ
とも容易であるので、本発明により経済的でかつ安全性
の高い透析膜が得られる。 (3) 原料を改質し、連続処理ができるので、製品が
均質であり工業的な大量生産に有利である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒素を環構成原子として含有する複素環
    状化合物を直接、又はスペーサーを介して、セルロース
    とエーテル結合させた改変セルロースから構成されるこ
    とを特徴とする血液透析用透析膜。
JP25415993A 1993-10-12 1993-10-12 血液透析用透析膜 Withdrawn JPH07100200A (ja)

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