JPH0710016A - 建設機械のステアリング装置 - Google Patents

建設機械のステアリング装置

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Publication number
JPH0710016A
JPH0710016A JP5159529A JP15952993A JPH0710016A JP H0710016 A JPH0710016 A JP H0710016A JP 5159529 A JP5159529 A JP 5159529A JP 15952993 A JP15952993 A JP 15952993A JP H0710016 A JPH0710016 A JP H0710016A
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JP
Japan
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steering
wheels
steer
hydraulic
switch
Prior art date
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Pending
Application number
JP5159529A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikazu Yamaguchi
俊和 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd filed Critical Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Publication of JPH0710016A publication Critical patent/JPH0710016A/ja
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前輪及び後輪を回向自在にした建設機械に於
いて、フロントステア、カウンタステア、クラブステア
等の操作を簡便にし、建設機械の小回り及び幅寄せを容
易にする。 【構成】 ステアリングハンドル軸16に方向制御弁1
7及び18のスプールを連結する。電磁弁22乃至26
のソレノイド29乃至33をモード切替スイッチにて入
切自在とし、該モード切替スイッチにより設定したステ
アリングモードに基づき、各電磁弁22乃至26を切り
替える。ステアリングハンドル5の回転操作に連動して
前後輪の油圧シリンダ9a,9b、11a,11b、1
3a,13b、15a,15bを伸縮させ、設定したス
テアリングモードにて前輪1,1及び2,2並びに後輪
3,3及び4,4を回向させる。更に、リヤ単独ステア
スイッチを設けて後輪のドラッグアームの油圧シリンダ
のみを伸縮できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建設機械のステアリング
装置に関するものであり、特に、油圧制御により前輪及
び後輪を回向自在にした建設機械のステアリング装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】クレーン車等の建設機械に於いて、前輪
及び後輪のドラッグアームに油圧シリンダを装着し、油
圧制御により前輪及び後輪を回向自在にしたステアリン
グ装置は知られている。図11及び図12に於いて、前
輪1,1及び2,2を回向させる場合は、ステアリング
ハンドル5を左右何れかへ回転する。然るときは、図示
しないステアリングハンドル軸の回転に連動して方向制
御弁が切り替わり、前輪のドラッグアームの油圧シリン
ダが伸縮し、図11(a)に示すように前輪1,1及び
2,2が左または右へ回向する。
【0003】一方、後輪3,3及び4,4を回向させる
場合は、操作パネル6に取り付けたリヤ単独ステアスイ
ッチ7を左右何れかへ回動操作する。該リヤ単独ステア
スイッチ7は電磁弁のソレノイドに接続され、オペレー
タの手が該リヤ単独ステアスイッチ7を押圧している間
は電磁弁が作動し、図11(b)に示すように後輪3,
3及び4,4が左または右へ回向する。該リヤ単独ステ
アスイッチ7からオペレータの手が離反したときは、該
リヤ単独ステアスイッチ7が中立位置へ自動復帰して電
磁弁の作動が停止し、後輪3,3及び4,4はそのとき
の回向角度を保持する。
【0004】狭隘な建設現場での小回りに際しては、図
11(c)に示すように前輪1,1及び2,2並びに後
輪3,3及び4,4を反対方向へ回向する所謂カウンタ
ステアを行って、建設機械の回転半径を小にする必要が
ある。また、建設機械の幅寄せに際しては、図11
(d)に示すように前輪1,1及び2,2並びに後輪
3,3及び4,4を同方向へ回向する所謂クラブステア
を行う必要がある。
【0005】前記カウンタステアまたはクラブステアを
行うときは、オペレータはステアリングハンドル5を回
転操作すると同時に、リヤ単独ステアスイッチ7を押圧
操作して、前輪1,1及び2,2並びに後輪3,3及び
4,4を回向させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の建設機械のステ
アリング装置は、後輪3,3及び4,4を回向させる場
合はリヤ単独ステアスイッチ7の押圧操作を継続しなけ
ればならない。依って、カウンタステアまたはクラブス
テアを行うときは、ステアリングハンドル5の回転操作
と、リヤ単独ステアスイッチ7の押圧操作を同時に並行
して行わなければならず、操作性が良好でない。
【0007】そこで、前輪及び後輪を回向自在にした建
設機械に於いて、フロントステア、カウンタステア、ク
ラブステア等の操作を簡便にし、建設機械の小回り及び
幅寄せを容易にするために解決すべき技術的課題が生じ
てくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、前輪及び後輪のドラ
ッグアームに油圧シリンダを装着し、油圧制御により前
輪及び後輪を回向自在にした建設機械に於いて、ステア
リングハンドル軸に方向制御弁のスプールを連結し、電
磁弁の各ソレノイドをステアモード切替スイッチによっ
て入切自在にし、該ステアモード切替スイッチにより設
定したステアリングモードに基づき、前記電磁弁を切り
替え、ステアリングハンドル操作に連動して前後のドラ
ッグアームの油圧シリンダを伸縮させ、設定したステア
リングモードにて前輪及び後輪を回向させるようにした
建設機械のステアリング装置を提供するものである。
【0009】
【作用】ステアリングハンドルを操作したときは、ステ
アリングハンドル軸に連結した方向制御弁のスプールが
移動し、前輪のドラッグアームに装着した油圧シリンダ
が伸縮して前輪が回向する。ステアモード切替スイッチ
を中立状態にしてあるときは、電磁弁の各ソレノイドが
オフとなり、後輪のドラッグアームに装着した油圧シリ
ンダは伸縮しない。従って、ステアリングハンドルを回
転操作したときに前輪のみが回向し、フロントステアモ
ードになる。
【0010】ステアモード切替スイッチをカウンタステ
アまたはクラブステアの位置へ入状態にしたときは、電
磁弁の各ソレノイドが所定の状態にオンまたはオフとな
り、後輪の油圧シリンダへの油路が開かれる。従って、
ステアリングハンドルを回転操作したときに前輪と同時
に後輪も回向し、ステアモード切替スイッチで設定した
カウンタステアまたはクラブステアの何れかのステアリ
ングモードになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って詳述
する。尚、説明の都合上、従来技術にて説明した同一構
成部分には同一符号を付して重複説明は省略する。図1
は建設機械の一例として前後各2軸の8輪構成のクレー
ン車に於けるステアリング装置の油圧回路を示したもの
であり、前輪1,1のドラッグアーム8a,8bに油圧
シリンダ9a,9bを装着し、前輪2,2のドラッグア
ーム10a,10bに油圧シリンダ11a,11bを装
着する。更に、後輪3,3のドラッグアーム12a,1
2bに油圧シリンダ13a,13bを装着し、後輪4,
4のドラッグアーム14a,14bに油圧シリンダ15
a,15bを装着する。
【0012】ステアリングハンドル軸16に方向制御弁
17及び18のスプールを連結し、ステアリングハンド
ル5を左右何れかへ回転したときは前記方向制御弁1
7,18のスプールが17a,18aから移動して、1
7b,18bまたは17c,18cの位置へ切り替わる
ように形成してある。そして、電磁弁21乃至26を設
け、前記方向制御弁17及び18とともに作動油の流れ
を制御して、前後のドラッグアームに装着した各油圧シ
リンダ9a,9b、11a,11b、13a,13b、
15a,15bへ作動油を導出する。
【0013】電磁弁21は4ポートクローズセンタ形で
あり、スプールの両端に設けたソレノイド27及び28
がオフのときは、スプールが21aの位置にあって油路
を閉止する。また、電磁弁22は4ポート2位置のばね
オフセット形であり、ソレノイド29がオフのときはス
プールが22aの位置にオフセットされる。一方、電磁
弁23乃至26は6ポート2位置のばねオフセット形で
あり、夫々のソレノイド30,31,32,33がオフ
のときはスプールが23a,24a,25a,26aの
位置にオフセットされる。尚、符号34乃至36はリリ
ーフ弁であり、37はタンクである。
【0014】図2はステアリング装置の電気回路を示し
たものであり、電源ライン38にヒューズ39を介装
し、従来技術にて説明したリヤ単独ステアスイッチ7を
接続する。該リヤ単独ステアスイッチ7の一方の出力端
子7aに前記電磁弁21のソレノイド27を接続すると
ともに、他方の出力端子7bに前記電磁弁21のソレノ
イド28を接続してアースに接地する。更に、電源ライ
ン38から電源ライン40を分岐し、リヤ単独ステアス
イッチ7と並列にステアリングモード設定用のステアモ
ード切替スイッチ41を接続する。該ステアモード切替
スイッチ41は2回路4接点であり、一方の接点S1,
S2と他方の接点S3,S4とは夫々ペアで入切され
る。該ステアモード切替スイッチ41の接点S1と接点
S4とは導通されており、前記電磁弁23乃至26のソ
レノイド30乃至33を接続してアースに接地する。ま
た、接点S2は開放され、接点S3に前記電磁弁22の
ソレノイド29を接続してアースに接地する。
【0015】而して、図2に示すようにリヤ単独ステア
スイッチ7及びステアモード切替スイッチ41の双方が
中立位置にあるときは、ステアリングモードはフロント
ステアに設定される。然るときは、すべてのソレノイド
27乃至33がオフであり、電磁弁21乃至26は図1
に示した位置を保持する。斯かる状態で前記ステアリン
グハンドル5を右へ回転すれば、図3に示すように、ス
テアリングハンドル軸16に連結した方向制御弁17の
スプールが17bの位置へ移動し、方向制御弁18のス
プールが18bの位置へ移動する。このとき、油圧ポン
プ19から吐出された作動油は、方向制御弁17のスプ
ール17bの位置を通過した後に電磁弁26のスプール
26aの位置を通過して、前輪1の油圧シリンダ9bを
伸長させるとともに前輪2の油圧シリンダ11bを収縮
させる。
【0016】また、油圧ポンプ20から吐出された作動
油は、電磁弁21のセンター位置21aを経て、方向制
御弁18のスプール18bの位置を通過した後に電磁弁
25のスプール25aの位置を通過して、前輪1の油圧
シリンダ9aを収縮させるとともに前輪2の油圧シリン
ダ11aを伸長させる。従って、前輪1,1及び前輪
2,2のみが右へ回向する。
【0017】これに対して、ステアリングモードがフロ
ントステアに設定された状態でステアリングハンドル5
を左へ回転すれば、図示は省略するが、方向制御弁17
のスプールが17cの位置へ移動し、方向制御弁18の
スプールが18cの位置へ移動する。然るときは、前述
とは逆に油圧シリンダ9b及び11aが収縮するととも
に、油圧シリンダ9a及び11bが伸長する。従って、
前輪1,1及び前輪2,2のみが左へ回向する。
【0018】次に、図4に示すように、ステアモード切
替スイッチ41をS3,S4へ切り替えて、ステアリン
グモードをカウンタステアに設定した場合は、ソレノイ
ド29乃至33がオンとなり、図5に示すように電磁弁
29のスプールが22bの位置へ切り替わるとともに、
電磁弁23乃至26のスプールが夫々23b,24b,
25b,26bの位置へ切り替わる。斯かる状態でステ
アリングハンドル5を右へ回転すれば、油圧ポンプ19
から吐出された作動油は、方向制御弁17、電磁弁2
3、電磁弁22を通過して、後輪3の油圧シリンダ13
a及び後輪4の油圧シリンダ15aを収縮させるととも
に、後輪3の油圧シリンダ13b及び後輪4の油圧シリ
ンダ15bを伸長させる。従って、後輪3,3及び4,
4が左へ回向する。
【0019】前記油圧シリンダ13a,13b,15
a,15bを伸縮させた作動油は、電磁弁22を通過し
た後、電磁弁25を通過して前輪1の油圧シリンダ9a
を収縮させるとともに前輪2の油圧シリンダ11aを伸
長させる。また、電磁弁22を通過した作動油の一部は
電磁弁26を通過し、前輪1の油圧シリンダ9bを伸長
させるとともに前輪2の油圧シリンダ11bを収縮させ
る。従って、前輪1,1及び2,2が右へ回向する。
【0020】斯くして、同図に示すように前輪1,1及
び2,2並びに後輪3,3及び4,4が反対方向へ回向
し、建設機械の回転半径が小となって狭隘な建設現場で
の旋回が容易となる。尚、ステアリングモードがカウン
タステアに設定された状態でステアリングハンドル5を
左へ回転すれば、図示は省略するが、前述とは逆に油圧
シリンダ9a,11b,13a,15aが伸長するとと
もに、油圧シリンダ9b,11a,13b,15bが収
縮する。従って、前輪1,1及び2,2が左へ回向し、
後輪3,3及び4,4が右へ回向する。
【0021】次に、図6に示すように、ステアモード切
替スイッチ41をS1,S2へ切り替えて、ステアリン
グモードをクラブステアに設定した場合は、ソレノイド
30乃至33がオンとなり、図7に示すように電磁弁2
3乃至26のスプールが夫々23b,24b,25b,
26bの位置へ切り替わる。斯かる状態で前記ステアリ
ングハンドル5を右へ回転すれば、油圧ポンプ19から
吐出された作動油は、電磁弁23、電磁弁22を通過し
て、後輪3の油圧シリンダ13a及び後輪4の油圧シリ
ンダ15aを伸長させるとともに、後輪3の油圧シリン
ダ13b及び後輪4の油圧シリンダ15bを収縮させ
る。従って、後輪3,3及び4,4が右へ回向する。
【0022】前記油圧シリンダ13a,13b,15
a,15bを伸縮させた作動油は、電磁弁22を通過し
た後、電磁弁25を通過して前輪1の油圧シリンダ9a
を収縮させるとともに前輪2の油圧シリンダ11aを伸
長させる。また、電磁弁22を通過した作動油の一部は
電磁弁26を通過し、前輪1の油圧シリンダ9bを伸長
させるとともに前輪2の油圧シリンダ11bを収縮させ
る。従って、前輪1,1及び2,2が右へ回向する。
【0023】斯くして、同図に示すように前輪1,1及
び2,2並びに後輪3,3及び4,4が同方向へ回向
し、狭隘な建設現場で建設機械を幅寄せする際に、機体
を斜めに横行させることができる。尚、ステアリングモ
ードがクラブステアに設定された状態でステアリングハ
ンドル5を左へ回転すれば、図示は省略するが、前述と
は逆に油圧シリンダ9a,11b,13b,15bが伸
長するとともに、油圧シリンダ9b,11a,13a,
15aが収縮する。従って、前輪1,1及び2,2並び
に後輪3,3及び4,4が同方向へ回向する。
【0024】次に、図8に示すように、ステアモード切
替スイッチ41が中立位置であり、リヤ単独ステアスイ
ッチ7を7aまたは7bへ操作したときは、ステアリン
グモードはリヤ単独ステアモードに設定される。例えば
図示したように、リヤ単独ステアスイッチ7を7bへ操
作したときはソレノイド28のみがオンとなり、図9に
示すように、電磁弁21のスプールが21cの位置へ切
り替わる。然るときは、油圧ポンプ19の吐出油は方向
制御弁17にて遮断されてタンク37へ戻る。一方、油
圧ポンプ20から吐出された作動油は電磁弁21を通過
して、後輪3の油圧シリンダ13a及び後輪4の油圧シ
リンダ15aを収縮させるとともに、後輪3の油圧シリ
ンダ13b及び後輪4の油圧シリンダ15bを伸長させ
る。従って、後輪3,3及び4,4のみが左へ回向す
る。オペレータが前記リヤ単独ステアスイッチ7から手
を離反したときは、リヤ単独ステアスイッチ7は中立位
置へ自動復帰し、電磁弁21はセンター位置21aへ戻
るため油圧シリンダ13a,13b,15a,15bの
油路は閉塞され、後輪3,3及び4,4はそのときの回
向角度を保持する。
【0025】前記リヤ単独ステアスイッチ7を7bへ押
圧する操作と並行してステアリングハンドル5を回転操
作したときは、前輪1,1及び2,2並びに後輪3,3
及び4,4を各々同方向または反対方向へ任意に回向で
きる。一例として、図10に示すようにステアリングハ
ンドル5を右へ回転すれば、油圧ポンプ19から吐出さ
れた作動油は、方向制御弁17、電磁弁26を通過し
て、前輪1の油圧シリンダ9bを伸長させるとともに前
輪2の油圧シリンダ11bを収縮させる。
【0026】また、油圧ポンプ20から吐出された作動
油は、電磁弁21を通過して後輪3,3及び4,4の油
圧シリンダ13a,13b,15a,15bを伸縮させ
た後、再び電磁弁21を通過して更に方向制御弁18及
び電磁弁25を通過し、前輪1の油圧シリンダ9aを収
縮させるとともに、前輪2の油圧シリンダ11aを伸長
させる。
【0027】斯くして、同図に示すように前輪1,1及
び2,2並びに後輪3,3及び4,4が反対方向へ回向
し、前述したカウンタステアと同一の作用効果を生じ
る。尚、図示は省略するが、リヤ単独ステアスイッチ7
を7bへ押圧する操作と並行してステアリングハンドル
5を左へ回転すれば、前輪1,1及び2,2並びに後輪
3,3及び4,4がすべて左へ回向して、クラブステア
と同一の作用効果を生じる。また、リヤ単独ステアスイ
ッチ7を7aへ押圧する操作と並行して、ステアリング
ハンドル5を左右へ回転操作した場合に於いても、カウ
ンタステア及びクラブステアと同一の作用効果を生じ
る。
【0028】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0029】
【発明の効果】本発明は上記一実施例に詳述したよう
に、ステアモード切替スイッチによりステアリングモー
ドを設定した後は、ステアリングハンドルの回転操作の
みで前輪及び後輪が回向するため、フロントステア、カ
ウンタステア、クラブステア等の操作が簡便に行える。
従って、狭隘な建設現場に於ける建設機械の旋回や幅寄
せに際し、各ステアリングモードを任意に選択操作で
き、建設現場での小回り及び幅寄せが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す建設機械のステアリン
グ装置の油圧回路図。
【図2】ステアリング装置の電気回路図。
【図3】ステアリングモードがフロントステアであると
きの作動状態を示す油圧回路図。
【図4】ステアリングモードがカウンタステアであると
きの作動状態を示す電気回路図。
【図5】ステアリングモードがカウンタステアであると
きの作動状態を示す油圧回路図。
【図6】ステアリングモードがクラブステアであるとき
の作動状態を示す電気回路図。
【図7】ステアリングモードがクラブステアであるとき
の作動状態を示す油圧回路図。
【図8】リヤ単独ステアモードであるときの作動状態を
示す電気回路図。
【図9】リヤ単独ステアモードであるときの作動状態を
示す油圧回路図。
【図10】リヤ単独ステアモード時にステアリングハン
ドル操作を行ったときの作動状態を示す油圧回路図。
【図11】各ステアリングモードに於ける車輪の回向状
態を示し、(a)はフロントステア、(b)はリヤ単独
ステア、(c)はカウンタステア、(d)はクラブステ
アを示す解説図。
【図12】建設機械のステアリングハンドル部分を示す
斜視図。
【符号の説明】
1,2 前輪 3,4 後輪 5 ステアリングハンドル 7 リヤ単独ステアリングスイッチ 8a,8b,10a,10b ドラッグアーム 9a,9b,11a,11b 油圧シリンダ 12a,12b,14a,14b ドラッグアーム 13a,13b,15a,15b 油圧シリンダ 16 ステアリングハンドル軸 17,18 方向制御弁 21,22 電磁弁 23,24,25,26 電磁弁 27,28,29 ソレノイド 30,31,32,33 ソレノイド 41 ステアモード切替スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 建設機械のステアリング装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建設機械のステアリング
装置に関するものであり、特に、油圧制御により前輪及
び後輪を回向自在にした建設機械のステアリング装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】クレーン車等の建設機械に於いて、前輪
及び後輪のドラッグアームに油圧シリンダを装着し、油
圧制御により前輪及び後輪を回向自在にしたステアリン
グ装置は知られている。図11及び図12に於いて従来
のステアリング装置について述べれば、オールテレンク
レーンでは、前輪1,1及び2,2を回向させる場合
は、ステアリングハンドル5を左右何れかへ回転する。
然るときは、図示しないステアリングハンドル軸の回転
に連動して方向制御弁が切り替わり、前輪のドラッグア
ームの油圧シリンダが伸縮し、図11(a)に示すよう
に前輪1,1及び2,2が左または右へ回向する。
【0003】一方、後輪3,3及び4,4を回向させる
場合は、操作パネル6に取り付けたリヤ単独ステアスイ
ッチ7を左右何れかへ回動操作する。該リヤ単独ステア
スイッチ7は電磁弁のソレノイドに接続され、オペレー
タの手が該リヤ単独ステアスイッチ7を押圧している間
は電磁弁が作動し、図11(b)に示すように後輪3,
3及び4,4が左または右へ回向する。該リヤ単独ステ
アスイッチ7からオペレータの手が離反したときは、該
リヤ単独ステアスイッチ7が中立位置へ自動復帰して電
磁弁の作動が停止し、後輪3,3及び4,4はそのとき
の回向角度を保持する。
【0004】狭隘な建設現場での小回りに際しては、図
11(c)に示すように前輪1,1及び2,2並びに後
輪3,3及び4,4を反対方向へ回向する所謂カウンタ
ステアを行って、建設機械の回転半径を小にする必要が
ある。また、建設機械の幅寄せに際しては、図11
(d)に示すように前輪1,1及び2,2並びに後輪
3,3及び4,4を同方向へ回向する所謂クラブステア
を行う必要がある。
【0005】前記カウンタステアまたはクラブステアを
行うときは、オペレータはステアリングハンドル5を回
転操作すると同時に、リヤ単独ステアスイッチ7を押圧
操作して、前輪1,1及び2,2並びに後輪3,3及び
4,4を回向させる。また、ラフテレーンクレーンのス
テアリング装置について述べれば、該ラフテレーンクレ
ーンはモード切替スイッチにてステアリングモードを設
定し、ステアリングハンドルのみの操作にて前輪及び後
輪を連動させて回向するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のオールテレンク
レーンのステアリング装置は、前述したように、建設機
械のステアリング装置は、後輪3,3及び4,4を回向
させる場合はリヤ単独ステアスイッチ7の押圧操作を継
続しなければならない。依って、カウンタステアまたは
クラブステアを行うときは、ステアリングハンドル5の
回転操作と、リヤ単独ステアスイッチ7の押圧操作を同
時に並行して行わなければならず、操作性が良好でな
い。
【0007】また、従来のラフテレンクレーンのステア
リング装置は、ステアリングハンドルの操作にて前後輪
が連動して回向するため、前後輪の切れ角が同一とな
り、狭隘な建設現場での小回りに際して、前輪と後輪と
の切れ角を異にして任意の切り返しを行うことができな
い。そこで、前輪及び後輪を回向自在にした建設機械に
於いて、フロントステア、カウンタステア、クラブステ
ア等の操作を簡便にし、且つ、前後輪の切れ角を任意に
異に設定でき、建設機械の小回り及び幅寄せを容易にす
るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、
本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、前輪及び後輪のドラ
ッグアームに油圧シリンダを装着し、油圧制御により前
輪及び後輪を回向自在にした建設機械に於いて、ステア
リングハンドル軸に方向制御弁のスプールを連結し、電
磁弁の各ソレノイドをモード切替スイッチによって入切
自在にし、該モード切替スイッチにより設定したステア
リングモードに基づき、前記電磁弁を切り替え、ステア
リングハンドル操作に連動して前後のドラッグアームの
油圧シリンダを伸縮させ、設定したステアリングモード
にて前輪及び後輪を回向させるようにし、更に、リヤ単
独ステアスイッチを設けて後輪のドラッグアームの油圧
シリンダのみを伸縮できるようにしたことを特徴とする
建設機械のステアリング装置、及び、ステアリングハン
ドル操作のみにより前輪及び後輪を連動させて回向する
モードと、ステアリングハンドル操作により前輪を回向
するとともにスイッチ操作等により後輪を独立して回向
するモードとを選択する手段を設けたことを特徴とする
建設機械のステアリング装置を提供するものである。
【0009】
【作用】前輪を回向するフロントステアモードを選択し
た場合は、ステアリングハンドルを操作したときに、ス
テアリングハンドル軸に連結した方向制御弁のスプール
が移動し、前輪のドラッグアームに装着した油圧シリン
ダが伸縮して前輪が回向する。即ち、モード切替スイッ
を中立状態にしてあるときは、電磁弁の各ソレノイド
がオフとなり、後輪のドラッグアームに装着した油圧シ
リンダは伸縮しない。従って、ステアリングハンドルを
回転操作したときに前輪のみが回向し、フロントステア
モードになる。
【0010】モード切替スイッチをカウンタステアまた
はクラブステアの位置へ入状態にしたときは、電磁弁の
各ソレノイドが所定の状態にオンまたはオフとなり、後
輪の油圧シリンダへの油路が開かれる。従って、ステア
リングハンドルを回転操作したときに前輪と同時に後輪
も回向し、モード切替スイッチで設定したカウンタステ
アまたはクラブステアの何れかのステアリングモードに
なる。
【0011】前輪を独立して操作するフロントステアモ
ードと、スイッチ操作等により後輪を独立して回向する
モードとを選択した場合は、ステアリングハンドルを操
作したときに、前輪のドラッグアームに装着した油圧シ
リンダが伸縮して前輪のみが回向する。また、ステアリ
ングハンドルの操作に拘わらず、リヤ単独ステアスイッ
チを操作したときには、後輪のドラッグアームの油圧シ
リンダが伸縮して後輪のみが回向する。
【0012】従って、ステアリングハンドル及びリヤ単
独ステアスイッチを同時または別個に操作すれば、各ス
テアリングモードに対応した回向動作が行われ、且つ、
前輪と後輪との切れ角を異にして任意の切り返しを行う
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って詳述
する。尚、説明の都合上、従来技術にて説明した同一構
成部分には同一符号を付して重複説明は省略する。図1
は建設機械の一例として前後各2軸の8輪構成のクレー
ン車に於けるステアリング装置の油圧回路を示したもの
であり、前輪1,1のドラッグアーム8a,8bに油圧
シリンダ9a,9bを装着し、前輪2,2のドラッグア
ーム10a,10bに油圧シリンダ11a,11bを装
着する。更に、後輪3,3のドラッグアーム12a,1
2bに油圧シリンダ13a,13bを装着し、後輪4,
4のドラッグアーム14a,14bに油圧シリンダ15
a,15bを装着する。
【0014】ステアリングハンドル軸16に方向制御弁
17及び18のスプールを連結し、ステアリングハンド
ル5を左右何れかへ回転したときは前記方向制御弁1
7,18のスプールが17a,18aから移動して、1
7b,18bまたは17c,18cの位置へ切り替わる
ように形成してある。そして、電磁弁21乃至26を設
け、前記方向制御弁17及び18とともに作動油の流れ
を制御して、前後のドラッグアームに装着した各油圧シ
リンダ9a,9b、11a,11b、13a,13b、
15a,15bへ作動油を導出する。
【0015】電磁弁21は4ポートクローズセンタ形で
あり、スプールの両端に設けたソレノイド27及び28
がオフのときは、スプールが21aの位置にあって油路
を閉止する。また、電磁弁22は4ポート2位置のばね
オフセット形であり、ソレノイド29がオフのときはス
プールが22aの位置にオフセットされる。一方、電磁
弁23乃至26は6ポート2位置のばねオフセット形で
あり、夫々のソレノイド30,31,32,33がオフ
のときはスプールが23a,24a,25a,26aの
位置にオフセットされる。尚、符号34乃至36はリリ
ーフ弁であり、37はタンクである。
【0016】図2はステアリング装置の電気回路を示し
たものであり、電源ライン38にヒューズ39を介装
し、従来技術にて説明したリヤ単独ステアスイッチ7を
接続する。該リヤ単独ステアスイッチ7の一方の出力端
子7aに前記電磁弁21のソレノイド27を接続すると
ともに、他方の出力端子7bに前記電磁弁21のソレノ
イド28を接続してアースに接地する。更に、電源ライ
ン38から電源ライン40を分岐し、リヤ単独ステアス
イッチ7と並列にステアリングモード設定用のモード切
替スイッチ41を接続する。該モード切替スイッチ41
は2回路4接点であり、一方の接点S1,S2と他方の
接点S3,S4とは夫々ペアで入切される。該モード切
替スイッチ41の接点S1と接点S4とは導通されてお
り、前記電磁弁23乃至26のソレノイド30乃至33
を接続してアースに接地する。また、接点S2は開放さ
れ、接点S3に前記電磁弁22のソレノイド29を接続
してアースに接地する。
【0017】而して、図2に示すようにリヤ単独ステア
スイッチ7及びモード切替スイッチ41の双方が中立位
置にあるときは、ステアリングモードはフロントステア
に設定される。然るときは、すべてのソレノイド27乃
至33がオフであり、電磁弁21乃至26は図1に示し
た位置を保持する。斯かる状態で前記ステアリングハン
ドル5を右へ回転すれば、図3に示すように、ステアリ
ングハンドル軸16に連結した方向制御弁17のスプー
ルが17bの位置へ移動し、方向制御弁18のスプール
が18bの位置へ移動する。このとき、油圧ポンプ19
から吐出された作動油は、方向制御弁17のスプール1
7bの位置を通過した後に電磁弁26のスプール26a
の位置を通過して、前輪1の油圧シリンダ9bを伸長さ
せるとともに前輪2の油圧シリンダ11bを収縮させ
る。
【0018】また、油圧ポンプ20から吐出された作動
油は、電磁弁21のセンター位置21aを経て、方向制
御弁18のスプール18bの位置を通過した後に電磁弁
25のスプール25aの位置を通過して、前輪1の油圧
シリンダ9aを収縮させるとともに前輪2の油圧シリン
ダ11aを伸長させる。従って、前輪1,1及び前輪
2,2のみが右へ回向する。
【0019】これに対して、ステアリングモードがフロ
ントステアに設定された状態でステアリングハンドル5
を左へ回転すれば、図示は省略するが、方向制御弁17
のスプールが17cの位置へ移動し、方向制御弁18の
スプールが18cの位置へ移動する。然るときは、前述
とは逆に油圧シリンダ9b及び11aが収縮するととも
に、油圧シリンダ9a及び11bが伸長する。従って、
前輪1,1及び前輪2,2のみが左へ回向する。
【0020】次に、図4に示すように、モード切替スイ
ッチ41をS3,S4へ切り替えて、ステアリングモー
ドをカウンタステアに設定した場合は、ソレノイド29
乃至33がオンとなり、図5に示すように電磁弁29の
スプールが22bの位置へ切り替わるとともに、電磁弁
23乃至26のスプールが夫々23b,24b,25
b,26bの位置へ切り替わる。斯かる状態でステアリ
ングハンドル5を右へ回転すれば、油圧ポンプ19から
吐出された作動油は、方向制御弁17、電磁弁23、電
磁弁22を通過して、後輪3の油圧シリンダ13a及び
後輪4の油圧シリンダ15aを収縮させるとともに、後
輪3の油圧シリンダ13b及び後輪4の油圧シリンダ1
5bを伸長させる。従って、後輪3,3及び4,4が左
へ回向する。
【0021】前記油圧シリンダ13a,13b,15
a,15bを伸縮させた作動油は、電磁弁22を通過し
た後、電磁弁25を通過して前輪1の油圧シリンダ9a
を収縮させるとともに前輪2の油圧シリンダ11aを伸
長させる。また、電磁弁22を通過した作動油の一部は
電磁弁26を通過し、前輪1の油圧シリンダ9bを伸長
させるとともに前輪2の油圧シリンダ11bを収縮させ
る。従って、前輪1,1及び2,2が右へ回向する。
【0022】斯くして、同図に示すように前輪1,1及
び2,2並びに後輪3,3及び4,4が反対方向へ回向
し、建設機械の回転半径が小となって狭隘な建設現場で
の旋回が容易となる。尚、ステアリングモードがカウン
タステアに設定された状態でステアリングハンドル5を
左へ回転すれば、図示は省略するが、前述とは逆に油圧
シリンダ9a,11b,13a,15aが伸長するとと
もに、油圧シリンダ9b,11a,13b,15bが収
縮する。従って、前輪1,1及び2,2が左へ回向し、
後輪3,3及び4,4が右へ回向する。
【0023】次に、図6に示すように、モード切替スイ
ッチ41をS1,S2へ切り替えて、ステアリングモー
ドをクラブステアに設定した場合は、ソレノイド30乃
至33がオンとなり、図7に示すように電磁弁23乃至
26のスプールが夫々23b,24b,25b,26b
の位置へ切り替わる。斯かる状態で前記ステアリングハ
ンドル5を右へ回転すれば、油圧ポンプ19から吐出さ
れた作動油は、電磁弁23、電磁弁22を通過して、後
輪3の油圧シリンダ13a及び後輪4の油圧シリンダ1
5aを伸長させるとともに、後輪3の油圧シリンダ13
b及び後輪4の油圧シリンダ15bを収縮させる。従っ
て、後輪3,3及び4,4が右へ回向する。
【0024】前記油圧シリンダ13a,13b,15
a,15bを伸縮させた作動油は、電磁弁22を通過し
た後、電磁弁25を通過して前輪1の油圧シリンダ9a
を収縮させるとともに前輪2の油圧シリンダ11aを伸
長させる。また、電磁弁22を通過した作動油の一部は
電磁弁26を通過し、前輪1の油圧シリンダ9bを伸長
させるとともに前輪2の油圧シリンダ11bを収縮させ
る。従って、前輪1,1及び2,2が右へ回向する。
【0025】斯くして、同図に示すように前輪1,1及
び2,2並びに後輪3,3及び4,4が同方向へ回向
し、狭隘な建設現場で建設機械を幅寄せする際に、機体
を斜めに横行させることができる。尚、ステアリングモ
ードがクラブステアに設定された状態でステアリングハ
ンドル5を左へ回転すれば、図示は省略するが、前述と
は逆に油圧シリンダ9a,11b,13b,15bが伸
長するとともに、油圧シリンダ9b,11a,13a,
15aが収縮する。従って、前輪1,1及び2,2並び
に後輪3,3及び4,4が同方向へ回向する。
【0026】次に、図8に示すように、モード切替スイ
ッチ41が中立位置であり、リヤ単独ステアスイッチ7
を7aまたは7bへ操作したときは、ステアリングモー
ドはリヤ単独ステアモードに設定される。例えば図示し
たように、リヤ単独ステアスイッチ7を7bへ操作した
ときはソレノイド28のみがオンとなり、図9に示すよ
うに、電磁弁21のスプールが21cの位置へ切り替わ
る。然るときは、油圧ポンプ19の吐出油は方向制御弁
17にて遮断されてタンク37へ戻る。一方、油圧ポン
プ20から吐出された作動油は電磁弁21を通過して、
後輪3の油圧シリンダ13a及び後輪4の油圧シリンダ
15aを収縮させるとともに、後輪3の油圧シリンダ1
3b及び後輪4の油圧シリンダ15bを伸長させる。従
って、後輪3,3及び4,4のみが左へ回向する。オペ
レータが前記リヤ単独ステアスイッチ7から手を離反し
たときは、リヤ単独ステアスイッチ7は中立位置へ自動
復帰し、電磁弁21はセンター位置21aへ戻るため油
圧シリンダ13a,13b,15a,15bの油路は閉
塞され、後輪3,3及び4,4はそのときの回向角度を
保持する。
【0027】前記リヤ単独ステアスイッチ7を7bへ押
圧する操作と並行してステアリングハンドル5を回転操
作したときは、前輪1,1及び2,2並びに後輪3,3
及び4,4を各々同方向または反対方向へ任意に回向で
きる。一例として、図10に示すようにステアリングハ
ンドル5を右へ回転すれば、油圧ポンプ19から吐出さ
れた作動油は、方向制御弁17、電磁弁26を通過し
て、前輪1の油圧シリンダ9bを伸長させるとともに前
輪2の油圧シリンダ11bを収縮させる。
【0028】また、油圧ポンプ20から吐出された作動
油は、電磁弁21を通過して後輪3,3及び4,4の油
圧シリンダ13a,13b,15a,15bを伸縮させ
た後、再び電磁弁21を通過して更に方向制御弁18及
び電磁弁25を通過し、前輪1の油圧シリンダ9aを収
縮させるとともに、前輪2の油圧シリンダ11aを伸長
させる。
【0029】斯くして、同図に示すように前輪1,1及
び2,2並びに後輪3,3及び4,4が反対方向へ回向
し、前述したカウンタステアに準じた回向動作が行わ
れ、且つ、ステアリングハンドル5の回転角及びリヤ単
独ステアスイッチの操作量に応じて、前輪と後輪の切れ
角を異にすることができる。尚、図示は省略するが、リ
ヤ単独ステアスイッチ7を7bへ押圧する操作と並行し
てステアリングハンドル5を左へ回転すれば、前輪1,
1及び2,2並びに後輪3,3及び4,4がすべて左へ
回向して、クラブステアに準じた回向動作が行われる。
また、リヤ単独ステアスイッチ7を7aへ押圧する操作
と並行して、ステアリングハンドル5を左右へ回転操作
した場合に於いても、カウンタステア及びクラブステア
に準じた回向動作が行われ、前後輪の切れ角を夫々異に
して任意の切り返しを行うことが可能である。
【0030】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0031】
【発明の効果】本発明は上記一実施例に詳述したよう
に、モード切替スイッチによりステアリングモードを設
定した後は、ステアリングハンドルの回転操作のみで前
輪及び後輪が回向するため、フロントステア、カウンタ
ステア、クラブステア等の操作が簡便に行える。また、
前輪を独立して操作するフロントステアモードと、スイ
ッチ操作等により後輪を独立して回向するモードとを選
択した場合は、前輪と後輪との切れ角を異にして任意の
切り返しを行うことができる。
【0032】従って、狭隘な建設現場に於ける建設機械
の旋回や幅寄せに際し、各ステアリングモードを任意に
選択操作でき、建設現場での小回り及び幅寄せが容易と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す建設機械のステアリン
グ装置の油圧回路図。
【図2】ステアリング装置の電気回路図。
【図3】ステアリングモードがフロントステアであると
きの作動状態を示す油圧回路図。
【図4】ステアリングモードがカウンタステアであると
きの作動状態を示す電気回路図。
【図5】ステアリングモードがカウンタステアであると
きの作動状態を示す油圧回路図。
【図6】ステアリングモードがクラブステアであるとき
の作動状態を示す電気回路図。
【図7】ステアリングモードがクラブステアであるとき
の作動状態を示す油圧回路図。
【図8】リヤ単独ステアモードであるときの作動状態を
示す電気回路図。
【図9】リヤ単独ステアモードであるときの作動状態を
示す油圧回路図。
【図10】リヤ単独ステアモード時にステアリングハン
ドル操作を行ったときの作動状態を示す油圧回路図。
【図11】各ステアリングモードに於ける車輪の回向状
態を示し、(a)はフロントステア、(b)はリヤ単独
ステア、(c)はカウンタステア、(d)はクラブステ
アを示す解説図。
【図12】建設機械のステアリングハンドル部分を示す
斜視図。
【符号の説明】 1,2 前輪 3,4 後輪 5 ステアリングハンドル 7 リヤ単独ステアスイッチ 8a,8b,10a,10b ドラッグアーム 9a,9b,11a,11b 油圧シリンダ 12a,12b,14a,14b ドラッグアーム 13a,13b,15a,15b 油圧シリンダ 16 ステアリングハンドル軸 17,18 方向制御弁 21,22 電磁弁 23,24,25,26 電磁弁 27,28,29 ソレノイド 30,31,32,33 ソレノイド 41 モード切替スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪及び後輪のドラッグアームに油圧シ
    リンダを装着し、油圧制御により前輪及び後輪を回向自
    在にした建設機械に於いて、ステアリングハンドル軸に
    方向制御弁のスプールを連結し、電磁弁の各ソレノイド
    をステアモード切替スイッチによって入切自在にし、該
    ステアモード切替スイッチにより設定したステアリング
    モードに基づき、前記電磁弁を切り替え、ステアリング
    ハンドル操作に連動して前後のドラッグアームの油圧シ
    リンダを伸縮させ、設定したステアリングモードにて前
    輪及び後輪を回向させるようにしたことを特徴とする建
    設機械のステアリング装置。
JP5159529A 1993-06-29 1993-06-29 建設機械のステアリング装置 Pending JPH0710016A (ja)

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Cited By (5)

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EP1820715A1 (en) * 2006-02-21 2007-08-22 Kobelco Cranes Co., Ltd. Multi-axle vehicle
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