JPH07100133A - 超音波診断装置における画像表示方法 - Google Patents

超音波診断装置における画像表示方法

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JPH07100133A
JPH07100133A JP27591693A JP27591693A JPH07100133A JP H07100133 A JPH07100133 A JP H07100133A JP 27591693 A JP27591693 A JP 27591693A JP 27591693 A JP27591693 A JP 27591693A JP H07100133 A JPH07100133 A JP H07100133A
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JP
Japan
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data
image
frame
ultrasonic
memory
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JP27591693A
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English (en)
Inventor
Ken Ishihara
原 謙 石
Shinji Kishimoto
本 眞 治 岸
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波診断装置における画像表示方法におい
て、画像表示のフレームレートを高くしても視野が狭く
ならないようにする。 【構成】 画像データを時系列に複数フレーム記録する
シネメモリと、このシネメモリから読み出した画像デー
タを表示のために書き換える画像メモリとを有する超音
波診断装置において、上記シネメモリに超音波画像のデ
ータを収集する際は、あるフレームF1では所定の視野
の全領域Eのデータを収集し、その次のフレームF2
は上記視野を三等分した中心の1/3領域(E/3)の
データのみを収集し、以後交互に視野の全領域及び1/
3領域のデータ収集を繰り返して順次シネメモリに記録
し、次にこのシネメモリから超音波画像を再生する際
は、上記シネメモリから順次画像データを読み出し、視
野の全領域Eのデータはそのまま、1フレームおきに出
現する中心の1/3領域(E/3)のデータはその1フ
レーム前のデータで左右両側のデータを補って全領域の
データを形成し、それぞれ画像メモリに書き込みかつ読
み出して超音波画像を表示するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を利用して被検
体の診断部位について超音波画像を作成し表示する超音
波診断装置における画像表示方法に関し、特に循環器等
を診断部位とした場合又は運動部位を動画観察する場合
などにフレームレートを高くしても視野が狭くならない
ようにすることができる画像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波診断装置における画像表示
方法では、画像表示のフレームレートは通常30フレーム
/秒とされ、セクタ走査を例にとるとその視野は90度の
扇形領域とされ、かつ90〜250本の超音波走査線で画像
化していた。この場合、表示する被検体内の深度を例え
ば20cmとし、生体内の音速を1500m/sとすると、診断
部位からの反射波を受信するのであるから20cmの2倍の
距離を伝播することとなり、走査線1本分の情報を得る
には、 の時間が必要となる。よって、90度の扇形視野を例えば
123本の超音波走査線で構成すると、 267μs×123=32,841μs の時間で1枚の画像が完成する(これを「完像時間」と
いう)。この90度扇形視野の完像時間を、回路のタイミ
ング等を考慮して簡単に33msと表すと、画像表示のフレ
ームレートは、 となる。これが従来の超音波診断装置における画像表示
の一般的仕様である。
【0003】次に、従来の超音波診断装置における画像
表示でフレームレートを高くする手法について説明す
る。まず、心臓等の疾患は、目的部位の経時的な動きを
観察して診断をしているが、診断する部位によっては経
時的に複雑な動きを把握しなければならない。このと
き、画像表示のフレームレートが30フレーム/秒であれ
ば、画像1枚の完像時間である33msより短い時間間隔の
目的部位の動きは観察できない。そこで、30フレーム/
秒よりも高フレームレート化が必要となる。
【0004】いま、仮に、心臓の弁等の患部の動きを把
握するのには22msの時間間隔としなければならないとす
ると、1フレームの完像時間は22msとしなければならな
い。すなわち、画像表示のフレームレートは、1/(22
ms)=45フレーム/秒と高くなる。しかしながら、90度
の扇形視野を得るには、前述のように33msの完像時間が
必要であるので、22msで1フレームの画像を完成させる
ためには、超音波走査線の数を減らして扇形視野を狭く
する必要がある。超音波走査線の数Nは、1フレームの
完像時間を走査線1本分の時間で割って となり、この82本の走査線で1フレームを構成すること
となる。ここで、前述のように、90度の扇形視野を123
本の超音波走査線で構成した場合、走査線1本当りの視
野は、 となる。従って、上記のように超音波走査線が82本では 82本×0.73°/本≒60° となり、60度の扇形視野となる。すなわち、完像時間を
22msとしてフレームレートを45フレーム/秒に高くする
と、画像の扇形視野は、60度に狭くなるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の超
音波診断装置における画像表示方法では、画像表示のフ
レームレートを高くしようとすると、例えばセクタ走査
における扇形視野は狭くなるので、診断部位の把握が困
難となるものであった。すなわち、診断部位のうち高速
運動部位を観察するためにフレームレートを高くする
と、視野が犠牲となって狭くなり、診断部位の全体にお
ける運動部位の位置関係がよくわからなくなって、動態
観察がうまくできないことがあった。そのため、予め当
該診断部位を広視野で撮像し、その診断部位の状態を記
録しておくなどのことをしなければならず、全体として
診断効率が低下するものであった。
【0006】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、フレームレートを高くしても視野が狭くならない
ようにすることができる超音波診断装置における画像表
示方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による超音波診断装置における画像表示方法
は、被検体内に超音波を送受信する探触子と、この探触
子を駆動して超音波を発生させると共に受信した反射エ
コーの信号を処理する超音波送受信部と、この超音波送
受信部からの反射エコー信号をディジタル化するA/D
変換器と、このディジタルの画像データを時系列に複数
フレーム記録するシネメモリと、このシネメモリから読
み出した画像データを表示のために書き換える画像メモ
リと、この画像メモリから読み出した画像データをアナ
ログ信号に変換するD/A変換器と、このアナログの画
像信号を表示する画像表示装置と、上記各構成要素の動
作を制御する制御部とを有して成る超音波診断装置にお
いて、上記シネメモリに超音波画像のデータを収集する
際は、あるフレームでは所定の視野の全領域のデータを
収集し、その次の任意のNフレームでは上記視野を三分
割した中心の分割領域のデータのみを収集し、以後Nフ
レームごとに交互に上記視野の全領域及び分割領域のデ
ータ収集を繰り返して順次シネメモリに記録し、次にこ
のシネメモリから超音波画像を再生する際は、上記シネ
メモリから順次画像データを読み出し、Nフレームおき
に出現する全領域のデータはそのまま、それらの間にN
フレーム出現する中心の分割領域のデータはその前の全
領域のデータで左右両側のデータを補って全領域のデー
タを形成し、それぞれ画像メモリに書き込みかつ読み出
して超音波画像を表示するものである。
【0008】また、本発明の他の画像表示方法は、上記
と同様の超音波診断装置において、シネメモリに超音波
画像のデータを収集する際は、あるフレームでは所定の
視野の全領域のデータを収集し、その次のフレームでは
上記視野を三等分した中心の1/3領域のデータのみを
収集し、以後交互に視野の全領域及び1/3領域のデー
タ収集を繰り返して順次シネメモリに記録し、次にこの
シネメモリから超音波画像を再生する際は、上記シネメ
モリから順次画像データを読み出し、視野の全領域のデ
ータはそのまま、1フレームおきに出現する中心の1/
3領域のデータはその1フレーム前のデータで左右両側
のデータを補って全領域のデータを形成し、それぞれ画
像メモリに書き込みかつ読み出して超音波画像を表示す
るものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1は本発明による画像表示方法が適
用される超音波診断装置の全体構成を示すブロック図で
ある。この超音波診断装置は、超音波を利用して被検体
の診断部位について超音波画像を作成し表示するもの
で、図1に示すように、探触子1と、超音波送受信部2
と、A/D変換器3と、シネメモリ4と、画像メモリ5
と、D/A変換器6と、画像表示装置7と、制御部8と
を備えて成る。
【0010】上記探触子1は、機械的または電子的にビ
ーム走査を行って被検体に超音波を送信及び受信するも
ので、図示省略したがその中には超音波の発生源である
と共に反射エコーを受信する複数の振動子が内蔵されて
いる。超音波送受信部2は、上記探触子1に対して駆動
パルスを送出して超音波を発生させると共に受信した反
射エコーの信号を処理するもので、図示省略したがその
中には、探触子1から被検体へ送波する超音波ビームを
形成するための公知の送波パルサ及び送波遅延回路と、
上記探触子1の各振動子で受信した反射エコー信号を増
幅する受波増幅器と、上記受信した各反射エコー信号の
位相を揃えて加算し受波の超音波ビームを形成する受波
遅延回路及び加算器等から成る整相回路とが内蔵されて
いる。そして、上記探触子1で超音波ビームを被検体の
体内で一定方向に走査させることにより、1枚の断層像
(Bモード像)を得るようになっている。
【0011】A/D変換器3は、上記超音波送受信部2
からの反射エコー信号を入力してディジタル信号に変換
するものである。また、シネメモリ4は、上記A/D変
換器3から出力されるディジタルの画像データを入力し
て時系列に複数フレーム(例えば1心拍の間に得られる
複数画像)の画像を記録するものである。さらに、画像
メモリ5は、上記シネメモリ4から読み出した画像デー
タを入力して表示のために書き換えるもので、例えばセ
クタ走査においては上記の画像データを扇形視野の領域
へ展開するようになっている。
【0012】D/A変換器6は、上記画像メモリ5から
出力された画像データを入力してアナログビデオ信号に
変換するものである。さらに、画像表示装置7は、上記
D/A変換器6からのアナログビデオ信号を入力してテ
レビ表示方式により画像として表示するもので、例えば
テレビモニタから成る。また、制御部8は、上記の各構
成要素の動作を制御するもので、例えば中央処理装置
(CPU)から成る。なお、この制御部8には、キーボ
ード又はトラックボール、ジョイスティック等の入力装
置9が接続されている。
【0013】ここで、本発明の画像表示方法は、上記の
構成の超音波診断装置において、図1に示すシネメモリ
4に超音波画像のデータを収集する際は、図2(a)に
示すように、あるフレームF1では所定の視野の全領域
Eのデータを収集し、その次の任意のNフレーム(例え
ばF2,F3,F4の3フレーム)では上記視野を三分割
した中心の分割領域E′のデータのみを収集し、以後N
フレームごとに交互に上記視野の全領域E及び分割領域
E′のデータ収集を繰り返して順次シネメモリ4に記録
し、次にこのシネメモリ4から超音波画像を再生する際
は、上記シネメモリ4から順次画像データを読み出し、
図2(b)に示すように、Nフレームおきに出現する全
領域Eのデータはそのまま(例えばフレームF1)、そ
れらの間にNフレーム出現する中心の分割領域E′のデ
ータ(例えばE4,E5,E6)はその前の全領域Eのデ
ータ(例えばE1,E2,E3)で左右両側のデータを補
って全領域Eのデータを形成し(例えばフレーム
2′,F3′,F4′)、それぞれ画像メモリ5に書き
込みかつ読み出して超音波画像を表示するものである。
なお、図2(a)は、第一及び第5のフレームF1,F5
では例えば90度の扇形視野の全領域Eのデータを収集
し、その間の第二〜第四のフレームF2〜F4では上記90
度の扇形視野を適宜の割合で三分割した中心の分割領域
E′のデータのみを収集する状態を示している。また、
図2(a)において、上記第一及び第五のフレーム
1,F5のように90度の扇形視野のフレーム画像は例え
ばa秒で完像するものとし、第二〜第四のフレームF2
〜F4のように中心の分割領域E′のフレーム画像は上
記a秒よりも適宜の割合で短いb秒で完像するものであ
る。
【0014】上記図2に示した画像表示方法は、全領域
と分割領域の画像データを交互に収集するNフレームの
フレーム数及び視野を三分割する分割割合については、
一般的に適用できるものとして説明したが、画像診断に
おいて特に高効率が期待できる本発明の他の画像表示方
法について以下に説明する。本発明の他の画像表示方法
は、図1に示す超音波診断装置において、シネメモリ4
に超音波画像のデータを収集する際に、図3(a)に示
すように、あるフレームでは所定の視野の全領域(E)
のデータを収集し、その次のフレームでは上記視野を三
等分した中心の1/3領域(E/3)のデータのみを収
集し、以後交互に視野の全領域及び1/3領域のデータ
収集を繰り返して順次シネメモリ4に記録し、次にこの
シネメモリ4から超音波画像を再生する際は、上記シネ
メモリ4から順次画像データを読み出し、図3(b)に
示すように、視野の全領域のデータはそのまま、1フレ
ームおきに出現する中心の1/3領域のデータはその1
フレーム前のデータで左右両側のデータを補って全領域
のデータを形成し、それぞれ画像メモリ5に書き込みか
つ読み出して超音波画像を表示するものである。
【0015】このような画像表示方法の具体的な手順に
ついて、図3を参照して説明する。図3は例えばセクタ
走査における超音波画像のデータの収集(同図(a))及
びシネメモリ再生(同図(b))の状態を示すタイミング
線図である。まず、図1に示すシネメモリ4に超音波画
像のデータを収集する際は、図3(a)に示すように、
第一のフレームF1では所定の視野、例えば90度の扇形
視野の全領域Eのデータを収集し、次の第二のフレーム
2では上記扇形視野を三等分した中心の1/3領域
(E/3:30度の扇形視野)のデータのみを収集し、次
の第三のフレームF3では再び全領域Eのデータを収集
し、その次の第四のフレームF4では中心の1/3領域
(E/3)のデータのみを収集して行き、以後交互に視
野の全領域及び1/3領域のデータ収集を繰り返して順
次上記シネメモリ4に記録する。このとき、上記90度の
扇形視野を三等分した1/3領域ごとに画像データに時
系列の番号を付け、第一のフレームF1はE1,E2,E3
とし、第二のフレームF2は30度の扇形視野のみでE4
し、第三のフレームF3はその続きのE5,E6,E7
し、さらに第四のフレームF4は続きのE8とするよう
に、第六のフレームF6まで連続してE1〜E12の番号を
付けておく。なお、第一のフレームF1のように90度の
扇形視野のフレーム画像はa秒で完像するものとする
と、第二のフレームF2のように30度の扇形視野のフレ
ーム画像は上記の三分の一のa/3秒で完像する。
【0016】次に、上記のように画像データが収集され
たシネメモリ4から超音波画像を再生する際は、図3
(a)に示すように、上記シネメモリ4から各フレーム
ごとに順次画像データを読み出し、第一のフレームF1
は90度の扇形視野の全領域Eのデータを含んでいるの
で、これはそのまま図3(b)に示す第一のフレームF
1として図1に示す画像メモリ5に書き込み、上記読み
出した第二のフレームF2は中心の1/3領域(E/
3)のデータであるE4しか含んでいないので、1フレ
ーム前の第一のフレームF1からその左右両側に位置す
るデータE1,E3を持って来て補い90度の扇形視野を形
成し、図3(b)に示す第二のフレームF2′として上
記画像メモリ5に書き込む。以下同様にして、図3
(a)で読み出した第三のフレームF3のデータは、図
3(b)においてそのまま第三のフレームF3として画
像メモリ5に書き込み、図3(a)で読み出した第四の
フレームF4のデータは、1フレーム前の第三のフレー
ムF3から左右両側に位置するデータを補って90度の扇
形視野を形成し、図3(b)において第四のフレームF
4′として画像メモリ5に書き込んで行く。その後、こ
のようにして書き込まれた画像メモリ5の画像データを
読み出し、図1に示すD/A変換器6を介して画像表示
装置7に超音波画像として表示する。
【0017】この場合、図3(a)に示す画像データの
収集において、(a+a/3)秒の時間で2フレームの
画像を収集するので、そのフレームレートは、 となる。これに対して、90度の扇形視野の画像を1フレ
ームとして連続して収集する従来の場合のフレームレー
トは、1/aフレーム/秒であるので、上記の本発明の
フレームレートは、 となり、従来例の1.5倍と高くなる。しかるに、再生画
像の表示においては、図3(b)に示すように、例えば
90度の扇形視野の全領域が得られ、従来のように視野が
狭くなることはない。
【0018】次に、図4を用いて実際に則した具体的な
画像の収集、再生例について説明する。図4(a)は例
えばセクタ走査における超音波画像のデータ収集の状態
を示し、例えば90度の扇形視野の全領域のデータ収集
と、この全領域を三等分した中心の1/3領域からなる
30度の扇形視野のデータ収集とを、各フレームF1
2,F3,…において交互に繰り返して順次シネメモリ
4に記録している。このとき、上記90度の扇形視野を三
等分した1/3領域ごとに画像データに時系列の番号を
付け、第一のフレームF1はE1,E2,E3とし、第二の
フレームF2は30度の扇形視野のみでE4とし、第三のフ
レームF3はその続きのE5,E6,E7とし、さらに第四
のフレームF4は続きのE8とするように、第六のフレー
ムF6まで連続してE1〜E12の番号を付けておく。な
お、第一のフレームF1のように90度の扇形視野のフレ
ーム画像は33msで完像するものとすると、第二のフレー
ムF2のように30度の扇形視野のフレーム画像は上記の
三分の一の11msで完像する。
【0019】次に、上記のように画像データが収集され
たシネメモリ4から超音波画像を再生する際は、図4
(a)に示すように、上記シネメモリ4から各フレーム
ごとに順次画像データを読み出し、第一のフレームF1
は90度の扇形視野の全領域のデータを含んでいるので、
これはそのまま図4(b)に示す第一のフレームF1
して図1に示す画像メモリ5に書き込み、上記読み出し
た第二のフレームF2は中心の1/3領域である30度の
扇形視野のデータE4しか含んでいないので、1フレー
ム前の第一のフレームF1からその左右両側に位置する
データE1,E3を持って来て補い90度の扇形視野を形成
し、図4(b)に示す第二のフレームF2′として上記
画像メモリ5に書き込む。以下同様にして、図4(a)
で読み出した第三のフレームF3のデータは、図4
(b)においてそのまま第三のフレームF3として画像
メモリ5に書き込み、図4(a)で読み出した第四のフ
レームF4のデータは、1フレーム前の第三のフレーム
3から左右両側に位置するデータを補って90度の扇形
視野を形成し、図4(b)において第四のフレーム
4′として画像メモリ5に書き込んで行く。その後、
このようにして書き込まれた画像メモリ5の画像データ
を読み出し、図1に示すD/A変換器6を介して画像表
示装置7に超音波画像として表示する。
【0020】この場合、図4(a)に示す画像データの
収集において、33+11=44msの時間で2フレームの画像
を収集するので、そのフレームレートは、2/44≒45フ
レーム/秒となる。これに対して、90度の扇形視野の画
像を1フレームとして連続して収集する従来の場合のフ
レームレートは、1/33=30フレーム/秒であるので、
上記の本実施例のフレームレートは、従来例の1.5倍と
高くなることがわかる。
【0021】このとき、図3(b)においてフレームF
2′及びF4′で示すように、30度の扇形視野の画像の左
右両側にその1フレーム前の画像からデータを補って90
度の扇形視野を形成した画像が2フレームに1回ずつ出
現することとなるが、図5に示すように、90度の扇形視
野の画像Iの中心部に、実際に高フレームレートで得ら
れる30度の扇形視野の画像I′の領域を示す標示を例え
ば破線で示すことにより、読影者は画像の時間精度が部
分的に異なることを充分認識した上で診断をすることが
できる。すなわち、読影者は、特に高フレームレートで
動きを把握する必要のある部位、例えば心臓の僧帽弁1
0などを上記画像Iの中心部の領域I′に位置させるこ
とにより、90度の扇形視野の画像Iにより例えば心臓の
全体の形状及び位置関係を把握しつつ、高速運動をする
僧帽弁10などを観察することができる。
【0022】以上の説明は、シネメモリ4に90度の扇形
視野の画像と30度の扇形視野の画像とを交互にデータ収
集し、すべて90度の扇形視野の画像に形成してスローモ
ーション表示でシネメモリ再生する状態について述べた
が、これをリアルタイムで表示する状態について図6を
参照して説明する。まず、図6(a)に示す超音波画像
のデータ収集は、図4(a)に示す場合と全く同様に行
われている。この状態で、シネメモリ4から超音波画像
を読み出しリアルタイム表示するには、90度の扇形視野
の画像と30度の扇形視野の画像とを交互に収集したデー
タから、図6(b)に示すように、90度の扇形視野を三
等分した30度の扇形視野の領域を順次読み出して適宜組
み合わせ、90度の扇形視野のリアルタイム画像として表
示する。
【0023】すなわち、図6(a)に示すように、上記
シネメモリ4から各フレームごとに順次画像データを読
み出し、第一のフレームF1は90度の扇形視野の全領域
のデータを含んでいるので、これはそのまま図6(b)
に示す第一のフレームF1として図1に示す画像メモリ
5に書き込み、続いて読み出した第二のフレームF2
中心の1/3領域である30度の扇形視野のデータE4
か含んでおらず、これを1フレーム前の第一のフレーム
1のデータに重ね書きして、E2をE4で置き換えた図
6(b)に示す90度の扇形視野の第二のフレームF2
として上記画像メモリ5に書き込む。次に、この第二の
フレームF2′が書き終ったときは、図6(a)におい
て第三のフレームF3の読み出しが終りつつありその後
すぐに第四のフレームF4の読み出しが始まるので、図
6(b)における三つ目のフレームでは、上記読み出し
た第三のフレームF3のデータに中心領域の30度の扇形
視野のデータE8しか含んでいない第四のフレームF4
データを重ね書きして、E5,E8,E7のデータから成
る90度の扇形視野の第三のフレームF4′として画像メ
モリ5に書き込む。次に、この第三のフレームF4′が
書き終ったときは、図6(a)において第五のフレーム
5の読み出しが始まっているので、図6(b)におけ
る四つ目のフレームでは、これをそのまま第四のフレー
ムF5として画像メモリ5に書き込む。その後、このよ
うにして書き込まれた画像メモリ5の画像データを読み
出し、図1に示すD/A変換器6を介して画像表示装置
7に超音波画像として表示することにより、リアルタイ
ムで表示することができる。このようなリアルタイム表
示であっても、表示された90度の扇形視野の三等分した
各領域は経時的な連続性を概ね有しており、リアルタイ
ム画像の観察としては利用することができる。
【0024】なお、上述の図4〜図6の説明において
は、90度の扇形視野のデータ収集及び画像表示について
述べたが、本発明はこれに限らず、他の角度、例えば60
度又は120度の扇形視野などとしてもよい。また、図3
〜図6の説明においては、すべてセクタ走査の例につい
て述べたが、これに限らず、リニア走査又はコンベック
ス走査等の場合も同様に適用することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
例えば循環器等を診断部位とした場合又は運動部位を動
画観察する場合などにフレームレートを高くしても視野
が狭くならないようにすることができる。従って、従来
のように視野が犠牲となって狭くなり、診断部位の全体
における運動部位の位置関係がよくわからなくなるとい
うことを防止し、その運動部位の動態観察をよく行うこ
とができる。このことから、全体として超音波画像によ
る診断効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像表示方法が適用される超音波
診断装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像表示方法の一般的な手順を説明するた
めのタイミング線図である。
【図3】上記画像表示方法の効率的な手順を説明するた
めのタイミング線図である。
【図4】上記画像表示方法の実際に則した具体的な画像
の収集、再生例を説明するためのタイミング線図であ
る。
【図5】上記画像表示方法で表示したセクタ走査による
90度の扇形視野の画像を示す説明図である。
【図6】本発明の画像表示方法を適用する装置において
超音波画像をリアルタイムで表示する状態を説明するた
めのタイミング線図である。
【符号の説明】
1…探触子 2…超音波送受信部 3…A/D変換器 4…シネメモリ 5…画像メモリ 6…D/A変換器 7…画像表示装置 8…制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体内に超音波を送受信する探触子
    と、この探触子を駆動して超音波を発生させると共に受
    信した反射エコーの信号を処理する超音波送受信部と、
    この超音波送受信部からの反射エコー信号をディジタル
    化するA/D変換器と、このディジタルの画像データを
    時系列に複数フレーム記録するシネメモリと、このシネ
    メモリから読み出した画像データを表示のために書き換
    える画像メモリと、この画像メモリから読み出した画像
    データをアナログ信号に変換するD/A変換器と、この
    アナログの画像信号を表示する画像表示装置と、上記各
    構成要素の動作を制御する制御部とを有して成る超音波
    診断装置において、上記シネメモリに超音波画像のデー
    タを収集する際は、あるフレームでは所定の視野の全領
    域のデータを収集し、その次の任意のNフレームでは上
    記視野を三分割した中心の分割領域のデータのみを収集
    し、以後Nフレームごとに交互に上記視野の全領域及び
    分割領域のデータ収集を繰り返して順次シネメモリに記
    録し、次にこのシネメモリから超音波画像を再生する際
    は、上記シネメモリから順次画像データを読み出し、N
    フレームおきに出現する全領域のデータはそのまま、そ
    れらの間にNフレーム出現する中心の分割領域のデータ
    はその前の全領域のデータで左右両側のデータを補って
    全領域のデータを形成し、それぞれ画像メモリに書き込
    みかつ読み出して超音波画像を表示することを特徴とす
    る超音波診断装置における画像表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の超音波診断装置におい
    て、シネメモリに超音波画像のデータを収集する際は、
    あるフレームでは所定の視野の全領域のデータを収集
    し、その次のフレームでは上記視野を三等分した中心の
    1/3領域のデータのみを収集し、以後交互に視野の全
    領域及び1/3領域のデータ収集を繰り返して順次シネ
    メモリに記録し、次にこのシネメモリから超音波画像を
    再生する際は、上記シネメモリから順次画像データを読
    み出し、視野の全領域のデータはそのまま、1フレーム
    おきに出現する中心の1/3領域のデータはその1フレ
    ーム前のデータで左右両側のデータを補って全領域のデ
    ータを形成し、それぞれ画像メモリに書き込みかつ読み
    出して超音波画像を表示することを特徴とする超音波診
    断装置における画像表示方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006525837A (ja) * 2003-05-09 2006-11-16 ビジュアルソニックス インコーポレイテッド 線ベースの画像再構成を用いて、超音波画像を生成するためのシステム
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