JPH0699620B2 - 熱可塑的に成形可能な組成物 - Google Patents

熱可塑的に成形可能な組成物

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JPH0699620B2
JPH0699620B2 JP29786986A JP29786986A JPH0699620B2 JP H0699620 B2 JPH0699620 B2 JP H0699620B2 JP 29786986 A JP29786986 A JP 29786986A JP 29786986 A JP29786986 A JP 29786986A JP H0699620 B2 JPH0699620 B2 JP H0699620B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、熱可塑的に成形可能なポリエステル樹脂組成
物に関する。
射出成形のような熱可塑的成形に適用な特性を有するポ
リエステル樹脂はよく知られている。しかし、公知のポ
リエステル樹脂のすべてが射出成形に有用なわけではな
い。ホットメルト接着剤の性質を有するポリエステル樹
脂は射出成形が特に難しい。ホットメルト接着剤とは言
えないが、射出成形時に熱で軟化した状態から冷却し凝
固したときに金属表面に強固に付着するために射出成形
できないポリエステル重合体もある。このような種類の
ポリエステル樹脂には、芳香族ジカルボン酸と脂環式ジ
アルカノールとの反応により得られたものがある。この
ようなポリエステル樹脂の例が米国特許第2,901,466号
に開示されている。
射出成形業界の通常の知識をもつ者には、これらのポリ
エステルが、普通の射出成形機での成形には一般に不向
きであることがわかる。ポリエステルがスクリュのまわ
りにまつわりつき、射出成形機の金属表面に付着する。
しかし、これらのポリエステルの残りの物理的特性は、
成形物品のみならず、接着性樹脂とそれ自身は熱可塑的
成形技術で成形するのが困難ではない相溶性の合成重合
体樹脂とのブレンドから成形した物品には望ましい。
本発明者らは、ポリカーボネートと配合したポリエステ
ルに特定の種類の離型剤を添加すると、多種多様な物品
を射出成形するのに有用な熱可塑的に成形可能な組成物
が得られることを見出した。離型剤は本発明での使用割
合では成形樹脂物品を有意に劣化することはない。
本発明によれば、 1,4−シクロヘキサンジメタノールのシスまたはトラン
ス異性体と六員炭素環式ジカルボン酸との縮合により得
られるポリエステル樹脂と、 このポリエステル樹脂を射出成形可能にする量の芳香族
ポリカーボネート樹脂と、 離型に有効な量の、次式: [式中のXは水素またはハロゲンであり、Yは水素、ハ
ロゲンまたは次式: (式中のRは炭素原子数4−36のヒドロカルビルを表わ
す)の一価の基を表わし、mは0または1の整数で、Y
が水素でもハロゲンでもないときmは0であり、nは重
合体の分子量が400−150,000となるような整数である]
の重合体から選ばれる離型剤と を含む熱可塑的に成形可能な合成樹脂組成物が提供され
る。
ここで用語「ハロゲン」はその普通の意味で塩素、臭
素、ヨウ素およびフッ素を包括するものとして使用して
いる。
用語「ヒドロカルビン」は、アリール以外の炭化水素か
ら1個の水素原子を除去して得られる一価の成分を意味
する。ヒドロカルビルの例には、炭素原子数4−36のア
ルキル、例えばブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、ウンデシル、デシル、ドデシ
ル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサ
デシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エ
イコシル、ヘンエイコシル、ドコシル、トリコシル、テ
トラコシル、ペンタコシル、ヘキサコシル、ヘプタコシ
ル、オクタコシル、ノナコシル、トリアコンチル、ヘン
トリアコンチル、ドトリアコンチル、トリトリアコンチ
ル、ペンタトリアコンチルおよびこれらの異性体;炭素
原子数4−8のシクロアルキル、例えばシクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シ
クロオクチルなど;炭素原子数4−36のアルケニル、例
えばブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、オクテニル、
ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリ
デセニル、ペンタデセニル、オクタデセニル、ペンタコ
シニル、トリアコンテニル、テトラコンテニルおよびこ
れらの異性体がある。
本発明の組成物は、弁などの複雑な部品の射出成形に有
用である。好適な成形物品は放射線で殺菌でき、透明性
に安定で高温でも安定である。
[好適実施態様の説明] 本発明に用いる合成ポリエステル樹脂は、周知の種類の
ポリエステル樹脂である。このようなポリエステル樹脂
の代表的なものとしては、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールのシスまははトランス異性体(またはその混合
物)と六員炭素環式ジカルボン酸とを縮合して、次式
(II)の反復単位を有するポリエステルを生成して得ら
れるものがある。
ここで、置換されたシクロヘキサン環はそのシスおよび
トランス異性体から選ばれ、Dは六員炭素環式ジカルボ
ン酸から誘導された脱カルボキシル化残基である炭素原
子数6−20の有機基を表わす。
上記式(I)のポリエステル樹脂のなかでは、1,4−シ
クロヘキサンジメタノールのシスまたはトランス異性体
(またはその混合物)とイソフタル酸およびテレフタル
酸の混合物との反応から誘導されるものが好ましい。こ
れらのポリエステルは、次式の反復単位を有する。
これらのポリエステルは、米国特許第2,901,466号に記
載された方法などの当業界で周知の方法で製造すること
ができる。
もちろん、1,4−シクロヘキサンジメタノールと少量の
炭素原子数2−10またはそれ以上の他の二官能性グリコ
ール、例えばエチレングリコール、ブチレングリコール
などとを縮合することによりポリエステル樹脂を製造す
ることもできる。
カルボキシ基が式IIのDで表わされる六員炭素環式残基
にパラの関係で結合されている六員炭素環式ジカルボン
酸の例には、テレフタル酸、トランスヘキサヒドロテレ
フタル酸、p,p′−スルホニルジ安息香酸、4,4′−ジフ
ェン酸、4,4′−ベンゾフェノンジカルボン酸、1,2−ジ
(p−カルボキシフェニル)エタン、1,2−ジ(p−カ
ルボキシフェノキシ)エタン、4,4′−ジカルボキシジ
フェニルエーテルなどおよびこれらの混合物がある。こ
れらの酸はすべて1個以上の六員炭素環式核を含む。例
えば1,4−または、1,5−ナフタレンジカルボン酸のよう
な縮合環も存在し得る。六員炭素環式ジカルボン酸とし
ては、トランス−シクロヘキサン核、または少なくとも
一方のベンゼン環が普通のベンゾノイド不飽和を有する
1個または2個のベンゼン環を含む芳香核を含むものが
好ましい。もちろん、縮合環あるいは結合環が存在して
もよい。ここに挙げた化合物はすべてこの好適な群の範
囲に入る。ジカルボン酸としてはテレフタル酸、または
テレフタル酸とイソフタル酸の混合物が好ましい。
上述したポリエステルは一般に固有粘度が、40%テトラ
クロロエタン/60%フェノール混合溶液または同様の溶
剤中で25−30℃で測定して0.40−2.0dl/gの範囲にあ
る。固有粘度が0.6−1.2dl/gの範囲にあるポリエステル
が特に好ましい。
(ブレンドに)相溶性の芳香族ポリカーボネート樹脂は
多く知られており、一面では次式(IV)の反復重合体単
位を有するものとして特徴付けられる。
ここで各−E−はフェニレン、ハロゲン置換フェニレン
およびアルキル置換フェニレンよりなる群から選ばれ、
AおよびBはそれぞれ水素、脂肪族不飽和を含まないヒ
ドロカルビル基および隣接する 原子と共にシクロアルカン基を形成する基よりなる群か
ら選ばれ、AおよびB中の炭素原子の総数は12以下であ
る。
上述した芳香族ポリカーボネート樹脂は当業界で周知の
方法で製造することができ、例えば米国特許第3,989,67
2号に記載された方法でよい。つまり、芳香族ポリカー
ボネート樹脂は、二価フェノールをカーボネート前駆体
物質と界面重合法で反応させることにより慣用方法で製
造すればよい。使用できる二価フェノールの代表例に
は、ビスフェノールA、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3−メチルフェニル)プロパン、4,4−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ヘプタン、2,2−(3,5,3′,5′−テト
ラクろロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニル)プロパ
ン、(3,3′−ジクロロ−4,4′−ジヒドロキシフェニ
ル)メタン、ビス−4−ヒドロキシフェニルスルホンお
よびビス−4−ヒドロキシフェニルスルフィドがある。
他のビスフェノール型の二価フェノールも使用でき、こ
れらは米国特許第2,999,835号、第3,028,365号および第
3,334,154号に開示されている。ビスフェノールAが好
適である。
もちろん、本発明に用いるのにカーボネート共重合体や
インターポリマーの方が単独重合体より望ましい場合に
は、2種以上の異なる二価フェノールを用いたり、二価
フェノールとグリコールとの、またはヒドロキシもしく
は酸終端ポリエステルとの、または二塩基酸との共重合
体を用いたりすることが可能である。本発明の実施にあ
たっては、上記物質の混合物を用いても芳香族カーボネ
ート重合体成分を得ることができる。
カーボネート前駆体物質はハロゲン化カルボニル、カー
ボネートエステルまたはハロホルメートのいずれでもよ
い。ハロゲン化カルボニルとしては臭化カルボニル、塩
化カルボニルおよびこれらの混合物を使用できる。ホス
ゲンとしても知られる塩化カルボニルが好ましい。
ポリカーボネートの定義の中には、コポリエステル−カ
ーボネート、即ち、二価フェノール、二塩基酸およびホ
スゲン前駆体物質から形成される重合体も含まれる。米
国特許第3,169,121号にこのようなコポリエステル−カ
ーボネートおよびその製造方法が開示されている。
枝分れ重合体も本発明に包含され、この場合には多官能
性芳香族化合物を二価フェノールおよびカーボネート前
駆物質と反応させて、上記式(IV)の反復単位が枝分れ
基を含む熱可塑性ランダム枝分れポリカーボネート重合
体を生成する。その製造方法は米国特許第4,001,184号
に記載されている。
線状重合体と枝分れ重合体のブレンドも本発明に包含さ
れる。
前述したポリエステル樹脂とのブレンドに用いるポリカ
ーボネート樹脂は、固有粘度が塩化メチレンまたは同様
の溶剤中温度25℃で測定して、0.3−1.0dl/g(デシリッ
トル/グラム)、特に0.40−0.65dl/gの範囲にあるもの
が好ましい。
ポリエステルとポリカーボネート樹脂のブレンドはその
製造方法ともども周知で、例えば米国特許第4,188,314
号に記載された説明を参照されたい。一般に、ブレンド
は押出条件(溶融ブレンド)下で製造するのがよい。ブ
レンドは、約10−95重量部のポリエステル樹脂および約
5−90重量部のポリカーボネート樹脂を含有でき、好ま
しくはポリエステルの最大量はポリエステルとポリカー
ボネートのブレンドの50重量%である。
本発明の熱可塑的に成形可能な組成物と製造する本発明
の方法によれば、ポリエステル樹脂またはそのポリカー
ボネート樹脂との配合物中に離型に有効な量の上記式
(I)の化合物を配合する。有効量は通常樹脂の約0.00
1−0.45重量%、好ましくは0.1−0.3重量%の範囲であ
る。それより多い量を用いてもよいが、一般には不要で
あるか望ましくない。これより多量であると樹脂が劣化
し、特に高温で劣化する。離型剤ポリエステル樹脂また
はその配合物に普通の添加剤と同じ方法で添加でき、例
えば環式で添加してから同時押出しするか、溶剤に溶解
して添加してから樹脂と溶融押出しする。
熱可塑性樹脂によく用いる他の添加剤も添加することが
できる。例えば、芳香族ポリカーボネートとのブレンド
に関して、樹脂を熱的に安定化することが通常知られて
いる添加剤、例えば亜燐酸エステルを用いることができ
る。エポキシドのような加水分解安定剤も使用でき、そ
のほかに使用できる添加剤として難燃剤、滴下防止剤、
延性改良剤、酸化防止剤、耐溶剤性改良性、紫外線安定
剤および種々の不活性充填剤がある。
本発明に用いる式(I)の離型剤化合物は、その製造方
法ともどもよく知られている。
このような重合体の代表例としては、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルベヘネート、ポリエチレンオキシド、
ペルフルオロ化ポリエーテル、ポリトリフルオロクロロ
エチレンなどがある。
以下の実施例により、本発明の組成物を製造し使用する
方法と過程を具体的に示し、本発明者が本発明を実施す
るのに最善と考えている態様を説明するが、これらは本
発明を限定するとみなすべきではない。離型剤の割合は
すべて基質の熱可塑性樹脂に基づく重量%(重量部)で
ある。
種々の離型剤についての離型圧力は、射出容量118ccの
射出成形機で測定した。金型は7.62cm×7.62cmの箱形
で、壁の高さ3.8cmである。4つの角に突出しピンがあ
り、そのうち2本のピンは部品突出し圧力を測定するた
めの歪ゲージ変換器に接続してある。金型は抜き勾配を
極めて小さく設計してあるので、離型剤を用いなければ
部品はコアに付着しがちとなる。記載した圧力値は多数
の金型突出しの平均値である。平均した突出し数も記載
してある。
実施例 1−4 ポリ(1,4−シクロヘキサンジメタノール−テレフタレ
ート−コ−イソフタレート)[コダールA−150=Kodar
A−150、イーストマン・コダック社=Eastman Kodak
Co.]50部と、0.1部の燐酸水溶液(70%)で安定化し
たポリカーボネート樹脂[レキサン105=LEXAN 105、
ゼネラル・エレクトリック社]50部との樹脂ブレンドを
製造する。ポリカーボネート樹脂はビスフェノールAと
ホスゲンとの反応生成物であり、固有粘度が塩化メチレ
ン中25℃で測定して0.40−0.65dl/gである。
樹脂混合物(100部)をそれぞれ別々に種々の離型剤と
乾式配合し、混合し、普通の押出機から溶融押出しして
上述した箱形金型中に射出成形する。金型から取出し温
度に冷却した後、成形品を突出す。離型剤、その添加割
合(重量部)および測定した突出しピン圧力(平均)を
次表に、平均ピン圧力の読取り回数と共に併記する。
実施例 5 上述した実施例1−4の手順を繰返すが、本例では添加
剤を樹脂ブレンドに加えない。成形結果を次表に示す。
最下行が対照例である。
実施例 6 上述した実施例1−4の手順を繰返したが、本例では樹
脂ブレンドの代りに100部のコダールA−150のポリエス
テルを単独で使用する。この樹脂は射出成形できなかっ
た。
式(I)に関して、XおよびYが水素であるとき、mが
1でなければならないことが更に好ましい条件である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71:00)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シクロヘキサンジメタノールのシスまたは
    トランス異性体と六員炭素環式ジカルボン酸との縮合に
    より得られる10−95重量部のポリエステル樹脂と、 上記ポリエステル樹脂を射出成形するのに十分な量ので
    ある5−90重量部の芳香族ポリカーボネート樹脂と、 離型に有効な量の、次式: [式中のXは水素またはハロゲンであり、Yは水素、ハ
    ロゲンまたは次式: (式中のRは炭素原子数4−36のヒドロカルビルを表わ
    す)の一価の基を表わし、mは0または1の整数で、Y
    が水素でもハロゲンでもないときmは0であり、nは重
    合体の分子量が400−150,000となるような整数である]
    の重合体から選ばれる離型剤と を含む熱可塑的に射出成形可能な合成樹脂組成物。
  2. 【請求項2】上記離型剤の量が樹脂の0.001−0.45重量
    %の範囲にある特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】5−85重量%のポリカーボネート樹脂を含
    有する特許請求の範囲第2項記載の組成物。
  4. 【請求項4】ポリカーボネートが組成物の50重量%を占
    める特許請求の範囲第3項記載の組成物。
JP29786986A 1985-12-17 1986-12-16 熱可塑的に成形可能な組成物 Expired - Lifetime JPH0699620B2 (ja)

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JPS62187754A JPS62187754A (ja) 1987-08-17
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Families Citing this family (2)

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JPS6035048A (ja) * 1983-08-04 1985-02-22 Sumitomo Chem Co Ltd ポリエステルカ−ボネ−ト樹脂組成物

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EP0229327A3 (en) 1988-07-13
EP0229327A2 (en) 1987-07-22
DE3684002D1 (de) 1992-04-02
EP0229327B1 (en) 1992-02-26
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