JPH0699498A - プラスチック板溶接部の余盛り切削方法 - Google Patents
プラスチック板溶接部の余盛り切削方法Info
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- JPH0699498A JPH0699498A JP4115994A JP11599492A JPH0699498A JP H0699498 A JPH0699498 A JP H0699498A JP 4115994 A JP4115994 A JP 4115994A JP 11599492 A JP11599492 A JP 11599492A JP H0699498 A JPH0699498 A JP H0699498A
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Abstract
プによる応力集中を排除できる溶接余盛り部の切削方法
を提供する。 【構成】垂直プラスチック板の上端側面と水平プラスチ
ック板の先端面との間のすみ肉溶接部の余盛りを切削す
る方法において、電動機内蔵の工具躯体の電動軸に中太
りの回転ロ−ル刃を取付け、上記水平プラスチック板端
部に摺動接触させる水平シュ−と上記垂直プラスチック
板端部に摺動接触させる垂直シュ−とを有するガイドを
上記工具躯体のヘツドに取り付けた切削工具を、そのガ
イドによる案内で移動させ、上記回転ロ−ル刃を溶接余
盛り部に接触させていくことを特徴とする。
Description
溶接部の溶接余盛りを切削し、その溶接部の機械強度を
高めるために使用するプラスチック板溶接部の余盛り切
削方法に関するものである。
あるプラスチック板の開先間にプラスチック溶接棒を所
定の角度、所定の押付け力で押し付けつつ沿わせて行く
共に両者の接触直前にそれら接触面の極く表面のみをホ
ットジエットガン等で溶融し、上記の押し付け力のもと
で両者を溶着させている。
溶接棒が溶融流動状態になって母材開先間に充填される
のではなく、棒状形態をある程度保持して母材開先間に
溶着されるのであるから、溶接部がプラスチック板平面
よりも突出して余盛りが発生し易い。
しては、外観上の理由から溶接後に溶接余盛りを切削す
ることがあり、その切削工具には、ディスクグラィンダ
−,ヤスリ,面取りナイフ等を使用している。
溶接において、プラスチック溶接棒の押し付け力が過大
であると、溶接棒が母材開先上端を相当大幅に超えて母
材平面縁端部に広がる現象(オ−バラップ)が生じ、ま
た、プラスチック溶接棒の押し付け力が弱すぎると、溶
接棒が母材開先上端までに達せず開先上端の内側に谷が
形成される現象(アンダカット)が発生する。
に切欠効果による応力集中を招来し、溶接部の機械的強
度を阻害する。また、オ−バラップにおいても、オ−バ
ラップ箇所での面変化が急峻であれば、相当の応力集中
が生じ、機械的に問題がある。
−,ヤスリ,面取りナイフ等を使用しての溶接余盛り部
の切削では、上記アンダカット並びにオ−バラップを応
力集中を排除できるような状態で削除し難く、かえっ
て、一層の機械的弱化が招来されることが往々にしてあ
る。
ク板の突合せ溶接部を対象に、中太りの回転ロ−ル刃を
備え、底板に該ロ−ル刃に対する刃口を有し、同底板に
溶接余盛り部に通過させるための切欠部を有する切削工
具を、その底板をプラスチック板上に、切欠部を溶接余
盛り部に通過させつつ摺動させ、上記の刃口において回
転ロ−ル刃を溶接余盛り部に接触させて行き、溶接余盛
り部を切削する方法を別途提案した。
を切削の基準レベルとし、工具底板の刃口からの回転ロ
−ル刃の表出厚みで溶接余盛り部を切削でき、溶接余盛
り部にアンダカットまたはオ−バラップが存在しても回
転ロ−ル刃の表出厚みを適度に設定することにより、ア
ンダカットまたはオ−バラップを削除でき、かかる削除
のもとでも、切削面を中太りの回転ロ−ル刃の胴部の緩
やかな曲率の凹曲面にでき、応力集中をよく回避でき
る。従って、溶接余盛り部の切削により溶接部の外観の
向上のみならず、機械的強度も高くできる。
刃を使用し、すみ肉溶接部のアンダカットまたはオ−バ
ラップによる応力集中を排除できる溶接余盛り部の切削
方法を提供することにある。
溶接部の余盛り切削方法は、垂直プラスチック板の上端
側面と水平プラスチック板の先端面との間のすみ肉溶接
部の余盛りを切削する方法において、電動機内蔵の工具
躯体の電動軸に中太りの回転ロ−ル刃を取付け、上記水
平プラスチック板端部に摺動接触させる水平シュ−と上
記垂直プラスチック板端部に摺動接触させる垂直シュ−
とを有するガイドを上記工具躯体のヘツドに取り付けた
切削工具を、そのガイドによる案内で移動させ、上記回
転ロ−ル刃を溶接余盛り部に接触させていくことを特徴
とする構成である。
プラスチック板の突合せ溶接箇所とは異なり、片側が傍
立っているが、ガイドの水平シュ−で回転ロ−ル刃を水
平に保持し、垂直シュ−で回転ロ−ル刃の胴部中央と溶
接部中央との位置合わせを行いつつ回転ロ−ル刃を移動
させていることができる。而して、溶接余盛り部を切削
した跡の切削面が、中太り回転ロ−ル刃の中央の緩やか
な曲率胴部のために、緩やかな曲率の凹曲面に成り、応
力の集中をよく回避できる。従って、溶接部のアンダカ
ットまたはオ−バラップを削除し得る程度にある程度切
削量を大きくしても、溶接部の機械的強度を充分に保障
できる。
る。図1は本発明により切削加工されるプラスチック板
のすみ肉溶接部を示し、垂直プラスチック板Aの上端並
びに水平プラスチック板Bの先端をそれぞれ開先加工
し、これらの開先間をプラスチック溶接棒Cにより溶着
してあり、余盛りを生じている。
一部を断面で示す側面図である。図2において、1はポ
−タブル式の工具躯体であり、電動機を内蔵している。
11は工具躯体1に設けた取手である。2は電動機軸に
取り付けた中太りの回転ロ−ル刃であり、胴部の曲率を
充分に緩い曲率としてある。3はガイドであり、枠部3
1を有し、この枠部31において、固定ボルト32で工
具躯体1のヘッドに固定してある。
も示すように、上記の水平プラスチック板Aの端部に摺
動接触させる水平シュ−aを有し、この水平シュ−aの
内側片a’には、上記回転ロ−ル刃2に対し刃口となる
スリット21を設けてある。また、上記の垂直プラスチ
ック板Bの端部に摺動接触させる垂直シュ−bも設けて
あり、この垂直シュ−bにおいては、図3の(ロ)にも
示す通り、上記回転ロ−ル刃2を逃すための孔22を有
し、上端b’をガイド3にビス33で固定してある。
のガイドの取付け機構を、上下位置の微調整が可能な構
造にして、回転ロ−ル刃に対する水平シュ−の上下位置
を調整可能とすることもできる。また、ガイドへの垂直
シュ−の取付け機構を、左右位置の微調整が可能な構造
にして、回転ロ−ル刃に対する垂直シュ−の左右位置を
調整可能とすることもできる。
ラスチック板すみ肉溶接部余盛りを切削するには、図4
に示すように、ガイド3の水平シュ−を水平プラスチッ
ク板端部に、垂直シュ−を垂直プラスチック板端部にそ
れぞれ接触させ、工具躯体の電動機を駆動させて回転ロ
−ル刃を回転させ、取手による操作で、水平シュ−aと
水平プラスチック板端部A’との接触、並びに垂直シュ
−bと垂直プラスチック板端部B’との接触をそれぞれ
保持しつつ切削工具を溶接部の延在方向に向け移動させ
て行く。
チック板の平面、従って、該平面との接触が保たれてい
る水平シュ−aの摺動面で出されるので、水平シュ−a
からの回転ロ−ル刃の表出部の厚みΔtを切削深さとす
るように、水平シュ−aの位置を決めてある。また、回
転ロ−ル刃3の胴部中央を溶接部Wの中央に位置させる
ように、垂直シュ−bの位置を決めてある。従って、上
記回転ロ−ル刃の移動により、溶接部の余盛りが、上記
回転ロ−ル刃の水平シュ−からの表出厚みの深さで、回
転ロ−ル刃の胴部中央の緩い曲率の凹曲面で切削されて
いく。
の充分に緩い曲率の胴部と同じ曲率の凹曲面と成り、そ
の凹曲面の曲率が極めて小であるために、応力集中を充
分に排除でき、溶接余盛り部のアンダカットまたはオ−
バラップが存在している場合に、これらのアンダカット
またはオ−バラップを削除し得る程度にある程度切削量
を大きくしても、溶接部の機械的強度を充分に保障でき
る。
回転ロ−ル刃の最下レベルを溶接余盛り部の上端と水平
プラスチック板の平面レベルとの中間レベルとするよう
に、上下方向にガイドの支持高さを調整し、この中間レ
ベルの回転ロ−ル刃で切削を行い、次いで、上記図4に
示すように、最終的な切削を行うようにしてもよく、特
に、すみ肉溶接部の溶接余盛りの高さが高い場合、この
中間的切削段階を設けることが好ましい。
切削方法は、上述した通りの構成であり、溶接部がすみ
肉溶接であっても、緩やかな曲率の胴部を有する中太り
の回転ロ−ルを水平状態で、かつ回転ロ−ル刃の胴部中
央位置と溶接部の中央位置とを一致させた状態を保持し
つつ移動させ、水平プラスチック板の平面を切削の基準
レベルとして、水平シュ−からの回転ロ−ル刃の表出厚
みで溶接余盛り部を切削して行くことができ、溶接余盛
り部にアンダカットまたはオ−バラップが存在しても回
転ロ−ル刃の表出厚みを適度に設定することにより、ア
ンダカットまたはオ−バラップを削除でき、かかる削除
のもとでも、切削面を中太りの回転ロ−ル刃の胴部の緩
やかな曲率の凹曲面にでき、応力集中をよく回避できる
から、溶接余盛り部の切削により溶接部の外観の向上の
みならず、機械的強度も高くできる。
面図である。
面で示す側面図である。
具の水平シュ−を示す斜視図、図3の(ロ)は同じく垂
直シュ−を示す斜視図である。
切削方法は、上述した通りの構成であり、溶接部がすみ
肉溶接であっても、緩やかな曲率の胴部を有する中太り
の回転ロールを水平状態で、かつ回転ロール刃の胴部中
央位置と溶接部の中央位置とを一致させた状態を保持し
つつ移動させ、水平プラスチック板の平面を切削の基準
レベルとして、水平シューからの回転ロール刃の表出厚
みで溶接余盛り部を切削して行くことができ、溶接余盛
り部にアンダカットまたはオーバラップが存在しても回
転ロール刃の表出厚みを適当に設定することにより、ア
ンダカットまたはオーバラップを削除でき、かかる削除
のもとでも、切削面を中太りの回転ロール刃の胴部の緩
やかな曲率の凹曲面にでき、応力集中をよく回避できる
から、溶接余盛り部の切削により溶接部の外観の向上の
みならず、機械的強度の高くできる。
面図である。
面で示す側面図である。
具の水平シューを示す斜視図、図3の(ロ)は同じく垂
直シューを示す斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】垂直プラスチック板の上端側面と水平プラ
スチック板の先端面との間のすみ肉溶接部の余盛りを切
削する方法において、電動機内蔵の工具躯体の電動軸に
中太りの回転ロ−ル刃を取付け、上記水平プラスチック
板端部に摺動接触させる水平シュ−と上記垂直プラスチ
ック板端部に摺動接触させる垂直シュ−とを有するガイ
ドを上記工具躯体のヘツドに取り付けて成る切削工具
を、そのガイドによる案内で移動させ、上記回転ロ−ル
刃を溶接余盛り部に接触させていくことを特徴とするプ
ラスチック板溶接部の余盛り切削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115994A JPH0699498A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | プラスチック板溶接部の余盛り切削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115994A JPH0699498A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | プラスチック板溶接部の余盛り切削方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0699498A true JPH0699498A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=14676227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4115994A Pending JPH0699498A (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | プラスチック板溶接部の余盛り切削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0699498A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2024044505A (ja) * | 2022-09-21 | 2024-04-02 | 天野屋化工株式会社 | 熱可塑性樹脂溶接方法、及び熱可塑性樹脂溶接構造物 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP4115994A patent/JPH0699498A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2024044505A (ja) * | 2022-09-21 | 2024-04-02 | 天野屋化工株式会社 | 熱可塑性樹脂溶接方法、及び熱可塑性樹脂溶接構造物 |
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