JPH0699202B2 - アンモニウム及び硫酸塩基を有する肥料にジシアンジアミド粉末を附加する方法 - Google Patents

アンモニウム及び硫酸塩基を有する肥料にジシアンジアミド粉末を附加する方法

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JPH0699202B2
JPH0699202B2 JP61306707A JP30670786A JPH0699202B2 JP H0699202 B2 JPH0699202 B2 JP H0699202B2 JP 61306707 A JP61306707 A JP 61306707A JP 30670786 A JP30670786 A JP 30670786A JP H0699202 B2 JPH0699202 B2 JP H0699202B2
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バスフ アクチェン ゲゼルシャフト
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    • C05C3/005Post-treatment
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    • C05G3/00Mixtures of one or more fertilisers with additives not having a specially fertilising activity
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明はジシアンジアミドを含有する、遅効性の乃至長
期間の有効性を示す窒素肥料の製造方法に関するもので
ある。
(従来技術) アンモニウム含有窒素肥料が土壌中においてバクテリア
により亜硝酸塩乃至硝酸塩に転化されることは公知であ
る。この硝化乃至硝酸化成作用は、ことに通気性の良好
な中性乃至アルカリ性で反応する土壌中において比較的
迅速に行われる。硝酸態窒素はその土壌中における大き
な流動性の故に、ことに降水量の多い地域においては、
絶えず洗い流されるおそれがある。この硝酸化成作用を
遅延させるため、上記窒素肥料にいわゆる硝化禁止剤を
添加することは公知であり、このための種々の化合物も
すでに公知となつている。これらの化合物は僅少の濃度
で土壌中に存在する窒素固定バクテリアの作用を緩慢に
することができ、土壌中に比較的強固に定着しているア
ンモニウムイオンは植物により容易に摂取され得るがま
た容易に洗い流される硝酸塩イオンに徐々に転化され
る。このような硝化禁止剤を含有する窒素肥料は緩慢な
窒素補給によりそれなりに秀れた効果を有する。
フランス特許1232366号明細書により、ジシアンジアミ
ドの硝化作用抑制効果は公知である。このジシアンジア
ミドは肥料の本来の製造過程において、或はその造粒処
理の間において肥料に附加される。前者の場合にはジシ
アンジアミドが均斉に分配された肥料粒体が得られ、後
者の場合にはジシアンジアミドは粒体の表面のみに附着
している。
造粒前に肥料にジシアンジアミドを添加する場合には、
慣用の100乃至140℃において溶融状態にあり、この温度
において少くとも30分程度の比較的長い平均滞留時間と
相まつてジシアンアミドの分解を生ずるおそれがある。
またジシアンジアミドを造粒される肥料に附加する場合
には、その表面に確実に附着せず、肥料取扱の際に厄介
な粉塵の問題を生ずる欠陥がある。この欠陥を除去する
ため、西独特許2531962号明細書には、アンモニウム乃
至アミド基含有化合物粒子表面に接着剤を使用し、0.3m
mより小さい粒径のジシアンジアミドを附着させる方法
が提案されている。接着剤としては大豆油、牛脚油、重
油の如き植物性、動物性、鉱物性油が使用される。しか
しながらこの方法は肥料中に肥料成分外の異質の有機及
び/或は無機材料が混入するという欠点だけでなく、こ
の油が肥料粒内に浸透してその接着効果は必ずしも完全
に失われないにしても著しく減退する。
そこで本発明により解決されるべきこの分野の技術的課
題は、アンモニウム及び硫酸塩基含有固形肥料表面にジ
シアンジアミド粉末を附着させ、ジシアンジアミドの分
解を十分に阻止すると同時に肥料とジシアンジアミド間
の接着を保証する方法を提供することである。
(発明の要約) この技術的課題は60乃至130℃の温度になされた上記肥
料がジシアンジアミド粉末と混和され、これと同時に或
はその直後に更に混和しつつ硝酸カルシウム含有水溶液
が添加されることを特徴とする本発明により解決される
ことが見出された。肥料は80乃至120℃に加熱されてい
ることが更に好ましい。
(発明の構成) 本発明方法の対象となる肥料は結晶乃至粉末状のもので
あつても造粒されたものであつてもよい。附着されるべ
きジシアンジアミドは肥料に対し1乃至6重量%、こと
に2乃至4重量%の割合で使用される。
硝酸カルシウムの必要量は添加されるジシアンジアミド
の量、肥料の粒径ならびにその表面特性により相違する
が、肥料量に対して一般に0.2乃至6重量%使用され
る。肥粒粒度が微細であり、従つて肥量表面積が大きい
場合、ジシアンジアミドを比較的多量に使用すべき場合
には、硝酸カルシウム溶液は上記範囲の上限附近の量を
使用する必要がある。
ジシアンジアミドの粒度は0.2mm以下であるのが好まし
い。本発明によるジシアンジアミドの附着は、両構成
分、すなわちジシアンジアミド及び肥料を硝酸カルシウ
ム水溶液と、適当な装置、例えば回転ドラム、造粒装置
等で混和することにより行われる。肥料は晶出によるに
せよ、造粒によるにせよ製造条件に関係なく上述した温
度範囲にあり、本発明方法により特別に加熱する必要は
ない。硝酸カルシウムはジシアンジアミドと肥料との混
和と同時に添加してもよく、その後に添加してもよい。
この硝酸カルシウムは一般に40-50重量%濃度の水溶液
の形態で添加される。このCa(NO3)2濃度は、混和される
高温肥料の熱により水分が蒸散されるべき場合には更に
低濃度であつてもよい。硝酸カルシウム溶液はまた硝酸
アンモニウムを含有することができ、その重量割合はCa
(NO3)2:NH4NO3=1:1乃至3:1とする。
同時の或はその後の硝酸カルシウム水溶液の添加により
肥料表面は急激に冷却され、ジシアンジアミドの分解は
実際上十分に回避される。
硝酸カルシウム溶液の添加後、肥料は従来法におけると
同様に冷却され、かつ/もしくは慣用のアンチバツク剤
で処理される。本発明方法で処理されたアンモニウム基
及び硫酸基含有肥料は特に平滑で破砕部分の認められな
い表面を有し、肥料分以外の有機及び/或は無機接着剤
は附着していない。また本発明方法によりジシアンジア
ミドの高温状態の長時間滞留は回避される。更にまたジ
シアンジアミドの附着前における肥料温度が予冷により
低下するべき可能性が追加的に生ずる。これと共に温度
及び滞留時間をそれぞれの必要条件に適応させ、ジシア
ンジアミドのロスを減少させる可能性ももたらされる。
また追加的にもたらされる水分は部分的に蒸散するが、
部分的に水加物水として石膏中に結合し、実際上処理済
肥料製品に高い含水分をもたらすことはない。
実施例1 回転容器中に90乃至95℃の温度を有する250kgの硫硝安
粉粒と10kgのジシアンジアミドを入れて混和した。4分
後に45重量%の硝酸カルシウム水溶液(20℃)0.75kgを
添加し更に2分間混和した。混和物を冷却し貯蔵した。
製品の粒子は平滑な表面を有し、取扱に際し粉塵は生起
しなかつた。
実施例2 実施例1におけるようにして、硫硝安粉粒に40重量%の
Ca(NO3)2及び25重量%のNH4NO3を含有する水溶液0.75kg
を添加したもので処理した。この場合にもジシアンジア
ミドは完全に肥料粒子に附着して粒子表面は平滑であつ
た。
実施例3 長さ10m、径3mの回転キルンに連続的に40t/hで硫硝安粉
末(粒径1.5乃至5mm、温度105℃)を給送し、平均帯留
時間約15分で1.6t/hで連続的に給送されるジシアンジア
ミドと混和した。短い混和衝程(キルン長さの約10%)
で45重量%のCa(NO3)2を含有する硝酸カルシウム水溶液
を120kg/hの割合で添加混和した。キルンから取出され
た処理済肥料は平滑な破砕部分のない表面を有するもの
であつた。
実施例4 実施例3の回転キルンに硫酸塩基及びアンモニウム基含
有NPK肥料(粒度1.5乃至5mm、温度100℃)を60t/hで給
送し、ジシアンジアミドを2.4t/hで添加し混和した。短
い混和衝程(キルン長さの約10%)で45重量%濃度の硝
酸カルシウム水溶液を185k/h噴霧混和した。キルン出口
から平滑な表面を有する処理済肥料を取出した。
実施例5 3m径の回転ドラム容器に250kgの結晶性硫酸アンモニウ
ム(粒径0.5乃至1.5mm、温度100℃)を装填し、これに1
0kgのジシアンジアミドを添加し混和した。4分の攪拌
時間後、45重量%濃度の硝酸カルシウム水溶液15kgを添
加混和した。2分間の混和で処理を終つた。製品の取扱
に際し粉塵の発生を見なかつた。
実施例6 実施例5の回転ドラム容器において250kgの造粒硫酸ア
ンモニウム(粒径1乃至5mm、温度100℃)と10kgのジシ
アンジアミドとを混和した。4分間の混和後、45重量%
濃度の硝酸カルシウム水溶液4kgを添加した。更に2分
間の混和後、平滑な表面を有する肥料顆粒が取出され
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C05C 11:00) 7537−4H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンモニウム及び硫酸塩基を有する肥料の
    表面にジシアンジアミド粉末を附加する方法において、
    60乃至130℃の温度になされた上記肥料がジシアンジア
    ミド粉末と混和され、これと同時に或はその直後に更に
    混和しつつ硝酸カルシウム含有水溶液が添加されること
    を特徴とする方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲(1)による方法であつ
    て、上記肥料に対し1乃至6重量%のジシアンジアミド
    をこの肥料に附加することを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲(1)或は(2)による方
    法であつて、上記肥料に0.2乃至6重量%の硝酸カルシ
    ウムを水溶液の形態で附加することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲(1)乃至(3)の何れか
    による方法であつて、水溶液中における硝酸カルシウム
    含有濃度が40乃至50重量%であることを特徴とする方
    法。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲(1)乃至(4)の何れか
    による方法であつて、上記肥料が80乃至120℃の温度を
    示すことを特徴とする方法。
JP61306707A 1986-01-22 1986-12-24 アンモニウム及び硫酸塩基を有する肥料にジシアンジアミド粉末を附加する方法 Expired - Lifetime JPH0699202B2 (ja)

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EP0230299A1 (de) 1987-07-29
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