JPH0698719A - 挽肉加工食品 - Google Patents

挽肉加工食品

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JPH0698719A
JPH0698719A JP4254606A JP25460692A JPH0698719A JP H0698719 A JPH0698719 A JP H0698719A JP 4254606 A JP4254606 A JP 4254606A JP 25460692 A JP25460692 A JP 25460692A JP H0698719 A JPH0698719 A JP H0698719A
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JP
Japan
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gel
food
cellulosic material
incorporated
processed food
Prior art date
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Pending
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JP4254606A
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English (en)
Inventor
Yuichi Komuro
雄一 小室
Keiko Shudo
桂子 首藤
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 積算体積50%の粒径が0.3〜6μmであ
り、かつ3μm以下の粒子の積算体積割合が25%以上
である微粒化セルロース系素材を含有する懸濁液のゲル
化物が混入されている挽肉加工食品。 【効果】 カロリーが削減されており、かつ滑らかでオ
イリーな食感を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンバーグ、ミートボ
ール、ソーセージ等の挽肉加工食品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の挽肉加工食品をより発展させた物
として、脂肪分を減らしてカロリー削減する事が指向さ
れるようになって来た。この場合、使用する畜肉の脂身
を削り取った赤身肉を使ったり、更には豚脂や牛脂の配
合量を減らしたりすると、仕上った挽肉加工食品はジュ
ーシー感が失われ固くなって好ましく無い食感を与え
る。この改善策として水+デンプン(ワキシースターチ
等)あるいは水+蛋白(ホエー蛋白、カゼイン蛋白、コ
ラーゲン蛋白、大豆蛋白等)あるいは水+ガム類(カラ
ギーナン、ローカストビーンガム等)などを補添する事
が提案されているが、より好ましい食感を与える物の模
索がなされている。つまり、水+デンプンの与える食感
とは糊様、モチ様となる事、水+蛋白の与える食感とは
カート様となる事、水+ガム類の与える食感とはゼリー
様、プリン様、乃至は糊様となる事が判明している。
又、各種のゲル(例えば寒天ゲル、ペクチンゲル、カー
ドランゲル、加熱蛋白ゲル、カラギーナンゲル、ゼラチ
ンゲル、キサンタンガムゲル、ジェランガムゲル)は応
力により割れて元に戻らなくなるか、あるいは粘弾性の
強いゴムの様な性状を示す。一方、畜肉中の脂身は応力
に対して弾性が見られなく、常温では割れる事も無く塑
性変型を起こし、オイリーで滑らかでかつ固化してお
り、挽肉加工食品中でこの脂身はソフトでジューシーな
食感を与えるので、カロリー削減と食感を両立させるに
は更なる工夫が待ち望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、カロリーが
削減されており、かつ滑らかでオイリーな食感を与える
挽肉加工食品を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決する為に鋭意検討を行った結果、脂肪を減して
もソフト感を保ち、かつ滑らかでオイリーな食感を与え
る挽肉加工食品を得るに至り、本発明を完成した。すな
わち本発明は、積算体積50%の粒径が0.3〜6μm
であり、かつ3μm以下の粒子の積算体積割合が25%
以上である微粒化セルロース系素材を含有する懸濁液の
ゲル化物が混入されている挽肉加工食品である。
【0005】本発明の挽肉加工食品とは、ハンバーグ、
ミートボール、ソーセージ等に代表される、挽肉を主原
料にした加工食品の事で、拡くはシューマイ、ギョー
ザ、ラビオリ、肉マン、ワンタンも含まれる。本発明の
挽肉加工食品は、微粒化セルロース系素材を含有する懸
濁液のゲル化物で増量されており、増量した部分のカロ
リー値はほとんどゼロである為、結果的に低カロリーの
挽肉加工食品となる。又、脂身、豚脂、牛脂を微粒化セ
ルロース系素材を含有する懸濁液のゲル化物で代替させ
ても、製品の食感を大きく変化させる事が無く、この場
合は大幅なカロリー削減が可能となる。微粒化セルロー
ス系素材を含有する懸濁液は、それ自体高粘度のチキソ
トロピー性のペースト状であり、粘性発現は微粒子の存
在によるものなので、脂身(豚脂、牛脂)中の脂肪微結
晶粒子の存在と似かよる所が有り、両者の性状は共通す
る点が多いが、この懸濁液をゲル化剤でゲル化させるこ
とによって一層脂身に近くなる。
【0006】微粒化セルロース系素材を含有する懸濁液
とは、水懸濁液が一般的だが、増粘剤(例えばキサンタ
ンガム、グアーガム、ローカストビーンガム、CMC−
Na、CMC−Ca、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、アルギン酸塩、グルコマンナン等)で増粘された
液への微粒化セルロース系素材の懸濁も友好であり、こ
の懸濁液のゲル化物が混入された挽肉加工品はオイリー
感が更に向上する。
【0007】また、水と脂の乳化懸濁液中に微粒化セル
ロース系素材を含有させてゲル化剤でゲル化させて用い
る事も有効であり、この時の乳化の目的で界面活性剤や
カゼイン蛋白が補助的に併用される。本発明で用いるゲ
ル化剤は、その種類や性質は特に限定されず、一般には
カードラン、寒天、ペクチン、ゼラチン、カラギーナ
ン、ジェランガム、キサンタンガム、アルギン酸類、蛋
白質等が用いられる。本発明でゲル化させる前の懸濁液
は、極めて微粒子に微粒化されたセルロース系素材の存
在によって既に粘性が高まっており流動性も失っている
場合もある。よって本発明で用いるゲル化剤の役割は、
上記の既に粘性が高まった懸濁液を固化し、畜肉と機械
的に混合細化するにあたり粒として型を保つに耐える強
度を付与する所に有る。この機械的な混合細化工程で畜
肉と懸濁液が均質に混ざり合うと結着力の低下を来た
す。ゲル化剤を選定するにあたっては、脆いゲルか弾性
の有るゲルかを考慮すると同時に、軟化の温度も大切で
ある。また、挽肉加工食品を製造時の加熱工程でゲルが
融解する必要が有るか無いかも鍵となる。ハンバーグで
は焼き上げ時の融解による目減りを防ぐ意向から耐熱性
ゲルとなるゲル化剤、例えばカードラン、ジェランガム
等が好ましい。ソーセージは、熱水加熱時ケーシングで
おおわれているので、ゲル化物の融解による目減りは無
い。又挽肉加工食品の加熱調理による変化をも考慮され
るべきである。本発明においてゲル化物は、挽肉加工食
品中には仕上り重量に対し5〜45重量%の量で混入さ
れる。
【0008】本発明の積算体積50%の粒径が0.3〜
6μmであり、かつ3μm以下の粒子の積算体積割合が
25%以上である微粒化セルロース系素材は、特開平3
−163135号公報により得られる。この微粒化セル
ロース系素材の混入量は、ゲル化物中に2〜25重量
%、好ましくは5〜15重量%である。本発明での積算
体積50%の粒径とは、粒子全体の体積に対して積算体
積50%になるときの粒子の球形換算直径のことで、メ
ジアン径とも呼ばれる。又、3μm以下の粒子の積算体
積割合とは、3μm以下の粒子の合計体積の、全粒子の
合計体積に対する割合を百分率で示した値の事である。
本発明の粒径の測定は以下の方法で行った。島津製作所
レーザー回折式粒度分布測定装置(SALD−1100
型)を用いて、測定に供する懸濁液を蒸留水でセルロー
ス系素材の濃度が0.1重量%となるように希釈し、装
置に内蔵する超音波発信器で粒子の2次凝集を壊した状
態で測定する。測定にあたっては、測定レンジを0.1
〜45μmに設定し、これにより、ミー(Mie)散乱
理論式(測定装置中に組み込まれている)から導き出さ
れた散乱強度と粒子径の関係を用いて計算される。また
屈折率は1.7〜0.2iの標準屈折率用を選択するこ
ととし、粒度分布を求める計算方法は最小二乗法理論を
使った直接計算法を使うこととする。1つの試料に対す
る測定回数は7回に指定し、測定間隔は2秒とする。セ
ルロース系素材が0.1重量%に蒸留水で均一に希釈さ
れた試料は、フローセルを利用して測定されるが、内蔵
された超音波発信器は常時オンとし、少なくとも1分以
上は超音波をあてて、凝集が進行するのを防止した後に
測定を行う。
【0009】
【実施例】本発明を下記実施例により説明するが、これ
らは本発明の範囲を制限するものではない。
【0010】
【実施例1】積算体積50%の粒径が1.7μm、3μ
m以下の粒子の積算体積割合が72.1%の微粒化セル
ロース系素材の水懸濁液(濃度12.5重量%)を80
重量部、キサンタンガム0.6重量部、寒天2重量部、
水17.4重量部をホモジナイザーで撹拌しながら加熱
してキサンタンガムと寒天を溶解させ、冷却してゲル化
物を得た。これをサイレントカッターで2〜3m/mに
細断した物を30g、豚赤身の挽肉を60g、食塩2
g、砂糖0.5g、リン酸ナトリウム0.5g、水7g
を混合して直径約15m/mのコラーゲンケーシングに
充填し、70℃の温水中で50分間熱処理して荒挽きソ
ーセージとした。このソーセージは脂肪分をほとんど含
まないにもかかわらず、ソフトで、かつ滑らかでオイリ
ーな食感を与えた。
【0011】
【実施例2】実施例1で得たゲル化物をサイレントカッ
ターで3〜4m/mに細断した物20g、豚赤身の挽肉
を30g、鶏赤身の挽肉を30g、玉ねぎのみじん切り
10g、卵10g、塩少々をニーダーで練り合わせ、形
取りした後焼成してハンバーグとした。このハンバーグ
は低脂肪であるにもかかわらず、オイリーかつジェーシ
ーな食感を有していた。
【0012】
【発明の効果】本発明の挽肉加工食品は、カロリーが削
減されており、かつ滑らかでオイリーな食感を与える。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積算体積50%の粒径が0.3〜6μm
    であり、かつ3μm以下の粒子の積算体積割合が25%
    以上である微粒化セルロース系素材を含有する懸濁液の
    ゲル化物が混入されている事を特徴とする挽肉加工食
    品。
JP4254606A 1992-09-24 1992-09-24 挽肉加工食品 Pending JPH0698719A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222041A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Sunnyhealth Co Ltd 畜肉または魚肉加工食品の製造方法
JP2008531062A (ja) * 2005-03-07 2008-08-14 フラウンホーファー−ゲゼルシャフト ツル フェルデルング デル アンゲヴァンテン フォルシュング エー ファウ ソーセージ類の製造法
JP2009028003A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Kaneka Corp 新規な畜肉加工品
JP2013128419A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Asahi Kasei Chemicals Corp ゼリー状調味料及び該ゼリー状調味料を含む食肉加工食品

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Effective date: 20010306