JPH069838Y2 - ブロー成形品のインサート構造 - Google Patents

ブロー成形品のインサート構造

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JPH069838Y2
JPH069838Y2 JP14220288U JP14220288U JPH069838Y2 JP H069838 Y2 JPH069838 Y2 JP H069838Y2 JP 14220288 U JP14220288 U JP 14220288U JP 14220288 U JP14220288 U JP 14220288U JP H069838 Y2 JPH069838 Y2 JP H069838Y2
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政治 串岡
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Kyoraku Co Ltd
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ブロー成形時にナットが一体に埋め込まれた
ブロー成形品のインサート構造に関するものである。
[従来の技術] 従来、ブロー成形時にナットが一体に埋め込まれたブロ
ー成形品のインサート構造としては、実開昭59−29
954号公報に記載されているものが知られている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記従来のブロー成形品のインサート構造に
おいては、六角ナットに抜け止め防止用の凹部を形成し
てはいるが、抜け止めに対して完全ではなく、特に長期
間の亘って使用する物品にあっては、容易に抜けてしま
うという欠点を有していた。
そこで、本考案者は、抜け止め防止をはかるために第1
0図および第11図に示すように、段差部aを形成して
ナットbを埋め込み、段差部aとナットbとの間にはア
ンダーカット部cを形成したブロー成形品を試作し、そ
の強度を評価した。
ところが、第10図および第11図に示すブロー成形品
のインサート構造においては、段差部aにアンダーカッ
ト部cを形成してナットbの抜け止めがなされているの
で、ナットbの引き抜き方向の荷重に対しては従来に比
べて改善されたもの、ボルトの締め付けに伴う回転方向
の力には比較的弱く、不注意にボルトを強く締めた場合
には、ナットbの基端部が破壊することが実験により判
明した。
本考案は、かかる従来のものにおける問題点に鑑み、ナ
ットの引き抜き方向の荷重に対して強いことはもとよ
り、ナットの回転方向の力に対しても十分な保持強度を
有し、たとえばボルトを過度に締め付けた場合であって
も、そのインサート部の破壊を未然に防止することがで
きるブロー成形品のインサート構造を提供することを目
的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、その目的を達成するための技術的手段として
次のように構成した。
すなわち、ブロー成形時にナットが一体に埋め込まれた
ブロー成形品のインサート構造において、ナットをブロ
ー成形品の表面より内方に埋め込んでブロー成形品の表
面とナットとの間に段差部を形成するとともに、この段
差部にはその周囲にさらに外方に向けてリブ部を形成し
たことを特徴とするブロー成形品のインサート構造とし
たものである。
[作用] 本考案に係るブロー成形品のインサート構造によれば、
ナットは段差部で抜け方向に強固に保持される。また、
ナットに加わる回転方向の力は段差部で受け止められる
が、段差部にはその周囲にさらに外方に向けてリブ部が
形成されているので、段差部に強い回転力が加わって
も、リブ部の補強作用および撓みによる荷重の分散作用
によって剛性が増し、インサート構造の破壊強度を飛躍
的に向上させることができる。
[実施例] 本考案の一実施例を図面について説明する。
第1図ないし第3図には、本考案に係るブロー成形品に
インサートされるナットおよびそのための金型構造が示
されており、1はフランジ1aを有するフランジ付六角イ
ンサートナット、2は入れ子式ナット受け部、3は金型
であって、金型3には入れ子式ナット受け部2が嵌合す
る凹部4が形成されている。この入れ子式ナット受け部
2は、ナット1に嵌合するピン部2aと、直径がD1の段差
部の形成部2bと、幅D2の段差部の周囲に放射状にリブ部
を形成する突出部2cからなるものである。Dはナット1
の基部幅を示しており、その基部は六角形に形成されて
いる。D1とD2は基本的にD1<D2であればよいが、D2=1.
1〜2D1が好ましい。なお、入れ子式ナット受け部2は磁
気を帯びているものである。
上記の金型3を用いてブロー成形が行われると、第4図
および第5図に示すように、入れ子式ナット受け部2を
嵌合したナット1にパリスン5がかぶさり、段差部6、
アンダーカット部7およびリブ部8が形成され、ブロー
成形後に入れ子式ナット受け部2を外せば、第6図およ
び第7図に示すように、ブロー成形品9が得られる。す
なわち、このブロー成形品9には、ナット1がブロー成
形品9の表面9aより内方に埋め込まれ、表面9aとナッ
ト1との間には段差部6が形成されるとともに、この段
差部6にはその周囲にさらに外方に向けて放射状にリブ
部8が形成されている。
第8図に上記実施例のインサート構造を備える自動車の
リヤースポイラー11の取付状態が示されている。リヤー
スポイラー11は、取付具12を介して車体13に取付けられ
ている。リヤースポイラー11は、表面壁11aと裏面壁11b
より構成され、内部に中空部14を備える中空二重壁構造
である。表面壁11bには、内方へ凹設された取付凹部15
が設けられており、取付凹部15内に上記のインサート構
造を備えている。取付具12にはインサート構造のナット
1の位置に対応した位置に孔12aがあり、ボルト(図示
せず)によって取付具12とリヤースポイラー11とが固着
される。
本考案に係る前記実施例のものにおいては、ブロー成形
品9の表面9aより内方にナット1が埋め込まれてお
り、表面9aとナット1との間には段差部6が形成されて
いるので、ナット1は抜け方向に強固に保持され、その
方向の荷重に対しては高い強度を有している。また、段
差部6にはその周面に外方に向けて放射状にリブ部8が
形成されているので、ナット1の回転方向の荷重に対し
ては、段差部6がリブ部8の補強作用と撓みによる荷重
の分散作用とによって剛性が増し、高い強度が保持され
る。このため、ナット1に強い回転力が加わっても、ブ
ロー成形品9の段差部6付近に破壊が生じない。
次に本考案に係る実施例と、従来の比較例としての強度
測定結果を下表に示す。この測定は、変性PPO(エンジ
ニアリングプラスチック株式会社「ノリル」)でブロー
成形したリヤースポイラーを、実施例および第11図に
示す比較例のインサート構造をブロー成形時にそれぞれ
5箇所(NO.1〜NO.5)にナット(M5)をインサート成形した
ものに、ボルトをねじ込み、インサートした部分が破壊
し、空回りしたときの破壊トルク強度を測定したもので
ある。具体的には、トルクドライバー(カノン製トルク
ドライバー、10LTDKおよび30LTDK)を使用して、5Kg・cm
から開始し、順次5Kg・cmずつトルクを増して測定したも
のである。
一般に、自動車用部品等に使用されるインサート構造体
のトルク強度は、40Kg・cm以上が要求される。そして、
この数値を下まわると、不注意にボルトを締めた場合
に、ナットがインサートされている成形品自体が捩れに
よって破壊される。
なお、上記実施例では、ナット受け部は入れ子式として
金型と別体としたが、金型に直接形成して一体としても
よい。
[考案の効果] 本考案は、前記のように、ブロー成形時にナットが一体
に埋め込まれたブロー成形品のインサート構造におい
て、ナットをブロー成形品の表面より内方に埋め込んで
ブロー成形品の表面とナットとの間に段差部を形成する
とともに、この段差部にはその周囲にさらに外方に向け
てリブ部を形成したものであるから、ナットの引き抜き
方向の荷重に対して強いことはもとより、ナットの回転
方向の力に対しても十分な保持強度を有し、たとえボル
トを過度に締め付けた場合であっても、そのインサート
部の破壊を未然に防止することができる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案に係るブロー成形品を得るためのナット
および金型を示す斜視図、第2図は第1図のA−A線方
向の側端面図、第3図は同上B−B線方向の側端面図、
第4図および第5図はブロー成形の態様を示すそれぞれ
第1図のA−A線方向およびB−B線方向の側端面図、
第6図および第7図はブロー成形品の態様を示すそれぞ
れ第1図のA−A線方向およびB−B線方向の側端面
図、第8図はリヤースポイラーの取付状態を示す斜視
図、第9図は同上要部の拡大説明図、第10図は本考案
の課題を説明するためのナットおよびナット受け部の斜
視図、第11図は同上ブロー成形品を示す側端面図であ
る。 1…ナット、2…入れ子式ナット受け部、3…金型、4
…凹部、5…パリスン、6…段差部、7…アンダーカッ
ト部、8…リブ部、9…ブロー成形品、9a…その表面、
10…ナット、10a…段差部の成形部、10b…リブ部の形成

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブロー成形時にナットが一体に埋め込まれ
    たブロー成形品のインサート構造において、ナットをブ
    ロー成形品の表面より内方に埋め込んでブロー成形品の
    表面とナットとの間に段差部を形成するとともに、この
    段差部にはその周囲にさらに外方に向けてリブ部を形成
    したことを特徴とするブロー成形品のインサート構造。
JP14220288U 1988-10-31 1988-10-31 ブロー成形品のインサート構造 Expired - Lifetime JPH069838Y2 (ja)

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JP14220288U JPH069838Y2 (ja) 1988-10-31 1988-10-31 ブロー成形品のインサート構造

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JPH0261635U JPH0261635U (ja) 1990-05-08
JPH069838Y2 true JPH069838Y2 (ja) 1994-03-16

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