JPH069789Y2 - 樹脂ペレツト乾燥装置 - Google Patents

樹脂ペレツト乾燥装置

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JPH069789Y2
JPH069789Y2 JP1986077605U JP7760586U JPH069789Y2 JP H069789 Y2 JPH069789 Y2 JP H069789Y2 JP 1986077605 U JP1986077605 U JP 1986077605U JP 7760586 U JP7760586 U JP 7760586U JP H069789 Y2 JPH069789 Y2 JP H069789Y2
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gas
drying
resin pellets
tank
hopper
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惠 田中
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株式会社田中鉄工所
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案は、例えば、ポリエステル樹脂ペレットの固相
重合(固相で進行する重合)、ナイロン樹脂ペレットの
固相重合および乾燥などに用いるような樹脂ペレット乾
燥装置に関する。
(ロ)従来の技術 従来、上述例の樹脂ペレット乾燥装置としては、例え
ば、実公昭58−3035号公報に記載の装置がある。
すなわち、乾燥ホッパの略中心部に、同ホッパの軸芯に
沿って回転軸を配設すると共に、この回転軸と連動して
回転する棒状中実のアジテータつまり攪拌棒を、上述の
回転軸外周部に所定間隔を隔てて複数本取付け、さらに
上述の回転軸のみを中空状になし、この中空回転軸の上
端に熱風供給管を連結し、下端には円錐形に広がるテー
パ状の拡散筒を連結した樹脂ペレット乾燥装置である。
この装置は、上述の中実状アジテータにより加熱乾燥中
の樹脂ペレットを攪拌しながら、回転軸下端に拡散筒か
ら熱風(加熱空気)を吹き込んで、樹脂ペレットが加熱
されることに起因する粘着性によって、樹脂ペレット同
志が互にだんご状に結合して固まるのを防止する。
しかし、上述の従来装置においては、次のような問題点
があった。
つまり、上述の熱風の吹き込みは乾燥ホッパの下端部の
みからであるため、同ホッパの下域における樹脂ペレッ
ト同志のだんご状結合は良好に防止できる反面、同ホッ
パの上域においては樹脂ペレット同志のだんご状結合を
充分に解消することがでいない問題があった。
加えて、乾燥ホッパ下域と上域とにおいて加熱むらが生
じ、樹脂ペレットの均一な乾燥を行なうことが困難な問
題点を有していた。
(ハ)考案の目的 この考案は、乾燥タンク内の上下の全域において加熱む
らがなく、均一で効率的な乾燥を行なうことができると
共に、タンク内全域において樹脂ペレット同志のだんご
状結合を確実に防止することができ、加えて、エアと完
全に遮断した状態下において樹脂ペレットの処理を行な
うことにより、樹脂ペレットの酸化、吸水をも防止する
ことができる樹脂ペレット乾燥装置の提供を目的とす
る。
(ニ)考案の構成 この考案は、樹脂ペレットを貯溜するストックホッパの
下部にエア領域遮断用のバルブを介して、不活性ガスが
封入されたフィードタンクを配設し、上記フィードタン
クの下部に乾燥タンクを配設すると共に、上記乾燥タン
クの下部にはバルブを介して不活性ガス領域に設定され
た冷却ホッパを配設し、上記乾燥タンク内に、中空主軸
に連通させた複数の中空アジテータを有する攪拌部材を
配設し、上記中空主軸内に所定温度の不活性ガスを送給
するガス送給手段を設けた樹脂ペレット乾燥装置である
ことを特徴とする。
(ホ)考案の効果 この考案によれば、上述のガス送給手段からの不活性ガ
スたとえばNガスが、中空主軸と、この中空主軸に連
通させた中空アジテータとから乾燥タンク内のほぼ全域
に吹き込まれるので、上述の乾燥タンク内の全域におい
て樹脂ペレットを加熱むらのない状態で均一に、しかも
効率よく乾燥することができると共に、乾燥タンク内の
全域において樹脂ペレット同志のだんご状結合を確実に
防止することができる効果がある。
しかも、上述の乾燥タンクの上部に設けたストックホッ
パ、バルブ、フィードタンクと乾燥タンクの下部に設け
たバルブおよび冷却ホッパの各要素により、乾燥タンク
への樹脂ペレット投入時、処理中、乾燥タンクからの樹
脂ペレットの降下時および冷却後処理時において上述の
樹脂ペレットを酸素から完全に遮断して、不活性ガス領
域中において上述の樹脂ペレットの移動および処理を行
なうことができるので、樹脂ペレットの酸化、吸水およ
び性質変化を確実に防止することができる効果がある。
(ヘ)実施例 この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は樹脂ペレット乾燥装置を示し、第1図において、
吸引ロータ(図示せず)に接続する負圧吸引口1および
原料樹脂ペレットの入口2を備えた吸引ホッパ3の下部
に、同ホッパ3内の樹脂ペレットを下方へ排出するロー
タリバルブ4を設けている。
上述のロータリバルブ4の下部にはエア領域のストック
ホッパ5を配設し、このストックホッパ5の下部にエア
領域遮断用のロータリバルブ6を介してN領域つまり
ガスを封入したフィードタンク7を配設し、上述の
ロータリバルブ6で、このロータリバルブ6よりも上方
をエア領域に、また同バルブ6よりも下方をN領域に
設定し、上方のエアと下方のNとが混合しないように
構成している。
上述のフィードタンク7の下部にはロータリバルブ8を
介設した導管9を介して、乾燥タンク10を配設してい
る。
この乾燥タク10は、上部に位置する低温設定の予備乾
燥部11と、下部に位置して、上述の予備乾燥部11と
設定温度水準を異にする高温設定の主乾燥部12とを備
え、その具体的構造は第2図に示す通りである。
すなわち、上部のアッパタンクハウジング13の下部
に、ロアタンクハウジング14を連設し、上部のアッパ
タンクハウジング13内にはロータリジョイント89お
よびモータ90を介して回転し、同ハウジング13内の
樹脂ペレットを攪拌する攪拌部材15を配設している。
この攪拌部材15は、アッパタンクハウジング13の中
心部に同ハウジング13の軸芯に沿って上下方向に立設
配置した可回動の中空主軸16と、この中空主軸16の
下部に一体形成したテーパ状の拡散筒17と、上述の中
空主軸16と連通し、かつ、この中空主軸16から垂直
方向に外方に延び管端および管路中途部を開放した複数
の中空アジテータ18…とを備え、後述するリターンパ
イプ19からの低温Nガスを中空主軸16の上端部1
6aから、同中空主軸16内に導入し、この中空主軸1
6下端の拡散筒17から、アッパタンクハウジング13
内にNガスを吐出すると共に、中空主軸16に連通す
る中空アジテータ18…の各開口部からも低温(100
〜120℃)Nガスを同アッパタンクハウジング13
内に吐出して均一な予備乾燥、予備結晶化を行なうよう
に構成している。
一方、主乾燥部12を構成するロアタンクハウジング1
4内には、同ロアタンクハウジング14外からの高温た
とえば120〜180℃の加熱Nガスを導入するガス
導管20を略垂直に配設し、このガス導管20の下端に
はテーパ状の拡散筒21を一体形成している。
そして、ロアタンクハウジング14外からの高温N
スを、上述のガス導管20および拡散筒21を介してロ
アタンクハウジング14の下部に吐出し、このタンクハ
ウジング14内の樹脂ペレットを高温Nガスで本乾燥
すべく構成している。
上述のロアタンクハウジング14の上端部14a外周に
は、この上端部14aに穿設したガスリターン孔22…
を介してロアタンクハウジング14内部と連通する環状
のアウタタンク23を配設し、ロアタンクハウジング1
4内で樹脂ペレットを本乾燥処理した後のNガスを、
上方の攪拌部材15からの吐出Nガスと混合しない状
態で、上述のガスリターン孔22…を介してアウタタン
ク23内の環状空間24に導出し、このアウタタンク2
3に連通接続させたリターンパイプ19を介して、前述
の中空主軸16上端に本乾燥処理後のNガスをリター
ンさせるように構成している。
ここで、上述の主乾燥部12でのNガスの温度を例え
ば120〜180℃に設定すれば、ロアタンクハウジン
グ14内において樹脂ペレットを本乾燥させた後の排熱
を有効利用し、熱損失により約100〜120℃に温度
低下した低温Nガスを、リターンパイプ19を通して
攪拌部材15の中空主軸16上端に導びいて予備乾燥、
予備結晶化に供することができるので、予備乾燥用の所
定低温(100〜120℃)のNガスを得るために別
途ヒータ等の加熱手段を設ける必要がなくなり、構造の
簡略化および排熱の有効利用を図ることができる。
このように構成した前述の乾燥タンク10の上端、つま
り第2図に示すアッパタンクハウジング13の上端に
は、連通管25を介してサイクロン26(捕集器)を接
続している。
またロアタンクハウジング14側のガス導管20の外端
部には高温加熱手段としての高温加熱ヒータ27を接続
している。
ここで、上述の遠心集じん装置としてのサイクロン26
の出口には、導管28を介して並列配置構造の乾燥ホッ
パバッグフィルタ29を接続している。
また上述の乾燥ホッパバッグフィルタ29のフィルタ出
口30には、戻り導管31を介して加熱送風ユニット3
2の並列配置構造のフィルタ33,33を接続し、これ
ら各フィルタ33,33の出口配管を、戻りNガスを
所定低温たとえば20℃前後に冷却する冷却手段として
の冷却コイル35の入口に接続している。
一方、前述の高温加熱ヒータ27の前位には、ガス導管
36を介して加熱送風ユニット32内の処理ガス出口フ
ィルタ37および乾燥ブロア38をこの順に接続し、こ
の乾燥ブロア38でNガスを上述の処理ガス出口フィ
ルタ37およびガス導管36を介して高温加熱ヒータ2
7に送給すべく構成している。
ところで、前述の乾燥タンク10の下部、すなわちロア
タンクハウジング14の下部には、ロータリフィーダ3
9を介して冷却ホッパ40を配設している。
そして、この冷却ホッパ40内には、同冷却ホッパ40
外からの冷却Nガスを冷却ホッパ40内に導入する導
入管41を配設し、この導入管41の下部に拡散筒42
を一体形成すると共に、上述の導入管41の外端部には
冷却コイル43を介して処理ガス出口フィルタ44およ
び冷却ブロア45をこの順に接続している。
また上述の冷却ホッパ40の下端には処理済みの樹脂ペ
レットを外部に取出すためのロータリフィーダ46を取
付ける一方、冷却ホッパ40の上端には遠心集じん装置
としてのサクロン47を接続している。
上述のサイクロン47の出口配管48には、ガス導管4
9を介して塵埃除去用のフィルタ50を接続し、このフ
ィルタ50の出口配管51を上述の冷却ブロア45の入
口に接続することで、各要素45,44,43,41,
42,40,47,48,49,50,51をこの順に
循環する冷却Nガス閉ループ52を構成している。
そして、この冷却Nガス閉ループ52を循環するN
ガスにより、上述の冷却ホッパ40内において、処理済
みの樹脂ペレットを酸素にふれない状態に保って冷却処
理するように構成している。
次に、除湿ユニット53の構造について説明する。
ゼオライト(モリキュラシーブ)などの吸湿剤で多数の
ガス通路を形成したハニカム(円筒ハチの巣状)構
造体の除湿ロータ56を設け、上述のガス通路に塩化リ
チウムや臭化チリウムを含浸保持させ、この除湿ロータ
56を、軸を中心として約5〜15rpmで低速回転すべ
く構成すると共に、上述の除湿ロータ56には、吸湿ゾ
ーンと、再生ゾーンを設定している。
この除湿ロータ56は、上述の吸湿剤の作用により、吸
湿ゾーンでは、湿潤な乾燥用Nガスを除湿して除湿N
ガスに変換し、再生ゾーンでは、加熱されたNガス
を含湿Nガスに変換する。
また前述の並列配置構造の各要素つまり乾燥ホッパバッ
グフィルタ29,29および加熱送風ユニット32内の
フィルタ33,33は、一方を使用している間に他方を
運休させ、他方を使用している間に一方を運休させるよ
うに交互に使用に供するために、並列配置構造をとって
いる。
さらに前述の乾燥タンク10を上部の予備乾燥部11
と、下部の主乾燥部12と上下構成としたのは、ポリエ
ステル樹脂ペレットを乾燥させる場合には、上部を予備
結晶部、下部を乾燥部として使用し、また水分率が大き
い(ドライベースで14%)ナイロン樹脂ペレットを乾
燥させる場合には、上部を除湿部、下部を乾燥部として
使用し、さらにポリエステル樹脂ペレットおよびナイロ
ン樹脂ペレットの固相重合(ここに、固相重合とは固相
で進行する低分子化合物のいわゆる高分子化反応の意)
を行なう場合には、上部を除湿および通常乾燥部、下部
を固相重合部としてそれぞれ使用するためである。
なお、Nガスの供給、排出速度を早く設定して上部、
下部で通常乾燥を、Nガスの供給、排出速度を遅く設
定して上部、下部で固相重合を行なうことも、上述の乾
燥タンク10の条件設定を変更するだけで共用使用する
ことができる。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。なお、以下の説明においてはポリエステル
樹脂ペレットの固相重合(固相で進行する重合(polyme
rizaition)のこと)について例示する。
第1図の吸引ホッパ3内の内圧を負圧吸引口1に接続し
た吸引ロータ(図示せず)の作用で負圧に設定すること
により、樹脂ペレット投入ホッパ(図示せず)から入口
2を介して上述の吸引ホッパ3内にポリエステル樹脂ペ
レットを投入する。
次に上述の吸引ホッパ3下部のロータリバルブ4を開弁
制御して、同ホッパ3内の樹脂ペレットをストックホッ
パ5内に落下投入する。
このストックホッパ5までの領域がエア領域で、それ以
下はNガス領域である。
次にストックホッパ5下部のロータリバルブ6を開弁し
て、エア領域のストックホッパ5内の樹脂ペレットを、
ガス領域のフィードタンク7内に投入した後に、ロ
ータリバルブ6を閉弁して上述の両領域間を遮断する。
次に上述のフィードタンク7下部のロータリバルブ8
を、開閉制御して、同フィードタンク7内の樹脂ペレッ
トを順次乾燥タンク10内に投入し、この樹脂ペレット
を乾燥タンク10内の予備乾燥部11を介して主乾燥部
12に順次流下させる。
上述の予備乾燥部11においては、リターンパイプ19
からの100〜120℃前後の所定温度のNガスが、
第1図、第2図に示す如く中空主軸16の上端部16a
から同中空主軸16に供給され、このNガスが拡散筒
17下端の開口部および中空アジテータ18…の各開口
部からアッパタンクハウジング13内の全域に供給され
るので、予備乾燥部11内の樹脂ペレットは均一に、か
つ効率的に除湿および予備結晶化され、また、モータ9
0およびロータリジョイント89を介して攪拌部材15
を回転させると、上述の各中空アジテータ18…により
樹脂ペレットが攪拌され、同時に回転中の中空アジテー
タ18…より上述したようにNガスが吐出されるの
で、加熱むらのない均一な予備結晶化を行なうことがで
きると共に、樹脂ペレット同志が互にだんご状に付着す
るのを予備乾燥部11の全域において確実に防止するこ
とができる。
このようにして平均的に予備結晶化が行なわれた樹脂ペ
レットは、後述するロータリフィーダ39の開閉により
下方の主乾燥部12に順次流下する。
この主乾燥部12においては高温加熱ヒータ27で例え
ば120〜180℃に加熱された高温のNガスがガス
導管20を介して、同管20下端の拡散筒21から第2
図のロアタンクハウジング14内に供給されるので、ポ
リエステル樹脂ペレットはこの高温Nガスによりエチ
レングリコールと水分とが除去されて重合度が大とな
り、良好な固相重合が行なわれる。
この主乾燥部12で樹脂ペレットを固相重合させた後の
ガスが熱損失により100〜120℃程度に温度低
下し、このNガスがガスリターン孔22…およびアウ
タタンク23を介して前述のリターンパイプ19に導び
かれ、前述の予備乾燥部11では下方の主乾燥部12の
排熱を有効利用することができる。
一方、上述の固相重合に際して、樹脂ペレットから除去
されてエチレングリコールと水分はNガスの流れに沿
って連通管25、サイクロン26、導管28をこの順に
介して乾燥ホッパバッグフィルタ29に導びかれる。
また、上述の固相重合処理により、投入時、非結晶で、
水分率0.3DB%、粘度0.65のポリエステル樹脂
ペレットは、結晶化されて、水分率0.002DB%以
下、粘度1.0の強結合度の樹脂ペレットとなる。
このようにして固相重合された樹脂ペレットをそのまま
取出すと、高温で後処理ができないので、次段の冷却ホ
ッパ40内において酸素を含まないNガス雰囲気状態
下で、上述の樹脂ペレットを冷却する。
すなわち、冷却Nガス閉ループ52を循環するN
スを、冷却コイル43で所定低温に冷却し、この低温の
ガスを導入管41下端の拡散筒42から冷却ホッパ
40内に吐出し、ロータリフィーダ39を開弁して同冷
却ホッパ40内に投入落下させた高温の樹脂ペレットを
冷却処理し、冷却処理後において、下方のロータリフィ
ーダ46を開弁制御して樹脂ペレットを取出す。
上述の乾燥タンク10および冷却ホッパ40内で、酸素
を含まないNガス雰囲気中で除湿、乾燥、固相重合、
および冷却の各処理を施すので、樹脂ペレットの酸化お
よび吸水を防止し、樹脂の性質を変えることなく良好な
処理を行なうことができる。
以上の説明においては樹脂ペレットの処理を主体とした
が、処理ガスとしてのNガスの流れについて以下に説
明する。
上述の乾燥タンク10内で処理に供された後の約100
〜120℃のNガスは、樹脂ペレットから除去した水
分およびエチレングリコールを伴ってサイクロン26を
経て、乾燥ホッパバッグフィルタ29に導びかれ、この
ガス中に含有する塵埃は同フィルタ29下部のダス
トボックス91に集塵される。
上述の乾燥ホッパバッグフィルタ29で乾燥、除塵され
たNガスは、フィルタ出口30および戻り導管31を
介して加熱送風ユニット32内のフィルタ33に至り、
ここで再び除塵された後に、フィルタ33の出口配管を
介して冷却コイル35に導びかれ、この冷却コイル35
を通過する間に冷却用の水と熱交換して所定低温に低下
される。
このようにして温度低下したNガスは出口配管59を
介して除湿ユニット53内のブライン冷却コイル(図示
せず)に至り、この冷却コイルを通過する間にブライン
と熱交換して所定低温たとえば20℃に冷却される。
上述のブライン冷却コイルを通過したエチレングリコー
ルを含む比較的湿潤な低温Nガスは、処理ファン(図
示せず)で送給されて、低速回転中の除湿ロータ56の
吸湿ゾーンを通過する。
この吸湿ゾーンを通過する間に、Nガス中の水分およ
びエチレングリコールはゼオライト(モリキュラシー
ブ)等の吸湿剤で吸湿され、除湿後には高純度のN
スとして吸湿ゾーン出口側に取出される。
このようにして吸湿ゾーンから取出したNガスの一部
を、再生ヒータ(図示せず)に導びき、この再生ヒータ
で所定再生温度に加熱し、この再生Nガスを上述の低
速回転中の除湿ロータ56の再生ゾーンに導びく。
上述の再生Nガスが再生ゾーンを通過する間に、同ゾ
ーンの吸湿剤の水分を放出して乾燥させ、再生ゾーン通
過後の含湿Nガスは、冷却処理した後に、前述のブラ
イン冷却コイル(図示せず)にリターンさせる。
このため、上述の除湿ロータ56では、水分の吸湿およ
びエチレングリコールの吸着を連続的に行なうことがで
きる。
一方、除湿ロータ56の吸湿ゾーンを通過し、主流吐出
ライン69に吐出された高純度の低温の除湿Nガスは
各要素38,37,36を介して前述の高温加熱ヒータ
27に導びかれ、このヒータ27で例えば120〜18
0℃の高温に加熱された後に、既述した如き樹脂ペレッ
トの処理に供される。
以上要するに、ガス送給手段としてのリターンパイプ1
9からの所定温度たとえば100〜120℃前後のN
ガスが、中空主軸16に供給されるので、この主軸16
下端の拡散筒17からと、上述の中空主軸16に連通す
る中空アジテータ18…からとの両者より、予備乾燥部
11内のほぼ全域に吹き込まれる。
この結果、予備乾燥部11の上下全域において樹脂ペレ
ットを加熱むらのない状態で均一に予備結晶化させるこ
とができ、かつ加熱により樹脂ペレット表面の粘着性が
増すことに起因する樹脂ペレット同志のだんご状の結合
を上述の予備乾燥部11全域において確実に防止するこ
とができる効果がある。
しかも、上述の乾燥タンク(この実施例では予備乾燥部
11)の上部に設けたストックホッパ5、バルブ6、フ
ィードタンク7と乾燥タンク11の下部に設けたバルブ
39および冷却ホッパ40の各要素により、乾燥タンク
11への樹脂ペレット投入時、処理中、乾燥タンク11
からの樹脂ペレットの降下時および冷却後処理時におい
て上述の樹脂ペレットを酸素から完全に遮断して、不活
性ガス領域中において上述の樹脂ペレットの移動および
処理を行なうので、上述の樹脂ペレットの酸化、吸水お
よび性質変化(粘度、重合度、結合度の大幅低下その
他)を確実に防止することができる効果がある。
なお、以上の説明においては、ポリエステル樹脂ペレッ
トの予備結晶化乃至固相重合を例示したが、ナイロン樹
脂ペレットその他の各種合成樹脂ペレットの除湿、乾
燥、固相重合に適用できることは云うまでもない。
この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の乾燥タンクは、実施例の予備乾燥部11に対
応し、 以下同様に、 不活性ガスは、Nガスに対応し、 ガス送給手段は、リターンパイプ19に対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。
例えば、上述のリターンパイプ19に代えて、戻り導管
31からのNガスを一旦乾燥ヒータ(図示せず)で乾
燥加熱して中空主軸16の上端部16aに導びくように
構成してもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、 第1図は樹脂ペレット乾燥装置の全体図、 第2図は乾燥タンクの拡大断面図である。 5…ストックホッパ、8,39…バルブ 7…フィードタンク、11…予備乾燥部 15…攪拌部材、16…中空主軸 18…中空アジテータ、19…リターンパイプ 40…冷却ホッパ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂ペレットを貯溜するストックホッパ
    (5)の下部にエア領域遮断用のバルブ(8)を介し
    て、不活性ガスが封入されたフィードタンク(7)を配
    設し、上記フィードタンク(7)の下部に乾燥タンク
    (11)を配設すると共に、上記乾燥タンク(11)の
    下部にはバルブ(39)を介して不活性ガス領域に設定
    された冷却ホッパ(40)を配設し、 上記乾燥タンク(11)内に、中空主軸(16)に連通
    させた複数の中空アジテータ(18)を有する攪拌部材
    (15)を配設し、 上記中空主軸(16)内に所定温度の不活性ガスを送給
    するガス送給手段(19)を設けた 樹脂ペレット乾燥装置。
JP1986077605U 1986-05-22 1986-05-22 樹脂ペレツト乾燥装置 Expired - Lifetime JPH069789Y2 (ja)

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JP2010131986A (ja) * 2008-11-04 2010-06-17 Kawata Mfg Co Ltd 粉粒体の乾燥方法および粉粒体の乾燥装置

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