JPH069753Y2 - プラズマトーチ - Google Patents

プラズマトーチ

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JPH069753Y2
JPH069753Y2 JP16733888U JP16733888U JPH069753Y2 JP H069753 Y2 JPH069753 Y2 JP H069753Y2 JP 16733888 U JP16733888 U JP 16733888U JP 16733888 U JP16733888 U JP 16733888U JP H069753 Y2 JPH069753 Y2 JP H069753Y2
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JP
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chuck
screw
hole
tip
handle
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忠 星野
孝 藤田
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日鐵溶接工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はプラズマトーチに関し、特に、棒状又は針状の
ロッド電極を有するプラズマトーチに関する。
〔従来の技術〕
この種のプラズマトーチは、例えば金属部材の加熱,溶
接,切断等に用いられ、いわゆる加工ロボットのアーム
に装着されて自動加工に使用されることが多いが、アー
ク発生時間(使用時間)に応じて、トーチ先端のノズル
(インサートチップ)および電極が消耗する。これら消
耗品の交換の為に従来は、タングステンロッド電極使用
のプラズマトーチでは、トーチヘッドを部品単位で分解
しなければならず、消耗品の取り替え労力および時間が
多い。ロボット自動加工の場合にはこの取り替え時間
が、加工稼働効率を低下させてしまう。また、タングス
テンロッド電極は、電極ホルダの中心穴に通し、この中
心穴に直交するねじ穴に止めねじをねじ込んで止めねじ
の先端でタングステンロッド電極を前記中心穴の内側壁
に押し付けることにより固定しているので、細かい交換
作業を要するばかりでなく、タングステンロッド電極の
中心軸が電極ホルダの中心穴の中心軸からずれて、プラ
ズマ空間を区画するインサートチップのプラズマ噴射口
の中心に対して電極先端(ニードル尖端)が心ずれとな
り、噴射プラズマが乱れ、トーチヘッドに加工方向性を
生じる。またインサートチップに偏消耗が発生しこれが
インサートチップの寿命を縮める。
銅カップの底中央に電極材を埋設した電極水冷式のプラ
ズマトーチでは、銅カップの取り替えに手数および時間
がかかるため、プラズマトーチを、トーチヘッドとトー
チホルダ(取手)の2つにユニット化して、トーチヘッ
ドを簡易にトーチホルダに着脱しうるようにしている
(例えば実公昭60-5989号公報および特開昭61-279373号
公報)。
これによれば、例えば加工ロボットに装着されているプ
ラズマトーチの水冷電極(電気材埋設の銅カップ)の新
旧交換のときには、トーチホルダからトーチヘッドを外
して新たなトーチヘッドをトーチホルダに装着する。こ
の外しと装着は極く簡易に行ない得るので、加工ロボッ
トの休止時間が極く短かくなる。外したトーチヘッド
は、所定の保修場に運んで、その水冷電極を交換する。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、タングステンロッド電極など、ロッド電
極を用いるプラズマトーチでは、電極が長く延び、しか
もその支持をその側面で行なわなければならないので、
上述のようなトーチヘッドとトーチホルダへの2区分
(ユニット化)と両者の簡易着脱構造をそのまま採用で
きない。また、トーチヘッドにおいて電極などの交換
は、従来と同様に数点の部品を取り外して行なわなけれ
ばならず、これの作業性は改善されず、しかも、ロッド
電極の止めねじによる、ノズルに対する電極の心ずれの
問題が残る。
本考案は、タングステンロッド電極など、ロッド電極を
用いるプラズマトーチにおいて、ヘッド部分の交換を簡
易に行なうこと、ロッド電極の交換を簡易にすること、
ノズルに対するロッド電極の心ずれを改善すること、お
よび、ロッド電極保持を強固にすること、を目的とす
る。
〔課題を解決するための手段1〕 本願の第1番の考案は、中心にロッド電極(14)が貫通す
る穴を有し、先端部に該穴の軸心方向への締め移動を可
能とする割り溝(122〜125)を有し、先端面にテーパ面(1
26)を有するチャック部材(12);チャック部材(12)が挿
通する穴を有し、先端側にロッド電極(14)が貫通する穴
およびこの穴に連続しチャック部材の前記テーパ面を受
ける錐形の内壁面を有し、後端部にはねじが切られたチ
ャック受け部材(9〜11);チャック受け部材(9〜11)の前
記後端部のねじに螺合し、この螺合によるねじ込み方向
の移動でチャック受け部材(9〜11)をチャック部材(12)
の前記テーパ面に向けて押すねじ部材(13);略カップ状
であってチャック受け部材(9〜11)が貫通しかつチャッ
ク受け部材(9〜11)が結合され、カップ状縁部にねじが
切られたヘッド側結合部材(5);取手部材(15);およ
び、取手部材(15)の先端部に固着され、ヘッド側結合部
材(5)の前記ねじに螺合するねじを有する取手側結合部
材(16);を備える。
なお、カッコ内の記号は、図面に示し後述する実施例の
対応要素を示すものである。
〔作用1〕 チャック部材(12)の穴にロッド電極(14)を通して、チャ
ック受け部材(9〜11)に対してねじ部材(13)をねじ締め
付けすると、チャック部材(12)の先端のテーパ面(126)
がねじ部材(13)で押されてチャック受け部材(9〜11)の
錐形の内壁面に押し付けられ、これによりチャック部材
(12)の先端部には、その外周面からロッド電極通し穴に
向かう締め力が作用し、チャック部材(12)の割り溝(122
〜125)を狭めるようにチャック部材(12)の先端部が収縮
してロッド電極(14)をその軸心方向に挟圧し、ロッド電
極(14)がチャック部材(12)に固定される。このように、
ロッド電極(14),チャック部材(12)およびチャック受け
部材(9〜11)が一体結合で、これに加えてチャック受け
部材(9〜11)に結合されたヘッド側結合部材(5)がトーチ
ヘッドの主要部を構成している。すなわちヘッドユニッ
トを構成している。
なお、チャック受け部材(9〜11)に対してねじ部材(13)
をねじ緩め回動させると、チャック部材(12)の割り溝(1
22〜125)部の復元力と、チャック受け部材(9〜11)の錐
形の内壁面に対するチャック部材(12)のテーパ面(126)
との摺接により、チャック部材(12)がチャック受け部材
(9〜11)の錐形の内壁面より離れる方向に移動し、チャ
ック部材(12)のロッド電極(14)挟圧力が下がり、ロッド
電極(14)の、その軸が延びる方向の位置調整が可能とな
り、しかも引き抜きや挿入も可能である。
チャック受け部材(9〜11)に結合されているヘッド側結
合部材(5)を、取手部材(15)に固着されている取手側結
合部材(16)にねじ締め付けすると、上述のヘッドユニッ
トが取手部材(15)に一体となる。すなわちトーチヘッド
とトーチホルダが一体となり、この一体状態で、例えば
ロッド電極(14)など、トーチヘッドの消耗部品の取り替
え又は位置調整が必要になったときには、ヘッド側結合
部材(5)を取手部材(15)からねじ緩めにより外してトー
チヘッドを外し、所要の消耗部品を所要位置に位置決め
した別のトーチヘッドをトーチホルダに装着する。
取り外したトーチヘッドの、例えばロッド電極(14)の交
換又は位置調整が必要であると、チャック受け部材(9〜
11)に対してねじ部材(13)をねじ緩め回動させてロッド
電極(14)の交換又は位置調整をし、次にチャック受け部
材(9〜11)に対してねじ部材(13)をねじ締め付けする。
以上のように、取手部材(15)に対してトーチヘッドユニ
ット〔ロッド電極(14),チャック部材(12),チャック受
け部材(9〜11)およびヘッド側結合部材(5)〕を簡易に脱
着しうるので、部品交換や部品位置調整のときには、ト
ーチヘッドを極く短時間で所要部品を装備したトーチヘ
ッドに交換しうる。また、ロッド電極(14)の交換あるい
は位置調整は、ねじ部材(13)の緩めおよび締め付けのみ
で行ない得るので、ロッド電極(14)の交換や位置調整も
極く簡易かつ短時間に行ない得る。
のみならず、ロッド電極(14)が、その割り溝(122〜125)
部でチャック部材(12)の電極挿通穴の軸心に向けて挟圧
されてチャック部材(12)に保持され、しかもチャック部
材(12)は、その先端のテーパ面(126)をチャック受け部
材(9〜11)の錐形の内壁面に当ててチャック受け部材(9
〜11)で支持されるので、ロッド電極(14)の心位置が常
にチャック部材(12)およびチャック受け部材(9〜11)の
中心となり、チャック受け部材(9〜11)と結合したノズ
ル部材との偏心を実質上生じない。
〔課題を解決するための手段2〕 本願の第2番の考案では、前述の第1番の考案のねじ部
材(13)は、チャック部材(12)が貫通する穴を有するもの
とする。すなわちチャック部材(12)は、ねじ部材(13)を
貫通する。しかして、本願の第2番の考案では更に、取
手(15)には、ヘッド側結合部材(5)と取手側結合部材(1
6)の螺合によるねじ込み方向の移動でチャック部材(12)
の後端部を先端に向かう方向に押す押し部材(18)を備え
る。
〔作用2〕 第2番の考案の作用は、上述の第1番の考案の作用と同
様であると共に、更に、チャック部材(12)がねじ部材(1
3)を貫通しているので、トーチヘッド〔ロッド電極(1
4),チャック部材(12),チャック受け部材(9〜11)およ
びヘッド側結合部材(5)〕を取手部材(15)にねじ結合す
るとき、取手部材(15)の押し部材(18)がチャック部材(1
2)を押すので、チャック部材(12)の先端のテーパ面(12
6)がチャック受け部材(9〜11)の錐形の内壁面に押し付
けられ、これによりチャック部材(12)の先端部には、そ
の外周面からロッド電極通し穴に向かう締め力が作用
し、チャック部材(12)の割り溝(122〜125)を狭めるよう
にチャック部材(12)の先端部が収縮してロッド電極(14)
をその軸心方向に挟圧し、ロッド電極(14)がチャック部
材(12)に固定される。
このように、第2番の考案では、ロッド電極(14)の固定
作用は取手部材(15)へのトッチヘッドのねじ固着によっ
ても自動的にもたらされる。したがって、ねじ部材(13)
によるロッド電極(14)の固定は、仮留め程度でもよく、
ねじ部材(13)による固定が不十分であっても、前記自動
的な固定作用により、ロッド電極(14)が十分に固定され
る。更には、この押し部材(18)をロッド電極(14)への給
電接触子として用いて、安定確実な給電を行なうことが
できる。
本願の考案の他の目的および特徴は、図面を参照した以
下の実施例の説明より明らかになろう。
〔実施例〕
第2図に本考案の一実施例の外観を示し、第3図に、ト
ーチホルダよりトーチヘッドを外した外観を示し、第1
図に該実施例の主要部の拡大縦断面を示す。また、第5
図に、第1図に示すチャック12の拡大平面図を、第6
図に拡大縦断面図を、第7図に先端面の正面図を、第8
図に後端面の背面図を示す。
まず第1図を参照してトーチヘッドの構造を説明する
と、略筒状のチップ台1に、その外周面の一部分を覆う
筒状絶縁体のキャップ台3が、ねじ2で固着されてい
る。キャップ台3の先端側にはねじ結合によりシールド
キャップ4が固着されており、キャップ台3の後端側に
は袋ねじ5が一体に固着されている。
チップ台1の先端にはインサートチップ(ノズル)6
が、それに固着されたインサートキャップ7で結合さ
れ、インサートチップ6の円筒部の後端部が後述するチ
ャック台9の先端部に圧入されている。インサートチッ
プ6の円筒部の後端部にはセンタリングストーン8が挿
入されている。電極棒(タングステン電極)14はこの
センタリングストーン8でガイドされている。
チップ台1には、絶縁体のチャック受台9が挿入され、
チャック受台9の後端部の膨大部がチップ台1の後端開
口の大径部に圧入され、これによるチャック受台9がチ
ップ台1に支持されている。
チャック受台9は中空であり、その先端部の大径部に、
円筒状のスペーサ10が圧入されてチャック受台9の先
端部で支持され、更に、チャックストッパ11が圧入さ
れてスペーサ10で支持されている。チャックストッパ
11は、電極棒14が挿通する穴を中心に有しこの穴に
テーパ状に連なる錐形の開口面を有するリング状の部材
と、この部材が圧入された円筒体でなる。第1図では、
このチャックストッパ11の該錐形の開口面に、チャッ
ク12の先端のテーパ面(126:第4〜7図)が当接
している。チャック12の先端側略半分はチャック受台
9の内部に進入している。チャック受台9の後端部の大
径開口の内壁面には、雌ねじが切られており、この雌ね
じに、円筒状の締めねじ13の先端部外周に切られた雄
ねじが螺合している。チャック12の後端側略半分の中
程までがこの締めねじ13を貫通し、チャック12の後
端部は締めねじ13より右方(後端側)に突出してい
る。
ここで第4図〜第7図を参照して、チャック12の構造
を説明すると、チャック12は大略で円筒状であるが、
先端部は小径でそこに4個のスリット122〜125が
切られており、先端面はテーパを有する錐面126とな
っている。この先端部の元部には、シール(Oリング)
を受けるための円形のフランジ121が形成されてお
り、このフランジ121部で、Oリングを介してチャッ
ク12とチャック受台9の間が気密シールされている。
チャック12の略中間部には、締めねじ13の先端面に
当る大径のフランジ128が形成されているが、このフ
ランジ128およびそれより後端側の幹部は、冷却水流
路を形成するために、側面が平担に切削されている。チ
ャック12の後端部には、取手15側の押し台18との
間の気密シールのためのOリングを位置決めするフラン
ジ128と、押し台18の受け穴の曲面底に当接する曲
面129が形成されている。
再度第1図を参照すると、チャック12はチャック受台
9に挿入されて、チャック受台9の後端開口内壁面の雌
ねじに締めねじ13をねじ込むことにより、大径フラン
ジ128が締めねじ13の先端面で先端側に押されて、
チャック受台9に固定されている。この状態で、チャッ
ク12の最先端の錐面126がチャックストッパ11の
錐形の開口面に押し付けられて、この押し付け力の、錐
面126によって生じる求心分力により、チャック12
の先端部が電極棒14を締め付けている。
取手15の先端にはセットキャップ16が固着されてお
り、このセットキャップ16の後端部にセット受台17
の先端部が挿入されてOリングでシールされている。セ
ット受台17はねじ20で取手15に固着されている。
セット受台17の後端部には先端側の大径穴と小径穴と
の段差があり、セット受台17に挿入された押し台18
の後端面が、この段差で受けられている。押し台18に
は、ガス封止筒19が圧入されている。
第1図に示すように、セットキャップ16を袋ねじ5に
ねじ込んだ状態では、取手15にねじ20で固着された
セット受台17で後端部が支持された押し台18が、チ
ャック12を先端側に向けて押し、これによっても、チ
ャック12の先端部が電極棒14を締め付けている。
プラズマガスは、ガス封止筒19に供給され、その内部
を通って押し台18の内部に至り、次にチャック12の
穴に入ってその先端部のスリット122〜125を通っ
てチャック12の先端から出て、次にチャックストッパ
11の穴およびセンタリングストーン8の穴を通ってイ
ンサートチップ6の、電極棒14先端周囲の空間に入
り、インサートチップ6の先端のノズルから噴出する
が、電極棒14先端の放電によりプラズマとなってノズ
ルから噴出する。なお、電極棒14には、ガス封止筒1
9,押し台18およびチャック12を通して放電電力が
供給される。
冷却水は、押し台18を通してチャック12の外側であ
って締めねじ13の内部、に供給され、チャック受台9
の側周壁の穴を通ってチップ台1とチャック受台9の間
に至ってインサートチップ6の裏壁面に至り、次にチッ
プ台1の後端部側周面の穴を通ってセットキャップ16
の穴に至りこの穴を通して給水部(図示せず)に戻る。
シールドガスは、セットキャップ16の穴に供給され、
チップ台1のフランジの穴を通って、チップ台の外周面
とシールドキャップ4の内周面との間の空間を通って、
インサートチップ6の先端の外周部に出る。
第1図に示すように、取手15にトーチヘッドを結合し
た状態の外観を第2図に示す。電極棒14の交換又はそ
の軸方向の位置調整が必要になったとき、あるいはトー
チヘッドの他の部材(例えばインサートチップ6,シー
ルドキャップ4)の交換又は保修が必要になったときに
は、取手15を保持してトーチヘッドの袋ねじ5を、ね
じゆるめ廻し(トーチヘッドを回転駆動)して、第3図
に示すようにトーチヘッドを取手15から取り外す。こ
のとき、トーチヘッドにおいては、締めねじ13が、チ
ャック受台9にねじ込まれており、チャック12の先端
部が電極棒14を締め付けているので、電極棒14はト
ーチヘッドと一体である。取手15には、新たなトーチ
ヘッドを、その袋ねじ5に取手15のセットキャップ1
6をねじ込むように取手15を保持してトーチヘッドを
廻すことにより、装着する。この装着のとき、押し台1
8がチャック12を押し、押し台18とチャック12の
間の電源路が接となり、かつ仮に締めねじ13によるチ
ャック12の先端部の電極棒14への締め付けが弱くて
も、チャック12が電極棒14を強く締め付け、これに
より電極棒14の強固な固定と電源路の確実な接が実現
する。
取手15から外したトーチヘッドは、所要の部品交換又
は調整を行なって次回の使用に備える。例えば、電極棒
14の交換又は位置調整が必要なときには、締めねじ1
3を緩めて電極棒14の交換又は位置調整を行ない、締
めねじ13を締め付けて電極棒14を固定する。
〔考案の効果1〕 以上の通り本願の第1番の考案によれば、取手部材(15)
に対してトーチヘッドユニット〔ロッド電極(14),チャ
ック部材(12),チャック受け部材(9〜11)およびヘッド
側結合部材(5)〕を簡易に脱着しうるので、部品交換や
部品位置調整のときには、トーチヘッドを極く短時間で
所要部品を装備したトーチヘッドに交換しうる。また、
ロッド電極(14)の交換あるいは位置調整は、ねじ部材(1
3)の緩めおよび締め付けのみで行ない得るので、ロッド
電極(14)の交換や位置調整も極く簡易かつ短時間に行な
い得る。
のみならず、ロッド電極(14)が、その割り溝(122〜125)
部でチャック部材(12)の電極挿通穴の軸心に向けて挟圧
されてチャック部材(12)に保持され、しかもチャック部
材(12)は、その先端のテーパ面(126)をチャック受け部
材(9〜11)の錐形の内壁面に当ててチャック受け部材(9
〜11)で支持されるので、ロッド電極(14)の心位置が常
にチャック部材(12)およびチャック受け部材(9〜11)の
中心となり、チャック受け部材(9〜11)と結合したノズ
ル部材との偏心を実質上生じない。
〔考案の効果2〕 第2番の考案では、上述の効果1に加えて、ロッド電極
(14)の固定作用は取手部材(15)へのトーチヘッドのねじ
固着によっても自動的にもたらされる。したがって、ね
じ部材(13)によるロッド電極(14)の固定は、仮留め程度
でもよく、ねじ部材(13)による固定が不十分であって
も、前記自動的な固定作用により、ロッド電極(14)が十
分に固定される。更には、この押し部材(18)をロッド電
極(14)への給電接触子として用いて、安定確実な給電を
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本願の考案の一実施例主要部の拡大縦断面図
である。 第2図は、該実施例の外観を示す側面図である。 第3図は、該実施例の、取手15よりトーチヘッドを外
した状態の外観を示す側面図である。 第4図は、第1図に示すチャック12の拡大側面図であ
る。 第5図は、第4図のV−V線断面図である。 第6図は、第4図に示すチャック12の左端面を示す正
面図である。 第7図は、第4図に示すチャック12の右端面を示す背
面図である。 1:チップ台、2:ねじ 3:キャップ台、4:シールドキャップ 5:袋ねじ(ヘッジ側結合部材)、6:インサートチッ
プ 7:インサートキャップ、81,82:センタリングストー
ン 9:チャック受台、10:スペーサ 11:チャックストッパ(9〜11:チャック受け部材) 12:チャック(チャック部材)、122〜125:割り溝(割
り溝) 126:錐面(テーパ面)、13:締めねじ(ねじ部材) 14:電極棒(ロッド電極)、15:取手(取手部材) 16:セットキャップ(取手側結合部材) 17:セット受台、18:押し台(押し部材) 19:ガス封止筒

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心にロッド電極(14)が貫通する穴を有
    し、先端部に該穴の軸心方向への締め移動を可能とする
    割り溝(122〜125)を有し、先端面にテーパ面(126)を有
    するチャック部材(12); チャック部材(12)が挿通する穴を有し、先端側にロッド
    電極(14)が貫通する穴およびこの穴に連続しチャック部
    材の前記テーパ面を受ける錐形の内壁面を有し、後端部
    にはねじが切られたチャック受け部材(9〜11); チャック受け部材(9〜11)の前記後端部のねじに螺合
    し、この螺合によるねじ込み方向の移動でチャック受け
    部材(9〜11)をチャック部材(12)の前記テーパ面に向け
    て押すねじ部材(13); 略カップ状であってチャック受け部材(9〜11)が貫通し
    かつチャック受け部材(9〜11)が結合され、カップ状縁
    部にねじが切られたヘッド側結合部材(5); 取手部材(15);および、 取手部材(15)の先端部に固着され、ヘッド側結合部材
    (5)の前記ねじに螺合するねじを有する取手側結合部材
    (16); を備えるプラズマトーチ。
  2. 【請求項2】中心にロッド電極(14)が貫通する穴を有
    し、先端部に該穴の軸心方向への締め移動を可能とする
    割り溝(122〜125)を有し、先端面にテーパ面(126)を有
    するチャック部材(12); チャック部材(12)が挿通する穴を有し、先端側にロッド
    電極(14)が貫通する穴およびこの穴に連続しチャック部
    材の前記テーパ面を受ける錐形の内壁面を有し、後端部
    にはねじが切られたチャック受け部材(9〜11); チャック部材(12)が貫通する穴を有し、チャック受け部
    材(9〜11)の前記後端部のねじに螺合し、この螺合によ
    るねじ込み方向の移動でチャック受け部材(9〜11)をチ
    ャック部材(12)の前記テーパ面に向けて押すねじ部材(1
    3); 略カップ状であってチャック受け部材(9〜11)が貫通し
    かつチャック受け部材(9〜11)が結合され、カップ状縁
    部にねじが切られたヘッド側結合部材(5); 取手部材(15); 取手部材(15)の先端部に固着され、前記ねじ部材(13)が
    貫通する穴を有し、ヘッド側結合部材(5)の前記ねじに
    螺合するねじを有する取手側結合部材(16);および、 取手部材(15)に結合され、ヘッド側結合部材(5)と取手
    側結合部材(16)の螺合によるねじ込み方向の移動でチャ
    ック部材(12)の後端部を先端に向かう方向に押す押し部
    材(18); を備えるプラズマトーチ。
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