JPH0697530B2 - 車載用ディスクプレーヤ - Google Patents

車載用ディスクプレーヤ

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JPH0697530B2
JPH0697530B2 JP1034972A JP3497289A JPH0697530B2 JP H0697530 B2 JPH0697530 B2 JP H0697530B2 JP 1034972 A JP1034972 A JP 1034972A JP 3497289 A JP3497289 A JP 3497289A JP H0697530 B2 JPH0697530 B2 JP H0697530B2
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正和 車田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車載用ディスクプレーヤのディスク挿入口に
ディスクを挿入する際に、このディスクをディスク挿入
口の中央に位置させるセンタリング機構が配設された車
載用ディスクプレーヤに関する。
〔従来の技術〕
近年において、アナログ音をデジタル信号に変換し、こ
のデジタル信号に対応したピットを記録層に形成した円
板状のコンパクトディスク(以下、単にディスクと略称
する)が開発されている。このディスクはCDプレーヤの
読取りヘッドから照射されるレーザ光によって光学的に
アナログ音を再生している。また、このディスクは従来
のLPレコードと比べて飛躍的に優れた音質と操作性が得
られるようになったので、CDプレーヤとともに急速に普
及することとなった。そこで、CDプレーヤにあっては特
に車載用のものも開発されるようになり、この車載用CD
プレーヤとして、たとえば第11図に示すようなものがあ
る。同図において、符号101は直径12cmの円板状のディ
スクであって、音楽が記録されている。このディスク10
1をディスク挿入口102に挿入すると、ローディング機構
103によって所定位置(CDプレーヤの略中央位置)まで
搬送され、この所定位置でクランパアーム104によって
ターンテーブル105上に固定される。ターンテーブル105
上のディスク101はスピンドルモータ(図示せず)によ
って回転され、読取りヘッド(図示せず)によってディ
スク101に記録された音楽を再生している。車載用CDプ
レーヤにあっては、前記クランパアーム104、ターンテ
ーブル105および読取りヘッド等はフローティング支持
され走行中の振動に耐えるようになっている。
ところで、最近、直径12cmのディスク101よりはるかに
小径である直径8cmのディスク106が開発されるようにな
っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような従来の車載用のCDプレーヤにあっては、車両
走行中にディスクをその挿入口102の中央に挿入しにく
くセンタリング機構が必要であるばかりでなく、特に直
径8cmの小径ディスク106をこのディスク挿入口102に挿
入しようとすると、ディスク挿入口102の開口が広いた
めに、その中央にディスクを挿入することが困難とな
る。そこでディスク106がディスク挿入口102の中央にで
はなく偏って挿入されると、ターンテーブル上の所定位
置に位置決めすることができない。
そこで、ディスクが偏って挿入されてもこのディスクを
ディスク挿入口102の中央に位置させるようにするセン
タリング機構を、ディスク挿入口102近傍に配設するこ
とが考えられる。すなわち、センタリング機構のセンタ
リングピンによってディスクの挿入の偏りを規制して、
ディスク挿入口102の中央に位置させるという方法であ
る。しかし、このようにディスク挿入口102近傍にセン
タリングピンを配置すると、特に直径が大きい12cmのデ
ィスク101をターンテーブル105上に載置させたときに、
車両走行中の振動によってセンタリングピンとディスク
101とが相対的に衝突する虞が生じる。
本発明は、かかる点に鑑み、車両走行中に車載用ディス
クプレーヤが激しく振動しても、ディスク101,106をデ
ィスク挿入口102の中央に容易に挿入することができる
とともに、例え大きな直径12cmのディスク101を使用し
たとしてもディスクとセンタリング機構のセンタリング
ピンとが相対的に衝突することのないようなディスクプ
レーヤを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明はディスク挿入口からディスクを挿入
し、このディスクがプレーヤの所定位置に到達したとき
に、クランパアームを動作させてターンテーブル上にデ
ィスクを固定しターンテーブルを回転させて記録を再生
するようにし、前記クランパアーム、ターンテーブル等
の再生装置がフローティング支持された車載用ディスク
プレーヤにおいて、前記ディスク挿入口の中央にディス
クをセンタリングピンによって位置させるセンタリング
機構を配設し、このセンタリング機構のセンタリングピ
ンをフローティング支持されたターンテーブル上に固定
されたディスクの振動範囲外に配置したことを構成とす
るものである。
〔作用〕
車載用ディスクプレーヤは車両のフロントパネル等に設
けられているために、車両走行中にはこの車載用ディス
クプレーヤも振動する。そこで、特に小径のディスクを
ディスク挿入口の中央に挿入するには、オペレータは十
分に注意を払わなければならず煩しい。しかし、ディス
ク挿入口近傍にはセンタリング機構が配設されているた
めに、このセンタリングピンによってディスクは偏るこ
となくディスク挿入口の中央に容易に位置させることが
できる。
また、再生装置を支持している支持フレームは固定フレ
ームに緩衝的に支持されてフローティング状態にあるの
で、ターンテーブルに載置されたディスクが、センタリ
ング機構のセンタリングピンに相対的に衝突する虞が生
じ、この虞は直径の大きな12cmのディスクの場合特に高
くなる。しかし、このセンタリングピンはディスクの振
動範囲外に配置されているので、ディスクに記録された
音楽を再生中に、このディスクがセンタリングピンに相
対的に衝突する虞は生じない。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明す
る。第1図ないし第10図は本発明による車載用CDプレー
ヤの一実施例を示す図である。
先ず、構成について説明する。
第1図において符号1は本発明が適用された車載用CDプ
レーヤのケーシングであり、このケーシング1の前面に
はディスクを挿入するためのディスク挿入口2が設けら
れている。ケーシング1内にはフレーム3が収納され、
このフレーム3は略平板状の天板3aと、側部が下方に折
り曲げられた側板3b,3bとを有している。さらに、フレ
ーム3の内側には、第2図に示すような支持フレーム4
が配設され、この支持フレーム4にはディスクに記録さ
れた音楽を再生するための再生装置(図示せず)が略中
央に搭載されている。支持フレーム4はダンパ5,5……
5を介してフレーム3に緩衝的にフローティング支持さ
れている。また、フレーム3の前方側部には、ディスク
挿入口2に挿入されたディスク11を所定位置(支持フレ
ーム4の略中央位置)に搬送するためのローディング機
構6とローディングアーム下降機構7がローディングア
ーム8を介して設けられている。ローディング機構6は
支持フレーム4に取り付けられた駆動ローラ9aを有して
いる。なお、これらローディング機構6、ローディング
アーム下降機構7、後述するロック機構45については、
先に出願した実願昭62−136632号に詳細に記述されてい
る。また、フレーム3の前方側にはローディングモータ
10が設けられ、ローディングモータ10の駆動によって駆
動ローラ9aが回転されると、この駆動ローラ9aに対向配
置された従動ローラ9bと協働して、ディスク挿入口2に
挿入されたディスク106を所定位置へ搬送する。
また、フレーム3の内方側であってディスク挿入口2近
傍には、第2図に示すようにディスク106をディスク挿
入口2の中央に位置させるためのセンタリング機構12が
配設されている。センタリング機構12は第3図に示すよ
うに一対のセンタリングアーム13,14と、このセンタリ
ングアーム13,14の間に位置するセンタリングレバー15
とからなっている。一対のセンタリングアーム13,14は
全体が略L字形状となっており、このセンタリングアー
ム13,14はこの中央部に設けられた支持ピン16,17を介し
てフレーム3に枢支されている。また、センタリングア
ーム13,14のそれぞれのディスク挿入口2側先端はディ
スク挿入口2近傍まで十分に延設され、この先端にセン
タリングピン18,19が取り付けられている。このため、
センタリングピン18,19は前記支持フレーム4の中央位
置から十分離隔された位置に配設されている。また、セ
ンタリングアーム13,14のフレーム3の内方側先端には
連結ピン20,21が取り付けられている。
センタリングレバー15は全体が逆W字形状となってお
り、この両端部には連結溝22,23が形成され、この連結
溝22,23に連結ピン20,21が嵌合することによって、一対
のセンタリングアーム13,14とセンタリングレバー15の
左右端とが連結される。また、センタリングレバー15の
中央部にはディスク挿入方向に沿って長孔25が形成さ
れ、この長孔25は第4図にも示すようにディスク挿入口
2側が円形頭部25aとなっている。長孔25にはフレーム
3に植設されたガイドピン26が遊挿され、このガイドピ
ン26は長孔25内を相対的に移動可能である。前記センタ
リングレバー15のプレーヤ中心端にはガイド溝125が設
けられ、このガイド溝125にはフレーム天板3aに固着さ
れたガイドピン126が係合している。
また、一対のセンタリングアーム13,14とフレーム3の
突起3b,3bの間には引張りスプリング27,28が張設されて
おり、この引張りスプリング27,28の付勢力によって、
一対のセンタリングピン18,19を相互に接近させてい
る。
ここで、小径のディスク106がディスク挿入口2の中央
に挿入されずに偏って挿入されたとすると、このディス
クは一対のセンタリングピン18,19のどちらかに当接す
る。ディスク106が第3図に示すようにセンタリングピ
ン18の方に当接したとすると、センタリングアーム13は
支持ピン16を中心に引張りスプリング27の付勢力に抗し
て反時計回り方向に少し回動する。このセンタリングア
ーム13の回動によって、センタリングレバー15は全体と
して時計回り方向に少し回動する。このようにセンタリ
ングレバー15が時計回り方向に回動すると、第4図に示
すようにガイドピン26は長孔25の円形頭部25aにおいて
その中心から少しずれてこの円形頭部25aの図上左下方
壁に当接する。そうすると、ガイドピン26は長孔25内を
相対的に移動できなくなり、すなわち、センタリングレ
バー15がディスク挿入口2側へ移動できなくなる。この
ため、センタリングアーム13はディスク106によって少
し回動するが、それ以上は回動しないことになる。した
がって、偏って挿入されたディスク106はセンタリング
ピン18によって規制され、ディスク挿入口2の中央に位
置させられる。
次に、ディスク101がディスク挿入口2の中央に位置さ
れると、このディスク101は一対のセンタリングピン18,
19に同時に当接する。そうすると、一対のセンタリング
アーム13,14は支持ピン16,17を中心に同時に回動し、セ
ンタリングレバー15の両側を同時にディスク挿入口2方
向へ移動させようとする。このとき、ガイドピン26の位
置は長孔25の幅方向に対してずれないので、ガイドピン
26は長孔25内を相対的に移動可能となり、センタリング
レバー15はディスク挿入口2側へ移動する。センタリン
グレバー15が移動すると、センタリングアーム13,14は
さらに回動可能となり、ディスク101はこの車載用CDプ
レーヤ内に挿入可能となる。
一方、第2図に示すように支持フレーム4の略中央には
ディスク106が載置されるターンテーブル29が設けら
れ、このターンテーブル29は支持フレーム4の下面側に
設けられたスピンドルモータ30によって回転される。タ
ーンテーブル29の上方には小円板状のクランパ31が位置
しており、このクランパ31は支持フレーム4の後部に揺
動自在に取り付けられたクランパアーム32の三角形状突
端に設けられている。クランパアーム32と支持フレーム
4との間には引張りスプリング33が張設され、この引張
りスプリング33はクランパアーム32をターンテーブル29
に向けて付勢している。
また、クランパアーム32の下面には第5図および第6図
に示すように、作動補助板34が取付けられ、この作動補
助板34は小径の直径8cmのディスク106が搬送され、ター
ンテーブル29上に位置したときに検知ピン41を動作さ
せ、ディスク106をターンテーブル29上に載置させるも
のである。この作動補助板34はクランパアーム32の前端
両側の枢着点130,130において揺動自在に取り付けら
れ、板バネ140により下方に付勢されている。作動補助
板34の下面側であってその中央部には、直径8cmのディ
スクに合わせた略円弧状のディスク用凹み35が形成され
ている。このため、小径のディスク106が所定位置に向
かって搬送されると、このディスク106はディスク用凹
み35内に入る。ディスク用凹み35の後方端には孔36が形
成されており、この孔36には作動補助板34の上面側に設
けられた押圧補助機構37の中央部分が臨んでおり、この
ためディスク用凹み35にガイドされたディスク106の先
端部は孔36を通して押圧補助機構37に当接し、これを作
用させることになる。
ここで、直径が12cmのディスク101が前記ターンテーブ
ル29上に搬送されると、このディスク101は直径が大き
いため作動補助板34のディスク用凹み35には入らずにそ
こを乗り越えてそのまま搬送され、押圧補助機構37を作
用させることはなくその周縁が直接検知ピン41に当接し
た後にターンテーブル29上に載置される。また、直径が
12cmのディスク101がターンテーブル29に載置されたと
きに、センタリングピン18,19は前記ターンテーブル29
の中心から十分離隔されて配置されているので、このセ
ンタリングピン18,19は載置されたディスクから十分離
隔していることになる。このため、ターンテーブル29に
載置された直径が12cmのディスク101が前後左右方向に
振動しても、センタリングピン18,19はこの振動範囲外
に配置されることとなり、センタリングピン18,19とデ
ィスクとが相対的に衝突するようなことはない。
押圧補助機構37は一対の揺動腕38,39を有しており、こ
の一対の揺動腕38,39の基端部は作動補助板34に枢設さ
れている。一対の揺動腕38,39間には引張りスプリング4
0が張設され、この先端部38a,39aは第7図に示すように
相互に握り合う形で係合している。そこで、孔36を通し
て小径のディスク106の先端によって先端部38a,39aが押
されると、一対の揺動腕38,39は扉のように開いてそれ
ぞれ揺動する。揺動腕38には突出片38bが一体形成さ
れ、この突出片38bの対向する位置には検知ピン41が配
設され、揺動腕38の揺動によってこの突出片38bが検知
ピン41を押圧する。
検知ピン41は第8図に示すようにフレーム3の後端側に
枢設された第1リンク42の一端に取り付けられており、
第1リンク42の他端はディスク挿入方向に摺動可能に配
設された第2リンク43と連結している。検知ピン41が小
径のディスク106の場合は揺動腕38を介して、大径ディ
スク101の場合は直接ディスクの周縁によって押圧され
ると、第2リンク43は摺動されてローディングアーム機
構7がロックされている状態を解除し、クランパアーム
32が下降可能となる。
一方、第1図および第2図に示すように支持フレーム4
の側端にはロックピン44が植設されて、フレーム3側方
に突出している。ロックピン44が突出するフレーム3に
はロック機構45が設けられ、挿入されたディスクが所定
位置に搬送されるまではロック機構45によってロックピ
ン44はロックされ、支持フレーム4はフレーム3に固定
されている。ローディングアーム作動機構7の作動によ
ってローディングアーム8が下方へ移動されると、クラ
ンパアーム32は下降しロック機構45はロックピン44のロ
ック状態を解除し、支持フレーム4はフレーム3にダン
パ5を介して緩衝的に支持される。
なお、ディスク挿入口2近傍のフレーム3には可動蓋46
が開閉自在に取り付けられて、この車載用CDプレーヤを
使用中には、ディスク挿入口2に可動蓋46が移動して、
別のディスクをディスク挿入口2に誤って挿入するのを
防止している。
次に、作用について説明する。
本発明のセンタリング機構12は特に小径のディスク106
を使用するときに有効であるので小径のディスク106を
例にとって説明する。
ディスク挿入口2に小径のディスク106が挿入される
と、天板3aの前部に設けられたセンサ47(第1図)がデ
ィスク106の挿入を検知して、ローディングモータ10を
駆動させる。ここで、小径のディスク106が挿入される
ときに、ディスク挿入口2の中央でなく偏って挿入され
ると、センタリング機構12の一対のセンタリングピン1
8,19のいずれかに当接する。ディスク106が一対のセン
タリングピン18,19のいずれかに当接すると、このセン
タリング機構12によって前述したようにディスク106は
ディスク挿入口2の中央に位置させられる。
次いでローディングモータ10の駆動によって駆動ローラ
9aが回転されて、従動ローラ9bと協働して挿入されたデ
ィスク106を前記ターンテーブル29へ向けて搬送する。
ターンテーブル29の中央近傍までディスク106が搬送さ
れると、このディスク106は直径8cmであるので作動補助
板34のディスク用凹み35へと入り込む。ディスク106が
ディスク用凹み35に入り込むと、第6図に示すようにこ
のディスク106の先端部は孔36内に臨んでいる押圧補助
機構37を介して検知ピン41を押圧する。すなわち、前述
したようにディスク106は揺動腕38を揺動させて、その
突出片38bは検知ピン41を押圧する。
検知ピン41が押圧されると、第8図に示すように第1リ
ンク42がピン142を中心として揺動して、第2リンク43
を摺動させてローディングアーム機構7を作動させ、第
2図に示すクランパアーム32はその側部突出片32aがロ
ーディングアーム8とともにピン150が下降することに
より引張りスプリングの付勢力によって下降してターン
テーブル29に載置されたディスク106をクランパ31によ
って押圧、固定する。ディスク106がクランパ31によっ
て固定されるとともに、ローディングアーム機構7の作
動と連動して、ロック機構45はロックピン44のロック状
態を解除し、支持フレーム4はフレーム3にダンパ5を
介して緩衝的に支持されてフローティング状態となる。
このようにして、再生動作の準備が完了し、スピンドル
モータ30が駆動されてターンテーブル29を介してディス
ク106を回転させる。ディスク106が回転されると、読取
りヘッド(図示せず)からレーザ光が照射され、この読
取りヘッドがディスク106の半径方向に移動することに
より、ディスク106に記録された音楽を再生する。
車両走行中に小径のディスク106をディスク挿入口2の
中央に位置するよう挿入するのは困難であり、使用者が
注意を払わなければならないために走行中の安全に支障
をきたす恐れがある。しかし、ディスク挿入口2近傍に
はセンタリング機構12が配設されているために、このセ
ンタリングピン18,19によってディスク106は、偏ること
なくディスク挿入口2の中央に容易に導びかれる。した
がって、ディスク挿入口2に挿入されたディスク106は
前記ターンテーブル29上に搬送されて、ターンテーブル
29に載置、固定され、読取りヘッドからレーザ光を照射
させて、ディスク106に記録された音楽を再生すること
ができる。
一方、車載用CDプレーヤも振動すると、支持フレーム4
はフレーム3にダンパ5を介して緩衝的に支持されてフ
ローティング状態にあるので、振動はダンパ5に大部分
が吸収されて支持フレーム4まではあまり伝達されな
い。ところが、支持フレーム4はフレーム3に緩衝的に
支持されてフローティング状態にあるので、第9図に示
すように支持フレーム4はフレーム3に対して相対的に
前後、左右方向および上下方向に振動することになる。
したがって、小径のディスク106の場合はセンタリング
ピン18,19の取付け位置は制約されないが、ターンテー
ブル29に固定された直径12cmのディスク101の場合は、
支持フレーム4の振動時にディスク101の周縁がセンタ
リングピン18,19に衝突する虞がある。
しかし、このセンタリングピン18,19は直径が12cmのデ
ィスク101の前後方向の振動範囲外に配置されているの
で、ディスク101に記録された音楽を再生中に、このデ
ィスク101がセンタリングピン18,19に相対的に衝突する
虞は生じない。したがって、ディスク101に記録された
音楽を再生中に、センタリングピン18,19によって音楽
の再生が妨げられるようなことはない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、ディスク挿入口
の中央にディスクをセンタリングピンによって位置させ
るセンタリング機構を配設したので、ディスクをディス
ク挿入口に偏って挿入しても、センタリングピンによっ
て規制されてディスク挿入口の中央に位置される。した
がって、ディスクはターンテーブルに確実に載置、固定
され、読取りヘッドによって音楽を再生することができ
る。
また、このセンタリング機構のセンタリングピンを、タ
ーンテーブル上に固定されたディスクの振動範囲外に配
置したので、ターンテーブルに固定されたディスクがセ
ンタリングピンに対して相対的に振動しても、ディスク
とセンタリングピンとが相対的に衝突するような虞は生
じない。したがって、センタリングピンによって音楽の
再生が妨げられるようなことはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るCDプレーヤの斜視図、第2図はセ
ンタリング機構が配設された支持フレームの斜視図、第
3図はセンタリング機構の平面図、第4図は第3図にお
けるA部分の拡大図、第5図は作動補助板と押圧補助機
構の斜視図、第6図は作動補助板と押圧補助機構の断面
図、第7図は第5図におけるB部分の拡大図、第8図は
第1,第2リンクを示す平面図、第9図は支持フレームの
固定フレームに対する相対的な振動を示す斜視図、第10
図はディスクが相対的に振動するときの振動範囲を示す
図、第11図は従来の車載用CDプレーヤの斜視図である。 2……ディスク挿入口、12……センタリング機構、18,1
9……センタリングピン、29……ターンテーブル、32…
…クランパアーム、101,106……ディスク(コンパクト
ディスク)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 数男 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パ イオニア株式会社川越工場内 (72)発明者 杉原 正徳 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パ イオニア株式会社川越工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク挿入口(2)、ターンテーブル
    (29)、前記ディスク挿入口(2)より挿入されたディ
    スク(101,106)を前記ターンテーブル(29)上に固定
    するクランパ(31)、および前記クランパ(31)を支持
    するクランパアーム(32)を有し、前記ターンテーブル
    (29)および前記クランパアーム(32)が搭載された支
    持フレーム(4)がフレーム(3)に対しフローティン
    グ支持された車載用ディスクプレーヤにおいて、ディス
    ク(101,106)外周部に当接する当接部材(18,19)によ
    ってディスク(101,106)を前記ディスク挿入口(2)
    の中央にガイドするセンタリング機構を前記フレーム
    (3)に配設し、前記当接部材(18,19)をターンテー
    ブル(29)上に固定されたディスク(101,106)の振動
    範囲外に配置したことを特徴とする車載用ディスクプレ
    ーヤ。
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