JPH06974U - 車載用テレビ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の運転席の近くに取付ける車載用テレ
ビ装置において、車両の走行中は運転者に映像を見えな
く、搭乗者にのみ見やすくすることを目的とする。 【構成】 車両の走行検知信号により、走行中は映像の
映し出しを停止し、停車中のみ映像を映し出すようにし
たテレビ受像機２と、画面８が運転席側からは見えず、
助手席側からのみ見えるように画面８の右側または左側
に着脱可能にしたフード６と、フード６の装着を検知し
て走行検知信号を解除する検知スイッチ９を備えた構成
により、走行中は映像が運転者は見えず同乗者は見やす
くできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車の運転席または運転席の近くに搭載し、走行中は、映像が運 転者に見えないようにした車載用テレビ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、自家用自動車などに搭載する小型の車載用テレビ装置が普及している。 運転者の運転に対する注意力を低下させないために走行中は車両の走行を検出し 、映像の映し出しを停止する構成や、テレビ装置の画面を運転者より見え難くす るように助手席側に傾けて配置させたときは、走行中でも映像を映し出す構成と したものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の走行中は映像の映し出しを停止する構成では、同乗者が 走行中にテレビが見られないという問題点、また助手席側に傾けて配置させる構 成では、大きな角度で傾けなければその効果が少なく、大きく傾けると助手席に おいても見難くなるという問題点を有していた。

【０００４】 本考案は上記従来の問題点を解決するもので、映像が自動車の走行中は運転者 には見えず、同乗者には見やすい車載用テレビ装置を提供することを目的とする 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために本考案の車載用テレビ装置は、車両の走行検出信号 により、走行中は映像の映し出しを停止し、走行検出信号のない車両が停車して いるときのみ映像を映し出すようにしたテレビ受像機と、画面が運転席側からは 見えず助手席側からのみ見えるように、画面の右側または左側に着脱可能とした フードと、フードの装着を検知して走行検出信号を解除するようにした検知を備 えたものである。

【０００６】

【作用】

この構成において、フードを装着したときは車両の走行中においても映像が映 し出されることとなる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案の一実施例について、図面を参照しながら説明する。

【０００８】 図４および図５に示すように、自動車１には運転者４と助手席の搭乗者５から 見える位置にテレビ受像機２がスタンド３により取付けられている。テレビ受像 機２は車両より走行中であることを示す走行検知信号を受けると映像を映し出す ことを停止する構成とされている。

【０００９】 図１ないし図３に示すように、テレビ受像機２には、その画面８が運転者４か ら見えないように覆うフード６がフード取付け溝７に着脱可能に嵌着されている 。テレビ受像機２の内部に取付けられている検知スイッチ９は、フード６を装着 したとき作動して、車両よりの走行検知信号を解除する構成とされている。

【００１０】 以上のように構成された車載テレビ装置について以下その動作を説明する。フ ード６を取付けていない状態で走行中にテレビ受像機２に映像を映し出したとす れば、運転者４は画面８を正常に見ることができ、運転者４に興味のある内容の 場合、つい見てしまい運転に対する注意力が低下することを防止して、車両の走 行中は車両より走行検知信号を受けるとテレビ受像機２に映像を映し出すことを 停止する。フード６を装着すると、検知スイッチ９が作動して車両の走行検知信 号を解除し、車両が走行中であっても映像をテレビ受像機２に映し出し、助手席 の搭乗者５は画面８を見ることができる。しかし、フード６を取付けているため 、運転者４にはその画面８がほとんど見えないようになっているので運転に対す る注意力が低下しない。自動車１の停車中は、車両の走行検知信号はなくフード ６の着脱に関係なく映像が画面８に映し出されるので、運転者４も搭乗者５とと もに映像を見ることができる。

【００１１】

【考案の効果】

以上の実施例の説明からも明らかなように本考案は、車両の走行検出信号によ り、走行中は映像の映し出しを停止し、フードの装着を検知して走行検出信号を 解除するようにした検知スイッチを備えた構成により、自動車の走行中は運転者 が運転に対する注意力を低下することなく、搭乗者にテレビ受像機の映像を見や すくすることができる優れた車載用テレビ装置を実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の車載用テレビ装置のフード
を装着したときの要部平面図

【図２】図１の外観斜視図

【図３】図２の分解斜視図

【図４】自動車にテレビ受像機を取付けた状態を一部を
欠載して内部を示した概略斜視図

【図５】図４の自動車に運転者および搭乗者が乗車した
状態を一部を欠載して内部を示した平面図

【符号の説明】

２ テレビ受像機 ６ フード ９ 検知スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の運転席の近くに取付けた車載用
   テレビ装置であって、車両の走行検出信号により、走行
   中は映像の映し出しを停止し、走行検出信号のない車両
   の停車中のみ映像を映し出すようにしたテレビ受像機
   と、前記テレビ受像機の画面が運転席側から見えず、助
   手席側からのみ見えるように前記画面の右側または左側
   に着脱可能としたフードと、前記フードの装着を検知
   し、走行検出信号を解除する検知スイッチを備えた車載
   用テレビ装置。