JPH06973Y2 - ネックレスクラスプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はネックレスの端をつなぐ留め金であるネックレ
スクラスプに関するものである。

「従来の技術」 ネックレスクラスプは夫々ネックレスの端を接続する一
対の留め金部品からなり、また該一対の留め金部品は、
一方を他方に螺合して連結したり、或いはさし込み式に
したものが一般的である。

しかし、螺合式の場合には、使用時に一々ネジ回さなけ
ればならず面倒であり、また首の後で操作することは困
難である。またさし込み式の場合にはスプリング等を用
いなければならず、構造が複雑になると共に部品点数も
多くなる。

「考案が解決しようとする課題」 本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、両者を
閉じたときに輪状となる一対の留め金部品を、その夫々
の基部を蝶番部によって枢着連結して開閉式になし、も
って操作をきわめて簡単に行い得るようになすと共に、
構造を簡略化して低コストで製造することができるよう
になしたネックレスクラスプを提供せんとするものであ
る。

「課題を解決するための手段」 然して、本考案の要旨は、両者を閉じたときに輪状とな
る一対の留め金部品からなり、該一対の留め金部品はそ
の基部を、該基部における中心部よりも下部側に設けた
蝶番部によって枢着連結して開閉自在とし、また該一対
の留め金部品は、一方の留め金部品の基部の上面側に段
部を設けると共に該段部の上面に頂部を丸くした幅方向
の係合突条部を設ける一方、他方の留め金部品の基部の
上面側に、前記段部に被さる突起部を設けると共に該突
起部の下面に前記係合突条部に係合する係合溝部を設け
ることによって形成した係止部によって、閉じた状態を
保持するようになしたことを特徴とするネックレスクラ
スプにある。

「作用」 次に、上記構成からなる本考案の作用について説明す
る。

一対の留め金部品を、この両方を指で摘み、力を加える
と、係止部が外れる。そして蝶番部によって一対の留め
金部品の基部がくの字に折れるように回動し、夫々の自
由端が離れて開く。

このように開いたら、夫々の自由端にネックレスの端の
リングを掛ける。そして、その後指の力で再び双方の自
由端が閉じるようにすれば、操作が完了するものであ
る。

「実施例」 以下、本考案の実施例について図面を参照しつつ説明す
る。

第１図は開いた状態の斜視図、第２図は分解した状態の
斜視図、第３図は閉じた状態の正面図、第４図は閉じた
状態の平面図、第５図は第４図中Ｉ−Ｉ線断面図、第６
図は第５図中Ａ部分の拡大図、第７図及び第８図は作用
説明図、第９図は使用方法の一例の説明図である。

図中、１は本考案に係るネックレスクラスプである。ま
た、該ネックレスクラスプ１は、両者を閉じたときに輪
状となる一対の留め金部品２，３とからなるものであ
る。

尚、本実施例では一対の留め金部品２，３を、両者を閉
じたときに楕円形の輪になるものを示しているが、これ
に限定されないものである。

また、該一対の留め金部品２，３は、その基部２ａ，３
ａを蝶番部４によって枢着連結し、開閉式になされてい
る。５は該蝶番部４の枢軸である。

また、該蝶番部４は一対の留め金部品２，３の基部２
ａ，３ａにおける中心部よりも下部側に設けられ、基部
２ａ側の凹部４ａと基部３ａ側の凸部４ｂとの下端部の
間隙ｌ_１を調節することにより、一対の留め金部品２，
３の自由端２ｂ，３ｂの開いたときの間隔ｌ_２を調節す
るようにしているものである。

６は一対の留め金部品２，３の基部２ａ，３ａに設けら
れた係止部であり、閉じたときにその状態を保持するた
めのものである。

また、該係止部６は、一方の留め金部品２の基部２ａの
上面側に段部７を設けると共に該段部７の上面に頂部を
丸くした幅方向の係合突条部８を設ける一方、他方の留
め金部品３の基部３ａの上面側に、前記段部７上に被さ
る突起部９を設けると共に、該突起部９の下面に前記係
合突条部８に係合する係合溝部１０を設けることによっ
て形成される。

尚、その他図中１１はネックレス、１１ａ，１１ｂは該
ネックレス１１の両端部を示す。

次に、本実施例の作用について説明する。

両方の留め金部品２，３を摘んで力を加えると、第７図
に示す如く係止部６における突起部９と係合溝部１０と
の係合状態が解除される。

そして、これにより両方の留め金部品２，３の基部２
ａ，３ａは、第８図に示す如く蝶番部４の枢軸５を支点
にしてくの字状に折れ曲がる。

また、これにより両方の留め金部品２，３の自由端２
ｂ，３ｂは相互の間隔が開き、ネックレスの端部を掛け
ることが可能となる。

そして、ネックレスの端部を掛けたら、再び両方の留め
金部品２，３を閉じれば、操作を完了するものである。

「考案の効果」 本考案は上記の如き構成、作用であり、開いて閉じるだ
けの操作で済むから、操作がきわめて簡単である。ま
た、構造も簡単であって殆ど故障することがなく、部品
点数も少ないから低コストで製造することができるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は開いた状態の斜視図、第２図は分解した状態の
斜視図、第３図は閉じた状態の正面図、第４図は閉じた
状態の平面図、第５図は第４図中Ｉ−Ｉ線断面図、第６
図は第５図中Ａ部分の拡大図、第７図及び第８図は作用
説明図、第９図は使用方法の一例の説明図である。 １…ネックレスクラスプ、２，３…一対の留め金部品、
２ａ，３ａ…留め金部品の基部、２ｂ，３ｂ…留め金部
品の自由端、４…蝶番部、５…枢軸、４ａ…一方の留め
金部品の基部側の凹部、４ｂ…他方の留め金部品の基部
側の凸部、６…係止部、７…段部、８…係合突条部、９
…突起部、１０…係合溝部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】両者を閉じたときに輪状となる一対の留め
   金部品(2),(3)からなり、該一対の留め金部品(2),(3)は
   その基部(2a),(3a)を、該基部(2a),(3a)における中心部
   よりも下部側に設けた蝶番部(4)によって枢着連結して
   開閉自在とし、また該一対の留め金部品(2),(3)は、一
   方の留め金部品(2)の基部(2a)の上面側に段部(7)を設け
   ると共に該段部(7)の上面に頂部を丸くした幅方向の係
   合突条部(8)を設ける一方、他方の留め金部品(3)の基部
   (3a)の上面側に、前記段部(7)に被さる突起部(9)を設け
   ると共に該突起部(9)の下面に前記係合突条部(8)に係合
   する係合溝部(10)を設けることによって形成した係止部
   (6)によって、閉じた状態を保持するようになしたこと
   を特徴とするネックレスクラスプ。