JPH0696935B2 - シールド発進口の防護方法 - Google Patents

シールド発進口の防護方法

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JPH0696935B2
JPH0696935B2 JP63213588A JP21358888A JPH0696935B2 JP H0696935 B2 JPH0696935 B2 JP H0696935B2 JP 63213588 A JP63213588 A JP 63213588A JP 21358888 A JP21358888 A JP 21358888A JP H0696935 B2 JPH0696935 B2 JP H0696935B2
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保正 大越
貞次 小須田
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、立坑内に設置されたシールド機が壁面を破
断して推進を開始する際の発進口の防護方法に関する。
《従来の技術》 周知のように、シールド掘進機でトンネルを掘削する場
合、シールド掘進機を地山中に発進させる際に、これを
立坑内に設置し、立坑の壁面の一部を破断して発進させ
ている。
この種のシールド発進用の立坑は、ケーソン等のコンク
リート構造物から構築されることもあり、この場合発進
口となる立坑の壁厚は、発進を容易にするためにはでき
るだけ薄いほうが望ましい。
しかし、発進口の壁厚を薄くすると、その強度が低下
し、周囲の土水圧に対抗することができなくなる。
そこで、従来は、発進口となる立坑の壁厚を薄くして発
進壁面とし、この部分をH鋼などの支保工で内部から補
強するとともに、壁厚を薄くした部分の背面側に予め地
盤改良体を形成し、外部からも補強する発進口の防護方
法が採用されていた。
このような発進口の防護方法では、支保工をシールド掘
進機で切削することが困難になるので、発進の際にはこ
れを撤去することになるが、このときに以下に説明する
技術的課題があった。
《発明が解決しようとする課題》 すなわち、前述した発進口の防護方法によれば、支保工
を撤去したとしても、薄厚化された発進壁面は、その背
面側から地盤改良体で補強されているので、周囲の土水
圧に対抗できるように思われるが、地盤改良体は予め地
表から形成されその効果が確認できない。
このため、従来の防護方法では、支保工を一度に全部撤
去すると地山が崩壊する恐れがあるので、支保工を部分
的に撤去しながら、撤去した部分の発進壁面をはつり落
として、地盤改良体の状況を確認し、不良個所があれば
これを補修し、撤去された支保工と発進壁面とをシール
ド掘進機での切削が容易な貧配合のモルタルや土のうな
どで置換していたの実状である。
しかしながら、このような防護方法では、不完全な地盤
改良体で保護されている地山が部分的に露出することに
なるので、工事の安全性に不安があった。
このような問題を回避する方法として、例えば、地盤改
良体に替えて発進口の周囲を凍結させる方法も考えられ
るが、この方法によれば、工事の安全性は確保されるも
のの、工費がかさむ上に、凍結時の地山の隆起や、解凍
時の沈下など周辺の地盤の性状に大きな影響を及ぼす。
この発明は、以上のような実状に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、シールド掘進機の発
進の安全性を確保しつつ、しかも、周辺の地山に大きな
影響を与えることのないシールド発進口の防護方法を提
供することにある。
《課題を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この発明は、地盤中に立坑を
形成し、その底部にシールド機を設置して、前記立坑の
壁面の一部を発進口としてこれを破断してシールド掘進
機を推進する際の前記発進口の防護方法において、前記
立坑の壁面の一部に壁厚の薄い発進壁面を形成し、かつ
該発進壁面の内側を支保工によって補強するとともに、
前記発進壁面の背面側の地盤中のみに地盤改良体を形成
してシールド発進口とし、前記発進壁面の内側から該発
進壁面を貫通して前記地盤改良体に到達する複数のアン
カーボルトを打ち込んだ後、前記支保工を撤去すること
を特徴とする。
《作用》 以上の構成によれば、複数のアンカーボルトを介して立
坑の発進口に相当する発進壁面と地盤改良体とが結合し
ているので、発進壁面を薄くしても十分に周囲の土水圧
に対抗することができる。
また、地盤改良体は、例えば、土砂とモルタルとを混合
した柱列状の固結体で形成されるので、地盤を凍結させ
る場合のように性状に大きな影響を及ぼさない。
《実施例》 以下、この発明の実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
第1図から第3図は、この発明にかかるシールド発進口
の防護方法の一実施例を示している。
第1図において、1は地盤Eの深部に築造された発進立
坑の側壁であり、この側壁1は、従来と同様に鉄筋コン
クリートで構成されている。
側壁1の下部には、シールド掘進機2の発進口3が形成
されている。
発進口3は、側壁1の一部を薄くした発進壁面4と、こ
の発進壁面4を内部から補強するH鋼からなる撤去可能
な支保工5と、発進壁面4の背面側にあって、この壁面
4よりも大きな地盤改良体6とから構成されている。
地盤改良体6は、発進壁面4の背面と接するようにし
て、地盤E中に、例えば、貧配合モルタルと地盤土砂と
を混合撹拌した柱列状の固結体として予め形成される。
以上のように構成されたシールド掘進機2の発進口3で
は、第2図に示すように、支保工5の間隙部分から発進
壁面4を貫通して地盤改良体6に到達する複数のアンカ
ーボルト7が打ち込まれ、各アンカーボルト7の両端
は、発進壁面4および地盤改良体6にそれぞれ定着さ
れ、これにより発進壁面4と地盤改良体6との間は、ア
ンカーボルト7によって連結されて防護される。
このようにアンカーボルト7によって防護されている発
進口3は、シールド掘進機2の発進に先だって、まず、
第3図に示すように、支保工5が撤去され、発進壁面4
が露出される。
このとき、発進壁面4は、アンカーボルト7によって地
盤改良体6に連結されており、これらが一体的な壁とし
て土水圧に対抗するので、地山の崩壊は防止される。
この場合、地盤改良体6に仮に不良個所があったとして
も、従来の防護方法のように発進壁面4をはつり落とさ
ないので、何等問題はない。
以上のようにして発進壁面4が露出されると、立坑の底
部に設置されたシールド掘進機2は、側壁1に対向する
側壁に反力を取って、発進壁面4およびアンカーボルト
7を切削しながら地盤改良体6中に推進される。
なお、この切削作業中最も抵抗となるのは前記アンカー
ボルト7および発進壁面4中に埋設された図示しない鉄
筋等であるが、これらの材質を従来の鋼材に替えて例え
ばエポキシ樹脂の外周を繊維強化プラスチックで被覆し
た複合材料などで構成することにより、強靱性は従来と
余り変わらず、切削性が良好となり、シールド掘進機2
による切削の抵抗が少なくなり、切削能率をさらに向上
できる。
第4図は、この発明にかかるシールド発進口の防護方法
の他の実施例を示している。
同図に示す防護方法では、前述の実施例では発進壁面4
の背面側に形成する地盤改良体6をこれに接するように
設けていたが、地盤改良体4の形成位置を発進壁面4か
ら離れた位置に設けている。
このように地盤改良体4を形成した場合には、発進壁面
4から地盤改良体6まで到達する長さのアンカーボルト
7′を打ち込んでその両端を定着させれば、前記と同様
に発進壁面4と地盤改良体6とが一体的に連結され、前
記実施例と同様の作用効果が得られる。
《発明の効果》 以上各実施例によって詳細に説明したようにこの発明に
かかるシールド発進口の防護方法にあっては、複数のア
ンカーボルトを介して立坑の発進口に設けられた壁厚の
薄い発進壁面と地盤改良体とが連結されているので、発
進壁面に設けられている支保工を撤去しても、これらが
一体的な壁面を構成し、土水圧に対する抵抗体となるの
で、地山崩壊の惧れがない。
またシールド掘進機の発進時には、発進壁面を内部から
補強している支保工を撤去すれば、直ちに発進できるの
で、発進時における作業能率の大巾向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの発明によるシールド発進口の
防護方法を適用した場合のシールド掘進機の発進までの
施工手順を示す工程説明図、第4図はこの発明の他の実
施例を示す要部説明図である。 1……側壁(立坑) 2……シールド掘進機 3……発進口 4……発進壁面 5……支保工 6……地盤改良体 7……アンカーボルト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−161037(JP,A) 特開 昭56−77497(JP,A) 特開 昭61−134496(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤中に立坑を形成し、その底部にシール
    ド掘進機を設置して、前記立坑の壁面の一部を発進口と
    してこれを破断して前記シールド掘進機を推進する際の
    前記発進口の防護方法において、 前記立坑の壁面の一部に壁厚の薄い発進壁面を形成し、
    かつ該発進壁面の内側を支保工によって補強するととも
    に、前記発進壁面の背面側の地盤中のみに地盤改良体を
    形成してシールド発進口とし、前記発進壁面の内側から
    該発進壁面を貫通して前記地盤改良体に到達する複数の
    アンカーボルトを打ち込んだ後、前記支保工を撤去する
    ことを特徴とするシールド発進口の防護方法。
JP63213588A 1988-08-30 1988-08-30 シールド発進口の防護方法 Expired - Lifetime JPH0696935B2 (ja)

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