JPH0695221A - 電子閃光装置 - Google Patents

電子閃光装置

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Publication number
JPH0695221A
JPH0695221A JP4240467A JP24046792A JPH0695221A JP H0695221 A JPH0695221 A JP H0695221A JP 4240467 A JP4240467 A JP 4240467A JP 24046792 A JP24046792 A JP 24046792A JP H0695221 A JPH0695221 A JP H0695221A
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JP
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light
control unit
passing
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control units
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JP4240467A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Ashizawa
隆利 芦沢
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光源と被写界との間に通過制御板が設けら
れ、その通過制御板が透過率を制御可能な複数の制御部
から構成された電子閃光装置に於いて、被写界の照明ム
ラを抑えることを目的としている。 【構成】 通過制御板を複数の主制御部と少なくとも1
つの副制御部とか構成し、副制御部の光通過量が副制御
部に隣接する主制御部の光通過量の最大値と最小値との
間になるように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラの電子閃光装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人による特願平3─290767
では、写真撮影時に被写界の照度が足りず、第13図の
ように被写界中の複数の被写体の距離が一定でない場合
でも、各被写体を適切な光量で照射する為に、被写界の
複数領域に分割して測光し、被写界の複数領域に照射さ
れる光量を夫々独立に制御していた。具体的には、電子
閃光装置に通過制御手段を設け、閃光管から被写界への
光路に交差する領域を分割し、分割された複数領域の光
の通過を制御する複数の通過制御部を通過制御手段が有
するように構成した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の電子閃
光装置では、通過制御手段によって分割された領域の光
量の差の程度ににより、被写界に照射される光の分布に
大きなムラが生じてしまうという問題があった。本発明
は、被写界中の距離が一定でない複数の被写体に対して
適切な光量で照射可能であり、被写界上に照射光の分布
のムラが生じないようなにした電子閃光装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決する為の手段】発光管を被写界に向けて閃
光発光させる電子閃光装置において、透過率を変えて光
の通過制御を行う複数の主制御部と少なくとも1つの副
制御部とを有する通過制御手段を備え、複数の前記主制
御部及び少なくとも1つの前記副制御部が前記発光管の
被写界側に配置され、前記副制御部が少なくとも2つの
前記主制御部に隣接し、前記副制御部の光の通過量が前
記隣接する主制御部の光通過量の最大値と最小値との間
になるように構成している。
【0005】
【作用】本発明では、複数の主制御部に隣接する副制御
部の通過光量が主制御部の通過光量の最大値と最小値と
の間になるので、被写界に於ける閃光の分布に大きなム
ラが生じることはない。
【0006】
【実施例】図1は本発明の概略を示したブロック図であ
り、カメラからの閃光発光指令により発光管41に発光
を指示する発光部駆動手段4と、発光管41の前面に設
けられた通過制御板11を有する通過制御手段1と、被
写界の複数領域を測光する測光手段3と、通過制御板1
1の主制御部と副制御部の駆動を指示する制御部演算手
段2と、電源5とから構成されている。
【0007】この様な構成によると、カメラからの閃光
発光指令により発光駆動手段4は発光管に発光を指示す
る様に駆動し、それにより発光管から閃光が発せられ
る。閃光発光の被写界による反射光を図3で示すような
複数のシリコンフォトダイオード(S.P.D)で測光
手段3が測光する。測光手段3は、大小の2つの所定の
露光量に達したときに信号を出力する様にされている。
【0008】信号の出力方法は、本出願人による特公5
9−6467に開示された様な、S.P.Dにより発せ
られた電荷をコンデンサーに蓄え、コンデンサーの電圧
がある基準電圧に達したときに正電圧を発するようにす
ればよい。第1の露光量に達した時には制御部演算手段
2に演算指令信号を送り、第1の露光量より大きい第2
の露光量に達した時には制御部演算手段2に副制御駆動
指令信号と通過制御手段1に主制御駆動指令信号とを送
る。制御部演算手段2は、測光手段3からの演算指令信
号により、副制御部の通過光量が隣接する2つの主制御
部の通過光量の間になる様に副制御部を駆動するタイミ
ングを演算し、副制御部駆動指令信号により演算結果に
応じて通過制御手段1に駆動の信号を発する。
【0009】通過制御手段1は、測光手段3から主制御
部駆動指令信号が伝達された場合には通過制御板11の
主制御部を通過する閃光を制御し、制御部演算手段2か
ら副制御部駆動指令が伝達された場合には通過制御板1
1の副制御部を通過する閃光を制御する。測光手段3は
被写界を分割して測光する複数の測光素子を有し、通過
制御板11も測光手段3により測光される方向と同方向
への閃光の通過を制御する複数の主制御部が測光素子と
同数あり、主制御部との間に位置する副制御部も複数設
けられている。
【0010】通過制御板11の構成を図2に示した。9
個の主制御部A、B、C、D、E、F、G、H、Iの各
間に計12個の副制御部ab、be、bc、ad、c
f、de、ef、dg、gh、eh、hi、fiが設け
られており、副制御部は近接する主制御部での第1の測
光の結果により動作する様になっている。本実施例で
は、上記の様な分割個数、分割方法を採ったが、主制御
部が2個以上で、副制御部が1個以上ならば少なくとも
本発明の目的とする効果は生じる。
【0011】本発明の電子閃光装置の概略を図3に示し
た。閃光は発光管41より発せられ、反射鏡42と通過
制御板とフレネルレンズ43とを介して外部に拡散され
る。通過制御板11は、電子閃光装置外への閃光通過の
制御を行ない、PLZTや液晶やECD等を通過制御素
子としている。PLZTや液晶やECD素子は電圧を印
加すると通過する光の透過率を変えることができ、通過
制御素子として用いることができる。測光手段3は被写
界を9個の領域A、B、C、D、E、F、G、H、Iに
分割して測光する。
【0012】なお、本発明では測光手段は電子閃光装置
に設けたが、電子閃光装置外の測光手段を使用しても通
過制御板を制御できる様に構成されているのならば同様
に作用して、同様な効果がある。また、電子閃光装置付
カメラにも同様な構成であるならば、同様に作用し同様
な効果が生じる。図4は本発明の制御部演算手段2の概
略図であり、本実施例では第1と第2の測光結果を基に
して、通過制御手段の主制御部A、Bと主制御部の通過
閃光量の差を副制御部abに通過制御指令を出す構成を
説明する。
【0013】まず第1の測光を行い、第1露光量に達し
たら正電圧が制御部演算手段2に入力される。測光領域
Aが第1露光量に達したらに正電圧が、測光領域Bが
第1露光量に達したらに正電圧が入力される。AND
213回路の出力は図4に示した様にOR回路211と
NAND212回路とにより、への正電圧入力から
の正電圧入力まで、またはの正電圧入力からの正電
圧入力までの間の時間だけ正電圧が生じるようになる。
AND回路214がからクロックパルスを入力するの
で、2つの測光領域AとBとの第1露光量に達する時間
差をパルス数としてカウンタ回路231が計って記憶す
る。
【0014】次に第2の測光が行われ、第1露出量より
大きい第2露光量に達したら正電圧が制御部演算手段と
通過制御手段に入力されるようにする。測光領域Aが第
2露光量に達したらの端子に正電圧が印加され、主制
御部Aへつながるの端子とOR回路221に正電圧が
入力され、測光領域Bが第2露光量に達したら、の端
子に正電圧が印加され、主制御部Bへつながるの端子
とOR回路221に正電圧が入力される。への正電圧
の入力により主制御部Aの透過率をほぼ零に下げる通過
制御がなされ、への正電圧の入力により主制御部Bの
透過率をほぼ零に下げる通過制御がなされる。また、O
R回路221の出力とのクロックパルスとをAND回
路222が入力し、パルス数をカウンタ回路232に入
力する。このカウンタ回路232で数えているパルス数
がカウンタ231に記憶されている数に達したら比較回
路241より正電圧が発せられ、この正電圧が副制御部
abの透過率をほぼ零に下げる通過制御の信号となる。
【0015】また、被写体が非常に遠い位置にあって、
測光領域AまたはBが第1の露光量に達しない場合があ
るので、所定の値がメモリ233記憶されており、カウ
ンタ232がメモリ233の値に達したら比較回路24
2より正電圧が発せられる様にもしておく。以上のよう
に、比較回路241と該比較回路242からの出力がO
R回路243に入力され、カウンタ232の値がカウン
タ231またはメモリ233の値に達したときに、か
ら副制御部abへ正電圧が出力され、副制御部abの透
過率がほぼ零に下げられる。
【0016】2つの異なる領域がある露光量に達するま
での時間差は、露光量が大きくなる程大きくなるため
に、第1の測光によるとへの入力の時間差は、第2
の測光によるとへの入力時間の差より小さい。従っ
て、上記構成によれば、通過制御板11のab領域の駆
動開始時刻は、A領域の駆動開始時刻とB領域の駆動開
始時刻との間にすることができる。
【0017】本実施例の制御部演算手段は一例であり、
通過制御板の領域Aが駆動開始する時間とBの駆動が駆
動開始する時間の間に領域abが駆動できる様に演算で
きれば他の方法でもよい。図5は、測光領域Aの方が測
光領域Bよりも反射光が多い、即ち、測光領域Aに対応
する被写界領域に近距離の被写体がある場合の時間と通
過閃光量の関係について示す。第1測光による測光領域
A、Bの第1の露光量に達する時刻をA1、B1とし、
第2の測光による通過制御板11の主制御部A、Bの駆
動開始時刻をA2、B2とし、第1の測光結果から演算
された通過制御板11の副制御部abの駆動開始時刻を
abと示した。
【0018】本実施例では、とから入力されるクロ
ックパルスを同じにしたために、A1〜B1時間とA2
〜ab時間とが同じになる。しかし2つのクロックパル
スの速さを変れば、A1〜B1時間とA2〜ab時間と
を変えることができ、好適な調整が可能となる。図6は
本発明の通過制御手段の概略図である。通過制御素子の
駆動は、図4の制御部演算手段のへ出力された正電圧
により通過制御手段内に備えられたサイリスタ13ab
をONすることにより行われる。サイリスタをONされ
た瞬間に、電源電圧5が通過制御板駆動手段にかかり、
通過制御板駆動手段12abは通過制御板11abの通
過制御素子が好適に駆動できる様に電源電圧を変換す
る。例えば、通過制御素子がPLZTの場合、電源電圧
を入射する光の光学的位相差をπだけ変える半波長電圧
に昇圧したり、液晶の場合、直流電圧を交流電圧にした
り、ECD素子の場合、ECD層が着色できる電圧にし
たりする。ここでは、ab領域について示したが、A、
B領域を含め他の領域も同じ構成で同じ作用を成す。
【0019】この様な方法で、早い時刻に電圧が印加さ
れれば閃光の通過量が減り、電圧が印加される時間が遅
ければそれだけ閃光の通過量が多くなる。図5を例とす
ると、反射光の多いA領域の方がB領域よりも早く電圧
が印加され、また調整制御するab領域はA領域とB領
域の間で電圧が印加される様になる。そのために、閃光
の通過量はB領域>ab領域>A領域となる。
【0020】図7に本実施例のPLZT(PbLa(Z
rTi)O3 )による通過制御の原理を示す。PLZT
には、電圧を印加すると屈折率が変化し、入射光114
1の光学的位相差が変化するために出力光1144が偏
光するといった性質がある。従って、偏光板1111と
検光板1115との偏光軸1142を一致させておき、
偏光板で直線偏光にしたPLZT入射光を、電圧印加す
ることにより光学的位相差をπだけ変えるようにする
と、PLZTからの出力光は入射光とは垂直な方向の直
線偏光となり、検光板で通過制御することが可能とな
る。逆に電圧を印可しない場合には、出力光の光学的位
相差は変化しないために検光板を透過する。本実施例で
は測光部領域の露光量がある量に達した時に電圧が印加
される様にした。本実施例ではPLZTを用いたが、そ
の他のKH2 PO4 、NH4 2 PO 4 、Bi12SiO
20等も同様な構成で同様な作用を成し、同様な効果が生
じる。また、本図では印加電圧を光の進行方向と平行に
印可する場合を示したが、光と垂直方向に印可する場合
もある。この場合、偏光板と通過制御素子と検光板の間
の透明電極は不要となる。この様な構成で使用されるバ
ルク型電気光学変調素子には、ニオブ酸リチウム(Li
NbO3 )、LiTaO3 、Ba2 NaNb5 15、S
rxBa1 −xNb2 6 、PbO・xNbO3 、等
(xは任意数)がある。
【0021】図8にはねじれネマティック型液晶を使用
した場合の通過制御原理を示す。ねじれネマティック型
液晶は、偏光面を回転させる性質がある。従って図8に
示した様に偏光板1121と検光板1125との偏光軸
1142を90°旋回させて配置させ、ネマティック液
晶を90°ねじって作成すると、電圧を印加しない時に
は偏光板の通過による直線偏光である入射光は、旋光し
て入射光とは垂直な方向の直線偏光として出力する。そ
のために、検光板を通過することが可能となる。しかし
電圧を印加すると、液晶は電界により偏光板や検光板と
垂直な方向に配向するために、旋光することができずに
検光板を通過できない。本実施例ではねじれネマティッ
ク型を示したが、ゲストホスト型の様な他の型の液晶で
も電圧のON、OFFにより光を通過制御できれば、同
様に作用される。
【0022】図9にはECDを使用した場合の通過制御
板の断面図を示す。ECDは実開平2−138719に
開示されている様に電圧を印加すると着色する性質があ
り、この性質を光制御に利用した。各通過制御板の領域
の断面は、発光部方向から透明電極1131、EC層1
132、固体電解質層1133、1134、透明電極1
135と並んでいる。この様な構成で透明電極間に電圧
を印加させた場合、透明電極間では酸化還元反応により
着色し、これにより光を通過制御できる。本実施例では
EC層にWO3 を、固体電解質層にTa2 5 とIr2
3 /SnO2を用い、入射光側からWO3 層、Ta2
5 層、Ir2 3 /SnO2 層と配列してある。固体
電解質層は上記以外にもSiO2 、Cr2 3 等が使用
できる。
【0023】図10は測光手段3の一部を示したブロッ
ク図である。光電変換回路30は複数の測光領域A〜I
の1つの領域に対応する被写界からの光強度に応じた信
号を出力し、コンデンサー34に光電変換回路30の出
力に応じた電荷が蓄積される。第1比較回路32はコン
デンサー34の電圧と基準電圧E1とを比較し、コンデ
ンサー34の電圧が基準電圧E1を越えた時に正電圧を
出力する。第2比較回路32はコンデンサー34の電圧
と基準電圧E2とを比較し、第1比較回路32と同様な
動作をするが、基準電圧E2の方が基準電圧E1より大
きく設定されている。
【0024】図11は、本発明の通過制御板の変形例を
示す図である。上記実施例では、近接する主制御部の動
作に応じてその間の副制御部が動作するようにしたが、
図11の変形例では通過制御板11の中心にある副制御
部abcdが主制御部A、B、C、Dに隣接していない
が、主制御部の動作に応じて動作させる様にした。副制
御部abcdは、4つの主制御部A,B,C,Dで制御
される露光量の差を低減するために、図4に示して説明
した副制御部ab,ac,cd,bdを制御する制御部
演算手段とは別の制御部演算手段により制御されるなく
てはならない。その1つの方式として、副制御部abc
dで制御される露光量を4つの主制御部A,B,C,D
により制御される露光量の最大値と最小値の間にする様
にすれば全体的に好適となる。
【0025】その方法を図12に示した副制御部abc
d専用の制御部演算手段を用いて説明する。まず第1の
測光を行い、第1露光量に達すると正電圧が制御部演算
手段に入力されるようにする。測光領域Aがある露光量
に達したらに正電圧が、測光領域Bがある露光量に達
したらに正電圧が、測光領域Cがある露光量に達した
らに正電圧が、測光領域Dがある露光量に達したら
に正電圧が入力される。AND回路213の出力はOR
回路211とNAND回路212とにより、〜の中
の最小の入力から最後の入力までの時間だけ正電圧が生
じるようになる。AND回路214がからのクロック
パルスを入力するので、4つの測光領域A,B,C,D
の最小の第1露光量に達する時間から最後の第1露光量
に達する時間の差をパルス数としてカウント回路1が計
って記憶する。
【0026】次に第2の測光が行われ、第1露光量より
大きい第2露光量に達したら正電圧の制御部演算手段と
通過制御手段に入力されるようにする。測光領域Aが第
2露光量に達したらの端子に正電圧が印加され、主制
御部AへつならがるT1の端子とOR回路221に正電
圧が入力され、測光領域Bが第2露光量に達したらの
端子に正電圧が印加され、主制御部BへつならがるT2
の端子とOR回路221に正電圧が入力され、測光領域
Cが第2露光量に達したらの端子に正電圧が印加さ
れ、主制御部CへつならがるT3の端子とOR回路22
1に正電圧が入力され、測光領域Dが第2露光量に達し
たらの端子に正電圧が印加され、主制御部Dへつなら
がるT4の端子とOR回路221に正電圧が入力され
る。T1への正電圧の入力により主制御部Aの透過率を
ほぼ零に下げる通過制御がなされ、T2への正電圧の入
力により主制御部Bの透過率をほぼ零に下げる通過制御
がなされ、T3への正電圧の入力により主制御部Cの透
過率をほぼ零に下げる通過制御がなされ、T4への正電
圧の入力により主制御部Dの透過率をほぼ零に下げる通
過制御がなされる。また、OR回路221の出力とT0
のクロックパルスとをAND回路222が入力し、パル
ス数をカウンタ回路232に入力する。このカウント2
32で数えているパルス数がカウンタ231に記憶され
ている数に達したら比較回路241より電圧が発せら
れ、副制御部調整領域abcdの透過率をほぼ零に下げ
る通過制御信号となる。
【0027】また、被写体が非常に遠い位置にあって測
光領域A〜Dの内1つのが第1露光量に達しない場合が
あるので、所定の値がメモリ233に記憶されており、
カウンタ232がメモリ233の値に達したら比較回路
242より正電圧が発せられる。以上のように、比較回
路241と比較回路242からの出力がOR回路243
に入力され、カウンタ232の値がカウンタ231また
はメモリ233の値に達したときに、T5からの副制御
部abcdへの正電圧が出力され、副制御部abcdの
透過率がほぼ零に下げられる。副制御部abcdを制御
する制御部演算手段は、第1露光量及び第2露光量に達
したときの正電圧の入力数が図4のものと異なるだけ
で、他の構成や作用は同一である。
【0028】図11で主制御部Aの閃光通過量が最大
で、隣接する主制御部Bの閃光通過量が最小とすると、
副制御部abcdの閃光通過量は副制御部abの閃光通
過量と同じになり、主制御部AとBの閃光通過量の差に
よる照射光ムラを副制御部abとabcdとで緩和する
ことができる。また、主制御部C,Dの閃光通過量は少
なくとも主制御部AとBとの間である。従って、副制御
部abcdの閃光通過量は主制御部AまたはBと比べる
と主制御部C、Dの閃光通過量に近い値になるために、
主制御部C、Dの副制御部abcdとで発生する照射ム
ラも低減される。
【0029】一方、主制御部Aの閃光通過量が最大で、
対角の主制御部Dの閃光通過量が最小とした場合、主制
御部B、Cの閃光通過量は少なくとも主制御部AとDの
間であるために、副制御部abcdの閃光通過量は副制
御部abや副制御部acの閃光通過量より多くなる。従
って、副制御部abcdの閃光通過量は好適な量とな
り、照射ムラをより低減できる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、複数個に分割された測
光手段により2回測光して、第1の測光で通過制御板の
副制御部の駆動開始のタイミングを演算し、隣接する2
つの主制御部が各々駆動開始する間に副制御部が駆動開
始する様にし、第2の測光により通過制御板の主制御部
の駆動を行う様にしたため、主制御部同士で生じる閃光
通過量の差による閃光のムラを副制御部により緩和する
ことができる電子閃光装置を提供することができるよう
になった。また、測光領域数を増やさず通過制御板の分
割個数のみを増やすことにより、最低限のコストや重量
増で閃光ムラを緩和することのできる電子閃光装置を提
供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略を示したブロック図である。
【図2】本発明の通過制御板の分割の状態を示した図で
ある。
【図3】本発明の電子閃光装置の外観図と断面図であ
る。
【図4】本発明の副制御部演算手段の概略図である。
【図5】閃光量と測光や通過制御駆動の時期との関係を
示した図である。
【図6】本発明の通過制御手段の概略図である。
【図7】PLZTによる通過制御の原理を示した図であ
る。
【図8】液晶による通過制御の原理を示した図である。
【図9】通過制御板にECD素子を用いた場合の断面図
である。
【図10】測光手段の一部詳細を示したブロック図であ
る。
【図11】通過制御板の変形例を示した図である。
【図12】副制御部abcdを駆動する制御部演算手段
の概略図である。
【図13】遠中近距離の被写体が1撮影画中に存在する
場合の例である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光管を被写界に向けて閃光発光させる
    電子閃光装置において、 透過率を変えて光の通過制御を行う複数の主制御部と少
    なくとも1つの副制御部と有する通過制御手段を備え、
    複数の前記主制御部及び少なくとも1つの前記副制御部
    が前記発光管の被写界側に配置され、前記副制御部が少
    なくとも2つの前記主制御部に隣接し、前記副制御部の
    光の通過量が前記隣接する主制御部の光通過量の最大値
    と最小値との間になることを特徴とする電子閃光装置。
  2. 【請求項2】 被写界を前記複数の主制御部と同数の複
    数領域に分割して測光し、前記発光管の閃光発光動作中
    に第1の測光動作と第2の測光動作とを行う測光手段を
    備え、前記通過制御手段が前記第1の測光動作の結果に
    基づいて前記副制御部を制御し、前記通過制御手段が前
    記第2の測光動作の結果に基づいて複数の前記主制御部
    を制御することを特徴とする請求項1に従う電子閃光装
    置。
  3. 【請求項3】 発光管を被写界に向けて閃光発光させる
    電子閃光装置において、 被写界を複数領域に分割して測光する測光手段と、 前記発光管の被写界側に配置された複数の通過制御部を
    有し、前記複数の通過制御部の夫々の透過率を制御する
    通過制御手段とを備え、 前記測光手段の分割領域の数より前記複数の通過制御部
    の数の方が多いことを特徴とする電子閃光装置。
JP4240467A 1991-06-03 1992-09-09 電子閃光装置 Pending JPH0695221A (ja)

Priority Applications (2)

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JP4240467A JPH0695221A (ja) 1992-09-09 1992-09-09 電子閃光装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08101528A (ja) * 1995-09-25 1996-04-16 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法

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