JPH069486A - メタクリル酸の製造方法 - Google Patents

メタクリル酸の製造方法

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JPH069486A
JPH069486A JP5050450A JP5045093A JPH069486A JP H069486 A JPH069486 A JP H069486A JP 5050450 A JP5050450 A JP 5050450A JP 5045093 A JP5045093 A JP 5045093A JP H069486 A JPH069486 A JP H069486A
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JP
Japan
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catalyst
methacrylic acid
vanadium
methacrolein
molybdenum
Prior art date
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Pending
Application number
JP5050450A
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English (en)
Inventor
Tomoki Sumi
朋樹 角
Akiyuki Hattori
晃幸 服部
Kazuhiro Nakamura
和宏 中村
Takao Kato
喬雄 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】メタクロレインからメタクリル酸を有利に製造
する耐熱性に優れた新規な触媒を提供する。 【構成】バナジウム−リン酸触媒に第三成分としてモリ
ブデンを添加して得られる酸化物触媒を用いて、メタク
ロレインを分子状酸素により気相で接触酸化してメタク
リル酸を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメタクロレインを分子状
酸素により気相で接触酸化して、メタクリル酸を製造す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、メタクロレインを気相で接触酸化
するメタクリル酸の製造方法に関して数多くの触媒が提
案されている。中でもリン、モリブデン、または、リ
ン、モリブデン、バナジウムを主成分とするヘテロポリ
酸およびヘテロポリ酸塩が有効であり、広く用いられて
いる(例えば、特開昭57−165040号公報、特公
昭57−15735号公報等)。しかし、かかる触媒系
は、アンモニウム基またはアルカリ金属塩が、ヘテロポ
リ酸のカウンターカチオンとして存在することから、
1)触媒活性が低い、2)触媒寿命が短かい、3)選択
性が低いという問題点を有している。
【0003】一方、ヘテロポリ酸以外のメタクリル酸製
造触媒としては、耐熱性が優れていることからバナジウ
ム−リン酸複合系触媒が報告されている[浜野,松浦,
日化第59春期年会,3A514,(1990)]。し
かし、その収率は最高でも12%に過ぎず、工業触媒と
しての使用に際しては更に改良が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はメタクロレイ
ンからメタクリル酸を有利に製造する耐熱性に優れた新
規な触媒を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意検討を行った結果、とくに、バナジウ
ム−リン酸触媒に第三成分としてモリブデンを添加した
触媒は、従来のバナジウム−リン酸二成分系触媒に比べ
て、メタクリル酸製造用触媒として著しく活性および選
択性にすぐれていることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0006】すなわち本発明はメタクロレインを分子状
酸素により気相で接触酸化して、メタクリル酸を得るに
際し、一般式が VaMobcd (但し、a/cは0.8以上1.0以下、b/cは0.
001以上0.10以下、dは触媒の酸化状態で定まる
値である)で表される触媒を用いることを特徴とするメ
タクリル酸の製造方法である。
【0007】本発明において用いられる触媒は第三成分
としてモリブデンを添加することにより活性、選択性の
向上が得られるが、更に上式においてa/cを0.8以
上1.0以下、b/cを0.001以上0.10以下と
することによって、より優れた活性、選択性が得られ
る。
【0008】本発明において用いられる触媒を製造する
ためのバナジウム原料としては、五酸化バナジウム、メ
タバナジン酸、ピロバナジン酸、オキシ三塩化バナジウ
ム等の五価のバナジウムの酸化物、オキシ酸、オキシハ
ロゲン化物あるいはオキシ二塩化バナジウム等の四価の
バナジウムのオキシ酸化物などを使用することができ
る。リン原料としては、五酸化リン、オルトリン酸、ピ
ロリン酸、トリポリリン酸、オキシ三塩化リン等の五価
のリンの酸化物、オキシ酸、オキシハロゲン化物などを
使用することができる。モリブデン原料としては、例え
ばモリブデンの酸化物、アンモニウム塩、リン酸塩など
が使用される。
【0009】バナジウム原料として五価のバナジウム化
合物を使用した場合には、ヒドラジン、ヒドロキシルア
ミン、またはこれらのハロゲン化水素酸塩あるいはハロ
ゲン化水素などの還元剤を用いてバナジウムを四価に還
元し、四価のバナジウム、五価のリン、モリブデンを含
有する溶液を調製した後、蒸発乾固法あるいは水熱合成
法などの手法により触媒前駆体が得られる。また、有機
溶媒中で触媒前駆体を析出させる有機系調製法も用いる
ことができる。
【0010】各原料の使用量比は触媒の調製過程におい
てリン、バナジウム及びモリブデンの原子比が変化する
ことを考慮し、適宜決定し得るが、通常リンのバナジウ
ムおよびモリブデンの合計に対する原子比を0.8〜
1.50、特に1.00〜1.10とすることが好まし
く、バナジウムとモリブデンの合計に対するモリブデン
の原子比は0.01〜0.4、特に0.05〜0.15
とすることが好ましい。また、水溶液中のリン酸の初濃
度は5〜50重量%、好ましくは10〜35重量%に調
製される。
【0011】本発明で得られる酸化物は、300〜60
0℃、好ましくは500〜600℃で1〜5時間、好ま
しくは1.5〜4時間の範囲で焼成して反応に用いる。
この際、焼成をブタンやブテン類を含む空気の存在下あ
るいはアルゴン、窒素等の不活性ガス雰囲気下に実施す
ることができる。
【0012】本発明の実施に際して、原料ガス中のメタ
クロレインの濃度は広い範囲で変えることが出来るが容
量で1〜20%、好ましくは3〜5%が適当である。原
料メタクロレインは水、低級飽和アルデヒド等の不純物
を少量含んでいてもよく、これらの不純物は反応に実質
的な影響を与えない。
【0013】酸素源としては空気を用いるのが経済的で
あるが、必要ならば純酸素で富化した空気を用いること
ができる。原料ガス中の酸素濃度はメタクロレインに対
するモル比で0.5〜10、好ましくは1〜5の範囲が
適当である。原料ガスは、窒素、水蒸気、炭酸ガス等の
不活性ガスを加えて希釈してもよい。原料ガスの空間速
度は100〜5000/h(STP)、好ましくは20
0〜2000/h(STP)の範囲が適当である。反応
圧力は常圧から数気圧までが適当である。反応温度は2
00〜500℃の範囲で選ぶことができ、特に300〜
400℃の範囲が好ましい。また、反応は固定床でも流
動床でも行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明による触媒の調製法及びその触
媒を用いた反応例を具体的に説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
【0015】なお実施例、比較例中、メタクロレインの
転化率、メタクリル酸の単流収率は以下のように定義さ
れる。
【0016】メタクロレインの転化率(%)=(反応し
たメタクロレインのモル数/供給したメタクロレインの
モル数)×100 メタクリル酸の単流収率(%)=(生成したメタクリル
酸のモル数/供給したメタクロレインのモル数)×10
0 分析は、ガスクロマトグラフィーおよび酸滴定によっ
た。
【0017】実施例1 85重量%オルトリン酸34.6gを水100mlに溶
解し、これにヒドラジン一水和物3.83gを水40m
lに溶解した水溶液を添加した。この水溶液を撹拌しな
がら、油浴上で80℃に加熱し五酸化バナジウム24.
8gを少量ずつ添加した。バナジウムの還元の進行に伴
い窒素ガスが発生したが、約30分間後には発泡が殆ど
認められなくなった。さらに加熱濃縮し、全量を約10
0mlとした。
【0018】放冷後、酸化モリブデン5.39gを添加
し、得られた濃青緑色溶液を200ml耐圧ガラス容器
に移し、オートクレーブ中に密閉した。これを150℃
に加熱し12時間反応させた後、オートクレーブを冷却
した。容器内には淡青緑色の沈澱を含むスラリーが生成
していた。これを水洗、濾過し、得られた固形物を12
0℃で12時間乾燥した後、破砕し20〜42メッシュ
に整粒した。次いで、触媒前駆体を窒素気流中550℃
で2時間焼成した。こうして得られた触媒の原子比をI
CP発光分析法により測定した。その結果を表1に示
す。
【0019】次に上述の触媒3.7gを反応器に充填し
メタクロレイン3%、空気65%、水蒸気32%(容量
%)の混合ガスを反応温度350℃、空間速度1750
/hの条件で反応を行い、生成物を捕集し分析、定量し
た。メタクロレイン転化率、メタクリル酸単流収率を表
1に示す。
【0020】実施例2 五酸化バナジウムおよび酸化モリブデンの使用量をそれ
ぞれ23.4g、8.10gに変更したこと以外は実施
例1に準じて触媒を調製し、実施例1と同一条件で反応
を行い表1の結果を得た。
【0021】実施例3 五酸化バナジウムおよび酸化モリブデンの使用量をそれ
ぞれ26.2g、2.70gに変更したこと以外は実施
例1に準じて触媒を調製し、実施例1と同一条件で反応
を行い表1の結果を得た。
【0022】実施例4 五酸化バナジウムおよび酸化モリブデンの使用量をそれ
ぞれ27.3g、0.540gに変更したこと以外は実
施例1に準じて触媒を調製し、実施例1と同一条件で反
応を行い表1の結果を得た。
【0023】実施例5 モリブデン原料としてモリブデン酸アンモニウムに変更
し、5.33g使用したこと以外は実施例1に準じて触
媒を調製し、実施例1と同一条件で反応を行い表1の結
果を得た。
【0024】比較例1 五酸化バナジウムの使用量を24.8gから27.6g
に変更し、酸化モリブデンを使用しなかったこと以外は
実施例1と同様の方法で(VO)227で示される結
晶性酸化物を調製した。
【0025】得られた結晶性酸化物を実施例1と同一条
件で反応を行い表1の結果を得た。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来のバナジウ
ム−リン酸複合系触媒に比べ高活性、高選択性化を達成
することができ、メタクリル酸収率の向上を得ることが
できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタクロレインを分子状酸素により気相で
    接触酸化して、メタクリル酸を得るに際し、一般式が VaMobcd (但し、a/cは0.8以上1.0以下、b/cは0.
    001以上0.10以下、dは触媒の酸化状態で定まる
    値である)で表される触媒を用いることを特徴とするメ
    タクリル酸の製造方法。
JP5050450A 1992-03-17 1993-03-11 メタクリル酸の製造方法 Pending JPH069486A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5050450A JPH069486A (ja) 1992-03-17 1993-03-11 メタクリル酸の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9004792 1992-03-17
JP4-90047 1992-03-17
JP5050450A JPH069486A (ja) 1992-03-17 1993-03-11 メタクリル酸の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH069486A true JPH069486A (ja) 1994-01-18

Family

ID=26390921

Family Applications (1)

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JP5050450A Pending JPH069486A (ja) 1992-03-17 1993-03-11 メタクリル酸の製造方法

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