JPH0694647A - 密封包装体のピンホール検査方法、密封包装体のピンホール検査装置、及びピンホールのある密封包装体を選別、除去する装置 - Google Patents

密封包装体のピンホール検査方法、密封包装体のピンホール検査装置、及びピンホールのある密封包装体を選別、除去する装置

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JPH0694647A
JPH0694647A JP11930292A JP11930292A JPH0694647A JP H0694647 A JPH0694647 A JP H0694647A JP 11930292 A JP11930292 A JP 11930292A JP 11930292 A JP11930292 A JP 11930292A JP H0694647 A JPH0694647 A JP H0694647A
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JP11930292A
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Mikio Kanzaki
幹雄 神崎
Toyohiko Doi
豊彦 土井
Hiroshi Nakanuma
浩 中沼
Miyuki Shibuya
美雪 渋谷
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
Original Assignee
Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉末状、固形物状の製品をガスとともに密封
充填した密封包装体または液状製品の密封包装体のピン
ホールの有無を、製造ライン上で連続的に、簡単な装置
で、高精度に高速度で検査できるようにすること。 【構成】 密封包装体搬送手段2によって搬送される密
封包装体Wを、押潰し用ベルトコンベア8で外部から所
定の圧力で押圧する。厚さ測定センサ21は、前記押圧
された密封包装体Wの厚さを測定し、その測定値と予め
設定した基準値とを比較し、比較結果を不良品判別信号
として出力する。測定厚さが基準値以下の密封包装体W
は不良品として、除去手段(エアノズル)23により、
吹き飛ばされ、搬送経路から除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は密封包装体のピンホール
検査方法、密封包装体のピンホール検査装置、及び、ピ
ンホールのある密封包装体を選別、除去する装置に関す
る。本発明において、非剛性フィルムは、各種プラスチ
ックスのフィルムシート、各種ラミネートフィルムシー
ト、各種コーティングフィルムシート、ポリセロフィル
ムシート、紙等の可とう性材質(たわむことが可能な材
質)の包装材料であり、また非剛性フィルムによる密封
包装体は、前記の包装材料を用い、粉末、固形物をガス
とともに密封充填したもの、または前記の包装材料を用
い液体を密封充填したものである。また、本発明におい
てピンホールは、前記包装体を包装している非剛性フィ
ルムに存在する前記ガス、または前記液体を通過させ得
る程度の小孔、及びシール不良を意味する。
【0002】
【従来の技術】粉末状、固形物状の製品をガスとともに
非剛性フィルムを用いて密封充填し、密封包装体を製造
すること、または液状の製品を非剛性フィルムを用いて
密封充填し、密封包装体を製造することは、製品の酸
化、変質、腐敗などを防止するために広く行われてい
る。このような密封包装体の製造において、密封包装体
のピンホール検査は品質管理上極めて重要である。従来
の密封包装体のピンホールを検査する方法は下記(B
1)〜(B3)の種類に分類され、(B1)の方法として
は(ア)の方法、(B2)の方法としては(イ),
(ウ)の方法、(B3)としては(エ)の方法が知られ
ている。 (B1)粉末状、固形物状の製品、または液状の製品の
密封包装体の検査方法。 (ア)目視法 (B2)粉末状、固形物状の製品をガスとともに密封充
填した製品の密封包装体の検査方法。 (イ)密封包装体を減圧容器内に収容し、減圧容器内の
圧力変動を測定する方法(特開昭56−100336号
公報、特開昭58−73836号公報参照)。 (ウ)特定のガス(例えばヘリウムガス)を密封包装体
に充填し、減圧容器内で密封包装体を機械的に押し、漏
れた前記特定のガスをガスセンサで検出、測定する方法
(特開平1−79635号公報、食品産業オンラインセ
ンサ技術組合、平成2年度研究成果報告書、169頁等
参照)。 (B3)液状の製品の密封包装体の検査方法。 (エ)密封包装体を真空処理し、ピンホールまたはシー
ル不良箇所から漏れ出た液体を急激に気化させ、このと
きの密封包装体表面の熱画像の変化をモニタする方法
(特開平2−287135号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記(ア)の
目視法は、人手がかかり、処理速度が遅く、個人による
検査能力の差が大きく、同一人による検査の場合も検査
経過時間により検査能力の差が生じ、小さいもの、隠れ
ているものは発見できない等、検査能力に限界があり、
不良品を見逃す可能性があり、重労働であり、自動化で
きない等の欠点があった。
【0004】また、前記(イ)の特開昭56−1003
36号公報、または特開昭58−73836号公報の方
法は、液状製品の密封包装体の検査には適用できず、バ
ッチ処理になるので操作が煩雑であり、処理速度が遅
く、オンライン化が困難である等の欠点があった。
【0005】また、前記(ウ)の特開平1−79635
号公報、または食品産業技術組合、研究成果報告書の方
法は、液状製品の密封包装体の検査には適用できず、バ
ッチ処理になるので操作が煩雑であり、特殊なガスを充
填しなければならず、装置がきわめて煩雑になる等の欠
点があった。
【0006】また、前記(エ)の特開平2−28713
5号公報の方法は、粉末状、固形物状の製品をガスとと
もに密封充填した密封包装体の検査には適用できず、バ
ッチ処理になるので、操作が煩雑であり、装置が複雑で
あり、処理速度が遅い等の欠点があった。
【0007】本発明者らは前記従来技術の問題点に鑑
み、前記課題について研究を行った結果、密封包装体を
外側から所定の圧力で押圧すると、密封包装体の厚さは
ピンホールのあるものがピンホールの無いものよりも薄
くなり、前記押圧した密封容器の厚さを測定することに
よりピンホールの有無を容易に検出できることを見い出
した。
【0008】本発明は、前述の問題点及び研究結果に鑑
み、下記の(C1)の記載事項を課題とする。 (C1)粉末状、固形物状の製品をガスとともに密封充
填した密封包装体の検査にも、液状製品の密封包装体の
検査にも適用でき、製造ライン上で連続的に、簡単な装
置で、高精度に高速度で前記ピンホールを検査できるよ
うにすること。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下に前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は後述の実施例または試験例の要素との対応を容易にす
るため、実施例または試験例の要素の符号をカッコで囲
んだものを付記している。本発明を後述の実施例または
試験例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理
解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例また
は試験例に限定するためではない。
【0010】前記課題を解決するために、本出願の第1
発明の密封包装体のピンホール検査方法は、非剛性フィ
ルムを用いた密封包装体(W)を外部から所定の圧力で
押圧し、その後前記押圧された密封包装体(W)の厚さ
を測定し、その測定値を予め設定した基準値と比較し、
前記測定値が基準値よりも低い場合にその密封包装体
(W)を不良品と判別することを特徴とする。
【0011】前記第1発明において、前記「非剛性フィ
ルムを用いた密封包装体(W)を外部から所定の圧力で
押圧」する方法としては、密封包装体(W)(以下「ワ
ーク」と記載することもある)を一定の力で押圧する方
法、または一定の厚さに押圧する方法を採用することが
できる。前記「一定の力で押圧する」とは、例えば、適
宜の台等のワーク支持部材の上にある密封包装体(W)
に、適切な重量を有し、適切な面積を有する平板状部材
を載せて押圧すること、または、適切な面積を有する可
動式の平板状部材を、バネ等の力、または分胴等の重量
を利用して押し付け、密封包装体(W)に一定の力を加
えることである。また、前記「一定の厚さに押圧する」
とは、例えば、密封包装体(W)を上下の間隔が適宜の
距離に設定された2枚の平板状部材の間を通過させるこ
とである。
【0012】前記押圧された密封包装体(W)の厚さを
測定するには厚みセンサ、距離設定型光電スイッチ、レ
ーザ式判別センサ等、厚さの測定が可能な公知の手段
(公知の厚さ測定手段)を採用できる。前記密封包装体
(W)の厚さの測定値を予め設定した基準値と比較する
ために、また、前記予め設定した基準値よりも低い数値
を示した密封包装体(W)をピンホールのある不良品と
判別するためには、市販の厚さ測定センサのアンプ部で
厚さの下限値を設定することができる。その場合前記厚
さ測定センサにより、厚さ測定および不良品の判別を同
時に行うことが可能である。
【0013】また、本出願の第2発明の密封包装体
(W)のピンホール検査装置は、下記の構成要件(A
1)〜(A3)を備えたことを特徴とする、(A1)非剛
性フィルムを用いた密封包装体(W)を外部から所定の
圧力で押圧する手段、すなわち、包装体押圧手段
(8)、(A2)前記押圧された密封包装体(W)の厚
さを測定する手段、すなわち、厚さ測定手段(21)、
(A3)前記密封包装体(W)の厚さの測定値と予め設
定した基準値とを比較し、比較結果を不良品判別信号
(21s)として出力する不良品判別信号出力手段(2
1)。
【0014】前記厚さ測定手段(21)および不良品判
別信号出力手段(21)は、同じ符号が付されている
が、その理由は次の通りである。すなわち、前記厚さ測
定手段(21)および不良品判別信号出力手段(21)
は、別体に構成することも、一体的に構成することも可
能であるが、後述の実施例では「厚さ測定センサ21」
として一体的に構成されているので、同じ符号(21)
が付されている。前記「密封包装体(W)を外部から所
定の圧力で押圧する手段、すなわち、包装体押圧手段
(8)」としては、「密封包装体(W)を一定の力で押
圧する手段」または「密封包装体(W)を一定の厚さに
押圧する手段」を採用することができる。前記「密封包
装体(W)を一定の力で押圧する手段」としては、例え
ば、適宜の支持部材(例えばベルトコンベア)(2)の
上にある密封包装体(W)を、上下動可能であって、密
封包装体(W)の断面積に比較して適切な面積を有する
平板状の可動式押さえ部材を介し、分胴によって、また
はバネ等によって、一定の力を密封包装体(W)に付加
する構造が例示できる。搬送用ベルトコンベア(2)上
に置かれて移動する密封包装体(W)に対しては、前記
可動式押さえ部材として密封包装体(W)側の接触面を
密封包装体(W)の移動速度に同期させたベルトを用い
る等、公知の技術が適用できる。そして、前記「一定の
力」は、密封包装体(W)にピンホールがあるときは密
封包装体(W)内のガスまたは液体を密封包装体(W)
外部に押し出すに足る強さである必要があるが、密封包
装体(W)を破裂させる程に強くすべきでないことは言
うまでもなく、包装材料の強度、目的とする検査精度を
勘案して調節する。
【0015】また、「前記密封包装体(W)を一定の厚
さに押圧する手段」としては、上下の間隔が適宜の距離
に設定されたそれぞれ平板状部分を有するコンベアの間
に密封包装体(W)を通過させる構造、例えば、密封包
装体(W)を搬送する搬送用ベルトコンベア(2)上に
一定の間隔を置いて別のベルトコンベアすなわち押潰し
用ベルトコンベア(8)を(上下逆に)取付け、前記上
下のベルトコンベア(2,8)の前進速度を等しくし、
前記両ベルトコンベア(2,8)の間を密封包装体
(W)が通過するときに密封包装体(W)が受ける力を
一定にする装置、等を例示し得る。前記「一定の厚さ」
とは、密封包装体(W)にピンホールがあるときは密封
包装体(W)内のガスまたは液体を密封包装体(W)外
部に押し出すに足る厚さである。前記の厚さは密封包装
体(W)を破裂させる程に薄くすべきでないことは言う
までもなく、密封包装体(W)の包装材料の強度、目的
とする検査精度等を勘案して調整する。
【0016】前記「押圧された密封包装体(W)の厚さ
を測定する手段、すなわち、厚さ測定手段(21)」と
しては、厚みセンサ、距離設定型光電スイッチ、レーザ
式判別センサ等を例示し得るが、ベルトコンベア上の移
動する密封包装体(W)の厚さを測定するには、レーザ
式光量センサ、超音波センサ等を使用した厚さ測定セン
サ(21)が最も推奨される。
【0017】前記「前記密封包装体(W)の厚さの測定
値と予め設定した基準値とを比較し、比較結果を不良品
判別信号として出力する不良品判別信号出力手段(2
1)」としては、通常の公知の比較回路、比較器、また
は比較装置等を使用することができる。また例えば、厚
さ測定センサ(21)のアンプ部に下限値を設定するこ
とにより厚さ比較手段を実現することも可能である。そ
して、前記比較結果をそのまま不良品判別信号として出
力することができる。この場合の厚さ測定センサ(2
1)は、前記厚さ測定手段の機能および不良品判別信号
出力手段の機能の両方の機能を有することになる。
【0018】また、本出願の第3発明のピンホールのあ
る密封包装体(W)を選別、除去する装置は、下記の構
成要件(A1)〜(A5)を備えたことを特徴とする、
(A1)非剛性フィルムを用いた密封包装体(W)を外
部から所定の圧力で押圧する手段(8)、(A2)前記
押圧された密封包装体(W)の厚さを測定する手段、す
なわち、厚さ測定手段(21) (A3)前記密封包装体(W)の厚さの測定値と予め設
定した基準値とを比較し、比較結果を不良品判別信号
(21s)として出力する不良品判別信号出力手段(2
1)、(A4)前記(A1)〜(A3)の構成要件を備え
た密封包装体(W)のピンホール検査装置によって検査
された密封包装体(W)を搬送する密封包装体搬送手段
(2)、(A5)前記密封包装体搬送手段(2)によっ
て搬送される密封包装体(W)を、前記不良品判別信号
(21s)に応じて搬送経路から除去する手段。
【0019】前記「(A1)〜(A3)の構成要件を備え
た密封包装体(W)のピンホール検査装置によって検査
された密封包装体(W)を搬送する密封包装体搬送手段
(2)」としては、ベルトコンベア、ローラコンベア等
を使用することができる。
【0020】また、「密封包装体搬送手段(2)によっ
て搬送される密封包装体(W)を、前記不良品判別信号
(21s)に応じて搬送経路から除去する手段(2
3)」としては、前記「不良品判別信号出力手段(2
1)」から出力される信号(21s)、及び前記密封包
装体(W)の存在または通過を検知するセンサ(22,
31)からの信号に基づいて作動し、製造ラインから密
封包装体(W)を除去する機能を有する種々の装置を使
用することができる。密封包装体(W)を除去する機能
を有する装置としては、圧縮空気の噴出により不良品を
吹き飛ばす装置、またはコンベア上に配置されたガード
を作動させてコンベア上から不良品を除去する装置等を
採用することができる。
【0021】
【作用】次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明
する。前述の特徴を備えた本出願の第1発明の密封包装
体(W)のピンホール検査方法は、粉末状、固形物状の
製品をガスとともに密封充填した密封包装体(W)を前
記所定の圧力で押圧する。前記所定の力で押圧する際、
一定の力で押圧する場合、または前記密封包装体(W)
を一定の厚さに押圧する場合がある。それらの場合、密
封包装体(W)にピンホールが存在すると、密封包装体
(W)内のガスはピンホールを通って密封包装体(W)
外部に押し出されて体積が減少し、その結果前記一定の
力が取り除かれた後、または前記一定の厚さに押圧され
た後、のいずれの場合においても密封包装体(W)はも
との厚さに復元しない。また、液状製品を密封充填した
密封包装体(W)を一定の力で押した場合、または一定
の厚さに押した場合、密封包装体(W)にピンホールが
存在すると密封包装体(W)内の液体はピンホールを通
り密封包装体(W)外部に押し出されて体積が減少し、
密封包装体(W)の厚さはもとの厚さよりも減少し、前
記一定の力が取り除かれた後も、または前記一定の厚さ
に押さなくなった後も、密封包装体(W)の厚さは減少
したままで復元しない。
【0022】これに対して、密封包装体(W)にピンホ
ールが存在しなければ、密封包装体(W)を一定の力で
押しつけている間、または一定の厚さに押しつけている
間、密封包装体(W)内のガスが圧縮され厚さが小さく
なるが、前記一定の力が取り除かれた後、または前記一
定の厚さに押さなくなった後は密封包装体(W)は元の
厚さに戻る(粉末状、固形物状の製品をガスとともに密
封充填した密封包装体(W)の場合)か、元の厚さのま
ま(液状製品の密封包装体(W)の場合)である。第1
発明はこの現象を応用し、密封包装体(W)を一定の力
で押しつけるか、または一定の厚さに押しつけた後の密
封包装体(W)の厚さの数値を、予め設定した数値と比
較し、厚さが減少した密封包装体(W)をピンホールの
ある不良品と判別する。
【0023】また、前述の特徴を備えた本出願の第2発
明の密封包装体(W)のピンホール検査装置は、非剛性
フィルムを用いた密封包装体(W)を外部から所定の圧
力で押圧する手段(8)として、前記密封包装体(W)
を一定の力で押圧する手段、または一定の厚さに押圧す
る手段が採用される。それらの押圧手段(8)で粉末
状、固形物状の製品をガスとともに密封充填した密封包
装体(W)を押圧した場合、密封包装体(W)にピンホ
ールが存在するときには密封包装体(W)内のガスはピ
ンホールを通って密封包装体(W)外部に押し出されて
体積が減少し、その結果密封包装体(W)が前記押圧手
段(8)で押圧された後も元の厚さに復元することがな
い。また、液状製品を密封した密封包装体(W)を一定
の力で押しつけたとき、または一定の厚さに押しつけた
とき、もし密封包装体(W)にピンホールが存在すると
きには密封包装体(W)内の液体はピンホールを通って
密封包装体(W)外部に押し出されて厚さは減少し、前
記押圧力を解除した後も密封包装体(W)の厚さは減少
したままである。
【0024】これに対して密封包装体(W)にピンホー
ルが存在しなければガスまたは液体が外部に押し出され
ることはなく、密封包装体(W)は元の厚さに戻る(粉
末状、固形物状の製品をガスとともに密封充填した密封
包装体(W)の場合)か、もとの厚さのまま(液状製品
の密封包装体(W)の場合)である。前記一定の力で押
圧する手段または一定の厚さに押圧する手段(8)で押
圧された後の密封包装体(W)の厚さは、前記「押圧さ
れた密封包装体(W)の厚さを測定する手段(21)」
を用いて測定する。
【0025】前記測定により得られた密封包装体(W)
の厚さの測定値は、前記不良品判別信号出力手段(2
1)において、予め設定した基準値と比較され、比較結
果は、不良品判別信号(21s)として出力される。測
定値が基準値よりも小さい場合にはピンホールからガス
または液体が漏洩した証拠であるから、前記不良品判別
信号出力手段(21)の出力する不良品判別信号(21
s)は不良品であることを示す信号となる。
【0026】また、前述の特徴を備えた本出願の第3発
明のピンホールのある密封包装体(W)を選別、除去す
る装置は、前記第2発明の密封包装体(W)のピンホー
ル検査装置と同じ構成要件(前記構成要件(A1〜A3)
参照)を有するピンホール検査装置を備えており、その
ピンホール検査装置は、前記第2発明と同様に密封包装
体(W)のピンホールの有無を検査し、不良品判別信号
(21s)を出力する。 前記ピンホールの有無が検査
された密封包装体(W)は、ベルトコンベアまたはロー
ラコンベア等の密封包装体搬送手段(2)によって搬送
される。前記密封包装体搬送手段(2)によって搬送さ
れる密封包装体(W)は、前記不良品判別信号(21
s)に応じて搬送経路から除去される。
【0027】厚さが正常でないと判断された密封搬送体
(W)を除去する装置としては、前記密封包装体搬送手
段(2)に沿って搬送される密封包装体(W)が所定位
置にきたことを検出するための位置センサ(22,3
1)(例えば、光電管)と、前記所定位置にきた密封包
装体(W)を吹き飛ばすための圧縮空気をエアノズル
(23)から噴出させる装置とを用いることができる。
その場合、前記位置センサ(22)による密封包装体
(W)の検出位置は前記密封包装体(W)を吹き飛ばす
位置よりも上流側(密封包装体搬送装置の搬送方向の上
流側)に設定することができる。その場合、前記厚さが
正常でない密封包装体(W)が前記所定位置(圧縮空気
により吹き飛ばされる位置)に到達した時期の決定に
は、位置センサ(22)の位置からエアノズル(23)
の位置まで密封包装体(W)が移動するのに要する時間
(移動所要時間)を予め記憶させておき、前記位置セン
サ(22)で密封包装体(W)を検出してから前記移動
所要時間経過後の時刻を前記所定位置に到達した時期と
決定する。また、前記位置センサ(31)による密封包
装体(W)の検出位置は前記密封包装体(W)を吹き飛
ばす位置(前記所定位置)に設定することができる。そ
の場合、前記厚さが正常でない密封包装体(W)が前記
所定位置(圧縮空気により吹き飛ばされる位置)に到達
したことを前記位置センサ(31)が検出すると同時に
前記エアノズルから圧縮空気を噴出させて、密封包装体
(W)を吹き飛ばす。
【0028】
【実施例】次に図面により本発明の実施例を詳述する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、本発明の各実施例の説明中において、「前方」
は、図中の矢印X1(図1参照)方向、「後方」は図中の
矢印X2(図1参照)方向を意味し、「左方」は図中の
矢印Y1方向(図1参照)すなわち前記「前方」を向い
たときの左手側の方向を意味し、「右方」は図中の矢印
Y2方向を意味するものとする。 (実施例1)図1は本発明の実施例1のピンホールのあ
る密封包装体を選別、除去する装置の全体説明図、図2
は図1の一部分(取付金具13の部分)の拡大図、であ
る。図1において、複数の支持脚1の上部には搬送用ベ
ルトコンベア(三機工業社製、SM−25−2.1)2
が支持されている。搬送用ベルトコンベア2は、左右に
離れて配置され且つ前後に延びる左側支持枠3および右
側支持枠4と、それらの支持枠3,4に沿って移動する
無端状の搬送ベルト5と、前記搬送ベルト5を駆動する
搬送ベルト駆動装置6とを有している。前記搬送用ベル
トコンベア2の上方には、包装体押圧手段としての押潰
し用ベルトコンベア(三機工業社製、SMS−25−
0.87)8が配置されている。押潰し用ベルトコンベ
ア8は、左右に離れて配置され且つ前後に延びる左側支
持枠9および右側支持枠10と、それらの支持枠9,1
0に沿って前後に移動する無端状の押潰し用ベルト11
と、前記押潰し用ベルト11を駆動する押潰し用ベルト
駆動装置12とを有している。
【0029】前記左側支持枠9は、左側支持枠前部9a
および左側支持枠後部9bを有し、複数の取付金具13
を介して前記搬送ベルトコンベア2の左側支持枠3に支
持されている。前記左側支持枠前部9aは前記左側支持
枠3に平行に且つ所定距離だけ上方位置に支持されてい
る。しかし、前記左側支持枠後部9bは、後方に行くに
従って上方に傾斜した状態で、前記左側支持枠3により
複数の取付金具14を介して支持されている。図2から
分かるように、取付金具13は、その下端部がネジ16
により搬送ベルトコンベア2の左側支持枠3に固定され
ている。取付金具13の上端部は押潰し用ベルトコンベ
ア8の左側支持枠9aに固定されたボルト17が貫通し
ており、そのボルト17に螺合するナット18によって
前記取付金具13の上端部および前記左側支持枠9aが
連結されている。取付金具14も前記取付金具13と略
同様にして、左側支持枠3、および左側支持枠9bに連
結されている。
【0030】前記右側支持枠10は、前記左側支持枠9
と同様に構成されており、右側支持枠前部10aおよび
右側支持枠後部10bを有している。そして、右側支持
枠10は前記左側支持枠9と同様の姿勢で取付金具(図
示せず)を介して前記搬送用ベルトコンベア2の右側支
持枠4に、支持されている。
【0031】前記左側支持枠9および前記右側支持枠1
0により支持された前記押潰し用ベルト11は、それら
の前側部分9a,10aによって支持された部分が、前記
搬送ベルト5と一定の間隔を置いて平行に配置されてい
るが、後側部分9b,10bによって支持された部分が後
方に行くに従って上方に傾斜している。そして、押潰し
用ベルト11は、前記支持枠9,10に支持されたガイ
ドバー19によって位置または姿勢が調節されている。
前記搬送ベルト5と押潰し用ベルト11との間の間隔
は、後端(搬送方向上流端)では大きく、前方に行くに
従って徐々に小さくなった後、前部では一定に保持され
る。すなわち、搬送ベルト5の上流端に密封包装体(す
なわち、ワーク)Wを供給すると、密封包装体Wは、搬
送ベルト5および押潰し用ベルト11間に移送され、両
ベルト4,11によって押圧されながら移送される。そ
して、押潰し用ベルト11の前側部分と搬送ベルト5と
の間を通過している間は、一定の厚さに押圧されること
になる。
【0032】前記搬送用ベルトコンベア2に沿って前記
押潰し用ベルトコンベア8の下流側には、前記一定の厚
さに押圧された密封包装体Wの厚さ測定手段および不良
品判別信号出力手段としての厚さ測定センサ21が配置
されている。また、前記厚さ測定センサ21の下流側に
は厚さ測定センサに21隣接してワーク位置センサ22
が配置されている。前記厚さ測定センサ21は、前記搬
送用ベルトコンベア2の支持枠3および4にそれぞれ支
持された厚さ測定センサ受光部21a(KEYNCE社
製、L130R)、厚さ測定センサ投光部21b(KE
YNCE社製、LX130T)、およびアンプ部(図示
せず)から構成されている。前記ワーク位置センサ22
は、前記搬送用ベルトコンベア2の支持枠3および4に
それぞれ支持されたワーク位置センサ受光部22a(オ
ムロン社製、E3H−1DC2)およびワーク位置セン
サ投光部22b(オムロン社製、E3H−1L)から構
成されている。このワーク位置センサ22の出力するワ
ーク位置信号22s(図示せず)は、密封包装体Wが前
記厚さ測定センサ21の測定位置に来たときに「ON」
となる。また、前記厚さ測定センサ21は、前記ワーク
位置信号22sが「ON」のときの密封包装体Wの厚み
を測定し、厚さ測定センサ21の出力する不良品判別信
号21s(図示せず)は、密封包装体Wの厚みが前記厚
さ測定センサ21のアンプ部に予め設定した基準値より
も大きいときに「ON」であり、小さいときに「OF
F」となる。前記厚さ測定センサ21の厚みの測定範囲
は、0〜10mmに設定できるが、この実施例では厚さ
測定センサ21の測定値が7mm以下のとき(すなわ
ち、密封包装体Wが異常であるとき)前記不良品判別信
号21sは「OFF」のままであり、「ON」とならな
いように設定されている。
【0033】前記搬送用ベルトコンベア2に沿って前記
ワーク位置センサ22の下流側にはエアノズル23が配
置されている。エアノズル23は圧縮空気を吹き出し
て、搬送用ベルトコンベア2上のピンホールの有る密封
包装体Wを吹き飛ばすためのノズルである。前記エアノ
ズル23は、エア供給管24を介して電磁弁26(SM
C社製、VPW−2135)に接続されている。また、
前記電磁弁26は、エア供給管27を介してエアコンプ
レッサ28に接続されている。なお、本実施例では前記
エアノズル23は、直径10mmであり、エア圧5Kg
/平方cmの圧縮空気を吹き出すようになっている。ま
た、エア流量は、250Nl(標準状態での体積)/分
である。なおまた、前記搬送ベルト5および押潰し用ベ
ルト11間の間隔、前記厚さ測定センサ21の設定基準
値、圧縮空気のエア圧、エア流量等は、密封包装体Wの
大きさ、形状、包装材料の強度、検査精度等を勘案して
調整することが可能である。
【0034】前記搬送用ベルトコンベア2の左側支持枠
9の下部には、シーケンサ29(キーエンス社製、KX
−10R)が支持されている。シーケンサ29は、前記
厚さ測定センサ21の出力する不良品判別信号21sお
よびワーク位置センサ22の出力するワーク位置信号2
2sが入力されている。また、シーケンサ29は、密封
包装体Wがワーク位置センサ22によって検出された位
置(すなわち、ワーク位置信号22sが「ON」となっ
た位置)から、前記エアノズル23によって吹き飛ばさ
れる位置に来るまでの所要時間Tが記憶されている。こ
のシーケンサ29は、前記ワーク位置信号22sが「O
N」になったときから、前記所要時間Tが経過したとき
に前記電磁弁26を一定時間開いて前記エアノズル23
から圧縮空気を噴出させる機能を有している。
【0035】(実施例1の作用)次に、前述の構成を備
えた前記実施例1の作用を説明する。前記密封包装体W
を、搬送用ベルトコンベア2の上流端に載せて搬送する
と、密封包装体Wは、搬送ベルト5および押潰し用ベル
ト11間を移動する際、両ベルト4,11によって一定
厚さに押圧される。このようにして一定厚さに押圧され
ながら両ベルト4,11間を通過した密封包装体Wは、
搬送ベルト5に載ったまま、その先端部分がワーク位置
センサ22の位置に到達するとともに、その中央部分が
厚さ測定センサ21の位置に到達する。ワーク位置セン
サ22は密封包装体Wが厚み測定位置に来たことを検知
し、ワーク位置センサ22の出力するワーク位置信号2
2sは「ON」となる。そして、そのときの厚さ測定セ
ンサ21の出力する不良品判別信号21sは、密封包装
体Wの厚みが予め設定した基準値である前記7mm以下
の場合には「OFF」であり、7mmよりも大きい場合
には「ON」である。
【0036】前記ワーク位置信号22sおよび不良品判
別信号21sはシーケンサ29に入力されており、シー
ケンサ29は、ワーク位置信号22sが「ON」のとき
に不良品判別信号21sが「OFF」の場合には、密封
包装体Wにピンホールが有ると判定し、その密封包装体
Wが前記エアノズル23に対応する位置に到達すると、
0.2秒間、電磁弁26を開いてエアノズル23から圧
縮空気を噴射させる。このとき、密封包装体Wは搬送用
ベルトコンベア2上から吹き飛ばされる。ワーク位置信
号22sおよび不良品判別信号21sが共に「ON」の場
合(すなわち、密封包装体Wの厚みが予め設定された値
よりも大きい場合)は、その密封包装体Wは正常と判断
され、シーケンサ29は電磁弁26を開かない。
【0037】次に、前記実施例1のピンホールのある密
封包装体を選別、除去する装置を用いた試験例について
説明する。 (試験例1)ラミネート包材によって包装された、大き
さ30×180×11mmの窒素ガス充填調製粉乳の、
ピンホールの無い良品50個、ピンホールの有る不良品
50個を被検査ワークとし、実施例1記載の装置に、前
記良品、不良品を交互に、5mmの間隔を置いて流し検
査テストを行った。前記実施例1記載の装置は、搬送用
ベルトコンベア2の搬送ベルト5および押潰し用ベルト
コンベア8の押潰し用ベルト11間の間隔を6mmに、
また、厚さ測定センサ21の測定値7mm以下のとき密
封包装体Wに異常有りと設定した。テストの結果、良品
50個はすべてエアノズル23前を通過し、50個の不
良品はすべてエアノズル23から噴出される圧縮空気に
よって搬送用ベルトコンベア2上から除去されて、実施
例1の装置が優れた性能を有することが立証された。
【0038】〔実施例2〕次に、図3〜4により本発明
の実施例2のピンホールのある密封包装体を選別、除去
する装置について説明する。図3は本発明の実施例2の
ピンホールのある密封包装体を選別、除去する装置の全
体説明図で前記実施例1の図1に対応する図、図4は図
3の一部分(取付金具13の部分)の拡大図で前記実施
例1の図2に対応する図、である。なお、この実施例2
の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構
成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略
する。この実施例2の密封包装体を選別、除去する装置
は、下記(D1)および(D2)の点で前記実施例1の密
封包装体を選別、除去する装置と相違しているが、その
他の点では、実施例1の密封包装体を選別、除去する装
置と同様に構成されている。
【0039】(D1)図4に示すように、下端部がネジ
16により搬送ベルトコンベア2(三機工業社製、SM
−25−2.1)の左側支持枠3に固定された取付金具
13の上端部には押潰し用ベルトコンベア8(三機工業
社製、SMS−25−0.87)の左側支持枠前部9aに
固定されたボルト17が貫通する長孔13a,13aが形
成されている。前記ボルト17は前記長孔13aに沿っ
て上下に移動可能である。図示していないが、左側支持
枠3に固定された取付金具14の上端部にも同様に左側
支持枠後部9bに固定されたボルトが貫通する長孔が形
成されている。同様に、図示していないが、右側支持枠
10も前記左側支持枠9と同様のに取付金具(図示せ
ず)を介して前記搬送用ベルトコンベア2の右側支持枠
4に支持されている。したがって、支持枠3,4に固定
されたボルト(17のみ図示)は前記取付金具(13,
14のみ図示)の長孔(13aのみ図示)に沿って上下
に移動可能であり、このボルト(17のみ図示)が固定
された押潰し用ベルトコンベア8の支持枠9,10は、
前記長孔(13aのみ図示)に沿って上下動可能であ
る。このため、搬送用ベルトコンベア2の搬送ベルト5
および押潰し用ベルトコンベア8の押潰し用ベルト11
間を通過する密封包装体Wは、押潰し用ベルトコンベア
8の重量に応じた力で押圧されることになる。本実施例
2では、前記押潰し用ベルト11の水平部分(押潰し領
域)の長さは500mm、両ベルト5,11間の最小間
隔(押潰し用ベルト11が密封包装体Wにより持ち上げ
られていない状態での最小間隔)は4mmに設定した。
また、押潰し用ベルトコンベア8の可動部の重量は40
Kgに設定した。したがって、長さ40mmの密封包装
体Wを80mm間隔で流した場合、定常状態では前記搬
送ベルト5及び押潰し用11の水平部分間に常時4個の
密封包装体Wが存在することになる。そして、各密封包
装体Wには10Kg重の押圧力が作用するようになって
いる。
【0040】この実施例2では、前記密封包装体Wがエ
アノズル23による吹き飛ばし位置に来たことを検出す
る位置センサ、すなわち、密封包装体Wが搬送用ベルト
コンベア2上から除去される位置に来たことを検出する
除去位置センサ31(図3参照)が設けられている。す
なわち、前記実施例1のように、前記密封包装体Wがエ
アノズル23によって吹き飛ばされる位置に来たことの
検出は、密封包装体Wが厚さ測定センサ21の位置に来
たことを検出するワーク位置センサ22のワーク位置信
号22sおよびその検出位置から前記吹き飛ばし位置
(密封包装体Wを除去する位置)までの所要時間を用い
ていたのと相違している。前記除去位置センサ31は、
前記搬送用ベルトコンベア2の支持枠3および4にそれ
ぞれ支持された除去位置センサ受光部31a(オムロン
社製、E3H−1DC2)および除去位置センサ投光部
31b(オムロン社製、E3H−1L)から構成されて
いる。そして、図3から分かるように、除去位置センサ
投光部31bおよび除去位置センサ受光部31aは搬送ベ
ルト5を斜めに横切るように配置されている。これは、
搬送用ベルトコンベア2上の密封包装体Wがエアノズル
23によって吹き飛ばされるときに密封包装体Wが衝突
するのを避けるためである。前記除去位置センサ31の
出力信号は前記シーケンサ29に入力されており、シー
ケンサ29は密封包装体Wの厚みが所定値以下の場合、
前記除去位置センサ31が密封包装体Wを検出したとき
に、前記電磁弁26を開いてエアノズル23から圧縮空
気を噴出させるようになっている。
【0041】(実施例2の作用)次に、前述の構成を備
えた前記実施例2の作用を説明する。前記密封包装体W
を、搬送用ベルトコンベア2の上流端に載せて搬送する
と、密封包装体Wは、搬送ベルト5および押潰し用ベル
ト11間を通過する際、両ベルト4,11によって一定
の押圧力(10Kg重)で押圧される。一定押圧力(1
0Kg重)で押圧されながら両ベルト4,11間を通過
した密封包装体Wは、搬送ベルト5に載ったまま、その
先端部分がワーク位置センサ22の位置に到達するとと
もに、その中央部分が厚さ測定センサ21の位置に到達
する。そして密封包装体Wは、前記実施例1と同様に厚
みが測定される。そして、エアノズル23による密封包
装体Wの除去(吹き飛ばし)は、前記除去位置センサ3
1が密封包装体Wを検出したときに行われる。
【0042】(試験例2)液状クリーム5gがラミネー
ト包材によって充填包装された、大きさ40×40×5
mmのピンホールの無い良品50個、ピンホールの有る
不良品50個を被検査ワークとし、実施例2記載の装置
に、前記良品、不良品を交互に、80mmの間隔を置い
て流し検査テストを行った。この場合、正常な密封包装
体Wでは押潰し用ベルト11は持ち上り、不良な密封包
装体Wでは押し潰されて厚さが減少する。前記実施例2
の装置は、厚さ測定センサ21の測定値4mm以下のと
き密封包装体Wに異常有りと設定した。テストの結果、
良品50個はすべてエアノズル23前を通過し、50個
の不良品はすべてエアノズル23から噴出される圧縮空
気によって搬送用ベルトコンベア2上から除去されて、
実施例1の装置が優れた性能を有することが立証され
た。
【0043】〔変更例〕以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の小設計変更を行うことが可能である。
【0044】例えば、前記密封包装体Wを所定の押圧力
で押圧する手段としては、プレスを用いて一個づつまた
は複数個づつ一定の押圧力で押圧したり、一定の厚さに
押圧することができる。その場合、押圧する位置に密封
包装体Wを搬送する手段としてロボットハンド等を採用
することも可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明によって奏せられる効果は次の通
りである。 (1)粉末状、固形物状の製品をガスとともに非剛性フ
ィルムを用いて密封充填した密封包装体、液状の製品を
非剛性フィルムを用いて密封充填した密封包装体、のい
ずれに対しても、ピンホールを検査し得る。 (2)前記ピンホール検査した密封包装体を選別、除去
することができる。 (3)前記ピンホール検査、および、ピンホール検査し
た密封包装体の選別、除去を、自動的に、迅速に、高い
精度で行うことができる。 (4)前記(1)〜(3)の効果を奏する装置を、簡単
で且つ保守の容易な構造により実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例1のピンホールのある
密封包装体を選別、除去する装置の全体説明図である。
【図2】 図2は同実施例1の一部分(取付金具の部
分)の拡大図である。
【図3】 図3は本発明の実施例2のピンホールのある
密封包装体を選別、除去する装置の全体説明図で前記実
施例1の図1に対応する図である。
【図4】 図4は同実施例2の一部分(取付金具の部
分)の拡大図で前記実施例1の図2に対応する図であ
る。
【符号の説明】
W…密封包装体(ワーク)、2…密封包装体搬送手段
(搬送用ベルトコンベア)、8…包装体押圧手段(押潰
し用ベルトコンベア)、21…厚さ測定手段および不良
品判別信号出力手段の両方の機能を有する手段(厚さ測
定センサ)、22…ワーク位置センサ、23…密封包装
体Wを不良品判別信号に応じて搬送経路から除去する手
段(エアノズル)、31…除去位置センサ、
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】 (D2)この実施例2では、前記密封包
装体Wがエアノズル23による吹き飛ばし位置に来たこ
とを検出する位置センサ、すなわち、密封包装体Wが搬
送用ベルトコンベア2上から除去される位置に来たこと
を検出する除去位置センサ31(図3参照)が設けられ
ている。すなわち、前記実施例1のように、前記密封包
装体Wがエアノズル23によって吹き飛ばされる位置に
来たことの検出は、密封包装体Wが厚さ測定センサ21
の位置に来たことを検出するワーク位置センサ22のワ
ーク位置信号22sおよびその検出位置から前記吹き飛
ばし位置(密封包装体Wを除去する位置)までの所要時
間を用いていたのと相違している。前記除去位置センサ
31は、前記搬送用ベルトコンベア2の支持枠3および
4にそれぞれ支持された除去位置センサ受光部31a
(オムロン社製、E3H−1DC2)および除去位置セ
ンサ投光部31b(オムロン社製、E3H−1L)から
構成されている。そして、図3から分かるように、除去
位置センサ投光部31bおよび除去位置センサ受光部3
1aは搬送ベルト5を斜めに横切るように配置されてい
る。これは、搬送用ベルトコンベア2上の密封包装体W
がエアノズル23によって吹き飛ばされるときに密封包
装体Wが衝突するのを避けるためである。前記除去位置
センサ31の出力信号は前記シーケンサ29に入力され
ており、シーケンサ29は密封包装体Wの厚みが所定値
以下の場合、前記除去位置センサ31が密封包装体Wを
検出したときに、前記電磁弁26を開いてエアノズル2
3から圧縮空気を噴出させるようになっている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非剛性フィルムを用いた密封包装体を外
    部から所定の圧力で押圧し、その後前記押圧された密封
    包装体の厚さを測定し、その測定値を予め設定した基準
    値と比較し、前記測定値が基準値よりも低い場合にその
    密封包装体を不良品と判別することを特徴とする密封包
    装体のピンホール検査方法。
  2. 【請求項2】 下記の構成要件(A1)〜(A3)を備え
    たことを特徴とする密封包装体のピンホール検査装置、
    (A1)非剛性フィルムを用いた密封包装体を外部から
    所定の圧力で押圧する手段、(A2)前記押圧された密
    封包装体の厚さを測定する手段、(A3)前記密封包装
    体の厚さの測定値と予め設定した基準値とを比較し、比
    較結果を不良品判別信号として出力する不良品判別信号
    出力手段。
  3. 【請求項3】 下記の構成要件(A1)〜(A5)を備え
    たことを特徴とするピンホールのある密封包装体を選
    別、除去する装置、(A1)非剛性フィルムを用いた密
    封包装体を外部から所定の圧力で押圧する手段、(A
    2)前記押圧された密封包装体の厚さを測定する手段、
    (A3)前記密封包装体の厚さの測定値と予め設定した
    基準値とを比較し、比較の結果を不良品判別信号として
    出力する不良品判別信号出力手段、(A4)前記(A1)
    〜(A3)の構成要件を備えた密封包装体のピンホール
    検査装置によって検査された密封包装体を搬送する密封
    包装体搬送手段、(A5)前記密封包装体搬送手段によ
    って搬送され密封包装体を、前記不良品判別信号に応じ
    て搬送経路から除去する手段。
JP11930292A 1992-05-12 1992-05-12 密封包装体のピンホール検査方法、密封包装体のピンホール検査装置、及びピンホールのある密封包装体を選別、除去する装置 Pending JPH0694647A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018167224A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 東洋ガラス株式会社 容器洗浄装置

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