JPH0694632B2 - 綿繊維を含む布帛の均一染色方法 - Google Patents

綿繊維を含む布帛の均一染色方法

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JPH0694632B2
JPH0694632B2 JP61099183A JP9918386A JPH0694632B2 JP H0694632 B2 JPH0694632 B2 JP H0694632B2 JP 61099183 A JP61099183 A JP 61099183A JP 9918386 A JP9918386 A JP 9918386A JP H0694632 B2 JPH0694632 B2 JP H0694632B2
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dyeing
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dye
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fabric containing
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彰 浮田
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Unitika Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,綿繊維を含む布帛の均一染色方法に関するも
のである。本発明でいう綿繊維を含む布帛は,綿繊維と
ポリエステル繊維等との混紡織物,編物等のほか,綿繊
維のみからなる綿織物,綿編物等の布帛をも含めた意味
で用いるものとする。
(従来の技術) 従来,屋外で着用されている綿製品,特にアウトドアス
ポーツ用途の分野においては,染色品の鮮明さや染色工
程での種々の問題をさけるために,反応染料による染色
が主流をなしているが,直接染料や硫化染料,ナフトー
ル染料,インダンスレン染料等でも染められている。し
かし,インダンスレン染料を除くこれらの染料は,一般
に湿潤堅牢度に問題を生じやすく,最近特に日光による
色褪せや汗による色褪せ,汗と日光の複合による色褪
せ,洗濯時の水道水の含有カルキによる塩素処理水堅牢
度等が問題になっている。
インダンスレン染料は,これらの諸問題に対して上述の
染料の中では特に優れた染料で,高堅牢性を有し,しか
も,その染色品は鮮明さの中に色調に落ち着きと深みが
あるので,一部ワーキングウエアやカジュアルウエア,
官公庁用制服等に使用されている。その染色方法は,糸
染めを中心とし,反染めの場合には主として連続染色が
行われる。布帛によっては,経方向にかかる張力を避け
たいものもあり,そのような場合には連続染色は不可能
となり,反染めできる布帛は限られた布帛となる。従っ
て,前述のスポーツ分野での用途における伸縮性,特に
身体の動きに対して不満のない製品を要求される生地に
ついては,連続染色による方法は不可能であり,合成繊
維等を染色するがごとく,フリーテンションで染色する
ことが可能な液流染色機での対応が必要となる。綿繊維
を含む布帛をインダンスレン染料を使用して液流染色機
で染色する場合,染色機内に充満している空気によっ
て,還元時の還元斑,酸化時の酸化斑が起こり,これら
が複合されて染色布の色目の再現性が不良となるなどの
欠点を生じ,常に安定した製品を得ることは困難であ
る。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は,上述の現状に鑑みて行われたもので,綿繊維
を含む布帛をインダンスレン染料で液流染色機により染
色する場合に,還元斑や酸化斑を生ずることなく,しか
も,色目の再現性よく,常に安定して均一に染色しうる
染色方法を得ることを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段および作用) 上述の目的を達成する本発明は,次の構成を有するもの
である。すなわち本発明は,液流染色機を用いて綿繊維
を含む布帛をインダンスレン染料で染色するに際して,
該液流染色機の内部を不活性ガスで置換し,ほとんど酸
素を含まない雰囲気を形成してから還元処理を行い,し
かる後に酸素を導入して酸化処理を行うことを特徴とす
るインダンスレン染料による綿繊維を含む布帛の均一染
色方法を要旨とするものである。
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明でいう綿繊維とは,綿花を原料とするものすべて
を意味し,他繊維との混紡や,他繊維との交織・交編に
より使用されている綿繊維についても本発明は有効であ
る。
インダンスレン染料とは,一般に化学構造中にキノン基
を有する染料群を指し,アンスラキノン系,チオインジ
ゴ系に大別され,染色に際しては,まず,不溶性の染料
を還元によりバット酸とした後,アルカリにより水可溶
性のロイコ塩として繊維に染着せしめ,酸化により繊維
上で不溶な元の染料構造を再現せしめるものである。そ
のため,染色方法が複雑であり,還元時や酸化時の不安
定さ,特に酸化時の不均一さによる酸化斑が発生しやす
い。これは,染色が空気中で行われることに起因してい
る。
本発明方法の最も大きな特徴は,綿繊維をインダンスレ
ン染料で染色するに際して,液流染色機を用い,その内
部を不活性ガスで置換して還元処理をほとんど酸素を含
まない雰囲気中で行う点にある。このようにすると,還
元時の部分酸化による還元斑を防止することができ,染
色の均一化への道が開かれる。還元されたインダンスレ
ン染料は,アルカリの存在下で水可溶性となり,綿繊維
に染着される。
本発明方法でいうほとんど酸素を含まない雰囲気とは,
酸素を含有している空気を他の気体で置換することによ
って得られる雰囲気を意味し,この気体としては,窒
素,ヘリウム等の不活性ガスが適しており,特に限定は
ないが,価格面より窒素が使いやすい。また,他の気体
との置換率については,厳格なものではなく,置換後の
酸素含有率が1%以下であれば,本発明方法の効果を妨
げないので,酸素を多少含んでいる程度の雰囲気は,本
発明でいうほとんど酸素を含まない雰囲気に該当するも
のとする。
インダンスレン染料の還元には,通常ハイドロサルファ
イトNa2S2O4が用いられるが,そのほか,還元剤として
一般に市販されているものを用いてもかまわない。還元
時にアルカリを添加してインダンスレン染料の水可溶化
を行うが,この場合のアルカリは,通常水酸化ナトリウ
ムが用いられる。
還元処理を行った後,本発明方法では,液流染色機内部
の雰囲気中に酸素を導入して還元されたスレン染料を酸
化する。このように,前工程の還元処理をほとんど酸素
を含まない雰囲気中で行っておくと,酸化処理時に均一
に酸化することが可能になる。導入される酸素は,空気
を用いても同様の結果が得られる。
本発明方法は,綿繊維ばかりでなく,麻,レーヨン等の
セルロース系繊維のインダンスレン染料による染色にも
応用できる。また,本発明方法は,混紡成分として含ま
れている綿繊維の染色や,綿繊維と他繊維との交織・交
編物の中に含まれている綿繊維の染色にも利用できる。
本発明は,以上の構成を有するものであり,かかる構成
の本発明方法によれば,綿繊維をインダンスレン染料に
て再現性よく均一に染色することができる。
(実施例) 次に,実施例によって本発明方法をさらに具体的に説明
する。
実施例1 綿糸40番双糸を用いて,22ゲージの編機にてインターロ
ック組織の編地を編成し,通常の方法で精錬・リラック
ス・セットを行った編地を用意した。これを液流染色機
に投入し,液流染色機内部の空気を排気した後,窒素を
充填し,染色機内の酸素含有量を0.5体積%とした。
次に,染色機内にMikethren Bleu BC(三井東圧染料株
式会社製インダンスレン染料)1%o.w.f.を投入の上,
カセイソーダ(30°B)30cc/l,ハイドロサルファイ
ト5g/lを3分割投入した後,2℃/minの昇温速度で60℃ま
で昇温し,20分間染色した後,常温まで冷却した。ここ
で,オーバーフロー排液しつつ,空気導入し,酸化処理
を行った。十分に水洗後,布帛を取り出した。得られた
本発明方法による布帛は,青色に均一に染色されてい
た。
本発明との比較のため,本実施例において液流染色機内
部に窒素充填を行わず,空気の存在下で染色するほかは
本実施例とまったく同一の方法により比較用の染色布を
得た。この比較用の染色布は,部分的に染色斑を有する
ものであった。
(発明の効果) 本発明は,綿繊維をインダンスレン染料で染色するに際
して,酸素をほとんど含まない雰囲気中でインダンスレ
ン染料の還元を行う点に特徴を有し,かかる本発明の方
法によれば,綿繊維を含む布帛を再現性よく均一に染色
することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液流染色機を用いて綿繊維を含む布帛をイ
    ンダンスレン染料で染色するに際して,該液流染色機の
    内部を不活性ガスで置換し,ほとんど酸素を含まない雰
    囲気を形成してから還元処理を行い,しかる後に酸素を
    導入して酸化処理を行うことを特徴とする綿繊維を含む
    布帛の均一染色方法。
JP61099183A 1986-04-28 1986-04-28 綿繊維を含む布帛の均一染色方法 Expired - Lifetime JPH0694632B2 (ja)

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JPS62257480A JPS62257480A (ja) 1987-11-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007046190A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Okayama Prefecture 染色方法

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