JPH069457Y2 - 可変インダクタ - Google Patents

可変インダクタ

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JPH069457Y2
JPH069457Y2 JP1985164944U JP16494485U JPH069457Y2 JP H069457 Y2 JPH069457 Y2 JP H069457Y2 JP 1985164944 U JP1985164944 U JP 1985164944U JP 16494485 U JP16494485 U JP 16494485U JP H069457 Y2 JPH069457 Y2 JP H069457Y2
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JP
Japan
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inductor
variable inductor
stub
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JP1985164944U
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三也 岡崎
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、合成インダクタと合成抵抗値とがそれぞれに
調整できるようにした可変インダクタに関するものであ
る。
(従来の技術) 従来の可変インダクタの一例として、1つの線輪に強磁
性体のコアを挿脱自在に配設し、コアの出し入れによっ
て線輪の磁気抵抗を調整してインダクタンス値を調整す
るものがある。かかる可変インダクタは、高周波回路の
同調回路や発振回路の共振回路やトラップ回路等の種々
の回路の調整用に汎用されている。
第6図に可変インダクタを用いたトラップ回路の一例を
示す。第6図において、トラップ回路1は、入力端子2
と出力端子3との間に抵抗4を介装し、さらにこの入力
端子2,3にコンデンサ5,6の一端をそれぞれ接続し
他端を共通に接続して可変インダクタ7を介して接地し
て構成する。このトラップ回路1は、通過域の希望信号
に対して若干の減衰(挿入損失)を生ずるが、減衰させ
るべき信号(トラップ信号)に対して理論上無限大の減
衰を与えることができ、またトラップ周波数の帯域幅を
極めて狭くすることができ、優れた特性のために広く応
用されている。そして、上記のトラップ回路1を構成す
るコンデンサ5,6の容量のバラツキによるトラップ信
号のずれを可変インダクタ7を用いることにより調整可
能としている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、可変インダクタ7の等価回路は、第7図のご
とく、等価インダクタンスLと等価抵抗rとが直列接続
されたのもであり、選択度Qは、角周波数をωとすれ
ば、 で表わされる。
ここで、可変インダクタ7の等価抵抗rおよびコンデン
サ5,6の等価損失抵抗を含むトラップ回路1の総合選
択度Q′と、抵抗4の設定が理論値に設定できるなら
ば、第8図に実線で示すようにトラップ周波数で無限大
の減衰が与えられる。しかしながら、総合選択度Q′の
設定値を理論値に設定することは困難であり、第8図に
破線で示すようにトラップ周波数で不充分な減衰しか与
えられず、またその減衰度の調整ができないという問題
点がある。これは、従来の可変インダクタ4では、コア
の出し入れによって等価インダクタンスLを調整してト
ラップ周波数を調整するためにともなって等価抵抗rも
変化し、総合選択度Q′の調整ができないためである。
より詳細に説明するならば、可変インダクタ4を構成す
るコア自体が自己インダクタンスおよび等価抵抗を有
し、このコアの出し入れによって線輪とコアの自己イン
ダクタンスとの誘導結合度が変化し、線輪の回路側に換
算した合成抵抗が合成インダクタンスの調整にともなっ
て変化する。したがって可変インダクタ7の選択度Qは
任意に調整することができない。
本考案の目的は、上記した従来の可変インダクタの問題
点を解決すべくなされたもので、合成インダクタンスと
合成抵抗とをそれぞれに調整できるようにした可変イン
ダクタを提供することにある。
(問題を解決するための手段) かかる目的を達成するために、本考案の可変インダクタ
は、インダクタンス値が調整可能な複数のインダクタを
直列接続して成り、すくなくとも1つのインダクタのイ
ンダクタンス値の調整に伴なう等価抵抗値の変化分と他
の1つのインダクタのインダクタンス値の調整に伴なう
等価抵抗値の変化分が相違するように構成されている。
(作用) 1つのインダクタのインダクタンス値の調整に伴なう等
価抵抗値の変化分と他の1つのインダクタのインダクタ
ンス値の調整に伴なう等価抵抗値の変化分が相違するよ
うにしたので、これらのインダクタで構成される合成イ
ンダクタンスが同一であっても合成抵抗を調整すること
ができ、可変インダクタとしての合成された選択度Qの
調整をすることができる。
(実施例の説明) 以下、本考案の実施例を第1図ないし第3図を参照して
説明する。第1図は、本考案の可変インダクタの一実施
例の外観斜視図であり、第2図は、第1図の可変インダ
クタを用いたトラップ回路の回路図であり、第3図は、
第1図の可変インダクタの等価回路図である。第1図に
おいて、可変インダクタ20は、2つのボビン8,9にそ
れぞれ線輪10,11を巻回し、この2つの線輪10、11を直
列接続する。さらにボビン8,9にはそれぞれスラグコ
ア12,13を挿脱調整自在に配設し、このスラグコア12と1
3は導電率若しくは透磁率の異なる金属で構成する。か
かる可変インダクタ20を、第2図のごとく、トラップ回
路21に組み付ける。ところで、上記可変インダクタ20の
スラグコア12,13は、第3図のごとく、自己インダクタ
ンスL3,L4および等価抵抗r1,r2を有する。な
お、第3図におけるL1,L2は線輪10,11の自己イン
ダクタンスであり、M1,M2は線輪10,11の自己イン
ダクタンスL1,L2とスラグコア12,13の自己インダ
クタンスL3,L4の相互インダクタンスである。ここ
で、線輪10,11側に換算されたスラグコア12,13のインピ
ーダンスは、誘導結合度を増すほど抵抗が増加し、また
インダクタンスが減少するように作用する。したがっ
て、スラグコア12,13の透磁率が同じで導電率が相違
し、スラグコア12の等価抵抗r1がスラグコア13の等価
抵抗r2より大きいとするならば、スラグコア12の誘導
結合度を大きくなるように調整するほど可変インダクタ
20の合成抵抗が大きくなる。また、スラグコア12,13の
導電率が同じ透磁率が相違して、スラグコア12,13の挿
脱に対して線輪10の自己インダクタンスL1の変化分が
線輪11の自己インダクタンスL2の変化分より大きいと
すれば、自己インダクタンスの変化分の小さい線輪11の
スラグコア13を挿入して調整するほど可変インダクタ20
の合成抵抗が大きくなる。
したがって、可変インダクタ20の合成インダクタンスと
合成抵抗とをそれぞれに調整でき、可変インダクタ20の
選択度Qを調整することができる。なお、スラグコア1
2,13は、例えば、銅と鉄および強磁性体と常磁性体で構
成すれば良い。
第4図は、本考案の可変インダクタの他の実施例の外観
斜視図である。第4図において、可変インダクタ30はプ
リント基板31に2つのプリントコイル32,33を直列接続
して配設し、このプリントコイル32,33にスタブ板34,35
を接近分離自在に配設する。このスタブ板34,35はその
形状を相違させて等価抵抗を相違させる。等価抵抗の大
きいスタブ板35をプリントコイル33に接近させるほど可
変インダクタ30の合成抵抗が大きくなる。
第5図は、本考案の可変インダクタのさらに他の実施例
の外観斜視図である。第5図において、可変インダクタ
40は、プリント基板41に1つのプリントコイル42を配設
し、このプリントコイル42に直列接続して線輪43を配設
する。さらに、プリントコイル42にスタブ板44を接近分
離自在に配設する。このスタブ板44を接近分離させて可
変インダクタ40の合成抵抗を調整し、線輪43のコイルピ
ッチを調整して合成インダクタンスを調整する。
なお、上記した実施例の説明では可変インダクタを2つ
のインダクタの直列接続で構成したが、これに限られ
ず、2つのインダクタの並列接続で構成しても良く、ま
た2以上のインダクタを直列および並列して構成しても
良いことは勿論である。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の可変インダクタによれ
ば、1つのインダクタのインダクタンス値の調整に伴な
う等価抵抗値の変化分と他の1つのインダクタのインダ
クタンス値の調整に伴なう等価抵抗値の変化分が相違す
るようにしたので、これらのインダクタで構成される合
成インダクタンスが同一であっても合成抵抗が異なるよ
うに調整することができ、可変インダクタとしての合成
された選択度Qの調整をすることができる。したがっ
て、トラップ回路に用いるならば所定の減衰度に容易に
設定でき、同調回路に用いるならば選択度特性のバラツ
キを補正でき、さらに発振回路の共振回路に用いるなら
ば発振条件のバラツキを補正できる等の優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の可変インダクタの一実施例の外観斜
視図であり、第2図は、第1図の可変インダクタを用い
たトラップ回路の回路図であり、第3図は、第1図の可
変インダクタの等価回路図であり、第4図は、本考案の
可変インダクタの他の実施例の外観斜視図であり、第5
図は、本考案の可変インダクタのさらに他の実施例の外
観斜視図であり、第6図は、可変インダクタを用いたト
ラップ回路の一例の回路図であり、第7図は、可変イン
ダクタの等価回路図であり、第8図は、第6図のトラッ
プ回路の減衰度特性を示す図である。 7,20,30,40:可変インダクタ、 31,41:プリント基板、 10,11,43:線輪、12,13:スラグコア、 31,41:プリント基板、 32,33,42:プリントコイル、 34,35,44:スタブ板。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】インダクタンス値が調整可能な複数のイン
    ダクタを直列接続して成り、すくなくとも1つのインダ
    クタのインダクタンス値の調整に伴なう等価抵抗値の変
    化分と他の1つのインダクタのインダクタンス値の調整
    に伴なう等価抵抗値の変化分が相違するように構成した
    ことを特徴とする可変インダクタ。
  2. 【請求項2】前記複数のインダクタを線輪とこれに挿脱
    自在に配設したコアとで形成し、さらに1つのインダク
    タと他のインダクタのコアの材質を相違させて、これら
    のコアの等価抵抗が異なるように構成したことを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載の可変インダク
    タ。
  3. 【請求項3】前記複数のインダクタをプリント基板上に
    配設したプリントコイルとこのプリントコイルに接近分
    離自在に配設したスタブ板とで形成し、さらに1つのイ
    ンダクタと他のインダクタのスタブ板の形状若しくは材
    質を相違させて、これらのスタブ板の等価抵抗が異なる
    ように構成したことを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の可変インダクタ。
  4. 【請求項4】1つのインダクタをコイルピッチの調整自
    在な線輪で形成し、他の1つのインダクタをプリント基
    板上に配設されたプリントコイルとこのプリントコイル
    に接近分離自在に配設したスタブ板とで形成したことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の可変イ
    ンダクタ。
JP1985164944U 1985-10-25 1985-10-25 可変インダクタ Expired - Lifetime JPH069457Y2 (ja)

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JPS6273511U JPS6273511U (ja) 1987-05-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS458991Y1 (ja) * 1966-10-07 1970-04-27
JPS5150577U (ja) * 1974-10-15 1976-04-16
JPS5499026U (ja) * 1977-12-26 1979-07-12

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