JPH069444A - パラジビニルベンゼン組成物 - Google Patents

パラジビニルベンゼン組成物

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JPH069444A
JPH069444A JP18894392A JP18894392A JPH069444A JP H069444 A JPH069444 A JP H069444A JP 18894392 A JP18894392 A JP 18894392A JP 18894392 A JP18894392 A JP 18894392A JP H069444 A JPH069444 A JP H069444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paradivinylbenzene
divinylbenzene
composition
weight
organic solvent
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18894392A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyoki Tominaga
豊喜 富永
Masahiro Mikajiri
正拡 三ケ尻
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Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication of JPH069444A publication Critical patent/JPH069444A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高濃度パラジビニルベンゼンの安定性を改良す
ること。 【構成】ジエチルベンゼンを脱水素して得られた反応混
合物を、蒸留及び/又は晶析を含む精製処理して得られ
たパラジビニルベンゼン含有量が80wt%以上のジビ
ニルベンゼン100重量部に対して、10〜70重量部
の炭素数6〜8のベンゼン又はアルキルベンゼン類、脂
肪族炭化水素、脂環族炭化水素、炭素数3〜7のケトン
類及び炭素数8〜10のモノアルケニルベンゼン類から
選ばれる有機溶媒、並びにt−ブチルカテコ−ル等の重
合防止剤を配合してなるパラジビニルベンゼン組成物。 【効果】常温で90日以上の保存が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパラジビニルベンゼン組
成物に係り、詳しくは安定性が優れ、使用に便利なパラ
ジビニルベンゼン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】パラジビニルベンゼンは二重結合を2つ
有しているため各種樹脂の架橋剤として有用であり、イ
オン交換樹脂等の他、各種樹脂の改質原料として使用さ
れている。そして、より機能的に使用するため高純度品
が望まれている。パラジビニルベンゼンはパラジエチル
ベンゼンを脱水素することにより製造できる(特開昭6
2−45542号公報)。しかし、パラジビニルベンゼ
ンは反応性が高く、重合してポリマーとなりやすいた
め、高濃度のパラジビニルベンゼンを回収したとしても
保存安定性が悪く、使用するまでに長時間を要する場合
には、高純度品としての優位性が小さい。更に、高濃度
のパラジビニルベンゼンは融点が31℃前後と高く、重
合防止剤等の配合が困難であるだけでなく、効果も小さ
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、安定
性が優れ、且つ使用性の優れたパラジビニルベンゼン組
成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な課題を解決するため、パラジビニルベンゼンに、特定
の有機溶媒を添加すれば、パラジビニルベンゼンの保存
中又は輸送中の重合を抑制でき、しかも用途に応じて容
易に使用可能な状態にしうるとの知見のもとに研究を行
い、本発明を完成した。すなわち、本発明は、ジエチル
ベンゼンを脱水素して得られた反応混合物を、蒸留及び
/又は晶析を含む精製処理して得られたパラジビニルベ
ンゼン含有量が80wt%以上のジビニルベンゼン10
0重量部に対して、10〜70重量部の炭素数6〜8の
ベンゼン又はアルキルベンゼン類、脂肪族炭化水素、脂
環族炭化水素及び炭素数3〜7のケトン類からなる群れ
から選ばれる有機溶媒又は炭素数8〜10のモノアルケ
ニルベンゼン類から選ばれる有機溶媒、並びに重合防止
剤を配合してなるパラジビニルベンゼン組成物である。
【0005】パラジビニルベンゼン含有量が80重量%
以上のジビニルベンゼンは、パラ異性体含有量が高いジ
エチルベンゼンを脱水素して、蒸留及び/又は晶析を含
む精製処理することにより得られ、このような精製処理
は公知である。
【0006】本発明でジビニルベンゼンに配合する有機
溶媒は、炭素数6〜8のベンゼン又はアルキルベンゼン
類、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素及び炭素数3〜7
のケトン類からなる群れから選ばれる有機溶媒又は炭素
数8〜10のモノアルケニルベンゼン類から選ばれる有
機溶媒である。
【0007】このような有機溶媒としては、ベンゼン、
トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、エチルシクロヘキサン、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、スチレン、α−メチル
スチレン、p−エチルスチレン等が挙げられる。これら
は、1種であっても2種以上の混合物であってもよい。
この内、ベンゼン又はアルキルベンゼン類、脂肪族炭化
水素、脂環族炭化水素及び炭素数3〜7のケトン類は、
非重合性であるばかりでなく、比較的低沸点、低融点で
あるため、使用に当たってこれを配合したまま使用して
も重合等を行ったのち、これを分離することは容易であ
るし、重合反応等に不都合を及ぼすことはない。また、
事前にこれを除去したのち使用する必要があるときは、
蒸留、晶析等の手段により容易に分離でき、高濃度のジ
ビニルベンゼンとすることが容易である。また、このよ
うにして分離された有機溶媒は、必要により再使用する
ことができる。
【0008】また、モノアルケニルベンゼン類は、重合
性ではあるがその性質がジビルベンゼンと類似している
だけでなく、比較的低沸点、低融点であるため、使用に
当たってこれを配合したまま使用しても重合等で得られ
る生成物の性状は殆ど変わらないことが多いので、製
品、反応等に不都合を及ぼすことがないことが多い。ま
た、事前にこれを除去したのち使用する必要があるとき
は、蒸留、晶析等の手段により容易に分離でき、高濃度
のジビニルベンゼンとすることも容易である。
【0009】これらの有機溶媒に共通することは、ジビ
ニルベンゼンと相溶性がよく、ジビニルベンゼンの重合
を防止する効果が高いことである。有機溶媒の使用量
は、ジビニルベンゼン100重量部に対して10〜70
重量部、好ましくは30〜50重量部である。有機溶媒
の使用量が少ないと実用に耐える重合防止効果を奏する
ことができない。一方、多過ぎると分離する際の効率が
悪く、また、容積が大きくなるので保存効率も悪くなる
のに対して、重合防止効果はさほど増進しない。
【0010】上記有機溶媒を配合するだけでも、重合防
止効果はあるが、使用するまでの期間がある場合は、よ
り重合防止効果が高いことが望まれる。したがって、本
発明では、更に重合防止剤を配合する。好適には、重合
防止剤としてt−ブチルカテコールを配合する。有機溶
媒と重合防止剤とを併用すると、それぞれを単独で配合
したときの重合防止効果の和より更に大きな効果が得ら
れる。重合防止剤の使用量は、重合防止剤や溶媒の種類
にもよるが一般に500〜5000ppm程度が効果的
である。
【0011】
【実施例】
実施例1 パラ異性体含有量が97重量%のジエチルベンゼンを脱
水素し、得られた脱水素油を蒸留及び晶析してパラ異性
体含有量97重量%で、濃度99重量%のジビニルベン
ゼンを回収した。得られたパラジビニルベンゼンに対し
て表1に示す有機溶媒及びt−ブチルカテコール(TB
C)を配合し、均一に混合したのち、20℃に保たれた
室内に放置し、ポリマーの生成量を測定した。有機溶媒
の種類、ジビニルベンゼン100重量部に対する有機溶
媒及びTBCの配合量並びに一定時間経過後のポリマー
の生成量を表1に示す。
【0012】
【表1】 注)Sty はスチレン、Tol はトルエン、Act はアセト
ン、Hex はn−ヘキサンを示し、Gel は、ゲル化を示
す。
【0013】
【発明の効果】本発明のパラジビニルベンゼン組成物
は、安定性が優れるので長期間の保存、輸送に耐えるこ
とができる。また、容易に高純度のパラジビニルベンゼ
ンとすることができるので、使いやすさの点でも優れ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジエチルベンゼンを脱水素して得られた反
    応混合物を、蒸留及び/又は晶析を含む精製処理して得
    られたパラジビニルベンゼン含有量が80wt%以上の
    ジビニルベンゼン100重量部に対して、10〜70重
    量部の炭素数6〜8のベンゼン又はアルキルベンゼン
    類、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素及び炭素数3〜7
    のケトン類からなる群れから選ばれる有機溶媒、並びに
    重合防止剤を配合してなるパラジビニルベンゼン組成
    物。
  2. 【請求項2】ジエチルベンゼンを脱水素して得られた反
    応混合物を、蒸留及び/又は晶析を含む精製処理して得
    られたパラジビニルベンゼン含有量が80wt%以上の
    ジビニルベンゼン100重量部に対して、10〜70重
    量部の炭素数8〜10のモノアルケニルベンゼン類から
    選ばれる有機溶媒、並びに重合防止剤を配合してなるパ
    ラジビニルベンゼン組成物。
  3. 【請求項3】重合防止剤がt−ブチルカテコールである
    請求項1又は2記載のパラジビニルベンゼン組成物。
JP18894392A 1992-06-24 1992-06-24 パラジビニルベンゼン組成物 Withdrawn JPH069444A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1103620C (zh) * 1995-12-01 2003-03-26 日挥株式会社 结晶方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990831