JPH0694399B2 - 液相エピタキシヤル成長方法及びその装置 - Google Patents

液相エピタキシヤル成長方法及びその装置

Info

Publication number
JPH0694399B2
JPH0694399B2 JP15506386A JP15506386A JPH0694399B2 JP H0694399 B2 JPH0694399 B2 JP H0694399B2 JP 15506386 A JP15506386 A JP 15506386A JP 15506386 A JP15506386 A JP 15506386A JP H0694399 B2 JPH0694399 B2 JP H0694399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
growth
growth solution
mixed crystal
reservoir
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15506386A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6311597A (ja
Inventor
恒弘 海野
峰生 和島
尚史 楯
泰一郎 今野
洋 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP15506386A priority Critical patent/JPH0694399B2/ja
Publication of JPS6311597A publication Critical patent/JPS6311597A/ja
Publication of JPH0694399B2 publication Critical patent/JPH0694399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は液相エピタキシャル成長方法及びその装置に係
り、特に混晶エピタキシャル結晶の厚さ方向の混晶比を
制御することができる成長方法及び成長装置に関する。
[従来の技術] 一般に、GaAlAs等の混晶エピタキシャル層を厚く成長さ
せた場合には、Ga中のAlの偏析係数が大き過ぎてその厚
さ方向において混晶比の均一なエピタキシャル層を得る
ことが困難となる。例えば、横型炉方式の液相成長法に
よってGaAlAsエピタキシャル結晶層を厚さ100μm程度
にまで成長させた場合、結晶層と基板との界面における
Al混晶比が0.6程度あったとしても、結晶層表面ではほ
とんど0となってしまう。
そこで、このGaAlAsエピタキシャル層の混晶比プロファ
イルを制御し得る成長方法として第6図に示すような方
法が考案された。まず、基板61を多数枚縦に配置した
後、ピストン62を押し込んで成長用溶液63と基板61とを
接触させ、ある程度の厚さのエピタキシャル層を成長さ
せる。その後、ピストン62を引いて成長用溶液63を下部
の収容部64内に戻し、さらにスライダ65を移動させるこ
とによりAl溶液溜66内のAl溶液67を所定量だけ移送用溶
液溜68にて収容部64の成長用溶液63に追加し、再び基板
61上に結晶成長させる。このような操作を繰り返してAl
溶液67の添加量の異なる成長用溶液63により順次エピタ
キシャル層を成長させ、所定の厚さの結晶層を製造す
る。
以上の方法によれば、GaAlAsエピタキシャル層の混晶比
プロファイルを制御することができるだけではなく、複
数の基板上に一度に成長させることができ量産性が向上
する。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記の方法では成長用溶液と基板との接
触・分離を多数回繰り返すことになり、分離時に成長用
溶液が基板から十分に分離されない場合にはこれが結晶
表面の凹凸の原因となって表面性の劣化を招いてしま
う。
例えば、1回の成長用溶液の分離が95%の歩留りでなさ
れるものとして接触・分離を20回繰り返した場合、その
歩留りは36%と大幅に低下してしまう。
かくして、本発明の目的は上記従来技術の問題点を解消
し、混晶エピタキシャル結晶層の厚さ方向の混晶比を制
御しながらも表面状態の良好なエピタキシャルウェハを
歩留りよく製造することができる液相エピタキシャル成
長方法及びその装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の液相エピタキシャル成長方法は上記目的を達成
するために、成長用溶液に混晶用溶液を添加してこれを
基板表面に接触させ、混晶エピタキシャル結晶層を成長
させる方法において、基板表面を通る成長用溶液の循環
系路を形成し、成長用溶液を上記基板表面に接触させた
まま上記循環系路に沿って循環させると共に循環されて
いる上記成長用溶液に混晶用溶液を添加する方法であ
る。
また、この方法は次のような装置によって実施すること
ができる。すなわち、成長用溶液溜の上方に位置する基
板保持部に複数の基板をそれぞれ縦に配列し、成長用溶
液溜内の成長用溶液を基板保持部内に供給してこれを基
板表面に接触させエピタキシャル成長させる装置におい
て、上記成長用溶液溜の上部で且つ上記基板保持部の側
部に設けられると共に上記基板保持部内に供給されてそ
の上部から溢れた成長用溶液を収容しこれを上記成長用
溶液溜内に落下させる過剰溶液収容部と、上記成長用溶
液溜内の成長用溶液を上記基板保持部から上記過剰溶液
収容部を介して再び上記成長用溶液溜へと循環させる循
環手段と、混晶用溶液を収容する混晶用溶液溜と、該混
晶用溶液溜内の混晶用溶液を上記成長用溶液溜内に添加
する混晶用溶液移送手段とを備えた液相エピタキシャル
成長装置である。
[作用] 循環手段を用いて成長用溶液を基板表面に接触させたま
ま循環させると共に混晶用溶液移送手段によって成長用
溶液溜内に混晶用溶液を添加することにより、成長用溶
液と基板との接触・分離を繰り返すことなく混晶用溶液
の添加量を変化させることができるようになる。すなわ
ち、成長用溶液と基板との接触を行なったまま混晶比の
制御を行なうことが可能となる。
従って、成長用溶液の分離に伴う歩留りの低下及び結晶
の表面性の劣化が解消される。
なお、本発明の方法及び装置はGaAlAs等のIII−V族化
合物半導体あるいはII-VI族化合物半導体の混晶エピタ
キシャルウェハの成長に適用することができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る液相エピタキシャル成
長装置の構成図である。図中、1は複数の基板をそれぞ
れ縦に互いに向き合った状態で保持でき、その内部に成
長用溶液が出入りできるように上下に開口部を有する基
板ホルダである。この基板ホルダ1の下部に成長用溶液
を収容し且つその上部が開口した成長用溶液溜2が設け
られており、この成長用溶液溜2の一側部に成長用溶液
を昇降するためのピストン3が設けられている。
成長用溶液溜2の上部で且つ基板ホルダ1の側部には基
板ホルダ1内に供給されてその上部から溢れた過剰の成
長用溶液を回収するために成長用溶液溜2に臨んで開口
している過剰溶液収容部4が設けられている。そして、
基板ホルダ1及び過剰溶液収容部4と成長用溶液溜2と
の間には水平方向に移動自在にシャッタ5が設けられて
いる。このシャッタ5には成長用溶液溜2内の成長用溶
液を基板ホルダ1へ上昇させるための開口部6と過剰溶
液収容部4の成長用溶液を成長用溶液溜2へ戻すための
開口部7とが設けられており、シャッタ5を移動するこ
とにより基板ホルダ1及び過剰溶液収容部4を選択的に
成長用溶液溜2に連通し得るように構成されている。
また、成長用溶液溜2の上部後方には混晶用溶液を収容
する混晶用溶液溜8が設置されている。この混晶用溶液
溜8の底部は開口しており、この開口底部にはこれに沿
って水平方向に挿通孔が形成され、ここにスライダ9が
移動自在に設けられている。さらに、スライダ9にはこ
れを縦方向に貫通する移送用溶液溜10が形成されてお
り、このスライダ9を移動することにより混晶用溶液溜
8内から混晶用溶液を所定量だけ取り出してこれを成長
用溶液溜2に落下し得るように構成されている。
上述した各部材はカーボングラファイトからなり、基板
ホルダ1はこの成長装置から着脱自在に取り付けられて
いる。
以上のような構成の成長装置を用いてGaAlAsのエピタキ
シャル成長を行なった。
まず、基板ホルダ1に2インチ(約5.1cm)サイズのGaA
s基板11を6枚保持させると共に成長用溶液溜2内にはG
aと原料となるGaAs多結晶を、混晶用溶液溜8内にはGa
とAlをそれぞれ収容させる。この状態で成長装置を横型
反応管(図示せず)内に挿入し、反応管内を水素ガス置
換した後、外部の電気炉(図示せず)により炉内を成長
開始温度にまで昇温し、成長用溶液溜2内に成長用溶液
12を、混晶用溶液溜8内に混晶用溶液13をそれぞれ形成
する。さらに、スライダ9を往復させてAlの溶けた混晶
用溶液13を成長用溶液溜2内に添加する。このとき、往
復回数は目標とする混晶比により決定される。なお、添
加された混晶用溶液13は成長用溶液12中に拡散される。
その後、ピストン3を押し込んで成長用溶液溜2内の成
長用溶液12をシャッタ5の開口部6から基板ホルダ1内
に注入する。このとき、ピストン3を十分に押し込むと
成長用溶液12は基板ホルダ1の基板11間を通過し上部か
ら溢れて過剰溶液収容部4に回収される(第2図参
照)。
この状態で炉の温度を下げ始め成長を開始する。そし
て、数分間経過後シャッタ5を引いて過剰溶液収容部4
の直下に開口部7を位置させ(第3図参照)、さらにピ
ストン3を引く。すると、過剰溶液収容部4内の成長用
溶液12はシャッタ5の開口部7を通って成長用溶液溜2
に落下するが、このとき基板ホルダ1の直下にシャッタ
5の開口部6は位置していないために基板ホルダ1内の
成長用溶液はそのまま残ることになる(第4図参照)。
次に、シャッタ5を元に戻し基板ホルダ1の直下にシャ
ッタ5の開口部6を位置させてピストン3を再び押し込
む。すると、成長用溶液溜2内の成長用溶液12は基板ホ
ルダ1内に注入され、今まで基板ホルダ1内に残ってい
た成長用溶液12は基板ホルダ1の上部から溢れて過剰溶
液収容部4内に回収される。通常は、成長用溶液中のAl
の拡散速度は遅いため、上述した操作を繰り返して成長
用溶液を循環させることにより成長用溶液中のAlを有効
に使用することができる。
成長用溶液中のAlが少なくなったら、スライダ9を操作
して混晶用溶液溜8から混晶用溶液13を取り出し、これ
を成長用溶液溜2内に添加する(第5図参照)。
このようにして、成長用溶液12の循環及び混晶用溶液13
の添加を繰り返して所望の混晶比プロファイル及び膜厚
を有するエピタキシャル層が成長したら、シャッタ5を
操作して基板ホルダ1内及び過剰溶液収容部4内の成長
用溶液12を共に成長用溶液溜2に回収し、炉内を常温ま
で降温する。
以上のようにして、極めて良好な表面状態を呈するエピ
タキシャルウェハを歩留りよく製造することができた。
なお、上記実施例では、6枚の基板上に同時に成長させ
たが、同様にして1度に2インチサイズで30枚程度の膜
厚50μm以上の混晶エピタキシャル成長を行なうことが
可能である。
また、シャッタ5とスライダ9は独立させて設けなくて
もよく、開口部の配置を考慮すればこれらを一体かする
ことができる。
さらに、Al以外にも偏析係数が大きいドーパントの場合
に特に本発明の方法及び装置は有効である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、次の如き優れた効
果を発揮する。
(1) 成長用溶液を基板に接触させたままこれを循環
すると共にこの成長用溶液中に混晶用溶液を添加するの
で、成長用溶液の分離が一度で済み、厚さ方向の混晶比
を制御しながらも表面状態の良好なエピタキシャルウェ
ハを歩留りよく製造することができる。
(2) その結果、混晶エピタキシャルウェハの大型化
及び量産化が達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る液相エピタキシャル成
長装置の構成図、第2図ないし第5図は本発明の成長方
法を示す工程図、第6図は従来の成長法を示す説明図で
ある。 図中、1は基板ホルダ、2は成長用溶液溜、3はピスト
ン、4は過剰溶液収容部、5はシャッタ、8は混晶用溶
液溜、9はスライダ、11は基板、12は成長用溶液、13は
混晶用溶液である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今野 泰一郎 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社電線研究所内 (72)発明者 杉本 洋 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社電線研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成長用溶液に混晶用溶液を添加してこれを
    基板表面に接触させ、混晶エピタキシャル結晶層を成長
    させる方法において、基板表面を通る成長用溶液の循環
    系路を形成し、成長用溶液を上記基板表面に接触させた
    まま上記循環系路に沿って循環させると共に循環されて
    いる上記成長用溶液に混晶用溶液を添加するこを特徴と
    する液相エピタキシャル成長方法。
  2. 【請求項2】成長用溶液溜の上方に位置する基板保持部
    に複数の基板をそれぞれ縦に配列し、成長用溶液溜内の
    成長用溶液を基板保持部内に供給してこれを基板表面に
    接触させエピタキシャル成長させる装置において、上記
    成長用溶液溜の上部で且つ上記基板保持部の側部に設け
    られると共に上記基板保持部内に供給されてその上部か
    ら溢れた成長用溶液を収容しこれを上記成長用溶液溜内
    に落下させる過剰溶液収容部と、上記成長用溶液溜内の
    成長用溶液を上記基板保持部から上記過剰溶液収容部を
    介して再び上記成長用溶液溜へと循環させる循環手段
    と、混晶用溶液を収容する混晶用溶液溜と、該混晶用溶
    液溜内の混晶用溶液を上記成長用溶液溜内に添加する混
    晶用溶液移送手段とを備えたことを特徴とする液相エピ
    タキシャル成長装置。
  3. 【請求項3】上記循環手段が上記基板保持部及び上記過
    剰溶液収容部と上記成長用溶液溜との間に設けられ上記
    基板保持部及び上記過剰溶液収容部を選択的に上記成長
    用溶液溜に連通させるシャッタと、上記成長用溶液溜に
    設けられたピストンとからなることを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載の成長装置。
JP15506386A 1986-07-03 1986-07-03 液相エピタキシヤル成長方法及びその装置 Expired - Fee Related JPH0694399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15506386A JPH0694399B2 (ja) 1986-07-03 1986-07-03 液相エピタキシヤル成長方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15506386A JPH0694399B2 (ja) 1986-07-03 1986-07-03 液相エピタキシヤル成長方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6311597A JPS6311597A (ja) 1988-01-19
JPH0694399B2 true JPH0694399B2 (ja) 1994-11-24

Family

ID=15597856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15506386A Expired - Fee Related JPH0694399B2 (ja) 1986-07-03 1986-07-03 液相エピタキシヤル成長方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0694399B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2730908B2 (ja) * 1988-06-09 1998-03-25 三洋電機株式会社 熱交換器及びこの熱交換器を組み込んだ空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6311597A (ja) 1988-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0140565A1 (en) Method for growing multicomponent compound semiconductor crystals
US4088514A (en) Method for epitaxial growth of thin semiconductor layer from solution
US3809584A (en) Method for continuously growing epitaxial layers of semiconductors from liquid phase
Saul Reduced dislocation densities in liquid phase epitaxy layers by intermittent growth
DE102006035377B4 (de) Verfahren zur Herstellung eines Halbleiterkristalls
US3759759A (en) Push pull method for solution epitaxial growth of iii v compounds
JPH0694399B2 (ja) 液相エピタキシヤル成長方法及びその装置
US5064780A (en) Method of obtaining a ternary monocrystalline layer by means of hetero-epitaxy on a binary layer and a crucible suitable for putting the method into effect
JPS58120600A (ja) 3―v族化合物半導体のエピタキシカル成長方法
EP0525617B1 (en) Liquid-phase growth process of compound semiconductor
JP3013125B2 (ja) 引き上げ成長方法及び装置
JPH0694398B2 (ja) 液相エピタキシヤル成長方法
JP3515858B2 (ja) 液相エピタキシャル成長用ボート
JP2885452B2 (ja) ▲iii▼―▲v▼族化合物結晶のボート成長方法
JPS627696A (ja) 液相エピタキシャル成長方法及びその装置
JPS5935589Y2 (ja) 液相式結晶成長装置
JP2545761B2 (ja) 液相エピタキシャル成長方法
JPS63159290A (ja) 液相エピタキシャル成長方法
JPH0196091A (ja) 半導体結晶の液相エピタキシャル成長装置
JP2003267794A (ja) 結晶成長方法及び結晶成長装置
JPH01153592A (ja) エピタキシャル成長用ボート
JP2000178095A (ja) 結晶成長方法
JPS6065799A (ja) 結晶成長方法
JPH0219966B2 (ja)
JPH08274038A (ja) 液相エピタキシャル成長方法及びその成長装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees