JPH0694398B2 - 液相エピタキシヤル成長方法 - Google Patents

液相エピタキシヤル成長方法

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JPH0694398B2
JPH0694398B2 JP25844986A JP25844986A JPH0694398B2 JP H0694398 B2 JPH0694398 B2 JP H0694398B2 JP 25844986 A JP25844986 A JP 25844986A JP 25844986 A JP25844986 A JP 25844986A JP H0694398 B2 JPH0694398 B2 JP H0694398B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は液相エピタキシャル成長方法に係り、特にスラ
イドボート法に関するものである。
[従来の技術] 液相エピタキシャル法では良質のエピタキシャル層が得
られるため発光ダイオードや半導体レーザの生産レベル
でこの方法が広く用いられている。しかし、液相エピタ
キシャル法では、MBE法やMOCVD法に比べ成長速度が速
く、極薄のエピタキシャル層を均一かつ制御性よく成長
させるのは難しいと言われている。
例えば、GaAsのショットキーバリアダイオードの場合に
は、GaAs基板上に厚さ2〜10μmのバッファ層を成長さ
せた後でさらにその上に厚さ0.2〜0.3μmの能動層を成
長させなければならない。この能動層の厚さがそのまま
ショットキーバリアダイオードの特性に影響してくるた
め、0.2〜0.3μmの厚さを均一性及び再現性よく成長さ
せなければならない。
ここで、従来用いられていたスライドボート構造を第8
図に示す。すなわち、台座81上の基板ホルダ82に基板83
を保持させると共に原料ホルダ84をスライドさせて原料
溶液溜85内の成長用溶液86を成長用溶液ホルダ87の成長
用溶液溜88に分配した後、基板ホルダ82をスライドさせ
て成長用溶液溜88内の溶液を基板83に接触させるもので
ある。
このスライドボート構造における成長用溶液ホルダ87の
肉厚は一般に2〜3mm程度であり、薄いエピタキシャル
層を均一に再現性よく成長させるためには、成長用溶液
溜88の下を速い速度で基板83をスライドさせたり、成長
用溶液86の過飽和度を複雑に制御していた。しかし、そ
れでも厚さ1μm以下のエピタキシャル層を工業的に安
定に生産することは困難であった。
[発明が解決しようとする問題点] これを解決する手段として、肉厚の薄い(1mm以下)成
長用溶液ホルダを用いるこは有効である。しかしなが
ら、成長用溶液ホルダの肉厚が薄くなると、成長用溶液
溜内に成長用溶液を分配して原料ホルダを戻した時にGa
等の表面張力が作用するために成長用溶液が成長用溶液
溜内に残留することができず、原料溶液溜に戻ってしま
うという問題がある。
そこで、成長用溶液ホルダ上部から圧力をかけて浅い溶
液溜内にGa溶液等を押し込むことも考えられるが、装置
が複雑になると共にH2ガスによる清浄ができないためGa
溶液等の純度が問題となる。
このため、浅い溶液溜内に成長用溶液を満たすように入
れるということは、液相エピタキシャル研究において大
きな課題であった。
本発明の目的は、前記した従来技術の問題を解消し、厚
さ1μm以下の極薄のエピタキシャル層を均一性よく成
長させることができる液相エピタキシャル成長方法を提
供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の液相エピタキシャル成長方法は上記目的を達成
するために、基板を保持する基板ホルダの上に成長用溶
液溜を備えた成長用溶液ホルダと原料溶液溜を備えた原
料ホルダとが順次重ねられたスライドボートを用いて基
板上にエピタキシャル成長させる方法において、上記成
長用溶液ホルダを上部ホルダと下部ホルダとに上下に分
割すると共に原料溶液溜内の成長用溶液を成長用溶液ホ
ルダの成長用溶液溜内に分配した後、上部ホルダの成長
用溶液溜の上部を原料ホルダで閉塞した状態で上部ホル
ダと下部ホルダとを相対的に移動させて成長用溶液を分
割し、下部ホルダの成長用溶液溜内に分割された成長用
溶液を基板に接触させる方法である。
[作用] 以上のように成長用溶液ホルダを上部ホルダと下部ホル
ダとに上下に分割し、これらホルダの成長用溶液溜内に
成長用溶液を分配した後、上部ホルダの成長用溶液溜の
上面を閉塞した状態で上部ホルダと下部ホルダとを相対
的に移動させるので、このとき下部ホルダが厚さ1mm以
下の肉薄のものであって溶液の表面張力が作用しても下
部ホルダの成長用溶液溜内に成長用溶液が満たされる。
従って、この下部ホルダの成長用溶液溜内の成長用溶液
を基板に接触させることにより極薄のエピタキシャル層
を成長させることが可能となる。
すなわち、本発明は薄いエピタキシャル層を再現性よく
成長させるため、肉厚の異なる2枚の成長用溶液ホルダ
を使用し、深さが浅い成長用溶液溜に成長用溶液を満た
すように入れることができるようにしたものである。
なお本発明は、GaAsを含むIII−V族化合物半導体及びG
aAlAsなどの混晶化合物半導体、更にII−VI族化合物半
導体とその混晶などの液相エピタキシャル法に適用でき
る。
[実施例] 以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る液相エピタキシャル成
長方法において用いられるスライドボートの構成図であ
る。台座1の上に基板ホルダ2,下部溶液ホルダ3,上部溶
液ホルダ4及び原料ホルダ5が順次重ねられており、各
ホルダ2〜5はそれぞれ独立してスライドし得るように
構成されている。基板ホルダ2の上面には基板保持用凹
部が設けられ、下部溶液ホルダ3及び上部溶液ホルダ4
にはそれぞれ成長用溶液溜6及び7が、原料ホルダ5に
は原料溶液溜8がそれぞれ設けられている。
また、下部溶液ホルダ3の肉厚は0.5mm、上部溶液ホル
ダ4の肉厚は2.5mmである。
以上のような構成のスライドボートを用いてGaAsエピタ
キシャル層の成長を行なった。
まず、原料ホルダ5の原料溶液溜8にGa75g,GaAs5gを収
容すると共に基板ホルダ2の基板保持用凹部に40mm×40
mmのGaAs基板9を嵌入保持させた。
次に、このスライドボートを反応管(図示せず)内に配
置し、反応管内の水素ガス置換を行なった後、外部の電
気炉(図示せず)により炉内を800℃まで昇温した。炉
内温度が800℃になったところで原料ホルダ5をスライ
ドさせ、これにより原料溶液溜8内に収容されていた成
長用溶液10を各溶液ホルダ3及び4の溶液溜6及び7に
分配した(第2図参照)。
その後、原料ホルダ5を元の位置に戻し(第3図参
照)、上部溶液ホルダ4の溶液溜7の上部が原料ホルダ
5の下面により閉塞されている状態で上部溶液ホルダ4
をスライドさせて下部溶液ホルダ3の溶液溜6内の成長
用溶液10を分離した(第4図参照)。
次に、0.5℃/minの冷却速度で炉内を降温し、4℃の過
飽和度が付いたところで基板ホルダ2をスライドさせて
基板9を下部溶液ホルダ3の溶液溜6内の成長用溶液10
に2秒間接触させた(第5図参照)。
このようにして基板9上にGaAs層を成長させた後、再び
基板ホルダ2をスライドさせて基板9と成長用溶液10と
の分離を行なった(第6図参照)。
この状態で炉内を室温まで降温した後、スライドボート
を反応管から引き出し、基板ホルダ2から製造されたエ
ピタキシャルウェハを取り出した。
このエピタキシャルウェハを片に劈開し、エピタキシャ
ル槽をSEMで測定して膜厚の均一性を調べた結果、膜厚
は0.3μm±0.01μmと薄い層が面内で均一に成長でき
ることが認められた。
また、第7図に示すように下部溶液ホルダ71,上部溶液
ホルダ72及び原料ホルダ73にそれぞれ複数の溶液溜を設
けることにより、基板74上に多層成長を行なうことがで
き、さらに厚い結晶層の上に薄いエピタキシャル層を成
長させることもできる。
なお、肉薄の下部溶液ホルダはアルミナ,SiCあるいはSi
等の割れにくい丈夫な材料から構成することが望まし
い。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、次の如き優れた効
果を発揮する。
(1) 深さ1mm以下の溶液溜内に成長用溶液を満たす
ことができ、その結果厚さ1μm以下の極薄のエピタキ
シャル層を均一に再現性よく成長させることが可能とな
る。
(2) 従って、素子の製造歩留りが向上する。
(3) 素子構造上薄いエピタキシャル層が重要となる
素子が多くなって来ており、本発明は極めて有用なもの
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る液相エピタキシャル成
長方法で用いられるスライドボートの構成図、第2図な
いし第6図は実施例を示す工程図、第7図は他の実施例
で用いられるスライドボートの構成図、第8図は従来の
スライドボートの構成図である。 図中、3は下部溶液ホルダ、4は上部溶液ホルダ、5は
原料ホルダ、6及び7は成長用溶液溜、9は基板、10は
成長用溶液である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楯 尚史 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社電線研究所内 (72)発明者 今野 泰一郎 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社電線研究所内 (72)発明者 隈 彰二 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社電線研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を保持する基板ホルダの上に成長用溶
    液溜を備えた成長用溶液ホルダと原料溶液溜を備えた原
    料ホルダとが順次重ねられたスライドボートを用いて基
    板上にエピタキシャル成長させる方法において、上記成
    長用溶液ホルダを上部ホルダと下部ホルダとに上下に分
    割すると共に原料溶液溜内の成長用溶液を成長用溶液ホ
    ルダの成長用溶液溜内に分配した後、上部ホルダの成長
    用溶液溜の上部を原料ホルダで閉塞した状態で上部ホル
    ダと下部ホルダとを相対的に移動させて成長用溶液を分
    割し、下部ホルダの成長用溶液溜内に分割された成長用
    溶液を基板に接触させることを特徴とする液相エピタキ
    シャル成長方法。
JP25844986A 1986-10-31 1986-10-31 液相エピタキシヤル成長方法 Expired - Fee Related JPH0694398B2 (ja)

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