JPH0693959B2 - アイロン仕上げ装置 - Google Patents

アイロン仕上げ装置

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JPH0693959B2
JPH0693959B2 JP63041659A JP4165988A JPH0693959B2 JP H0693959 B2 JPH0693959 B2 JP H0693959B2 JP 63041659 A JP63041659 A JP 63041659A JP 4165988 A JP4165988 A JP 4165988A JP H0693959 B2 JPH0693959 B2 JP H0693959B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、例えば高級ウール製品としてのスカートや
ズボン等の衣服のしわ伸ばし、またはひだ付け等のアイ
ロン仕上げに使用するようなアイロン仕上げ装置に関す
る。
(ロ)従来の技術 従来、上述例のアイロン仕上げ装置としては、例えば次
の如き装置の構造がある。
すなわち、装置本体の作業面に中空のアイロン台を配設
し、このアイロン台に対接可動する中空のプレス板を備
えると共に、アイロン台上面に衣服を吸着保持するため
のエア吸引ブロアと、衣服を蒸らした後に、アイロン台
に上の衣服に熱風または冷風の送気を行なうエア供給ブ
ロアとの合計2台のブロアを備えたアイロン仕上げ装置
である。
しかし、上述の従来装置では2台のブロアが必要な関係
上、装置が大型化するばかりでく、衣服を充分に風合よ
く仕上げることが困難な問題点を有していた。
(ハ)発明が解決しようとする課題 この発明は、プレス板からの熱気が作業者の顔面方向に
伝わるのを防止して、安全性を確保することができ、か
つ1台のブロアでアイロン台に対する送吸気を行なうこ
とができるのは勿論、蒸気および熱風を生地の中を通す
ことで、自然な状態での伸ばしを行なうことができ、風
合いをよく仕上げることができると共に、蒸気を有効に
活用して、省エネルギ化を図ることができるアイロン仕
上げ装置の提供を目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段 この発明は、装置本体の作業面に中空のアイロン台を水
平に固定し、該アイロン台に対して下面を常時下方に向
けた状態で少なくとも上下方向に対接駆動される中空の
プレス板を備えたアイロン仕上げ装置であって、上記ア
イロン台に対する送気、吸気を行なう単一のブロアを設
けると共に、上記ブロアの送気口と吸気口との間に弁操
作により送吸気を切換える切換えボックスを介設し、上
記該切換えボックスの通気口を上記アイロン台に接続
し、さらに上記アイロン台から衣服の生地の中を通した
蒸気、熱風を吸引するように上記中空のプレス板をフレ
キシブル吸引ダクトを介して上記単一のブロアの吸気口
に連通させたアイロン仕上げ装置であることを特徴とす
る。
(ホ)発明の効果 この発明によれば、上述のプレス板はその下面を常時下
方に向けてアイロン台に対接駆動されるので、プレス板
の熱気が作業者の顔面に伝わることがなく、安全性を確
保することができる。
また上述のブロアの送気口と吸気口との間に介設した切
換えボックス内の弁操作により、ブロアの送気口と該ボ
ックスの通気口とを連通させると、アイロン台に対する
送気を行なうことができる一方、またブロアの吸気口と
切換えボックスの通気口とを連通させると、アイロン台
に対する吸気を行なうことができるので、1台のブロア
でアイロン台に対する送吸気を行なうことができて、装
置の配管の簡略化および装置のコンパクト化を図ること
ができる効果がある。
しかも、前述のプレス板をフレキシブル吸引ダクトを介
してブロアの吸気口に連通させているので、アイロン台
上に配設した衣服に対して該アイロン台から衣服の生地
の中を通した蒸気、熱風を中空のプレス板で吸引するこ
とができ、この結果、蒸気および熱風を生地の中を通す
ことにより、自然な状態での伸ばしを行なうことがで
き、風合いよく仕上げることができると共に、蒸気を有
効に活用して、省エネルギ化を図ることができる効果が
ある。
すなわち、高温蒸気を衣服の生地の中を一方向に通すこ
とができ、衣服を自然な状態で伸ばして、風合いを向上
させることができると共に、下方から上方に向けて吹き
上げられる蒸気を外部に逃がさないので、蒸気を有効に
活用して使用蒸気量の半減および省エネルギ化を図るこ
とができ、また蒸らし時間の短縮を図ることができる。
(ヘ)実施例 この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はアイロン仕上げ装置をし、第1図乃至第3図にお
いて、このアイロン仕上げ装置は、上面に水平な作業台
1を備えた装置ハウジング2と、 上述の作業台1上に水平に固定された中空のアイロン台
3と、 このアイロン台3に対して下面を常時下方に向けた状態
で前後動および上下動可能に配設された中空のプレス板
4と、 上述のアイロン台3に対する送気、吸気を行なう単一の
ブロア5と、 送吸気の切換えを行なう切換えボックス6と、 装置ハウジング2の左側部に配設した染抜き装置7と、 上述のプレス板4を前後水平移動させる前後動装置8
と、 上述のプレス板4を垂直上下動させる昇降装置9と、 上述の作業台1の一測上面に配設した小物収納ボックス
10とを備えている。
上述の作業台1の手前側折曲げ部11の左右には駆動スイ
ッチ12,12を離間配置して、2つの駆動スイッチ12,12を
同時操作した時にのみ装置の駆動を可能にする共に、こ
れら2つの駆動スイッチ12,12間には非常停止スイッチ
(図示せず)を配設している。
また、前述の装置ハウジング2の正面パネル13には、プ
レス時間設定用の第1タイマ14と、バキューム時間設定
用の第2タイマ15と、熱風吹出し時間設定用の第3タイ
マ16と、蒸気吹出し時間設定用の第4タイマ17と、電源
スイッチ18とを配設している。
さらに、上述の正面パネル13下端から手前側に延設した
ベース19上には、バキューム駆動用の第1フットスイッ
チ20と、、熱風吹出し用の第2フットスイッチ21と、蒸
気吹出し用の第3フットスイッチ22とを配設している。
ところで、前述の装置ハウジング2の基板23上にスペー
サ24およびブラケット25を介して取付けたブロア5は、
第3図、第4図に示す如く、吸気口26、送気口27、ブロ
アモータ28を備え、上述の吸気口26と送気口27との間に
は弁操作により送吸気を切換える前述の切換えボックス
6を介設している。
この切換えボックス6は第4図に示す如く、横方向に延
びる上下の仕切板29,30と、縦方向に延びる中央の仕切
板31とで、同ボックス6内を上部通気室32と、下部通気
室33と、送気側の一次室34と、吸気側の二次室35との合
計4室に区画している。
上述の一次室34の上下には送気ポート36、排気ポート37
を開口すると共に、背面側には一次ポート38を開口し、
この一次ポート38を送気ダクト39を介して前述のブロア
5の送気口27に連通させている。
また、上述の二次室35の上下には吸気ポート40、吸入ポ
ート41を開口すると共に、背面側には二次ポート42を開
口し、この二次ポート42を吸気ダクト43を介して前述の
ブロア5の吸気口26に連通させている。
さらに、上述の上部通気室32には通気ダクト44を連通す
ると共に、下部通気室33には吸排気管45を連通接続して
いる。
さらに、また前述の一次室34と対向する切換えボックス
6の下部には送気用エアシリンダ46を配設し、このエア
シリンダ46のピストンロッド47に連結した操作ロッド48
をガイド49,50を介して送気ポート36近傍まで延設し、
この操作ロッド48の上端に送気ポート36を常閉する第1
弁51を、また操作ロッド48の中間位置に排気ポート37を
常開する第2弁52をそれぞれ取付けている。
同様に、前述の二次室35と対向する切換えボックス6の
下部には吸気用エアシリンダ53を配設し、このエアシリ
ンダ53のピストンロッド54に連結した操作ロッド55をガ
イド56,57を介して吸気ポート40近傍まで延設し、この
操作ロッド55の上端に吸気ポート40を常閉する第3弁58
を、また操作ロッド55の中間位置に吸入ポート41を常開
する第4弁59をそれぞれ取付けている。
そして、第5図に示す如く、送気用エアシリンダ46を操
作して第1弁51で送気ポート36を開放すると共に、第2
弁52で排気ポート37を閉塞すると、ブロア5から各要素
27,39,38,34,36,32,44を介してアイロン台3に送気を行
なう。
また、第6図に示す如く、吸気用エアシリンダ53を操作
して第3弁58で吸気ポート40を開放すると共に、第4弁
59で吸入ポート41を閉塞すると、アイロン台3から各要
素44,32,40,35,42,43,26を介してブロア5に吸気を行な
う。
このように構成した上述の切換えボックス6の通気ダク
ト44に連通管60を介して接続したアイロン台3は、第7
図に示す如く構成している。すなわち、多数の小孔61…
…を備えた多孔板62の下面に凹状の第1プレート63を溶
接して熱風室64を形成すると共に、上述の第1プレート
63の下面に凹状の第2プレート65を溶接して蒸気室66を
形成している。
また、上述の連通管60の上端を熱風室64に連通すると共
に、この連通管60の上端開口と対向する位置には、拡散
板67を離間配置して熱風を均等に拡散流通すべく構成し
ている。
さらに、上述の蒸気室66および熱風室64に連通する蒸気
供給管68,69,69を設け、これら各供給管68,69を所定配
管を介して蒸気タンク(図示せず)に連通し、必要に応
じて上述の各室66,64に約120〜140℃の蒸気を供給すべ
く構成している。
さらに、また上述の多孔板62および第1プレート63を、
通気性を有する布等のカバー70で被覆して、上述のアイ
ロン台3を構成している。一方、上述のアイロン台3に
対接可動するプレス板4は第7図に示す如く構成してい
る。
すなわち、下部全面を開口した逆凹状の熱板71の下部周
縁に沿って、環状パイプ72を溶接し、さらに下端開口部
を通気性を有する布等のカバー73で被覆している。
また、上述の環状パイプ72の背面側には、蒸気入口74と
蒸気出口75とを形成して、必要に応じて同パイプ72に蒸
気を供給すべく構成すると共に、熱板71の略中央に開口
した吸引ポート76には固定吸引ダクト77を連通接続し、
この固定吸引ダクト77を第2図に示す如くL字管78およ
びフレキシブル吸引ダクト79を介して前述のブロア5の
吸気口26に連通させている。
なお、上述のプレス板4の下面およびアイロン台3の上
面は相対応する滑らかな円弧面に形成している。
上述のプレス板4は第3図に示す如くコの字形の支持ア
ーム80の上端下面にプレス側の面が常時下方を向くよう
に固定している。
この支持アーム80を介して述のプレス板4を前後方向に
水平移動させる前後動装置8は第3図に示す如く構成し
ている。
すなわち昇降ベース81の上面に前後動操作用の第1エア
シリンダ82を固定すると共に、上述の降ベース81上に摺
動ガイドレール(図示せず)に沿って前後動するコ字状
のスライダ83を設け、第1エアシリンダ82のピストンロ
ッド84先端を上述のスライダ83に連結している。
また、上述のスライダ83の外側面に支持アーム80の下部
を固定し、第1エアシリンダ82におけるピストンロッド
84のヘッド側への駆動時に、第8図に示す如くスライダ
83および支持アーム80を介してプレス板4をアイロン台
3と対向する上方位置に前進駆動すべく構成している。
一方、上述のプレス板4を垂直上下動させる昇降装置9
は第3図に示す如く構成している。
すなわち、装置ハウジング2の基板23にスペーサ85を介
して昇降操作用の第2エアシリンダ86を立設固定し、こ
の第2エアシリンダ86のピストンロッド87上端に上述の
昇降ベース81を固定している。
また、装置ハウジング2の背面に摺動ガイドレール88,8
8を固定する一方、昇降ベース81の両端所定位置にはガ
セット(gusset)89,89を連結し、このガセット89の前
端折曲部90を上述の摺動ガイドレール88に沿わせ、第2
エアシリンダ86におけるピストンロッド87のヘッド側へ
の駆動時に、第9図に示す如く、摺動ガイドレール88に
沿って昇降ベース81を下降させて、プレス板4を垂直下
動すべく構成している。
しかも、同図に示す如くガセット89における前端折曲部
90の下端に固定したピン91と、装置ハウジング2の背面
上部に固定したピン92との間には、各要素89,81,83,80
を介してプレス板4を常時上方へバネ付勢するスプリン
グ93を張架し、このスプリング93と第2エアシリンダ86
との両者で、プレス板4をアイロン台に対する所定近接
位置(第9図の仮想線α参照)と、同図に実線で示す対
接位置との間で、上下振動させるバイブレーション機構
94を構成している。
上述の昇降用第2エアシリンダ86に対する空気圧回路は
第10図に示す通りである。
すなわち、空気圧源95に各エアライン96,97を介して2
位置3ポート形の第1、第2電磁換弁98,99を接続し、
第1電磁切換弁98の二次ライン100に、流量調整弁101と
逆止弁102との並列回路を介して第2エアシリンダ86の
ロッド側室103を接続すると共に、第2電磁切換弁99の
二次ライン104に、流量調整弁105と逆止弁106との並列
回路を介して第2エアシリンダ86のヘッド側室107を接
続している。
そして、上述の第1、第2電磁切換弁98,99の切換え操
作によりピストンロッド87をヘッド側ストロークエンド
まで下降させた後に、再び第1、第2電磁切換弁98,99
を切換えるとピストンロッド87はスプリング93のバネ力
により上昇し、プレス板4の第9図の仮想線α位置にお
いて再度第1、第2電磁切換弁98,99を切換えるとピス
トンロッド87ヘッド側ストロークエンドまで下降する動
作を繰返し、上述の各電磁切換弁98,99のソレノイド10
8,109をタイマ回路(図示せず)により繰返し励磁、非
励磁することで、例えば2秒間に約10回の割合でプレス
板4が上下振動するように構成している。
ところで、前述の染抜き装置7は第2図および第11図に
示す如く構成している。
すなわち、装置ハウジング2の左側パネル110にブラケ
ット111,111を介してアウターダクト112を固定し、この
アウターダクト112の一端を盲板113で閉塞すると共に、
同ダクト112の所定部に吸引管114を一体的に形成し、こ
の吸引管114を染抜きダクト115を介して第12図に示す如
くブロア5の吸気口26に連通させている。
また、上述のアウターダクト112内にはL字状のインナ
ーダクト116を摺動可能に配設し、このインナーダクト1
16の上端部に染抜きケース117を取付けて、同ケース117
頂面に多数の染抜き孔118……を穿設している。
そして、上述のインナーダクト116をガイド板119および
ガイド棒120に沿ってストッパ121位置まで引出した第2
図、第11図の状態下において、インナーダクト116内部
と吸引管114とを連通させる一方、インナーダクト116を
盲板113位置まで収納した時、インナーダクト116内部と
吸引管114との連通を遮断すべく構成している。
しかして、染みの付着した衣服を引出した状態の染抜き
ケース117上に載置し、染み部分に水を付けた後に衣服
上方からハンディタイプのエアガン(図示せず)で衣服
の染み部分にエアを吹き付けると、矢印方向への吸引力
により水が生地の染み部分を一方向に通過して、効果的
な染抜きを行なうことができる。
なお、上述の染抜きダクト115の中途部に必要に応じて
気液分離器を介設し、この気液分離器の気体出口とブロ
ア5の吸気口26とを接続する。
一方、作業台1の一側上面に配設した小物収納ボックス
10は、取手122付きの引出し123を備え、この引出し123
内にアイロン作業に必要な小物類を収納する。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。
まず、第1図乃至第3図に示すノーマル状態下におい
て、前述のアイロン台3上に衣服たとえば高級ウール製
のズボンを配設する。
次に電源スイッチ18を投入すると共に、駆動スイッチ1
2,12を同時操作して、第1エアシリンダ82を駆動制御し
て第3図の後退位置にあるプレス板4を第8図の如く前
進させる。
次に第2エアシリンダ86を駆動し、プレス板4をズボン
を介してアイロン台3上に下降させる。
次に第3フットスイッチ22をON操作して、予め第4タイ
マ17で設定した時間たとえば0.5秒間、蒸気タンクから
の高温蒸気をアイロン台3に供給して、ズボンの蒸らし
作業を行なう。
この時、ブロア5の駆動によりフレキシブル吸引ダクト
79および固定吸引ダクト77を介してプレス板4内には吸
引力が作用するので、高温蒸気は布製のカバー73を介し
てプレス板4内に吸引される。
この結果、高温蒸気をズボンの生地の中を一方向に通す
ことができ、ズボンを自然な状態で伸ばして、風合いを
向上させることができると共に、下方から上方に向けて
吹き上げられる蒸気を外部に逃がさないので、蒸気を有
効に活用して使用蒸気量の半減および省エネルギ化を図
ることができ、また蒸らし時間の短縮を図ることができ
る。
上述の蒸らし工程の後、第2フットスイッチ21をON操作
すると共に、切換えボックス6を第4図のノーマル状態
から第5図の送気状態に切換え、つバイブレーション機
構94を作動させる。
つまり、ブロア5からの送気を切換えボックス6を介し
てアイロン台3の連通管60に供給すると、この送気は蒸
気室66の高温蒸気で加熱されて、例えば70〜80℃の熱風
となり、この熱風の多孔板62の小孔61……から吹き上げ
られ、さらに、ズボンの生地を通過した熱風はプレス板
4から吸引ダクト77に吸引される。
同時にバイブレーション機構94によりプレス板4を上下
振動させるので、外気の吸引と相俟ってズボンをそれ自
体の弾性力により、まっすぐに伸ばすと共に、叩き効果
によって生地を伸ばし、毛を立てて自然の風合いを出す
ことができる。
次に上述のバイブレーション作動を停止させ、第1フッ
トスイッチ20をON操作すると共に、切換えボックス6を
第5図の送気状態から第6図の吸気状態に切換え、予め
第2タイマ15で設定した時間たとえば1秒間だけアイロ
ン台3上のズボンを同台3上に吸着した後に、第2エア
シリンダ86を下降操作してプレス板4による加圧を第1
タイマ14設定時間だけ行なって、ズボンのしわを伸ばし
た状態にプレスして、ズボンの折目を付けるアイロン仕
上げを行なう。
アイロン仕上げ後においては、切換えボックス6を第6
図の吸気状態に保って、ズボンをアイロン台3上に吸着
かつ冷却させるバキューム状態下において、プレス板6
を上昇、後退させて一連の作業を終了する。
以上要するに、上述のプレス板4はその下面を常時下方
に向けてアイロン台3に対接駆動されるので、プレス板
4の熱気が作業者の顔面に伝わることがなく、安全性を
確保することができる効果がある。
また上述のブロア5の送気口27と吸気口26との間に介設
した切換えボックス6内の弁操作により、ブロア5の送
気口27と該ボックス6の通気ダクト44とを第5図に示す
如く連通させると、アイロン台3に対する送気を行なう
ことができ、またブロア5の吸気口26と切換えボックス
6の通気ダクト44とを第6図に示す如く、連通させる
と、アイロン台3に対する吸気を行なうことができるの
で、従来装置のように送気専用ブロアおよび吸気専用ブ
ロアの合計2台のブロアを必要とすることなく、1台の
ブロア5でアイロン台3に対する送吸気を行なうことが
できる。
この結果、装置配管の簡略化を図ることができ、また切
換えボックス6は装置ハウジング2内の余剰空間に配設
できるので、装置のコンパクト化を図ることができる効
果がある。
しかも、プレス板4をフレキシブル吸引ダクト79を介し
てブロア5の吸気口26に連通させたので、第7図に示す
如くアイロン台3上に配設した衣服に対して、該アイロ
ン台3から衣服の生地の中を通した蒸気、熱風を中空の
プレス板4で吸引することができる。
この結果、蒸気および熱風を生地の中を通すことによ
り、自然な状態での伸ばしを行なって、風合いよく仕上
げることができると共に、特に蒸気を有効に活用して、
省エネルギ化および作業時間の短縮を図ることができ
る。
すなわち、高温蒸気を衣服の生地の中を一方向に通すこ
とができ、衣服を自然な状態で伸ばして、風合いを向上
させることができると共に、下方から上方に向けて吹き
上げられる蒸気を外部に逃がさないので、蒸気を有効に
活用して使用蒸気量の半減および省エネルギ化を図るこ
とができ、また蒸らし時間の短縮を図ることができる。
さらに染抜き装置7からの吸引を前述の1台のブロア5
で兼ねることができるので、染抜き吸引用に特別の吸引
装置を別途設ける必要がなく、上述のブロア5の有効利
用を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、 この発明の装置本体は、実施例の装置ハウジング2に対
応し、 以下同様に、 作業台1に対応し、 通気口は、通気ダクト44に対応するも、 この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、 第1図はアイロン仕上げ装置の正面図、 第2図はアイロン仕上げ装置の左側面図、 第3図は第1図のIII−III線矢視断面図、 第4図は切換えボックスのノーマル状態を示す系統図、 第5図は切換えボックスの送気状態を示す系統図、 第6図は切換えボックスの吸気状態を示す系統図、 第7図はアイロン台およびプレス板の断面図、 第8図はプレス板前進時の説明図、 第9図はプレス板下降時の説明図、 第10図は空気圧回路図、 第11図は染抜き装置の断面図、 第12図は配管系統図である。 1……作業台、2……装置ハウジング 3……アイロン台、4……プレス板 5……ブロア、6……切換えボックス 26……吸気口、27……送気口 44……通気ダクト 79……フレキシブル吸引ダクト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体(2)の作業面(1)に中空のア
    イロン台(3)を水平に固定し、該アイロン台(3)に
    対して下面を常時下方に向けた状態で少なくとも上下方
    向に対接駆動される中空のプレス板(4)を備えた アイロン仕上げ装置であって、 上記アイロン台(3)に対する送気、吸気を行なう単一
    のブロア(5)を設けると共に、上記ブロア(5)の送
    気口(27)と吸気口(26)との間に弁操作により送吸気
    を切換える切換えボックス(6)を介設し、 上記該切換えボックス(6)の通気口(44)を上記アイ
    ロン台(3)に接続し、 さらに上記アイロン台(3)から衣服の生地の中を通し
    た蒸気、熱風を吸引するように上記中空のプレス板
    (4)をフレキシブル吸引ダクト(79)を介して上記単
    一のブロア(5)の吸気口(26)に連通させた アイロン仕上げ装置。
JP63041659A 1988-02-23 1988-02-23 アイロン仕上げ装置 Expired - Lifetime JPH0693959B2 (ja)

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Cited By (1)

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