JPH0696080B2 - アイロン仕上げ装置 - Google Patents

アイロン仕上げ装置

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JPH0696080B2
JPH0696080B2 JP63041660A JP4166088A JPH0696080B2 JP H0696080 B2 JPH0696080 B2 JP H0696080B2 JP 63041660 A JP63041660 A JP 63041660A JP 4166088 A JP4166088 A JP 4166088A JP H0696080 B2 JPH0696080 B2 JP H0696080B2
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ironing
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、例えば、高級ウール製品としてのスカート
やズボン等の衣服のしわ伸ばし、またはひだ付け等のア
イロン仕上げに使用するようなアイロン仕上げ装置に関
する。
(ロ)従来の技術 従来、上述例のアイロン仕上げ装置としては、例えば次
の如き構造の装置がある。
すなわち、装置本体の作業面にアイロン台を配設し、こ
のアイロン台に対接可動するプレス板を備え、アイロン
台に供給される蒸気を同アイロン台上の衣服に供給し
て、衣服を蒸らすと共に、蒸らし工程後において、プレ
ス板をアイロン台上に加圧して衣服の折目を付けたり、
或はひだ付けを行なうように構成したアイロン仕上げ装
置である。
しかし、上述の従来装置においては、衣服の一部分の生
地が重なり合った状態でプレスされた場合には、不要な
折目等が付けられる危惧があり、また単なる蒸らし、加
圧のみでは衣服に対して充分に自然の風合いを出すこと
ができない問題点を有していた。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 この発明は、プレス板下面を常時水平下方に向けて、プ
レス板からの熱気が作業者の顔面方向に伝わらないよう
にすることは勿論、プレス板のバイブレーション作用に
よる叩き効果で、生地を伸ばして毛を立て、充分な自然
の風合いを出すと共に、衣服の一部分の生地が重なり合
った場合においても、プレス板のアイロン台に対する上
下振動による離間時に、衣服それ自体の弾力性により、
衣服をまっすぐに伸ばし、不要な折目等が付けられるの
を防止することができ、しかも、プレス側板を上下振動
させることにより、バイブレーション時に衣服が飛び跳
ねることがなく、さらにバイブレーション手段を構成す
るエアシリンダでプレス板の昇降機能とバイブレーショ
ン機能とを兼ねることにより、装置全体の構造の簡略化
と低コスト化を図ることができるアイロン仕上げ装置の
提供を目的とする。
(ニ)問題点を解決するための手段 この発明は、装置本体の作業面に中空のアイロン台を固
定し、該アイロン台に対して対向面を常時水平下方に向
け、かつ該アイロン台に対接可動する中空のプレス板を
備えたアイロン仕上げ装置であって、上記プレス板を昇
降操作するエアシリンダと、可動側の上記プレス板を、
固定側のアイロン台に対して所定近接位置と対接位置と
の間で、上下振動させるバイブレーション手段を備え、
上記バイブレーション手段は、上記エアシリンダと、プ
レス板を上方へバネ付勢するスプリングとを含むアイロ
ン仕上げ装置であることを特徴とする。
(ホ)発明の効果 この発明によれば、上述のプレス板下面が常時水平方向
に向いているので、このプレス板からの熱気が作業者の
顔面方向に伝わらないため、安全性に優れていることは
勿論、上述のバイブレーション手段でプレス板を上下振
動させるので、このバイブレーション作用による叩き効
果によって、生地を伸ばして、毛を立たせることがで
き、この結果、充分に自然の風合いを出すことができる
と共に、衣服の一部分の生地が重なり合った場合におい
ても、上述のプレス板の上下振動によるアイロン台から
の離間時に、外気の吸込みと相俟って、衣服それ自体の
弾性力により、衣服をまっすぐに伸ばすので、衣服に不
要な折目等が付けられるのを確実に防止することができ
る効果がある。
しかも、上述のバイブレーション時にはプレス板側を上
下振動させるので、アイロン台に上載された衣服が飛び
跳ねることがなく、上述の風合いを出す作用を省エネル
ギ状態下において行なうことができる。因にアイロン台
側を加振すべく構成した場合には同アイロン台に上載さ
れた衣服が飛び跳ねるため、この衣服の飛び跳ねを防止
するために、上面多孔構造のアイロン台内部に対して余
分な負圧吸引力を付加する必要があるが、本発明では、
斯る余分な負圧吸引力の付勢が不要となる分、省エネル
ギ化を図ることができる効果がある。
また、エアシリンダとスプリングとでバイブレーション
手段を構成し、エアシリンダの空気圧によるプレス板下
降力と、スプリングのプレス板復帰上昇力との繰返し作
用で、プレス板を上下加振させることができるので、CP
U、ROM、RAM等の複雑かつ高価な制御手段を何等必要と
することなく、バイブレーション作用を得ることがで
き、構造が簡単なうえ、低コストなバイブレーション手
段を構成することができる効果がある。
さらに、上述のエアシリンダはプレス板の昇降機能とバ
イブレーション機能とを兼ねる単一のものであるから、
装置全体の構造の簡略化と低コスト化とを図ることがで
きる効果がある。
(ヘ)実施例 この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はアイロン仕上げ装置を示し、第1図乃至第3図に
おいて、 このアイロン仕上げ装置は、上面に水平な作業台1を備
えた装置ハウジング2と、 上述の作業台1上に水平に配設した中空のアイロン台3
と、 このアイロン台3に対して前後動および上下動可能に配
設した中空のプレス板4と、 上述のアイロン台3に対する送気、吸気を行なう単一の
ブロア5と、 送吸気の切換えを行なう切換えボックス6と、 装置ハウジング2の左側部に配設した染抜き装置7と、 上述のプレス板4の前後水平移動させる前後動装置8
と、 上述のプレス板4を垂直上下動させる昇降装置9と、 上述の作業台1の一側上面に配設した小物収納ボックス
10とを備えている。
上述の作業台1の手前側折曲げ部11の左右には駆動スイ
ッチ12,12を離間配置して、2つの駆動スイッチ12,12を
同時操作した時にのみ装置の駆動を可能にすると共に、
これら2つの駆動スイッチ12,12間には非常停止スイッ
チ(図示せず)を配設している。
また、前述の装置ハウジング2の正面パネル13には、プ
レス時間設定用の第1タイマ14と、バキューム時間設定
用の第2タイマ15と、熱風吹出し時間設定用の第3タイ
マ16と、蒸気吹き出し時間設定用の第4タイマ17と、電
源スイッチ18とを配設している。
さらに、上述の正面パネル13下端から手前側に延設した
ベース19上には、バキューム駆動用の第1フットスイッ
チ20と、熱風吹き出し用の第2フットスイッチ21と、蒸
気吹出し用の第3フットスイッチ22とを配設している。
ところで、前述の装置ハウジング2の基板23上にスペー
サ24およびブラケット25を介して取付けたブロア5は、
第3図、第4図に示す如く、吸気口26、送気口27、ブロ
アモータ28を備え、上述の吸気口26と送気口27との間に
は弁操作により送吸気を切換える前述の切換えボックス
6を介設している。
この切換えボックス6は第4図に示す如く、横方向に伸
びる上下の仕切板29,30と、縦方向に伸びる中央の仕切
板31とで、同ボックス6内を上部通気室32と、下部通気
室33と、送気側の一次室34と、吸気側の二次室35との合
計4室に区画している。
上述の一次室34の上下には送気ポート36、排気ポート37
を開口すると共に、背面側には一次ポート38を開口し、
この一次ポート38を送気ダクト39を介して前述のブロア
5の送気室27に連通させている。
また、上述の二次室35の上下には吸気ポート40、吸入ポ
ート41を開口すると共に、背面側には二次ポート42を開
口し、この二次ポート42を吸気ダクト43を介して前述の
ブロア5の吸気口26に連通させている。
さらに、上述の上部通気室32には通気ダクト44を連通す
ると共に、下部通気室33には吸排気管45を連通接続して
いる。
さらに、また前述の一次室34と対向する切換えボックス
6の下部には送気用エアシリンダ46を配設し、このエア
シリンダ46のピストンロッド47に連結した操作ロッド48
をガイド49,50を介して送気ポート36近傍まで延設し、
この操作ロッド48の上端に送気ポート36を常閉する第1
弁51を、また操作ロッド48の中間位置に排気ポート37を
常開する第2弁52をそれぞれ取付けている。
同様に、前述の二次室35と対向する切換えボックス6の
下部には吸気用エアシリンダ53を配設し、このエアシリ
ンダ53のピストンロッド54に連結した操作ロッド55をガ
イド56,57を介して吸気ポート40近傍まで延設し、この
操作ロッド55の上端に吸気ポート40を常閉する第3弁58
を、また操作ロッド55の中間位置に吸入ポート41を常開
する第4弁59をそれぞれ取付けている。
そして、第5図に示す如く、送気用エアシリンダ46を操
作して第1弁51で送気ポート36を開放すると共に、第2
弁52で排気ポート37を閉塞すると、ブロア5から各要素
27,39,38,34,36,32,44を介してアイロン台3に送気を行
なう。
また、第6図に示す如く、吸気用エアシリンダ53を操作
して第3弁58で吸気ポート40を開放すると共に、第4弁
59で吸入ポート41を閉塞すると、アイロン台3から各要
素44,32,40,35,42,43,26を介してブロア5に吸気を行な
う。
このように構成した上述の切換えボックス6の通気ダク
ト44に連通管60を介して接続したアイロン台3は、第7
図に示す如く構成している。
すなわち、多数の小孔61…を備えた多孔板62の下面に凹
状の第1プレート63を溶接して熱風室64を形成すると共
に、上述の第1プレート63の下面に凹状の第2プレート
65を溶接して上記室66を形成している。
また、上述の連通管60の上端を熱風室64に連通すると共
に、この連通管60の上端開口と対向する位置には、拡散
板67を離間配置して熱風を均等に拡散流通すべく構成し
ている。
さらに、上述の蒸気室66および熱風室64に連通する蒸気
供給管68,69,69を設け、これら各供給管68.69を所定配
管を介して蒸気タンク(図示せず)に連通し、必要に応
じて上述の各室66,64に約120〜140℃の蒸気を供給すべ
く構成している。
さらに、また上述の多孔板62および第1プレート63を、
通気性を有する布等のカバー70で被覆して、上述のアイ
ロン台3を構成している。
一方、上述のアイロン台3に対接可動するプレス板4は
第7図に示す如く構成している。
すなわち、下部全面を開口した逆凹状の熱板71の下部周
縁に沿って、環状パイプ72を溶接し、さらに、下端開口
部を通気性を有する布等のカバー73で被覆している。
また、上述の環状パイプ72の背面側には、蒸気入口74と
蒸気出口75とを形成して、必要に応じて同パイプ72内に
蒸気を供給すべく構成すると共に、熱板71の略中央に開
口した吸引ポート76には吸引ダクト77を連通接続し、こ
の吸引ダクト77を第2図に示す如くL字管78およびフレ
キシブルダクト79を介して前述のブロア5の吸気口26に
連通させている。
なお、上述のプレス板4の下面およびアイロン台3の上
面は相対応する滑らかな円弧面に形成している。
上述のプレス板4は第3図に示す如くコの字形の支持ア
ーム80の上端下面にプレス側の面が常時下方を向くよう
に固定している。
この支持アーム80を介して上述のプレス板4を前後方向
に水平移動させる前後動装置8は第3図に示す如く構成
している。
すなわち昇降ベース81の上面に前後動操作用の第1エア
シリンダ82を固定すると共に、上述の昇降ベース81上に
摺動ガイドレール(図示せず)に沿って前後動するコ字
状のスライダ83を設け、第1エアシリンダ82のピストン
ロッド84先端を上述のスライダ83に連結している。
また、上述のスライダ83の外側面に支持アーム80の下部
を固定し、第1エアシリンダ82におけるピストンロッド
84のヘッド側への駆動時に、第8図に示す如くスライダ
83および支持アーム80を介してプレス板4をアイロン台
3と対向する上方位置に前進駆動すべく構成している。
一方、上述のプレス板4を垂直上下動させる昇降装置9
は第3図に示す如く構成している。
すなわち、装置ハウジング2の基板23にスペーサ85を介
して昇降操作用の第2エアシリンダ86を立設固定し、こ
の第2エアシリンダ86のピストンロッド87上端に上述の
昇降ベース81を固定している。
また、装置ハウジング2の背面に摺動ガイドレール88,8
8を固定する一方、昇降ベース81の両端所定位置にはガ
セット(gusset)89,89を連結し、このガセット89の前
端折曲部90を上述の摺動ガイドレール88に沿わせ、第2
エアシリンダ86におけるピストンロッド87のヘッド側へ
の駆動時に、第9図に示す如く、摺動ガイドレール88に
沿って昇降ベース81を下降させて、プレス板4を垂直下
動すべく構成している。
しかも、同図に示す如くガセット89における前端折曲部
90の下端に固定したピン91と、装置ハウジング2の背面
上部に固定したピン92との間には、各要素89,81,83,80
を介してプレス板4を常時上方へバネ付勢するスプリン
グ93を張架し、このスプリング93と第2エアシリンダ86
との両者で、プレス板4をアイロン台に対する所定近接
位置(第9図の仮想線α参照)と、同図に実線で示す対
接位置との間で、上下振動させるバイブレーション機構
94を構成している。
上述の昇降用第2エアシリンダ86に対する空気圧回路は
第10図に示す通りである。
すなわち、空気圧源95に各エアライン96,97を介して2
位置3ポート形の第1、第2電磁切換弁98,99を接続
し、第1電磁切換弁98の二次ライン100に、流量調整弁1
01と逆止弁102との並列回路を介して第2エアシリンダ8
6のロッド側室103を接続すると共に、第2電磁切換弁99
の二次ライン104に、流量調整弁105と逆止弁106との並
列回路を介して第2エアシリンダ86のヘッド側室107を
接続している。
そして、上述の第1、第2電磁切換弁98,99の切換え操
作によりピストンロッド87をヘッド側ストロークエンド
まで下降させた後に、再び第1、第2電磁切換弁98,99
を切換えるとピストンロッド87はスプリング93のバネ力
により上昇し、プレス板4の第9図の仮想線α位置にお
いて再度第1、第2電磁切換弁98,99を切換えるとピス
トンロッド87はヘッド側ストロークエンドまで下降する
動作を繰返し、上述の各電磁切換弁98,99のソレノイド1
08,109をタイマ回路(図示せず)により繰返し励磁、非
励磁することで、例えば2秒間に約10回の割合でプレス
板4が上下振動するように構成している。
ところで、前述の染抜き装置7は第2図および第11図に
示す如く構成している。
すなわち、装置ハウジング2の左側パネル110にブラケ
ット111,111を介してアウターダクト112を固定し、この
アウターダクト112の一端を盲板113で閉塞すると共に、
同ダクト112の所定部に吸引管114を一体的に形成し、こ
の吸引管114を染抜きダクト115を介して第12図に示す如
くブロア5の吸気口26に連通させている。
また、上述のアウターダクト112内にはL字状のインナ
ーダクト116を摺動可能に配設し、このインナーダクト1
16の上端部に染抜きケース117を取付けて、同ケース117
頂面に多数の染抜き孔118…を穿設している。
そして、上述のインナーダクト116をガイド板119および
ガイド棒120に沿ってストッパ121位置まで引出した第2
図、第11図の状態下において、インナーダクト116内部
と吸引管114とを連通させる一方、インナーダクト116を
盲板113位置まで収納した時、インナーダクト116内部と
吸引管14との連通を遮断すべく構成している。
しかして、染みの付着した衣服を引出した状態の染抜き
ケース117上に載置し、染み部分に水を付けた後に衣服
上方からハンディタイプのエアガン(図示せず)で衣服
の染み部分にエアを吹き付けると、矢印方向への吸引力
により水が生地の染み部分を一方向に通過して、効果的
な染抜きを行なうことができる。
なお、上述の染抜きダクト115の中途部に必要に応じて
気液分離器を介設し、この気液分離器の気体出口とブロ
ア5の吸気口26とを接続する。
一方、作業台1の一側上面に配設した小物収納ボックス
10は、取手112付きの引出し123を備え、この引出し123
内にアイロン作業に必要な小物類を収納する。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。
まず、第1図乃至第3図に示すノーマル状態下におい
て、前述のアイロン台3上に衣服たとえば高級ウール製
のズボンを配設する。
次に電源スイッチ18を投入すると共に、駆動スイッチ1
2,12を同時操作して、第1エアシリンダ82を駆動制御し
て第3図の後退位置にあるプレス板4を第8図の如く前
進させる。
次に第2エアシリンダ86を駆動し、プレス板4をズボン
を介してアイロン台3上に下降させる。
次に第3フットスイッチ22をON操作して、予め第4タイ
マ17で設定した時間たとえば0.5秒間、蒸気タンクから
の高温蒸気をアイロン台3に供給して、ズボンの蒸らし
作業を行なう。
この時、ブロア5の駆動によりフレキシブルダクト79お
よび吸引ダクト77を介してプレス板4内には吸引力が作
用するので、高温蒸気は布製のカバー73を介してプレス
板4内に吸引される。
この結果、高温蒸気をスボンの生地の中を一方向に通す
ことができ、ズボンを自然な状態で伸ばして、風合いを
向上させることができると共に、下方から上方に向けて
吹き上げられる蒸気を外部に逃がさないので、蒸気を有
効に活用して使用蒸気量の半減省エネルギ化を図ること
ができ、また蒸らし時間の短縮を図ることができる。
上述の蒸らし工程の後、第2フットスイッチ21をON操作
すると共に、切換えボックス6を第4図のノーマル状態
から第5図の送気状態に切換え、かつバイブレーション
機構94を作動させる。
つまり、ブロア5からの送気を切換えボックス6を介し
てアイロン台3の連通管60に供給すると、この送気は蒸
気室66の高温蒸気で加熱されて、例えば70〜80℃の熱風
となり、この熱風の多孔板62の小孔61…から吹き上げら
れ、さらに、ズボンの生地を通過した熱風はプレス板4
から吸引ダクト77に吸引される。
同時にバイブレーション機構94によりプレス板4を上下
振動させるので、外気の吸引と相俟ってズボンをそれ自
体の弾性力により、まっすぐに伸ばすと共に、叩き効果
によって生地を伸ばし、毛を立てて自然の風合いを出す
ことができる。
次に上述のバイブレーション作動を停止させ、第1フッ
トスイッチ20をON操作すると共に、切換えボックス6を
第5図の送気状態から第6図の吸気状態に切換え、予め
第2タイマ15で設定した時間たとえば1秒間だけアイロ
ン台3上のズボンを同台3上に吸着した後に、第2エア
シリンダ86を下降操作してプレス板4による加圧を第1
タイマ14設定時間だけ行なって、ズボンのしわを伸ばし
た状態にプレスして、ズボンの折目を付けるアイロン仕
上げを行なう。
アイロン仕上げ後においては、切換えボックス6を第6
図の吸気状態に保って、ズボンをアイロン台3上に吸着
かつ冷却させるバキューム状態下において、プレス板4
を上昇、後退させて一連の作業を終了する。
以上要するに、上述のプレス板4下面が常時水平方向に
向いているので、このプレス板4からの熱気が作業者の
顔面方向に伝わらないため、安全性に優れていることは
勿論、上述のバイブレーション機構94でプレス板4を上
下振動させるので、このバイブレーション作用により叩
き効果によって、ズボン等の衣服の生地を伸ばして、毛
を立たせることができる。
この結果、充分に自然の風合いを出すことができる効果
がある。
加えて、衣服の一部分の生地が重なり合った場合におい
ても、上述のプレス板4の上下振動によるアイロン台3
からの離間時に、外気の吸込みと相俟って衣服それ自体
の弾性力により、衣服をまっすぐに伸ばすので、衣服に
不要な折目等が付けられるのを確実に防止することがで
きる効果がある。
しかも、上述のバイブレーション時にはプレス板4側を
上下振動させるので、アイロン台3に上載された衣服が
飛び跳ねることがなく、上述の風合いを出す作用を省エ
ネルギ状態下において行なうことができる。因にアイロ
ン台側を加振すべく構成した場合には同アイロン台に上
載された衣服が飛び跳ねるため、この衣服の飛び跳ねを
防止するために、上面多孔構造のアイロン台内部に対し
て余分な負圧吸引力を付加する必要があるが、本発明で
は、斯る余分な負圧吸引力の付勢が不要となる分、省エ
ネルギ化を図ることができる効果がある。
また、上述のバイブレーション機構94を第2エアシリン
ダ86とスプリング93とで構成するので、第2エアシリン
ダ86の空気圧によるプレス板下降力と、スプリング93の
プレス板復帰上昇力との高速繰返し作用で、プレス板4
を所定範囲内で上下加振させることができる。
この結果、CPU、ROM、RAM等の複雑かつ高価な制御手段
を何等必要とすることなくバイブレーション作用を得る
ことができ、上述の第2エアシリンダ86はプレス板4昇
降用とバイブレーション用との両者に兼用することがで
きて、構造が簡単なうえ、低コストなバイブレーション
機構94を構成することができる。
なお、上述のエアシリンダ86はプレス板4の昇降機能と
バイブレーション機能とを兼ねる単一のものであるか
ら、装置全体の構造の簡略化と低コスト化とを図ること
ができる効果がある。
さらに、実施例で示した如く、各エアシリンダ46,53,8
2,86を含む装置駆動系をオールエア駆動構造にすると、
油圧シリンダと比較して高速制御が可能となるので、作
業全体のサイクルタイムの大幅な短縮を図ることができ
る。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、 この発明の装置本体は、実施例の装置ハウジング2に対
応し、 以下同様に、 作業面は、作業台1に対応し、 バイブレーション手段は、バイブレーション機構94に対
応し、 エアシリンダは、第2エアシリンダ86に対応するも、 この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、 第1図はアイロン仕上げ装置の正面図、 第2図はアイロン仕上げ装置の左側面図、 第3図は第1図のIII−III線矢視断面図、 第4図は切換えボックスのノーマル状態を示す系統図、 第5図は切換えボックスの送気状態を示す系統図、 第6図は切換えボックスの吸気状態を示す系統図、 第7図はアイロン台およびプレス板の断面図、 第8図はプレス板前進時の説明図、 第9図はプレス板下降時の説明図、 第10図は空気圧回路図、 第11図は染抜き装置の断面図、 第12図は配管系統図である。 1……作業台、2……装置ハウジング 3……アイロン台、4……プレス板 86……第2エアシリンダ 93……スプリング 94……バイブレーション機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体(2)の作業面(1)のアイロン
    台(3)を固定し、該アイロン台(3)に対して対向面
    を常時水平下方に向け、かつ該アイロン台(3)に対接
    可動する中空のプレス板(4)を備えたアイロン仕上げ
    装置であって、 上記プレス板(4)を昇降操作するエアシリンダ(86)
    と、 可動側の上記プレス板(4)を、固定側のアイロン台
    (3)に対して所定近接位置と対接位置との間で、上下
    振動させるバイブレーション手段(94)を備え、 上記バイブレーション手段(94)は、上記エアシリンダ
    (86)と、プレス板(4)を上方へバネ付勢するスプリ
    ング(93)とを含む アイロン仕上げ装置。
JP63041660A 1988-02-23 1988-02-23 アイロン仕上げ装置 Expired - Lifetime JPH0696080B2 (ja)

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